転落のアスカ


Original text:スマッシッホークさん


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「家畜契約書!

この契約書は。私、惣流・アスカ・ラングレーが自分の意思でその人権及び財産を含む存在の全てを碇シンジ様に譲渡し、その代償として飼い主様である碇シンジ様に厳しく躾、及び飼育して頂く為の契約書です。飼い主様の如何なる指示、命令でも従う事を誓約する物であり、その結果如何なる事態が発生した場合でも、それは全て惣流・アスカ・ラングレー本人に責任の所在が帰属する事を認めます。
この後に書かれる内容は、全て惣流・アスカ・ラングレー本人が自らの意志で、家畜となる為その心構えを箇条書きに書き綴った物であり、遵守する事を誓う物です。

第一項、惣流・アスカ・ラングレーはこれよりその名前を捨て家畜として生きます。家畜として生涯を掛けて、飼い主様に尽くし従う事を誓います。
第二項、家畜の呼び名は飼い主様が決めた物を、法律的不都合が出ない範囲で生涯使用する事を誓います。
第三項、家畜は人間ではありません。よって私物を必要としない為に家畜の所有する物一切を放棄して飼い主様に譲渡します。
第四項、家畜は人間ではありません。よって一切の権利を放棄し、飼い主様の所有物であるある事を自覚して一つの物として存在する事を誓います。 
第五項、家畜は飼い主様の所有物である事に誇りを持ち、道具としての全ての穴、体型等について細心の注意を払い、常に最適の状態を保つ為に日々精進する事を誓います。
第六項、家畜は何時如何なる場合に於いても飼い主様の命令を絶対とし、如何なる命令でも速やかにその指示に従い遂行する事を誓います。
第七項、家畜は排便、睡眠、食事、入浴、自慰等全ての行為に於いて飼い主様の命令、指示に従い、管理される事を喜びとする事を誓います。
第八項、家畜は生涯一切の着衣を付けず、全裸で居る事を基本とします。飼い主様の指示がある場合にのみ指定の着衣を付ける事を誓います。
第九項、家畜は飼い主様の利益を常に尊重します。その為飼い主様の指示を迅速に遂行する事、飼い主様を楽しませる事、飼い主様に不利益が及ばない様にする事を常に思考し続ける事を誓います。
第十項、家畜はたとえ苦痛に感じる事でも喜んで全てを感受し、快感と感じられる身体となる様に努力し、如何なる躾も喜んで受け入れる事を誓います。
第十一項、家畜は人間ではありません。よって犬、豚、馬等あるゆる動物との交尾を望み、家畜の持つ全ての技術を用いて喜んでご奉仕する事を誓います。
第十二項、家畜は飼い主様、及び飼い主様の指示された方に罰せられる時、どの様な事であろうと喜んで受け入れる事を誓います。
第十三項、家畜は全ての事に飼い主様の許可を必要とし、家畜が行った事全てを報告する事を誓います。
第十四項、家畜は飼い主様、及び飼い主様の指示された方の糞便、体液等を全て最上の物として一滴も余すこと無く美味しく頂きます。家畜を人間便器として利用して頂く事を望み、糞尿や体液等を全て浴びる事を誓います。
第十五項、家畜は一切の避妊をせず使われる事を自覚し、それによりもし妊娠等の事実が起きたとしても、家畜の責任として処理する事を誓います。
第十六項、家畜は飼い主様の所有物であり、家畜の一切の合意の必要無く人体の変形や改造、生涯消える事のない傷や、ピアス、入れ墨等、その行為により生命に危険が及ぶような事でも喜んで受け入れ、全て家畜自身が望んで施して頂いた行為であると認める事を誓います。
第十七項、家畜は飼い主様より第三者に譲渡された場合、本契約書の内容で新しい飼い主様に忠誠を尽くす事を誓います。
第十八項、この契約書の解釈については飼い主様の解釈が正しいとし、加筆、変更を行える者は飼い主様のみとして、その変更に対して一切の抗議や反論を唱え無い事を誓います。
第十九項、この契約書の有効期限は家畜が押印した時点から効力を発揮します。
第二十項、この契約書は原則として破棄する事が出来ない物とします。双方、あるいはどちらかの死を持って終了するか、飼い主様が解約するまで有効とし、解約後も飼い主様の意志でどの様な状況及び状態でも復活し、その他一切の事を放棄する事を誓います。

以上の契約の証として、本契約書一通・写し一通を作成し、押印されたものを飼い主様、写しを家畜が保管するものとします。

20××年〇月△日
飼い主様 碇シンジ様
家畜   惣流・アスカ・ラングレー!」


口マンコ印         マンコ印          ケツマンコ印






常に睨む様にしてレイが重圧を掛けて来た為、小声になりそうなのを必死の努力で跳ね返して家畜契約書を読み終えたアスカは絶望感に支配された。、絶望感の後には惨めさがアスカを襲い、顔を伏せて涙を堪えているとレイがアスカを拍手で讃えた。

「……おめでとう、アスカ。後は押印すれば貴方も碇君のペットになれる……でも、まだ見習いだから精進するのよ」
「アスカ、おめでと〜」
「おめでとうございます、アスカ」
「おめでとう、アスカ。後は押印だけだね……マナ、持ってきて」
「はい、シンジ様」

マナが部屋から出て行くがまた直ぐに戻ってきた。大き目の深皿を手にしていてソレをテーブルの上に置く。中の液体はアスカの破瓜の血とシンジのザーメンの混合された物で、薄いピンク色をしていた。
何を持ってきたのだろうか?いぶかしんだアスカが深皿を注視し、薄いピンクの液体である事を確認していると、いつの間にかアスカの両脇にはマナとマユミがいた。

「……マナ、アスカの身体を押さえなさい。マユミはアスカの顔を固定させて……」
「!!?」
(アレってもしかして……それに顔を固定させるって……)

いやな予感がして顔を振り、嫌がるアスカだが、それをマユミが叩いて黙らせた。

「行儀が悪いですよ、アスカ」

マユミは何度も何度もアスカを叩き、おとなしくなったのを確認すると顎を掴んで固定させる。

「まず、口マンコからね……」

動けないアスカの唇に、レイは血と精液の混合液を指を二本使って丹念に刷り込む。
テラテラと輝く唇に紙を近づけてレイはアスカにキスをさせる。

「……マナ、マユミ、アスカを吊り下げて脚を大きく広げさせて固定させて。固定させたら二人ともアスカの脚を押さえて」

二人はレイに返事を返すと天井にある滑車を使ってアスカを吊り下げ、脚を鎖を使って大きく広げさせた上でそれぞれ一本ずつ脚を押さえてレイに合図を送った。

「……後はマンコとケツマンコ……」

レイはそう呟くとアスカへと近付いて行く。

嫌がるアスカを押さえつけて押印をさせ、アスカに「おめでとう、アスカ」と讃えた後、シンジはこの後の調教をレイに委ねて部屋を出て行きゲンドウの元へと向かった。



「くっくっくっ、シンジ、調子はどうだ?」

ゲンドウはゲンドウの私室に入ってきたシンジを見て、アスカの調教について進捗状況を問いただした。

「概ね順調だよ、アスカは正式に僕のペットにしたから、まだ見習いだけどね……キョウコはどうしたの?」
「アレは今、冬月のところだ」
「冬月って第三新東京市長の冬月さん?」
「そうだ、今日冬月が来た、キョウコを気に入ったらしい。調度良いから貸す事にした……俺は忙しいからな、こうでもせんと体がもたん」
「そう、じゃあ僕はこれでもう寝る事にするよ」
「くっくっくっ、ご苦労だったなシンジ」
「それじゃあね〜」

シンジが監禁部屋を出てゲンドウの元にいる時、アスカはレイより質問を受けていた。

「……アスカ、キョウコさんへの理由考えておいた?」
「!…………」
「……アスカ、早く言いなさい」
「……申し訳ありません、考え付いていません」

勿論キョウコに心配を掛けない為、シンジ達の支配から逃れる為の足がかりになれば、とアスカは色々思考してみたのだが上手い言い訳は考え付かなかった。
シンジの事もレイ達の事も細かい事も知らなかったから、マナの言う“遊び”や“勉強”での言い訳は思い付かなかった。何よりレイが怖くて“宣誓”や“家畜契約書”を覚えなければとの思いが先に立ったし、良い言い訳を思い付いても結局はレイ達の許可が下りなければ同じ事だと達観してしまったのもあった。

「……そう、ではアスカ。あなたは日本に来て私達と言う親友が出来たの。それで碇君に挨拶しにきたら私達が碇君と一緒に暮らしている事を知った……私達とのお話に夢中になったアスカは碇君の家に泊まって色々教えて貰ったり、一緒に遊びたい思った……キョウコさんに何か言われたら素直に謝っておきなさい。そしてこれからも此処に来る事は止めない、特に週末は此処で過ごす事を言っておく事……判った?」
「……はい」
「……マナ、碇君に報告して。それからついで食事の用意をするように伝えてきて」
「判ったよ!」

マナはシンジへの報告へと向い、マユミはアスカの食事の用意をする。

「アスカ、お腹空いたし喉も渇いたし早く食べましょう」
「…………」
「アスカ、遠慮しなくてもいいんだよ。御代わりは一杯あるから遠慮しないで言ってね」
「…………」
「……アスカ、早く食べなさい」
「っ…………」

テーブルには屋敷のメイドが運んできた食事が並べられていた。レイとマナはアスカに食事するように促し、マユミはアスカの食事を用意した後にアスカと並んで座り、一緒に食事するように促す。

パンにメインのレアに焼かれた肉、透き通った何かのスープにサラダ、フレッシュジュースにミネラルウォーター。シンプルだが上質の材料を手間隙掛けられて作られたであろう品々で、もの凄く美味しそうでアスカは並べられた料理を食べたく思う。

もう夜も遅い。監禁されてからのアスカは加持に案内された部屋で少量のパンと、パスタやソーセージ等を取り分けて軽く一皿、それからサラダ。次の日は午後になってからスープしか与えられておらず、酷い空腹を覚えていた。のみならず、激しい調教を受けていたのだから尚更だ。
水については要所要所でコップで飲ませてくれたが、激しい運動と脂汗をかき通しだったのでまるで足りずに乾きも酷かった。しかし用意されている食事は二人分であり、ソファーに座っているのはレイとマナ。アスカはそれを正座させられて見させられており隣にいるのはマユミ。
目の前には銀色の金属で出来た大きなボウルに入れられた半生タイプのドッグフードと、同じく銀色の金属で出来た大きなボウルに入れられた水。隣のマユミも同じく金色と金色の器にドッグフードと水。アスカと違うのは少し使い込まれた感じである事。

「…………」

状況は理解できる。でも理解したくはない。コイツ等はアタシにコレを食え、しかも犬のようにと言っている。

(……アタシが食べるのはドッグフード…)

アスカは情けなくて涙が零れそうになる。この屋敷に入っても昨日まではまともな食事だった。起きてから与えられた食事も粗末ではあり、床に置かれてそのまま食べる事を強いられたが確かに人間の食事だったのに、今許されているのは犬の食事で姿勢も犬。正しくペット、家畜の扱い。

「…………」

何時までも黙っていて許されるほど甘くないのは散々思い知らされている。逡巡を押し殺して覚悟を決め、アスカは俯いていた顔を上げてマユミを見、それからマナを見、最後にレイと視線を合わせる。アスカと視線を合わせたレイはアスカに言う。

「……アスカ、アスカは碇君のペットなの。ペットとは動物、家畜、ヒトと同じ食事なんてありえないわ……ペットは飼い主様である碇君の言いつけを守って、与えられる食事を感謝して頂くだけで良いの……始めてのアスカに食事の作法を教えてあげるからマユミの言う通りにしなさい……マユミ」
「はい、レイ様。アスカ!」
「……はい」

アスカは返事をしてからマユミの方に向き直り、背筋を伸ばして視線を合わせ、マユミの言葉を聞く体勢を整えた。

「アスカ、まずは食事を与えてくれる飼い主様に大きく一礼します。今シンジ様はいらっしゃらないから代わりにレイ様。レイ様もいらっしゃらない時はマナ様。お二人がいらっしゃらない時、他に誰かいらっしゃる時はその方にお礼を言います。もし誰もいらっしゃらなかったらシンジ様のお姿を思い浮かべながら器のお食事にお礼を言います。
食事を頂く時はケツを高く掲げた姿勢でです。芸を求められたり、指示があったりしたらご命令通りに」
「…………」

「それから手を使う事はしてはいけません。手を使って餌を食べる家畜なんていませんから当たり前ですね。食べ終わったら感想を言って、もう一度お礼の言葉を言って一礼します。残すなんて持っての外ですから絶対にしない事!」
「…………」

「それに食べている時に喋ってはいけません。但しシンジ様達に話し掛けられたら即座にお答えする事。……こんなところですね、何かありましたら教えてあげますし、アスカも判らない事があったら何時でも言いなさい」
「…………はい……」
(想像はしていたけど……)

アスカの想像は外れる事はなく、アスカは惨めに“餌”を食べる事なった。

「アスカ、今から私の言う通りにしなさい」
「…はい」

そう言うとマユミは姿勢を改めてレイの方に向き直り、

「レイ様、ペットへのお食事ありがとうございます。感謝して食べさせて頂きます」

そう言って大きく一礼した。

「!?」

アスカは慌ててレイの方に向き直り、大きく一礼してからマユミの言葉を繰り返した。

「レイ様、ペットへのお食事ありがとうございます。感謝して食べさせて頂きます」

マユミが食べ始めたのを見てアスカもドッグフードに口をつける。

(……美味しくない……味も薄いし食べた事無い変な味……)

「……マナ、私達も頂きましょう」
「そうだね、いっただっきっまーす!」
「……マナ、はしたないわ」

レイはアスカが食べ始めたのを確認して自分も食べる事にしたのだが、マナの言葉にレイは軽く眉をしかめて注意した。

(マズい、美味しくない……こんな物しか食べさせて貰えないなんて情け無い……レイが食べている物を食べたい……)

金属のボウルとフローリングの床とが擦れ合う音がした。ふとそちらをを見ると美味しそうに食べるマユミがいた。それを見て惨めさが助長されたアスカは食べる事に集中し、周囲の状況を忘れる事で惨めさを覆い隠そうと試みた。どちらにせよ食べなければ許されないのだから。

(………お腹はペコペコなのに……食べたくない……フレークみたいな物だと思うしかない。けど、……食べたくない)

もそもそと、ゆっくりゆっくりドッグフードを噛み砕き、渇きを潤す為、ドッグフードを飲み込む為ににぺちゃぺちゃと水を舐め、惨めな食事が残り半分ほどになったところで「カラン」と音がしたのでアスカが振り返ると、マユミが器に顔を突っ込みドッグフードの欠片をねぶるように舐めていた。

「…………」

レイとマナの方を振り返ってみると時折マナがレイに話題を振り、レイが応じる形で楽しそうに談笑を続けており、アスカと同じく半分ほどは食事が進んでいると思われた。

「レイ様、食事が終わりました。美味しかったです、ご馳走さまでした!」

マユミの声にまた振り返るとマユミはレイに平伏して感謝の言葉を述べているところであり、それが終わると正座に座りなおして背筋を伸ばしてじっとしている。そこで視線を金属のボウルに戻し、動きを止めてドッグフードをじっと見つめているとレイが声を掛けてきた。

「……アスカ」
「!?」
「……飼い主様を待たすペットは良いペットとは言えないわ、もっと早く食べるようにしなさい」

(っ、もしもレイよりも食べるのが遅くて待たせるような事にでもなったら……)

そう思い至ったアスカは屈辱感と嘔吐感を無理やり抑え込み、今までに無い速さで食事を再開させた。

アスカは何とかレイ達よりも早く食事を終わらせる事が出来た。平伏し、食事が終わった事を感謝の言葉と共に言う。

「レイ様、ありがとうがいました。美味しかったです、帆馳走様でした」

それから正座に座りなおしてレイ達が食べ終わるのをアスカは待つ。しばらく正座のまま待っていると、やがてレイとマナの食事も終わった。食事の終わったレイは、アスカの方に向き直り命令した。

「……マユミ、後片付けの連絡を入れた後アスカをお風呂に入れてきて。マナも手伝ってあげなさい」
「はい、レイ様」
「了解!アスカ、食器を持って着いてきて」
「!?」

アスカは一瞬食器とは何か判らなかったが、多分この金属製のボウルの事だろうと思い至った。かなりの大きさのボウルだったのでそれぞれ片手に持つのも難しく、重ね合わせて持ってマナの後に続く。
見ればマユミも同じ様にボウルを重ね合わせて持って移動し、内線で何処かに連絡を入れている。
洗うのなら何で他の食器と一緒に洗わないのか?疑問に思ったアスカだが……食器と言うからには多分これからのアスカはこの金属のボウルでしか食事を許されないのだろう。

(……アタシはもうこの屋敷でまともな食事はさせてもらえないんだろうな)

絶望を胸にアスカは浴室へと入っていった。



「じゃあ、アスカ、まずソイツを奇麗に洗って!」

金属製で水と半生のドッグフードしか入っていなかったボウルだ。お湯を使えたので直ぐに奇麗になる。浴室は広く物を置く台のような物は沢山あり、軽く水切りをしてからアスカは金属のボウルを重ねて置く。そこにマユミも入ってきてマナに失礼しますと挨拶し、それから同じ様に金属のボウルを洗ってからアスカの物の隣に置いた。

「じゃ、アスカ、奇麗にしてあげる。四つんばいになって脚を大きく広げて。マユミ、用意して」
「はい、直ぐに用意しますマナ様」
「!?」

アスカは今までにも何度かこの浴室を使っていたが、その時アスカには周囲を良く観察する余裕が無かった。その為か気付けなかったが「直ぐに用意する」とマユミは言い、その行き先を注視するとそれは浴室の中だ。
いきなり浣腸すると言われたのにも吃驚して絶望したが、浴室にはいくつか填め込み式の扉があり、マユミが開いた大きな扉には浣腸具が置いてあった。いつか見た大きな金タライも重ねられて其処にあった。

「…………」

驚きで声が出ないアスカを他所にマナとマユミが手早く浣腸の準備をする。

「アスカ、準備できたよ〜」
「!?」

その声に我に返ったアスカは慌てて四つんばいとなって自分のお尻に手を添えた。
アスカへの浣腸は傷ついているアナルに配慮して極薄いものではあり、固形物が殆どなくとも、そんな事アスカには関係がない。腸壁は傷ついていたのだし、我慢なんて出来なく脱糞の瞬間は痛くて堪らなかった。

脱糞した後、アスカはマナとマユミによって髪を洗われ、破瓜したばかりである事を考慮して膣穴をそれなりに、アナルは軽く、そして全身を入念に洗われた。その後温めのお湯にゆっくり浸かり、バスタオルで身体を拭かれてから、金属製のボウルを手にレイの元に戻る。

レイの元に戻ったアスカはマユミと並んで正座し、レイの言葉を待つ。

「……アスカ、これからの予定を連絡するわ。今日は疲れただろうからこのまま休んでも構わない。明日もあるのだからゆっくりと体を休める事。……起床の時間にはこちらから此処に来るから気にしなくていいわ。マユミから治療を受けておきなさい」

その言葉にアスカは心からほっとした。やっと一日が終わったのだ。しかし、その後に続く言葉には唖然とし、その意味を理解すると激怒した。

「……それからアスカ、そのボウルはアスカの便器にもなる。毎日使うのだから常に持ち歩きなさい」
「!!!??」

今レイは何と言った?

“便器”となる?“毎日使う”?だから“常に持ち歩きなさい”!?

「っふっざけんじゃあないわよ!!そんな事出来る訳無いじゃない!!言うに事欠いて便器をだなんて何考えているのよ!いい加減にしなさいよ!!!」

瞬間頭の血が沸騰して思わず立ち上がり、アスカはレイに掴みかかろうとする。レイはその言葉と態度にスッと目を細めてアスカを睨み付けて立ち上がり、手にしていた紅茶の入ったカップを中身ごとアスカに投げつけた。

「!?ッぐぁ、あっッ!」

それはアスカのおっぱいへと命中し、アスカはカップの当たった痛みと、降り掛かった紅茶の熱さを、反射的に胸を押さえる事で堪える。その腕を誰かに掴まれ後ろ手にねじり上げられ、振り返るとそれはマユミだった。
その間にマナがアスカの元に辿り着き、顎を掴んでぐいと引き寄せた。マナは冷ややかな目でアスカを一瞥し、マユミに目線で合図を送ると思いっきり右手を振りかぶって、手加減の全く無い張り手をアスカに食らわす。
マユミが手を離した為にアスカは二メートルほども吹き飛ばされる。吹き飛ばされた先にはアスカの食器と便器があって派手な音を立てて転がった。

「…………アスカ」
「!?」

その声に我に返ったアスカは自分のしてしまった事、されてしまったを理解し、感覚がおかしくなってしまった顎、叩かれた左頬を押さえながらその声に恐る恐る振り向いた。

(怖い…レイが怖い……身が震えて止まらない…………左の頬が痛い……)

そこには目に強烈な怒りを宿したレイがアスカを見下ろして立っている。

「……アスカ、躾が足りなかったみたいね。碇君に宣誓したにも拘らず刃向かうなんていい度胸しているわ、少し甘く扱いすぎたみたいね……」
「…………」
(ど、どうしよう?アタシ……今からどうなっちゃうの!)

「マナ!マユミ!」
「「はい!」」
「縛り上げて固定させなさい!それからマユミ!」
「はい!」
「素直で無い家畜には従順になるように教育する必要があるわ!鞭を持って来なさい!」
「はい!」

アスカはマナに頬を押さえる腕を捻りあげられてそのまま立たされた。

「…………」
「……私が甘かったわアスカ、アスカがこんなに強暴だったなんて……」
「…………」
「アスカの身分はペットだって事を骨身に沁みるまで理解させて上げるわ!覚悟しなさい!」
「…………」

マナはレイの視線の先にあるものを見てその意思を了解し、アスカを引っ立てていく。戻ってきたマユミと共同してアスカを縛り上げていった。







11

アスカはマユミによって全身余すところなく何かのクリームを摺り込められた後、両手を纏めて天井から吊り下げられ、脚を肩幅に開かされ、スチールのベッドに身を預けるような体勢で縛り上げられた。

(い、一体何されるんだろう?鞭で思い切り叩かれる?)

頭に血が昇ってしまい、思わずレイに反抗してしまった事をアスカは心から後悔していた。

今、アスカは天井から吊り下げられていてはいるが、脚が浮くような体勢ではない。天井からの鎖にはかなりの余裕があり、身を起こせば縄が手首に食い込む事は無い。しかし、脚は肩幅で固定されて全く動かす事は出来ない。
金具によって脚を開く事も閉じる事も出来ないようにされて膝立ちにされ、足首もパイプと縄によって動けないように固定され、金具から伸びる鎖はスチールのパイプに繋がれ、アスカとベッドは半ば一体化している。

「……アスカ、始めるわ、反省して心を入れ替えなさい」

レイはアスカにそう宣言すると、マナとマユミへ視線で合図を送った。

「ッッ!!!ひっぐぐぐぅぅぅ……………………………ッ!!!??」

マナとマユミは交互に鞭を振り下ろす。大蛇のごとき凶悪な革の鞭でアスカは打たれ、アスカは歯を食いしばって悲鳴をかみ殺した

レイは思う。

(……私は間違っていた。アスカはお猿さんと一緒……言葉で言っても判らない。身体で覚えさせるしかない)

アスカは後ろ左右をマナとマユミ、正面にはレイで囲まれている。マナとマユミは各々得物を手に、淡々とアスカに苦痛を与えてく。左右から二本の鞭がしなり、アスカの柔肌を打つ。白く透き通る肌に真っ赤な線が出来ていく
アスカは悲鳴を噛み殺し、必死に苦悩を飲み込んだ。

「ひぐ、ぐぐぐぅぅ………………んんぅ!!!!???」

鞭だけではない。露出した肌に、レイは溶けた蝋燭を垂らしていく。

「ッ!!?」

熱さにビクンと身体が跳ねるが、レイはアスカの髪を掴んで顔を上げさせ動く事を許さない。
何とも痛々しい光景がそこに出来上がる。マナとマユミは蝋が固まるとすかさずそれを鞭で剥がしていく

「アスカ〜、もう立派に見習いになれたと思っていたんだけどね〜」
「レイ様に逆らうなんて、シンジ様にも逆らったかもしれません。厳しく躾けないといけませんね」

レイは結果的にだが、アスカが逆らってくれて良かったかも知れないと思っていた。ただ罰を与えるだけだと萎縮した詰まらないペットしか出来上がらない。
シンジが気まぐれでアスカを嬲るのは当たり前の事だから問題はないが、任されたからには理由が無いと罰を与える事は出来ない。
大事な事は、アスカが自発的に行動出来るように躾ける事だからだ。

(……そう、これで少しでもアスカが反省するのなら……悪くない)

「ひぐぅ!ひぃっ、あぁぐぅぅ!!」

アスカが少しずつ声を出すようになってきた。だが、まだまだ我慢しようとの意思が感じられる。

「??」
「!?」

そこでレイは視線で合図を送り、マナとマユミに鞭を振るう手を止めさせた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……………………?」

鞭の洗礼が止まり、髪を掴む手も離された。
理由は判らないがこの隙に身体を休めようと思い、アスカは顔を伏せ、肩で息をして呼吸を整えようと試みた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ッッ!!?」

またもや髪が引っ張られた。
これまでにない強い力で、力を抜いていたアスカは身体全体を起こされた。

「ッっ!!!??」

アスカの敏感な乳首全体に蝋が垂らされた。

「ッひひぃぐぅぅ、あ、熱いッ!!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱いッ!!!!!」

だがレイは許さない。

「……黙りなさい!」
「あひぃぃぃィぃッッ!!!??」

その状況で鞭の一撃を受け、アスカは堪らず悲鳴をあげた。

「ひぃ!!!あがあはぁッ!!?」

鞭が容赦なくアスカを襲い、レイも鞭を振るって胸全体と胸の先端の蝋を剥がしていく。

「あッ、がぁッ、あがあああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!」

たまらず身をよじるが、身体を起こされたままのアスカは動けない。
蝋を全て落としても、マナとレイは鞭打ちを続行した。

「!!?」

唐突に鞭の洗礼が止み、髪を引っ張られる事も止む。

「ッ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……………………!!!!!????」

アスカはまたもや髪が引っ張られて身体を起こされた。

「!!?」

そして蝋を垂らされる。

「ぐぁッ、があぁあぁぁ、熱い!、熱い熱い熱い!!!」

固まるのを見計らって鞭打ちが再開される。

「がッ、あっ、はがぁ!!?……があああぁあぁぁぁぁぁぁぁッ……かはぁッ、あがぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁッ…………!!!!!」

アスカにとって、こんな苦痛は生まれて始めての経験だった。普通に生きて普通に死んでいけば、一生経験するはずの無い苦痛だ。
浣腸も、拡張も、破瓜も、アナルでの破瓜も、もちろん苦しかったがこれほどではなかっただろう。

種類が違うと言うのだろうか?痛みの上に痛みを重ねられるとでも言うのか?身体の芯から衝撃が走り、鞭打たれたところが熱いと感じた後は耐えられない痛みが襲ってきて、衝撃と痛みが消え切らない内に更に痛みを重ねられる感じだ。
熱蝋は堪らなく熱く、我慢なんて出来ないのに動く事を許されない。敏感な乳首では熱で鞭打たれた感じで、衝撃で何も考えられない。そしてそれを剥がす為に鞭打たれるのだから。

気丈だったはずのアスカは涙で顔をくしゃくしゃにし、堪える事など不可能な悲鳴を声高らかに叫ぶ。

「お、おぅ、お願い致しますッ!!!!!、もう、もうお許し下さいッ!!!!!お、お願ッいぃぃぃぃッっ!!!???、あがッぁ、ひぃぐぅうぅぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」

レイは鞭を一旦止めて、鞭の柄でアスカの顎をぐいと上げさせた。

「……どう、反省はした?自分の身分が何であるか判った?」

アスカはカクカクとうなずいて首を振る。

「……そう、なら反省の言葉とアスカの身分を言ってみて……ちゃんと出来たら少し休ませてあげる」
「……レ、レレイ様!!!、レイ様に逆らったりして申し訳ありませんでした!!アスカは家畜です!メスです!ペットです!レ、レイ様に逆らうなんてどうかしていたんです!許してください!!こ、これからは心を入れ替えて身分をわきまえます!!決して逆らったりなんてしませんッ!!、ぅお願いします!お願いします!お願いしますッ!!!!!」

「……マナ、マユミ、アスカは反省したと思う?」
「うん、少しは反省したんじゃないかな?」
「……そうですね、少しは反省したんじゃないかと……」
「……そう、ではアスカは少し休ませる事にするわ……マユミ、治療してあげなさい」
「はい、レイ様」

(……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…………これで、少し、休める……)

アスカは安心し、手首の縄に体重を預けてぐったりと力を抜いた。



「レイ、ご苦労様。マナとマユミもご苦労だったね。アスカがレイを怒らせるような事をしたと聞いてやってきたんだけど……アスカ、何をしたの?」

アスカがマユミの治療を受け、手首に体重を預けてぐったりとしているとシンジがやってきた。

「……問題は無いわ。アスカが勘違いしていたみたいだから教えてあげているだけ」
「勘違いって…アスカ、何を勘違いしていたの?」
「……碇君のペットである事が判っていなかったの。アスカの便器が食器と同じである事を教えてあげたら反発した……アスカは言葉で言っても判らない、お猿さんと一緒。
だから身体で教えて覚えさせていたところ」
「そっか〜、そりゃアスカが悪いね……で?もう終わったの?アスカの勘違いは直った?」
「……いいえ、アスカは覚えが悪いからまだまだ躾けは必要、これからよ」
「そうだね、レイに任せるよ」
「ええ、任せて頂戴、碇君」
「うん、お願いするよ……アスカ!」
「!?、は、はい!」
「頑張ってね、レイ達の言う事を良く聞いて早く立派なペットになるんだよ」
「……はい……」
「じぁ、僕はこれでもう休むから」
「碇君、お休みなさい」
「シンジ様、お休みなさい!」
「シンジ様、お休みなさいませ」
「……アスカ」
「!?ご主人様!お休みなさいませ!」
(シ、シンジが行っちゃう!止めてくれないの!?)

