Back Seat

Original text:引き気味


10

レールの継ぎ目を車輪が渡る振動が、低く、眠くなるようなリズムで響いている。
黒塗りのリムジンは、カートレインに揺られながら第三新東京市の地下深くを潜っていた。
サイドウィンドウはぴったりと閉ざされ、今はオレンジ色の照明が横切るだけ。

ヒカリが学校から家までのさして長くない道程を甘えただけのつもりだったドライブは、夕陽に染まった空が夜の闇に取って代わられ、ガラス越しの街に足早に行き交う人通りさえ疎らになってしまっても、まだ終っていなかった。

『ピチュ、チュピッ……チュパ……』と、仔猫がミルクを舐めるような水音。
今、ヒカリとアスカは共に老人の股間に顔を埋め、弛緩したペニスに唇と舌を使った愛撫を捧げていた。
老人はクッションの効いたバックシートの中央に深く背を預け、左右に腰掛けて身を屈めるようにフェラチオを続ける全裸の美少女達の身体を、まるで膝の上に抱いたペットか何かのように撫で回している。
干物じみた皺だらけの手がアスカの胸に回り、西欧の血が混じっているからか、それとも老人の性奴とされて無理矢理に成熟を促されたのか―― まだ15に過ぎない幼さの割りに、形良く膨らんだ乳房を揉みこねる。
そうして、同時に反対側の手で弄んでいるヒカリの、こちらは慎ましやかな膨らみと比較して、少女達のうなじを羞恥に赤くさせているのだった。

「んぅ……ッ! うう……く、んむ……」

運転手の―― 今は「途中下車」し、リムジンはMAGIの遠隔制御で運転されている―― 暴虐的な獣欲に蹂躙されたアスカの乳首は、まだ痛い程に張りつめていたが、同様に老人によってさんざん吸いしゃぶられたヒカリの胸の先も、小さいながら尖り勃ってしまっている。
少女が女性へと変わり始めた思春期のバストはただでさえ繊細なのに、そんな敏感な肌をすり破れるかと思うほどに舌先で擦られ、歯を立てられたのだ。
無遠慮な指先は、腫れ上がったヒカリの乳首には、例え強制的に燃え上がらされた官能の残り火が燻っていても、尚苦痛の方が大きい。

「ふっ、うっ、んむっ……むっ、ふんぅ……ぅ……」

だが、哀れな少女は微かに漏らしてしまった呻きに自ら脅えるように、また醜怪な肉棒に唇を寄せ、必死にその小さな舌を動かしていた。
老人はそんな粟粒のような尖りを、特にそのサイズを確かめるように摘まみ転がし弄んでいる。

「少し、小さすぎるねぇ……。まぁ、またアスカ君ほどに育てあげるのも楽しみの内だが」
「うっ、ううっ……」
「感じるかね?」
「は、はい……」
「楽しみにしているといい。もっと気持ち良くなれるようにしてあげるからね。……ふふ、一生忘れられぬ特別の快楽をな。ヒカリ君、君にプレゼントしてあげよう」
「はい……」
「アスカ君もまだの、取って置きだよ。羨ましいことだね、アスカ君? そうだろう?」
「は、はい。……羨ましい、羨ましいわ……ヒカリ……」

惨めに頬を寄せ合いながら、悪辣な支配者に屈服した美少女奴隷の声は、強気と自信に溢れたあのアスカのとは思えぬほど憐れにか細く、主人にへつらう響きに震えている。

―― アスカもヒカリも、この僅かな時間で随分とその面持ちをやつれさせてしまっていた。

例え連日、SMビデオさながらの激しい凌辱を受け続けていようとも、決して誰にもその花手折られた事実を悟られまいと気丈に振舞ってきたアスカも、親友の見詰める前で今や一匹の牝奴隷に堕とされた姿を暴かれてしまったからか、萎れるように憔悴しきった様子だ。
ヒカリもまたすっかり生気の失せた泣き顔で鼻をすすりながら、老人の股間に顔を前後させている。
彼女は、青い瞳の親友のような華やかさとは違うけれど、言葉を交わせば誰でもほっと安らげる―― そんな暖かい日向の香りが似合う純朴な少女だった。
しかし、黒ずんだ性器に舌を差し出し這わせて、満足げに目を細める老人に頭を撫でられているその横顔は、無慈悲な冬風に閉ざされたような昏い翳りに塗り潰されていた。

