「いい格好だねぇ。アスカちゃん。通学電車のなかでは痴漢を捕まえちゃうオンナノコが、この特別室では命令ひとつでこんなに恥ずかしい格好をしちゃうんだぁ」
 「は……はい。御主人様のご命令は……ぜったいですから。そ、それにアスカはとっても、とってもエッチな女の子なんです……もの」
 すらりとした脚を大きく開き、可愛らしいメイド姿の惣流・アスカ・ラングレーが前屈姿勢ですすり泣いた。
 たっぷりフリルの入ったスカートの中身を、ベッドに腰掛けた男に完全に披露せざるをえない姿勢で頬を染めて涙をこぼしていた。
 さらに少女の純白の下着は男によって、膝小僧のところまで下げられてしまい、一四歳のまだ瑞々しくもまだ硬い双臀を男の視線にさらしていた。
 いや、それだけではない。
 アスカの両手は自身の可愛らしいヒップへとまわり、真っ白な双丘を大きく割り開いてココア色の淑やかな排泄口を男の視線にさらしていたのだった。
 屈辱と羞恥、さらには無理な姿勢を強いられているためか、そのSクラスメイドの意識は朦朧としているようだった。
 だが嗚咽混じりに彼女の唇からは、驚くべき言葉が発せられる。
 「ご……御主人様……本日はこの淫乱メイドのアナルをお買い上げくださって……あ、ありがとうございます。ど、どうかこのアスカのお尻のアナをご存分に堪能くださいま……せ」
 そう。
 本日このSクラスメイド、惣流・アスカ・ラングレーは肛虐メイドとして「御主人様」にその身体を捧げるのだ。




Sクラスの乙女たち -Side S-






 扇情的な前屈姿勢を披露している美少女メイドは大きくしゃくり上げ、すすり泣く。だが、ほっそりとした指であらわにされたアナルと同時に男の視線にさらされている花弁はひくつき、とろとろと吐き出された蜜は膝小僧に引っかかっているショーツへぽたぽたと雫となって垂れ、その染みを拡げていた。
 そう。
 一四歳のクォーター少女の肉体はこのあとの行為を待ち望んでしまっているのだった。
 男はにやりと笑うと、つぶりと少女のアナルに人差し指を突き立てた。
 「おぉ……う……ふぅぅッ……あは……あ、あっ、あ……」
 ずぶずぶと少女の排泄口は男の指を受け入れ、きゅうきゅう締め上げてしまう。
 「さ、アスカちゃん、はじめようかぁ」
 男のもう一方の手ですべすべしたヒップを撫で回され、アナルを貫いた指でくい、と押し出されたアスカは、膝にショーツを絡ませた前屈姿勢でよちよちと歩き出す。
 数歩でそこにたどり着いた。
 そこにあるのは黒革に被われたベンチ。しかしそれは普通のベンチとは根本的に異なった形状……奇妙なカーブ……と、部品……いくつもの枷とベルト類……を備えていたのだった。
 アスカは促されるままベンチにまたがり、その身をうつぶせに預けた。
 シルクの手袋に包まれた手首に枷が巻かれ、ベンチの脚に固定される。
 濡れそぼったショーツが右の、左の足首をくぐり抜かれ、膝を大きく引き寄せた姿勢のままベルトと枷で膝と足首が拘束された。
 「ああ……」うっとりした声でアスカは啼く。
 そこにあるのは淫らなオブジェ。
 ひくつくアナルと淫汁をこぼす牝襞をミニのフレアスカートからあらわにし、男の欲望のままに悪戯し貪ることが可能な美しいオブジェ。
 その「素材」……うつぶせに拘束された美少女メイド……はまるで蛙のように無様なM字開脚とされ、さらにはベンチのカーブに沿ってヒップを高々と突き出さざるをえない。
 さらにその革張りの淫椅子は、男の手元のスイッチひとつで角度も、高さも自在に調整可能なうえ、少女の目の前の壁は鏡張りになっていて、男は彼女の尻穴を存分に愉しみつつ、彼女の苦悶の表情も、快楽に歪む笑みも鑑賞できるのだ。
 いま、モーターのうなりとともにベンチ自身が傾き、少女の意志とは関係なしにその美臀が「御主人様」が弄りやすい位置へ持ち上がっていく。
 「アスカのお尻、いっぱいいじめてあげるからねぇ。いやらしいお薬たっぷり塗って、むずむずで気が狂いそうにしてあげて、指と道具でゆるゆるにほぐしてあげるよ。先週のレイちゃんみたいにオシッコ漏らしたらおしおきだからね。もちろんチンポでぐりぐりえぐったあとはザーメンで浣腸したげるから。ああ、楽しみだなぁ。アスカちゃんが我慢できなくなってお尻のアナからザーメンを噴水みたいに吹き出すときってどんなにいい声で鳴くんだろう」
 少女を買った男の残酷きわまりない宣言も、躾がなされたSクラスメイドにとってはもはやそれは愛のささやきとなって聞こえてしまう。
 通学のときにすれ違う男達をはっとさせてしまう美貌を淫猥にとろけさせ、惣流・アスカ・ラングレーはうっとりと微笑む。
 「は、はい……ごしゅじんさま。あすかのおしりのアナ、おすきなだけおたのしみくださいま……せっ……あ、く、あ、ああ、あ……」
 ゼリー付きの調教棒をアヌスに挿入され、少女は刹那苦悶の表情を浮かべる。しかしその瞳はどんよりと快楽に歪み、可憐なあえぎ声とともに唇からとろりと唾液が溢れ出す。 微細な突起で直腸壁をこすり立てられ、麻薬ゼリーを塗りつけられたアスカはうっとりと虚ろに澄んだ声でよがり泣く。
 「あ、あ、熱い、おしり、おしり、アスカのおしり……こすっ、こすられてぇ……ああ、すてき、すてきですぅ、ごしゅじんさま、ごしゅじんさまぁ……」
 ピンク色の唇をぬるぬると唾液で濡らし、小さな舌を尖らせてよがり泣く自分自身と鏡越しに対面させられたアスカはさらに美しく淫らに高まっていくのだった。
 「御主人様」の淫戯への心からの賛辞と、自分たちのとっても幸福で気持ちの良い境遇を与えてくれた「ショップ」への感謝を交互に叫びながら。