シンジは振り返る事なく、後ろ手に手をひらひらと振って出て行った。

「……アスカ、十分休めたわね。始めるわよ」
「!!?は、はい!」

シンジを見送った後、しばらくしてからレイはアスカへと向き直り、アスカへの責めを再開する事を告げた。

熱蝋を垂らし、それを剥がす為にレイが、マナが、マユミが鞭を振るう。
シンジが去った後、アスカの髪はあまり引っ張られる事は無くなった。
その代わりに常に顔を上げることをアスカは強要され、痛みを堪える為に、また消耗のあまりについ俯いてしまうと、顎を持ち上げられて容赦ないビンタを受けた。強烈な鞭の一撃で気絶してしまうと、アスカを治療する為に休憩となった。
それが終わると強烈なビンタ、あるいは水をぶっ掛けられて意識を引きずり戻されてまた責めを受ける。

アスカへの責めは夜通し行われ、朝日が昇る頃ようやく終わりを迎える事となった。

「……マナ、マユミ、アスカを洗ってからギャグを噛ませてアスカを繋いでおいて。アイマスクさせてヘッドフォンを被せておくの……それが終わったら今日はもうお終い。アスカは……マンコとケツマンコを休ませる必要があるしこのまましばらく放って置く
……そうね日付が変わったら一度起こして仮眠を許可しましょう。それで早朝に起こして支度をさせる事にするわ。
碇君には私から報告しておくから……ああ、それと水だけは補給させといて頂戴」

「はーい」
「判りました、レイ様」

レイが出て行った後にマナは小さく溜め息をつくと動き出した

「さてマユミ、腕も疲れたしちゃちゃっとやっちゃいますか。マユミ、アスカを起こして!」
「はい、マナ様」

アスカは水をぶっ掛けられて起こされた。

アスカは浣腸を受けた後マナとマユミによって全身を奇麗に洗われ、温めのお湯で洗われた。今のアスカは顔が腫れ上がり、全身余すことなく蚯蚓腫れ状態。手首と足首は縄によってうっ血して縄目の痕。
そんな状態だからソープとお湯が傷にしみて酷い痛みを覚えていた

(痛い!イタイ!痛い!イタい!お尻がいたい!痛い!背中が痛い!胸が痛い!痛い!イタイ!イタイ!痛い!イタい!痛い!…………………………)

必死に我慢して、ソープとお湯を全身に浴びる拷問に耐えて浴室から出たアスカは、仰向けに寝転がらされ、そして四つんばいにさせられてマユミによって全身の治療を受ける。勿論膣穴とアナルもだ。
治療の最中には例の銀色の金属ボウルで水を与えられるアスカ。乾ききっていたアスカは一心不乱に、ぴちゃぴちゃぴちゃと恥ずかしい音を立てて、痛む身体を堪えて水を飲んだ。ギャグを噛まされ、アイマスクとヘッドフォンを被せられ、壁に首輪によって繋がれる。

「じゃ、アスカ、頑張ってね!」
「アスカ、お休みなさい」

そう言ってマナとマユミも部屋を出て行く。

一人取り残されたアスカだが、耳にはペットの振る舞い、心得、ペットである事の素晴らしさ等を大音量の音楽と共に流すヘッドフォンが被せられており、その声を聞く事は出来なかった。



マナとマユミが部屋に入った時のアスカは全身はよだれと汗、失禁した小水で床を汚し、口元はよだれが乾いた跡とよだれでべとべとになっていた。

「あっちゃー、アスカきったないね〜、とりあえず洗おうか?」
「そうですね、マナ様」
「アスカ、起きて起きて!」

アイマスクとヘッドフォンを取り、ぺちぺちと頬を叩いてマナがアスカを起こす。
アスカはその痛みでうっすらと目を開け、マユミがギャグを外す。

「…………」
(此処は何処だろう…………痛い……身体が、痛い…………)

「アスカ、起きた?」
「!!?」

マナに気付いたアスカは大声で返事を返した。

「は、はい!家畜でメスでペットなアスカ起きました!!」
「お、起きたね、アスカ。洗ってあげるから着いてきて」
「はい!」
「アスカ、ちょっと待ちなさい。縄を解きますから」
「!?はい!」

浴室でアスカは浣腸を施されて全身を洗われ、シャワーで泡を落とされるとまた部屋に戻されてマユミの治療を受け、治療の間水を与えられた。身体中の痛みを堪えてアスカは水を飲んだ。

「よし!奇麗になったし休んで良いよ、後でまた来るから」
「アスカ、お休み」
「はい!」

マナとマユミが出て行くとアスカはのろのろ這ってスチールのベッドへと向かう。

(身体が痛い…………眠りたい…………痛い…………眠りたい…………い、タイ…………)

しかし、ベッドはまだ水に濡れていた為に毛布を引っつかみ、包まるとそのまま床で眠りへと落ちていった。

五月二十四日(月)

翌朝、レイ達が現れた。

「……アスカ、朝だよ〜学校行くよ〜」

マナがアスカの頬をぺちぺちと叩いて眠りより覚ました。

「!?…………」
(…朝…学校?…………眠りたい…………痛い……)

しばらくボーとしていたアスカだがレイの声により覚醒した。

「……アスカ、起きなさい」
「!!?、お、おはようございます、レイ様!
マナ様、おはようございます!マユミ様おはようございます!」

レイとマナは服を着ているがマユミは全裸に首輪の姿だった。

「……起きたようね、アスカ。今日の予定を連絡するわ」
「はい!」
「……起きたら最初にすることは排泄。アスカ、アスカの便器を持ってきなさい」
「はい!」

アスカはほんの少しだけ立つか這うか逡巡すると四つんばいになり、尻を高く掲げてボウルの元に這って行く。身体のいたるところが熱を持っている様に思った。

(…………痛い…………痛い…………痛い…………痛い…………)

やっとの思いでボウルにたどり着いたアスカはどうすれば良いのか迷ったが、マユミもボウルを持っての移動の時は立っていたのを思い出してそのままレイの元に戻った。

(…………痛い…………痛い…………痛い…………)

「……アスカ、アスカの便器はこの二つのボウル、一つは水桶」
「はい」
「……アスカの食事と糞と小便はこれにする。判った?判ったら跨いで排泄しなさい」
「……はい」

アスカは銀色のボウルを跨いで全身の痛みを堪えていきんでみせる。
……しかし散々浣腸されている。しかもこの数日まともに食べていない為にいくらいきんでも大便は出ず、代わりにチョロチョロと小便が出た。

「糞は出ないのね?何時でも出せるなんて思っていると後悔するわよ?」
「!!??」

アスカはその言葉でもう一度いきんでみたがやはり大便は出ず、レイに答えた。

「はい、大丈夫ですレイ様」
「……そう、マユミ」
「はい、レイ様」
「……アスカの便器を洗ってきてあげて。アスカ、マユミにお礼を言いなさい」
「はい。……マユミ様、ありがとうございます。お手数をおかけ致します」

アスカはマユミに平伏してお礼の言葉を述べた

「……排泄が終わったら食事よ。アスカ、水を汲んできなさい」
「はい」

アスカは全身が痛むのを堪えてのろのろと浴室に向かうおうとすると、マナがアスカを制してレイに声を掛けた。

「レイ、二度手間になるけどマユミにやらせた方が早いよ、いいよね?」
「……問題無いわ」
「そっか……マユミ、アスカと自分の水を汲んできて。アスカもお礼言いなさい」
「はい、マナ様」
「はい……マユミ様、ありがとうございます、お手数をお掛け致します」
「はい、アスカ……アスカはそこで待っていなさい、私が変わりにやってあげますから」
「マユミ様、ありがとうございます」

アスカは再度マユミに手間を掛ける事を詫び、お礼の言葉と共に平伏した。

「アスカ、ボウルを出しなさい」

そう言われてボウルを差し出すアスカ。持っていたボウルをレイの前に差し出すと、レイは昨日見た半生タイプのドッグフードと、何か錠剤のようなものをボウルに入れた。昨日は見れなかったが袋には洋犬が何匹か美味しそうに餌を食べている写真と、山盛りに盛られたドッグフード、それから“トップブリーダー推奨!”とプリントされていたのが判った。

(やっぱりドッグフードだったんだ……)

判ってはいたがドッグフードがドッグフードである証拠を額縁付で示され、アスカは悲しかった。注がれたドッグフードは前回と比べると格段に量があり、驚いたアスカがレイを見ると、小さく微笑んでレイは言った。

「……アスカ、昨日は殆ど食べていないし疲れたでしょう?だから一杯食べさせてあげる。遠慮しないで頂きなさい」

食事の許可を与えられたアスカは平伏してお礼を言い、それからドッグフードを食べる。
頭を下げて、胸を張り、腰を出来るだけ高く掲げて。

諦めた為なのか、二度目だったからなのか、空腹だったからなのか、とにかくマズい事には変わりがなかったが、昨日よりも抵抗なく、早く、ドッグフードを食べる事が出来、それがアスカの惨めさを助長した。
かなりの量だったのでガツガツと言えるほどの食べっぷりでアスカはドッグフードを食べる。

(……万が一にもレイを待たせる訳にいかない。もし待たせでもさせたらアタシ……)

水を舐め、ドッグフードを食べ、また水を舐め、ドッグフードの欠片を舐め、食事を終えるアスカ。必死に食べてレイに平伏してお礼を言った。

「レイ様、食事が終わりました。美味しかったです。ご馳走様でした!」

マユミは正座してレイ達が食べ終わるの待っている。アスカも正座してレイ達を待つ事にした。

「……食事が終わったら身体を磨くのよ……アスカ、一人で出来る?」
「はい」
「そう、それならこれが剃刀、そして歯ブラシ。脇毛と陰毛のお手入れはキチンとする事……マンコとケツマンコも奇麗にするの、ほじくって中身まで良く洗うの」
「……はい」
「髪もちゃんとシャンプーして、リンスして、お手入れに気を付ける事。キチンとブローして良くブラシを入れて梳いておきなさい。……アスカの衣装や化粧品、それに道具類は後で持ってくるわ」
「はい」
「全ての準備が終わったら部屋の中央で、入り口を向いて正座して待っていなさい。今日は碇君がいらっしゃるからキチンとご挨拶するのよ」
「……はい」
「……アスカ」
「!?はい!」
「アスカの身分は何?」
「!?はい!家畜でメスでご主人様のペット見習いです!レイ様!」
「……そう、判っているのならいいわ、くれぐれもご迷惑を掛けないように。早く一人前のペットとなれるように努力するのよ」
「はい!」
(レイが怖い!アタシ…レイに話しかけられると反射的に返事をしちゃう!)

レイ達は自分達の支度をする為に部屋を出た。アスカは壁掛けてある大きな時計を見た。5時10分を示してしる。

(レイは7時半に此処を出る、シンジは7時頃に来るはずだからそれまでに支度を済ませておけと言っていた。準備にどれ位掛かるか始めてだから判らない。それにもしかしたらもっと早くにシンジは来るかもしれない、っ急がないと!)

そう考えてのろのろと浴室に向かったアスカだが、首輪を外してシャワーを浴びようとして時、鏡に写る自分の身体が見えた。

「!!!??」

(………………これが……こ、これが惣流・アスカ・ラングレー………………ア、アタシの、今の、身体……なんだ…………………………)

思えば監禁されてから意識して自分の身体を見たのはこれが始めてだ。マナとマユミに洗われてばかりだったし、鏡を見る余裕なんて全くなかった。
アスカは全身が熱を持っているようだとは思っていた。痛くて痛くて堪らなかった。

前面はおっぱいを中心に無数の赤い蚯蚓腫れがあって赤く腫れ上がり、お腹にも幾本か薄くだが赤い痕がある。……背面を写してみるともっと酷い。
背中は一面蚯蚓腫れで、赤く腫れ上がっていないところを探すのが難しいくらいで、尻肉については凄惨を極めている。ハッキリ言って蚯蚓腫れしかない。赤く腫れ上がっているというか何倍にも膨らんでいるように見えた。皮が破れていないのが信じられない。太ももにも幾本か赤い筋が走っている。顔も腫れぼったい。
……見れないほどではないが……明らかに今までのアスカの顔では無い。
そして両手首と両足首。縄目の痕がくっきりと残っている。誰がどう見ても縛られた痕だと判ってしまう!自分の身体を見てしまったアスカは愕然として言葉がなかった。

「……………………………………………………」
(……これが…惣流・アスカ・ラングレー……全身が蚯蚓腫れ、両手、両足首に縄目の痕をつけて顔を腫らした女がアタシ……)

アスカは涙が溢れて止まらなかった。

(……これが、レイに、刃向かった結果、なんだ……)

惨めで、情けなくて、泣いて泣いてアスカは涙が止まらなかった。

…………どれだか泣いたか、アスカはふと我に返った。

こんな姿で学校なんて行ける訳がない!そうだ!お願いするしかない!今日だけは無理だとシンジに懇願してみよう!明日になれば少しは腫れも引くだろうし、痛みもマシになるだろうから!何とか今日だけは!

アスカはどうすれば良いか考えた。

(……アタシはレイに身体を磨く様に言われているわ、命令は無視する訳にはいかない。もし言いつけを破って、それでお願いしようものならどんな目に遭うか判んない、とりあえず命令通りに身体を磨くしかないのよ!)

!?泣いていてどれだけ時間を無駄にしてしまっただろう?アスカは慌てて浴室を出て時間を見た。時計は6時10分過ぎを指している。一時間も無駄にしてしまった計算になる。
浴室に戻ったアスカはこれからの事を考えた。

(レイは無駄毛を処理しろって言った。それから髪を洗って、身体を洗って、髪をブローして、歯を磨いて……時間が無い!やるしかないんだから!)

アスカはまず無駄毛の処理をする事から始める。スポンジを泡立てて脇を泡まみれにし、安全剃刀で慎重に脇毛を剃る。一度泡を洗い落としてから鏡で確認し、それから同じ様に土手を泡まみれにする。慎重に剃刀を使い極々短い陰毛を剃り落とす……尻の毛は無理だ、一人では出来ない。

(次!髪を洗ってリンスしてトリートメントしなくちゃ!)

シャンプーを手に取りアスカは髪を洗った。リンスを手に取り髪になじませる。

(次よ!身体を洗んないと!)

アスカはスポンジを手に取り泡立てていつもの習慣でまず胸を洗おうとし、!?力を入れすぎてしまったのか泡が傷口にしみたのか、アスカの身体に衝撃が走った。

(ッ!!!?)

スポンジを落としてしまいになったアスカは慌てて落とさないように握り直してもう一度スポンジを走らせる。今度は慎重にゆっくりと。お尻は触るだけでも痛かった。ゆっくりゆっくり洗った。

(最後!後は……穴だけよアスカ!)

アスカは仰向けに寝転がり、指にソープをつけて膣穴に入れて、かき出す様に走らせて洗い、アナルにも指を入れて洗った。仕上げにしみるのを我慢してシャワーを浴びる。アスカは痛む身体を無視してこれらの作業をやり終えた。

(…………終わった………いえ、後はブローと歯磨きが残っているわ)

時間を確認したアスカ。残された時間は20分だった。

脱衣所に戻りバスタオルで手早く身体を拭き、アスカは歯ブラシを手に取った。少しでも水気が取れるように髪にバスタオルを使いながら歯を磨いて、髪をブローしていく。
お尻が痛くて座れないアスカは膝立ちの状態で、備え付けの櫛を使いながらブローしていった。ブローして、ブローして、アスカは髪を何度も何度も梳かした。

(最後に首輪を着けて…これで本当に終わり……)

アスカが時計を確認すると7時を指してした。危ないところだったが間に合ったとアスカは安堵した。部屋の中央に向かい、入り口を向き直ってアスカは正座に座る。だが幾らも待たないで扉が開いた。

「!!?」

シンジが入ってきた。レイにマナ、マユミも一緒だ。マユミは紙袋を手にしている。

「おはようございます、ご主人様!」

大きく平伏してアスカはシンジに挨拶をした。

「アスカ、おはよう。準備は出来た?」
「!!?」

まだ心の準備が出来ていなかった為に、いきなり話しかけてアスカは一瞬戸惑ったがこれはチャンスだとアスカは思った。思い切って今日は学校に行かなくても良いようにアスカはシンジに懇願してみた。。

「あ、あの、ご主人様!」
「うん?何だい、アスカ?」
「きょ、今日は体調が悪いんです、学校を休ませてくれませんか!」
「ふむ、どんな風に体調が悪いんだい?」
「あ、あの身体が痛いんです!それに縄の痕も残っています!これだと皆に見られてしまいます!だから、学校を休みたいんです!」
「……ふむ………………」

考え込むシンジだが、それを破ったのはまたしてもと言うべきかレイだった。

「……アスカ、ペットには自由なんか無いわ。宣誓して契約書に押印もしたのにもう忘れたの……」
「!!?で、でもレイ様、お尻が痛くて堪らないんです!縄の痕を見られたら皆にばれてしまいます!お願いします!どうか!どうか!」

アスカは何度も何度も土下座して懇願を繰り返した。

「……アスカ、何度も同じ事を言わすもんじゃないわ。碇君がいらっしゃるのに……せっかくあなたの衣装を碇君が用意して下さったのに無駄にすると言うの?」
「そ、そんな…………」
「何度も同じ事を言わすものではないと言っているでしょう?
アスカが今日学校に行く事はもう決まっている事……マユミ、アスカに衣装を渡しなさい。それにアスカ、ペットは“お尻”なんて上品な言葉は使わないといったはず。……アスカ、ペットは“お尻”の事を何て言うんだったかしら?」
「!?…………ケツです、レイ様」
「そう、もう間違えるんじゃないわ……碇君?」
「そうだね、我侭なペットは僕に相応しくないね。アスカ、次は気を付けるんだよ」
「…………はい、ご主人様」
「アスカ、今日の衣装です。大丈夫、長袖ですから目立ちません。足首は靴下で隠れます。それにばれたって良いじゃありませんか。そのまま学校に通っても良いし、学校を辞めてシンジ様のペットとして此処で飼って頂けば良いんですから!」
「!!?………………」
「そうだね〜ばれるのも面白いかもね〜」
「……………………」
「……アスカ、時間が無いわ、早く着替えなさい。それにケツが痛いなら良いものをあげる……マナ、毛糸のパンツを持ってきて」
「!!?………………」
「了解!」
「アスカ、早く着替えなさい。マユミはアスカに薬を塗って、それから手伝ってあげなさい」
「…………はい、レイ様」
「アスカ、薬を塗りますよ。仰向けになって、それから薬を塗り易いように四つんばいになりなさい」
「……はい、マユミ様」

アスカの要望は聞き入れらず、アスカに拒否の自由はなかった。







12

「アスカ、僕達はこの車でいつも学校に行くんだ。車で乗り付けると目立つから少し手前で降りるんだけどね。でも今日は出て来るのが遅かったし、アスカも身体が痛いって言うから校門まで乗っていくよ」
「……はい、ご主人様」
「良いかいアスカ、学校や人前ではペットでも家畜でもなく人間の振りをする事を許してあげる。僕の事はシンジ、レイもマナもマユミも今まで通りに呼ぶ事。レイ達も話を合わせてくれるから」
「はい、ご主人様」
「理事長のリツコは事情を知っている。リツコの前ではペットとして振舞う事。リツコは父さんのペットでアスカの大先輩だ。それにアスカに使った薬とか色々用意してくれて僕を助けてくれる。感謝して敬意を払うんだよ」
「!!??…………はい、ご主人様」

(………………赤木理事長がシンジの父親のペット!転校した時挨拶したけど綺麗な人だと思った。それに若いのに理事長で凄いと思ったけどペット!
!!??シンジの父親は学校の出資者って話だった!……と言う事はその引きで?…………それにしてもシンジの父親もペットを飼っているって……)

「今日のお昼、アスカはリツコに挨拶に行くからそのつもりでね」
「はい、ご主人様」
「アスカが学校でトイレに行く時は僕に許可を求める事。僕がいない時はレイ、それからマナって感じだね。アスカの便器は理事長室がある一棟にある」
「……はい、ご主人様」
「あの一棟に入ったらアスカはペットに戻るんだ。あそこは生徒どころか教員も寄り付かないところだから心配する必要は無いよ。勿論別のトイレを指定する事もあるし、その辺りでやる時もあるけど、その時は言うから」
「……はい、ご主人様」
「食事については心配する必要がないよ。こちらで用意するから。ああ、キョウコさんがいたっけな……アスカ、キョウコさんには学校でパンでも食べるって言っておいて」
「はい、ご主人様」
「僕が命令した時は話は別だよ。直ぐ様、僕のペットに戻る事。僕の言う事は絶対だから即行動に移れるように心構えはしておいて」
「……はい、ご主人様」
「……それから、後何かあったかな、レイ?」
「……放課後の事を忘れているわ、碇君」
「ああ、そうそう。えーっと、週末はどうするか話したかな?週末や休日は基本的に僕の家で過ごす事になるから。変更する時には連絡を入れるよ。それから普通の日は基本的にはそのまま帰っても良い。もっとも宿題を出すからそんなに時間は無いと思うし、一緒に行動する事も多くなると思う。それにしばらくしたらアスカは毎日僕の家から通うことになると思うから」
「!!?…………はい、ご主人様」
「さて、そろそろ着く頃だね、その時になったら言うから。そしたらアスカ、座って良いよ。アスカが座った時から“シンジ”、“アスカ”だ。
いきなりだと間違えるかも知れないからね。多分一分か二分ほどだけど今日は切り替える時間を上げる」
「はい、ご主人様」
(人間の振りをしても良いか……赤木理事長がペットだなんて思いもしなかったなアタシ……)

アスカは車の床に敷いてある絨毯に正座し、シンジから幾つか注意を受けていた。

リムジンの車中、シンジとレイが並んで座り、マナはシンジの前方の席。
アスカはマユミと並んでシンジの方を向き、正座で座っている。

アスカの衣装は第一高校の制服、ただし今までアスカの制服とは少し違う。

ブラジャーは大胆なデザインをした原色の赤。アスカには小さすぎる。
パンツもこれまた原色の赤で小さく、尻を隠す役目なんて殆どないTバック。しかも前開きで大事な部分を隠していない。
セットとなるガーターベルトも原色の赤。今日のアスカはこれに赤い毛糸のパンツを装着している。
とても高校生の着用する下着とは思えないアスカの格好だった。

そして上品な制服であったが、シンジはこれに一工夫加えていた。

今まで着ていた制服と比べるとスカートの丈を短くしていた。これによって少し大きく動くと太ももが見えてしまうようにしていた。
アスカにとってこれは恐怖だった。今のアスカは太ももにまだ鞭の痕が残っており、見られてしまうかもしれなかったからだ。

(アタシ……走ったりなんて絶対に出来ない。スカートがまくれたり転んだりなんかしたら…アタシもう終わりよね…)

上半身も手を加えられていた。同じく丈を詰めた上着、大きな運動をしてしまうと下に着ているブラウスが見えてしまう。ブラウスも丈を詰めている。
これまた大きな運動をするとスカートから飛び出してしまうかもしれない。今のアスカはお腹にも鞭の痕がある。ガーターベルトも見えてしまうかもしれない。
袖については以前と同じ、むしろ長い。安心したアスカだがその理由かもしれない事を思いついて恐怖を覚えた。

(全体的に小さい制服なのに袖だけ長いって…サイズが小さいって理由になんないわ。つまり長くしなければいけない理由があったって事よね?)

理由を思いついたアスカは思わず自分の手首を凝視してしまった。

ソックスは白く清楚な靴下。靴については今まで履いていたものと同じ。

全体的な印象としては、何処か違和感を覚える制服にかなり短めのスカート。上着を脱ぎさえしなければ、ぱっと見、遊んでいる感じな高校生。
勿論異国の血を引き美貌を誇るアスカ、もの凄く目立っている。

そして一番重要な事は、先週までのアスカとは確実に違うという事だった。

「……アスカ、もう直ぐ学校に着く。マユミも座っていいよ」
「!?はい、ご主人様!」

シンジから合図があり、アスカは席に座る事にした。マユミを見るとマユミも席に座ろうとしており、それを確認したアスカも席に座る。マナの隣に座るマユミが座り、アスカはマユミの隣に座る。
車から降りる時に多分最初に降りなければならないであろうこの席が、これからのアスカの席になるようだった。

(…………学校についてしまう……どう言い訳すればいいんだろう?……)

制服が短い事がばれてしまって何か言われないだろうか?肌が覗いて傷跡や縄目の痕が見つからないだろうか?色が透けてしまっている下着がばれないだろうか?行動や言動で何か不信感を持たれないだろうか?

考える事はいくらでもあったがもう学校についてしまう。

(それにヒカリは絶対に気が付いちゃう!アタシの格好に不信の目を向けちゃうだろうし、優しいヒカリの事だから腫れぼったい顔を心配して理由を尋ねるに決まっているわ!)

