縛虐の刻 〜Degeneration〜


Original text:すとらとさん
Illust:目黒腹蔵さん





もうとうに日が暮れた泥門高校のグラウンド。
そこでは、夜間練習用のライトに照らされて、他のアメリカン・フットボール名門校の部員数に比べたら遥かに少ない――かろうじて試合ができる程度の数のアメフト部の選手達が、チームの司令塔である蛭間妖一の手に持ったM4A1カービン・ライフルの銃口に追いたてられるように、この日最後のトレーニングメニューであるランニングを行っていた。


『クリスマスボウル出場』


ただそれだけを目標に、『泥門デビルバッツ』のメンバー達は過酷といっても決して過言ではない練習を乗り越え、幾多の大切な試合を勝ち抜いてきたのだ。いや、選手達だけではなく何時の頃からかその夢は、マネージャーの姉崎まもりやチアリーダーの瀧鈴音も含めたみんなの願いにまでなっていた。

その悲願も、数週間前に高校アメリカン・フットボールに見識のある人間全てが「泥門デビルバッツが勝利することは不可能である」とまで断じていた、対『神龍寺ナーガ』戦に勝ったことによって、後もう少しで手が届くところまで辿り着いたのだ。

そう、あとほんの少しで……。


そんな感慨に耽っていた鈴音は、常にインラインスケートを着用している彼女にとっても使い易いように勝手に自分で改良して使っている、透糸高校の指定鞄の中に入れてあったケータイへのメールの着信を伝える音で、現実に引き戻された。

(……この時間に…。…ああ、きっとまた「カレ」からだわ……)

何故彼女がそう確信したかというと、丁度この時間帯がデビルバッツの練習が終わる頃であるという事を知っている上、尚且つ鈴音の携帯にメールが届いたのとほぼ同時に、彼女の直ぐ隣でそれまで一緒に練習を見守りながら、インターバルになるとドリンクやタオルを皆に配ったり、時折声援を送ったりしていたまもりの鞄からもケータイにメールが着信したことを伝える音が聞こえてきたからだった。
彼女の知りうる限り、その二つの条件を満たすメールの送り主は、一人しか居なかった。

メールの内容は、もう見なくても分かっていた。何故なら、「あの日」以来、もう何ヶ月もの間彼女達はほぼ毎日「カレ」に呼び出されて逢っていたのだから。


「あの日」とは、凡(およ)そ恋する乙女が望むのと全く違った悪夢のような型で、鈴音とまもりが二人揃って処女を散らされたその日のことだった。
そして、「カレ」とは彼女達二人のバージンを奪った、その張本人のことだ。

その日、鈴音とまもりの女性器、口唇――それだけでは飽き足らずに、あろうことかアヌスの「初めて」まで踏み躙(にじ)ったその一部始終全てを、狡猾で用意周到な「カレ」はビデオカメラで撮影し、携帯で撮っていた。そして、そのデータをもしも彼女達が自分の命令に従わないのなら、何時でも流出させる用意であるということを宣告したのだった。


そしてそれ以来、卑劣な恐喝に屈するしかなかった鈴音とまもりは、「カレ」の性欲を処理する為ならどんな事でもする性奴隷になった。
他に、二人に選択肢など残されてはいなかった。


気紛れな「カレ」の気が向かない時。どうしても外せない用件が有る時。それ以外の時は、練習があろうとなかろうと、学校が休みであるかそうでないかなど、鈴音とまもりの方の事情は全くお構い無しに呼び出され、一日も欠かさずに彼女達は何等かの形で「カレ」の欲望を満たす為、命ぜられるとおり必死に奉仕を行ってきた。

そう、決して誇張ではなく毎日、自らの肉体を使って。

月経の時ですら、恥ずかしさと屈辱に打ち震え泣きながら哀願しても、非情な「カレ」はタンポンを使用した上で、胸と口、手とアナルを使っての性欲処理を強要したのだ。

そう、実際「カレ」の精力は底無しのように思えた。
彼女達の処女を奪ったその日には、それぞれ口で一回づつ、アヌスで一回づつ、膣で一回づつ、計6回も射精してから、ようやく二人を解放してくれたのだ。
それでも未だ、余裕だと嘯きながら。

それからも、毎回一緒に呼び出されれば最低でも3回は精を放出するまで、彼女達は懸命に性的奉仕をしなければならなかった。

そんな「カレ」のことだ。きっと今日もこれから、何時ものように自分が満足するまで、二人の躰を使って欲求を満たすつもりなのだろう。


一瞬の間、この数ヶ月間を思い起こしていた鈴音だったが、直ぐに我に帰ると鞄からケータイを取り出して新着メールを確認した。



送信者:A

件名:タトゥーはもうバレちまった?

本文:クズどものお遊びが終わったら、例の場所へ来い。



(……やっぱり、「カレ」からだ……)
メールの内容を確認しただけで、これからされる事を反射的に思い浮かべてしまい、彼女の両の乳頭はつんっと尖り、股間は熱をもってじんわりと湿り気を帯びてくるのが分かった。
もうとっくに慣れっこになっているので、「分かりました、愛する御主人様」とだけ入力して、直ぐに返信する。
ふと、横目でまもりの様子を窺うと、彼女も急いで鞄から携帯を取り出して苦手な文字入力をぎこちない手付きで行っていた。
心なしか、彼女の頬もうっすらと赤らんでいるように見えた。
(……まも姐(ねえ)ったら、相変わらず機械音痴なんだから)
容姿端麗でどんな事でも完璧にこなしてしまうまもりの、殆ど唯一といってもいい欠点。
しかし、逆にそれが彼女に親近感を抱かせてしまう美点にさえなっていると鈴音は思った。

「え〜と、コレで送信っ、よね……?」
まるでまもりがメールの返信を終えるのを待っていたかのように、蛭間の手にしていたライフルの発砲音を合図にして、ようやくランニングが終了したようだ。
グラウンド上には、汗だくで疲れきった選手達が、正に死屍累々といった様子で横たわっている。
それを見たまもりと鈴音は、慌ててタオルとドリンクの入ったクーラーボックスを持って、皆の元へと小走りに駆け寄って行くのだった――。


「……また…、…来ちゃったね……。鈴音ちゃん……」
「……う、うん……。遅くなっちゃったから、御主人様、怒ってないかな……?」
あの後、練習後のダウン(怪我等を未然に防止する為に行う、ストレッチ等)に付き合った上、練習で汚れたユニフォームの洗濯と明日の朝練の準備まで行ってから、急いでこのオンボロアパートまで駆けつけたのだ。
もう冬服の制服だけでは肌寒く感じる季節ではあったし、時間も夜の8時近かったが、それなのに常夜灯に照らされた彼女達の顔は、遠目でも分かる程に上気していた。
もっとも、二人の肌が汗ばんで朱が差しているのには、走って此処まで来た為以外にも何か別の理由(わけ)があるように思えたが……。

まもり、鈴音の順で、彼女たちは勝手知ったる様子でぎしぎしと厭な音を立てて軋む階段を上ると、「202」と扉に書かれた部屋の前で止まった。
そして、共に鞄から合鍵を出そうとする。そこで、一瞬二人の視線が交錯した後、鈴音がキッとまもりを睨み付けて言い放った。
「まも姐ばっかりいつもずるいっ!今日こそは、あたしが先に御主人様に愛してもらうんだからっ!」
「そ、そんなことないわよ!さ、最近はっ!最近はたまたまわたしが御主人様に先に抱かれていただけでっ……!」
「嘘っ!今日だって、どんどん先に階段を上っていっちゃったじゃあないっ!」
「わ、わたしは!わたしは、ただ!汚れるのは、わたしだけでいいかなって……」
その台詞を聞いて、言ってしまって、彼女達は気まずそうに互いの顔から瞳を逸らした。

すると、こんな築何十年か知れないボロアパートの、あちらこちらにヒビが入った薄い壁である。二人の言い争う声が筒抜けになって聞こえていたのか、部屋の内側から鍵が外される音がして、扉が開かれた。
「あぁ!?お前ぇーら、いい加減来るのおせーよ!このオレ様を待たせるなんて、いったい何様のつもりだ?ああん?」
ドアノブに手を掛けたままの姿勢で、そう鈴音とまもりを罵った、長身でガッシリとした体躯のドレッドヘアーの「カレ」。
その「カレ」が現れた途端、二人は弾かれたように頭を下げて、殆ど反射的に謝罪した。
「ごっ、ゴメンなさいっ!御主人様っ!」
「も、申し訳ありません!御主人様!」
ドアを半開きにしたまま、暫しの間深々と下げられた彼女らの頭を、「カレ」は上から苛立たしそうに見下ろしていた。だが、直ぐに片方の唇を吊り上げるように歪めて恐ろしい笑顔を浮かべると、扉を全開にして二人に怒りを抑えたトーンで声を掛けた。
「ああん?まぁいいや。取り敢えず二人とも、ナカ入んな。オレ様を待たせた穴埋め?ソイツは後でキッチリ、カタつけてもらうから」
その台詞を聞いて、鈴音とまもりは少し安堵した様子でようやく顔を上げると、今度は部屋の中へと興奮を抑え切れない表情で入ってゆくのだった……。


背後のドアを閉められ、狭い玄関で靴を脱ぎながら前に視線を遣れば、1DKの間取りの6畳間に据えられているダブルベッドが厭でも視界に入ってくる。
それを眼にしただけで、二人が身に着けている――いや、着けさせられている下着は、彼女達の躰の芯から堪えきれずに湧き出てくる体液によって、ますますそのアンダーウェアとしての役割を果たすことが出来なくなるのだ。
尤(もっと)も、今鈴音とまもりが着けているのはアンダーバストを支えるだけのハーフカップブラと、股間の部分が二本の紐状になっていて、秘所を完全に露出させているオープンショーツであり、初めから観られる事だけが本来の目的の下着ではあったが。
「おら!上がったらすぐに、上着脱いで下着だけになれ。今日はお前らに似合いそうな、特別な「プレゼント」、用意して待ってたんだぜ?」
その台詞を聞いて、キッチンの中程まで来ていた二人は、思わず体を硬直させた。