◆ ◆ ◆




 ガラスの向こうで、惣流・アスカ・ラングレーが泣いていた。
 「御主人様」の淫戯への心からの賛辞と、自分たちのとっても幸福で気持ちの良い境遇を与えてくれた「ショップ」への感謝を交互に叫びながら。
 その感謝と快楽のあまりの涙が間違いであって欲しいと彼は思う。
 これがその場しのぎの少女の嘘であって欲しいと思う。
 だが、ちがうのだ。
 彼には分かっているのだ。
 なぜならば彼はそれを見せられてしまったのだ。

 あの理知的で、勇敢で活発な少女が拘束されて美女たちの指と唇で繊細に残酷に快楽を目覚めさせられ、覚え込まされるさまを。

 鏡張りの部屋で綾波レイと霧島マナと並べられて純潔を奪われ、絶望と恐怖と苦痛に泣き叫ぶさまを。

 眠ることすら許されず、調教師たちに常に三人同じポーズで輪姦され続け、親友でありライバルである美少女たちがお互いどんな声で鳴き、どうペニスに翻弄されるかをその目で、耳で、ときどき触れる素肌の熱で教えられた少女たちの口から罵倒や懇願の声がしだいに失せ、代わりに甘くとろけたうめきが漏れはじめるさまを。

 睡眠不足と肉体的な疲労で精神が疲弊しきったところに、麻薬をちくりと注入され、全身が性感帯となった少女たちがペニスと美女たちに再び玩ばされ、精神が灼き付いてしまうほどの絶頂をなんども教えられるさまを。

 快楽すら苦痛となってしまった少女たちに再び麻薬が投与され、甘い言葉で「提案」がなされるさまを。
 すなわち「睡眠と休息が欲しければ言われたとおりの単語を一〇〇回マイクに向かって叫びなさい」というものを、それにアスカが、マナが、レイが唯々諾々と受け入れてしまうさまを。
 マイクロフォン付きのヘッドセット……それにはヘッドマウントディスプレイまで付いていた……を被せられた少女たちが、目の前に表示される文字列をもはやその意味も理解できないまま大声で叫ぶさまを。
 ……じぶんは淫らな少女だと。
 ……この快楽を教えてくれたことに感謝すると。
 ……処女を立派なペニスで喪ったことはとても素晴らしい経験だったと。
 ……この快楽は自分の一四歳の、もしくは一三歳の人生において、最も重要なものだと。
 ……この快楽を得るためなら、自分はなにもかも捨てることができると。
 ……この快楽を与えてくれるものに、絶対の忠誠を誓うことができると。
 ……自分が淫らな奴隷になるために、優しい両親たちは彼女たちを慈しみ、育ててくれたのだと。
 「これが最後の単語です。がんばって、大きな声で叫びましょうね」と励まされた綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、霧島マナの三人の美少女たちが安堵に声を震わせて、三人完全に声を揃えて、
 「わたしたちは、ぶっといおちんちんにおかしてもらうためなら、どんなことでもします!
どんなはずかしいめいれいも、どんなにいやらしいせっくすもよろこんでします!」
 と叫んで意識を失うさまを。
 意識を失った少女たちが、ベッドに横たわっているあいだもヘッドホンで先の「音楽」……今度は自分が叫んだものだけでなく、愛らしく美しい同級生たちの言葉もミックスされたもの……を聞かされていたことを。

