Back Seat

Original text:興奮気味


05

夜の帳に高く黒く、墓石の如く連なる第3新東京市のビルディング。
その先に望む箱根の山々には、苛烈な戦火によって歪に虫喰われたその稜線に、烏瓜(からすうり)のように赤く夕暮れの名残がこびりついている。

「あ……ッ、ああ……」

じゅぷっ、じゅぷっ……と規則正しく粘ついた音を立てて軋むバックシート。
そして、競い合うようにまた車内にこもるくぐもった鼻息、舌使いの淫らな水音。

「んむっ、んぅ……ん、ぴちゅ……ん、ふむぁ……あ、ちゅうっ……ちゅ、んむぅー」

二人の少女を乗せて、リムジンは行き違う対向車もまばらな都市外縁線の暗闇を走っていた。
ハイビームに浮かぶカーブの脇には、死んだように静まり返った川面が続く。
醜怪な欲望を漲らせた老人に、囚われの小鳥達が洩らす哀辱の囀を楽しませるべく、殊更に引き伸ばされたドライブは中学生の帰宅には遅すぎる時間となっても未だ続いているのだった。

「どうだねヒカリ君……。はじめて男を咥え込んだ感想は?」
「ふぁー……っ、ふぁ〜〜っ。あ……、―― ッ!」
「流石に中学生にワシの持ち物は厳しかったかな? まだ痛みが残っておるようだね」

開いた股の上に少女を乗せて、老人は背中から抱いたお下げの首筋にヒルのような舌を這わせて囁いた。
焦げ茶のネルフ高級士官服は、車内の薄暗さに黒革のシート生地と共に溶け込んでおり、老人の膝には内股を大きく割り開かされたヒカリのあどけないヌードが、ゆらゆらと揺らめきながら白く浮かび上がっている。

「あっ、……あっ、ふぁ……ッア!」
「うふふ。よう締まる……。堪えられんな」

つい一、二時間前、純朴な彼女に相応しい控えめなデザインのショーツの底に慎ましげに隠されていた処女花は無残に踏み躙られていた。
恥毛も生え揃わぬツルツルのわれめが刺し込まれた老人の凌辱器官にこじ開けられて、破瓜の血を白い太腿に伝わせている。
少女の未成熟の秘腔はただでさえ狭く、無理矢理にねじ込もうとし、打ち沈められる欲望の怒張にはとても耐えられるものではない。
ぐいと打ち込まれるその度に、

「うあンっ、は、―― ヒィッ!」

仰け反らされた少女の細い喉は哀れに喘いで、処女膜を引き裂かれたばかりの痛みがヒカリの幼躯を引きつらせた。
肉食の獣に狩られた小鹿が、生きながらに牙を立てられ、肉を喰い散らかされる苦しみに痙攣するように、ヒカリは悲鳴を洩らしながら老人の腕の中のその肢体を打ち震わせ続ける。

―― ッ! ハ……、くンゥ……ん、ふぅ〜〜ッ! ふぅンン……!」

しかしその一方で、老人の執拗なまでの前戯と事前に含さまれた媚薬に蕩けた身体は、苦痛の間にも快楽の火を絶やさずにいるのだった。

「うぁ……ああ……。ッ、ぐぅう〜〜、ンァ、ふわぁあ……!」

羽交い絞めにした手が控えめな膨らみを揉みしだき、尖った乳首をゆるゆるとこねる甘い痺れ。
引き裂けるかと思わんばかりにいっぱいに押し広げられた秘裂の先端で、しかし老人が回した指に刺激され強烈に快感を叫ぶクリトリス。
ヒカリは、痛みの嗚咽に逃避する事も、官能に全てを紛らせる事も出来ず、 ずぶっ、ずぶっと、抽送のリズムで交互に入れ替わり攻め寄せる二つの苛烈な感覚に、ただ涙ながらに翻弄されていた。
そして、そのヒカリが味わっている苦痛の証―― 竦み上がり痙攣する未発達の膣の締め付けさえも、老人にとってはたまらぬ愉悦となってしまうのだった。

「おうおう……、そうやって一生に一度の痛みに慄く君の女陰も捨て難いが、君にとっては大事な初体験だからね。痛みで集中出来ないとあっては勿体無いな」
「キャッ、あっ、ああ……」