数日前は、今身に着けているような恥ずかしい下着を何セットか「プレゼント」され、以来何時「カレ」に呼び出されても必ず着けているように命ぜられた。
数ヶ月前も、「プレゼント」と称して、両方の乳首にピアスを付けられた。
そして、泥門デビルバッツが神龍寺ナーガに勝利したその次の日には、また「プレゼント」として左腕に「カレ」の背中全体に彫られているのとお揃いの龍の刺青を入れられてしまった。
それらは、もう施されてしまったら取り返しがつかない、彼女達が「カレ」の所有物であるという『証』であるに他ならなかった――。

その時のように、また禄でもないことをされるのかと恐れを抱いたまもりは、思い切って「カレ」に尋ねた。
「あ、あの……。プ、プレゼントって、いったい何を……?」
同じく、不安に思っていた鈴音も口を開く。
「ご、御主人様っ!あたし、遅れたことは謝りますっ!だから、だから、痛いことだけは許して……」
すると、脅えた面持ちの二人の方を向いて、ジーンズのポケットの中から二本の銀色に光る鎖を取り出すと自慢げに「カレ」は言った。
「ああ?まぁ、安心しな。べつに痛かーねーよ。これからこのチェーンで、お前ぇーらの左右のオッパイの先、繋げるだけだから。イカスだろ?この鎖。んん?」
それを聞いた鈴音とまもりは、取り敢えず安心した。
双乳の先に付けられた、リング状のピアスに対しては、もう違和感を感じないまでに慣れてしまっている。
今更そこに、あの程度の太さのチェーンを追加されたくらいでは、痛みなど感じたりはしないだろう。
緊張が解れた彼女達は、6畳の部屋の中まで進み、命ぜられた通りに制服の上着とシャツを脱いで上半身だけ下着姿になった。

今ではもう慣れたが、その部屋の内装は、少々異様だった。
中心に巨大なベッドが据えられ、部屋の四周の天井に近い壁には、それぞれ2つづつセットになった照明が、あちらこちらに設置されている。
そして、部屋の周囲は、光を遮らない程度の薄い布地で囲ってある。
その過度に明るい部屋の造りは、勿論「カレ」がビデオやケータイで鈴音やまもりの痴態を撮影するのに最適なように、自らセッティングしたものだった。

「おっ、もう脱いだか。どうだ?オレ様の選んだ下着は。ピアスしてるのがモロバレで、マジ、クールだろ。気に入った?」
ニヤニヤと笑いながら、「カレ」はキッチンの冷蔵庫からビールを取り出し、片手で器用にプルトップを開けてそれを一息で半分近くまで飲むと、二人にそう尋ねた。
「……た、体育の授業のとき、ちょっと困るんですけれど……」
「……あっ、あたしもそう……」
それを聞いた「カレ」は、残ったビールを一気に飲み干すと、空き缶を無造作に放り捨ててから鈴音とまもりの目の前まで来た。
「くくく、体育のとき困る、か。じゃあさ、そのタトゥーはどうしてるんだ?もう夏服とか、半袖とか、ノースリーブとか、着れなくなっちまったんじゃあない?ああん?」
その問いには答えることができなくて、二人は揃って俯いた。
「あはははは!あのカスども、てめぇーらのチームのマネとチアが、まさかこんな刺青入れてるなんて知ったらどう思うか見物だぜぇ!なぁ、そう思うだろ?ええ?」
その台詞を聞いて、彼女達は大切なチームメイト皆の顔を思い浮かべた。特に、鈴音は瀬那の笑顔を、まもりは蛭間のぶっきらぼうな横顔を。
それを知ってか、「カレ」は止めの一言を言い放った。
「もう諦めな。そのタトゥーとピアス見りゃあ、お前ぇーらがオレ様の女だって、一目で分かっちまうから。なあ?」
そして、シルバーのチェーンを一本ずつ彼女達に手渡すと、ビデオカメラと携帯を両手にそれぞれ持って言った。
「じゃあ、撮影始めるから。そのブラなら、外さなくてもチクビ丸出しだから、自分で付けられるだろ?」

(また、恥ずかしいことをしているところを撮られるんだ……)
カメラのレンズを向けられただけで、もうこの部屋に来る前から湿りっぱなしだった鈴音の秘部から、また新たな蜜が滲みでてきた。そして、それはまもりも同様だった。
未だ触れられてもいないのに、ピアスが光る二人の双の乳頭は、既にぴんと尖りきっている。そこに、態(わざ)とカメラの方を向きながら、鈴音とまもりは自らの手で、また新たな「カレ」の所有物であるという『証』を装着してゆく。
そして、その一部始終をビデオとケータイのメディアに記録されてしまうのだ。

「お、終わりました……」
「あ、あたしも……」
鎖の長さは丁度お臍にまでは届かない程度で、思っていた通り、繋いだからといって両の乳首が痛むような重さではなかった。
だが、ピアッシングされた時と刺青を彫られた時と同様に、二人の心の方が鈍く痛んだ。
「オーケー、OK。じゃあ、また上着着ろ」
その台詞を聞いて、鈴音とまもりの気持ちはまた沈んだ。

上着を脱げと命ぜられた時は、もしかしたら今日は制服を汚さずに済むのかと思って、少し安堵したのだ。
しかし、やはり今回も着衣を身に着けたままで淫らなことをしなければならないのかと思うと、憂鬱な気分になった。
何故なら、自分の汗や愛液や「カレ」の精液に汚れた服を着たまま家に帰り、それを家族に気付かれないように取り繕うのは、セックスで身も心も疲れきった時には、本当に面倒だったから。
すると、それを見透かしたかのように、「カレ」は言った。
「まぁ、諦めろや。セーフク着させていろいろヤラせるのにはさぁ、やっぱそういう趣味?っていうか、ホンモノの女子高生がエロいことやってるのに萌えるっつー、何つーかニーズがあんだよ。それに、何よりオレの好みなんだ」

「趣味、ニーズ」
その台詞を聞いて、二人は青ざめた。
(まさか、今まで撮ってきたデータを公開する気!?)
改めて冬服の制服の上着を着直して、セーラー服のスカーフや、ブレザーのタイを整えていた彼女達は震えた。
「ご、御主人様。いったい何を言って……」
「そ、そうよっ!約束が違うっ!」
「カレ」は、煩わしそうに気色ばむ二人を見下ろしていたが、恐ろしい表情を浮かべると一喝した。
「うるせーな!さっき言っただろ。オレ様を待たせた罰は、きっちりカタつけさせてもらうって。ベッドの上にでも行って座って待ってろ。今日はお前ら使って、ちょっと小遣い稼がせてもらうから。それに、そのチェーンだって、モノホンのシルバーなんだからな。高かったんだぜ?」


小遣いを稼ぐ。自分達を使って。
まさか、これから援助交際でもさせられるのだろうか?
いや、それとも――。
想像するのも恐ろしい事態が、これから先に待ち受けているのかもしれないと思いを巡らせて、鈴音とまもりの不安はどんどんと膨れ上がってゆく。だが、一方ではここまで堕ちきってしまっていたら、今更どんなことをさせられようと同じだという諦めの気持ちも抱いていた。
「で、でも……」
それでも一応、彼女らは食い下がる。
もしもあのデータが流出して、それを知人達に知られてしまったら、イコールそれは二人の身の破滅を意味しているのだから。
「あぁ?まあ、安心しろって。一部のマニア向けの、特別なプロモビデオ、撮影するだけだから。絶対に、お前ぇーらの身内にバレることなんて無ぇーから。このオレ様が保証するって。な?それに、目線のとこにはモザイク入れるし。ダイジョーブだって」
「カレ」にそう言われ、半ば絶望しながらも「特別」や「身内にバレない」「モザイクを入れる」等という甘い台詞を聞いて、取り敢えず鈴音とまもりはそこに縋るように自分を納得させるしかないのだった。

その二人の視線の先で、タバコを咥えて火を点けながら、「カレ」が携帯を開いて何処かに電話を掛けて話を始めた。
「ふ〜。あっ、オレだ、オレ。……ああ。コッチはもう準備、整ったから、今すぐ来い。……あぁ。分かってると思うけど、待たされるのオレ、大っ嫌ぇーだからさあ?……OK、オーケー。じゃ」
――ピッ。
通話を終える音と共に、「カレ」はさも美味そうに紫煙を吹き出した。
「今すぐに、ヤツら来るから。お前ぇーらも一杯ヤルか?」
そう言って、タバコの灰が床に落ちるのを気にもせずに、「カレ」はキッチンへと向かう。
そして、吸殻をあちこちに散らばっている空き缶の中の一つに放り込むと、冷蔵庫の中からまた新たなビールを取り出し、缶をこちらに振って見せた。
「……い、いいえ…。…いりません……」
「……あ、あたしも……、いらない……」
すっかり萎縮して、ベッドの端に腰掛けている二人に対して、「カレ」は声を掛けた。
「安心しなって。ヤツらはお前ぇーらに指一本触れねぇから。まぁ、いつもと違うのは、今日はギャラリーが居るってとこだけだからさぁ?」
その言葉を聞いて、彼女達はまた少し安堵した。
その様子をさも楽しそうに眺めながら、「カレ」はビールを一息で飲んでしまうと、また新しいタバコを咥えるのだった。


「ちわーす!阿含さん。今日はよろしくお願いしま〜す」
「ちぃーす!阿含さ〜ん。また新しいオモチャ、手に入れたって、マジっすか?」
「カレ」がタバコを吸い終わった数分後、見るからに軽薄そうな30代前半に見える男と、頭が足り無さそうな恐らく20代後半の男、二人の男が部屋へと上がり込んできた。
「おぉ、世話になるな。今回の『モデル』は、泥門高校No.1美少女の「まもり」と、透糸高校一年の可愛い子ちゃん「鈴音」。この二人だから」
そう「カレ」に紹介されて、『モデル』と言う台詞に対して二人揃って疑問符を浮かべて座っていたいた彼女らを、彼らは無遠慮に上から下まで舐め回すように眺めた。そして、年長の方の男は「ふ〜む」と嘆息し、年下の男は「ヒュ〜ウ」と口笛を吹いた。
その後、歳が上の男の方が「カレ」を見上げながら、満面の笑顔を浮かべて言った。
「いや〜、阿含さんの紹介してくれる『モデル』は、いつもレベル高いけど、今回のは今まででの中で最高じゃあないかな?」
すると、若い男が興奮気味にまくし立てた。
「間違いなく最高ですって!俺もこの業界長いけど、こんな可愛い子ちゃんたち、俺、『表』の仕事でもアシしたことなんか無いっすよ!」
それを聞いて、途方もなく高い自尊心を擽られたのか、満足げに「カレ」は言った。
「あぁん?まぁ、オレ様は眼が肥えてるからなぁ。それに、コイツらはオレ様の魅力に参っちまって、テメーらから寄ってきて股、開きやがったんだ」
そんな三人の遣り取りを、鈴音とまもりは緊張しながら聞いているだけだ。
本心では嘘をつくなと抗議したかったが、もし「カレ」を怒らせたりしたら、どんな酷い目に遭わされるやも知れない。