ヒカリを巻き込む訳にはいかない。レイ達は言う。

曰く
―……ヒカリがジャージに気があるのは間違っている。間違いを正すのも友人の役目……
―そうですね。でもそれは個人の趣味と言うものですから……お姉さんで大学生のコダマさんも、妹さんで中学生のノゾミさんもやはり趣味が悪いのかしら?

(何かあったらシンジ達は絶対にヒカリを巻き込むわ!それだけは駄目!それに…コダマさんやノゾミちゃんも巻き込んじゃうかもしんのよアスカ!)

シンジ達は甘くない。“学校や人前では人間の振りを許す”とシンジは言っていたが、行動の自由を許されるとは思えない。まず間違いなくレイ達が付いてきて監視されるとアスカは思っていた。

(…………一体どうすれば……)

妙案など浮かぶはずもなくアスカが思案しているとシンジが声を掛けてきた。

「アスカ、もう直ぐ着くよ」
「!?はい、ご主人様!」
「アスカ、アスカの鞄です。お弁当が入っています。それに今日の分の教科書が入っていますから」
「はい、マユミ様」
「アスカ、車から降りたら人間の振りして良いから気を付けてね」
「!?」

注意されたアスカはシンジの言葉を思い出した。
そう言えば1,2分だが気持を切り替える時間をくれるとシンジは言っていた。
アスカが座ったら“シンジ”“アスカ”だと。

「は、はい、ごしゅ…………わ、判ったわシ…ンジ」
「……アスカ、碇君にご迷惑を掛けてはいけないわ。それからもっと元気良く、胸を張って、背筋を伸ばして答えるようにしなさい。碇君のペットである事に誇りを持ちなさい」
「!?は、はいレイ様!」
「アスカ〜、リラックス、リラックス」
「さ、着いたよ。アスカから降りて」
「は、わ、判ったわ、シンジ」

リムジンは道路を挟んで第一高校の校門へと着き、アスカは車から降りた



ほんの三日前まで普通に潜っていた校門だがアスカには別の物に思えた。
学校の校門だが監獄に入っていくように思える。

(アタシ……学校で何をされるんだろう?どんな風に振舞えば良いんだろう?)

暗澹とした気持ちで校門を見つめているとシンジ達も車から降りてきてアスカに声を掛けた。

「アスカ行くよ。車に気を付けてね」
「!?は、わ、判ったわシンジ」
「……アスカ、行くわよ」
「!?わ、判ったわ、レイ」
「行くよ〜アスカ」
「アスカさん、行きましょう」
「う、うん、行きましょう、マナ、マユミ」

しばらく待ち信号が変わり、シンジとレイ、そしてマナが校門へと歩いていく。マナは一緒に道路を渡ろうとせずに、にこにこと微笑みながらアスカを促した。

「アスカさん、行きましょう」
「う、うん、マユミ」

アスカは監獄の入り口にように思える校門を見、それから何とか覚悟を決め、気力を奮い起こして呟いた。

「…………行くわよ……アスカ……」



シンジ達は普通に歩いているだけなのにアスカは遅れそうになる。

……全身が熱を持っているように熱くて痛い。だいぶ収まったとは言え膣穴とアナルの違和感も拭えない。手首と足首がどうしても気になる。
アスカは必死に歩き、下駄箱で靴を内履きに履き替え、それから手すりを使って出来るだけ自然に思われるように願いながら階段を上り、ようやく教室へと辿り着いた。
大きく、沢山動かした為に身体の痛みが酷くなった。階段で無理をした所為か二穴の違和感が強くなった。だがそれよりもアスカは周囲の視線が怖かった。

(……皆が自分を見ているような気がする……どう思われているんだろう?……)

実際にアスカを見た生徒は目を見張って驚いて、知り合いと一緒だった生徒達は何かしゃべりあっている。周囲は明らかにざわついていた。

(アタシの事話しているのよね?…恥ずかしいし…惨めだわ……)

周囲の視線とざわめきに無関心を装って教室へと辿り着いたアスカは、そこでもう一度覚悟を決めた。マユミが付き合いはしたが、既にシンジ達は教室へと入っている。早く行かないと責められる口実を与えてしまうとアスカは思った。

「…………」

小さく深呼吸して気合を入れ直し、教室の扉を掴み、開け広げ、アスカはクラスメイトに挨拶した。

「みんな、おはよう!」

社交的に振舞っていた自分が恨めしいと思いながらアスカはクラスメイトに声を掛ける。先週までの自分と対応を変えると不自然だからだ。
これがレイやマユミ辺りだったのなら目立たないように振舞うことも出来たのだが。

(…皆アタシを見て噂している…当たり前よね…)

アスカは無理も無い話しだと思った。自分だってクラスメイトがこれだけ大胆な格好で登場したら吃驚する。

(アタシ……良くも悪くも先週まで注目の的だったわよね…比べられてしまうの避けらんないと思うわ)

誰もがひそひそとアスカの事を話し合って声を掛けられない中、アスカに話しかける強者が存在した。

「そ、惣流、す、凄い大胆だな!」

それはケンスケだった。

「そう?相田?これくらい普通でしょ?」

アスカはケンスケが嫌いだった。ヒカリの想い人であるトウジの友人らしいのだが時々こっそりと視線を送っているのに気付いていたし、その嫌らしい視線と笑みにおぞましさを感じていた。
写真を隠し撮りして売りさばいている事も知っていた。本人の許可も得ないで、しかも隠し撮るなんて何考えているんだろうと思っていた。一度注意した時など、その言い訳には呆れていた。

「い、良いじゃないか、みんな欲しがっているんだよ!惣流に損はないんだから別に写真くらい良いだろう!」
「だから写真なんて撮って欲しくないのよ!肖像権って物があるでしょ!」
「何言ってるんだ。報道の自由ってのがあるだろ!」

まるで話が噛み合わずにそのまま逃げて行ったくせに、こうしてまた馴れ馴れしく話してくるような男なのだ。はっきり盗撮魔だと思って、それ以来アスカはケンスケを半ば無視していた。

(く〜、売れる!これは売れるぞ〜!惣流を彼女に出来たりなんかしたら最高だよな!)

「うん、凄くいいよ!格好いいぜ!」
(最高だよな〜、太ももなんか見えそう!何とか中身撮れないかな〜そしたら一枚千円だって売れるに違いないよ!)

「そう、ありがと」

そう返事を返して、アスカはヒカリの元に向かった。

「ヒカリ、おはよう!」
「…………どうしたのアスカ、その格好。……その、凄く格好良いし…似合っているとは思うけど……それに、ちょっと顔が腫れていない?どうかしたの?」
「うん、イメージ変えてみたの。ちょっと大胆にいってみようかなって!顔って腫れている?多分、寝不足のせいじゃないかな、昨日ちょっと夜遅かったし。美容の大敵だし気をつけないとね、ヒカリも気をつけなさいよ!」
「え、ええ…………」
「…………」
「…………」

アスカはそこで会話が止まってしまい、次に何と答えようかと考えているとマナから声を掛けられた。

「アスカ〜ちょっとこっち来て〜」
「!?う、うん、ちょっと待って。……ゴメン、ヒカリ、アタシ行くね?」
「…………」
「……っ何、マナ?」
(っ恥ずかしい……情けない…惨めだわ……)

呼ばれたアスカはマナに向かって歩いていった。
アスカはまるで針のむしろに座らされているようで気分が落ち着かない。それでも、アスカは笑う、笑わなければならい。

授業が始まってもアスカは落ち着く事が出来なかった。

(ケツが痛くて堪らなくて座ってなんかいらんない、授業になんて集中出来ない、………そして先生の視線が怖いわ……)

もしも回答する為に指名をうけたり、もぞもぞと落ち着かない様子を怪訝に思われて質問でもされたらどうすれば良いのか?アスカは不安で堪らなかった。

休み時間になる度にクラスメイト達は時折ひそひそと喋りながらアスカに視線を向ける。
誰かに話しかけられると困るのでレイ達と話し、心配そうなヒカリの視線感じて背中が痛かった、申し訳ないと思った。
そしてマナとマユミと話しているとレイに授業中の態度と姿勢を咎められる。

「……アスカ」
「何?レイ?」
「……ちょっと耳を寄せて」
「!?な、何、レイ?」
「……ケツがむずむず動いてみっともない。それに姿勢が悪い……胸を張って、背筋を伸ばすようにしなさい」
「!!?う、うん、気を付けるね、レイ」
(やっぱり監視されてる……)

授業中も休み時間も心が休まらずに絶望で一杯となっているとシンジが声を掛ける。

「アスカ、僕はこれから理事長のところに行くんだ。アスカはリツコさんの事若いのに理事長って凄いし、尊敬しているって言っていたよね?紹介してあげるから一緒に行かない?」
「!?う、うん、若いのに理事長で凄いし、奇麗だし仕事が出来る女って感じで尊敬しているけど……お弁当はどうするの?」
「理事長室で食べれば良いよ、来る?」
「う、うん、行く。せっかくだから紹介して」
「そう、レイ、マナもマユミも来る?」
「……行くわ」
「行く行く〜、リツコさん奇麗だよね〜久しぶりに喋りたい!」
「シンジさん、私も行って良いですか?」
「勿論だよ、じゃアスカ行こう、お弁当も持って来て」
「う、うん」
(アタシ……いよいよ赤木理事長のところに行くんだわ…どんな話をするんだろう?赤木理事長はペット…行きたくない……)

ヒカリはアスカを昼食に誘おうとアスカの方を見ていたが、一つため息をついて諦めた。



シンジ達が先頭を歩き、アスカを挟んで後ろにマユミ。これでは逃げられる訳もない。
もっとも逃げたからとどうする事も出来ないのだが。

(……理事長はシンジの父親のペットって話だった。これから何をするんだろう)

何も判らないアスカだが、挨拶して、食事するだけで終わるはずも無い事だけは理解できていた。アスカは絶望感に駆られながら理事長室まで歩いた。

理事長室の場所は本館とは別の一棟。シンジ達の教室は二階にあるのだが、そこから階段を降り、生徒達の玄関を経由して長い渡り廊下を通り、また階段を一つ上って二階。
境目にある重厚な扉を開けて、少し歩いて突き当たりの手前に理事長室と書かれたプレートがある。
渡り廊下に入ると、それからは誰にも会わなかった。シンジは言っていた。生徒どころか教員も寄り付かないと。どうやらそれは本当の事らしいとアスカは思った。

(立派な扉が何個もあって…扉を潜る度に不安になってくる……どんな話をするの?赤木理事長って本当はどんな人なの!?)

不安感で一杯になりながら歩き続けるアスカ。シンジはアスカが理事長室の前まで来ると「ここだよ、アスカ」と扉の前に押しやり、それからノックもせずに理事長室の扉を開けた。

「!?」
(…シンジは赤木理事長を“リツコ”と呼び捨てにしているわ。きっとシンジにも服従しているのね…)

一瞬吃驚したアスカだが、考えてみれば当然の事だろう。部屋の主である“赤木リツコ”は、理事長ではあるがシンジの父親ゲンドウのペットとの事だ。驚くアスカを余所にシンジはアスカの手を引いて部屋の中に連れて行く。レイ達の前に押しやってからしゃべり始めた。

「リツコ、僕の新しいペットのアスカだ、紹介するよ」
「シンジ様、態々ご足労賜り申し訳ありません」

リツコは何やら書類を整理していた様だが座っていた椅子から立ち上がり、執務机の前まで行くと平伏して詫びて、それから立ち上がった。

「アスカ、リツコだよ、挨拶して」

シンジに言われてアスカは平伏しようと膝を折ったところでレイに声を掛けられた。

「アスカ!」
「!!!?」

吃驚したアスカがレイに顔を向けると、レイは目に激しい怒りを宿していた。

「……アスカ、碇君のご説明を聞いていなかったの!この棟に入ったらアスカはペットに戻る事って言われていたでしょう!マユミを見なさい!碇君に恥をかかせるんじゃないわ!」
「!!?」

アスカが振り向いて見ると、マユミが制服を脱いでいるところだった。アスカはリツコを注視していて、レイ達は後ろにいた為に制服を脱ぐマユミに気付けなかったのだ。

「アスカ〜忘れたら駄目だよ。アスカは最下等のペットって言ったじゃない。それにまだ見習いなんだよ。そんなんじゃ立派なペットになれないよ〜」
「…………ッ!!??」

呆然としたままレイとマナの叱責を受けたアスカだが我に返ると気付いた。

マユミはもう制服を脱ぎ始めている。早く脱がないとまたレイに怒鳴られてしまう!

(っそうだった、アタシはペットなんだった!ここでは服を着ちゃいけないんだ!)

アスカは慌てて制服を脱ぎ始めた。

「リツコ様、ご主人様の見習いメス、惣流・アスカ・ラングレーです。未熟者ですが精一杯努力して、早く一人前のペットとなれるよう頑張ります。どうか、よろしくお願い致します」

午後になってもまだまだ身体の痛みは治まらない。制服を脱いで全裸となったアスカは全身の痛みを堪えてリツコに平伏して挨拶する。

「あらあら、アスカ、真っ赤じゃない。衣装も赤だし、よっぽど赤が好きなのね」
「…………」
「それに毛糸のパンツなんて履いて……せっかく奇麗に着飾らさせて頂いているのに無様ね、アスカ」
「…………」
「シンジ様、アスカは一体何をやったんですか?」
「それなんだけどね、レイを怒らせたらしいよ、アスカが勘違いしていたんだって。
言葉で言っても判らないから身体で覚えさせたらしいよ」
「!?…………」
「……アスカの便器を教えてあげたら反発した。だから躾けて上げただけ」
「……そう、それはアスカ悪いわね。アスカ、躾けて頂いたお礼は言った?」
「!!?は、はい!躾けて頂いたお礼を言いました!」

アスカは激しい鞭打ちの洗礼を受けた夜を思い出した。

夜通し受けた拷問では何度も何度も許しを請い、許されずに何度も何度も躾への感謝の言葉を言わされた。自分が家畜、メス、ペットである事を教えられ、最下等の存在、単なる穴であり、物であることである事を誓わされた。
ペットとしての振る舞い、言葉使いを教えられ、間違える度に鞭打たれた。失神しても終わらず、水を浴びせ掛けられるか往復ビンタで意識を引きずり戻されて、また鞭打たれた。

(嫌よ!思い出すのも嫌! 思い出したら身体の振るえが止まんない!)

「そう、それでいいわ、アスカ。躾けて頂いたらちゃんとお礼を言わないとね」
「は、はい!」
「…………シンジ様、このメスに教えなければならない事があります。
どうか先にお食事を始めて下さい」
「判ったよ、リツコ。マユミ、自分の食器と便器を持ってきて」
「はい、シンジ様」

アスカへの調教はシンジの手を離れ、一時リツコに託される事となった。

「良い事アスカ、ここにはマユミがいる。この部屋でのアスカの振る舞いの仕方をまずは見て覚えなさい」

マユミが戻ってきたのを確認し、リツコまずアスカを部屋の中央で正座させた。早足で戻ってきたマユミは手に何もはいっていないボウルと水の入ったボウルを手に持っており、水の入ったボウルを脇に除けて金色のボウルを跨いだ。

「!?…………」

ボウルを跨いだマユミが宣言する。

「シンジ様、出します」
「うん、いいよ」
「…………」

宣言したマユミがいきみ、もの凄い勢いで小便を出していく。かなり溜まっていたらしい。

「終わりました、シンジ様!」
「うん、気持ちよかったかい?」
「はい!シンジ様!」
「…………」

マユミはケツを振ってしずくを落とし、それから手で拭いてからそれを舐めて、また拭ってと繰り返し、後始末を終わらせた。そして平伏して一礼すると早足で消えていき、また金色のボウルを手に早足で戻ってきた。シンジは立ち上がってマユミの側まで歩くと、手にしたマユミの弁当の中身を全てぶちまける。

「!!?」

そこでなされたシンジの言葉と対応は信じがたかった。

「さて、マユミ、今日はどっちが良い?」

マユミはほんの少し思案した後に答えた。

「今日は久しぶりに此処まできたんですから掛けて欲しいです」
「判ったよ、マユミ」
「!?…………!!!!??」

シンジはマユミの返事に答えて、その巨大で醜悪な“モノ”を取り出し、マユミが捧げ持ったボウルに小便をし始めたのだから。

(うそ……………………………)

マユミはボウルを脇に置くとシンジのペニスにキスし、それから亀頭を舐めまわして後始末してからもう一度キスし、丁寧な手つきでズボンにペニスを戻すとジッパーをあげた。それから一礼して、感謝の言葉を述べた。

「シンジ様、ありがとうございました。感謝して頂きます」

マナがお茶を入れてシンジ達は食事を始め、マユミは雑炊となった弁当を食べる。マユミはもの凄い勢いで音を立てながら雑炊を食べてシンジの小便を啜り、小便にまみれて顔についた米粒なんかを左手で拭ってぺろぺろと舐め、食事を終わらせるとボウルを洗いに出て行き、手ぶらで戻ってきた。

「……………………」

それから手早く制服を着てアスカの隣に座り、シンジ達の食事を待った。マユミの下着が確認出来たのだが、おそらくはアスカの色違いと思われるような黒のブラジャー、パンツ、ガーターベルト、可愛く清楚な靴下だった。

シンジは食べ終わるとリツコに一言二言伝言し、「じゃあ、リツコ、後は頼んだよ」と言って出て行く。部屋にはリツコとアスカが残された。

(う、嘘、嘘嘘、ペットってあんな事するの?マユミ嬉しそうだった!美味しそうに食べてた!シ、シンジが、小便をして!それで雑炊にして食べてた!)

残されたアスカは衝撃の光景に余韻が覚めやらず呆然としていたが、リツコに声を掛けられて現実に引き戻された。

「さ、アスカ、始めるわよ」

振り返るとそこには乗馬鞭を手にしたリツコが立っていた。







13

「アスカ、見ていたわね」
「はい」
「そう、立って身体を良く見せなさい」

リツコに促されたアスカは立ち上がって目を合わせた。

「両手を大きく広げて脚を肩幅に広げなさい」
「!はい」

アスカは両手を大きく広げて脚を肩幅に広げ、リツコの視姦に耐える。リツコはアスカの周囲を回って鞭の傷と火傷を確認し、マンコとケツ穴にも指を入れて具合を確認してからアスカに告げた。

「奇麗にしなさい、アスカ」
「!!?っ……はい、リツコ様」

リツコはアスカに入れた指を二本差し出し、舐め清めるように命令した。逡巡して、覚悟を決め、アスカはリツコの指を口に含み、舐めて奇麗にする。

「アスカ、あなたは身体の具合が悪くなってここで休んでいく事になった。判るわね?」
「はい、リツコ様」
「アスカの身体、じっくり見たけど本当に無様ね。ケツなんて猿よりも赤いわよ」
「……はい、リツコ様」
「アスカ、食事の作法を教えます。全部終わったら治療してあげるから。まずはそこの部屋にアスカの食器と便器がある。一つには水を入れ、それを取ってきなさい」

リツコはそう言って扉を指し示した。

「はい、リツコ様」

アスカが指し示された部屋に入るとそこは洗面所だった。扉が二つあり位置関係と扉の形状から察するに浴室と、プライベートルームか何かに繋がっているのではないかと思われる。洗面所と思われる部屋で、アスカは重ねられた金色と銀色のボウルを二組見つけた。
銀色のボウルを手に取り、洗面台で水を入れ、リツコの元に戻るアスカ。

「リツコ様、戻りました」
「そう、次はそこに糞と小便をぶちまけなさい」
「っ!?はい、リツコ様」

アスカは水の入ったボウルを脇に除け、もう一つのボウルを跨いでいきんだ。チョロチョロと小便が出、跳ね返る水音はやはり惨めだ。そしてほんの少し身体をずらし、もう一度アスカはいきんだ。

(っ出ない!朝も出なかったし、ほとんど食べていないんだからやっぱり無理よっ)

恐る恐るリツコを見上げ、出ない事をアスカは報告した。
……目に見える鞭が怖かった。

「も、申し訳ありません、リツコ様。その、こ、ここしばらくあんまり食べていません。だ、だから…く、糞は無理です!」
「…………そう、アスカ、無理なの。ペットとはどんな事でも出来ないといけないんだけどね……」
「!!?も、申し訳ありません!」

アスカが平伏して謝ると、リツコは次の指示を出した。

「アスカ、どうしても出ないなら仕方が無いわ、今日は許してあげる。……アスカ!!」
「!!?はい!!」
「アスカ、浣腸するわ!ケツを高く掲げてケツ穴を広げなさい!!」
「はい!!」

リツコが浣腸の用意をする為に洗面所へと消え、それを目で追った後、四つんばいとなってケツを高く掲げてリツコが戻ってくるのを待つ。リツコにより浣腸されたアスカはその後大きなアナルプラグを入れられた。

「アスカ、聞いたわよ。あなた我慢が足りないんだって?我慢できなくて直ぐに漏らすんですって?調度良いから少し訓練してみなさい、今日は時間がないし一時間で良いから」

リツコはそう言うと初心者には厳しすぎる量の浣腸を施して、アスカにギャグをつけて我慢するように命令した。

「ぅぐ、ぐぅうぅうぅぅ、ふ、ふぅぅうぐぅぅッ……………)

(む、むぅうぅぅうぅぅ、む、むりッ!むりいぃぃぃぃぃい、痛いッ!イタあいィぃィイィィいぃぃ!止めて!止めて!やめて!やメテ!!、むっぅッ、ム、鞭いやぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ……………………)

脂汗をかいてそれに耐えるアスカ。しかもリツコはほんの少しでもアスカが動こうとすると、尻に背中に容赦なく乗馬鞭を振り下ろす。脂汗をかいて我慢しているのだから元々そんなに動けるものではない。しかし腸が蠕動するとピクリとしてしまうのは避けられず、何度もリツコは鞭を振り下ろす。
鞭によって動いても、その動きが大きかったりしたら再び鞭を振るうリツコ。赤く腫れ上がって蚯蚓腫れ状態なのに鞭を重ねられた事で、アスカの心は折れてしまった。

(ごめんなさいっ!!許して!叩かないでッ!ごめんなさい!お願いしますッ!お願いしますっ!お願いしますっ!!!!!)

悪夢の一時間が過ぎ、リツコはいきなりアスカの髪を引っつかんで振り向かせた。

「ッ!!!!???」
(ごめんなさいっ、許して下さい!許して!許して!許して!許して!許して!許して!)

アスカは目を見開いてリツコを見た。涙でぐしゃぐしゃにし、よだれだらけの顔で、声は出せなかったがアスカはリツコの目を見て懇願した。

「アスカ、我慢の出来ない出来損ないのペットはこうやって躾けられるの、判った?」

頭を大きく振ってコクコクと肯いて、アスカはリツコに了解の意を示す。そんなアスカに満足したリツコは続けた。

「判ったようね、アスカ。これからギャグを外してプラグを抜くから、合図したらぶちまけなさい。
ぶちまける時は大声で報告する。良い事?合図の前に漏らしたらしたらただじゃおかないから気を付けなさい。それから床を汚したりしたらアスカが始末するんだから注意しなさい」

アスカは再び大きく頭を振って答える。リツコはアスカのギャグを外し、プラグを抜き、強引にアスカの髪を引っつかんで立たせると命令した。

「アスカ!跨ぎなさい!ケツ穴を広げて!………………出しなさい!!!!!」
「ひっぐあぁぁあぁぁぁごぉおぅあぅぉぉおぅぅ…だ、出しますぅぅぅぅ!!!!!!!」

盛大に脱糞したアスカはそのまま意識を失った。



「アスカ、起きなさい」

アスカは顔面に冷たい水の感触を感じて目を覚ました。どのくらい意識を失っていたのだろう?アスカが声のあるほうに目を向けるとボウルを掴んだリツコがいる。
どうやらボウルの水によって起こされたのだとアスカは理解した。

「!???」

身体を起こそうとして、尻に電流が走ったように衝撃をアスカは感じた。

(っ…………立てない?……)

痛みを我慢して我慢して我慢して……アスカは四つんばいとなってリツコを見上げた。リツコはにっこりと微笑んでいる。

「……頑張ったわね、アスカ。次よ、ひり出した糞をトイレで流して洗ってきなさい。それからもう一度水を汲んできなさい」

リツコはそう言うと足元にあるボウルを見、アスカに扉を一つ指し示した。

アスカはボウルを手に取ると、四つんばいにのろのろとトイレに這って行った。痛みを堪えて堪えてゆっくりと立ち上がり、そして備え付けの蛇口から水を汲む。そして水桶であるボウルを床に下ろし、手で少しずつ少しずつ移動させ、這ってリツコの下に戻る。
アスカは戻る途中ずっと恐怖に駆られながら思っていた。

(リツコ様コワい怖いこわい怖いコワい怖い怖い…………………………)

逆らうなんて思いもよらない、アスカの心は完全に砕かれていた。

リツコの元に戻ったアスカは同じ様に脱糞した茶色い液体の入ったボウルを少しずつ少しずつ運んで行き、それから無感動に流れていく自ら出した大便を眺め、便器から流れきったのを確認するとボウルと手を洗い、それからまたボウルを動かしながら戻り、リツコを見上げて次の命令を待った。

「アスカ、食事よ。お腹空いたでしょう?食器を出しなさい」

アスカは今洗ってきたボウルを差し出す。

リツコはそれにアスカの弁当箱の中身をぶちまけ、質問した。

「アスカ、シンジ様の小便は飲んだ事ある?」

アスカは力なくふるふると首を振る。

「そう、それじゃ私のは止めておきましょうね、アスカ、食べなさい」

その声に答え、アスカは食器に向かって頭を入れた。



マナを先頭にシンジ達が入って来た時、既に完全に日が落ちて暗くなっていた。

「アスカ〜迎えに来たよ〜」

あれからアスカは飛び散ってしまった自ら出した大便を舐めて奇麗にするように言われ、乾きかけたそれを舌で処理した。食事を終えると食器を洗いに行かされて、それが終わるとリツコによって洗われて治療を受ける。それから正座ではなく四つんばいの状態を許され、この理事長室のある棟での注意事項を聞かされた。

曰く
―この棟に入った瞬簡にシンジのペットへと意識を切り替える事。
―食事の時間が少ない事が多く、もっと早く食べる事を心がける事。
等々の説明や間取りの説明を受け、それからやっと休み事を許されて、床に身体を投げ出し意識を失っていた。

マナがぺちぺちとアスカの頬を叩いて起こし、アスカは意識を取り戻した。

「!??」

(っケツが痛いっっ!!)