少女達は瞼を赤く腫らし、悲しみの露を残した睫毛を震わせて、時折しゃくり上げながら唇に憎むべき老人のペニスを含ませている。

「……あ、あぁう。うぅっく、んむぅぅう……」

桜色の可愛らしい唇だ。
ヒカリなど今日までキスも知らなかったというのに、黙々と屈従の作業を行うアスカに習うようにして、あんぐりと小さな口を精一杯に開き、グロテスクな肉塊を頬の内に深く収めていく。
ヒカリがはじめての口淫奉仕のおぞましさに涙を流す下では、アスカがその小さな唇に含みきれなかった竿の部分に、懸命に舌を這わせる。

「んふ、むっ……、ん、ヒカリ……」
「ううっく、うぐ……えうぅ……」

喉にこみ上げる生理的嫌悪感にヒカリが立ち止まれば、先輩奴隷であるアスカが気遣わしげな声で促すのだ。

「よしよし……。そうだ、ヒカリ君。さすがはクラス委員を務める優等生だな。なかなか気持ちの良い舌の使い方をするじゃないか」
「んむぅっ……。ぅあ……」
「先の割れ目が分かるだろう? 君の舌でそこをな……、そうだ。なぞるだけでなく、ほじるようにもだ」
「ううっ。……んっ、ん……」

恥知らずな指示に唯々として従って、15歳の処女を喪ったばかりの少女は、咥内にいっぱいにむせ返る老廃を味わされる。

「おお……、良いぞ。堪らんわ」

それは、人の―― 少なくとも中学生の女の子のすることではない。
猫か犬かのペット、それも恐怖を厳重に刷り込まれ、主人への服従に雁字搦めに鎖縛られた、二匹の愛玩美蓄の姿なのだった。

思春期の少女らしい潔癖さを一時にして汚濁に塗されてしまったヒカリは、片方がほどけてしまったお下げを揺らしながら、またモゴモゴと口を動かして、ペニスの先に舌をなぞらせる。
苦しみに耐えて歪んだ可憐な顔にポロポロと抑え切れぬ涙がこぼれ、重ね合うように一本の肉柱を舐め回すアスカの頬にも落ちて、彼女の涙と一筋になって伝い流れる。

「ふっ、うっ、むぅうっ……うああっ、げっ、ゲホッ……」

つい先程まで二人の中心を貫いていたペニスである。
鼻孔を突き刺す生臭さは、こびり付いた白濁液と、そして少女達自身と親友の味。
どれほど丹念に二人がその清らかな唇を捧げようとも、決して拭われることの無い汚濁をまぶした罪悪の肉杭だ。
老人の持つ空前絶後の権力を思えば、これまでも、そしてこの先もどれほどの犠牲者を歪んだ性欲に饗して泣き叫ばせることか。
今にも気が触れてしまいそうな恐慌に巻かれた今のヒカリであっても、そんなどす黒い性器を舐めしゃぶるなど、臭いだけでも胃がひっくり返りそうな拒否反応を引き起こしてしまう。
―― それでもヒカリには服従しか無かった。

「どうしたかね? 苦しそうな様子じゃないか、ヒカリ君?」
「あっ、えっ……ああっ、い、いいえっ!」
「顔色が悪いな。随分と気持ちが悪そうに見えるよ。ふむ、ワシの魔羅はお気に召さなかったかな……?」
「違います! ああ、違うんです……。すぐ、すぐにご奉仕します……!」
「なに、無理はしなくても良いんだよ? 私はそこまで無慈悲ではないからねぇ。無理なら仕方ないさ」
「そんなっ。あ、ああ……私……、します! しますから……!」
「ほぅ。なら、ワシの魔羅はどうかね? 美味いかね、もっと舐めてみたいと思うほどに」
「あ、ああ……」
「うん?」
「ヒ、ヒカリ……」
「う、ううっ……。おいし……美味しいです……、うっ、うああぁっ……!」

絞り出しようなヒカリの鳴咽に、老人は呵々と大笑した。
続けざま、ヒカリに自ら自分の欲棒を請い願わせ、勿体振って許しを与えた先端にまた少女が卑屈に唇を差し出す様を、いかにも愉快そうに見下ろす。

(ああ、ヒカリ……!)

