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碇家の浴室は、ちょっとした温泉旅館を思わせる豪華なものである。
洗い場は一家族が使うには過ぎるほどの広さであり、檜造りの湯船も大きい。
その湯気に満たされた向こう側から、ううんとむずがるような幼い声が聞こえていた。
老人が湯船の縁にゆったりと腰を下ろし、幼い少女を膝の上に抱き上げている。ゲンドウと、孫娘のユカ―― 更には向かい合うようにして一段低く跪く、アスカの後姿もあった。
アスカは長いブロンドをタオルにまとめて、うなじが剥き出しになった首を重ねられた二人の股間に埋めている。くぐもった息遣いと、ぴちゃぴちゃという水音が響いていた。

「んぁ、あっ……。いいぃ、それ、中までペロって……。あ、ふぅン……」
「気持ち良いか、ユカ? そうだ。たっぷりとほぐしてもらうがいい。……ふふっ、わたしの方にもしっかりとな、アスカ君」
「ふんぅ、ふわい……」
「ママ……あっ、あっ、あーっ!」

髭面の口元には孫娘の感触を愉しむ好色な笑みが浮かんでいたし、ユカもあどけない顔を不似合いなほどの色気に歪めている。祖父と自分の陰部に這わせている母親の舌使いに、くぅんと鼻を鳴らして歓んでいた。
もっと舐めて、もっとキモチヨくしてっ! と、ほじくる舌に腰を突き出す。ヒルのように赤い軟体が内部に潜り込んで踊るのを、腰をうねらせて悦んでいる。
10歳にも満たない幼さで、少女は既に男を誘うための媚態を覚えていた。
自分はもうオンナなのだと、早熟に過ぎる本能がペニスで貫いて精を注いで貰うべく、自分を食して欲しいとアピールしていたのである。

「ああん、おじぃちゃあん……。ユカのおっぱい、もっとぉ……」

未開封の秘所を舐めてねぶって、可愛がってくれているのは母であったが、ユカがオスとして意識しているのが、背後からくりくりと乳首を弄くっている祖父であることは明らかであった。
ごつごつとしたゲンドウの手に重ねるようにして、小さなてのひらで胸への刺激を更にと強請っている。それでもまだもどかしいのか、胸自体も揺さぶって、尖った先端に祖父の手触りを集めていた。

断じて、当たり前の家族のスキンシップなどではありえない―― 近親禁忌を犯す淫靡なしめりが、舅と嫁と、そして孫娘の裸を包んでいた。
アスカの夫であり、ユカの父親たるシンジの居ない夜がいつもそうであるように、ゲンドウが寝室に入る前にまた、浴室での母娘玩弄に興じているのである。

体毛が濃く、歳と共に余分な肉が腹にたるみ出しているゲンドウの体は、アスカとユカとにソープ嬢の真似事をさせて磨き上げても、それでもまだ黒く澱みがまとわり付いて見える。
長年の悪業が染み出したかの如き悪相も、お世辞にも好印象を与えるものだとは言い難い。
だが、そんなゲンドウに小さな顎を摘まれ水を向けられると、ねちっこい愛撫に顔を赤くしている孫娘は、むしゃぶりつく勢いで唇を寄せて深く舌を絡め合おうとした。注ぎ込まれる唾液に『んく、んく……』と喉を鳴らし、淫らに甘えきっていた。