それでアスカは状況を理解した。リツコからの説明が終わった事を聞かされ、休む事を許されると安心してしまって意識を手放してしまったのだ。

「しかしリツコ、無茶をしたもんだね〜。アスカのケツ真っ赤だよ?せっかく腫れが引いてくるところだったのに……調教の予定が遅れちゃうじゃない」
「申し訳ありませんシンジ様、しかし必要な事です。それに修正は十分に可能ですわ」
「……碇君、私も賛成する。碇君から今日説明を受けたばかりなのにペットの振る舞いを忘れるなんて気が緩んでいる証拠……アスカは覚えが悪い。身体で覚えさせるしかない」
「そう?二人がそう言うんならそうなんだろうね。ま、しょうがないか」
「…………」

アスカはそんな声をどこか遠くの声のように聞いていたが、シンジの声で目を覚ました。

「アスカ、帰るよ。早く着替えて。今日はキョウコさん忙しくて帰れないってさ。だから家に帰るよ、キョウコさんに電話して」
「!?は、はい、ご主人様」
「あ、先に着替えて。マナとマユミも手伝ってあげて」
「はい、シンジ様」
「了解だよ、シンジ様」
「さ、アスカ、早く着替えて」
「はい、ご主人様!」

マナとマユミに手伝われて制服を着込み始めるアスカ。着替え終わったアスカは四つんばいのままで、シンジ達に囲まれてキョウコに電話した。

「…………あ、ママ?アタシ」
「アスカ?一体どうしたの?」
「あ、うん、今日何時ごろ帰るのかと思って……」
「そうじゃないわよ、アスカ。碇会長のところにいたんだと思うけど連絡もしないでどこに行っていたの?」
「……その……あの………………ご、ごめんなさい」
「………………………まあ、いいわ、それで?ご迷惑掛けなかったでしょうね?シンジさんのところで何やっていたの?」
「う、うん。シンジの家ってレイ達がいるの?知ってた?」
「知っていたわよ。細かい事は省くけどそれぞれ事情があって一緒に住んでいる事は」
「う、うん、それでね…………その……凄く仲良くなっちゃって、それで色々お話していたの。
他にも一緒に遊びに行ったり、勉強したりとかして、その……ご、ごめんなさい、ママ」
「…………………………まあ、いいわ、この件は保留。後でゆっくり話を聞かせて。それで今日なんだけどね、ごめんなさいアスカ、忙しくって帰れそうもないの。申し訳ないけど何か作るか、何処かに食べに行くとかしてくれないかしら」
「う、うん判ったママ。……………あの、それなら今日もレイ達のところに行っていいかな?食事に誘われているの……」
「アスカ!あなた何考えているの?」
「ご、ごめん」
「……………………………まあ、いいわ、この件も保留。ご迷惑掛けないようにするのよ。それで?今日、帰らなかったけど制服とか下着とか参考書とかどうしたの?」
「そ、それは、その、あの……借りるとかして、その……」
「………………まあ、いいわ…………後で話を聞かせて。ご迷惑掛けないようにね」
「あ、ありがとうママ!」
「それじゃ切るわね?」
「う、うん」
「……………………………………………」

電話を切って黙り込んでいるアスカにシンジが声を掛けた。

「連絡は着いたみたいだね、アスカ、それじゃ行くよ!」
「!!??は、はい、ご主人様!」

両脇を抱えられるようにして歩いて校門に止まっていた車まで辿り着き、今は車の床に突っ伏すアスカはシンジの家へと向かう。車から降りたアスカはやはり両脇を抱えられるようにして歩かされ、地下にある監禁されていた部屋へと這い戻っていった。

「…アスカはこれでこの部屋は四日目か。もう少し成長が見られたらアスカの部屋に案内してあげるから我慢してね」
「!?はい、ご主人様」
(アタシの部屋?)

「……アスカ、アスカの予定を連絡するわ。碇君はこのまま戻られる……アスカは今から食事。それが終わったら入浴。その後マユミに治療を受けて終了よ」
「!?はい、レイ様」
「マナ、私も戻る。マユミとアスカに食事を上げておいて……アスカ、6時半には準備して待っていること。目覚ましが置いてあるから自分でセットする。……慣れないうちは準備に時間がどれだけ掛かるか判らないし手間取るもの、早めに起きなさい。……アスカ、出来るわね?」
「はい、レイ様」
「……では私はもう行くわ。マナ、後はよろしく。碇君行きましょう」
「うん、皆お休み」

アスカとマユミはその場で平伏しシンジとレイを見送り、マナはシンジとレイを見送った後マユミとアスカに声を掛けた。

「じゃ、食事を上げる……二度手間になるけどマユミ、アスカの分も持って来て」
「はい、マナ様」

マユミは返事を返すと金と銀色のボウルを二組、一つにはそれぞれ水を準備して戻ってきた。アスカはマユミが居てくれて本当にありがたいと思い、心からの感謝の言葉を平伏して告げた。

「マユミ様!ありがとうございます!ご足労掛けて申し訳ありません!」
「はい、アスカ」
「じゃあマユミ、アスカ、器を持って」

アスカは器を捧げ持って食事であるドッグフードを入れられるのを待つ。食器であり、便器でもあるボウルにドッグフードが入れられる。マユミと唱和し平伏してアスカはお礼を言った。

「「マナ様、お食事ありがとうございます、感謝していただきます!」」

お腹が空いていたアスカはがつがつと食べて水をぺちゃぺちゃと舐める。美味しくは無いが抵抗なく食べられる。最後に頭を突っ込んで器を舐めしゃぶり、食事を終わらせたアスカはマユミを一瞥すると、マユミはもう食べ終えてアスカを待っていた。
アスカはマユミと共に息を合わせ、マナに感謝の言葉を告げた。

「「マナ様、食事が終わりました、美味しかったです。ご馳走様でした!」」
「そう、じゃ、出して」
「!?」

一体何を出すのか?一瞬怪訝に思ったアスカだが直ぐに思い当たり、痛む身体を堪えて今食べ終わった食器を跨いだ。

そしてアスカは、いきんだ。

「マナ様、出します!」

アスカはいきんだが小便しか出なかった。マユミは……たいした量ではなかったが大便をひりだしている。そして……ケツを振った後、左手でボウルの縁に糞を拭い、それから舐めて奇麗にしだす。

「!!!!???」

衝撃の光景だったが、瞬間アスカは理事長室でのマユミを思い出した。あの時マユミは何をしていただろう?
アスカは自分の股間を凝視し、それから右手で体重を支え、左手を尿道口に当ててしずくを拭って、覚悟を決めるとぺろっと舐めてみた。

(…………これがアタシのおしっこの味……)

変な味ではあったがマズくて仕方ないというほどではなく、アスカはもう一度尿道口に手を当てて拭うと左手全体を舐め始めた。



「アスカ〜後始末して、身体を洗って、それから6時半には準備が終わっているように起きる。出来るよね?」
「はい、マナ様」
「そう、じゃあアスカ、お休み〜」

マナが去り、ボウルを持ってマユミが去った後、時間を確認…11時前。

明日は6時半には準備を終えていなければならないと言う。準備にどれだけ掛かるだろう?今日の朝は参考にならない。急いでいたし、身体を洗うのだっておざなりだった。浴槽にも浸かっていない。レイは何も言わなかったが……もしかしたらチェックされているかもしれない。と、なると、入念にしないといけないからもっと時間が掛かる。考えたアスカは四時半に起きる事にした。早い分には問題がないのだから。
目覚ましをセットして、それから食器であり便器であるボウルを持って、アスカは浴室に這って行った。



渡された薬を見てマユミの言葉思い出すアスカ。あれからアスカはボウルを洗った後に痛む身体を堪えて髪を洗い、身体を洗い、勿論膣穴とアナルにも指を入れて洗い、浴槽に浸かった。浴室から出て髪をブローし、歯を磨いてから首輪を着け、アスカの寝場所であるパイプベッドに向かって這う。歩くと痛む為に膝立ちか這うかしか出来なかったからだ。

「…………………」

マユミは治療した後に言っていた。

「アスカ、この薬を痛むところに塗りなさい。それから水は寝床の近くにでも置いておくと喉が乾いた時に便利ですよ。ではお休み、アスカ」

(…………水は……ベッドから少し離して置いた。これなら近いし間違えて蹴ってしまうような事も無い。それから……この薬を痛むところに塗ればいいのね?)

アスカはおっぱいに薬を刷り込み、アナルにも刷り込み、背中は手が届かないから諦めて、尻肉に丁寧に丁寧に薬を刷り込んだ。

時計を確認した。……12時40分。四時半に起きる予定だから後…四時間も無い。
そして毛布に包まり、ようやくアスカは眠りに付いて一日が終わる。







14

五月二十五日(火)

翌朝、アスカは大音量の目覚ましにより目を覚ます。尻は相変わらず痛かったが昨日よりはだいぶ収まっている。起きだしたアスカは喉の渇きを覚えたので水を舐めて、それから入浴する為によろめき這って浴室へと向かう。
鏡で全身を見るとそこには憔悴しきった表情のアスカがいた。

「………………………………」

まず髪を洗い、全身を泡立ててスポンジで洗い、膣穴とアナルに指を入れて洗うと、仰向けに寝転がって毛の処理をする。慎重に剃刀を立てて水で流し、それからもう一度剃り残しが無いように泡立てて剃刀を走らせる。
終わると立ち上がって片手を上げ、脇を泡立てる。こちらも二回ずつ、慎重に剃刀を走らせて、終わると反対側をアスカは終わらせる。そのままもう一度全身を泡立てて身体を洗う。特にケツについては慎重に、ゆっくりと、ゆっくりと。
昨日の朝は使えなかった浴槽に浸かる。沁みて酷く痛むのを我慢し、身体を温めてから浴槽を上がる。

一度部屋に戻って、アスカは時計を確認してみた。一時間以上過ぎて五時四十分過ぎ。思っていたよりも時間が掛かってしまった。慣れて手際良くやれるようになればもう少し早まるようになるだろうか?それに傷が治れば早まるかもしれない。
アスカは洗面所へと戻り、髪を何度も何度も丁寧にブローしてから歯を磨いて首輪を着け直して部屋に戻る。
時計を見ると後少しだが余裕があったので、水を舐める為にボウルに戻り、ぴちゃぴちゃと水を舐め、部屋の中央に移動する。尻を幾分浮かし気味にして正座し、それでようやくアスカの準備は終わった。

「レイ様、おはようございます。マナ様、おはよございます、マユミ様、おはようございます」

予告した時間通りにレイ達がやってきたのでアスカは平伏して出迎える。

「……おはよう、アスカ」
「アスカ、おはよう〜」
「おはよう、アスカ」

レイとマナは制服を着込んでいたがマユミは全裸に首輪。アスカはもう一度平伏する事でレイ達の挨拶に答えた。

「……アスカ、今日の予定を連絡するわ……まず水を入れ替えてきなさい。マユミの治療を受けて、終わったら食事よ……それから排泄して、手を洗って歯を磨いて登校するの。7時半頃に碇君はいらっしゃるから……判った、アスカ」
「はい、レイ様」
「じゃあ、早速始めなさい」

水を入れ替えて治療を受けている最中にメイドが現れて、レイとマナの食事の準備を終わらせる。マユミの治療を受けている間にレイとマナは食事を始め、治療が終わってアスカが正座したのを確認すると食事の許可を出される。

「……マユミ、アスカ、食べていいわ」
「「レイ様、お食事ありがとうございます。感謝していただきます!」」

アスカはマユミと唱和して感謝の言葉を言って食べ、そして水を舐めて食事を終わらせ、マユミと唱和した。

「「レイ様、ありがとうございました、美味しかったです。ご馳走様でした!」」

感謝の言葉を言った後に便器を跨ぐ。

「「レイ様、出します!」」

アスカは派手な音を立てて小便を出して、それからいきんでいきんだが、やはり大便が出なかった。マユミはと見ると、少量だが排泄している。

(アタシ……ほとんど食べていないし…それにこの頃浣腸されてばかりだから出るはず無いわよね…午後か明日にでもなれば出るようになるのかしら?……もっともまた浣腸を受けなければだけどね……)

アスカはマユミについていってトイレで排泄物を流し、洗面所で手を洗ってから歯を磨こうとし、コトリと音がしたので、マユミを振り返って見上げたのだが、目を見開いて身体を硬直させ、歯ブラシを落としてしまった。

「!!!!!!!!??????!」

アスカにこれまでで一番の衝撃が走った。何も考えられない。目の前の光景が現実であるとはとても思えなかった。信じたくなかった!

(う、うぅうう、う、嘘よ、嘘嘘ッ!!!!!あ、あぁぁあぁあ、あ、有り得ない!!!有り得ない、有り得ない!有り得ない!有り得ないッッッ!!!!!!!)

「ふぉふひはほ、ふぁふふぁ?(アスカ、どうしたの?)」

マユミは口をもごもごと動かしてアスカを見る。

そう答えたマユミの口に歯は一本も見当たらなかったのだ。目や鼻はマユミだが、顔の下半分は老人のようにすぼまり、面影なんて全然ない。

アスカが驚いて固まっているのに気付いたマユミは入れ歯を填め直してから答えた。

「ああ、これね?シンジ様に少しでも気持ちよく御奉仕できるように抜いて頂いたんです。万が一にも歯を立ててしまう恐れは有りませんし、口全体と歯茎も使えて御奉仕出来ますから。そう言えばアスカは始めて見たんですね……アスカもして頂きますか?
……アスカ、下手糞だってレイ様に怒られていたでしょう?これなら万が一にも歯を立ててしまう恐れはありませんから考えておきなさい」

(!!!??嘘よ!!!信じない!アタシは信じないッ!!!!!!!ア、アタシは信じないわッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!)

今でも先ほどの光景が信じられず、震える身体でアスカは部屋に這い戻り、震える手を、動揺を押し殺して、恐怖を噛み殺してマユミに手伝って貰いながら一緒に着替え、部屋の中央で正座してシンジを待った。

(マユミは入れ歯だったッ!!!)

マユミから渡された今日のアスカの衣装は見た目には昨日と同じ物だった。

(シンジの為に抜いたって言っていたッ!!!)

若干デザインは違っていたがまたしても原色の赤。ただし一部違う事があった。

(少しでも気持ちよくなるようにってッ!!!)

「……アスカ、ケツが痛いでしょう?」
「はいレイ様(口全体と歯茎を使ってってっ言っていたッ!!!)」
「リツコは厳しいから怒らせないように気をつけるのよ」
「はいレイ様(御奉仕出来るようにってッ!!!)」
「……何時までもアスカが粗相をするから調教が進まない……修正する必要がある。取り合えずアスカのケツをこれ以上悪化させるのは拙い……ケツを保護する物を持ってきたわ、使いなさい」
「…………(嘘よ!アタシは信じないッ!!!絶対信じない!!!)」
「!?」
「…………(歯を立ててしまう恐れがないって言っていたッ!!!)」
「…………………………………………………」
「…………(あんな何でも無いように明るく笑っていた………)」
「…………………………………………………」
「…………(アタシの驚いていたのが不思議そうだった?????)」
「……アスカ!!!」
「ッ!!!!!!!!!???」
「アスカ……話を聞いていたの!?」
「!!!???……………………………も、申し訳ありません、レイ様!!!ッ家畜でメスで見習いペットの惣流・アスカ・ラングレー!レイ様のお話聞いておりませんでしたッ!!!どうかお願い致しますッ!!!許してくださいッ!!!お願いしますッ!!!お願いします!!!お願いしますッ!!!どうか!!!どうか!!!どうか!!!どうか、どうかお願いしますッッッ!!!!!!!!!」

必死に土下座して、頭を擦り付けて懇願を繰り返す。お尻が痛むなんて今ばかりは関係がない。感情を恐怖一色に染め上げていたアスカはレイに怒鳴られた事が堪らなく怖くて、何がレイを怒らせたのか判らなかったが懇願する事でレイの怒りが解けるのを願った。

「………………………………………次は無いわよ、アスカ」
「!!!??ッ有難う御座いますッレイ様ッ!!!!!!」
「…………アスカ、アスカの調教は遅れている。これはアスカがあまりにも粗相をする為……これ以上の遅れは許されない。計画を修正するにはアスカのケツの直りが遅いと困る、保護する物が必要……毛糸のパンツでは不十分、これを履きなさい」

そう言ってレイがアスカに投げつけたのは、もこもこの紙オムツとオムツカバーだった。

「これなら毛糸のパンツよりもアスカのケツを守ってくれるはず……使いなさい」
「!!!!???」

確かに毛糸のパンツよりは歩くのも座るのも楽かもしれない……しかしオムツなんてアスカは想像もしていなかった。驚きと衝撃で声が出ない。

「…………………………」
(……オムツ…アタシは今からオムツを着ける?………………)

「……碇君が用意して下さったアスカの為だけの特製品よ……アスカ、早くしなさい」
「!!?は、はい、レイ様!今直ぐ!!」
(…………オムツ……………でも、やるしかない!……やるしかない!!!)

アスカは無様極まりないオムツをして登校する事となった。

「皆、おはよう!アスカ、良く寝むれた?」
「碇君、おはよう」
「はーい、シンジ様」
「おはようございます、シンジ様」
「…………おはようございます、ご主人様」
(……オムツ、オムツ、オムツ、オムツ…………)

7時半になり、シンジがやって来る。挨拶が終わり立ち上がったアスカだが、それを見たシンジはちょっと吃驚した顔で問いかけた。

「それじゃ行くよって……アスカ?スカートが膨らんでいるように見えるけどどうしたの?」
「!?………………」
(……アタシ、今オムツを着けてる?…………スカートが、膨らんでいる?……)

「……碇君、アスカが粗相ばかりするから調教が進まない。毛糸のパンツだとケツの保護に不十分。だからオムツを使う事にした」
「あ、そう言う事。思ったより早かったね。リツコ怒っていたからな〜アスカ、ケツをまくって見せて」
「!!?…………どうぞ!ご主人様!」
(……オムツ……オムツ……オムツ……)

アスカは身体を入れ替えて尻をまくって見せた。

「ありゃりゃ、アスカ、随分と腫れ上がっているね〜んんと……マナ、ブラウスもまくって見せて」
「了解、シンジ様!」
「…………(……アタシ……シンジに……オムツ、検査されている?……)」
「ふーん……身体のほうはだいぶ治ったみたいだけど……ケツは酷いねぇ……
もしかして最初より腫れ上がっているんじゃない?いや〜猿より赤いんじゃないかな?」
「…………(……恥ずかしい……アタシ今……アタシの顔のオムツ……検査されてる……)」
「これはね、アスカだけのオムツなんだ。特注品なんだよ、アスカ」
「…………はい、ご主人様……(……チンポの……オムツ……)」
「ほら、アスカの好きな赤に可愛いマークがあるでしょ?他にも一杯用意してあるから日替わりだって大丈夫だよ」
「!?…………はい、ご主人様……(……惨めすぎる……オムツだなんて……不恰好に膨らんでいるし…ばれてしまう………………どうしたらいいんだろう?……)」

アスカのオムツは薄い赤。シンジが言った可愛いマークとは土手に当たる部分のいきり勃ったペニスの事だった。
オムツカバーは原色に近い赤。お尻にアスカの笑っている写真がプリントされている。

(…………もう、アタシ、駄目かも…………オムツだって言うのに……それに普通じゃないオムツ………………これから学校なのに……断れない………………受け入れてしまった……………………………どうしたら、いいんだろう……恥ずかしい……チンポと……アタシの、顔……)

アスカは絶望感と惨めさで一杯だった。ピクリとでも動くと、シンジによって軽く尻肉をはたかれて注意を受ける。パンツを脱ぐように言われ、仰向けに寝転がって脚を大きく広げるようにレイに命令され、マナとマユミによってオムツを当てられた時、恥ずかしさよりも絶望感の方が圧倒的に胸を占めていた。

シンジがパシッと強く尻を叩いて終了の合図を送り、アスカの意識を現実に引き戻す。

(!???マユミ!!!マユミは言っていた!!!アスカもして頂きますかって!!!アスカも考えときなさいって!!!)

「さ、アスカ、学校に行くよ。マユミ、アスカを直しあげて。時間使っちゃったし今日も校門まで車使うから」

(!!!っアタシもされる!!????チンポ舐めるの上手くならないと!チンポしゃぶるの上手くならないと!?御奉仕できないと歯を抜かれちゃう!!?????)

そう言ってシンジは皆の行動を促した。

(出来る様にならないと!!!上手く舐められようにならないと!しゃぶれるように、満足してもらえるようにならないと!!!使って頂けるようにならないと!!!!!!)

車まで這っていく中、アスカの頭は歯を抜かれない為にシンジのチンポをしゃぶる事、
上達する為にはどうすれば良いかで一杯だった。



リムジンの車中、アスカは床で正座してこれからの事を必死に考えていた。

(アタシ……今オムツをしてる……多分、皆にばれちゃう。シンジに見ただけで可笑しいって指摘された。どうやって誤魔化そう?……もし誤魔化し切れずにばれちゃったらシンジに迷惑掛けたって言われるかもしれない。
レイなら言う。シンジだって、マナだって、マユミだって多分言う。リツコなら絶対に言う!そしたらアタシの歯、抜かれちゃうかもしれない!!!何とか誤魔化さないと!!
ばれなきゃ問題ない、でも多分ばれるし一体どうしたらいいんだろう?少なくとも変な目で見られて噂にはなっちゃうだろうし……)

この難問を解決できる妙案はないものか、アスカは必死に考えた。

(昨日は腫れてしまった顔を寝不足だと誤魔化した。それから鞭と火傷、縄の痕は服で隠し切ったわ。身体中が痛いのは我慢をして我慢をして乗り切った。!?まだお尻は痛い!昨日以上の痛みだ、これもどう誤魔化そう?
そしてリツコ!痛みの原因はリツコに鞭で叩かれた事!今日の昼食はどうするんだろう?それにトイレの問題がある。アタシの便器は理事長室の一棟においてある金属のボウル。多分マユミもそう。もしもしたくなったり、排泄する事を強要されたらどうしよう?
!?昨日は午後に教室へと戻れなかった。ヒカリは心配して理由を聞いてくるだろうし、アタシは何て答えれば良いの?)

考えなくてはいけない事は山のようにあり、解決する事は無理と思えるような難問ばかり。それでもどうにかしなくてはいけない。アスカは必死に考え続けていたが、そこにレイから声を掛けられた。

「……アスカ、今日のアスカの予定を言うわ」
「!!?はい、レイ様!」
「……今日のアスカは体調が悪い。アスカは昨日理事長室で体調を崩し倒れたの……だから理事長室で寝かされていて午後の授業も休む事となった。判るわね、アスカ」
「!?はい、レイ様!」
「……体調が回復したのは授業が終わってから。リツコに看病されて回復したアスカは夜遅くまでしゃべり、これからも頻繁に理事長室を訪ねる事を許可される位に打ち解けた……そう、毎日訪ねてもおかしく無いくらい。これも判るわね、アスカ」
「!!はい、レイ様!」
「ケツについては……そう、お腹の調子か腰の具合が悪い事にでもすれば良いわ……それで屈んで歩く必要があったり腹巻でもしてきた事にすれば良い。そうすればそうやって無様に歩いても問題が無い」
「!はい、レイ様」
「……理事長に心配を掛けたんだから翌日に訪問する事になんら不審な点は無い。だから今日は最初に理事長室にアスカは行く。……付き添いは……そうね、マナ、行ってくれるかしら?」
「了解だよ〜」
「!はい、レイ様!」
「……昼食は理事長室で取る。リツコと打ち解けたのだからこれは当たり前の事。判るわね、アスカ」
「!はい、レイ様!」
「ではアスカ、今日はそのようにしなさい」
「はい、レイ様!」

案ずるより生むが易しと言おうか、大方の問題が解消されてアスカは安堵した。たとえそれが問題の先送りであり、新たな責め苦を受けるかもしれない事でも。

「さ、アスカ、もう直ぐ着くよ。準備をして」
「はい、ご主人様!」
(何とかなるかもしれない!穴だらけかもしれないけど一応筋は通っている!)

いくらか安堵したアスカを乗せ、車は学校に向かう事となった。

アスカは昨日と同じ場所で、マナにすがりつくようにしてリムジンから降りた。周囲の生徒達がざわめいているのと、その視線が自分に向いているのが良く判る。

「………………」

昨日に続いてリムジンでの登場だ。校門に直接乗り着けた訳ではないが、道路を挟んで直ぐのところに派手が車止まったのだからさぞ目立った事だろう。もしかしたら昨日もアスカを見た生徒がいるかもしれない。

アスカは転校生だというだけでも目立つ存在だったのに、その美貌と明るい性格から二週間で一躍学校のヒロインへと上り詰めていた。それが今は大胆な格好でマナに寄りかかるようにして歩いている。その歩く様を注視すれば何故かがに股で及び腰であり、スカートは不自然に膨らんでいるように見えない事もない。まるでスカートの下に何枚も下着を重ねて履いているように。

(っお願い!誰も話しかけたりしないで!)

アスカは知り合いに会うのが怖い。見ている生徒にクラスメイトがいないだろうか?
ヒカリに会ってしまったらどうしよう?もし今誰かに話しかけられたらなんと答えればいいのか考え付かない。周囲の静まり返る中を玄関に向かって歩くが、羞恥に顔を上げる事が出来ない。

(っお願い!後もう少し!玄関に辿り着いて理事長棟の方に行ければ生徒も教員もいなくなるはずっ!だからお願い!)

永遠に思える時間を乗り越えてようやくアスカは玄関へと着き、自分の上履きのある下駄箱の影に入った為に生徒達の視線から遮られる。ほっと一息小さく安堵の溜息をつく。
だが痛む身体を我慢してアスカが内履きに履き替えようとしていた時、背後でざわめきが起きた。
アスカはそのざわめきが次第に大きくなっていくのが判った。

(っ〜〜〜〜〜〜)

そのざわめきが何で起きたのかアスカには良く判る。明らかに異常な様子のアスカを見ていた生徒達が、アスカがいなくなった事で噂しているに違い無い。

(っ恥ずかしい!オムツ履いている姿を見られたっ!何て噂されているの?オムツ履いているのがばれた!??)

羞恥に身悶えて下を向き、恥ずかしさに必死に耐えるアスカにマナが耳元で囁いた。

「アスカ〜オムツ履いている姿見られたね〜履いているのばれちゃったかな?さ、リツコんとこ行くよ」
「っ〜〜〜ッう、うん、行こう、マナ」

アスカはそう答えるしかなかった。

理事長棟へと続く廊下には誰もいない。渡り廊下まで来ると何の音も聞こえず、人のいる気配を感じる事が出来なくなる。階段を上って、途中に幾つか扉があるがその突き当たりが理事長室。アスカがリツコがいるであろう理事長室への一本道まで来るとマナが話しかけてきた。

「アスカ、シンジ様が言っていた事覚えているよね?渡り廊下まで来たらアスカはペットへと頭を切り替えるの」
「!?は、はい、マナ様」
「だからアスカはここでは何か理由が無いと服を着る必要がないの。アスカはこの廊下に着いたら制服を脱ぐんだよ。脱いだ制服を上着とかスカートとかに纏めて、咥えて這っていくの。もし理由もなしに服を着てリツコのところに行ったら怒られるから気を付けるんだよ」
「!!?は、はい、マナ様」
「ん、じゃ、制服脱いで。行くよ」
「はい、マナ様」

(そ、そうか、確かにシンジもリツコも言っていた。この棟に入ったらアタシはペットに戻る。渡り廊下で意識を切り替えるのね。
………よ、良し、覚えた。それで此処に着いたら服を脱いで、それで上着やスカートで纏めて咥えて這うのね)

アスカは痛む身体を堪えて立ち上がると、制服を脱いでそれを上着で包んで纏めるて、咥えて理事長室に向かって這う。

「アスカ、一人で来る事もあるだろうからアスカが扉を開けて。ちゃんと挨拶するんだよ?リツコ、そう言う礼儀関係に厳しいから」
「!!?はい、マナ様」
「ん、じゃ行くよ、アスカ」
「はい、マナ様」

這ったままだと手が届かなかった為に膝立ちになり、理事長室の扉を開ける。リツコが怖いアスカは目線をあげる事が出来ないで項垂れたまま部屋の中央に進み、それから扉が開いた時に見えたリツコの方を向いて、確認できたリツコに対して一礼をして挨拶をする。

「リツコ様、おはようございます」

「マナ、おはよう、アスカもおはよう。アスカ、今日は何でここに来たか判る?」
「!!??、わ、判りません、リツコ様!!!」

アスカは朝になってからレイの連絡を受け、そのまま来たので理由が判らなかった。その為素直にその旨を答える。

「……そう、アスカ、アスカが今日ここに来たのはアスカの治療の為……別に叱る為ではないの、そんなに脅えないで。でも、理由が思い付けなかったのはいただけないわね。
呼ばれたのならちゃんと理由を考えるようにしないと……」
「も、申し訳ありません、リツコ様!」
「マナ、アスカの付き添いご苦労だったわね。ゆっくりしていって頂戴」
「うん、休ませて貰うね」

そう言うとマナはソファーから立ち上がって自分の分のお茶菓子や珈琲を取りに探しに行った。

「いやーリツコの珈琲美味しいからね〜、それだけでここに来るの楽しみなんだよ!」
「そう?ふふっ、ありがとう、マナ。
それじゃあアスカ、始めましょう。準備して。私もちょっとやり過ぎたかと思って少し後悔したのよ。シンジ様の予定を狂わせちゃったし……
アスカ、ゆっくりして休んでいくといいわ。頑張ったアスカへのお詫びとご褒美よ。治療が終わったら特別に座らせてあげるから其処のソファーでお茶を飲んでいきなさい。私の珈琲美味しいんだから!」
「!!?あ、有難うございます、リツコ様!」

アスカは感激していた。てっきり怒られる物とびくびくしていたのに、治療をして珈琲を飲ませてくれると言う。

(アタシ……珈琲なんてどれだけ振りかな?久しぶりの人間らしい食べ物!しかも自慢の一品なんて!……リツコの事を誤解していたかな?リツコは怖いだけの人じゃないんだわ!!)