「じゃ、男優はいつもみたいに『無し』の方向で。阿含さんの顔には、ちゃんといつも通りモザイク入れて、もちろん名前のところにも、ピー音入れますんで。で、『モデル代』の方は、どうします?」
「そんなの決まってんだろ。今ここで現金で全額オレ様に寄こせ。そんな分かりきったこと、いちいち聞くんじゃねーよ。あぁん?」
睨み付けられてそう言われ、その「カレ」の倍程の年齢の男は直ぐさま頭を下げると答えた。
「り、了解しました。でも、今日は急な話だったんで手持ちはこの額しか無いので、残金は後払いってことでお願いできませんか?何せ、これだけの超上玉、二人分となると……」
「チッ!仕方ねーなぁー。その代わり、売り上げに応じたオレ様の取り分、後10パー上乗せしろ。じゃなかったら、この話はナシだ」
その台詞を聞いて、一瞬だけ戸惑った男は、しかし直ぐに諦め顔になって上着のポケットから分厚い茶封筒を取り出して言った。
「……ふ〜、分かりました。全く、阿含さんには敵わないなぁ、もう」
そして、男はそれを「カレ」に手渡す。その後、二人の会話を一歩引いた位置で手持ち無沙汰に聞いていた若い、と言っても「カレ」よりは遥かに年上の筈の男の方を向いて指示を出した。
「話はついた。器材の搬入、始めるぞ」
「了解っす!」
そして、二人の男は、直ぐさま外へと出ていった。

その男達は、二人掛かりで何やら重そうな荷物を急いで部屋の中へと運び込んだ。
その中には、素人の目から見ても、明らかに今まで「カレ」が撮影に使用していた機器とは比べ物にならない位本格的なビデオカメラやカメラも有った。
(今度はアレで撮影されるのね……)
もうここまでくれば、「カレ」がこれから何をしようとしているかは、彼女達にも容易に想像できた。
そう、多分今度は、アダルトビデオの類に出演させられるのだと。
恨めしい気持ちで「カレ」の方を見遣ると、「カレ」はベッドの端に腰掛けて、タバコを燻らせながら封筒の中身の札束を数えていた。
「ん?何だぁ、二人とも。何か文句でもあんのか?ああ?」
そう問われて、二人は精一杯抗議しようとも思ったが、その決意も直ぐに諦観に覆い尽くされてしまう。
(……どうせ、もうこんな躰になっちゃったんだし、もうどうでも良いか……)

年長の男は、どうやらカメラマンらしく、若い方はそのアシスタントのようだ。
二人は流石にプロらしく、無駄の無い動作で直ぐに撮影準備を整えた。
「阿含さん、こっちはもう、準備終わりました。いや〜、一番面倒な照明をちゃんとセッティングしてある辺り、もう流石って感じっすね」
男にそう持ち上げられ、「カレ」は答えた。
「当ったりめぇーだろ。何せ、このオレ様のヤルことだからな。じゃ、早速プロモの撮影、始めようぜ。二人ももう待ちくたびれちまてるったみてーだし」
「了解っす!じゃあ、「まもり」ちゃんと「鈴音」ちゃん、だっけ。立ち上がってこっち向いて」
30男は、「カレ」の台詞を聞くと、直ぐに三脚に据えたビデオカメラを鈴音とまもりに向け、そう指示を出した。
20男は、その脇に立って、一眼レフカメラを構える。
(ああ……、もう引き返せないのね……)
一瞬の間、逡巡した二人だったが、全てを諦めたような表情を浮かべて、のろのろと立ち上がった。
「もうちょっと、二人とも寄り添って。OK、OK。じゃあ、始めるよ。ヨーイ、アクション!」


「カレ」が、カメラの写界の外から声を掛けてきた。
「じゃぁ、まずは自己紹介。二人の歳と、フルネームから、教えてもらおうか?」
それを聞いて、先にまもりが答えた。
「……あ…姉崎……。…姉崎まもり……。…じゅ、17歳です……」
続いて、鈴音も答える。
「……た、瀧……瀧鈴音…。16歳……です」
――カシャッ、カシャッ。
直立したままそう答える二人に向かって、幾度もストロボが焚かれる。
「ちょっ、阿含さ〜ん。マジで本名は、ちょっとヤバイっしょ。本当に良いんすか?」
そう言ったアシスタントの男に向かって、「カレ」は言った。
「ああ、本名は、NGって方向で。コレはあくまでも、この二人の『芸名』だから。なぁ、そうだろ?」
そう「カレ」に念を押すように言われて、二人は共に答えてしまう。
「そ、そのとおりです」
「そ、そうです」
それを聞いて、カメラマンと顔を見合わせて頷くと言った。
「じゃ、今回は全部フィクションって事で。思いっきりぶっちゃけちゃいましょう。阿含さん、続き、お願いします」
それを聞いた「カレ」は、質問を続けた。
「じゃ、今度は二人の通っている学校と学年、入っている部活。それに男性経験を、なるべく詳しく教えてちょうだい。また、まもりちゃんの方から」
少し躊躇ってから、彼女は答えた。
「で、泥門高校二年です。アメリカンフットボール部の、マ、マネージャーをやっています。だ……男性経験は…、…ふ、二人です……」
「そっか〜、もう二人にハメられちゃったのか〜。まもりちゃん、可愛いもんねぇ〜。では、次。鈴音ちゃん、どうぞ」
そう促され、鈴音も答える。
「す、透糸高校の一年生です。で、泥門デビルバッツのチアリーダーをやっています。男性経験は、あ、あたしも二人です……」
「ふ〜ん。鈴音ちゃんも二人も咥え込んじゃってたのか〜。幼い顔して、案外エッチなんだね」
(……だって、貴方がそうさせたんじゃあない)
彼女達は、心の内でそう思った。

鈴音とまもりの男性経験の内、一人目は勿論「カレ」だった。そして、もう一人はもう彼女達が「カレ」とのセックスの虜になってしまってから、「カレ」に命じられて自ら抱かれた、二人それぞれの想い人のことだ。
そう、鈴音はセナ、まもりはヒル間。
それは、二人が「カレ」とのプレイでなければ、既に満足できない躰になってしまったという事実を改めて認識させる為、態とそう仕向けたのだった。


「では、自己紹介はこの辺で終わりにして、そろそろ二人の下着姿、見せてもらおうか。まもりちゃんはタイ外さないで、シャツのボタンだけ外して。鈴音ちゃんはセーラー服の上着を、ホック外して胸が見えるところまで裾上げて」
そう「カレ」に指示され、二人はそれに従って、制服をはだけてゆく。
その様子を、ビデオカメラと一眼レフカメラによって、克明に記録されてしまうのだ。
二人が、ハーフカップのブラジャーからはみ出た、ピアスを施され、チェーンで繋げられた両の胸乳を露出させると、カメラマンとアシスタントの男達は感嘆の声を上げた。
「おお!良い趣味の下着とアクセサリーだね〜。流石は阿含さんの選んだ女の子たちだ」
「おぁ!こんな清純そうな子たちに、こんなモン付けちゃったんだ。阿含さんて、つくづく酷い人だなぁ〜」
「くくくっ、まあな。じゃ、オッパイはもう良いから、パンツ、見せてもらおうか。二人とも、スカート捲って」
そう命じられ、既に被虐のスイッチが入ってしまった鈴音とまもりは、共に新たな恥蜜を溢れさせながら、ゆっくりとスカートを捲り上げてゆく。
(……あぁ、こんな下着を着けているんだもの…。……きっと、濡れているアソコが、知らない人たちに丸見えになっちゃう……)
それでも、もう手を止めることはできない。何故なら、観られることが快感になるまで、二人は「カレ」に躾られてしまっていたのだから。
彼女達がお腹の上まで制服をたくし上げると、男達が驚きの声を上げた。

「おい、おぃ、オープンショーツかよ!まったく、最近の若い娘は」
「く〜!こんな可愛い子たちが、二人ともオマンコ丸出しの下着って、マジ?大胆だな〜」
ここが見せ場だと思ったのか、幾度もフラッシュが焚かれる。
きっと、ビデオの方も、アップで股間を撮影しているに違い無かった。
それを想像して、彼女達の性感は益々昂ぶってしまうのだ。
「二人は、朝からその下着穿いて、授業受けたりしてたのかなぁ〜?答えて」
そう問われて、鈴音とまもりは、熱にうかされたような表情で答える。
「……は…い……」
「……はい……」
「そっか〜。じゃあ、二人はちょっと露出癖がある、変態っぽいことが好きな女の子なんだね?」
そんな風に言われて、二人は抗弁しようと思ったが、もう疼いて疼いて堪らなくなってきた身体を持て余しているのは事実だったので、俯いて恥ずかしい台詞を紡いでしまう。
「……は、はい……。み、観られるのは、ちょっとだけ好きです……」
「……あ、あたしも……。観られていると、ちょっと興奮しちゃいます……」
その正直な答えに満足したのか、「カレ」は言った。
「オーケー。じゃ、次の撮影、行くとするか。二人とも、ベッドの上に乗って両脚広げろ。で、膝立てて手で抱えろ。M字開脚だ」

彼女達はベッドの上に上がると、「カレ」の指示通り自らの手で両膝を抱え込んで、股を広げた。
「「おおっ!」」
男達は、同時に歓声を上げる。
(ああ…、…あたし今、知らない男の人たちに……。アソコ、見られてるんだ……)
彼らは、興奮を抑え切れない様子で、ごくっと喉を鳴らして生唾を飲み込んだ。そして、ここぞとばかり立て続けにストロボが焚かれ、カメラマンの男も三脚からカメラを外して肩に乗せ、彼女らの股間の目前までにじり寄ってくる。
「こいつはまた……。この子たち、見た目は処女みたいに清楚なんだけれど、オマンコの方は少々使い込まれてますねぇ〜」
「本当っすね〜。二人とも、色は黒ずんちまってるし、小陰唇は大陰唇からはみ出てるし」
そう男らに評されて、鈴音とまもりは共に羞恥で消え入りたい思いだった。