 数時間の休憩ののちに目覚めさせられた少女たちが言葉や態度では抵抗しつつもも、まるで見えない鎖につながれたかのように「彼ら」に簡単にねじ伏せられて甘いあえぎ声を上げるようになるさまを。
 それどころか、男のペニスの動きとともに拙く腰を動かしては、うっとりと快楽を得るようになるさまを。

 「法定伝染病患者と接触した可能性があるための隔離」と公的筋から少女たちの家族に正式に伝えられた三日の拉致監禁が終わるころには、少女たちは男のペニスを舐めしゃぶることになんの抵抗も持たなくなっているさまを。

 「拉致監禁」の二日後の「シフト日」に、惣流・アスカ・ラングレーが、霧島マナが、綾波レイが学校が終わると息せき切ってアルバイト先に現れたときの、恋する少女の瞳を、頬を染めて浮かべるとても美しく淫靡な笑顔を……。


 ……彼は、碇シンジは見せられたのだ。
 だから彼は分かってしまう。
 少女が心からの幸福を感じ、「御主人様」に感謝していることが。
 そして、彼は恐怖する。
 この光景を見せられている意図が理解できたのだ。
 「あらあら、また『おっきく』なったのね。若いって凄いわ」
 よく手入れされたしなやかな指がシンジの肉茎に絡み、マニキュアが塗られた爪先で軽く剥き出しにされた亀頭のくびれを擦った。
 少年は奥歯を噛みしめる。しかし無駄だった。
 「また出ちゃったぁ」くすくす笑って頬にキスされた。少年は肩を震わせるしかない。
 彼は赤木リツコという女性……表向きはアスカ達のバイト先である高級喫茶店の経営母体の重役のひとり……に逆らうことができないのだ。
 なぜならば、少年もまた拘束されてしまっていたのだ。
 衣服をすべて剥ぎ取られて、第二次性徴初期のしなやかでまだ女性的な肢体をあらわにし、代わりに首輪と一本の金属バーのみを身につけさせられていたのだ。
 両手首に両脚をそのバーの枷につながれ、さらに首輪から伸びた短い鎖がバーにつながれてしまうと彼は躰を屈曲した上に悲惨な開脚姿勢を取らざるを得ない。
 ようやく若草が生えそろったつるりとしたペニスを無様に立たせたところを嘲笑われても、首を振ることしかできないのだ。
 さらに彼は知ってしまった。
 アスカが、レイが、マナがこの姿勢を数ヶ月前に強制的に取らされていたことを。
 「ぼ、ぼくを……どうするんです……か?」少年は自分の口調がいつのまにか変わってしまっていることさえ気づいていなかった。
 「分かってるくせに」赤木リツコの代わりに少年の耳元で粘っこい声が答えた。「キミもあの娘のようなドレイになるんだ。男のチンチン突っ込まれてあんあん鳴くメイドさんになるんだよ」
 「!!!」
 少年は涙をこぼしながら背後の中年男……全身にたっぷり付けた脂肪がそのたるんだ肌からにじみ出してきているような卑劣漢……から逃れようと身体をひねる。
 しかしそれは彼をさらに追いつめただけだった。
 「あ、お……くゥゥゥッ」不自然きわまりない姿勢でマットレスから立とうとしたシンジは全身を震わせて硬直する。
 「まぁ、また出しちゃった」赤木リツコが軽蔑しきった声でつぶやいた。
 シンジは歯を食いしばる。だがそれはリツコの屈辱に耐えるためではなかった。
 「おやおや、まだ我慢するか?」
 首輪の鎖を引かれ、ベッドの上にあぐらを組んで座る男に無理矢理に背後から抱きしめられた少年は歯を食いしばったまま首を振る。
 「いいねぇ。いいねぇ」男は実に楽しそうだった。「そんなにオチンチン硬くさせてて、そのうえザーメンびゅるびゅる漏らしちゃうんだから、オマエが気持ちよくなってることは分かってるんだ『よ』!」
 「い!いいいいッ!」シンジが涙の粒を振りまきながら全身を痙攣させ、再び精液を吹き出させた。
 「ほら、我慢しないで、声を出していいんだよ。悔しかったら泣いてもいいんだぜ。オマエのケツのアナ、もうぬるぬるしてきた上にずいぶんうまそうにオレの指をくわえてるんだから『よ』!」
 「ああっ!」シンジが大きくのけぞる。男の人差し指で尻穴をめりめりと貫かれ、「初物用のお薬」をたっぷりじっくり塗り込まれた男子中学生は屈辱と強烈な刺激に耐えることができなくなっていた。