「くっくっ、可愛いやつだ。そう急かさずともな、今晩もたっぷりと啼かせてやるぞ?」
「あぅっ、うっ、うれしい、お爺ちゃんんぅ……」

うっとりと目を閉じて、喜悦も露わ。そんな孫娘の頬から耳たぶをべろべろと舐めたくり、瑞々しい肌をねぶり上げる。
はふと熱い吐息をこぼし、毛むくじゃらの胸に背を反らせて悶えるユカだ。
両腕は大きく上げて、背中越しのゲンドウの首にぶら下がっている状態。胸はまだ膨らみ始めたばかりで、小粒の乳首の周りには乳暈の色づきさえまだ殆ど見られない。今はゲンドウの指で思い切り弄り倒されて、つんと立ち上がってしまっていた。
女にも男にもはっきりと分かれる前の、妖精を思わせるユニセックスな肢体。
その太股を左右に大きく開かされて、何の翳りも変色もないツルリとした下腹部には、今日も挿入を試みる祖父の淫棒が擦り付けられていた。
執拗な指先淫戯によって、既に潤滑油たる喜蜜は充分過ぎるほど内股に溢れている。

(ああ、おじいちゃんの……おちんちん……)

それは憧れだった。
淑やかな母親に挿し込んで、聞いているだけで耳まで火照るようなあられもない叫びを迸らせるもの。ユカがまだ知らない、ほんとうのセックス。
何度も試して貰ってはまだ痛いだけなのだと母に慰められていたが、この荒々しい褐色の槍でお腹の中を掻きまわして貰えたらと思うと、それだけで頭の芯がズキズキと痺れていく。
ママのように気持良くして欲しいと、青い果実がだらしなく涎を垂らしてしまうのだった。

「さて。お前のここは、まだわたしに食べさせてはくれないのかな?」
「だ、大丈夫! ユカもうオトナだもん。ちゃんとご奉仕出来るんだから!」
「そうか? ―― お前はどう思う? 母親として、娘の身体をどう見立てる? わたしの口にはまだ合いそうもないか?」

義父の肉棒に夢中になっていたアスカの顔を、ゲンドウの手が上向かせていた。
娘の秘裂に先端を少しだけ食ませて―― そんなインセスト寸前の光景を目の当たりに、とろんとくすんでいた蒼い瞳を、迷いの陰が伏せさせる。
母娘で躯を差し出すとは、とうの昔から何度も誓わされていた事である。しかしそれが今日になるとは……。

「お、お義父様。ユカはまだ……ほんの子供ですわ。お義父様のものをお慰めするには――

そんなことないもん、と娘が膨れた声を上げた。

「ずるいよママ。いつもママばっかりお爺ちゃんのミルク飲ませて貰ってるし。ママにはパパだって居るじゃない!」
「ふははは……! そうだな、流石にユカをあいつに抱かせるわけにはいかんからなぁ……。それとも今度帰って来たときに打ち明けてみるか? 罪滅ぼしに娘と二人してシンジの股座に詫びてみてはどうだ? わたしが教えたやり方でな」
「ああっ、おっしゃらないで下さい……。シンジの、シンジのことは……それだけは……」

ゲンドウの剛棒の虜と成り果てていても、それだけにシンジの名はアスカの罪悪感を揺さぶるのである。
萎れるアスカを尻目に、ユカは祖父に甘えせがんだ。

「ね、お爺ちゃあん……。ユカのオマ×コ、せっくすしてぇ……」

ぐりぐりと、まだただの肉の盛り上がりでしかないクレヴァスを亀頭に擦り付けて、挿入をねだる。
対象的な嫁と孫娘の表情を楽しんで、ゲンドウはよしといやらしい笑みを浮かべた。

「身体の力を抜け。試してやろう」
「うん……ぁ、あ……。ユカのに……めり込んで……」

ぐいと華奢な身体が持ち上げられて、ユカ自身の体重が、天を向いて狙う屹立に硬く閉じたクレヴァスを突き破らせようという重しになる。
成熟した女性なればここで、入り口であるその粘膜構造がなぞらえられるように花びらにも似た唇を開いてゆるゆると、いきり立つ牡角の先端を受け入れていったことだろう。
しかしユカは幼女であった。
そこは性器と呼ぶにはまだあまりに未熟なかたちでしかなかった。
老人の赤黒い凶器を突き付けられて、無毛の恥丘はそれ自体が形をひしゃげさせている。
サイズを違えた螺子が、螺子穴自体を破壊するかのような暴力的な風景。
それでも、物心付くか付かないかの内から繰り返されてきた淫らなメンテナンスによって、ユカの恥裂はゲンドウの太さに少しずつ慣らされてきていたのだった。

