転落のアスカ


Original text:スマッシッホークさん


05

シンジ達は普通に歩いているだけなのにアスカは遅れそうになる。全身が熱を持っているように熱くて痛い。だいぶ収まったとは言えヴァギナとアナルの違和感も拭えない。手首と足首がどうしても気になる。必死に歩き、周りを気にしながら下駄箱で靴を内履きに履き替え、それから手すりを使って出来るだけ自然に思われるように願いながら階段を上り、ようやく教室へとアスカは辿り着いた。大きく、沢山動かした為に身体の痛みが酷くなっている。階段で無理をした所為かヴァギナとアナルの違和感が強くなった。だがそれよりもアスカは周囲の視線が怖い。

(……皆が自分を見ているような気がする……どう思われているんだろう?……)

実際にアスカを見た生徒は目を見張って驚いて、知り合いと一緒だった生徒達は何かしゃべりあっている。周囲は明らかにざわついていた。

(アタシの事話しているのよね?…恥ずかしいし…惨めだわ……)

周囲の視線とざわめきに無関心を装って教室へと辿り着いたアスカはそこでもう一度覚悟を決めた。マユミが付き合いはしたが、既にシンジ達は教室へと入っている。早く行かないと責められる口実を与えてしまうとアスカは思う。小さく深呼吸して気合を入れ直し、教室の扉を掴み、開け広げ、アスカはクラスメイトに「みんな、おはよう!」と挨拶した。
社交的に振舞っていた自分が恨めしいと思いながらアスカはクラスメイトに声を掛ける。先週までの自分と対応を変えると不自然だからだ。これがレイやマユミ辺りだったのなら目立たないように振舞うことも出来たのだがアスカには出来ない。

(…皆アタシを見て噂している…当たり前よね…)

アスカは無理も無い話しだと思った。自分だってクラスメイトがこれだけ大胆な格好で登場したら吃驚する。

(アタシ……良くも悪くも先週まで注目の的だったわよね…比べられてしまうの避けらんないと思うわ)

誰もがひそひそとアスカの事を話し合って声を掛けられない中、アスカに話しかける強者が存在して話しかけてくる。それはケンスケだった。

「そ、惣流、す、凄い大胆だな!」
(く〜、売れる!これは売れるぞ〜!惣流を彼女に出来たりなんかしたら最高だよな!)

「そう?相田?これくらい普通でしょ?」

アスカはケンスケが嫌いだ。ヒカリの想い人であるトウジの友人らしいのだが時々こっそりと視線を送っているのに気付いていたし、その嫌らしい視線と笑みにおぞましさを感じていた。写真を隠し撮りして売りさばいている事も知っていたし、本人の許可も得ないで、しかも隠し撮るなんて何考えているんだろうと思っていた。一度注意した時など、その言い訳には呆れていた。

「い、良いじゃないか、みんな欲しがっているんだよ!惣流に損はないんだから別に写真くらい良いだろう!」
「だから写真なんて撮って欲しくないのよ!肖像権って物があるでしょ!」
「何言ってるんだ、報道の自由ってのがあるだろ!」
「!あ、あんたバカぁ?報道の自由って何考えているの?」

まるで話が噛み合わずにそのまま逃げて行ったくせに、こうしてまた馴れ馴れしく話してくるような男なのだ。はっきり盗撮魔だと思って、それ以来アスカはケンスケを半ば無視している。

「うん、凄くいいよ!格好いいぜ!」
(最高だよな〜、太ももなんか見えそう!何とか中身撮れないかな〜そしたら一枚千円だって売れるに違いないよ!)

話し掛けられて不快だったが答えない訳にもいかないアスカは「そう、ありがと相田」と返事を返して、ヒカリの元に向かう。

「ヒカリ、おはよう!」
「…………どうしたのアスカ、その格好。……その、凄く格好良いし…似合っているとは思うけど……それに、ちょっと顔が腫れていない?どうかしたの?」
「うん、イメージ変えてみたの。ちょっと大胆にいってみようかなって!顔って腫れている?多分、寝不足のせいじゃないかな、昨日ちょっと夜遅かったし。美容の大敵だし気をつけないとね、ヒカリも気をつけなさいよ!」
「え、ええ…………」
「…………」
「…………」

そこで会話が止まってしまい、次に何と答えようかと考えているとマナから「アスカ〜ちょっとこっち来て〜」と声を掛けられる。正直どんな用件か気になってあまり行きたくないが、気まずい雰囲気だったので助かったのも事実。それでアスカはヒカリとの会話を打ち切ってマナの元に向かう事にした。