◆ ◆ ◆




 碇シンジの幼なじみでクラスメイトである惣流・アスカ・ラングレーが二ヶ月ほど前を境に急に「変化」し、少年と距離を置き始めたとき、彼は一抹の寂しさと嫉妬を覚えたのだった。
 ついに彼女も恋をしたのだと。
 物心ついたころから姉弟のように育ち、お互いの両親から「将来ふたりはお似合いの夫婦になればいいのにね」と言われていたため、シンジからするとアスカとの「その日」がくることはなかば当然と考えていた。
 しかしそれは、錯覚に過ぎなかったのだと少年は悲しく結論する。
 いや、この温かな関係に安住し、少女を求めなかった自分に非があるのだとけなげに結論する。
 だが、少年には違和感があった。
 少女の振る舞いに急に「おんな」を感じたこともそうだったし、少女が彼を見る眼差しにどこか決意と救いと、さらには飢えのようなものを感じてしまったのだ。
 それだけではない。
 その「変化」は彼の従妹である綾波レイとその無二の親友の霧島マナにまで及んでいたのだ。
 クラスでも評判の美少女で、同じ喫茶店……その店のメニューはとても中学生の財布では払えないほど高価だったが、「厳選された」ウエイトレスたちはその制服と美貌が評判になるほどだった……でアルバイトしていること、その「変化」がアルバイト開始後二週間ほどに同時に起きていたことに思い至った碇シンジは学校帰りのアスカの後をつけたのだった。
 彼は妙に鏡張りの壁が多い店内に苦労しながらも、アスカがフロアスタッフとして勤務していないことを知る。
 「ここ二ヶ月くらい、アスカちゃんの姿を見ないな」と嘆く常連の声を耳にした少年はさらに疑念を深めた。
 彼が少女とかすかな胸の痛みを感じながら一昨日交わした会話によると、少女は接客を担当していた(「うーんとね、あそこのウエイトレスって時給にランクがあるんだけど、アタシたちは『エンジェル』クラスなんだよ。ま、その中にもいろいろ細かく別れてるんだけど」)はずなのに。
 意を決した彼は一度店を出たのち、その裏口からそっと入り込んで厨房を確認しようとし……。



◆ ◆ ◆




 ……気がつけばここに、巨大なベッドがぼんやりした明かりに照らされ、隣室の様子がガラス越しに観察できる部屋に拘束具を付けられて身動きできない姿勢で監禁されていたのだった。
 そうして彼は教えられた。
 拘束され、叫ぶ少年の目の前に現れた赤木リツコと名乗る女性は、くすくす笑いながら彼にそのときのダイジェスト映像を見せ、微に入り細にうがった言葉で補足説明する。
 彼女の幼なじみが、「お兄ちゃん」と彼を呼ぶ従妹が、彼よりひとつ年下のくせに「シンちゃん」と明るく呼びかける従妹の親友が、どのような仕打ちを受けたかを。
 そして彼にも施される。
 「第一段階」の躾が。
 「雛」たちにもはや自由がないことを思い知らせ、まだ幼い肉体に快楽を教えてそれに溺れさせる「躾」が。
 衝撃的な映像を見せつけられつつその若い肢体を赤木リツコにいじられてなんども不本意な射精を迎えさせられた碇シンジの目の前に現れたのは思春期前期の少年なら「将来けっしてこうはなりたくない」と思ってしまう姿を体現したような中年男ふたりだった。
 ぶよぶよした肉体に下卑た表情、臍のところまで剛毛に覆われた獣のような体躯。
 赤木リツコの「人選」が少年に嫌悪を催させるタイプの雄を選んだのは明らかだった。
 本能的に嫌悪の視線を男に向けたシンジは悲鳴を上げてしまいそうになる。
 下着など着けていない男の下半身は屹立し、少年のそれとは比べものにならないほど太く長く、血管の浮いたペニスの先端からは透明な雫がぽたぽたと垂れていたのだ。
 二人の男がこともあろうに自分に獣欲をたぎらせていることを知ってしまったのだった。

 そうして、幼なじみの美少女をトラブルから救おうとした健気な少年のプライドはひとつひとつ砕かれてゆく。

 髪をぐいと掴まれて面を強引に向かせられ、じっくり観察されて「可愛らしい顔しているから、すぐに『お得意様』が付くだろう」と断定され、細いおとがいをぐいと掴まれ唇をなぞられ、「フェラチオを覚え込ませたら一日中しゃぶってそうな唇だな」と嘲笑われてしまう。