ソファーに座って休ませてくれるとも言う。学校の椅子以外で座れるなんてどれだけ振りだろうと考えてみた。

(……思えば今日は朝から大変だったわ…まだ疲れているし、身体も痛むし、何とか登校の準備をしたと思ったらマユミ………入れ歯だった。マユミの言葉……今でも信じらんない……)

衝撃なんて消えきらないうちにオムツを履く事を強要されて、言葉が出ない思いも味わった。それから登校すると生徒達にオムツを履いた姿を見られ、もしかしたら気付かれたんでは無いかとも思った。

(アタシ…こんな気持ちのままだったから必要以上に怖かったのね……)

てっきり何か怒られると思っていたのに治療をしてくれて、ソファーに座って、自慢の珈琲を飲ませてくれて、休ませてくれるという。アスカはこれまでにこんなに感激した事があっただろうかと考えた。

(っこんなに安心して感動したのなんてあるはずないわ!)

感激したアスカはもう一度リツコにお礼を言った。

「リツコ様!有難うございます!」
「アスカ、良かったね」
「はい、マナ様!」
「ふふふっ、そう、アスカ。じゃあ治療を始めましょう」
「はい、リツコ様!」

リツコはそう言うと治療の為にアスカに近づいていった。

リツコの診察を受けて何種類かの薬を塗ってもらい、それから幾つか錠剤を渡されてそれを飲む。リツコの治療でアスカはだいぶ痛みが和らいだと実感出来ていた。

「あらあら、アスカ、無様ねぇ。オムツなんてしているの?」

今、アスカはリツコ、マナと共に応接セットを囲み、珈琲とケーキを出されている。ソファーに座る時に汚してはいけないからとパンツだけは履くように言われ、今のアスカのパンツがオムツである事がばれてくすくすと笑われた。

(っ〜〜〜〜恥ずかしすぎる!)

改めてオムツである指摘を受け、リツコに仰向けになって両足を掴んであげるように指示されてオムツを当てられ、アスカは恥ずかしくて堪らなくなった。

(でもアタシは今ソファーに座って、リツコに高価そうなティーセットに珈琲を入れて貰って、しかもケーキまで出されてる!)

かすかな期待は胸にあったが諦めていたアスカは驚いて声が出ず、リツコに「どうぞ」と促されて食べ始めたアスカは、オムツを着けている恥ずかしさが頭から吹き飛んだ。

アスカは出された珈琲を一口飲んでみた。

(……美味しい。深いコクと味わい、誇り高い香り。リツコが自慢するだけの事はあるわ)

それからケーキを一口、フォークを使って食べてみる。

「!!?」

久しぶりのまともな食べ物、しかも甘いもの。

「…………」

涙がにじむほど美味しく感じた。

(…………ホントに美味しい……カップを使って飲むのも、フォークを使って物を食べるのもホントに久しぶり)

あまりにも勿体無くてアスカはゆっくりゆっくりと珈琲を飲んで、少しずつ少しずつ、一口一口味わいながらケーキを食べた。
それでも一杯の珈琲とショートケーキ。それほど時間も掛からずに終わりはやってくる。

「…………」

もっと食べたい、飲みたいとアスカが空となった珈琲カップと、ケーキがあった皿を眺めて名残を惜しんでいると、不意に目の前のカップに手が映って珈琲を入れ始めた。

「!?」
「アスカ、御代わりはいらないかしら?マナ、貴方もいるでしょう?」
「うん、頂戴、頂戴。ホント、リツコの珈琲美味しいよね〜」

アスカは驚きで声が出ずにこくこく肯いて返事を返した。リツコはにっこりと微笑んで答え、自らの専用らしい猫の描かれたカップに珈琲を入れた。アスカは御代わりの珈琲をゆっくりと味わった……美味しかった。飲み終わると、食べたのだから歯を磨きなさいとリツコに促された。思わず立ち上がりかけて慌てて四つんばいとなってリツコを見ると、リツコは微笑んでいた。

その目は「そう、それでいいのよ、アスカ」と言っているようにアスカには思われた。

ケーキを食べた後に歯を磨く様にリツコに促されたアスカの歯ブラシをボウルにあった。
それで歯を磨き、洗面所から出てくると入れ違いにマナが入って行く。戻ったアスカは暫く恥ずかしさに俯いていたが、マナが戻って来るとリツコとマナの会話に交わる事を許された。
アスカは歯を磨くた為に立ち上がりかけた時から今の自分の状態を認識し直し、恥ずかしさに支配されていた。
しばらくはそんな恥ずかしさを我慢しながら、それでも何処か楽しく会話をしていた。

テレビや映画の話題、ファッション、リツコが“マヤ”と名づけて可愛がっている猫の自慢。多分名前から察するにメス猫だろう。
リツコによる珈琲の薀蓄。それに旅行に行った時やクラスメイトの話。リツコが学校経営の厳しさを嘆いたり、「ゲンドウ様に命令された大事な仕事だけど速く俗事を投げ出して研究の道に進みたいわ」と言うのをちょっと苦笑して聞いてみたり。
恥ずかしいのに変わりは無いが、アスカはほんの少し自分の格好を忘れる事が出来て楽しかった。

しかしリツコとマナの会話で、以前から疑問に思っていた“ある事”を質問して、答えてもらった時からそんな感情は無くなった。

「あの……それで、リツコ様とマナ様はご主人様とどの様なご関係なんですか?」
「うん?私はね〜、シンジ様に小学校の時にペットにしてもらったの!レイの次だね。元々は私の両親達がゲンドウ様に逆恨みして、それで私が小学校の一年生の時に死んじゃったから、それから飼って頂いているの。宣誓して正式にペットにして頂いたのは小学校二年生の時」
「!?っ……………………………」
「レイはシンジ様の従妹なんだけど、赤ちゃんの時に事故で両親達が死んじゃったのね。
それで引き取られて飼って頂いている。物心ついた時ににはペットにしてもらっていたっていう話だけど、正式にペットにして頂いたのは小学校に入学した時だって」
「……………………………」
「マユミは孤児だったんだけど中学生の二年の時だったかな?シンジ様のペットにして頂いたのは。哀れに思ったゲンドウ様が引き取られて、それから飼って頂いている」
「……………………………」
「私はゲンドウ様のペットであるナオコ様の娘よ。中学に上がると同時にペットにして頂いたわ。
シンジ様が中学校に入学される時に入学祝としてシンジ様にもペットにして頂いたからシンジ様のペットでもある。住んでいるところが違うから放し飼いだけど、お屋敷にもお部屋を頂いている。アスカも早く飼って頂くか、放し飼いでもお部屋を頂けると良いわね」
「っ……………………………はい、リツコ様」
「…………それと、私がゲンドウ様の娘である事は知っている人は知っているいるけど、ゲンドウ様には正式な奥様がいらっしゃるからあまりおおっぴらにする事ではないわ。勿論、奥様は私の事を知っていらっしゃるけどね。アスカも言いふらしたりしたら駄目よ。
もしも言いふらしたりしたら……判っているわね、アスカ」
「!!!?は、はい、リツコ様!」

初めて聞いたレイ達の境遇だったが“異常”の一言に尽きた。

レイとマナはほんの幼い時からシンジのペットとして飼われている。“死んじゃった”とか“事故”って何だろうか?アスカはとてもではないが詳しく尋ねる気になれなかった。

マユミは中学二年の時からシンジのペットだと言う。哀れに思って引き取ったと言うのはとてもではないが額面通り受け取れない。

そしてリツコ!ゲンドウのペットと聞いていたがシンジのペットでもあると言う。母親もペットだと言う。しかもゲンドウの娘と言う事はシンジの母親違いの姉弟と言う事でもある!?

(い、碇会長って自分の娘をペットにしているの!?シ、シンジは母親違いの姉をペットにしているの!!?)

シンジのペットとは“レイ”“マナ”“マユミ”だけと思っていたが、この分では他にもっとたくさん居るのかもしれないとアスカは思った。

「………………………………」

アスカは身体の震えが収まらずにいたのだが、そんなアスカを見てマナが声を掛けてきた。

「ん、どうしたの?アスカ、何か他に聞きたい事は無いの?」
「!!?い、いえ、ありません、マナ様」

本当はもっと聞きたい事があった。

……マナ達がどんな調教を受けたのかとか、何時刺青入れたりピアスを着けられたのとか、
何よりマユミが“入れ歯”となったのは何時の事だとか、それに……マナ達が実は“入れ歯”では無いかとか、他に“入れ歯”にされたペットがいないのかとか。

藪蛇になるのが怖かったのでおいそれと聞けない事は理解出来ていたので、取り合えずと聞いてみたのがシンジ達と彼女達の関係だったのだ。それがこんな結果になるとはアスカは考えても見なかった。

「…………………」

そんな沈黙を破ったのはリツコだった。

「あら、もうこんな時間。後30分もすればシンジ様がいらっしゃるかも知れないわ。アスカ、1時10分前になったら休憩はお仕舞いよ。時間になったら準備しなさい。それまでは休んでいていいから」

「!?は、はい、リツコ様」
「もう一杯飲む時間あるかな?リツコ、珈琲入れてくれる?」
「ふふっ、判ったわ、マナ」

マナに返事したリツコは珈琲を沸かし直す為に立ち上がった。







15

お昼になりシンジにレイ、そしてマユミが理事長室を訪れた。

「いらっしゃいませ、ご主人様、お待ちしておりました」

目の前にはシンジ、マナ、マユミがいる……マユミはまだ裸になっていない。
昨日もそうだったしシンジ達が一緒の時は脱いでから入らずに室内で脱ぐ?
それともお昼休みで時間がないから?……判らない、後でマユミに聞いてみよう。

「アスカ、身体の調子はどう?リツコは研究者だからね、良く効く薬をくれたでしょう?
身体の調子がおかしかったら相談してみると良いよ」
「はい、ご主人様」
「さ、お昼だ。早く食べたいでしょ?」
「はい、ご主人様」
「じゃ、アスカ、食器を持っておいで」
「はい、ご主人様」

アスカは一礼し、ボウルを取りに行く。出て行くときは這い、水を汲んで戻って来る。マユミも脱ぎ終わりアスカに続いた。

「さて、アスカ、リツコに食事の作法教わったんでしょう?今日はアスカの番だよ、どっちが良い?」
「!?」

どっちが良い?と聞かれたアスカは昨日を思い出して何を問われているか理解した。それはつまりシンジのペニスを咥えて小便を直接飲むか、それともボウルに開けられた弁当の中身にシンジの小便を振り掛けてもらって、後始末にシンジのペニスにキスして舐め、雑炊となった弁当を食べるかの選択だ。

「ッ!?」

問われたアスカは一瞬で答えを纏めた。

(ど、どっちも嫌!で、でも、しいていうならまだ別々の方が良い!小便で雑炊となった弁当なんて食べたくない!!)

「あ、あの、ご主じ「碇君、アスカは下手糞だから床を汚してしまう可能性がある。今日は直接より掛けてあげたほうが良い」…ん様……」

アスカが答える前にレイによって答えられた。

「……………………」
「そう?それもそうだね。それじゃあアスカ、器をそのまま持っていて」

シンジはそう言って弁当の中身をぶちまけるとボウルに向かって放尿した。

「…………」

甲高い金属に水が跳ね返る音とご飯やおかずに跳ね返る水音。器を捧げ持って下を向き、惨めさを堪えてアスカは聞いていた。

(アタシが今から食べるのはシンジの小便で作った雑炊……惨め、過ぎる…………………さっきまでリツコ様の珈琲とケーキ食べてたのに………………)

「さ、出来たよ、アスカ」
「!?」

シンジの声にアスカは我に返って返事を返そうと思い……そして気付いた。シンジはまだその巨大で怪異な「モノ」を仕舞っていない。

「ッ!!??…………………ご、ご主人様。失礼致します」
「うん、良いよ、アスカ」
「…………」

覚悟を決めてシンジのペニスを手に取り、亀頭にキスをする。それから亀頭をぺろぺろと舐め回してからもう一度キスし、丁寧を心がけて仕舞い、ジッパーを上げた

「ご主人様、有難うございました……美味しかったです……」
(……やっぱり変な味………勃っていなかったけど、やっぱり大きい……アタシの口より大きいかもしれない…………それに柔らかいのし芯がある感じで……熱かった)
「うん、じゃアスカ、マユミも食べていいよ。マナ、皆の分のお茶を入れて。リツコもこっちに来て」
「はい、シンジ様」
「了解だよ、シンジ様」
「…………」

ふと視線を感じるとマユミがアスカを見ていた。その視線でアスカは今やるべき事を思い出してシンジに向き直り、声を合わせて唱和した。

「「ご主人様、お食事有難うございます。感謝して頂きます」」

アスカはシンジの小便で作った雑炊を食べ始める。

(………やっぱり変な味……アタシ、惨めだわ……でも食べないと……)

アスカは惨めさを堪えて食べ続ける。

(久しぶりに人間の食べ物…しかも美味しい珈琲とケーキを食べた後だったのに……歯を磨いた後で小便雑炊……惨め過ぎる…………)

隣のマユミが床と金属のボウルを擦れさせている音が聞こえる。相当なペースで食べているのが判る。アスカはご主人様であるシンジが食べ終えるまでにこの小便雑炊を完食し、小便を啜って、ボウルを舐めしゃぶって奇麗にしなければならない。
食べ終わってからも小便をし、糞をして、食器であり便器でもある金属のボウルを洗わなければならない。それから全裸であるのだからオムツを履いて、下着を着けて、制服を着なければならない。

だからアスカは惨めさを堪えて食べ、小便を啜り続けた。口からくちゃくちゃと音をさせて雑炊を食べ、ずるずると音を立てて小便を啜り、全力で食べ続けた。
シンジより後れてしまう訳にはいかない事を改めて思いされていたからだ。

治療をしてくれて、美味しい珈琲とケーキを食べさせてもらい、ソファーに座らせてもらって、休ませてもらって、楽しい話を聞かせてくれて……アスカはリツコに対する印象を改めた。

(リツコって怖いだけの人じゃないんだ……優しい人でもあるんだ……)

あんなに怖かったリツコだったが、アスカはリツコの印象を改めた。しかしその後で交わされた会話で判った事実。

マナは小学校二年生からペット、レイは小学校に入学した当初からペット。マユミは中学校二年生からペット。

マナ曰く
―私の両親達がゲンドウに“逆恨み”して死んじゃって
―レイの両親達が“事故”で死んじゃって
―マナを“哀れ”に思って引き取って

……とてもではないが額面通りに受け止める事が出来ない。怖くて詳しい事情なんて聞く事が出来ない。

そしてリツコ。リツコはゲンドウのペットであると聞かされていたが事実は違った。シンジのペットでもあった。中学校への入学と同時にゲンドウのペットとなり、入学祝としてシンジのペットとなったという。

(リツコの母親もシンジの父のペットでリツコはその娘…それはつまりリツコって……)

リツコはゲンドウの“実の娘”であり、“親子共々”ペットとして飼われている。そしてリツコはシンジの“腹違いの姉”であるという事だ。

(シンジは自分の“姉”をペットとして飼っている…………)

衝撃の事実を知った後、リツコはゲンドウと親子である事を言いふらしたりしないようにと念を押した。アスカはその時リツコの目を見て恐怖に震えた。

(比較的まともだと思っていたマナも狂っていたわ!リツコはやっぱり狂っていた!
この連中はやると言ったらやる!どんな事でも、無理な事でも、命令してもしもアタシがそれをしなかったらどんなことでも絶対にやらせるに決まっているわ!!)

顔中が小便で濡れて米粒か何かが張り付いているのが判る。マユミは如何していたかを思い出す。……左手で拭って手を舐めていた。おそらくだが……顔を洗う事は許されないのだろうとアスカは思った。

(アタシはペット!飼い主様であるシンジの出した物は全て最上の物として身体に受け入れなきゃなんないの!ボウルを舐めしゃぶって!奇麗にした後に拭って舐めて奇麗にする!そして顔は手で拭いて洗っちゃいけないんだから!!)

万一違っていて顔を洗う事が許される事でも構わないとアスカは思う。顔を洗う許可なんて怖くてとても言い出せないし、もしも勝手に顔を洗ったりしてそれがばれでもしたりしたらどうなる事か判らない。

(そうよ!後でマユミを見習って同じ様にすれば良いんだから!それまでは絶対に顔は洗わないわ!!)

アスカは可能な限りの速さで小便雑炊を食べ終わると奇麗にボウルを舐めしゃぶり、濡れた顔を左手で何度も拭っては舐め、シンジに向き直って報告した。

「ご主人様!有難うございました!美味しかったです!ご馳走様でした!」

シンジはそんなアスカを見て微笑むと次の命令を下した。

「よし、それじゃ出して」



食事が終わり、排泄の許可を貰って小便をする。それからいきんで、いきんで、でも便が出なかったアスカはリツコの様子を窺ってみた。

(……何も、言われない?)

リツコの表情に変化は無く極淡々とアスカの排泄を見ていた。アスカはリツコが何も言わないのに安堵し、それからシンジに排便が終わった事を報告する。ボウルを洗いに行って戻り、オムツは一人では上手く着けれないのでちょっと躊躇しているとマナが手伝ってくれて、アスカは両足を開いて上げて、オムツを着けてもらった。

(恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!アタシ高校生なのにオムツ!パイパン晒して大股開いてッ!しかも恥ずかしいオムツ当てられて着けているだなんて!!)

ブラジャーとガーターベルトを着けて制服を着、靴下を履いて準備を終え、シンジ達が食べ終わるの正座して待つ。一時になるとシンジが立ち上がって言った。

「それじゃあ、レイ、マナ、マユミ、アスカ、皆行くよ。リツコ、それじゃ行くから」
「はい、シンジ様。おいで頂き有難うご合いました。どうかまたいらして下さい」
「……判ったわ、碇君」
「はい、シンジ様」
「判りました、シンジ様」
「はい、ご主人様」

シンジ達は理事長室を後にする事となった。

理事長室を後にし、アスカはクラスメイトの待つ教室へと歩く。

(…………いよいよ皆のところに行く……朝の事、噂になっていないと良いけど……それにヒカリに会ったら何て言えば良い?昨日は理事長室に行った後に結局戻れなかった。!?そうだ、アタシは昨日、結局教室に戻れずにそのままシンジの家に行く事となった。シンジがクラスメイトに何と説明したか聞いておかないとボロが出る。

「あ、あのごしゅ………………………………………シ、シンジ。昨日なんだけどクラスの皆とか先生に、その……アタシが戻らなかった事を何て説明してくれたの?そ、それと今日の午前中……登校したのにクラスにいなかったから、誰か何か言っていなかった?そ、その……知っておかないと説明に困るし、教えて、欲しいんだけど……」

渡り廊下の途中で思い当たったアスカはシンジに質問しようとし、渡り廊下ではペットとしての意識に切り替えておけとマナに言われた事を思い出したので、ガニ股で廊下を渡りきってから質問した。
まだお昼休みの途中。人の気配はしないが聞かれているかも知れず、万が一にもシンジの事を“ご主人様”と呼んでいる事がばれる訳にはいかないのだから。

「ん、ああそう言えばアスカの具合が悪くなって早退した事にしたとしか伝えていなかったかな?大丈夫、皆その説明で納得してアスカを心配していたよ。アスカが理事長室で倒れて、リツコが心配してアスカに午後の授業を休んでいくように言ったんだ。
アスカはそれに納得して、昨日は結局皆が帰ってもリツコと遅くまでしゃべっていたんだよ。僕から委員長である洞木さんに連絡して日向先生に伝えてもらった。朝、日向先生が心配していたよ。マナがアスカを心配して付き添って行った事を言ったから納得した。
僕もレイもマナも、それからマユミも。授業中でもちょくちょくリツコの所に行くことは皆知っている。心配する事はないよ」
「う、うん、判った」
「……ああ、それと相田が朝、校庭にいたらしくてね、聞きに来た。それと……洞木さんが何度も聞きに来てたよ。心配してアスカの席の方を振り返るんだ……彼女優しいよね〜。
うん、洞木さんも僕に相応しいかもしれないな」
「!!??」
(クラスメイトが問題にしていないんならそれで良いわ、問題はない。でも……相田に朝のアタシを見られてた?“あの”相田に?いえ、それよりもシンジがヒカリに目を付けたの!!?ど、どうしよう!どうしよう!!ヒカリになんていえば良い?このままだとヒカリが巻き込まれちゃう!??)

「判った?アスカ?じゃ、行くよ」
「………………わかった、わ、シンジ……」

アスカは絶望感に包まれて教室に向かう事となった。アスカは教室に辿り着くまでに好奇と驚愕の視線で見られている。それはそうだろう、まだお昼休みの最中で廊下には生徒達が溢れているのだから。今のアスカはマナに半ば抱き付かれるように支えられ、腰を屈めて浮かせるように歩いている。

リツコの治療を受けたとは言えまだまだ痛い。かなり長く歩き、階段を使ったのだから痛みがぶり返して来ていた。そんな姿勢で歩いているのだから、いやでもアスカの腰の辺りに視線は集まる。
そしてその腰を注視してみれば、何故か不自然に膨らんでいるように様に見えるのだから。

もし、もしも後ろから屈んで見られれば、膨らんでいるオムツが見られてしまうに違いない。
そうでないにしても、いまだ消えきらない太ももの鞭の痕が見られてしまうかもしれない。

(っ〜〜〜〜〜〜〜ッ)

想像はしていたアスカだがやはり堪らなく恥ずかしい。マナに支えられていなければ腰が砕けてへたり込んでいたかもしれない。アスカは俯いて顔を真っ赤にしながら好奇と驚愕の視線に耐えた。
シンジ達が教室へと入っていく。マナはアスカを支えているので一緒にいるが、シンジ達が教室へと入った以上アスカも早く教室に入らなければならない。

(っ〜〜〜〜〜〜い、いくわよ、アスカ)

アスカは覚悟を決めて、クラスメイトが、ケンスケが、そしてヒカリがいるであろう教室に入った。

「……ア、アスカ、大丈夫なの……?」

シンジ達が教室へと戻ったのでアスカも来ると思っていたのだろう。ヒカリがアスカへと駆け寄ってきた。

「お、おはよう、ヒカリ…………」

アスカは恥ずかしくて顔を上げられなかったのだが、気力を振り絞って顔を上げて、ヒカリに挨拶を返した。

「…………アスカ……本当に大丈夫なの?なんだか熱っぽいみたいだし、その………身体の具合が悪いんだったら無理しなくて良いんだよ?勉強なんて何処でも出来るんだし、そんな事よりアスカの身体の方がよっぽど大事。……お医者様に行った方が良いんじゃない?」
「う、うん、ありがとう、ヒカリ。
でも、昨日の午後も休んじゃったし……せっかく登校して来たんだから授業出ないと……」

心配そうにアスカを見るヒカリだが、アスカは気付いてしまった。言いよどんた瞬間、本当に一瞬の事だがヒカリの視線がアスカの腰と尻に向いた事を。

(!?見られてる!今オムツしている尻を見られてる!っ〜〜〜〜〜〜恥ずかしい!死んじゃいたい!)

「……………そう、具合が悪くなったら直ぐ言ってね?お願いよ、アスカ」
「あ、ありがとう、ヒカリ……そうさせてもらう…………」
「…………」
「…………」

会話が止まって黙り込むアスカとヒカリ。アスカの心は恥ずかしさとオムツを着けている惨めさ、嘘をついた心苦しさにヒカリを巻き込んでしまわないかとの不安で一杯だった。

そんなアスカに一人の男子生徒が声を掛けてくる。自分の欲望に正直な男、相田ケンスケの登場だ。

「なあ惣流、惣流のスカートってちょっと変じゃないか?何か膨らんでいるっ「相田君!!」」
「!!!」
「相田君、女の子の格好をあれこれ批評するって失礼よ!謝って!」

ヒカリはケンスケに向かってアスカに謝る様に言って非難する。しかしその叱責はアスカに再度の注目を集める事をも意味していた。

「あ?何で謝らなくちゃいけないんだよ。本当の事を言っただけじゃないか!」
「…………」
(ヒカリ!お願い!大声出さないで!っ注目を浴びちゃう!)

アスカはヒカリが自分の代わりにケンスケを批難してくれて嬉しかったが、更にクラスメイトの注目を集める事にもなって顔を上げる事が出来ず、俯くしかなかった。

「相田〜女の子の事いろいろ言うなんてサイテ〜、アスカに謝りなさいよ!」
「アスカさん、こっちに来て下さい。相手になんてする必要ありませんから」

マナとマユミがアスカを庇う。シンジとレイは表面上はアスカの事を心配そうに、ケンスケの事を非難するように睨む。しかし胸中では恥ずかしさに身悶えるアスカを見て笑っていた。

「な、なあ、ケンスケ、惣流のやつ、その……どないしたんやろか?」
「あ?知らないよ!惣流、何か朝から変だったんだ。だから聞いただけなのに!」
「ほ、ほうか」

ケンスケが戻って来るとトウジが話し掛ける。不当に非難されたケンスケはトウジにその怒りをぶつけた。
やがて予鈴が鳴り、クラスメイト達はどこか納得出来ないながらもアスカの事をチラチラ見ながら席へと着き、アスカの羞恥地獄は一旦終わりを迎える事となったのが……教室へとやって来た教師は、授業を始める前に身体の具合の悪そうなアスカを気遣って声を掛けた。

「惣流、大丈夫か?身体の具合が悪いみたいだが……」
「!!??」
「先生、アスカ朝から調子悪いみたいなんです。アスカ責任感が強いから授業に出なきゃって無理してるみたいだけど……リツコさんも心配していたし、連れて行って良いですか?」
「…………」

アスカは俯いて何も答える事が出来なかった。答える事が出来ないアスカに代わりマナが説明する。

「理事長が?霧島、何で理事長が惣流の事を心配するんだ?」
「アスカ、昨日のお昼休み、シンジ君と一緒にリツコさんのところに挨拶に行ったんです。アスカ、そこで倒れちゃって……それで授業が終わった後に気が付いたんですけど、その後色々話して仲良くなったんです。アスカ、登校してから昨日のお礼をって挨拶に行ったんですけど、リツコさん無理するなって午前中ずっと休ませていたんです。
それで調子が悪くなったら直ぐ連れて来るようにって言っていたから……」
「…………」
「……そうか、そう言う事なら仕方が無いな。惣流、行って良いぞ。霧島、付き添ってやれ。早く戻って来いよ、お前は理事長のところに行ったら直ぐ長居するからな」
「はい」
「…………すみません、先生。休ませてもらいます……」

アスカは立ち上がり、マナに寄りかかって教室を後にする事にした。

「じゃ、惣流も心配だが授業始めるぞ〜」

教室のドアが閉まる時、アスカの耳にそんな声が聞こえた。







16

アスカはマナに寄り掛かるようにして歩いていた。教室ではクラスメイトから、ちらちら見られる度に何時ばれるか、何時ばれてしまうかと生きた心地がしなかった。恥ずかしさのあまり俯いて顔を上げる事が出来なかった。今はクラスメイトの視線から逃れる事が出来ていて、心から安堵出来た。そんなアスカにマナが声を掛けた。

「アスカ〜皆気付いていたみたいだね〜」
「!!?」
「どこまで気付いていたんだろうね?でも、流石にオムツとは判んないかな?」
「…………」
(噂になる……アタシ噂になっちゃう……どうしよう?どうしたらいいんだろう?)