そのあまりに憐れな親友の様子に、アスカは悔しげに顔を歪めた。
友の恥辱、悲しみが我が事のように感じられる。
純然たる憎悪が湧き上がる。

それは同情でも錯覚でもない、アスカ自身の知覚に生々しく蘇った感覚だ。
何しろ、はじめての時の彼女もまた同じ倣岸さによって屈服させられたのだから、今また親友のレイプシーンを見せられる事は、アスカにとって二度目の凌辱儀式も同然だった。

然程のことではない過去。
苦痛といがみ合い、憎悪の森を掻き分けてようやく少年への気持ちを自覚し、その胸を高鳴らせるに至ったアスカの今度こそはと甘いセカンドキスを夢見ていた唇を、権柄ずくでねじ伏せ処女を奪った―― その血と精を滴らせるままの先端に、自らの意志で捧げるよう仕向けたのがこの老人なのである。

『ハッハッハッ、流石は天才少女。上手いものだねぇ』
『クッ、くぅうぅっ……!』
『ん? なんだね、ひょっとすると初めてでない? 誰かに教えて貰っていたのかな?』
『ふぅっ、うっ……うむふぅ、んふっ……むっ……』
『そうだね……加持君かな? 彼は噂の絶えない男だったからねぇ……。彼の仕込みのテクニックとあらば納得もいくな。ははっ、こんな子供に手を出して。彼も、どうしてなかなかの変態ぶりじゃないか』
『んっ、んーっ……!!』
『おや、違うと? すると……。くっくっく、そうか、碇の息子か。さもあらん。あの碇の息子だからな! 葛城君に隠れて乳繰り合っていたわけかね?』
『ふむぅぅ……! んぐっ、んぅふっ! んぶふふー!』
『彼も残念だったな。さっさと犯しておけば良かったものを……。もう、君の処女はワシのものになってしまったからねぇ。……くく、今から慰めてもらいに行くかね? ついでにどうぞ犯して下さいと。冬月様の精液をなみなみと注いでもらったオマ×コですけど、良かったら使ってやって下さいとな!』

―― ハーッハッハッハッ!!

大切に思う者達をも貶められ、抗議の唸りを上げようとするアスカの顎をがっちりと鷲掴みにし、漏れ出る屈辱のわななきすら快楽にくべて、老人はアスカの喉までも犯し尽くしたのである。
掻き毟るようにして喉に詰まった精液を吐き出して、息苦しさと惨めさに身を捩って咽び泣いた―― それから幾度、老人の汚濁を飲まされたことか。
今また、親友とも思う大切な同級生が、自らの辿らされた転落の道に突き落とされようとしていた。

「私に……うっ、うっ、舐めさせて……下さい」

ひっきりなしの嘔吐感に苛まれているのだろう。
あどけなさの残る幼い顔を引き攣らせ、ペニスを咥え込んだ頬を窄ませて、必死に老人の快楽に奉仕している。
そのいじらしい仕種。
恐怖に追い詰められた者特有の、悲痛な真摯さだった。
そうすることが残忍な支配者の意に適う唯一の術だと、出会ってしまって短かいながらも、幼心に叩き込まれてしまったのだ。
この老人は恐ろしい、本当に恐ろしい大人だと。

そんな性奴の服従心を躾られているのはアスカとて同じこと。
どれほど憎悪に身を焦がしていたとしても、その憤怒に満ちた瞳さえ、前髪の下に隠してでしかいられない。
それどころか、ほんの僅か―― 怒りを思い出していた間であっても、奉仕を怠っていたのを見咎められでもしたらと、忽ち恐怖心を思い出す。
誇り高かった筈のエリート少女の心を挫かせる。

「んぐ……ふぅうん……」

ヒカリが息を詰めて赤紫の亀頭をしゃぶっている横に顔を並べて、流麗な金の眉をよじらせながらピンクの舌先を差し出す。
長い睫毛を閉じ、しっとりと唾液を這わせながら屹立の裏に顔を埋め、ペロペロと愛撫を繰り返す。
乱れきった黒髪を震わせているほどには、強張ってしまって舌を上手く使えないヒカリとは対照的な、それは奉仕のテクニックを散々に教え込まされた、一人前の牝奴隷の舌技に他ならない。