「か……、ハ……!」

ガクンと顎を跳ね上げさせたロリータが息を詰まらせた。
母親の幼い頃に瓜二つの、可愛らしい顔が苦痛に歪んでいる。
みちみちと幼い媚肉自体を巻き込んで、瘤のような先端がユカの割れ目にめり込んでいた。
ほっそりとした両肢が、孫娘の膝裏を持ったゲンドウの手でもっていっぱいに開かされている。
親に抱えられて用を足すような―― しかし、もうユカほどの歳では恥ずかしさが募るポーズ。
大人との性行為には小さすぎる膣穴に少しでもという姿勢だったが、今日までインサートが上手くいった試しはなかった。
――

「おう、今日はまたいつもより……。これならば……」
「あっ、あっ、あーっ!」
「ああ、そんな……。やっぱり……ユカにはまだ無理ですわ。お義父様」
「いや。今日こそは、だな」

膝を付いて控えるアスカがはらはらと見守る眼前、胸の上で苦痛に喘ぐ孫娘のロリータボディを揺さぶりながら、ゲンドウは幼女の縦すじを割り拡げていった。
限界まで広がった股関節に連れて、ユカの肉土手も厚ぼったく受け入れの猶予を増やしている。
それでも尚狭隘なそこが、ぴちと端に小さく血玉を生み出して、

「む、ふぅむ」
「いぁ、あ! あぅあぁぁぁ……!」

搾り出すような悲鳴と共に、ついには祖父の亀頭を内側にと飲み込んだのだった。

「お、爺ちゃ……んぅ、ぅ! きつ、キツいよぅ……」

肉槍の頭部をやっと咥えることが出来た。だが、それだけでもうあまりの苦しさに怖気付いたユカは、脂汗を流しながら慈悲を求めたのだ。

「もぉっ、壊れちゃい……いぃ!」

これ以上は限界だと。今日はここまでで許してと。
だがゲンドウには、その青い膣肉はユカが生まれた時から待たされ続けていた味わいだったのである。

「何を言う、やっと一人前の奉仕が出来るのではないか。……お前は何だ、ユカ?」

言いながらの揺さぶりでさらに拡げられて、食い縛った唇が悲鳴にこじ開けられる。

「いヒッ、お爺ちゃんの、ペットどれい……れす、ぅう〜〜!」
「そうだ。お前のママがわたしの為にお前を産んだ。お前の身体は生まれた時から全て、わたしを愉しませるためだけの奴隷肉と決まっていたのだ」
「はい、はいぃ……っ」

じわじわと身体が沈むにつれ、自分の内奥を串刺しにしようとしている痛みから逃れたいと、ユカは祖父の首に必死で縋り付きもがいている。
その耳に髭面を近付けて。自らの血を引く孫娘を、母親共々徹底的な慰み者に躾けた声が低く言い聞かせていた。

それは反復によって刷り込まれていた認識だった。
繰り返し繰り返し、自分と遊び仲間の少年達との間にオトコとオンナという違いがあることなど、意識もしなかったような頃からユカに叩き込まれていたのだ。
「よるのしつけ」と呼んで、祖父の寝具の上で母にあれこれと教え込まれてきた。その時は母と同じようにパジャマを脱ぎ捨てて裸となり、祖父の手が自分の体を撫で回すに任せる。
くすぐったいだけだったそれを気持ち良いと認識出来るようになってからは、寧ろ楽しみにすらして育ってきたのだ。