マナが囁くように声を掛ける。アスカは答える事が出来なかった。

「さて、アスカ、着いたよ。ここからアスカはシンジ様のペットなんだから忘れちゃ駄目だよ」
「!?っは、はい、マナ様」

渡り廊下を渡り始める時にマナが声を掛けて来た。マナは心持ちアスカから身体を離してくる。

(…アタシはここからはペット、シンジのペット。心を入れ替えなきゃなんない……)

理事長室へと続く廊下へと辿り着いたアスカは、意識を人間である惣流・アスカ・ラングレーから、家畜、メス、ペットな惣流・アスカ・ラングレーへと切り替え、制服を脱ぎ出した。



理事長室でアスカは恐怖に身体を震わせていた。

(リ、リツコが!いえリツコ様が怖い!!!許してくださいッ!!!)

アスカは頭を上げる事が出来なかった、発端はリツコによる問いかけだった。

制服を脱いだ後に服を纏めて上着で包んでから這って理事長室に辿り着く、扉を開け、リツコに挨拶をする。ここまでは良かったが、アスカはリツコによる問いかけに答える事が出来なかった。

「アスカ、良く来たわね。何でここに来たか判る?」
「!!?」

アスカは教室で恥ずかしさを堪えていたのだが、マナによって羞恥地獄から逃れられた安堵で何故リツコのところに行くのか考えていなかったのだ。

「!!??っあ、あの、あの、それは、その…………も、申し訳ありません、リツコ様!考えていませんでした!!」

アスカは必死の思いで謝りリツコの怒りが解けるのを願った。だがそんなアスカをリツコは許さなかった。

「アスカ!!!朝に言ったばかりでしょう!呼ばれたら理由を考える様にしなさいって!それをもう忘れるなんて!!」

「も、もも、申し訳ありませんリツコ様!おっ、おおッお許しをッ!!!」

マナはそれを見て、あちゃ〜と天を仰ぎ、理事長室から出て行った。

「アスカ〜、ちゃんと言ったじゃない、気を付けるようにって。しっかり謝って許してもらうんだよ?それじゃ、リツコ、私もう行くから」
「ええ、マナ。無様なところ見せて申し訳ないわね、キッチリ躾けておくから」
「……あんまりやりすぎないでね。アスカのケツが治んないとシンジ様の予定が狂うんだから」
「…………判ったわ……」

マナが去り、理事長室を静寂が支配した。

(どうしよう!どうしよう!どうしよう!!どうしよう!どうしよう!!!???リツコ様を怒らせてしまった!!また叩かれる!!!朝、リツコ様ちゃんと言っていた。ここに呼ばれたら理由を考えておきなさいって!!一体どうしよう!!!???)

「…………………………アスカ」
「!?は、はい!リツコ様!」
「私ちゃんと言ったわよね?ここに呼ばれたらちゃんと理由を考えておくようにって」
「ッは、はい!ちゃんと仰いました!!!」
「朝に言った事なのにもう忘れているなんて…………私の言葉なんてどうでも良いと言う事かしら、アスカ」
「い、いえ、そんな事ありません!リツコ様!」
「では、何故考えてこなかったの?」
「そ、それは、その……も、申し訳ありませんッ!!」

答えることの出来ないアスカは許しを請い、リツコの機嫌が直るのを祈るしかなかった。

(リツコ様怖い!リツコ様怖い!リツコ様怖いッ!許して、許して、許してッ!!!)

「…………アスカ、理由が考え付かなかった事は仕方が無いとしましょう。アスカはまだ見習いペットなのだから。でも、理由を考える事をしなかったと言うのは許せないわね…………」
「申し訳ありませんッ!リツコ様!!」
(叩かれる!叩かれる!叩かれるッ!!)」

「出来損ないには御仕置きが必要だわ…………アスカ、ケツを高く掲げて、脚を大きく広げて、足首をもって構えなさい」
「!!?は、はい!只今!!!!」

リツコは引き出しから革の手袋を取り出すと装着し、アスカが入り口の方に向かって姿勢を変えるのを確認すると宣言した。

「アスカ、百回で良いわ、許してあげる。数を数えなさい!!」
「!!??は、はいリツコ様只今ッ!!!」

アスカは尻を高く掲げてリツコのスパンキングを待ち受けた。

「……では行くわよアスカ…大きな声で数を数えなさい!!!」
「お、お願い致しますッ!リツコ様!!」

リツコは大きく振りかぶり、渾身の力を込めてアスカの尻を引っぱたき始めた。



理事長室ではリツコによる強烈なスパンキングが続いている。

「アスカ、今何回目かしら?」
「ひひぅッごご、ごじゅうなながいめでず!りつござま!」
「そう……では後四十三回耐えなさいアスカ……五十八回ッ!!!」
「ひげぇぇぇぇぇぇぇぇご、ごじゅうはぢがいッ!!!」
「五十九回ッ!!!」
「ぐぅぉおぁはがはあぁぁおぉぉぉぉぉッご、ごじゅうぎゅうがいッ!!!」
「六十回ッ!!!」
「ぅぅろぅぅおぅぇぇぉぉ、ろろ、ろくじゅっがいいッ!!!」
「六十一回ッ!!!」
「ろぉぉぉぉぉぉむぅおぉぉぉぉぉぉあぃぉぐぅぅぅ、ろ、ろぐじういっがいぃッ!!!」

リツコによるスパンキングが続く。アスカの心には“ごめんなさい”“ゆるしてください”“もうしません”しかなかった。
涙で顔をぐしゃぐしゃにし、よだれを撒き散らして数を数えるアスカ。赤く腫れ上がっている尻肉は壮絶としか表現しようがない。アスカは更に三十九回もの折檻を受けなければならない。
飛びそうになる意識を強烈なスパンキングで戻され、永遠に思える繰り返し。途中で失神すると髪を掴んで往復ビンタで叩き起こされ、姿勢を戻すように命令される。アスカの顔は醜く腫れ上がっていた。

(あ、あとなんかい?わ、わからないっ、りつこさまのこえにあわせるだけっ)

そう思いながら、アスカは何回目かも判らないで意識を手放した。

「……………………アスカ……今何回目か判るかしら?」
「!!????」

アスカが意識を取り戻すとリツコの顔があった。

「ひっぐ、ぐ、ぐぐぅぅぅむぅぅぅば、ばがりィィまぜぇんん!!!りずごぉざまがぁぁぁ!!!がぁあぅぅあぁがななんがいめぃでじょぐぅがぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「喜びなさい、アスカ、次が百回目、これで御仕舞い」
「!!!????ほ、ほげがいぃじまずぅぅぅりづござまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「では、いくわ…………ラスト!百回!!!!!」

ラストの百回目、リツコは大きく振りかぶり、渾身の力でアスカの右の尻をひっぱたいた。
これで終わりとの開放感。これまで以上の力による強烈な一撃。アスカはそのまま意識を手放して失神した。

揺り起こされてアスカが目を覚ますとそこにはリツコの顔があった。

「!!!!??ぼ、ぼうじあげあぎまぜんりづござま!!!!ぐ、ぐるじでぐだざい!!!ほげがいじましまず!!!ほげがいじまず!!!ほげがぎじまずッ!!!!!」
「違うわよ、アスカ、もう終わったわ。良く頑張ったわね、偉いわ!」

リツコはアスカにそう言ってにっこりと微笑んだ。

「!!!」

「本当はね、気に入ったみたいだったから、頑張ったアスカへのご褒美に私の珈琲飲ませてあげようと思ったんだけど…………その口じゃあ沁みるわよね?また今度飲ませてあげるわ」
「!?ど、どんでもありまぜん、りづござま!アズガがばるがっだんでず!ゆじでぐだざぎ!!」
「アスカはね、ここに来たら治療を受けたり訓練をしたりするの、覚えておきなさい。今日はペットとしてのご挨拶にしようとお思っていたんだけどね」
「!?は、はぎ、おぼえておごばす!りづござま!!」
「今ね、アスカの治療を終えたところ。吸い呑みを持ってきたからこれで口をゆすぎなさい。そしてこの薬を飲みなさい」
「は、はぎ、りづござま」
「口が沁みるでしょうからしゃべらなくてもいいわよ。もうまもなくシンジ様がいらっしゃるはず、それまで休んでいなさい」

微笑んでそう言うリツコを見たアスカはこれで本当に終わったんだと実感した。安堵で涙が溢れて溢れて止まらない。

「あらあら、アスカは泣き虫さんね。さ、この薬をお飲みなさい。ああ、しゃべらなくて良いわよ、飲み終わったらしばらくお休みなさい、アスカ」

アスカは吸い呑みで口をゆすいで薬を飲み、そのまま意識を手放した。



授業が終わりシンジ達が理事長室に現れた。アスカはソファーにうつ伏せになって気絶していたのだが、リツコによって揺り起こされる。アスカはシンジに気が付き挨拶をしようとしたが、尻に電流が走ったような衝撃を感じた。

(!!!!????ッ立てないッ!??)

リツコは立ち上がろうとしたアスカを制止し、シンジに報告をした。

「シンジ様、ようこそいらっしゃいました。お待ちしておりました。アスカが粗相をしたので躾を致しました。アスカは頑張りました。褒めてやって頂けませんか?」
「…………アスカは何をしたの?それから躾って何をしたの?」
「アスカは自分の身分がペットである事を忘れていました。ほんの半日前に注意致しましたのに忘れていたのです。ですから躾けたのですがアスカは頑張りました。シンジ様に褒めてやって頂きたいのです」
「でも、リツコ〜これはちょっとやり過ぎだよ。出て行く時にやり過ぎない様にって注意したじゃない」
「……そう、それは良いんだよ。ペットを躾けるのは当たり前の事だし、それを指示したのは僕だ。別にもっと厳しく躾ける事もあるだろうしそれに反対なんかしない。
でも、今回はちょっとやりすぎじゃないか?計画が遅れているって言ったじゃない」
「問題ありません、計画は十分に修正可能です」
「……碇君、私も賛成する。アスカは物覚えが悪い。身体で覚えさせるしかない」
「ッそう言う事を言っているんじゃない!」
「「!!!?」」

アスカは目を見開いて驚いていた。考えてみればシンジが怒鳴っているのを見るのは始めてだ。

(ご主人様怖い……怒られているのはリツコ様とレイ様の筈なのに…自分が怒鳴られている様な気がする……)

「……確かに計画の遅れは修正可能だろう、だけど僕は一度注意して連絡を寄越したはずだよ。これ以上アスカのケツの治りが遅くなっては計画が遅れるから困ると言っただろう。レイは聞いていなかったのかい?」
「……碇君、ごめんなさい、私が間違っていた。許して下さい」
「で、ですがシンジさ……!?」

アスカにはシンジが唐突に雰囲気を変えたのが判った。

「リツコ、お前は僕のなんだ?言ってみろ」
「!!!!…………ペットです、シンジ様」
「そうだ、お前は僕のペットだ、ペットは僕の言う事を聞いていれば良い。リツコ、こっちに来い、それから僕の目を見て立て」
「!?……はい、シンジ様……」

シンジはリツコがやってくると思い切り張り飛ばした。

「!!!???」

たまらずリツコは盛大に吹き飛び、自らの執務机に背中を打ちつけて倒れこんだ。シンジは倒れこんだリツコに近づき、髪を掴んで立ち上がらせると鳩尾に強烈なボディブローを食らわせた。
シンジが手を離すとリツコは崩れ落ち、そのまま胃液を吐き始める。そんなリツコをシンジは眺めていたが、しばらくしてマナとマユミの方に振り返った。

「ここでアスカの上達振りを見るはずだったんだけどアスカはこれでは動けない。喋ることも難しいだろうからキョウコさんに連絡するのも無しだ。こちらから連絡を入れる事に予定を変更する。直ぐに家に運び入れるよ。
マナ、直接ここまで乗り付けるように連絡して、アスカを非常口から運び出す。マユミ、アスカの着替えを手伝ってあげて、連絡が終わったらマナも手伝ってあげて」

シンジはマナとマユミに命令を下し、それからレイに振り返った。

「レイ、少し反省するんだ。今日は一人で家に帰って」
「!!?…………判ったわ、ごめんなさい、碇君」

シンジはそれからリツコを見やって諭した。

「リツコも反省するんだ、今ならなんで僕が怒ったか判るよね?それから自分で出した物はちゃんと処理しておくんだよ」

リツコはシンジを見上げて「は、はい、申し訳ありませんでした、シンジ様」と答えた。

アスカは目の前の光景が信じられなかった。あのリツコが蹲り胃液を吐いている。
それを行ったのはシンジだった。

アスカが怖かったのは第一にリツコでそれからレイ。アスカはリツコとレイの態度に驚いていた。怒鳴られて怖がっていると言うよりもシンジを失望させて落ち込んでいる風であり、シンジのペットである事が実感できた。

(やっぱり……シンジが一番偉いんだ…………アタシの、ご主人様、なのね……)

アスカは少し吹っ切れた気がした。

シンジはアスカを振り返ると微笑んで言った。

「アスカ、動けないだろうから僕が車まで背負ってあげる。今日一日と明日一日はゆっくりと休んで良いよ。僕が看病してあげるから。マナ、マユミ、手伝ってくれるかい」
「「はい、シンジ様」」

アスカは自宅に帰らずにシンジのいる屋敷に戻る事となった。

リツコが足元の嘔吐物を処理する中、アスカはマユミとマナに着替えさせて貰って、シンジに背負われて車に乗った。レイは一人で下校している。碇の別邸に辿り着くとシンジに背負われて部屋に戻ったのだが、部屋の中央には敷布団と毛布が用意してあった。

「アスカ、ケツが痛むだろうからオムツを着けるよ。ちょっと仰向けになって」
「…………」

痛む身体をマユミに手伝ってもらって入れ替え、アスカは脚を上げてもらう。シンジはアスカに看病するとの宣言通りにアスカの世話をする為に部屋に残ったのだ。
マナとマユミに手伝わせてアスカの制服を脱がせ、自分の手でオムツと首輪を着けた。

「マナ、マユミ、着替えてから勉強道具とか読みたい本とか持って来て。マナ、今日は僕もここで食事するから連絡を入れておいて」
「「はい、シンジ様」」

今まではこの屋敷で基本的にアスカの調教を行ってきたのはレイ達であり、シンジがいるにも関わらずレイがいない事は始めての事だ。食事は変わらずドッグフードだったがシンジはアスカの食事に立ち会い、痛む身体で食べ終えた時「痛むだろう、アスカ、良く頑張ったね」と食事を終わらせたアスカを褒めた。器の準備はマユミがやった。

マユミと並んで食べながらアスカは思っていた。

(そう、その通りよね……実際アタシはこうやって食べているんだし当たり前か……)

食事の前にアスカにシンジは言っていた、尻の痛いアスカの為に沢山のオムツを用意した。
今日のアスカのオムツはこれだよと。

「アスカ、新しいオムツだよ、可愛いでしょう?それから身体が痛むだろうし、小便したくなっても起きる事はないよ。せっかくオムツなんだ、そのまますれば良い。ああ、痛むだろうから答えなくても良いよ」
「…………」

アスカは肯く事でシンジに答えた。

新しいオムツカバーは何時撮られたのか?ここに来てからのアスカの食事風景がプリントされた物だったからだ。

(赤いオムツにアタシの顔とチンポ。多分違う絵なんだろうな……色も形も違っている気がするし……)

「アスカ、今日は疲れただろうからこのまま眠ると良いよ」
「…………」

肯いて答えたアスカは痛みを堪えてしばし我慢していたのだが、消耗しきっていた。

(……いた……い…………眠り、たい……ねむ……い……寝ても………いい……)

いつしか意識を手放して眠りに着いた。

アスカは尿意を覚えたので目を覚ます。人の気配を感じたので振り返ってみると、シンジ、マナ、マユミがアスカが破瓜を散らしたベッドで寝むっている。

「…………」

枕元には水桶であるボウルと何も入っていない便器であるボウルがおいてある。小便しようと思ったアスカだがそうすれば物音でシンジを起こしてしまうかもしれない。身体も酷く痛む。
それにオムツも新しくしないといけないかもしれないし、今の自分では上手く着けられないと思った。

「…………」

しばし考えたがシンジが“せっかくのオムツなんだからそのまますれば良い”と言っていた事を思い出し、そのまま放尿してアスカの長い一日はようやく終わった。



五月二六日(水)
翌朝シンジがアスカを起こした。

(……い…たい…………………あ…さ?……)

「アスカ、おはよう、良く眠れたかい?」
「!?」

シンジに気付いて挨拶しようとすると、シンジは手でそれを制してから言葉を続けた。

「アスカ、おはよう、早速だけど浣腸するよ。毎日出さないと身体に悪いんだけど、今のアスカは傷に触るから小便はともかくオムツに糞を漏らすのは良くない。辛いだろうけど出しておくんだ」
「!?」
「お風呂場で出していくと良いよ。その後アスカの身体を洗って手入れをしてあげる。
そしたら食事の時間だよ、アスカ」
「…………」
「食事が終わったら薬を塗って、オムツを替えてあげるからその姿勢の後で仰向けになってくれるかな?今日一日と……いや、今週一杯学校を休んで癒した方が良い。良い機会だからこの際アスカの身体を完全に治してしまおう。アスカは来週から登校するんだ。
治り具合を判断してキョウコさんに連絡する事にしよう」
「…………」
「アスカ、食事と水は朝の分と昼の分、枕元に入れておくから、お腹が空いたり喉が渇いたりしたら食べると良い。僕が帰ってきたらまた治療して食事を上げる。出したくなったり、お風呂に入りたくなったらちゃんと言うんだよ?」
「…………」
「……それから……もう一度リツコには僕から注意しておくから。
早く立派なペットになれる様に頑張るんだよ。それからアスカは僕のペットである契約書を一言一句、間違えないように覚えておくんだ。時間があるから調度良い。コピーだけど持って来た」
「…………」
「さ、アスカ。それじゃあ今からお風呂場に行くからね、身体を起こしてごらんマナ、マユミ、お前達はもう良い。学校に行く準備をするんだ」
「「はい、シンジ様」」
「…………」

シンジの声に従い身体を起こし、アスカはシンジに身体を預けて浴室へと向かった。



アスカは顔が腫れ上がってしまい満足にしゃべる事も出来ず、痛くて動かす事が出来な
いケツを手で押さえて堪えながら、これからの事を考えていた

(シンジがアタシのご主人様である事は判っていた。ヒカリを巻き込みたくないのは変わり無いけれど……もう、シンジをご主人様と認めた方が良いのかも知れないよね?)

アスカは怖くて堪らないリツコよりもレイよりも、シンジの立場が圧倒的な場面を目撃してもう逃げられないと思った。

(命令されると怖くて堪らなくてどんな事も拒否出来ないし……シンジ、ううん、ご主人様のチンポも舐めたし、小便も飲んじゃった。食器と便器が一緒なのも…もう当たり前に思えてきちゃってきちゃったし………………食事がドッグフードである事に疑問がなくなってきた、ボウルの水を舐めるのにも馴れちゃったわ。それに……アタシの下の毛や腋毛を剃る事も、当たり前になって来ている……)

アスカは日常と化してきている生活を思い出し、それが如何に異常か考えて笑いたくなった。

(アタシ……自分の小便も舐めたし…………糞も舐めちゃった。それにオムツ……しかも恥ずかしすぎるオムツ……今も付けているし……もう、諦めようかな?受け入れた方が楽になると思うし……それが、良いのかな?)

今の自分の状態。オムツを着けて痛く無いようにケツを押えて四つんばいのように身を伏せている。こんな女がもう普通に戻れるはずが無いとアスカは思った。

(それにアタシ……シ、いえご主人様がアタシの為に怒ってくれて……怖かったけど看病してあげると笑ってくれた時……嬉しかった。オムツを当てられて恥ずかしかったけど……安心出来た様な気もする。
背負われて車まで連れて来てくれて……ここまでも背負ってくれて……嬉しかった。治療してくれて……嬉しかった、褒めてくれて……アタシ、嬉しかった。もう…………受け入れた方が良いよね?)

痛む身体を堪えてシンジが帰宅する前に出したアスカの結論。

(家畜契約書……覚えなくっちゃ。これからアタシはご主人様に言われたら何でもしなくちゃいけないんだし……ご主人様に褒めてもらえるかもしれない)

それはこれからシンジのペットでも構わないと言う事だった。







17

アスカはシンジが戻ってくる前に完璧に諳んじられる様に暗記しようと思った。もしかしたら帰ってきたシンジが覚えたかどうか確認するかもしれない。空腹と渇きを覚えたので食事と水を舐める事はせざるをえなかったが、身体が痛むので小便する事は諦めた。しゃがまなければならないし、流す為にトイレにボウルをもっていくのも辛い。
二度目だ、なんてことは無いと思ってアスカはオムツに小便を漏らした。

(三時……授業が終わった時間。ホームルームがあるからもう少し掛かるけど、もう直ぐご主人様が帰って来るかもしれない。……起こされたり指定された時間に待っていた事はあるけど、何時来るか判らないのに待つ事になったのは始めてだわ…どうやって待っていれば良いんだろう?待っていろと命令されれば何時間でも待っていれば良いんでしょうけど……)

時間を確認したアスカはどうすれば良いのか迷った。

(……身体が痛いし治すって仰っていたから無理をすると返って叱られるかも知れない
今日はこのまま待っていよう……いえ、この姿勢だと後ろ向きになってしまう。頭を逆にしておこう)

アスカはそう思い直し、誰か入って来たら判るように身体を入れ替え、それからまた家畜契約書の内容を頭に入れ始めた。

状況を受け入れてしまったアスカは心が楽になった。恥ずかしさや惨めさ、情けなさや屈辱感と言ったものは無くならなかったが、抵抗感は薄くなった。反発心と言った感情は殆ど無くなったと思う。

(アタシはペットなんだからご主人様の言う通りにすればいい、そうすれば心が楽だしもしかしたら褒めてもらえるかもしれない)

シンジのペットである事を受け入れたアスカは家畜契約書をじっくりと読み、何度も何度も心の中で諳んじて、暗記出来ているか確認しながらシンジの帰りを待った。
夜となり、アスカが家畜契約書を読んでいると、シンジがアスカの監禁部屋を訪れた。シンジはアスカを褒めてから命令した。

「これから毎日朝起きた時と寝る前に大きな声で読むようにするんだ。今は特にする事がないだろうからよく読んでおくようにね」
「…………」

それからシンジは糞をしたくないかとアスカに尋ね、アスカは首をフルフルと振って答えた。

「そう、アスカ、したい時にはちゃんと言うんだよ}
「…………」

風呂に入れてもらい浴室で小便をし、治療を受けた後にオムツを換えてもらって食事する。
シンジはアスカの頭を撫でながら「偉いよアスカ」と労わる。褒められたアスカは心が満たされた様に感じて嬉しかった。
食事の後、午後十時にシンジが去り就寝をする。夜半に尿意を覚えたがまだ身体が痛く、オムツに放尿してそのまま寝た。

オムツカバーはボウルを跨いで小便しているアスカ。オムツは変わらずチンポのプリントだった。

五月二十七日(木)

午前五時、アスカの監禁部屋にシンジが訪れた。シンジは「暗記しているかい、アスカ」と確認してきたので肯いて答える。

「そう、夜に確認するからしっかり覚えて置くようにね、アスカ」

シンジはそう言うと浴室にアスカを連れて行って浣腸を施し、アスカの身体を洗い、手入れをした。治療の後に朝と昼の二食分、ドッグフードと水を用意してシンジが去る。
午後十時、メイドが清掃に訪ずれ、アスカのオムツを回収する。まだ身体が痛んだ為にトイレを諦めたアスカはオムツに放尿し、家畜契約書を諳んじながらシンジを待つ事にした。

オムツカバーは家畜契約書を朗読中のアスカ。オムツはチンポのプリントだった。

夜、シンジが訪れる。食事の後アスカは入浴させてもらい、シンジは治療し、新しいオムツに取り換える。午後十時にアスカは家畜契約書を朗読し、シンジは「偉いよアスカ、良く覚えたね」と褒める。アスカはシンジに褒められて嬉しくなり、もっと褒めてもらいたいと思った。シンジが去った後眠り、夜半に尿意を覚えたがそのままオムツに放尿した。

オムツカバーは鞭打ちを受けるアスカ。オムツは射精した後の萎びたチンポのプリントだった。



五月二十八日(金)

午前五時、アスカの監禁部屋にシンジが訪れた。

「アスカ、身体の調子はどう?」
「!??、は、はい、ご主人様」

昨日に続いてアスカの元を訪れたシンジは昨日までとどこか違っていた。昨日までのシンジは「アスカ、大丈夫かい?まだ痛い?」と心配している雰囲気が色濃くあったのだが、今日のシンジはどこか軽い感じがする。

「そう、じゃ、出来るだけでいい。昨日みたいに大きな声で読み上げて」
「!?」

アスカはどこか怪訝な感じがしたが、心配してくれている言葉である事に間違いが無い。
完璧に暗記を終えた契約書を、正座してから大きな声で読み始める。

「うん、完全に覚えたみたいだね。予定が狂っちゃったんで順番がバラバラになったんだけど、本来ならそいつを毎日朝夕に読み上げて決意を新たにするのはペットの最初の仕事なんだよ
今日は座ったままだったけど、立って読み上げる事の方が多いかも知れないね、アスカ」
「!?はい、ご主人様」
「うん、これからも日課として続けるんだよ、アスカ。それでね、昨日のアスカと今日のアスカの様子を見てだいぶ治って来たみたいだし、暇だと思ったから良いモノ持ってきたんだ。予定もだいぶ狂っているから調度良い、今日はソイツで遊んでいて」

「?はい、ご主人様」
(何だろう?ご主人様何で遊べって言うのかしら?…何か嫌な予感もするけど…)」

シンジはアスカにそう言うと、一度部屋の入り口まで戻って扉を開けた。すると開かれたドアから大きなワゴンを押し、メイドが会釈しながら入ってくる。

「失礼致します、シンジ様どこに置けばよろしいですか?」
「うん、とりあえず僕の前まで持ってきて。そしたら下がって良いよ」
「判りました、シンジ様」

メイドが一礼して出て行くと白い布に覆われた大きなワゴンが残った。

「アスカ、僕からのプレゼントだよ。今日はコイツで練習して時間を過ごせば良いから」
「!!??」

アスカの目の前には大小様々な材質、形状の張り型があった。

双頭やこぶ付き、明らかにアスカの口より大きい物から小さい物、三つに分かれたタイプ、中身が空洞だったり、エラだけ異様に大きかったり張り型と思えないものまで。材質もシリコンや木材、セラミックにウレタン、金属、ゴム、ガラス等々、文字通り山のように積まれている。色も毒々しい原色だったり、リアルな色合いに、透き通っていたりで様々だ。

(これは……つまりそう言う事よね……)

「アスカの身体を治す事が第一ではあるんだけど、計画もだいぶ狂っているしね。
痛くない範囲で良いからちゃんと練習するんだよ、アスカ」
「……はい、判りました、ご主人様」
「うん、頑張るんだよ、アスカ。
じゃ、アスカ、治療……の前に食事か、少し待っててねアスカ」

シンジはドッグフードの入っている袋まで進んで行く。

(………………やるしか……無いわよね…………いくわよ…アスカ)

残されたアスカは決意した。

オムツカバーはアイマスクにヘッドフォン、ギャグを着けて繋がれているアスカ。オムツは普通にチンポのプリントだった。

シンジがアスカの食事が与え、治療が済ませ、洗ってオムツを換えて出て行った後、一人取り残されたアスカは考える。

(ご主人様は遊んで練習しておけって仰っていた、でも…今のアタシはオムツをしている。まだ口は痛いけど……ご主人様は口を口マンコとして鍛えておけって言っていたのよね?夜になればご主人様ががいらっしゃる。でも、アタシ、やり方知らない……どうやればいいんだろう?)