「!?う、うん、ちょっと待って。……ゴメン、ヒカリ、アタシ行くね?」
「…………う、うんアスカ……」
「……っ何、マナ?」
(……恥ずかしい……情けない……惨めだわ……)

呼ばれたアスカはマナに向かって歩いていく。アスカはまるで針のむしろに座らされているようで気分が落ち着かない。それでもアスカは笑う、笑わなければならない。クラスメイト達の視線を考えないようにしてマナ、レイ、マユミと話し、アスカは授業の開始をひたすら待つ。だが、授業が始まってもアスカは落ち着く事が出来なかった。

(お尻が痛くて堪らなくて座ってなんかいらんない、授業になんて集中出来ない、………そして先生の視線が怖いわ……)

もしも回答する為に指名をうけたり、もぞもぞと落ち着かない様子を怪訝に思われて質問でもされたらどうすれば良いのか?アスカは不安で堪らなかった。休み時間になる度にクラスメイト達は時折ひそひそと喋りながらアスカに視線を向ける。誰かに話しかけられると困るのでレイ達と話し、心配そうなヒカリの視線感じて背中が痛かった、申し訳ないと思う。そしてマナとマユミと話しているとレイに授業中の態度と姿勢を咎められる。

「……アスカ」
「何?レイ?」
「…ちょっと耳を寄せて」
「!?な、何、レイ?」
「ケツがむずむず動いてみっともない。それに姿勢が悪い…胸を張って、背筋を伸ばすようにしなさい」
「!!?う、うん、気を付けるね、レイ」
(やっぱり監視されてる……)

授業中も休み時間も心が休まらずに絶望で一杯となっているとシンジがリツコのところに行こうと声を掛ける。シンジは学校での調教の大部分をリツコに任せる心積もりであり、今日はアスカをリツコに紹介しようと思っていたからだ。

「アスカ、僕はこれから理事長のところに行くんだ。アスカはリツコさんの事若いのに理事長って凄いし、尊敬しているって言っていたよね?紹介してあげるから一緒に行かない?」
「!?う、うん、若いのに理事長で凄いし、奇麗だし仕事が出来る女って感じで尊敬しているけど……お弁当はどうするの?」
「理事長室で食べれば良いよ、来る?」
「う、うん、行く。せっかくだから紹介して」
「そう、レイ、マナもマユミも来る?」
「……行くわ、碇君」
「行く行く〜、リツコさん奇麗だよね〜久しぶりに喋りたい!」
「シンジさん、私も行って良いですか?」
「勿論だよ、じゃアスカ行こう、お弁当も持って来て」
「う、うん」
(アタシ……いよいよ赤木理事長の所に行くんだわ…どんな話をするんだろう?…赤木理事長はペット…行きたくない……)

ヒカリはアスカを昼食に誘おうとアスカの方を見ていたが、一つため息をついて諦めた。



◆ ◆ ◆



リツコに会う為に理事長室にアスカは向かう。シンジ達が先頭を歩き、アスカを挟んで後ろにマユミ、これでは逃げられる訳もない。もっとも逃げたからとどうする事も出来ない。

(……理事長はシンジの父親のペットって話だった。これから何をするんだろう)

何も判らないアスカだが、挨拶して、それで食事するだけで終わる筈も無い事だけは理解出来ていた。アスカは絶望感に駆られながら理事長室まで歩く。理事長室の場所は本館とは別の一棟。シンジ達の教室は二階にあるのだが、そこから階段を降り、生徒達の玄関を経由して長い渡り廊下を通り、また階段を一つ上って二階。境目にある重厚な扉を開けて、少し歩いて突き当たりの手前に理事長室と書かれたプレートがある。渡り廊下に入ると、それからは誰にも会わなかった。シンジは言っていた、生徒どころか教員も寄り付かないと。どうやらそれは本当の事らしいとアスカは思った。

(立派な扉が何個もあって…扉を潜る度に不安になってくる……どんな話をするの?赤木理事長って本当はどんな人なの!?)