 抵抗できないまま表に裏に返され、とろとろとローションを男達に全身に塗り込められた。
 赤木リツコの繊細な指ではなく、強欲な男達の二〇本の指に全身を撫で回されてもそれを快楽と感じてしまう自分に碇シンジは戦慄し、ペニスを硬くしていることをリツコに、男どもに嘲笑われて絶望した。
 小さな乳首を男の指でそれぞれこりこりと指先で弄られたあげく射精してしまったときには「やだ!やだぁ!」と叫んでしまう。
 ローションを足の指のあいだまで垂らされ、ちゅうちゅうと舐め回されて舌が這わされた感覚に少年はマナと同じように全身を痙攣させて悲鳴を上げた。

 「おい、シンジ、オレたちが正しいセンズリの仕方を教えてやるからな」と無骨な指でペニスを摘まれ、しゅっしゅっと強引に残酷に動かされていくうちに信じられないほど昂ぶってしまい、ついには男の掌にどくどくと迸ってしまったときは声を上げて泣いた。

 そして男達の魔指は彼の排泄口へと及んだ。
 指でさんざん弄り回して少年の悲鳴を楽しんだのち、ローションの瓶の先端をずぶりと突き立てて中へと注入する。
 全身をがくがく痙攣させるシンジのアナルを男のひとりが人差し指で栓をすると、もう少年は逃れられなかった。
 まだ細いペニスをかちんかちんに硬くして、先端からぬるぬるした液体をしたたらせて男の指による全身愛撫を受け入れてしまう。

 それでもキスだけは拒んだ。
 歯を食いしばって、断固として男の舌が口内に侵入することは拒んだ。
 男はにやにや笑うだけだった。鼻を摘んで無理矢理迫しちゃえばどうかしら?との赤木リツコの提案を男たちは一笑に付した。
 そんな必要なんてないよと、げらげら笑いながら男がシンジの肛門をゆるゆるピストンし、前立腺を刺激されて痙攣する少年のペニスをさわさわいじわるしはじめると彼のプライドはあっけなく崩壊した。
 「あ……お、あ……」と絶頂のあまりに舌を出して喘いでいたところをぱくり、と銜えられ吸引されるとその男子中学生の瞳からは涙がこぼれだした。
 ヤニ臭い唾液をのまされ、ざらつく舌で口の中を蹂躙され、口蓋を舐め回された。
 男の突きだした舌にキスをするよう求められるとかすかに首を振ったが、頬を軽く叩かれると涙をこぼしつつついと唇を突き出した。
 うっとりと瞳を閉じてを男の舌についばむようなキスをしていくうちに、少年がアヌスをひくつかせていることを指摘されるとまるで少女のような声ですすり泣いてしまう。
 醜悪な男に抱きかかえられてぬるぬると尻穴を指で犯されているうちに甘い吐息が漏らすようになったシンジは、そのまま命ぜられたとおりちゅるりと舌を突きだして正面の男と舌を絡めるキスをはじめてしまう。
 巨漢にサンドイッチにされて唇と排泄口を犯される少年の姿に、赤木リツコは満面の笑みを浮かべるのだった。

 そうやって少年のタブーはつぎつぎと破られ、屈辱的な快楽を教え込まれた。
 さらに目の前で少年が守りたいと思った幼なじみが破廉恥きわまりない肛虐奉仕を行うさまを見せつけられてしまうと、彼はまたひとつタブーを破ってしまう。

 男達に、赤木リツコに促されると「声」をあげはじめたのだ。
 最初は苦痛の声だった。
 次は屈辱の泣き声だった。
 そのふたつを我慢することをやめた彼の声が、甘く媚びを含んだものに変わるまでわずかな時間しかかからなかった。
 さらにその声とは言えない音色が「むずむず……する」とか「あつい……あつい……」という具体的なものとなるまで、さらには「あ、あ、ダメ……そこは……だめ」という快楽を間接的に認めるものに変わるまで、ついには「あ、あ、きもち……あ、ああ!言っちゃダメだ!言っちゃダメだ!気持ちいいなんて言っちゃダメなのに!」と叫びだして赤木リツコを哄笑させるまで、一時間もかからなかったのだ。