アスカにフェラチオをした経験は無い。ペニスにキスしたり亀頭を舐め回したりした事はある。レイによって散々口中を犯されて舌使いを教え込まれた事もある。しかし、レイに下手糞だとして止められて以降、いまだ機会が訪れていない。
小便を飲む為に咥えようと思った事はあるが。

(マユミ……様に教えてもらった事って、何だったかしら?レイ…様達はご主人様にどの様に御奉仕していた?)

普通なら十分な経験と言える。始めてなのにアスカ並に経験している女性なんてそうそう居るはずが無い。しかしアスカは焦っていた。何故なら早急に上手となって、シンジに使って頂かないといけない理由があったからだ。

(嫌よッ!!アタシは嫌ッ!!マユミ様みたいに歯を抜くなんて絶対に嫌ッ!!!ご主人様のペットではあるけれど歯を抜くなんて嫌ッッ!!!!)

アスカはワゴンに積まれた張り型の山々を眺めて考えた。

(…………色々聞いたり見たりしたけど…………マユミ様は一番大事な事は、丁寧に丁寧に扱う事。……それから絶対に歯を立てたりしない事だって言っていたと思う。でも!!と、とにかく歯だけは絶対に立てたりしない様にしないと!!で、でないとアタシ歯を抜かれちゃうかもしんないのよっ!そ、それだけは絶対にッ!!!)

気合を入れ直し、アスカはもう一度考えてみた。口を大きく広げて使ったりしたらまだ痛むと言うなら、先ず舌使いを覚えれば良い。

(…………とにかく小さめのやつを色々試してみよう、それで大きいのも舐め回してみればいいわ。そしたらコツがつかめるかもしれないし…………)

決意したアスカはワゴンの山に近づくと、一つの小さいバイブレーターを手に取った。

アスカは一心不乱に様々な張り型を舐め続ける。キスをして唇を使って出し入れし、口に含んで舐め回し、舌を伸ばして亀頭にあたる部分を突付く様にもしてみた。
手の使い方も覚えようとアスカは思った。大きめの張り型を使って感触を確かめて擦ってみたり、れろれろと舐め回してみる。違う張り型を交互に舐めたりもしてみた。

(顎の感覚があんまりしない、でも、痛い……………舌の感覚なんて全然ない…………)

レイが言った胸マンコ、パイズリと言う言葉を思い出したアスカは、いつか見たシンジの“モノ”と同じくらいと思われる張り型を自分のおっぱいに挟んでみる。

(…………大きい……全然挟みきれないわよね。どうやってご主人様を満足させれば良いんだろう?)

アスカに名案は思いつかなかったが、とりあえず不十分にしか挟めなかったが上下に動かして刺激してみる。擦れて痛かったので水桶として使っているボウルの水で濡らしてもう一度試してみる。乳首を使って擦り付ける事もしてみた。

(こんな感じかな?良く判んないけど……)

おっぱいが痛くなって一休みしたアスカはじっと亀頭と傘の部分を注視した。

(…………やっぱり大きい……これ……口に入るのかな…………マユミ様は確かご主人様のはご立派だから基本は横咥えだって仰っていたけど…………でも、パイズリしたら縦になるし………多分、無理でも奥の奥まで突き込まれたりするんじゃないかな…………だとするとこれも咥えられるようにならないと…………)

現段階では無理だと諦めて、アスカは練習を再開させる事にした。舐めて、しゃぶって、挟んで、張り型を擦って、痛くて堪らなくなると休憩をする。
舌が痛くて堪らなく、アスカは何度も何度も水桶で舌を休ませて、水を舐めた。それからまた舐めて、しゃぶって、挟んで、張り型を擦る事をアスカは繰り返した。

ご主人様であるシンジがやって来る。アスカが練習しているのを見て、シンジは微笑んでアスカを褒めた。

「アスカ、頑張っているね、そうやって早く立派なペットになるんだよ」
「ご主人様、有難うございます。が、頑張ります。あ、あの……お願いがあるんです。その、聞いて頂けないでしょうか」

アスカはシンジに早く来て欲しかった、お願いをしたかったからだ。様々な張り型を舐めたりしゃぶっていたりするうちに、アスカは興奮して股間がむずむずして堪らなくて、悶々としていた。だからシンジの顔を見て直ぐお願いした。

「うん?何、アスカ?」
「あ、あの、オナニーさせて欲しいんです、お願いします!」

アスカは練習の間ずっと思い切りオナニーがしたくて、思わずオムツを外して自慰しようとして、ペットは許可無く自慰出来ない事を思い出してしまった。
この部屋には至る所に隠しカメラとマイクがあるはずとアスカは思っていたし、オムツのプリント写真を見ても明らかだろうと思う。もしばれてしまったら躾けられると思うと諦めざるを得なかった。
監視されているのだから練習をサボるわけにはいかないし、イきたくて、上り詰めたくて、
もう限界だった。

(お願い、ご主人様!アスカにオナニーさせて!)

「……ふむ、我慢できないの、アスカ」
「お願いしますご主人様、イきたくて堪らないんです」
「じゃ、しても良いよアスカ、そんなにしたいなら仕方ない。許可してあげる」
「!!?あ、有難うございます、ご主人様!」

アスカはシンジに感謝の言葉を述べるとオムツを急いで外してシンジに問いかける。

「あの、ご主人様、どうやってオナニーすれば良いですか?」
「うわ〜泡だっているよ、アスカ。凄い事になっているね。そうだね、じゃあ仰向けになってこっちを向いて、足を大きく開いてケツを高く突き出してくれるかな?
それでイく時は僕に大声で報告するんだ、それで思いっきりマンコを指でかき回してごらん。きっと気持ちよいよ」
「わ、判りました、ご主人様、それではいきます」

アスカは指を三本突っ込んで、片手でおっぱいを揉みしだきながら思い切りかき回す。

「あ、アッあぁぁああぁぁぁあぁぁぁッ、あっ!い、イっっちゃいます!アスカイッちゃャいますッ!!!ご主人様ッ!い、イクぅっ!あ、あぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ、い、イクぅぅぅうぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

我慢の限界を迎えていたアスカはシンジに向かって見せ付ける様に腰を突き出し、ヴァギナに指を入れてかき回した。火照って敏感となっていたアスカは直ぐに上り詰めて、イってしまった。

「アスカ、気持ち良かったかい?」
「!?」

もうオナニーを我慢しくても良いと聞かされて、悶々として身体が疼いて仕方が無かったアスカは直ぐに絶頂を迎えて恥を晒した。今のアスカは身体の力を抜いて荒い息をつき、絶頂の余韻に浸っていたがシンジの声で我に返った。
身体の疼きが限界だったアスカは無我夢中でシンジにオナニーのおねだりをし、許可されてイく瞬間を見せてしまった事が急に恥ずかしくなった。

(っ〜〜〜〜〜ご主人様にイくところ見られた!)

「アスカ、思い切りイけて気持ち良かったでしょう?」
「は、はい、ご主人様」
(ッ恥ずかしい!で、でも……本当に気持ち良かった。あ、あんな快感や開放感なんて生まれて初めて!気持ち良かった!)

「アスカはね、僕に見られてイってしまう恥かしいペットなんだよ」
「…………」
「アスカには気持ち良い事一杯教えてあげる、だから早く立派なペットになるんだよ」
「……はい、ご主人様」
「さ、それじゃ食事の時間だよ。それからもうそろそろ一人でお風呂にも入れるだろうけど僕が洗ってあげる。食器を持ってきてそこで座って待っててねアスカ」
「は、はい、ご主人様」
(気持ち良かった……ゾクゾクして堪らなかった……アタシ……ご主人様に見られてイってしまう恥ずかしいペットなんだ……)

アスカは自分の食器であるボウルを取りに、洗面所へと這って行った。

シンジは食事を与えると風呂に入れて、手入れをして、浣腸をして、風呂から上がって歯を磨かせたアスカに首輪をしてから治療を施す。オムツを換えたアスカがこれで今日も一日が終わると家畜契約書を読み上げたが、今日は其処から少し違った。

「アスカ、前にも言ったけど計画が遅れている。修正しないといけない。明日と明後日も治療を第一優先とはするけれど遅れを取り戻す必要がある。判るよね、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、おっぱいも鍛えようとしていたのは感心だったね、偉いよアスカ。僕は口マンコを鍛えさせようと思っていただけだったからね。でも、それだけじゃ遅れを取り戻すのは難しい。これも判るよね、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、それで明日から本格的にアスカが立派なペットになる為の訓練をする。それにアスカのおっぱいはやっぱり少し小さいよね。大きくするからおっぱいを突き出して」
「!!!??」

そう言うとシンジは注射器を取り出した。

「大きくする為のホルモン注射だよ。それから感度を良くする為の錠剤とクリームだ。今日は僕が注射してあげるけど、これからはアスカが自分でするんだ。軟膏は乳首を中心におっぱいとケツ、マンコにケツ穴の奥まで十分に擦り込む事。どの辺りにどの位の分量が適量かは今から僕がするから覚えておく様に」
「…………はい、ご主人様」
「注射は乳首の中心だよアスカ、出来るよね?毎朝軟膏をそれぞれの場所に擦り込んで、錠剤とカプセルも各一種類飲むんだ、忘れちゃ駄目だよ、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、それからアスカはしばらくは起きたら一回。夕食が終わって寝る前にも一回は最低でもオナニーする様にね。日中に関してはこっちでその都度指示をする。
オナニーする時は飼い主である僕の事を思い浮かべながらする事。これはね、常に発情状態にしておく事でアスカを気持ちさせ易くするのにどうしても必要なんだ。
見習いであるアスカには経験が圧倒的に足りないからね。時間が空いたらいつでもオナニーしたり訓練するんだ。これも判るよね、アスカ」
「…………はい、ご主人様」
「最後だ。アスカのマンコとケツ穴はまだまだ堅い。十分にほぐす必要がある。太い方をマンコ、細い方をケツ穴に入れる事」
「…………」
(アタシ……これから毎日オナニーしてにバイブを入れるんだ……)

シンジはそう言って二本のバイブレーターを渡す。

「振動したり電流を流してくれたりする。ランダムに動いたり振動したりするからそのつもりでね」
「……はい、ご主人様」
「今はこの大きさだけど順次大きくしていく、それじゃアスカ、始めるよ」

シンジはアスカの乳首に注射針を刺して薬剤を流し込み、クリームを塗りつけ始める。

(……っアタシ……今注射されている…………おっぱい…大きくされちゃうんだよね?
………………どうしよう?)

アスカは自分がこれからどうなるのか、どれくらい大きくなってしまうのか、絶望感を感じながらシンジの注射を受けた。更にシンジは奥の奥まで軟膏を塗り、おっぱいにもヴァギナにもアナルにもたっぷりと擦り込んでいく。

(な、なにこれ?身体が火照ってくる!?身体中が芯から熱くなってくる!??駄目ッ!!!じっとしてなんかいられなくなってくるッ!!!)

クリームを塗り終えたシンジはアスカにオナニーする様に命令する。

(ッさっきより凄いっ!!なにこれ!?すごいっ!!!気持ちいいッッッ!!!!!)

アスカはあっけなく絶頂に達し、イってしまっても尚も熱く、むずむずする股間を弄り続けた。

(弄っても弄っても足りないっ!!!もっとかき回したいッ!!!)

シンジは腰を浮かして両穴を指でかき回し続けるアスカの手をどかしてオナニーを止めさせ、膣穴とアナルに小ぶりのバイブレーターをいれる。

(!!!???)

「アスカ、アスカのケツはまだ治りきっていないんだから無理は出来ないよ。残念だけど今日はこれまでだ、続きはまた明日にね。さ、オムツをしてあげるから両手で脚を持って」
「!!!!???」
(そ、そんなッ!!まだまだ全然足りないのにッッッ!!!!!)

「ソイツは時々大きく動いたり振動したりしてくれる。運が良ければまたイくことが出来るよ、アスカ。じゃあ、お休み、絶対にオムツを取っちゃったり触ったりしたら駄目だよ」
「!!!!!!!!!」

そう宣言してシンジは調教部屋を出て行った。

(そんなっ!!!!ひどいっ!!!このままずっと悶えて我慢していろって言うの!?
お願いっっっ!!!ご主人様ッ!戻ってアスカをイかせてえッッッ!!!!!!!!)

オムツカバーは四つんばいで浴室へと這っていくアスカ。オムツは精液を吐き出しているチンポのプリントだった。







18

五月二十九日(土)

午前七時、シンジ、レイ、マナ、マユミがアスカの監禁部屋を訪れる。

「アスカ、アスカ、目、覚まして」

マナがアスカの頬の辺りをぺちぺちと叩いてアスカを起こす。

(……あ…さ?…)

「アスカ、起きて」
「!!?」

アスカが声に気付いて振り返ると、シンジとレイ、マナ、それにマユミがいた。

「アスカ、起きた?朝だよ。もう七時だよ、起きて」
「ッお、おはようございます、マナ様!」
「ご主人様、おはようございます。レイ様、マユミ様、おはようございます」

アスカは敷布団ではなく床の上で気絶していた。小さい動きや振動をする両穴のバイブレーターに耐えかねて這って歩いたり、蹲って耐えたりしていたが、時折襲う大きな動きや振動、両方一緒に動いたり、乳首が床に擦れたりすると刺激に耐え切れなく、その度に絶頂を味わう事となっていた。
刺激が足りなくてあとちょっとなのにイきたいのにイけず、唐突な刺激もイけたり、イけなかったりで、薬の効果が切れて消耗して気を失ったか気絶してそのまま意識を失っていたらしいとアスカは思った。

今も両穴は緩く刺激されているが、股間がむずむずしているが気になると言う程度だ。

「起きた?アスカ。今日の予定を言うよ?アスカは身体測定とか、何回イけるかとか、どれだけ耐えられるかとか、感じる場所はどこかだとか調べるから。アスカをどんなペットにしていくか、これを参考にするから大事なんだよ」
「は、はい、マナ様…………」

(今日、アタシの運命が決まるの?アタシどうなっちゃうの?)

「アスカ、起きたら何をするか覚えている?」
「!?、は、はい、覚えております、ご主人様。……あ、あの、どちらから始めれば宜しいですか」
「ん、そうだね、じゃ宣誓から始めて。アスカ、多分凄い事になっているだろうし、オナニーはお風呂に入ってきてからか、お風呂の中でやると良いから」
「はい、ご主人様」
「それがすんだら食事して身体測定とアスカの感じる場所を調べる。それとアスカ、そっちを見て」

シンジの指差した先には衣装ケースがいくつか有った。

「昨日のアスカへのプレゼントとか、細々した物とか、これからあれでアスカは管理するんだ。判ったかい、アスカ」
「はい、ご主人様」
「衣装もいくつか入れてあるし説明書きと一緒に薬とかもある。覚えておいてねアスカ」
「はい、ご主人様」
「じゃ、治療してあげるからケツを向けて。終わったら始めるよアスカ」

(管理か…いえ、それよりも今はアタシが調べられる事、どんな結果になるんだろう?)

アスカの運命を決めるかもしれない検査が始まった。



午後二時、アスカの昼食を終えてシンジが結果を発表する。

「アスカ、さて、結果を言うよ」
「はい、ご主人様」
(これでアタシの運命が決まるかも知れないのね……)

「……それで結果なんだけどねアスカ……どうにも中途半端と言うか特段に弱い場所も強い場所無いみたいんだよ、アスカ。身長が168センチ、上から83、57、85、体重は49キロか……まあこれは良い、特徴は無いけど逆に言えば可能性は十分だしね。
それから特に刺激に強い場所はなく弱い場所もない。あえて言うなら首筋かな?反応が良かったのは」
「??はい、ご主人様」

アスカは困った様に言うシンジに疑問を持った。

(どう言う事?なんで困っているんだろう?それが普通だと思うんだけど……でも、ご主人様おっぱいは少し大きくするって言っていたわよね……)

「否ね、普通は何かしら特徴が出るもんなんだよアスカ。レイはマンコが弱点だし、マナはクリトリスが弱い。マユミはおっぱいが弱点だし、リツコだってケツ穴に弱い。レイから聞いたけど痛みにも弱くもなく強いって事も無いみたいだし……」
「……はい、ご主人様」
「アスカ、僕はね、アスカの弱いところを重点的に鍛えて僕に相応しいペットにしようと思っていたんだよ、それがこうだと判断に迷うって言うか……」
「はい、ご主人様」
(何だろう?何だか嫌な予感がする……)

「それで結論なんだけど……特徴が無いなら特徴を作ろうと思う。並行して色々試してみるよ。それでアスカの反応を見て判断するから」
「!?」
「アスカには言ったと思うけど、おっぱいも大きくするよ。このままだとあまりにも小さいからね。ただ特徴が出るまでは大きくし続けるから」
「!!!???」
「アスカには明日いろんなペットを見てもらう。それで自分がどうなりたいか考えるんだ。幸い明日も休日だから調度良い。アスカ、明日は出かけるからそのつもりでいてね」
「…………………」

(ど、どういう事!?ア、アタシどうなっちゃうの?お、大きくし続けるってどういう事?も、もしかして特長をつけるって、ま、ままま、まさかマユミ様みたいにアタシの歯を抜いちゃうって事!!????)

「じゃ、そう言う事だから明日の午前一時にここを出る。十二時半までには準備を終わらせてここに来て。ちゃんと仮眠を取っておいてね。それからアスカ、僕は十一時半にここに来る。それで食事を取って準備するからその他の事は終わらせておいてね、その時間に僕がここに来るから。
早いけど明日の午後一に説明に伺うってキョウコさんに連絡しているから仕方が無いんだよ。キョウコさん、食事の用意して待っていてくれるって」
「…………」
「アスカ、仮眠の前に日課を終わらせておくんだよ。
じゃ、早いけど今日はもうこれでお終いだ。レイ、マナ、マユミ、アスカ、皆お休み」
「お休みなさい、碇君」
「シンジ様、お休みなさい」
「お休みなさいませ、シンジ様」
「……お、お休みなさいませ、ご主人様」

(ど、どういう事?いろんなペットって何を見せられるの?どこに連れて行かれるの?マ、ママにどんな話をしているの?それに説明に行くって何を説明するの?)

アスカは混乱して何も考えられなかった。だが意味の無い事だと気付いてしまう。

(考えても判らないんだからもう考えるのは止めよう、今はとにかく休まないと……)

考えて判らないならば行けば判るだと開き直り、アスカは日課であるオナニーと家畜契約書を朗読して仮眠を取る事にした。

午後九時半、シンジがアスカの監禁部屋を訪れる。

「いらいっしゃいませ、ご主人様、お持ちしておりました」

(オムツしないでご主人様をお迎えしたのって何日ぶりだろう?やっぱり恥ずかしいし……)

「うん、アスカ。じゃ食事にしよう」
「はい、ご主人様」

シンジの言う「食事にしよう」の声に答えてアスカは食器と便器であるボウルに水を汲みに行く。

アスカはドッグフードを食べたあとに小便をして、それを舐めて後始末した。……やはり恥ずかしい。異常な事をしている自覚はある。だがアスカの抵抗感は薄れてきており、ご主人様のペットなんだから当たり前なんだとも思った。

それからシンジはアスカの尻を見た。

「うん、ケツだけはまだ赤く腫れているけど、その他はもう大丈夫だね。ケツも明日か明後日には奇麗に治っているはずだよ、頑張ったね、アスカ。念の為に明日は寝る前にこの薬を痛いところに塗って、そしてこの錠剤を飲むんだよ」
「!!?……ご主人様、有難うございました。アスカは嬉しいです」

シンジはそう言ってアスカの傷がほぼ完治した事を喜び、手にしている軟膏のチューブと錠剤を手渡した。

(嬉しい!アタシの傷が治った事を喜んでくれた!)

だがシンジはそう言った後に、またもや別の軟膏と錠剤を取り出しながら言った。

「これから行くところには普通のペットから特別なペットまでいろんなペットがいるところだよ、ただ秘密の場所にあるんだ。だからアスカも言いふらしたりしたら駄目だよ」
「!!?」

(特別なペット!?どんなペットなの??)

「アスカ、まだ明日になっていないけどアスカが感じ易くする為の薬を塗るよ。それから薬も飲んで注射をする。明日の昼にはキョウコさんの所に伺うから明日の朝にする訳にはいかないからね」
「…………」
「それから今日の衣装だけど、あそこでメスは服を着ないんだ。だからこのまま車まで行く。レイもだよ」
「!?は、はい、ご主人様」

(裸のままで車に乗って行く、か…やっぱり普通じゃない所ないんだ)

「良し、じゃあアスカ、薬を塗るから準備をして、それが終わったらレイ達を待とう」
「判りました、ご主人様」

アスカは言い知れぬ不安感を胸にレイ達を待つ事になった。



午後十一時半、アスカは全裸に首輪、目隠しをしてリムジンに乗り込んでいた。シンジ達を乗せた車は第三新東京市の市内を寄り道しながら進み、とあるカートレインに車を停車させた。カートレインが動き出し、ダミーとなっている雑居ビルの地下に進んでいく。アスカは車中で正座しながら疼く身体を持て余していた。

(どこに行くの?この感じは地下に降りている?ずいぶん進んだ気がするけど何処まで行くの?ご主人様!アスカは身体が疼くのご主人様!何処に行くの?)

監禁部屋で塗られた軟膏はリツコ特製。アスカの最初の調教で使われたのはアスカに破瓜の痛みを憶えさせるためのものだった。裂けたりしない様にする事を主眼とし、感覚を鋭敏とするには効き目を抑えた物だ。

(下半身にどうしても意識が向いちゃうし乳首が熱をもっているみたい…我慢できない…オナニーしたい……オナニーしたい……クリトリス擦りたい!)

しかし本格的な調教に入って使われている物は違う。間違えて使用したりしない様に、猫印を入れられた更に凶悪極まりない代物だ。アスカは落ち着かなく尻をむずむずさせ、おっぱいを触りたいのを我慢するしかなかった。

カートレインが止まると車は専用のエレベーターで更に地下に降りて、また動き出すとしばらく走るとようやく止まる。

「さ、アスカ着いたよ。ここがゲヒルン。人間改造研究所とも呼ばれているペット育成と飼い主が楽しむ事を目的とした建物だ」
「!!?」

シンジはそう言いながらアスカの目隠しを取った。
 


目隠しを外されたアスカは意外な物を見た。そこには豪華ではあるがソファーとテーブルしかなかった。

(!?いえ、これは多分待合室?)

アスカは“人間改造研究所”と聞いて恐怖で一杯だったが少し拍子抜けした。もちろんそれは早計な考えではあるが。

「アスカ」
「!?はい、ご主人様!」
「ここはねアスカ、ジオフロント建設中に空洞を見つけたんだ。落盤事故が起こった事にして、それから整地して建物を建てた」
「…………」
「だからこの広大な空間にはこの施設群しかない。森林公園とか色々作ってはいるけどね……」
「…………」
「父さんが進めている“ペット補完計画”ペットに足りない物を埋めるにはどうしたら良いか?いかにより良いペットを作るか?作ったペットでどう楽しむべきか?ペットと家畜の違いとは何か?そんな事を研究して楽しむ為に作られたんだよ、アスカ」

(良いペットを作って…作ったペットで楽しんで…ペットと家畜の違いを研究する…………ペット補完計画、か……アタシが今から行くのはそんなところなんだ…………………)

「アスカ、さっき薬を塗ってあげたろう?本当は最初にやったみたい全身に擦り込むんだ。
けど、個人差があって効く人は凄まじく堪らなくなる。車中でも落ち着かなかったし今も疼いて堪らないんだろう、アスカ」
「はい、ご主人様」
(そうですご主人様、アタシ疼いて惨めで興奮しています……)

「アスカには効果が高いみたいだから今は乳首と穴、クリトリスだけしかしていない。躾の時や訓練中は別だけどね、でも中まで指を入れて内側までしっかりと擦り込むんだよ」
「はい、ご主人様」
ここでは我慢する必要は無いから安心して。したくなったらいつでもして良いよ、許可してあげる。ここは何でもありな場所だからね」
「…………」
(何でもあり、の場所なのね……)

「レイ、レイ達に来てもらったのは始めてのアスカにここまで付き合ってもらう為だよ。アスカが不安だと思ったし、新しいペットを見るのもレイ達の参考になると思った」
「うん、碇君」
「…………」
「だからもう大丈夫。施設を利用して訓練するなり休むなりしていてくれれば良いから。九時前に連絡するからそれまで自由にしていて、今日はアスカが主役だからね。ああ、あとマネージャーのカヲル君をここに来る様に連絡して」
「……判ったわ、碇君」
「「はい、シンジ様」」
「うん、じぁあアスカ、ここで少し休もう。カヲル君が来たらちゃんと挨拶するんだよ」

シンジはそう言ってアスカの方に振り向いた。

「…はい、判りました、ご主人様」
(カヲル様ってどんな方?ご主人様達以外でアタシは恥ずかしい格好を見られる……惨めよね…アタシ……)

シンジに答えたアスカは入り口の方を向いて座り直し、カヲルと呼ばれる人物を待つ事にした。



近づく足音が聞こえる。まもなく誰かがここにやって来る。アスカはカヲルと言う人物が来るのだと思った。

勢い良く扉を開けて、開口一番カヲルはシンジを笑いながら非難した。

「待っていたんだよ、シンジ君。なかなか来てくれないものだから忘れていたんだと思っていた」
「酷いな、カヲル君。そんな訳ないじゃないか」

シンジは笑いながらカヲルに言葉を返す。ご主人様とカヲルという人物はかなり仲が良さそうだとアスカは思った。

「シンジ君、このメスはシンジ君のペットかい?」
「そうだよ。僕の新しいペットのアスカだ。アスカ、カヲル君だよ、挨拶をして」
「はい、ご主人様。カヲル様、ご主人様の見習いペット、家畜でメスの惣流・アスカ・ラングレーです。どうかよろしくお願い致します」

アスカはカヲルに向かって深々と一礼して挨拶をする。

「そうかい、僕はシンジ君の友人でゲヒルンのマネージャーをしている“渚カヲル”だ。カヲルと呼んでくれれば良い、僕もアスカと呼ばせてもらうよ」
「はい、カヲル様」
「それで、シンジ君、今日はどんな用件でここに来たのかな?忙しいシンジ君の事だ。僕の顔を見る為だけに来るはずなんてないからね」
「本当に酷いな、カヲル君。そんな風に返すなんて」

シンジもそんなカヲルにはこれ以上言い返せなくて苦笑するしかない。

「カヲル君、今日ここに来たのはアスカをどんなペットにしようか迷っていてね。アスカに一通り見て貰おうと思ったからなんだ、ここならどんなペットだっているからね。それと陰毛の永久脱毛処理もしてもらおうと思っている」
「!!!!!」
「そうかい、シンジ君。じゃあ正式なペットにしているんだね?」
「うん、そうだよカヲル君」
「……………」
(アタシ……下の毛がもうなくなるんだ…………)

「そうかい…………シンジ君、今日と明日の予定はどうなっているんだい?それによって予定を立てないといけないから教えてくれないかい」
「うん、それがね、あんまり時間が無いんだよ、カヲル君。お昼過ぎの約束があるから九時にはここを出なくちゃ行けないんだ。アスカは始めてだから外の施設とかも案内したいし……出来るかい?カヲル君」
「…………」
「……そうだね、シンジ君。うーん、今午前二時か………………………………よし、シンジ君。それじゃあこうしよう。一番大事なのはアスカの脱毛処理だ。シンジ君のペットだからね、丁寧にやらないと。アスカに体験させるのは今日はなし。時間が掛かりすぎるからまた改めて来て欲しい」
「うん、そうだね。それでどうするの?」
「…………」
「下準備も含めて三時間、時間をくれないかい、シンジ君。やはりそれくらいの時間が欲しい。これで午前五時」
「うん、それで?」
「…………」
「お昼時の約束という事は昼食はその時間に取るんだろう?シンジ君。だから朝食は七時か八時くらいが望ましい。見学だけだとそんなに時間は掛からない。二時間で駆け足で案内するよ、そうしたら七時だ。一時間で食事を取って八時から外を見てくると良い。散歩するだけなら一時間くらいだと思う」
「うん、そんな感じかな、それで?」
「…………」
シンジ君だけならともかくレイ達やアスカがいる。だからシンジ君達は屋敷に一度戻らないといけないんだろう?九時に此処を出れば十時に帰れて、準備をすれば十二時の約束に間に合う。どうだい、シンジ君」
「……うん……それじゃそう言う事にしよう。でもそんなに焦る事もないよ、カヲル君。散歩なら別の機会にしても良いし」
「そうかい、シンジ君」
「…………」
よし、聞いていたねアスカ?それじゃ始めよう!両手を上げて立って、脚を肩幅くらいに開いて。カヲル君に処理する部分を良く見てもらうんだ」
「!!はい…ご主人様」
(アタシは今からパイパン、もう一生、生えてこない。惨めで恥ずかしくて……でもアタシ、ゾクゾクしているわ…興奮して濡れているのが判る…)

アスカは両手をバンザイさせて腰を突き出し、カヲルに見えやすい姿勢を取る

(視線を感じる!恥ずかしい!ご主人様以外で始めての男の人!)