「おぅ……。良いぞ……その調子だ」

年端も行かぬ15の中学生少女ふたり、可憐な顔を左右両方の脇から並べてのフェラチオ奉仕である。
しかも共に、その処女を自ら奪い取ってやった少女達。
熱心に、競い合い奪い合うようにさえ見えるほど、粘っこくまた先走りを湧出させる剛直を舐めさすり、すすっているのだ。
孫ほどの歳の少女達が健気に仕える様は、老人のサディズムをくすぐるには充分だった。

「あっ……」
「気の早い……。そして飽きないことだな、アスカ君」

ヒカリは座った腰を大きく曲げ、老人の腹に横合いから肩と頭を預けるようにして上から股間に唇を寄せている。
アスカは下からその隙間に顔をねじ込み、突き出した舌をペニスに届かせる為、シートに上がって四つん這いに身を伏せていた。
彼女の何一つまとうものはないスベスベとした裸のヒップは、老人の右脇で図らずも誘うように揺れている―― その奥芯をまさぐられて、くぐもった声がこぼれたのだ。

「二人がかりで散々ここにも咥えさせてやったのにな。またワシのものをねじ込んで欲しくなったのかね……?」

老人の指がアスカの秘唇をくじっているのだと知れる、クチュクチュと粘ついた音。
目を見張った親友の視線を間近に浴びて、アスカは頬をカッと火照らせた。

(あ、アタシったら、どこまで……)

鼻孔いっぱいに老人の匂いを吸い込んで、その望まずして慣れ親しんだ牡の淫臭に反応せずにはいられないのが、今のアスカの身体だったのだ。
血の気の引ききったヒカリと顔を突き合わせながら、身のやり場が無いほどに後ろめたく思いながらも、いつしかジクンジクンと敏感な部分が疼き始め、フェラチオ奉仕にも熱が篭ってきていた。

「底知らずなことだ。ほんの一昨日の朝まで、週末からぶっ通しで抱いてやっていたばかりだったのだがな……。淫乱とは、まさに君の事だね」
「あ、アスカ……」
「み、見ないで。ヒカリ……」

つい数時間前、何事もないようにヒカリ達クラスメートの前で振る舞っていた―― その時さえも、老人に激しく犯された名残を留めた躯だったのだと暴露されたアスカは、それでも、ねっとりと秘部粘膜を突き込まれた指先で解され、蕩け出した反応を押し留められずにいる。

「ふぁぁ……。んぁ、ああん……」

鼻に抜けた甘い声が舌を遣う合間に漏れ、ほっそりとしたウェストを悩ましげにクネクネとさせる。
ちゅぶちゅぶと揃えた二本の指が抽送を開始すると、もう駄目だった。

「あ、うふぅ……。ウウン、ン……」

恥辱を受けるほどに高まってしまうマゾの愉悦が子宮から込み上げて来て、老人のペニスを舐めしゃぶりながら本格的な悶え泣きをはじめてしまう。
ヒカリの物言いたげな視線に耐え切れず、消え入るように目元を伏せてはいたが、既にその顔は妖しくピンクに染まり、汗ばんだ頬にほつれた髪が貼り付いている。

「うン、むむぅ……ふっ、ひァアん……あっ、ああ……! あっ、だめぇ……んむぅう!」
「くくっ。そうだ、それで良い。いくらワシの指が良くとも、主人への奉仕を忘れてはいかんからな……。どうだ、おいしいかね、アスカ君?」
「アアン……。ハイ、美味しいです……」
「そんなっ、ああっ……!」


―― アスカぁ……!?

その声は、つい今し方、屈辱に打ち震えながらやっとの思いでのヒカリの返事とは明らかに違っていた。
心から老人のペニスの味を喜んでいる、フェラチオ奉仕を喜んでいる、爛れきった牝の声だ。

ヒカリがこれまで感じたいかなる類のアスカとの隔絶―― 優れた頭脳や運動能力、美貌や、世界を救ったスーパーヒロインだという親友と只の中学生に過ぎぬ自分といった立場の違い以上に、なによりも、

(し、信じられない……。これがあのアスカだなんて……ああ、神様……!)