 だから、「アスカのご奉仕時間」が終わるころに、少年はついに決壊の時を迎える。
 「おねがいですっ!おねがいですから、おねがいですからトイレ、トイレにいかせてください!もう、オナカがぐるぐるして、背筋ぞくぞくして、もうだめなんです!」と泣き叫んでしまうのだ。
 それはガラスの向こうでアナルにたっぷり精液をため込み、ペニスで栓をされていたSクラスメイドが叫んだ言葉とまったく同一だった。
 だから「今日は友達の家に泊まるから帰らないと家に電話しろ。電話をしなかったり、途中で余計なことを言ったら、このまま街の真ん中に放り出してやる」と命じられると鼻水と涙で少女のような顔をぐしゃぐしゃにしてなんどもなんどもうなずき、いままでついたことのない種類の嘘を母親に、碇ユイについてしまう。

 「言いまし……た」
 なにか言いたそうなユイに早口でなかば怒った口調で一方的に支離滅裂に「事情」を告げた少年は、電話が切られると安堵の表情でつぶやいた。
 ぽんぽん、と頭を撫でられた彼は軽々と持ち上げられる。
 「ここでひり出しちゃ駄目だ。それ用の場所に連れて行ってやる」
 男に指で尻穴を犯されたまま台車に乗せられ、後頭部と肩で体重を支える無惨な姿勢のままでごろごろと室外へ連れ出された。
 バランスを崩さないように少年は肩と後頭部と、彼の身体を貫く「芯」となっている男の指を力いっぱい締めつけざるを得ない。
 下半身に力を込めるたびに彼の下半身からぞぞぞ、と快楽の波が押し寄せ、自分の若い肉竿がひくひくとひくつくさまを目の当たりにすることになる。
 何枚もの電子ロック付きのドアをくぐり抜けた少年の周囲が急に明るくなる。
 「あ!あ、やだ!いやだ!」
 かすれた声でシンジは叫ぶ。
 彼の周囲にいるのはごく普通の人々、テーブル、それに椅子、甲斐甲斐しく動き回るメイド姿のウエイトレスたちだった。
 彼の周囲の光景は、数時間前にコーヒーを飲んだ喫茶店の内部だった。
 悲鳴を上げ、全身を汗に濡らして彼は暴れ、そして気づく。
 誰一人として彼に注意を向けていないことに。
 聞こえるはずの声も音もほとんど……ごくくぐもったものしか聞こえてこないことに。
 「鏡……マジックミラー」
 「偉いぞ、よく気がついたな」男がぽんぽんと頭を撫でると、少年は放心してすすり泣きはじめた。
 彼がいるのは壁から二メートルほど出っ張った空間内部だった。
 喫茶店内からは壁から飛び出してしまった建屋構造物の三方に鏡を張っているように見えたが、実際は三面ガラス張りの隠し部屋なのだ。
 そこには椅子とガラステーブルがあり、ガラステーブルの上にはステンレス製のボウルが乗っていた。
 「さ、テーブルの上に乗って、その中にするんだ。こぼしたらオマエの舌で掃除させるぞ」
 宣告された少年は脚の拘束を解かれ、アナルを串刺しにされたままよちよちとテーブルへ這い上がる。
 「ああ……」彼は溜息をついた。全身が震えていた。
 その高さはちょうど喫茶店のテーブルと同じなのだ。
 涙をこぼしながらしゃがむ。
 背後はコンパ帰りの大学生たちが三人で席を占めていた。
 右はカップルだった。ついウエイトレスに目がいってしまう若いサラリーマンを同僚らしい女性が可笑しそうに、しかし少し嫉妬の混じった表情で眺めていた。
 そして正面にいるのは紅茶をすする初老の紳士だった。少年の真っ正面で、二メートルも離れない位置に白髪をオールドバックにまとめた彼はひとり席を取っていたのだった。
 ……気づかれていないとはいえ、人々が笑いさざめくその真ん中のガラスの檻で、自分は排泄を強いられるのだ。
 ……みんながとても楽しそうに飲食を楽しむなかで、自分は素っ裸で排泄しなければならないのだ。
 あまりに倒錯的な状況に少年の心臓は破裂しそうだった。
 そのときに気づく。
 少年の全身から冷や汗が流れ出す。
 「あぁ!」シンジの動悸が高まる。
 その上品そうな紳士がにっこりと笑ったのだ。
 彼の向かいには誰もおらず、鏡しかないのに。
 鏡しか……ないのに。
 老人がテーブルに置かれた携帯電話を手にするとボタンを押しはじめた。
 鏡しか……ないのに。
 「そ、そんな……!」
 少年の携帯電話が鳴っていた。男のひとりがそれを取るとシンジの耳に当てた。
 「やぁ」柔らかで深みのある老人の声だった。彼には覚えのない声だった。「わたしが見えているかね?」
 彼の正面の老人が携帯電話に向かって話しかけていた。その口の動きは彼の耳元でささやいているようだった。
 「答えたまえ」老人の声はガラスで囲われた空間のなかでは明瞭に響いた。
 無言のシンジの尻穴が掻き回された。
 「ひ!……聞こえて……ます!」
 「よろしい」男の声には命令することに慣れた色彩があった。「いい音色だ。ちゃんと調律されればよい製品になるだろう」
 「では、私の目を見たまえ」
 「そんな……ひぁ!」アナルから押し寄せる感覚にもう少年は逆らえなかった。
 「みま……した」老人の目は笑っていなかった。そこにあるのは支配の歓びだけだった。
 「では、出したまえ。私の目を見たまま、名前と、年齢と自分がなにをするか告げながら」老人は会話の声が他人に聞かれない絶対の自信があるようだった。
 「そんな……僕には……できない……」
 「できるとも。君の従妹も最初はそう言っていたが、いまではそこで事情を知っている客どもに観察されながらオナニーするのが大好きのようだよ。携帯電話を使ってあの可愛らしい声で『実況放送』するんだ。店内の様子や、顔見知りの「エンジェルクラスの」ウエイトレスたちに卑猥きわまりない呼びかけをする内容は、さすがに料金を取るだけのことはあるな」
 「ああ……」少年は絶望する。あの清楚で甘えん坊で、しかし外面は怜悧で冷静さを貫くレイが、背徳的なオナニーを好んで行う牝奴隷と化身させられたのだ。
 そうして自分自身の性感を高めてしまったSクラスメイドはそのまま「ステージ」へ呼び戻されて、クールで清楚な外観からは想像もできないマゾ娘ぶりを発揮して「奉仕」を行うことはいまの碇シンジには容易に想像できる。
 しゃがんだ少年のほっそりした脚が、全身が熱を帯びたようにがたがたと震えはじめた。
 「できるな?」老人の声はあくまでも穏やかだった。
 「……はい」自分の口から服従の言葉が発せられたのを、シンジはどこか遠くの世界の出来事のように感じていた。
 「では、やりたまえ」
 ずるりと指を抜かれる。快楽が全身を貫き、少年は甘い声で啼く。
 そして崩壊の快楽に涙をこぼして電話に向かって叫ぶのだ。
 「い、いかり、碇シンジ……一四歳です!い、いま、いま僕は……ウ○チをしていますっ!あ、あ、気持ちいい!あ、ああだめ、だめだ!だめだよぉッ!」
 排泄の快楽にすすり泣きつつ、少年はほっそりした肉茎から大量に白濁液を噴出させて目の前のガラスをどろどろに汚した。
 受話器から聞こえてくる少女のように泣き声に、白髪の老人は深くうなずくのだった。
 「よろしい。調律後が楽しみだ。入札にはぜひ参加させてもらおう」と。