『あうおお゛っ、おうっ! お、お義父様ッ、アスカは……あ、イキます、イってしまいます! もおっ、お、おおお―― !!』
『ふん、むっ……。見ていろユカ、ママの果てる様をな。……これがおんなの喜び。これ以上の幸せは無いことなのだ……!』
『ヒイイイッ、熱ぅいのぉぉ! 中にっ、なかにぃいい……出てま、アッ、すぅぅぅううう〜〜!!』

学校の誰もが羨ましがるような自慢の美しい母親が、祖父と裸で繋がっていると嘘のように動物じみた声を出して、泣き、叫ぶ。
その理由も分かる今では、セックスの出来る体になることを待ち望んでもいた。望んでいるのだと、そうユカ自身は思い込んでいた。

―― 早く大きくなれ。
祖父の指にくじられて気をやり、まどろむような脱力の中でも常に言い聞かされていた言葉である。
憧れでもある母親も、早く大人になると良いわねと言ってくれていた。
無邪気に頷いていたのだ。この幼くして定められた道の上にあった少女は。
それが何を意味するのかも分からぬ内から、『ユカ、一人前のどれいになって、お爺ちゃんに可愛がってもらうの』と。
アスカがその微笑みの裏に、どれほどの複雑な思いを抱いていたかなど知る由も無い。
ただユカは、母も祖父も父シンジに隠し事をしているこの家のことを、当たり前として受け入れて育ってきたのだった。
大好きな父親だが、決して言ってはいけない事なのだと。祖父の言いつけは絶対であったから。

だからユカは、母親譲りの金髪を振り乱しながら、必死に頷いていた。

「嬉しいだろう、ユカ。今夜からはお前のここもたっぷり使ってやる。犯してやるぞ」
「はひっ、はいぃい……っ!」
「見ていろアスカ君。お前の娘をおんなにしてやるのだ。……ここもわたし専用の、淫らな牝犬にな」

ああと娘の名を呼ぶ母親の目の前で、ゲンドウは一気にユカの狭道を貫き通した。
ベットリと濡れてしまっていた内腿に、赤い一筋が滲む。
無理な大きさに顎をこじ開けねじ込まれたような、そんな少女の下腹部には、ぽっこりと内側からペニスに押し上げられた形が浮かび上がっていた。

(ユカ……とうとう……)

アスカは義父のペニスが処女孔を穿ったそこに顔を寄せて、せめて苦痛を和らげようと―― 痛々しくもピンク色の肉を露わに、大きく割り開かれている肉裂へと舌を添えていった。

「いひぃっ、いあ! ママっ、だめぇ!」

純潔を喪った内奥には苦痛しかない筈だったのに、それでも事前の充分な愛撫によって肥大化したままだったクリトリスに愛情の篭ったキスを受けて、ユカはああんと悶えたのだ。
痛みと混ざるようにして、馴染みの快美感が悲鳴と喘ぎを忙しくごっちゃにさせていた。

「あふっ、ふあっ、ひぁう! ひぃい……ん!」
「どうしたユカ? お爺ちゃんにさせてばかりなのか? ママのやり方を見て分かっているのだろう?」

下から孫娘を突き上げながら言うゲンドウ。

「そ、んな……ムリ、無理だよぅ。ア、アタシッ……力、入らな……あ、あっ!」
「ふん、ペットの牝犬が甘えた事を言う。仕置きだな、ユカ」
「ああっ、許してぇ……」
「駄目だ。後でまた吊るしてやろう。……ふふ、娘の躾が足りなかったな」
「ふむっ、うんっ……お義父様……」
「お前も一緒に縛ってやる。ユカは跡を付けるわけにはいかんからな、その分もお前に鞭をくれてやろう」
「ああ……」

股座から口元を汚して顔を上げたアスカが呻きを上げる。
悲しげに目元を伏せて、恐らくは明け方まで責め苛まれるだろう自分達の不遇を思う。
特に、漸く使えるようになったユカの膣を義父は徹底して犯し抜く事だろう。
その悲惨を招いた自分が呪わしい―― 。しかし同時に、アスカは昏い興奮に打ち震えて乳首を固くさせてしまっていた。
まるで自身の幼い頃を思わせるような、生き写しの娘が犯される様に、きゅんと子宮が疼いてしまっていた。
―― まるで、あたしがヴァージンを奪われたみたい……。ああ、あたしは全てをお義父様に捧げてしまったんだわ、と。