そう、確かに彼女達の性器は今では色素が沈着して鳶色になり、ラビアも大肉唇からびらびらとはみ出していた。
だが、二人の名誉の為に敢えて言及するが、鈴音とまもりの女性器がそのように惨めな有様になってしまったのには理由があった。
「カレ」に篭絡される以前の彼女らの局部は、二人の見た目に見合う、美しいものだった。
そう、鈴音は少女然とした佇まいの少々幼げな感じさえするものであり、まもりは僅かに小陰唇の上部が突出している程度で、二人とも色合いも瑞々しい淡いピンク色だったのだ。
だがそれが、ここ数ヶ月の間加えられ続けた過酷とも言っていいセックスと調教の日々によって、二人の性器の色と形状はここまで荒廃してしまったのだった。


「まぁ、オレ様が毎日使いまくってたからなぁ。中古のマンコだけれど、画的にはヌける画、撮れてるだろ?」
「えぇ、そりゃ〜もちろん。これだけのルックスの子たちが、制服着たまま尻の穴まで丸見えにしてるんですから。画的には全然オッケーです」
「オレも、マジ萌えっす。最近じゃあ、『表』の仕事でも、こんなに興奮したこと無いっすよ。もっとグロいマンコした子も、この頃じゃあ大して珍しくもないですし」
笑いながらそんな遣り取りをする彼らの方を見ながら、カメラのレンズに視姦されて、鈴音とまもりは惨めな気持ちなのに、心と裏腹に体の方は止めどなく蜜を溢れさせてしまう。
すると、それにもうとっくに気付いていた男達が、今更のように言った。
「あれ?まもりちゃんも鈴音ちゃんも、オマンコ、ぐしょ濡れじゃぁない?なぁ、そうだろ?」
「あ〜、本当っすね。ケツの穴から敷いてあるシーツまで、びしょ濡れっす」
それを聞いて、「カレ」がカメラマンに向かって問い掛ける。
「どうするよ?この露出狂のメスガキども、これ以上待たされるとマジでオカシクなっちまうかも知れねぇから、そろそろハメ撮り、始めようぜ?」
「分かりました。じゃあ、方向はどうします?制服フェチ向けには、着たままの方が良いんでしょうけど。でも、今回は何せ、ピアスとチェーンのインパクトが凄いからなぁ。全裸ハメの方向で個人的には行きたいんですけど」
その提案を聞いた「カレ」は、満足げに頷いて答えた。
「あ、やっぱそう?オレ様のセンスの良さ、分かっちゃった?じゃぁ、全裸ファックの方向で行くかぁ」
「えぇ。その方がきっと、この子たちのスタイルの良さも引き立つし、オマンコのアップの方も撮りやすいですし。なぁ?」
そう問われたアシスタントの男も、それに同意する。
「オレも同感っす。今日のモデル、鈴音ちゃんの方はぺったんこだけれど、まもりちゃんの方はオッパイでかくて形もいいから、セーフクで隠すの勿体無いと思うんすよねぇ〜」
二人にそう言われて、「カレ」は了承したのだろう。未だにM字開脚を続けている――、「カレ」の指示無しにはその姿勢を決して崩してはならないと理解している二人に向かって命じた。
「よし。じゃあ、二人とも今度はベッドから降りて、カメラの方を向きながら、一枚ずつ服、脱いでいってもらおーか。まずは鈴音ちゃんからだ。ゆっくりとな」

「……は、はい……」
命令を聞いた鈴音は、そう答えると直ちにベッドから降りて、指示通りカメラに視線を送りながら、ゆっくりとセーラー服のスカーフから取ってゆく。
だが、まもりと同様、彼女も内心安堵していた。
これで今日は、多分服を汚さずに済む。
取敢えず、今回だけは家族の目を盗んで、代えの制服を用意して服をクリーニングしたりせずに済む。
そう思えば、まるで観客の視線を意識しながら衣装を脱いでゆくストリッパーのように、鈴音の脱衣ショーは熱を帯びたものになってゆくのだ。
スカーフを外し終えると、セーラーの上着をゆっくりと脱ぎ捨てた。すると、露になった左腕に施されたタトゥーを眼にして、男達が驚きの声を上げた。
「おい、ぉい!マジ!?刺青入れてんのかよ!しかも阿含さんとお揃いの!?」
「うわっ!こんな可愛い子にマジでタトゥーまで入れちゃったの!?つくづく阿含さんて鬼畜だなぁ〜」
そんな台詞を聞いて、「カレ」はさも愉快そうに答えた。
「キチクは酷ぇーなぁ、キチクは。コレは、オレ様の所有物だっていう証だからさぁ。コイツらも彫られる前は嫌がってたんだけど、いざ入れはじめたら、マンコぐちょぐちょに濡らしちまって大変だったんだから」
それを耳にして、彼女達はその時のことを思い出して、恥辱に打ち震えた。
確かに「カレ」が言ったとおり、刺青を彫られている最中、鈴音とまもりは被虐の悦びに股間から多量のら愛蜜を溢れさせてしまっていたのだから。
「まぁ、でもこれで全裸ハメの良さは余計に引き立ちますね。何せ、ピアスと鎖だけでなくて、タトゥーまで入れてるモノホンの女子高生のファックなんて、そうそうありませんから」
「そうっすねぇ。こんな幼い感じの女の子に、刺青とピアスとチェーンのミスマッチは、マジ萌えっす」
「だろ?オレ様の趣味の良さが分かったろ?じゃあ、鈴音ちゃん、ストリップ続けて」
「カレ」にそう促され、彼女は止まっていた手を再び動かし始めた。
自分でも小さいと十二分に承知している両胸を隠すことすらせずに、スカートのホックを外して足元へと落とした。
そして、「カレ」に命ぜられ着けている、勃ちっぱなしの乳暈から乳頭までさえ隠すことができないブラジャーのホックに手を伸ばすと、それを外した。
「可愛いオッパイだねー、鈴音ちゃん」
そう言って嘲笑う声に身体中を紅潮させながら、今度はオープンショーツに手を掛けて、するすると下ろしてゆく。
「控えめな陰毛だねぇ〜。もしかして、剃ったり抜いたりしてる?」
「カレ」にそう声を掛けられて、鈴音は答えた。
「い、いえ……。何も処理したりはしてません」
「そっか〜。手入れしてなくても、そんなに可愛いのか〜。マジで、オレ様の好みだよ?」
そう褒められて、彼女は頬を赤らめて、心の底から嬉しそうに礼を述べてしまう。
「あ、ありがとうございます。御主人様……」
そして、ショーツを足先から抜き取って、鈴音の脱衣ショーは終わった。

「よし。じゃあ、次はまもりちゃんの番だ」
彼女も、ビデオの方を十分意識しながら、ブレザーを脱いでゆく。
上着をベッドの端に置くと、タイを取ってから、Yシャツのボタンを全て外す。
そして、シャツを脱いでからスカートのホックを外して、脱ぎ終えた衣類をきちんと畳んで上着の上に重ねた。
「やっぱ、まもりちゃんもタトゥーしてるのかぁ〜」
「真面目そうに見えるだけに、そのギャップが堪らないっすねぇ」
そんな勝手な感想を述べている男達の声に、羞恥で躰を熱くしながら、まもりは脱衣を続けた。
鈴音と同様に着けさせられているブラを外し、また丁寧に畳んだ衣類の上に載せる。
すると、まろび出た双乳のボリュームに、男達は感嘆の声を漏らした。
「おぉ、やっぱりまもりちゃんのオッパイは、最高だね〜。いつも阿含さんの超デカマラ、その胸でパイズリしたりしちゃってるの?」
困惑しながらも、彼女は正直に答えた。
「は、はい……。この胸を使って、いつも御主人様にご奉仕しています……」
「羨ましいなぁ〜」
男達は、口々にそう言って、まもりの胸を褒めた。
「へへへ、そうだろ?まもりのチチは、柔らかくてそれでいて弾力もあって、挟まれると、マジ気持ち良いんだ」
自分の所有物を褒められて、「カレ」は上機嫌でそう言った。
それを聞いて顔を上気させながら、彼女は最後の砦であるショーツをゆっくり脱いでいって、丸めて衣類の上へ置いた。
「こうして比べて見ると、やっぱまもりちゃんのマン毛の方が、鈴音ちゃんのよりも全然濃いよな〜。大陰唇の辺りまで生えてるし。手入れとかはしてないの?」
「……い、いいえ。わたしも特に、処理したりとかは……」
その遣り取りを聞いていた「カレ」は、珍しく彼女を擁護した。
「まぁ、いいじゃん。オレ様はまもりちゃんの濃い目のマンコの毛も、結構好きだぜ?」
その台詞を聞いて、まもりは直立したまま、もじもじと内股を擦り合わせた。

「おっと、コレを忘れるとこだった」
「カレ」はそう言うと、全裸の二人に向かって命じた。
「いつもどおり、『首輪』付けろ。牝犬はちゃんと犬らしくしなくちゃあな。あぁん?」
命令を聞いた鈴音とまもりは、一瞬だけ戸惑った表情を浮かべたが、直ぐに置いてあった首輪を取り上げて自らの首に装着した。
「う〜ん、やっぱり阿含さんはマニアックだなぁ〜」
「へへ、そうっすねぇ。でも、コレはコレでそそるっす」
にやけた表情で、そんな言葉を交わしている男達を見て、彼女らは改めて羞恥心を刺激されるのだった。