今、眼前であさましい快楽に溶け出したアスカの美しい貌が、ヒカリの理解を超えて遠く感じられていた。

「んぅ? そうだな、折角の親友同士だそうだからな。……公平に扱ってやらんとなぁ」
「ああっ!」

いやらしい手つきが、ヒカリの無毛の肉丘に這い下ろされた。
処女貫通後も間を置かず、生まれてはじめてで繰り返されたセックスに酷使され、痛々しく腫れ上がった秘唇の周りには、吐き掛けられた精液が冷たくこびり付いている。
ムニとその充血して厚ぼったくなったラヴィアを押し開けられ、さらに過敏になった粘膜の狭間、指先が押し入れられた疼痛にヒカリの身がビクビクと跳ね上がった。
膣内射精を繰り返された汚濁液が奥から溢れ出すと、老人はそれを潤滑油に無造作な抜き差しを繰り返す。

「い、いやよっ……。ねぇっ、アスカぁっ!」

老練な技巧を繰り出すまでも無かった。

「いっ、痛い……のにっ、うっ、あううっ!」

切り裂かれたばかりの傷を弄られる苦痛はある。
だが、それさえも一度開かれた淫獄への歯止めにならぬほど、ヒカリの肢体は感覚を狂わされてしまっていた。

「だんだん良くなってくるのだろう?」
「あっ、あっ、あっ……」

傷口をこすられる苦痛に眉根をひそめ、それでいてヒカリは膣口に送り込まれる確かな愉悦と、同時に親指の腹で精液を塗して転がされる陰核の、鋭い刺激にみるみる追い詰められていた。
怯え縮こまっていた身体が、灯された快楽の火の前に、バターのようにどろどろに溶けていく。

「いやぁよぉ……。うぁっ、あっ、こんなのぉ……私っ、嘘よっ。……いやらしくなんかぁ、ぁ、ああぁん……!」

睫毛の下の、つぶらな瞳から涙が滴り落ちる。
頭の中では『不潔、不潔……』と、唱えてさえいれば清らかだった頃の自分を守れるかのように。
しかし、老人の淫手にちゅぶと入り口をくぐらせたヒカリの下半身は、濃密な処女喪失に注ぎ込まれた毒蜜に早くも味を占めたかのように、ともすれば浅ましく腰を突き出させようとする。
『もっと』とせがんでしまいたい自分が生まれ始めている。
ヒカリという少女は、突然の、あまりに凄絶な陵辱の荒波に翻弄されるばかりなのだった。

「うそ……。ああ、嘘よっ」
「良いの、良いのよヒカリ……。女の子は感じてしまうの。どうしても止められないのよ……」

苦痛をも覆い隠して高まる、認め難い興奮。
首を左右に振って抗う親友へ、先んじて淫獄へと堕とされたアスカがそっと頬寄せ、涙ながらの慰めを掛ける。
セックスと口にするのも気恥ずかしい乙女の時期を突然に奪い去られ、死をも望むほどに耐え難い絶望と、そこに老人が薬の力を借りて注ぎ込んだ濁流のような官能がかち合って混乱を招いているのだ。
誰よりもそれが理解出来るアスカだからこその友人への気遣いなのか、それとも、淫らにヒップをヒクつかせ性器への愛撫を悦んでいる自分への言い訳だったのかもしれないが。

「アスカ、ああ……アスカ……!」
「ヒカリ……んっ、うふん。ヒカリぃ……。ね、一緒に……。ねぇ、ヒカリ……」

顔をくちゃくちゃにして泣き咽ぶ友を促すと、一緒になって今や噴火寸前にまで復活した老人の肉槍に口内の温もりを分け与える。
鳴咽に混ぜてこぼす淫らな喘ぎに合せて、アスカももう何も憚ること無く、興奮に肌を火照らせた躯を揺らして哭き悦がっていた。
叫び、もがいて、ともすれば奉仕を忘れるヒカリの唇を、これから仕えていくべき熱く脈打つペニスへと導き直して。

「ぅああぁぁっ、あひぃぃぃ……。ふあっ、ああっ!」
「ああん、ほら。ね、ヒカリ……。ダメよ。ごっ、ご主人様に……お仕置きされちゃうから、ね……」
「アスカ! アスカ! 私っ、んむぅ〜〜!」
「んむっ、ちゅ……。ヒカリ、アタシと一緒に……」

とろんとしたその瞳を涙に濡れた友と真向かいに合わせ、ついと舌先で自らの唾液をたっぷりと乗せた屹立を友へと押しやる。
すると、まるで親鳥に餌を与えられた雛のように、目先に吊るされた奴隷の義務に没頭するヒカリは、ペニスを受けとって口に含んでしまう。