言いながら老人が乳房を愛撫していた片手を離したため、ヒカリは失いかけたバランスを保とうと必死に体を反らせて老人の胸に背中を合わせた。
後ろ手に縛られたまま、老人の膝の上に揺さぶられているヒカリの体は走行中の車内にあって安定が悪い。
踏ん張りを利かせようの無い大股開きの姿勢を取らされてもいる為に、後ろから胸や股間を鷲掴みにする手が無ければすぐに崩れ落ちそうになるのだった。
大きく体が傾ぐ恐怖感に駈られ、憎むべき年寄りのに身を摺り寄せざるを得ないヒカリだったが、そうすることで緊張する腰肉は、意識することなく秘部に受け入れた屹立を締め付け愛でるやり方を覚えていく。
そして、深々と飲み込んだ亀頭は秘孔の天井に自然擦り付けられる形となり、クリトリスの裏の急所をも責め立てられてしまうのだった。

「ううっ、あっ? ん、んぐゥ〜〜……んふ、んあ……ッ、ッウ! はひっ? ふぁ……、ああ……」
「そら、顔を向けなさい」
「……ぇあ? アアッ!?」

くちゅり……

―― キス、されてるの、私!?

「イヤぁ……!」

それだけはという乙女心がつかの間の正気を蘇らせたのか、言葉にもならない喘ぎをこぼすばかりだったヒカリは、お下げを振り乱して老人に口付けられた唇を撥ね退け背けた。
無論、そんな儚い抵抗を許す老人ではない。
すかさずギュッとむき出しのクリトリスを捻り潰して、少女に甲高い悲鳴を叫ばせる。

「あぐッ、ヒィィ―――― !」
「痛いかね、ヒカリ君?」
「あぁ……ひっく、いやぁ……」
「痛いかねと聞いたのだが、そうか、痛くはないのかな?」
「あぐっ、ヒッ! いた、痛いっ! ……痛いですっ! ああ、お願い。やめて……、ううぅ……」
「ああ……、ヒカリ……!」

親友の悲鳴は、運転手の股間に顔を埋めてのフェラチオ愛撫に魅入られていたアスカの耳にも届いて、堪らず気遣わしげな声を上げさせた。
全校生徒憧れの美貌は苦しげに歪められ、涙に潤んだサファイアの眼差しが老人の肩で咽び泣く罪無き少女を思って、救いの手を差し伸べられぬ葛藤に揺れ動く。

「アスカ君、君は自分の義務を果たしたまえ!」
「ヒカリ……。……ううっ、ゴメン……」

振り切るように強張った顔を背け、男の洩らした先走りに汚した口元をまた元の場所に戻したアスカの萎れきって惨めな様こそが、老人の調教の成果だった。

頬を邪悪に歪め、老人は腕の中に捕らえた新しい生贄に目を戻した。

「ヒカリ君、痛みを望まないのならお薬を上げよう。しかし、君の手は残念ながら使えないようだし、私の手も忙しい。……分かるね?」

くにっ、くにっと、甘噛みするような穏やかな指先のタッチで先程の痛みが残るクリトリスを摘み転がしながら、いけしゃあしゃあと老人は言ってのける。
自分から唇を差し出せと、少女には耐えられぬ仕打ちであったが、もうヒカリには逆らう気力は残っていないのだ。
今日まで守ってきたファーストキスを、涙を頬にぽろぽろとこぼしながらも、汚らわしい老人に捧げるしかなかった。

「んむっ、んぅ……!」

桜色の唇に吸い付いたかさかさの皮膚。
さんざんに処女の素肌を味わった舌が、こじ開けられた唇の隙間からヒカリの口の中に侵略を開始し、白い歯もピンクの歯茎をも舐めしゃぶり、震えて縮み逃げる少女の舌を捕らえて、淫らな絡み合いを強制した。
時には老人の爛れた口の中にきつく吸い取られ、おぞましさに首筋を粟立たせながら舌をしゃぶられる。
それは唇と唇を交わらせてのセックスだった。

「ふむぅ、んむっ、むぅ〜〜!」

(ああっ、どうして。……どうして私、今日までに鈴原に告白しておかなかったの? わたし……、わたし、とうとう……)

また一つ、奪われた純潔。
そして、喪ってしまった昨日までの少女のささやかな夢。
二度と戻る事はないと、ヒカリは喪失に涙をまたはらはらとこぼすのだった。

堪らずよじる顔も逃れられず。
悪寒を催す老人と頬と頬を密着させながら、咥内を蹂躙される少女は老人の唾と共に媚薬を流し込まされる。
拒む事も許されない中学生少女は、悲痛な覚悟でまるで恋人同士のように深く舌を絡ませ合いながら、コクコクと喉を鳴らすのだった。


―― そして、魔薬の効果は速やかに現れた。



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From:「EVA」アスカ&レイのエロエロ統合スレ