「じゃあ、そろそろ阿含さん。ハメ撮り、よろしくお願いします」
「おう。コッチはいつでもOKだぜ」
カメラマンにそう合図され、「カレ」はそう答えると、Yシャツを脱いで上半身裸になった。そして、ジーンズの前をはだけて、今では二人が耽溺してしまっている長大なペニスを露出させた。
未だ半勃起状態の筈なのに、その肉欲の棒は一般的な大人の男性の勃起時のサイズを、遥かに上回っている。
その逞しい男根を眼にしただけで、鈴音とまもりは眩暈を覚えるほど興奮して、熱い吐息を漏らしてしまうのだ。
「あ…、…ああ……」
「す、素敵……」
「カレ」は、どっかりとダブルベッドの中心に横になると、二人に言った。
「オレ様さぁ〜、もう、お前ぇーらの裸見たくらいじゃあ、大して勃たなくなっちまったんだよなぁ〜。二人で努力して、「コレ」完全に勃起(たた)せてくれる?」
それを聞いた彼女達は、自分達の裸に魅力を感じないとまで言われたのも気にせずに、嬉々として答えた。
「「は、はいっ!」」
そして二人は全裸のままベッドに上がると、「カレ」の足元で四つん這いになって、我先に奉仕を始めようとする。
もうギャラリーのこととか、撮影されていること等、すっかり忘失してしまった様子で。
「まも姐ばっかりずるいっ!あたしが先に、このデカチンチンに御奉仕させてもらうんだからぁ」
「鈴音ちゃんこそ、そんな貧相なオッパイじゃあ、御主人様のデカチンポを大きくすることなんてできないでしょ!ここはわたしのパイズリとフェラチオで……」
その遣り取りを、余裕たっぷりに眺めていた「カレ」は言った。
「おいおい、そうがっつくなって。オレ様のチンポは一つしかないんだから。まずは、二人仲良くフェラしてくれ」
その台詞を聞いて、鈴音とまもりは性的な昂ぶりを押さえ切れない様子で、「カレ」の生殖器官にすぐさまむしゃぶりつくのだった。

「むっ……ちゅっ、あぅむ……れろ、れろん……」
「……あむっ……ちゅぱぁっ……えろ、あふっ……」
この数ヶ月で、どのようにすれば「カレ」が悦ぶのかは、既にしっかりと教え込まれている。
その知識を総動員して、彼女らはペニスに奉仕を始めた。
鈴音が巨大な亀頭の鈴割れに舌を這わせて、先走りを舐め取りながら、裏カリを重点的に舐め回す。
一方まもりの方は、陰嚢を口に含んだり竿の部分の裏筋をちろちろと舐め上げたりしながら、快感を送り込んでゆく。
ぴちゃ、ぷちゅ……ちゅぷ……。
二人とも上から唾液を垂らして更にぬめりをよくしたり、時折軽く歯を立てたりもする。
その彼女達の熟練の風俗嬢のような絶妙な舌技の刺激によって、「カレ」の肉根は直ぐにむくむくと膨れ上がってきた。
「あっ、うむぅうっ……うんっ……ああ、やーぁ!大きくなってきたぁっ……」
「……ぶちゅっ……ちゅ、ぱぁっ……あぁ、逞しい……素敵……」
ほんの数分の間、二人が口唇奉仕を行うと――湯気が立ちそうなくらい涎をまぶされて、てらてらと光りながら、禍々しい肉の凶器は完全に勃起した。
大きくエラの張り出した亀頭から、一つ一つが鶏卵大程ある玉袋まで、すっかり淫水焼けして黒ずんだ「カレ」自慢の逸物。
その規格外のサイズのペニスを見ながら、鈴音とまもりは秘芯からとめどなく淫液を溢れさせてしまうのだ。

「よし、フェラはもういいぞ。じゃぁ、そろそろハメてやる。ん〜、どっちから先にブチ込んでやろうかな〜?」
「カレ」のその言葉を聞いて、既に耐え難い程に興奮している二人は、叫ぶように懇願する。
「あっ!あたし!あたしにチンポ、ハメて下さいっ!」
「いいえっ!わたし!もう我慢できない!わたしにチンポ下さい!」
その美しい性奴隷達の浅ましい様子を見て、男達が言う。
「あ〜ぁ。こりゃあ、とんでもない淫乱な子たちだなぁ〜」
「本当っすね。一見清純そうに見えてたのに、デカチン前にした途端、平気でチンポ、チンポってオネダリしちまう色情狂になっちまうんだから」」
それを聞いても、もう彼女達は屈辱を感じるよりも、目先の肉棒のことで頭は一杯だった。
「そうだなぁ〜。オレ様としては、どっちが先でも良いんだけれど。お前ら、どっちの画が撮りたい?」
そう問いかけられた、カメラマンとアシスタントの男達は答えた。
「ん〜、まずはまもりちゃんのオッパイがぶるんぶるん揺れてるところ、撮りたいっすねぇ〜」
「あっ、俺もそうっすねぇ〜。そのデカパイで、阿含さんのデカチンに奉仕してる画、観てみたいっす」
その答えを聞いて、「カレ」は言った。
「だとよ。じゃあ、最初はまもりからだ」
それを聞いたまもりは、嬉々として言った。
「あぁぁ……。嬉しい……。わたし、頑張ります!」
一方後回しにされた鈴音は、その大きな瞳に涙を溜めて哀願する。
「そ、そんなぁっ!あたし、そのデカチンポッ!チンポ、いますぐ欲しいんですっ!おあずけなんて、我慢できないっ!」
見知らぬ男達とカメラの前で、そんな恥知らずな台詞さえ口走ってしまうのだ。
「デカチンッ!オチンチンが欲しいっ!オチンポッ!チンポ下さいぃっ!お願いですからぁっ!」
尚もそう言って食い下がる鈴音の方を見て、「カレ」は非情に命じた。
「うっせーなぁ。お前ぇーはそこにあるバイブでも勝手に咥えてオナりながら黙って見てろ。な〜に、小1時間くらい待ってれば、お前ぇーにも厭っていうくらいクレてやるから」
奴隷にとって、「カレ」の命令は絶対である。それを十分教え込まれている彼女は、欲棒欲しさに身を焦がしながらも、バイブレーターを手にするのだった。
「うわっ、この子、マジでバイブでオナるつもりかよ?」
「とんでもない淫乱っすねぇ〜」
そんな鈴音を卑下する声も、彼女にとっては被虐心を余計に煽るためのスパイスにさえ感じられる。
ほんの数ヶ月前までは恋する乙女だった少女は、そこまで調教され尽くしていたのだ。
「じゃぁ、そろそろハメ撮り、始めようぜ。どんなシーンがいい?」
「あ、はい。じゃあ阿含さんはそのままで、パイズリからいきましょう。まもりちゃん、いつもやってるみたいによろしくね」
そのカメラマンの指示を聞いた彼女は、「はい……」と従順に答えると、手馴れた様子で豊穣な乳房を使って、剛直を愛撫し始めるのだった――。



――数十分後。
胸を使った奉仕の後、騎上位でのセックスによって散々弄ばれたまもりは、幾度も幾度もアクメを迎えた後に気絶して「カレ」の隣に横たわっていた。
全身が汗に濡れ、その股間からは蜜液と共に「カレ」が胎内に注ぎ込んだ精液が、どろ〜っと溢れ出している。
既に、部屋の内部は「カレ」が先程彼女の中に放出した樹液と、まもりの垂れ流した愛液と汗――それに、鈴音が自慰をした時に溢れさせた蜜液の匂いが充満していて、空間そのものがこの上なく淫靡なもの化していた。
その性臭に欲情しただけではないのだろうが、彼女の我慢ももう限界だった。

「ふ〜。ごっそさん」
そう言って横になったままタバコに火を点けた「カレ」に向かって、それまで心から羨ましそうに二人のセックスを見ながら、秘部とアヌスにバイブを挿入してオナニーに耽っていた鈴音は叫ぶように言った。
「おぁっ……!あぁっ……!つ、次はあたしの番っ!あ、あたしにっ!デカチンポッ!チンポ下さいぃぃっ……!」
そして、紫煙を燻らせている「カレ」の、放出前と全く変わらぬ力強さでそそり立っている巨根を愛しそうに握る。
そのどす黒くてあちこちに血管を浮き立たせた肉根は、まもりの蜜汁と「カレ」のザーメンに濡れ光り、射精直後だというのにかえってグロテスクさと迫力が増したかのようにさえ感じられる。

「おい、ちゃんと鈴音ちゃんのバイブオナニーも撮っておいたか?」
「ダイジョウブっす。バッチリっすよ。それにしても、あんなぶっといバイブ、ケツの穴に入れてオナる子、初めて見ましたよ」
カメラマンとアシスタントがそんな会話を交わしているのを確認してから、「カレ」は言った。
「そっちはOKみたいだな。おいっ、牝犬!ブチ込んでやるから、バイブ抜いてテメェーでまたがって勝手に入れやがれ」
その台詞を聞いて、彼女は感極まった様子で言った。
「やーあぁっ!ホントにっ!?本当にオチンチン、イれても良いんですかっ!?嬉しいぃっ……!」
アナルバイブは入れたままで、膣に挿入していたバイブレーターを、ぬっぽっと湿った音をさせて引き抜くと、すぐさま「カレ」股間の上に跨った。そして、手を添えて肉棒の角度を調節しながら、徐々に腰を落としてゆく。
……ぬちゅっ、ず……ずるっ……。
「……おっ…、…あっ……!広がるうぅっ……!オチンポ、入ってっ……入ってくるぅぅっ……!」
鈴音のその幼げな外見には不釣合いな、酷使されてすっかり色素が沈着して惨めな有様になってしまった女性器を押し広げるようにして、「カレ」の巨大な肉槍がめり込んでゆく。……ずっ……ぐっ、ぐっ……。
だが、先程まで行っていたバイブオナニーによって十二分に湿り気を帯びていた彼女の女陰は、その規格外のサイズの肉根を徐々にだが確実に呑み込んでゆくのだ。
「……おおぉぅぅっ……!おあぁぁっ……!やぁー!あたしのオマンコッ!オマンコぉぉっ……!……また、広がっちゃうのぉぉっ……!」
鈴音がそんな絶望とも悦びともとれる声を上げた次の瞬間、「カレ」の男根全体のうち最も太い部位である、亀頭のエラの張り出した部分が彼女の膣内へと沈み込んだ。
……ぐっ、ずるんっ……!
「うあはぁぁっ……!!」
毎度のことだが、鈴音はこの瞬間が大好きだった。
媚肉の中に自分の拳大程もある肉の凶器が押し入ってくる瞬間、それだけで達してしまうほど心地良く感じられるくらいに、彼女の肉体は開発されていたのだ。
「……おっ……あぁっ……あ、あぁっ……」
股を広げたまま「カレ」の腰の上で裸身を震わせながら、暫しの間その余韻に浸っていると、枕元の灰皿でタバコの火を揉み消して「カレ」が言った。
「おらっ!まだ先っぽが入っただけだぜ?自分だけ満足してねぇーで、オレ様を満足させてくれや」
「……は、はいいぃぃっ……!」
そう答え、鈴音はまた腰を下ろしてゆく。
張り出したカリが、膣壁のヒダを擦り上げながら最奥へと進んでゆく。
……ずるっ、ずっ、ぬるっ……。
そして、程なくして「カレ」の亀頭の先端が子宮口へと到達した。
「あおぁぁっ!!やーあぁっ!こつんってっ!……こつんってっ、子宮に当たってるううぅぅっ……!」
ようやく「カレ」と腰を密着させると、彼女はそう歓喜の声を漏らすのだった。
何時の頃からか、そうやって子宮をノックされるのも鈴音は大好きになってしまっていた。