「じゃ、シンジ君。確認させてもらうよ。…アスカ、心持ち腰を落として手を頭の上で組んで……そう、そんな感じかな?」

(見られている!恥ずかしい格好!マンコとケツ穴の奥まで検査されている!)

カヲルは脱毛予定部分をじっくりと時間を掛けて観察し触診して肌の状態を確認する。時間を掛けて診察を終わらせたカヲルはアスカの両穴に指を突っ込んで動かしてみたり、出し入れしたり、揉みほぐして刺激を与えたり、息を吹き掛けたりしてアスカの反応を確認する。

(だ、だめっ、疼くっ!変な気分になってきちゃうっ!お、オナニーしたい!)

「ふむ……この肌と毛穴の状態ならなんら問題は無いね。下準備してから脱毛クリーム塗って、電流を流しながら刺激して一時間もすれば奇麗に毛根を除去できるよ。穴についてはまだまだ堅いねぇ、シンジ君。反応については悪くないみたいだけど……シンジ君、迷っているってどういう事だい?それからアスカに一通りペットを見せたいって」

(が、我慢できないっ!かき回したいっ!)

カヲルはアスカを蹂躙する手を休めないでシンジに質問をする。両穴に執拗な刺激を与え続けられ、乳首を指で弾かれたり、舐めて味を評価されたり、恥ずかしくて、気持ちよくて、官能が燃え上がったアスカは手を下げてオナニーしたいのを必死に我慢していた。

「うん、見ての通りアスカはまだ殆ど使っていない。どうにも特徴が無くてね、方向性が決められないんだ」

(ひぅっ!!クリトリス捏ねないでっ!)

「特徴が無いってどういう事だい?シンジ君」
「弱いところを重点的に鍛えて、其処を飾ったり改造したりして特徴にしようと思っていたんだ。でも、特に強いところも弱いところも無いんだよ。それで並行して調教したり手を加えていこうと思ったんだ」

(!!い、息吹き掛けられたら感じちゃうぅぅぅ!)

「なるほど……それでいろんなペットを予め見せておこうと?でも感度は悪くないみたいだよ、シンジ君」

(と、途中で手を止めないでッ!も、もう少しでイけるのにっ!)

「それはリツコの猫印使っているからさ、敏感になってもらわないといけないからね」

(!!りょ、両方入れちゃダメぇ!あ、あともう少しっ!も、もっと深くっ!ズボズボ入れてッ!!)

「あ、あれを使っているのかいシンジ君?まだ見習いなんだろう?」

(い、イく!も、もう少し!もう少しっ!で、でも、が、我慢しないとっ!!)

「両穴と乳首、クリトリスだけだよカヲル君……って、何だか落ち着かないね」
「!!?」
「アスカ、思いっきりオナニーして良いんだよ、許可してあげただろう?もう少し掛かるからその間サカっていて」
「!!!」
「そうだね、電流流すと刺激があるし、動かれたり、それでイってしまわれても困るし」

(が、我慢しなくてもいいっ!?い、イってもいいっ!!!?)

「うん、じゃあカヲル君、アスカから指抜いてあげて、アスカ、始めて良いよ」
「っは、はいっ!ご主人様!アスカ今からオナニーします!!!」
(我慢しなくてもいいっ!ズボズボしてもいいっ!!)

シンジとカヲルはそれから雑談を交えながらアスカの改造計画を語り合い、アスカは自分を激しく慰めながらシンジの話が終わるのを待つ事となった。







19

アスカはカヲルとシンジの会話が終わるまでに二回イってしまった。三回目の最中に時間がないからとシンジに止められ、シンジによりイカされた。医療室の様に様々器具が置いてある部屋に案内されたアスカはそこで陰毛の永久脱毛処理を受け、今は施設を案内してもらう為に四つんばいでカヲルとシンジの後ろを這い歩いている。

(クリーム塗られて電流で刺激されて……気持ちよかったけどイけなかった……それにアタシ……もうこれで一生パイパン、陰毛が生えてこないんだな……)

「アスカ」
「!?はい、カヲル様!」
「ここに入るとペットがいる。休んでいたり訓練していたり、躾を受けていたりと様々だ」
「はい、カヲル様」
「ここにはペットだけではなく、その飼い主がいる場合がある、調教師もいるね。ちゃんと挨拶して、命令されたら従うんだよ。もちろんシンジ君が止めたりしたらその命令は絶対だ、シンジ君に従えば良い」
「っ……はい、カヲル様」
「さて行くよ。でもその前にペットが移動する時のルールを言っておこう」
「はい、カヲル様」
(ルール?ルールってなんだろう?)

「基本は這って進む。ただ他のペットの訓練や躾を邪魔しちゃいけないし、誰のペットか判り易くする為に飼い主にリードを着けてもらって移動をするから」
「!はい、カヲル様」
「判ったみたいだね、偉いよアスカ。シンジ君、準備はしているのかい?」
「うん、カヲル君。アスカの好きな赤色のを用意してきた」

シンジはそう言ってアスカの首輪にリードを着けた。

「さ、行こう、アスカ。カヲル君、行こう」
「はい、ご主人様」
「うん、行こう、シンジ君」
(リード!リードを付けられて引き回される!恥ずかしいっ!ア、アタシ惨めだわ!!)

アスカはいよいよ施設の内部へと入る事となる。



五月三十日(日)午後一時、アスカは自宅に向かっている。シンジは車中でアスカがこの十日間どのような生活をしていたのか説明をした。シンジの話が終わった後、車中でアスカにはゲヒルンでの見た事を思い起こしていた。

(アタシ……十日ぶりに帰れるんだな……アタシは学校で体調を崩してレイ様達に看病してもらっていた、か。毎日話して仲良くなって、今ではアタシの部屋まであって、ママに連絡したり、帰るのを嫌がったアタシに、代わりにご主人様が連絡してくれた……ご主人様がそんなアタシを諭して一緒に訪問してくれるって事にするのよね。
それで後は上手くごまかしなさい、別にばれたって構わないから、か。それでご主人様が一緒にいらっしゃる時、アタシは話を合わせるだけで良い。アタシはただ素直にママに謝れば良いって言われたけど……上手く出来るかな?)

施設の内部に入ったアスカはシンジにリードを引っ張られて連れ回された。案内されて先でペット達は奉仕していたり、芸を披露してしていたり、訓練していたり、躾を受けていたり、檻で休んでいたりしていた。

(…本当にいろんなペットがいた。でもそれよりも……信じられない、信じたくない……)

アスカには特別なペットとはとても人間とは思えなかった。恥ずかしすぎる芸を披露していたり、全身余すところなく卑猥な図柄や文字の刺青、体中がピアスだらけだった。焼印されたペットもいた、全身余すところなく毛の無いペットがいた。そして身体の一部が異様に発達していたり……手足がなかったり。

(歯を抜かれるなんて絶対に嫌って思っていた、今でもそれは変わるはずがないわ。でも……それでも覚悟が甘かったんだ……)

衝撃で声が出ないどころか、あまりにも凄惨だったので目を伏せてしまったペット、いや飼い主らしい人物は“家畜牛ミサト”と呼んでいたからペットではなく家畜なのだろう。有り得ないほどに肥大したおっぱい、あれでは自分で動けない。
大きな鼻輪をつけて、全身卑猥な図柄と文字の刺青だらけ。木馬に載せられ全身に熱蝋と複数の鞭を受けてもっと無様にして欲しいと泣き叫んでいた。

(アタシも……立派なペットにならないと手や足を切られたりするの?ご主人様に逆らったら家畜牛と呼ばれていたメスの様にされる!?)

一通り廻った後にカヲルはシンジと朝食を食べ、アスカの今後を相談しているのを聞いた。

「……アスカ、どうだった?少しはこの施設の事が判ったかい?」
「……はい、ご主人様」
「それでアスカはどうなりたいのかい? アスカにはシンジ君への忠誠を感じる事が出来る、立派なペットには必要不可欠な心だよ。そう、そんなアスカは好意に値するよ。……好きって事さ。だから教えてくれたら希望に沿う様にしてあげるよ」
「!??い、いえ、カヲル様!まだ考えが纏まっておりません!お許し下さい!」
「……そうかい、考えておくようにするんだよ、アスカ」
「は、はい、カヲル様」
「……さて、シンジ君、申し訳ないけどやはり時間が足りなかったよ、もう八時半だ。これから外に出たら中途半端になってしまう。外の施設を見る時間はあるかい?」
「いや、気にする事はないよ、カヲル君」
「そうかい、シンジ君。また来てくれると嬉しいね」
「…………」
(これからアタシはご主人様のお家に戻ってそれからいよいよママに会う。……ばれない様にしないといけない、でないとアタシ……)

アスカはゲヒルンで見たペットから自分の行く末を想像してしまっていた。そしてもしもシンジに迷惑を掛けたとされたらキョウコやヒカリもああなるかもしれないと想像する。ゲヒルンで脱毛処理を受けたアスカはどうしたってシンジに従うしかないと改めて誓い、キョウコに会う下準備をする為に屋敷に戻る。

「アスカ、これからアスカを徹底的に磨いてあげる。それが終わったら衣装はここに来る時に来ていた服を着るんだ。それから宿題とお土産があるから忘れない様に今から言っておくよ」
「!?ご主人様、宿題とお土産とはなんですか?」
「それは開けてのお楽しみだよアスカ。指示書と一緒に入っているから」
「…はい、ご主人様」

(ご主人様には大きなバッグを渡されたわ。宿題とお土産って何なんだろう。……ゲヒルンに行ってはっきり判ったわ。アタシ……もう、戻れるはず、ない…………ペットが芸をしていたり訓練しているのを見て…もの凄く吃驚したけどアタシは確かに興奮してた、アタシもやらなきゃいけないんだって思った。
他の飼い主様に挨拶をして、それからお手とか、チンチンとかして褒められて、もの凄く恥ずかしかくて惨めだったけど興奮していたわ)

アスカは緩く振動続けたり、時折大きくうねったりするバイブに手を当てた。今アスカはキョウコに会う為にシンジ達とリムジンの車中にいる。着ているのは最初に着ていたイエローのドレスだ。

(出歩くのにバイブをマンコとケツ穴に入れるなんて普通じゃないのに、惨めなのに、恥ずかしくて堪らないのに……でもアタシ興奮しているし気持ち良いと思っている。もう一生パイパンだしご主人様に飼われるしかない、戻れるはずがないわでも、ママやヒカリに迷惑掛ける訳には絶対にいかない。どうしたらいいんだろう?)

アスカには答えが出なかった。現状を受け入れる決意はした。ご主人様に飼ってもらう、それは良い。どれだけ受け入れられるか判らないけど、ご主人様好みの身体にだってなろうと思う。一杯練習してご奉仕が出来るようになって、芸だって覚えようと思う。
でも、それは自分だけの事にしないといけない。ご主人様はやるといったらやる事をゲヒルンで思い知らされた。ママやヒカリを巻き込まない為にはどうするべきか、アスカには判らなかった。

「…さあ、アスカ、着いたよ」
「!?はい、ご主人様」

思い悩むアスカを乗せて車は止まる。キョウコに案内された惣流家の座敷には料理が所狭しと並べられていた。シンジ達をもてなす為、久しぶりに会ったアスカの為に準備された料理だ。皆が席に着いたのを確認してキョウコが話し始めた。

「シンジさん、本当にご迷惑掛けて申し訳ありません。アスカが我侭を言った所為で十日も泊めて頂いたなんて……本当にお詫びのしようもありませんけどゆっくりして食べていって下さい。それからアスカがどんなご迷惑をお掛けしていたか聞かせて頂けるとありがたいのですが……」
「いえ、とんでもないですよ、キョウコさん。迷惑なんて全然ありません。レイ達とも仲良くなったみたいだし、話し相手になってくれているみたいでこれからもお願いしたいです」
「本当にアスカは……アスカ、お礼はちゃんと言ったの?」
「う、うん、ちゃんと言ったわママ」
(ごめんなさいママ、もうアタシ駄目だと思うの、ペットで良いって思っているの)

「……そう、それじゃそれで良いわ。後でママにも聞かせて頂戴ね?」
「う、うん、ごめんなさい、ママ」
(……どうしても股間が気になっちゃう。ママ、不振に思わないかな、気付かれたらどうしよう?気を付けないと……)

「それじゃあシンジさん、レイさん、マナさん、マユミさん、何もありませんけど食べていって下さい。アスカも食べて良いわよ、アスカの好きなハンバーグもあるから」
「……美味しそうだわ」
「いただきまーす」
「キョウコさん、どれも美味しそうです。どうやって作るんですか?」
「う、うんママ。それじゃ食べるね?美味しそう!」
「キョウコさん、頂きます」

(本当に美味しそう。ケーキは一度食べたけど不通の食事は……十日振り、か)

豪華な食事を囲み昼食会が始まった。



五月三十日午後八時、
シンジ達が去り、キョウコによって叱られた後にアスカはベッドに転がって考えていた。

「アスカ、シンジさんはああ仰っていたけど本当はどうなの?」
「う、うん、本当よ、ママ……その……赤木理事長を紹介してあげるって、い、言われて、シンジ達と一緒に行ったの」
「…………」
「そ、それでね、その、あの、た、倒れちゃったんだけど赤木理事長に看病してもらって仲良くなったの!そ、それでね、これからも何時でも来て良いって言われちゃった!凄いでしょママ!」
「…………」
「レイ達が心配してくれて、一緒に帰ろうって言ってくれて、その、アタシ嬉しくて、シンジの家に行ったの!」
「…………」
「凄いんだから、シンジの家!レイ達と話しているうちに仲良くなって色々教えてくれて、帰りたくなくなって、えと、何日も帰らなかったし怒られると思って!そ、そうだ!食事も美味しかったし!」
「…………」
「そ、それでね、ずるずるとこうなっちゃたって言うか、その、ご、ごめんなさいママ!」
「…………服とか下着の替えはどうしたのアスカ」
「!!……服とか着替えは借りたの!いっぱいあるからって!」
「教科書とか参考書は?」
「!み、見せてもらったり友達から借りたわ」
「先週末遊びに行ったって確か言ってたわよね?何処に行ったの?」
「!それは……レイが言って連れて行ってくれたの!食事とかショッピングとか」
「お金は?」
「レイ達から借りたわ!で、でも心配する必要が無いって!」
「金額は?」
「い、いくらだったかな?でも自分のお金も使ったしそんなでもないと思う!」
「…………」
「…………」
「…………………アスカ」
「な、何、ママ」
「それで私が納得すると思う?それにどうしてそんなにしどろもどろなの?」
「そ、それは怒られているから怖くて……ご、ごめんなさいママ!」
「…………またシンジさんやレイさんのところに行くつもりなの、アスカ」
「!!!…………ごめんなさい、ママ、また行きたい……」
「アスカ!!」
「ご、ごめんなさい!!」
「…………………………」
「…………………………」
「……まあ、良いわ、とりあえずそう言う事にしておきましょう、とりあえずよアスカ。
伺うのも許してあげる。けど、連絡はするようにしなさい、アスカ」
「!!あ、ありがとうママ!!!」
「じゃ、もう部屋に戻って良いわよ、アスカ。お風呂は入って休むと良いわ」
「う、うん、ありがとうママ、ごめんなさい、今日はもう休むね」

(ご飯……本当に美味しかった……ハンバーグも美味しかったしジュースも美味しかった。
好きなだけ食べれたし普通の食器を使えた、椅子にも座れたしテレビだって見れた……今、アタシ、ホント惨めよね……)

おそらくだが……シンジは普通の生活とペットの生活をさせる事で、アスカがペットである事を判らせたいのだと思った。これは骨身に沁みて理解できた。
それから普通の動物をペットとしたらどうするのか?それは飼い主に癒しを与えたり、遊んだりして楽しむのだから、シンジはアスカで遊んで楽しんでいるのかもしれないと思った。……癒しではないと思う。

惨めなのにゾクゾクして疼いている身体に泣きたい気分を堪えて、アスカは“宿題”“お土産”として渡されたバッグを見た。

今の時間は午後八時、先週までのアスカなら学校からの宿題や予習、復習。あるいはテレビやネット、音楽なんかを聴いているかお風呂でも入っている。
しかし今のアスカはシンジからの指示に従わなくてはならない。でないとアスカはともかくキョウコやヒカリにも類が及んでしまう可能性が高い。アスカはシンジのペットとなる事を覚悟したがそれだけは避けたかった。

「…………」

覚悟を決めてアスカはバッグを開けてみた。

大きなバッグの中には様々な化粧品、化粧道具、各種錠剤、塗り薬、薬剤のアンプル、注射器など、それからローション、ギャグ、縄、浣腸具、各種張り型に用途の判らない道具、特別な物を含めた下着類、制服などの衣装、乾電池や充電器、ビデオカメラなどが入っていた。

アスカはシンジからの指示書を見つけて読んでみた。

『アスカ、とりあえず必要なものを入れておく。
化粧品や手入れの道具を入れておいたからいつも奇麗にしているようにするんだよ。薬剤に関しても別紙で指示する通りに服用し、塗り薬に注射も同様にするんだ。日課をする時や塗り薬を塗る時、それから注射する時なんかはビデオカメラに映す様にして、登校したら僕かレイ、あるいはリツコにデータを提出する事。書面についてはしっかりと聞えるようにね、ただし大声でなくとも構わない。
それから毎日一回は必ず排便し、出来ない時には自分で浣腸して排泄するんだよ。でないと身体に悪いからね。書面を読む時や報告する内容ある時はビデオカメラに映す事、しっかりと聞こえる様に。ただし大声でなくても構わない。
部屋の中では常に首輪を装着するよう事、部屋に鍵はついているよね?それと両穴に排泄と入浴、寝る時以外では、今日入れていたやつを常に入れておくように。いつも締めるように意識するんだよ、でないとガバガバになっちゃうから。
衣装の指示は毎日連絡する、とりあえず明日はアスカの好きなのを選んでよいよ。でも下着とかセットになっているから間違えない様にね、次の日に回収するから持って来て。そして色んな道具が入っているだろう。
これも別紙に使い方が書いてあるから参考にして暇を見つけて練習しておいてね。
じゃあアスカ、頑張って』

「…………………………」
(……ビデオカメラの使い方覚えて、トイレに行って、それからお風呂入って……それからもう一度確認する事にしよう……)

どの様な順番で指示をこなせば良いか考える為、アスカはとりあえずと浴室に向かった。



五月三十一日(月)

起床したアスカは日課を始める。ビデオカメラをセットするとカメラに向かって朝の挨拶をし、家畜契約書を読み上げてからカメラに見せ付けるように自分を激しく慰める。

日課を終わらせたアスカはトイレに行って小便をし、舌で舐めて後始末してからいきんだ。

(糞は出たけど……どうしよう?)

考えたアスカは便器の縁で汚れた左手を拭い、肛門付近を手で拭いて舐めてみた。

(にがい……惨めだわ…でも慣れないと……ご主人様の前で躊躇はできない……)

それから朝のシャワーを浴びて身体を洗い、髪をセットしなおして自室に戻る。身体の痛む場所に薬を塗って錠剤を飲んだ。カメラをセットして、両穴と乳首に軟膏を擦り込む。
バイブレーターを入れて、以前に着ていた制服に着替えた。顔を上気させ、ケツをむずむずとさせて落ち着きはないが調教前のアスカが完成する。

道具を片付けてから食事をして、歯を磨いてから自室に戻ろうとした立ち上がったアスカはキョウコに話し掛けられた。

「アスカ、ちょっと待って。この携帯電話とカードを持っていて欲しいの」
「…………」
「実はね、ママ仕事でトラブルが出来たの。それで忙しくてこれから殆ど泊りがけになると思うし、帰れても時間が不規則になると思う」
「……うん、ママ」
「アスカもね、シンジさんやレイさんのところに行くのも良いけど連絡を入れるようにして欲しいの」
「…うん、ママ、判った」
「昨日もね、アスカにお話しなくてはいけないから無理してお休み取ったのよ」
「……うん、ママ、ごめんなさい」
「食事の用意とかも出来なくなると思うし、食費として毎月一日に十万円振り込むようにするわ。そこにはもう十万円振り込んである、暗証番号は○○○○で銀行は外資のゼ―レ。残ったらお小遣いにしていいから、それでレイさんから借りたお金返しておいて」
「……うん、ママ、判ったわ」
「悪いわね、アスカ。だから食事の準備とか自分でして欲しいの、明日から大丈夫よね?」
「うん、ママ」
「じゃ、アスカ、準備が出来たら登校なさい、私はもう行くから後はよろしくね?連絡だけはするようにするのよアスカ、お願いよ!」
「……うん、判ったわママ、行ってらっしゃい」

キョウコが出て行った後にアスカは考えた。

(……ママがいなくなる……これでご主人様に呼び出されても大丈夫になる……ママを巻き込まないで済むように出来るわ、でもアタシはここで寝る事ができるのかしら?)

アスカはキョウコがいなくなるのを寂しいと思った。しかし不審に思われる機会も少なくなるし、キョウコを巻き込まなくて済むようになれたと思って安心もした。

(……考えても結果は変わらない、全てはご主人様の意向で決まる事だわ)

そう考え、いつも登校していた時間になると家を出た。アスカは実に十日振りに自宅から登校する。



アスカは顔を上気させて登校し、クラスメイトから不振がられた。

「アスカ、身体はもう大丈夫なの?なんだか顔が紅いけど……調子が悪いんだったら無理する事ないのよ」
「うん、ごめんね、ヒカリ、大丈夫だから……」
(ヒカリには申し訳ないけど……少し距離を取る事にしよう、ヒカリは巻き込めない……)

そう決意したアスカは両穴の刺激に悶々としながら午前中の終わらせるとシンジと共に理事長室へと向かった。

「……するとキョウコさんはこれから帰宅が不規則になるし、帰宅も出来なることが多い。僕の家に来る事も泊まるも事出来る様になる。ただし連絡だけはする様に携帯電話と生活費を渡された。そういう事だねアスカ」
「はい、その通りです、ご主人様。ママに連絡して了解をもらえればですが」
「ふーむ、これはまた計画を修正かな?アスカ、今日はそのまま帰るんだ。とりあえずアスカの衣装を少し運ぼう、明日から衣替えでもあるしね」
「判りました、ご主人様」
「アスカはこれから毎日昼食を取りにここに来る。リツコがいる時はリツコの指示に従い、いない時は自習にしよう」
「判りました、ご主人様」
「じゃ、始めよう。アスカ、取ってきて」
「はい、ご主人様」

アスカはシンジの小便雑炊を食べ、シンジが去るとリツコによる調教となる。

「アスカ、先週は悪かったわね……シンジ様からお叱りを受けたわ」
「…………」
「私ね、シンジ様から褒められようと思うあまりについつい力が入り過ぎる事があるの、悪い癖だわ、気を付けないと……」
「……はい、リツコ様」
「でもね、そうは思ってはいても不出来なメスを見ると躾に力が入ってしまうの!この感情はロジックではないわ!」
「……はい、リツコ様」
「アスカも気を付けるのよ、でないと捨てられたり売り払われたりするかもしれない。そうならないように厳しく躾けてあげるから頑張りなさい」
「!!!……はい、リツコ様」
(す、捨てられたり売り払われたりするなんて嫌!)

「じゃ、アスカ、今日からは本格的な調教よ、早く立派なペットとなれる様に頑張らないとね」
「……はい、リツコ様」
(…捨てられたり売られたりしたらゲヒルンに行かされる!?嫌よ!アタシはもうご主人様から離れらんない!頑張らないといけない!)

アスカは理事長室やこのフロアの説明を受け、様々な道具の使い方を実演を交えて教えられた。授業が終わるとシンジ達がやって来て訓練が終了。アスカは自宅に戻るとアスカはキョウコに連絡をする。

「あ、ママ、今日は帰ってこれるの?」
「ごめんね、アスカ、今日は帰れそうにないの、買い物して何か作るか食べに行ってくれるかしら?」
「判ったわ、ママ」
「じゃ、お願いね、こんな風に連絡してね?」
「……判ったわ、ママ」
(これでママへの連絡が終わった……)

夕刻になり、シンジがアスカの自宅へとやってくる、衣装類を運ぶ為だ。

「アスカ、これが衣装だ、どれでも好きなの選んで良いよ、ただし下着はセットだし毎日違うものにするんだよ」
「はい、ご主人様」
「アスカ、これが夏服だ。キョウコさんがいない時に毎日届けて回収するようにする」
「!!!?」
「下着も同様にするよ、着替えたものはこのバックに入れておいて。キョウコさんがいる時に備えて下着類は少しおいて置くからそれは自分で管理して」
「……はい、ご主人様」
「じゃ、僕はもう行くから。頑張ってねアスカ、また明日」
「はい、ご主人様」
(夏服……それに多分普通じゃない下着よね?何処に隠そう……)

考えたアスカはシンジが出て行った後に机の中に一週間分だと渡された下着を隠し、練習と日課を済ませるとアスカは就寝した。



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