「はぁう、あっ、ユカの……なかっ、ゴリゴリって。ね、ママ、ママぁ!」
「良いぞ。流石に締め付ける……」

ユカが自分で出来ないのならと、アスカは娘の尻を抱え上げるようにして幼裂でペニスを擦る手伝いをさせられていた。
持ち上げては下ろし、ユカの代わりにその腰を大きくグラインドさせる。
ぐじゅ、ぐじゅと、自分の性器を一方的な抽送に使われてしまっているユカは、母親の胸にしがみ付いて喘いでいた。
荒い息の中に苦悶が目立つ度、アスカが胸を吸ってやったり、ディープキスを与えたりしているものだから、もうすっかりおかしくなってしまっている。

「ひぃん、ひいぃいいン……ん。入って……! ああん、アタシにぃっ」
「嬉しいか、ユカ? お前は今、犯されているのだ」
「おかっ、あっ……。犯されてぇ……ひますぅ」
「そうだ。お爺ちゃんに処女を捧げてな。お前のマ×コも、もうわたしのものだ。嬉しいだろう」
「はひっ。ユカは……ああ、お爺ちゃんのっ、ものですっ。どれひなんれすぅ……!」
「もっとだ、もっと犯してやるぞ」
「はひっ、もっと! もっとユカのオマ×コ使ってっ、犯してくださいぃいいいい!」

なんて背徳的なと、アスカを興奮させる事を言いながらユカは啼き狂っていた。
初めて男性器を受け入れた膣の具合を褒められて。従順に調教されたロリータ美少女は、自分の尻を振ってくれている母親の胸にくちゃくちゃに歪めた顔を埋め、ひぃひぃと悦がり叫んでいた。

(お爺ちゃんが……褒めてくれる。アタシのが……良いって!)

幼いながらユカの心に黒々と根を張り巡らせた性奴隷の思考―― 傅き奉仕する喜びが、破瓜の痛みに混ざる官能を何倍にも高めているのだった。
大股開きで抱えられている股間からは、再び喜蜜が滲み出してきている。
ぐんぐんと刺し貫かれて切ない声に鼻を鳴らすその姿は、とても処女を奪われたばかりとは思えない、淫らな牝そのものだった。

「ああふ! ふ、ひあぁあンぅううう!」
「どうだ、お爺ちゃんのは美味いか、ユカ」
「いひっ、ひっ、ひぁああああ! スゴいのっ、あぁハ、はじめて、こんなぁ!」

じゅぷじゅぷとピストンが打ち込まれる度に卑猥な泡立ちが生まれている。
それこそユカがいつも「見学」させられていた母親のセックスの音そのもので、

(あ、ユカが……いやらしい音、さてるんだぁ……)

小さな胸が一層ドキドキと、破裂せんばかりに興奮を高めていくのだった。

「そうだユカ。もっと狂うがいい」
「いいのっ! いいのぉ……。お、おじいちゃああん……!!」
「たまらんか? いやらしい娘だ。はじめてでもうイクのか?」
「うんっ、うんっ! い、イクかも……っ。ユカ、ユカっ、ヘンなのぉっ!」

悩ましく皴を寄せる眉根の間。あどけない顔で恍惚と涎を垂らしながら、目を閉じて貫通儀式の愉悦官能に飲み込まれていく。
そんな愛娘の嬌態はアスカの官能も刺激して、女盛りの肉体にかつてない欲情を覚えさせていた。