「おお!まもりちゃんほどじゃあないけど、鈴音ちゃんも意外と奥まで入るなぁ〜」
「本当っすね〜。まもりちゃんはデカチンポ、全部呑み込んでたから驚いたけど、鈴音ちゃんもカラダはちっちゃいのに、ほとんど咥えこんじゃってますもんねぇ〜」
男達は、あれ程の巨根を意外とすんなりと受け入れることができた彼女の女性器に、呆れた様子でそう言った。
処女を奪われたときは、どうやっても半分程度しか入らなかった肉竿が、今では3分の2くらいまでは普通に呑み込めるようにまでなっていたのだ。
「どうです?阿含さん。マンコの具合、まもりちゃんと比べてどっちが良いですか?」
カメラマンの男にそう問われて、口元を歪めて笑いながら、「カレ」は言った。
「ん〜、締め付けは鈴音の方が上かな。でも、中の具合は、どっちも比べられないくらいの名器だぜ。まもりはひだとざらつきがいい感じで、鈴音はひだひだが絡み付いてくるって感じ?」
それを聞いて、男達は口々に言った。
「羨ましいなぁ〜」
「本当っすねぇ〜」
一方鈴音は、子宮口から子宮全体を押し上げられる快感に自失してしまって、ただただ「カレ」の腰の上で荒い吐息をついていた。
「おいっ!テメーが動かねぇーと、この体位だといつまでたってもオレ様は気持ちよくならねーんだよ。早く動けや!」
そう言って、「カレ」は手荒に首輪から伸びている鎖を引いた。
「うっ、ぐっ……!は、はいっ……!動きますぅ……」
そして彼女は、ゆっくりと腰を上下に動かし始めた。

腰を男根が抜ける寸前まで引くと、膣の内壁をカリ首で削られ、また腰を下ろすと、肉棒の先端が子宮口を突き上げてくる。
その緩やかなピストン運動でさえこみ上げてくる悦楽の濃度の濃さに、早くも鈴音の精神は完全に浸食されてしまうのだ。
(……ああ……もっと、もっと欲しい……!)
快感に抗えずに、徐々に抽送のピッチを上げてゆく。すると、結合部からリズミカルに体液が攪拌される猥褻な水音が聞こえてくる。
……じゅっ、ぷっ……びっ、ちゅっ……。
「あぁっ……!…いいっ……!ひっ!……うぁっ……!」
彼女が己の肉棒に溺れてゆく様を余裕たっぷりに見遣りながら、「カレ」はふと気が付いたように下から腰を突き上げた。
――ずんっ!
不意に肉槍全体が胎内に納まるほど挿入された結果、子宮が押しつぶされるくらいに深く突かれた上、今度はこりこりにしこって肉鞘から半露出していたクリトリスを刺激されて、鈴音はまた新たな快美に悲鳴を上げた。
「ひぃっ……!!やぁーっ!コレッ!すっごくいいっ……!」
普段は包皮に殆ど覆われている肉粒。それは、興奮してくると肉の莢から突出して、弄られると官能がヒートアップする、いわば彼女のターボスイッチだ。
普段からそこを刺激したいが為に、多少苦しくても巨根を全て膣内へ収めて、わざと「カレ」の下腹部に擦り付けることさえする。
それくらいに、鈴音は肉芽を嬲られるのが大好きだった。
「ふん。こんなにクリ、でかくしやがって。この淫乱な牝犬が」
そう詰られても、もう肉欲に蕩けきった彼女にとってそれは、性感を煽る結果になるだけだ。
「やーぁっ!ぉああぁっ……!ひぃいっ……!あぁっ……!」
クリットを「カレ」の陰毛で刺激する為に、鈴音はより深く交合しようと、勢いをつけてピストン運動を続ける。
……ずっ、じゅっ……じゅぷっ、ずちゅっ……。
バイブレーターでは決して味わうことができなかった、深い深いアクメに到達する為に、彼女は夢中で腰を振りたてるのだ。
「やーっ!……やっ、あぁぁっ!いいぃっ……!ひっ……!」
鈴音はそのカモシカのようにしなやかでスレンダーな肢体を存分に使って、セックスに没頭してゆく。

「おらっ!自分だけ感じてねぇで、もっとチンポ締め付けろや!」
そう言って、「カレ」は彼女の可愛らしいAカップに施された残酷な仕打ち――両の乳首を繋いだチェーンに手を伸ばすと、ソレを軽く引っ張った。
「あひっ!?ああぁぁっ……!?」
鎖を引かれて、両の乳頭が千切れてしまいそうな鈍痛を感じると同時に、鈴音のヴァギナが恐怖感から勝手に収縮した。
その刺激が気に入ったのか、「カレ」は笑いながら一定のリズムでチェーンを引っ張る。
「おお!良いぞぅっ!マンコの具合、マジで良くなったぜ。へへへ」
……くいっ、くいっ……。
「あっ!やぁーっ!チクビッ!チクビ千切れちゃうぅぅっ……!許してぇぇっ!」
そう哀願しつつも鎖を引かれるのと同時に、きゅっきゅっと括約筋は痙攣を繰り返して「カレ」を余計に悦ばせてしまうのと同時に、また自らも感じてしまうのだ。
「そらっ!腰が止まってるぜ?さっきまでみたいに動けや」
そう命じられて、それが絶対だと分かっている彼女はまた恐る恐る腰の上下運動を再開した。
確か、先程もまもりに対しても同じことをしていたが、彼女の乳首は千切れたりはしなかった。
多分きっと、「カレ」も力の込め方の加減はくらいはしてくれるだろう。
鈴音はそう自分に言い聞かせて、また快感を貪ることに集中しだした。

「あっ……!おあっ……!あぁっ……!…ひっ、あっ……!」
きっとチェーンを引くというサディスティックな行為に興奮したのだろう。彼女の膣内で「カレ」の欲望器官が膨れ上がり、抽送を行うとより一層カリ首が激しく肉壁を擦りたてるのが分かった。
その股間からもたらされる刺激と、軽く引かれる両乳頭からの刺激、アナルバイブの刺激に、ギャラリーの存在。それらが相まって、今まで経験したことのないレベルまで、直ぐに一旦引いた官能の波が怒涛のように押し寄せてくる。
ふと気が付けば、何時の間にか鈴音の滑らかな肌は、恍惚の汗にまみれていたのだった。
(……あぁぁ、本当に、本当に気持ちいい……)
鎖を引っ張られるのも、慣れてくれば寧ろ心地よいことだと分かった。いや、それも快楽の要素のひとつにすらなってしまって、引かれるのと同時に恥骨をぐりぐりと押し付けてクリトリス快感までねだってしまうのだ。
後は、この気持ちよさに身を任せて、絶頂まで登りつめればよいだけだった。
「やぁーっ!あっ、あたしっ……!あたしぃっ!おかしいぃっ……!オッパイひっぱられるのも気持ちいいっ……!お尻の穴も気持ちいいっ……!オマンコッ!オマンコも気持ちいいっ……!おかしくっ……!おかしくなっちゃうぅぅっ……!」
開いた口唇から涎をたらたらと零しながら、そんな痴女のような台詞さえ口走ってしまい、
その余りのはしたなさに感極まって裸身をふるふると震わす。
もう瞳は悦楽に濁り、その表情には普段のインラインスケートを履いて元気に駆け回る活発な女の子の面影は全くなかった。

イラスト:目黒腹蔵さん「美少女チアリーダー・篭絡の魔鱗」


「くくく。じゃぁ、鈴音ちゃんは知らない人たちの前でオマンコするのが大好きな、とんでもない淫乱な女の子なんだね?」
全身汗に濡れて、でも腰を止めることができなくて、快楽ですっかり思考も麻痺した可愛らしいケダモノっぷりを「カレ」に笑われても、もう悔しいと思うこともできなかった。
そう問い掛けられて、こくんこくんと頷きながら、またあられもない言葉を紡いでしまうのだ。
「そ、そうなのぉっ……!あ…あたしっ!あたしはっ……!知らない人たちに見られながらっ!見られながら……オ、オマンコッ!オマンコするのがっ……!大好きな、淫乱っ……!淫乱なのおぉぉっ……!」
狂ったように腰を振りながら彼女がそう叫ぶと同時に、「カレ」が下から突き上げた。

――ずんっ!!
「やぁーっ!!イクッ!!イクッ……!!イックううぅぅっ……!!」
それと同時に、男性器を模した玩具では、決して到達できなかった今日一度目のアクメにようやく到達することができた。
焦らしに焦らされていただけに、その絶頂の良さは言い表す言葉が見付からないほどに素晴らしかった。
鈴音は、その大きな美しい瞳に涙を浮かべて、「カレ」に対して感謝さえするのだった。
「はぁ、うぁ……はぁ、あぁ……」
彼女が「カレ」の腰の上で荒い吐息をついていると、「カレ」は言った。
「おらっ!動くの止めるんじゃぁねぇーよ。オレ様がイクまで、お前ぇーはしっかり尻振ってろ」
「……はぁ、あぁっ……は、はいぃっ……」
その非情な台詞を聞いても、もう鈴音は失意したりせず、従順にまた腰を振り始めた。
イったばかりで敏感になっている粘膜を巨根で削られ突かれると、そこからまた新たな懊悩が沸き起こってくる。