(ヒカリ……)

夢遊病患者のようにぼんやりと瞼を半開きに、潤んだ黒い瞳。
どんな秘めごとを語り合ったときよりも熱を帯びた表情で、アスカが間近に覗き込むヒカリの顔は、普段の彼女が控えめにしているのが勿体無いと思うほど美しいと思えた。
あのガサツな男などに入れ込んでいるのが勿体無い程だ。
和風美人とはヒカリのことを指すのだろう。
彼女のような女の子には、流行の服よりもきっと浴衣が似合う。
……いや、この先きっと、その姿で犯される事もあるに違いない。
あの老人はそういった形から整えるセックスに目がないのだから。
アスカは、清楚な浴衣姿のまま裾を捲り上げられ、後ろから貫かれている友の姿を夢想して胸を熱くさせた。

(ああ、いやらしいわ……ヒカリ……)

今はその可憐な唇で老人の性器にむしゃぶりついている。
そして、自分が先に塗した唾液と一緒に舐めすすっているのだと思うと、アスカの股間は尚一層の飢えを覚えて疼くのだ。
ヒカリと同じく膣内に浴びせられた白濁が垂れて来ている秘唇には、今や溢れるほどに愛液が分泌されてぬかるみきっていた。
花弁を犯す指が二本三本と増え、やがて四本揃えて沈められてきても、淫蜜にふやけきった肉ヒダはヒクヒクと根元まで飲み込んでしまう。
尾骶骨から痺れるように這い登る快感に、堪らず『アタシにも』と細首を伸ばして口付ける、淫楽に酔った美少女奴隷だった。

「んむふぅ……、アスカぁ……」
「ヒカリ……んっ、んふ……」

頬にまだソバカスを残したあどけない少女と、西洋の血が際立たせる美貌のアイドル中学生。
対照的な魅力を持った親友同士のレズキッスは、唇の間に醜怪な陵辱器官を挟んで、淫らがましくも深く舌を絡め合って完成した。

「よしよし、可愛いやつらだ。幾らでも悦がらせてやるからな……」

二枚の初々しい舌のそよぎが老人の先端にえも言われぬ快楽を与え、苦い先走りの液と共に親友の唾液をすする繋がり合った唇の中、膣以上の甘美な性器となって剛直を包んでいる。
それはこの上なくサディスティックな欲望を満たす、至上の快楽に思えた。
切なくすすり泣く二人の秘裂をいたぶり、両脇に侍らせた仔猫奴隷達のすんなりとした肢体を被虐のエクスタシーに躍らせながら、老人は未だかつてなかった程の愉悦が約束された―― これからの性宴に思いを馳せていた。

「さぁ、お前達も気をやれ。ワシもいくぞ! そら、そらっ。受け止めたまえっ!!」
「あっ、あ〜〜っ!!」
「ふぁ、あっ……イイっ!」

ヴァギナ深く媚粘膜をこそがれていた少女達は、互いに舌を指し展ばした間からの噴火を浴びせられると、タイミングを合わせてすり潰された秘核快絶によって、同時に官能の天辺へと駆け登っていった。

発情のピンクに染まったアスカのバストが、プルンと震えて熱い汗を散らした。
薄い叢(くさむら)の奥に4本の指を咥え込んだまま、爆発する絶頂感に細腰が跳ね踊る。
ヒカリはまっ白な下腹をビクビクと波立たせて、シートに血と精の混じった飛沫を吹きこぼした。
裏返りそうなほどに感極まった声が友を呼ぶ。

「あっ、あぅふ……! アスカぁぁぁ……!!」
「ヒ! ヒイイ……! い、イっちゃうっ、イクのっ! ヒカリ―― っッ!!」

ビュクッ、ビュククッ……!

勢い良く噴き上げられた射精が、並んだ美少女二人の顔にボタボタと落ちる。
白濁のシャワーを顔面いっぱいに浴びながら陶酔の極致をさまようアスカとヒカリは、流れ込んだ生暖かい隷属の味を喉奥に飲み干して、淫靡なキスをいつまでも続けるのだった。



―― あっ、気持ち良いよ……。アスカぁ……。

―― ヒカリ。ねぇ、ヒカリ……。アタシと一緒に……堕ちて――



Back Menu Next