不安感で一杯になりながらアスカは歩き続ける。シンジはアスカが理事長室の前まで来ると「ここだよ、アスカ」と扉の前に押しやり、それからノックもせずに理事長室の扉を開けた。

(!?…シンジは赤木理事長を“リツコ”と呼び捨てにしているわ。きっとシンジにも服従しているのね…)

一瞬吃驚したアスカだが、考えてみれば当然の事だろう。部屋の主である“赤木リツコ”は、理事長ではあるがシンジの父親ゲンドウのペットとの事だ。驚くアスカを余所にシンジはアスカの手を引いて部屋の中に連れて行く。レイ達の前に押しやってからしゃべり始めた。

「リツコ、僕の新しいペットのアスカだ、紹介するよ」
「シンジ様、態々ご足労賜り申し訳ありません」

リツコは何やら書類を整理していた様だが座っていた椅子から立ち上がり、執務机の前まで行くと平伏して詫びて、それから立ち上がる。アスカはシンジに「アスカ、リツコだよ、挨拶して」言われて平伏しようとしてのだが、レイにより「アスカ!!」と怒鳴られてしまった。吃驚したアスカがレイに顔を向けると、レイは目に激しい怒りを宿している。

「……アスカ、碇君のご説明を聞いていなかったの!この棟に入ったらアスカはペットに戻る事って言われていたでしょう!マユミを見なさい!碇君に恥をかかせるんじゃないわ!」

レイの剣幕に驚き、恐怖を覚えたアスカが振り向いて見ると、見えたのはマユミが制服を脱いでいるところ。アスカはリツコを注視していて、レイ達は後ろにいた為に制服を脱ぐマユミに気付けなかったのだ。

「アスカ〜忘れたら駄目だよ。アスカは最下等のペットって言ったじゃない。それにまだ見習いなんだよ。そんなんじゃ立派なペットになれないよ〜」

呆然としたままレイとマナの叱責を受けたアスカだが我に返ると気付いた。マユミはもう制服を脱ぎ始めている。早く脱がないとまたレイに怒鳴られてしまう。

(っそうだった、アタシはペットなんだった!ここでは服を着ちゃいけないんだ!)

アスカは慌てて制服を脱ぎ始める、午後になってもまだまだ身体の痛みは治まらない。制服を脱いで全裸となったアスカは全身の痛みを堪えてリツコに平伏して挨拶した。

「リツコ様、ご主人様の見習いペット、メス、惣流・アスカ・ラングレーです。未熟者ですが精一杯努力して、早く一人前のペットとなれるよう頑張ります。どうか、よろしくお願い致します」
「あらあら、アスカ、真っ赤じゃない。衣装も赤だし、よっぽど赤が好きなのね」
「…………」
「それに毛糸のパンツなんて履いて……せっかく奇麗に着飾らさせて頂いているのに……無様ねアスカ」
「…………」
「シンジ様、アスカは一体何をやったんですか?」
「それなんだけどね、レイを怒らせたらしいよ、アスカが勘違いしていたんだって。言葉で言っても判らないから身体で覚えさせたらしい」
「!…………」
「……アスカの便器を教えてあげたら反発した。だから躾けて上げただけ」
「……そう、それはアスカ悪いわね。アスカ、躾けて頂いたお礼は言った?」
「!!?は、はい!躾けて頂いたお礼を言いました!!!」

リツコの言葉でアスカは激しい鞭打ちの洗礼を受けた夜を思い出してしまう。夜通し受けた拷問では何度も何度も許しを請い、許されずに何度も何度も躾への感謝の言葉を言わされた。自分が家畜、メス、ペットである事を教えられ、最下等の存在、単なる穴であり、物であることである事を誓わされる。ペットとしての振る舞い、言葉使いを教えられ、間違える度に鞭打たれた。失神しても終わらず、水を浴びせ掛けられ往復ビンタで意識を引きずり戻され、スパンピングと熱蝋に鞭さえも使われる。その上で繰り返し繰り返し鞭打たれた。

(嫌よ!思い出すのも嫌!! 思い出したら身体の振るえが止まんない!!!)