そんな追い詰められた状況で、「カレ」は言った。
「さ、鈴音ちゃん。鈴音ちゃんは泥門のチアリーダーなんだよね?じゃあ、コールいってみようかぁ」
「あ、それ良いっすねぇ〜」
「ホント、オレも見てみたいっす」
男達にげらげら笑われながら、ピアスに繋がった鎖をリズミカルに引かれる。
「ひゃんっ!」
甘い声を上げて、何とかオルガスムスに達しないよう自制しながら、かくんかくんと上半身を振って言う。
「ごー おん ごー ばつっぅっ……!」
明らかにろれつの回っていない口調で、そう啼いてしまうのだ。
最早にやにやと笑うギャラリーなどまったく眼中になく、いまの自分が今まで一生懸命に応援してきたチームを、一緒に努力してきたチア仲間を、それまでの活発で輝きに満ちた少女だった自分自身を貶めて邸いることにも気付かないまま、腰を振り続けてしまう。

テンポ良く恥骨を擦りつける動作とは裏腹に、愛らしい唇から漏れる言葉はどんどんと意味が喪われてゆく。
「あんっ!ひゃっ!ふぁあああ……っ。あっ、ごー……ふあぁッ……!あんどぉ……ふぁいとぉ……」
その口唇からは、また新たな涎がとろとろと零れてしまって、可憐なチアが陥った快楽の罠の深さをカメラにアピールしてしまうのだ。

「ごー……!ごぉ……!う゛ぁっつぅっ……!!」
そして、切れ切れの悲鳴とともに、今日二度目のアクメを迎えるのだった。
それでも尚、「カレ」に命じられるのだ。
「ほら、ほら!まだまだ、ショータイムは終わってないぜ?オレ様がイって、それでやっとショータイムが終わるんだよ。おらっ!」
そう嘲われて、さっきよりも速いピッチでチェーンをくいっくいっと引かれてしまうと、溌剌活発なチアリーダーはエクスタシーでさらに感受性を増した肉体に与えられる刺激に命ぜられるまま、可愛らしい悲鳴とともに淫らなチアダンスを始めてしまう。
「ひぁっ……!あぁっ……!うぁっ……!い、いぃっ……!やぁーっ!」
いや、もうそれはダンスではなかった。
ただただ嬌声を上げながら、夢中になって「カレ」の腰の上で上下動を繰り返しているだけだった。

そして、早くも上気した裸体を三度目の絶頂の前触れで震わせている彼女を見ながら、男達が言った。
「阿含さんも酷い人だな〜。まさに酷使って感じだもんな」
「本当っすねぇ〜。まもりちゃんも気絶するまで使われてたっすもんね」
それを聞いた「カレ」が言った。
「はぁ、はぁ、ああ?別にオレ様は酷い人じゃぁねーよ。コイツらの性欲満足させるには、このくらいじゃあないと追いつかねーんだよ。なぁ?鈴音ちゃん」
「あぁっ……!ひっ……!ぃいっ……!…は、はい……?」
名前を呼ばれて、ともすれば情欲に溺れそうになっているところを何とか押しとどめて、鈴音は濁った瞳で「カレ」を見た。
「おおっ!お前ぇーもコイツらに聞かせてやれよ。さっきのまもりちゃんみたいにさぁ?」
それを聞いて、ようやく「カレ」の意図に気付いて、彼女は「あぁ……」と呟いた。

つい先程、心から羨ましく思いながらまもりと「カレ」とのセックスを見ていたとき、まもりが何度も口にしていた言葉。
あの時のように、自分にもそんな台詞を言わせようとしているのだと。
御主人様のオチンポと、ヒル間君のチンポなんかじゃあ比べモノにならない!こっちの方がずっと大きくて太くて長くて逞しくて素敵です!もうあんなチンポじゃあ満足できません!長く持って、何度も何度もイかせてくれなければ我慢できないんです!わたしはこのデカチンでなければダメなんです!と。

「ほらっ!早く言えよ。小早川瀬那――アイシールド21のチンポと、オレ様のデカマラ、どっちが良いか」
そう言いつつ、興奮してきたのか「カレ」は下からマシンガンのような突き上げを行いながら、チェーンをくいくいと引く。
その責めの前に、鈴音はまるで嵐の海に浮かぶ小船のように翻弄されるがままだ。
「うぁっ……!!やぁぁっ……!…そ…んなっ……!い、言えな…い……!」
彼女の悦楽にどろどろに蕩けきった頭の中に、一瞬セナの優しい笑顔が浮かんだ。
全身を揺さぶられながらも、鈴音はその面影に縋り付くように口を堅く結ぶ。
一人の恋する乙女として、その台詞を言ってしまったら、もう元には絶対に引き返せないことが分かっていたから。

「おおっ!ノッてきたぜぇ!鈴音のマンコ、きゅうきゅうオレ様のチンポ、締め付けてきやがる。それに、子宮口が下がってきて、中全体がもっと奥までデカマラを咥え込もうと肉ひだが蠢いてやがる。ほれっ!言え!」
そう急かされても、彼女は三度目のアクメが目前に迫って来ているというのに、その台詞だけは口にすまいと頑なに首を左右に振って拒絶の意思を示すのだ。
「やぁーっ!!やっ!!あぁぁっ……!!そ…そ…れ、だけはっ……!!ゆ、許し…てっ……!!」
だが、躰の方は絶頂を欲していて、知らず知らずのうちに腰を躍らせてしまうのだ。
……じゅぷっ、ちゅぴっ……じゅぶっ、じゅっ……。
「ぉおっ!いいぞぅっ!でも、正直じゃぁねー子には、お仕置きだ!」
そう言って「カレ」は鎖を引きつつ、空いている方の手で、鈴音のぴんぴんにしこった陰核を捻り潰すように摘んで捻った。
――くりっ!!くりっ!!

「ひいぃぃっ……!?おっ、ああぁぁっ……!?やああぁーっ!!イクッ……!!イクッ!!イク、イクッ……!!イッ……クううぅぅぅっ……!!」
ぴいんっと背中を仰け反らせて、愛くるしい口唇から最早悲痛にすら聞こえる悲鳴を上げつつ、圧倒的なエクスタシーの泥濘の中にどっぷりと呑み込まれてゆく。
……ぷしゅっ、ぷしゃぁっ。
それと同時に彼女の性器から、愛液とも汗とも違う無色透明のさらさらとした液体が、ぴゅっ、ぴゅっと噴き出した。
「おおっ!この子、潮吹きやがった!」
「うぉっ!凄ぇー!」
男達が感嘆の声を上げている最中も、彼女の『潮吹き』は止まらない。
「カレ」の腹の上で仰け反ったまま、断続的に全身を痙攣させながら噴出させ続ける。
「はぁ、はあ、うぉっ!。鈴音は『潮吹き』体質なんだよ。クリトリス弄られながら、がんがんオマンコ突かれると、こんな具合になっちまうんだ。おぉっ!」
自分の腹上を汚されたことに対しては、さして気に留めた様子もなく、「カレ」はそう言った。
一方鈴音の方はといえば、絶頂を迎える度にインターバルをとることさえ許されずに責め続けられて、一度目よりも二度目、二度目よりも三度目といった具合にどんどんと高いところまで強制的に押し上げられ、もう息をすることすらも苦しいほどだった。
ようやく『潮吹き』がおさまっても、意識はもう喪う寸前で、真っ白な空間の中にただ一人ふわふわと浮かんでいるような、そんな気がしていた。

だが、己の獣欲を満たすことだけには忠実な「カレ」が、彼女が半ば意識を取り戻すと、オルガスムスを迎える以前と同じ――いや、むしろペースを上げて、鈴音の少女器官を貪っているのに気が付くまでは、さほど時間はかからなかった。
しどけなく唇を開いたまま、口角から唾液が垂れるのも気にせずに半ば放心状態で「カレ」に下から「がっ、がっ、がっ」と突き上げられて、かっくん、かっくんと首を振る。
その有様は、先程男達が言っていたように、ただ「カレ」が性欲を満たすために彼女を「酷使」しているとしか思えなかった。

しかし、半ばまで覚醒すると、鈴音はまた尻を動かして欲棒を刺激し始めた。
それは、「カレ」が射精するまでは決して休んではいけないということを、無意識の内にでもできるように身体の方が躾けられていたからだった。
「おぉっ!よし、そろそろタッチダウン決めてやるから、言えっ!オレ様のデカマラと、アイシールド21の粗チン、どっちが良いか」

「はぁっ、はあぁっ……!!ゆ…許してっ……!!またっ!!クルッ……!!……またっ……!!キちゃうぅぅっ……!!」
呼吸するのも困難な状況にまで追い詰められて、それでも尚彼女はとろっとろんの濃密な愉悦に蝕まれた意識でも、それだけは言うまいと必死に抗い続ける。
だが、その堤防が決壊するのも、最早時間の問題だった。
何故なら、鈴音は今、セナと初めて繋がったときのことを思い出していたのだから。


セナとのセックスのときは、先ず始めに亀頭に被さった包皮を剥いて、軽く扱くことから始めた。だが、それだけで彼は我慢しきれずに、一度放出してしまった。
それでも諦めずに、恥垢の臭いを我慢してフェラチオ奉仕を行うと、ようやく勃起したかと思った次の瞬間、セナは口の中であえなく射精してまった。

尚も諦めずに、手コキで彼が漏らさぬように慎重に硬度を回復させてから、女性上位の姿勢でペニスを膣口にまで導いてあげた。
そしてようやく繋がったのだが、それでもほんの数回腰を振っただけでセナの方が一方的に果ててしまって、やっと想い人と結ばれた――心も身体も繋がったという充足感を満足に味わう時間すら殆ど与えてくれずにセックスが終わってしまい、躰の疼きは全く治まらなかったのは事実だった。