「ユカ……。ああ、あたしのユカ……」

裏切りを重ね続ける人妻の横顔に、ポゥと紅に染まって浮かび上がる凄絶な妖艶さ。
実の孫娘の可憐な狭肉を、舅が大人の肉棒で小突き上げている―― その奥を叩いた振動が、ユカを抱きかかえるアスカの子宮にも響くのだ。
成熟した淫花がぱくぱくと口を綻ばせて、自分もと焦れる蜜液を溢れさせていた。
よく発達したクリトリスが莢から立ち上がって、アスカはもう堪らないと娘に押し付け擦って慰めを得ようとしていた。
すべすべとした娘の下腹が初めての性交に燃え上がっている。その熱さと、汗と愛液に塗れた滑らかさ。
背徳感に満ち満ちた愉悦をゾクゾクとアスカの背筋に立ち上らせて、熟れた雌芯をペニスのように固くさせる。男がそうするように、娘の柔肌に突き立てたいとアスカの劣情を駆り立てるのだ。
自分の境遇の悲惨さを、何も分からないまま無邪気に官能に溺れている、この―― 愛しい娘の中にと。

(なんて……ああ、なんて……)

可哀想なのだろう。気持ち良いのだろう。淫らがましいのだろう。血の繋がった祖父と孫とで、義理の父と嫁とで耽る背徳の宴は……!
娘の快楽に蕩けるブルーの瞳は、また自分自身の鏡でもある。
浅く甲高く囀る小さな唇に自らを重ね、深く舌を絡めながら、アスカは良心を苛み続ける他の全てから逃避して―― 酔い痴れた。

「そうだ、その調子で……。ううむ、このきつさは……わたしも痛いくらいだぞ」
「お爺ちゃん! はぁふ、お爺ちゃあああん!」
「すぐにわたしのモノに合せてほぐしてやろうな。挿して、抉って、犯し抜いてやろう!」
「ふぅううぅぅぅん……ン!」

果てしない凌辱を約束する言葉に、こくこくと頷く。
もう少女の頭の中は、自分をいっぱいに広げて入ってくる肉棒のことだけしか考えられなくなっていた。

「なにっ、ふわぁぁぁ! あ、ユカの……お腹っ。はあっ、あっ、熱く……なって、ぅう」

痛みよりもいまや快感の方が上回っている。
肉体よりも早く服従を誓った精神につられて、未熟すぎる官能が急速に沸騰してきていた。
華奢な肢体を揺さぶられるまま熱っぽいピンク色に染め上げて、ユカは祖父とのはじめての性交にのめり込んでいっていた。
孫娘の純潔を自ら奪ったという興奮と強烈な締め付けに、ゲンドウも常に無く息を荒げている。
魘されるような昂ぶりが伝播して、アスカもまた興奮に息を詰めながら、今や差し迫った気配のその時を待っていた。

「おお……ユカ、堪らんぞ」
(出すのね、お義父様が……ユカの中に。あの熱いザーメンを……!)
「出すぞ、ユカ」
「はぅう、出す……? せーえき、出すの? お、お爺ちゃあんん……」
「そうだ。お前の膣を、わたしの精で満たしてやろう。まだまっさらのお前の子宮に、いっぱいに出してやる」
「あ、あひ……ぃ、うれしい、嬉しいいっ。出して、だしてぇ、はやくぅぅう……!」
「可愛い顔をしてもうおねだりとは。淫乱なやつめ……」
「なかっ、ちょうだいっ! ユカ……、あ、はじめてぇ!」
「たっぷりと味わえ!」

そらと埒を開けて、吹き上げた白濁がユカの膣奥を駆け上った。

「ひぁぁぁああ! あ、つうっ……ッ、灼けるのっ、灼けちゃうのぉぉぉおおおおお!!」

自分の中にドロドロとした熱いものが浴びせられる。この未知の感覚に圧倒されながら、少女はピンと背を仰け反らせていく。
そんな愛娘の早過ぎる処女喪失を見届けて。アスカは自分と義父とで快楽を仕込み、蹂躙されただけの行為にすらエクスタシーを遂げてみせるまでにされた―― その不遇に嘆き悲しみながら、紛れも無い感動をさえ覚えていたのだ。