「そう、それでいいわ、アスカ。躾けて頂いたらちゃんとお礼を言わないとね」
「は、はい!」
「…………シンジ様、このメスに教えなければならない事があります。どうか先にお食事を始めて下さい」
「判ったよ、リツコ。マユミ、自分の食器と便器を持ってきて」
「はい、シンジ様」

アスカへの調教はシンジの手を離れ、一時リツコに託される事となった。リツコは「良い事アスカ、ここにはマユミがいる。この部屋でのマユミの振る舞いの仕方をまずは見て覚えなさい」と言う。それからマユミが戻ってきたのを確認し、リツコまずアスカを部屋の中央で正座させた。早足で戻ってきたマユミは手に何もはいっていないボウルと水の入ったボウルを手に持っており、水の入ったボウルを脇に除けて金色のボウルを跨いだ。ボウルを跨いだマユミが宣言する

(あれは……ボウルはアタシの便器、……マユミもそうなのよね…)

宣言したマユミが「シンジ様、出します」といきみ、シンジもまた「うん、いいよ」と許可を与えるとマユミはもの凄い勢いで小便を出していく。かなり溜まっていたらしい。

「終わりました、シンジ様!」
「うん、気持ちよかったかい?」
「はい!シンジ様!」
「…………」

マユミはお尻を振ってしずくを落とし、それから手で拭いてからそれを舐めて、また拭ってと繰り返し、後始末をする。そして平伏して一礼すると早足で消えていき、また金色のボウルを手に早足で戻ってきた。シンジは立ち上がってマユミの側まで歩くと、手にしたマユミの弁当の中身を全てぶちまける。アスカにとってそこでなされたシンジの言葉と対応は信じがたかった。

「さてマユミ、今日はどっちが良い?」

マユミはほんの少し思案した後に「今日は久しぶりに此処まできたんですから掛けて欲しいです」と答える。シンジはマユミの返事に、「判ったよ、マユミ」と答え、その巨大なペニスを取り出し、マユミが捧げ持ったボウルに小便をし始めたのだから。

(うそ……………………………)

マユミはボウルを脇に置くとシンジのペニスにキスし、それから亀頭を舐めまわして後始末してからもう一度キスし、丁寧な手つきでズボンにペニスを戻すとジッパーをあげ、それから一礼してから「シンジ様、ありがとうございました。感謝して頂きます」と感謝の言葉を述べる。マナがお茶を入れてシンジ達は食事を始め、マユミは雑炊となった弁当を食べた。マユミはもの凄い勢いで音を「ずるるっ、びちゃ、くちゃくちゃ」と立てながら雑炊を食べてシンジの小便を啜り、小便にまみれて顔についた米粒などを左手で拭ってぺろぺろと舐め、食事を終わらせると「シンジ様、ご馳走様でした。美味しかったです、ありがとうございました」と言うとボウルを洗いに出て行き、手ぶらで戻ってくる。呆然としているアスカに関係なくマユミは手早く制服を着てアスカの隣に座り、シンジ達の食事を待った。マユミの下着が確認出来たのだが、大胆な黒のブラジャー、ショーツ、可愛く清楚な靴下。シンジは食べ終わるとリツコに一言二言伝言し、「じゃあ、リツコ、後は頼んだよ」と言って出て行く。部屋にはリツコとアスカが残された。

(う、嘘、嘘嘘!ペットってあんな事するの?マユミ嬉しそうだった!美味しそうに食べてた!シ、シンジが、小便をして!それで雑炊にして食べてた!!)

残されたアスカは衝撃の光景に余韻が覚めやらず呆然としていたが、リツコに声を掛けられて現実に引き戻される。「さあアスカ、始めるわよ」振り返るとそこには乗馬鞭を手にしたリツコが立っていた。



◆ ◆ ◆



シンジが去り、レイ達が去り、部屋にはアスカとリツコのみ残された理事長室。アスカはリツコに「アスカ、見ていたわね、立って身体を良く見せなさい。そして両手を頭の後ろで組む。脚は肩幅に広げなさい」と促されて立ち上がり、目を合わせてから「判りました、リツコ様」と返事をした。両手を組んで脚を肩幅に広げ、リツコの視姦にアスカは耐える。リツコはアスカの周囲を回って鞭の傷と火傷を確認し、ヴァギナとアナルにも指を入れて具合を確認してからアスカに告げた。

「奇麗にしなさい、アスカ」
「!!?っ……はい、リツコ様」

リツコはアスカに入れた指を二本差し出し、舐め清めるように命令した。逡巡して、覚悟を決め、アスカはリツコの指を口に含み、舐めて奇麗にする。

「アスカ、あなたは身体の具合が悪くなってここで休んでいく事になった。判るわね?」
「はい、リツコ様」
「アスカの身体、じっくり見たけど本当に無様ね。ケツなんて猿よりも赤いわよ」
「……はい、リツコ様」
「アスカ、食事の作法を教えます。全部終わったら治療してあげるから。まずはそこの部屋にアスカの食器と便器がある。一つには水を入れ、それを取ってきなさい」
「はい、リツコ様」