しかも、「カレ」を基準に考えて、「もう一度くらい大丈夫でしょ?」とねだっても、もうだらりと垂れたセナの陰茎は勃起することはなかった――。

そのとき悟ったのだ。もう「カレ」のペニスでなければ、決して満足できない肉体に調教し尽されてしまったということを。


「ほれっ!言えっ!お前ぇーももう分かってるんだろ?オレ様のデカチンじゃあなきゃぁ、満足できないって。言えっ!そうすりゃぁ、楽にしてやる!言えよっ!」
極限まで追い詰められて、彼女の頭の中はもうぐちゃぐちゃになっていた。
早くこの快楽地獄から開放されたい。奇跡的にまだ妊娠の経験こそないが、この使い古された子宮を、「カレ」の熱いザーメンでいっぱいに満たして欲しい。
鈴音の心の中で、どろどろとした欲望が渦巻いて、セナの優しい笑顔を浸食してゆく。
(……ああ、もうどうでもいい……。早く、早く楽になりたい……)
「……おぁっ!!ああぁっ……!!ああぁぁっ……!!」
そして遂に、彼女は陥落した。

「あああぁぁぁっ……!!やあぁぁーっ……!!そ、そうっ!!そうよっ!!御主人様のデカチンに比べたら、セナのオチンチンなんてゴミよっ!!短小で、そのうえ包茎で、早漏のセナのチンポなんて、御主人様の逞しいオチンチンとは比べモノにならないっ!!セナのオチンポなんてクズよっ!!ゴミ以下だわっ!!カスよぉぉっ!!」
遂にそんな台詞を発してしまって、興奮で震えながら綺麗な瞳から涙を零す。
もうその鈴音の意識のなかに、セナの面影はどこにも残ってはいなかった。

「うおおぉっ!そうだっ!分かったか!お前ぇーはオレ様の所有物だ!もうアイツの粗チンなんかじゃぁ満足できねぇー体なんだよっ!よしっ!ご褒美だ!少し早ぇーけど、タッチダウン、決めてやるからな!おおぉっ!うぉっ!」
そう言って、双の乳頭のピアスに繋がったチェーンをくんくんっと引き、速射砲のような早突きを繰り出す。
そんな「カレ」の容赦のなささえ、今では被虐の官能を刺激してくれる美徳にすら思えてしまうのだ。
「やあぁぁっ!!ひっ…ひいぃっ……!!キてっ……!!鈴音のっ……!!鈴音の中古のオマンコの中にっ!!チンポザーメンッ!!思いっきり注ぎ込んでぇっ……!!鈴音の中古のっ!!中古の子宮をっ……!!セーエキでっ……!!いっぱいにしてえぇぇっ……!!」
猥褻極まりない言葉を泡だった涎とともに吹き零しながら、彼女は狂ったように腰を上下、前後、左右にに振る。
酸欠状態に陥りながらも、「カレ」の腹の上で躍動しながら、放出を待ちわびるのだ。
最早その恍惚感は、苦行といっても過言ではないレベルだった。

「ぉおっ!!イクぞうっ!!お望みどおり、マンコの中、ザーメンでいっぱいにしてやるからなっ!!うぉおっ!!おおおっ!!」
……じゅっ、ぷっ!…ぶっ、ちょっ……!
結合部では白濁した体液が攪拌されて泡立ち、とてつもなく淫靡な音を立てている。
「カレ」は物凄いピッチで突き上げながら、同時に鎖を引っ張り、突出した肉粒をまた押し潰した!!

「ひぎっ……!?あぁぎいいぃぃっ……!!イクッ……!!…ま…たっ……!!イクッ……!!イッ……!!イクッ!!イッ…!!クッううぅぅぅっ……!!」
次の瞬間、また鈴音の躰が弓なりに反り返った。
そして、悲鳴を上げながら今日四度目の遥かなる高みへと押し上げられてゆく。
それと同時に彼女の媚肉が、今までのどのアクメよりもきつく、まるで「カレ」の肉棒を食い千切ろうとするかのごとく締め付け、さらに奥まで呑み込もうと蠕動する。
流石の「カレ」も、普段からきつい鈴音の膣肉がそのように蠢いては、堪えることができなかった。
「おぉっ!!うおおぉっ!!出るっ!!出すぞうぅっ!!マンコッ!!中に出すぞっ!!マンコ、中出しだっ!!オレ様のガキ、孕みやがれっ!!妊娠しやがれっ!!おうぅぅっ!!出るううぅぅっ!!」

――どぴゅっ!!ぴゅっ、ぴゅっ!!どぷぷっ!!どりゅっ!!びゅっ、りゅっ!!ぴゅうっ!!ぴゅっ!!どぷっ!!どぴゅんっ!!
イッたばかりで敏感になっている肉孔の奥底に、物凄い量の灼熱したマグマのような精液を吐きかけられて、鈴音は立て続けにエクスタシーへと登りつめてゆく。
「やああぁーっ!!あひいいぃぃっ……!!熱つぅっ!!熱いいぃぃっ……!!ま、またっ……!!イ、クッ……!!チンポザーメン子宮にかけられてっ……!!またっ!!イクッ……!!イクッ!!イク、イクうううぅぅっ!!」
まさにいまの彼女の状態こそが、『イキっぱなし』だった。
女性としての本能で子宮口が開ききり、少しでも多くの精子を受け止めようとしているために、ダイレクトに多量の熱いザーメンを子宮に注ぎ込まれて、そのたびに何度も何度もイッてしまう。

「おっ!!ああっ!!やっ…!!あぁっ……!!イ、イクッ……!!ひっ、いいぃぃっ……!!イクッ……!!やーっ!!イクッ……!!」
もう意味をもった言葉を発することすらできずに、ただただ『イク』とうわ言のように繰り返すだけだ。
性の高原状態の中を漂いながら、鈴音は大事なものを喪った喪失感と引き換えに、この上ない幸福な気持ちにすらなってゆくのだった……。



どのくらいの間、射精が続いたのだろうか?
彼女が意識を失ってから、やっと樹液の放出がおさまったように感じられるくらい長い間、射精が続いていたような気さえする。
正確に時間を測ったなら、ほんの一分ほどの射精だったろうが、それでも一般的な男性と比べたら、遥かに長時間の放出だ。
今更ながらに、「カレ」の絶倫さは驚異的だった。
気絶して横たわっている鈴音とまもりを、タバコを咥えて眺めながら「カレ」は言った。
「ふ〜。今日はこんなモンでいいだろ。また金が入用になったら、そんときはよろしく頼むわ」
男達は、それに答える。
「いや〜、今日はいい作品撮らせてもらって、ホントお疲れさまです。個人的に、またこの子たちで裏モノ撮りたいんで、これからも宜しくお願いしますよ」
「お疲れっす!今日はマジ、興奮したっすよ〜。この二人の撮影だったら、いつでもアシするんで、また呼んでほしいっす。阿含さんが飽きちまったら、いつかハメさせてください。いや、マジで」
すると、「カレ」が言った。
「しばらくはハメさせられねーなぁ。何せ、いまはこの二人、オレ様のお気に入りのオモチャだから。今度はチアのコスチューム着させてハメ撮りするのも良いし、野外露出もやらせてみてぇーな。それに、いずれはクリトリスとびらびらにもピアス、付ける予定だし。あ、タトゥーももっと身体中に入れてみてぇーし」
それを聞いて、男達は笑いながら言う。
「まったく、阿含さんはキチクだなぁー。でも、そのアイデア、ナイスですよ」
「ナイスっす。でもこれ以上堕としたら、ちょっと可哀想っすよ。それにしても、あ〜、いつかオレもハメてみて〜」
そして男達は談笑しながら、撮影器材を片付けはじめるのだった。



気を失って横たわっている鈴音とまもり。
二人には、もう同年代の普通の少女たちのように、明るく光り輝く未来はなかった。
そのうちに、いまは腕だけの入れ墨も支配の印として、あるいは隷従のあかしとして彼女達の滑らかな肌を浸食していくのだろう。
色白で肌理細やかな肌に、恥ずかしいところにちくちくと鈍い痛みとともに「印」を付けられて、もう人目に肌をさらすことができなくなったと分かっても……それが素晴らしいと思ってしまうくらいに「カレ」の躾は進んでしまっているのだから。
だからきっと、「カレ」の命令なら、クリトリスとラビアへのピアッシングも厭わないだろう――いや、刺青よりも目立たない分、自ら積極的に新たな「印」を身につけてしまうのだろう。




――それから数ヵ月後。
『クリスマスボウル』出場を決め、喜びでいっぱいのセナとヒル間の家のポストに、瀬那宛てと妖一宛ての郵便物が投函された。
不審に思いながらも、彼らは差出人が「金剛阿含」と記入されているのが気になり、封を開いてしまう。
すると中には、彼らが良く見知った二人の少女が破廉恥極まりない恰好でパッケージに写っている裏DVDソフトが何本も入っていたのだ。
最初はPCでも直ぐに作成することができるコラージュか何か、合成したものだと考えてそのまま捨ててしまおうかとも思ったのだが、ついつい好奇心に負けてパッケージを開いてしまう。
そして「そんなはずはない」と言い聞かせながら、震える手でプレーヤーにメディアをセットし、リモコンの再生ボタンを押してしまうのだ。
――!!!!!!
画面いっぱいに映った映像を見て、二人は言葉を失った。
見紛う筈がない。そこに映っていたのはモザイクも目線も入っていない、完全無修正の確かに彼らの最愛の人――いや、『モデル』の「鈴音ちゃん」と「まもりちゃん」だったのだから。
画面の中で、彼女達はどんな恥知らずなことでも平気で行っていた。
白昼の街中を全裸で歩き回ったり、あまつさえそのまま放尿までしていた。
それだけでは飽き足らずに、野外でカメラの前で浣腸されて大便を排泄して、恍惚の表情さえ浮かべているのだ。
その後、そのまま人気の少ない場所でモザイクのかかった「阿含」らしき人物と、セックスしていた。
そして言うのだ。
ああ、最高です。このデカチンポに比べたら、「セナ」と「ヒル間」のチンポなんてゴミです。デカチンで鈴音とまもりのオマンコをもっと虐めてください。このデカマラと「セナ」と「ヒル間」のカスチンポとを比べるのもおこがましい。デカチンポ最高です。と。
停止ボタンを押して、他のDVDも次々と手にとって再生してゆく。
そこには、様々なシチュエーションで「鈴音ちゃん」と「まもりちゃん」の痴態が映しだされていた。
彼女達は、凡そ考えられる全てのアブノーマルなセックスを、心から嬉しそうに楽しんでいた。
それらの映像を見て泣きながら、瀬那と妖一は何度も何度も射精し、精液が一滴も出なくなってからもDVDを見つつ、狂ったようにオナニーをし続けるのだった……。



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