(これでとうとう……本当にお義父様のものにされてしまったのね。ユカ……)

罪深いママを許してと、しかし昏い愉悦がアスカの女をたまらなく疼かせてもいた。
だからアスカは、濃密な性臭の立ち上る部分に惹き寄せられるまま、逃げるように、娘の膣に挿さっている隙間からごぷと垂れ出る白濁へ―― むしゃぶりついていったのだった。

「くふぅんぅんン! ママ、ああ……ママぁぁ!」



◆ ◆ ◆




お湯の滴る体にとりあえずバスタオルを巻いて、アスカが出た電話は出張中のシンジからのものだった。

『ごめんアスカ。また日程が延びて……。今週中には帰れそうも無いんだ』

ネルフの高官となったシンジは、なかなか日本に居付けない不自由を電話口でしきりに申し訳無さそうにしている。
シンジのスケジュールは自身でどうこう出来るものでもないのに、それで自分が悪いのだと考えてしまうのは昔から変わっていない。
携帯を耳に当てて、しょんぼりと肩を落とした姿が目に浮かぶようだった。

『家の事は何もかもアスカに任せっきりだし』
「良いのよシンジ、あなたは自分の仕事をしているだけ。お義父様も気を使って良くしてくださるわ。何も心配しなくて良いのよ」
『そっか……父さんがね……』

一年の半分以上を出張で飛び回っているシンジには、ゲンドウが家事に手を貸す姿が上手く思い浮かべられないようだった。
ユカを妊娠し身重となったアスカを慮って、その頃には主だった公職から身を引いていたゲンドウに自分の代わりに妻の傍に居て欲しいと頼ったのだったが、同居するようになって10年近く経つというのに、未だ苦手としていた少年時代の感覚は抜け切らないようだ。

『なんだか上手く想像できないな』
「あの顔ですものね。でも……」

結構優しい人なのよと。そう答えるアスカは、途中のまま捨て置かれた胸の尖りをバスタオルの上から慰めているのだった。
ポタポタと落ちる湯滴に混じって、アスカの肢の間から濁って伝い落ちる一度目の名残が絨毯に染みを作っている。
艶かしい火照りを残した横顔は、微かな嬌声の響く浴室の方へと物欲しく向けられていた。

「今じゃすっかり、ね……。ユカもお爺ちゃんっ子なのよ」
『ユカは?』
「丁度お風呂に入れていたの。まだ中ね。……あの子、あたしに似てお風呂長いから」
『あ、ごめん。体冷えちゃったでしょ? 僕の方は大したことなかったから、これでもう切るよ。風邪引かないでね、アスカ』
「ええ、ごめんなさいね。……シンジ」

気遣う声に罪悪感もこみ上げるが、それは思いの縁を浅く過ぎるだけだった。
アスカはもう気もそぞろで、またゲンドウのものを咥え直して、最後までしてもらうことを考えていた。
慌しく受話器を下ろし、ぱたぱたと廊下を走るにつれて長く尾を引く啜り泣きが聞こえてくる。
悦がり狂うユカの声だ。
少し電話にと出た間、また孫娘の体に挑みかかったゲンドウに幼花を挿し貫かれているに違いない。
マットの上にぺたりと伏せ、コンパクトなお尻を振りたくっている―― そんな娘の姿と、今にも吐き出されるだろう熱い迸りに喉を鳴らして。バスタオルを剥ぎ捨てた熟れた肢体は、禁忌の舞台たる浴室へと駆け込んでいった。



そんな背徳に塗れたアスカの裏切りの日々は、ユイの激怒とシンジの崩壊を招くその日まで続いたのだ。
 




[The Tale Continues... ]



 
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Original text:引き気味
From:mail-021227