 「さぁ、手を後ろに回して、アスカ」
 「はい。ミサトお姉さま」クオーター少女は素直に両手を回す。エナメルの拘束具が両手にかぶられ、肩口のところまで引き上げられるとベルトで固定された。
 「今日のアスカはね、お口でご奉仕するのよ。御主人様のくっさーいペニスの匂いを胸一杯に吸い込んで、どきどきしながらおしゃぶりする日なのよ」
 肩を抱かれ、桜色の唇のなかへと指を侵入させて美少女メイドの温かな舌を玩びつつ葛城ミサトはささやいた。
 その言葉だけで惣流・アスカ・ラングレーは感極まったように全身を震わせた。
 「ああ、アタシ……すごく嬉しい!」
 「でしょ?」
 ブルーの瞳を喜びの涙で濡らして少女はこくこくうなずいた。
 「それでね、アスカ、もう一つお願いがあるの」
 「なんですか?ミサトお姉さま!」
 「今日はね、あなた一人じゃないの。もうひとりいるのよ」
 え?と可愛らしく小首をかしげるアスカにミサトは言った。
 「Sクラスに昇格中のコなんだけど、ちょっとお口のご奉仕に抵抗があるみたいなの」
 「バッカじゃないの?そのコ!」アスカはうっとりした表情でののしった。「オチンチンが大好きじゃないなんてSクラスにいる資格なんてないわ!」
 「あらあら、アスカったらとってもいい子に育ったのね。お姉さん嬉しいわ。ちょっと前までは『そんなコトするくらいなら歯を立てる』って言ってたのにねぇ」
 「あ、あのときはアタシもまだ淑女としての躾がちゃんとできてないころだもん……マヤやサツキにきちんと躾けてもらってからは、そんなことしなかったでしょ?」
 「偉いわ、アスカ。だから、今度はあなたがそのコを躾けてあげるの。できるわね?」
 「う、うん、でも、どうやって?」
 「お手本を見せてあげるの。どんな風におしゃぶりするか言葉で説明するのも忘れちゃだめよ」
 「あったり前じゃない!アタシしっかりきっちりその劣等生に教えてあげるわ!」
 「偉いわ、アスカ。きっと御主人様も喜んでくれるわ」
 「う、うん!アタシ、がんばる!」
 満面の笑みを浮かべるSクラスメイド・アスカの表情には一点の曇りもなかった。
 ただその表情からはなにか重大なものが抜け落ちていたのだった。

 そうして惣流・アスカ・ラングレーは「ステージ」へとあがる。
 そこでは白髪をオールドバックにまとめた紳士がソファーに腰掛け、奴隷メイドの口を使っているところだった。
 その奴隷メイドが身につけているのは「エンジェル」たちが身につけているものと同じ給仕服。アスカと同様両腕を拘束され、黒絹の目隠しで視覚を封じられていた。
 紳士は彼女の黒髪のショートカットを玩びつつ、足元に跪いた彼女の喉奥深くペニスを突き込んでいた。
 ただしそれは「彼女」の自発的なものでないことは明白だった。
 彼女の口には強制口唇奉仕リングが取り付けられ、その意志とは関係なくフェラチオが可能なようにされていたのだから。
 「やぁ、君がこの娘の教師役かね?」
 初老の男に声をかけられたアスカは、拘束具の存在すら想像させないほど優美に頭を下げてみせる。
 「はい、さようでございます。御主人さま。アタシ、Sクラスメイド・惣流・アスカ・ラングレーは全身全霊をもって、その未熟なメイドが御主人様にご満足できる舌遣いができるよう特訓いたします」
 アスカが名乗ったそのとき、ショートカットのメイドは全身を強ばらせ、なにか叫んだ。しかしそれも喉奥深くにペニスを突き込まれると静かになる。
 アスカの眉がぴくりとあがった。
 ……ナニ?この子、ぜんぜん躾がなってない!まるで昇格前のレイみたいじゃない。
 だが「それは頼もしい。こちらへおいで」と老人に促されるとアスカはにっこりと微笑み、「はい」嬉しそうに頬を染めてひざまずくのだ。
 その「半熟メイド」と肩が触れあう位置に、男のペニスのすぐそばに。
 ぶぶぶ、というモーターのくぐもった音を耳にしてアスカは男を見上げた。
 「尻穴にローターをふたつ入れてある。拡張プラグもイボ付きの特製だよ。もうやみつきのようだな」
 子犬のように頭を撫でられた新米メイドのうなじは紅色に染まり、膝の力を失ってなんどもアスカにふらふらと身体を預けるさまからして、彼女が尻穴責めの快楽に耽溺しきっていることは明らかだった。
 ……ったくもう、御主人様にこんなに良くしてもらってるのに、お口でするのがイヤだなんて……なんてバカなのかしら?
 「では、お手本を見せてもらおうかな」
 強制フェラされていたペニスがぬるりと引き抜かれ、アスカの目の前に老人のものとは思えないほど太く鰓の張ったペニスが現れる。
 雄のフェロモン臭と精液の匂い、さらに甘い唾液の匂いを嗅いだとたんクォーターメイドの全身が熱を帯び、青珊瑚色の瞳がどろりと濁った。
 「いいこと?アンタ?御主人様に奉仕するときはね、まず唾液をたっぷりろせたひたでこーんな……」
 説明もなかばにアスカは一心不乱に唾液を乗せた小さな舌で丹念に丁寧にれろれろとペニスを舐めあげはじめた。
 その子猫がミルクを舐めるような舌音と、途中に混じる甘い吐息を聞かされた「半熟メイド」は全身をゆすってなにかを叫んでいた。
 だが重度のペニス中毒に仕立て上げられてしまった美少女メイドに、その口枷で遮られた悲鳴の中身を理解できるはずもなかった。
 ただ一心不乱においしそうに、「教育」のことも忘れて、白髪の老人のペニスを舐めしゃぶっていたのだった。

 だからアスカは気がつくはずもない。
 男の苦笑まじりの視線が「調教中のメイド」に注がれ、その反応に……まるで「本当の」少女のような仕草や声を漏らし始めたことに……いたく満足していることも。

 当然アスカは気がつくわけもない。
 いまこの瞬間、惣流・アスカ・ラングレーは「幼なじみで、だいすき(だった)オトコノコ」と間接キスを交わしていることに。
 その幼なじみのアナルバージンを奪い、滲み出た血と汚れが彼自身の唇で拭われたペニスを舐めしゃぶっていることも。

 もうじきアスカの目の前で、「第二ラウンド」が始まってしまうことも。



Menu


Original text:FOXさん
From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(6)