リツコはそう言って一つの扉を指し示す。指し示された部屋に入るとそこは洗面所で扉が二つあり、位置関係と扉の形状から察するに浴室と、プライベートルームか何かに繋がっているのではないかとアスカは思う。洗面所と思われる部屋で、アスカは重ねられた金色と銀色のボウルを二組見つけた。銀色のボウルを手に取り、洗面台で水を入れ、リツコの元に戻る。

「リツコ様、戻りました」
「そう、次はそこに糞と小便をぶちまけなさい」
「!!っはい、リツコ様」

アスカは水の入ったボウルを脇に除け、もう一つのボウルを跨いでいきんだ。“しゃ〜〜〜〜”と小便が出、時折小さく金属部分に当たると甲高く“ジョ、ジョョ〜”と跳ね返る水音はやはり惨めだ。そしてほんの少し身体をずらし、もう一度アスカはいきんだ。

(っ出ない!朝も出なかったし、ほとんど食べていないんだからやっぱり無理よっ)

恐る恐るリツコを見上げ、出ない事をアスカは報告する。アスカにはリツコの握っている乗馬鞭が怖くて堪らず、雰囲気からもマナよりはレイに近いものを感じてアスカの身体は条件反射的に動いてしまう。

「も、申し訳ありません、リツコ様!その、こ、ここしばらくあんまり食べていません。だ、だから…く、糞は無理です!!」
「…………そう、アスカ、無理なの。ペットとはどんな事でも出来ないといけないんだけどね……」
「!!?も、申し訳ありません!」

アスカが平伏して謝ると、リツコは次の指示を出した。

「アスカ、どうしても出ないなら仕方が無いわ、今日は許してあげる。……アスカ!」
「!!?はい!!」
「アスカ、浣腸するわ!ケツを高く掲げてケツ穴を広げなさい!!」
「はい!!」

リツコが浣腸の用意をする為に洗面所へと消え、それを目で追ったアスカは四つん這いとなってお尻を高く掲げ、その姿勢でリツコの指示を待つ。リツコにより「アスカ、聞いたわよ。あなた我慢が足りないんだって?我慢できなくて直ぐに漏らすんですって?調度良いから少し訓練してみなさい、今日は時間がないし一時間で良いから」と言われる。
初心者には厳しすぎる量の浣腸を施されたアスカは大きなアナルプラグを入れられる。「さてアスカ、今から一時間よ、耐えて見せなさい」リツコはそう言うとアスカのお尻を強く叩き、開始の合図とした。

「ぅぐ、ぐぐぅうぅはあう!っうぅぅ、ふ、はぁふぅぅうぐぅぅッ、はぁはぁ…むぐぅぅぅむぅくぅぅぅ!があっはぁっ!つぅぅぐぅッほあぅうぅぅッ!!はぁはぁ…おうぅぅ…………………)
(む、むぅうぅぅうぅぅ、む、むりッ!むりいぃぃぃぃぃい、痛いッ!イタあいィぃィイィィいぃぃ!止めて!止めて!やめて!やメテ!!、むっぅッ、ム、鞭いやぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ……………………)

アスカは浣腸の苦しみに耐える。リツコはほんの少しでもアスカが動こうとすると、お尻に背中に容赦なく乗馬鞭を振り下ろす。脂汗をかいて我慢しているのだから元々そんなに動けるものではない。しかし腸が蠕動するとピクリとしてしまうのは避けられず、何度もリツコは鞭を振り下ろす。鞭によって動いても、その動きが大きかったりしたら再びリツコは鞭を振るう。しかもリツコはアスカが悲鳴を上げると「黙って耐えなさい!行儀が悪いわアスカ!!」と悲鳴さえも鞭打ちの理由とする。赤く腫れ上がって蚯蚓腫れ状態なのに鞭を重ねられた事で、アスカの心は折れてしまった。

(ごめんなさいっ!!許して!叩かないでッ!ごめんなさい!お願いしますッ!お願いしますっ!お願いしますっ!!!!!)

悪夢の一時間が過ぎ、リツコはいきなりアスカの髪を引き掴んで振り向かせる。

「ッ!!!!???」
(ごめんなさいっ、許して下さい!許して!許して!許して!許して!許して!許して!)

アスカは涙で顔をぐしゃぐしゃにし、命令と恐怖で声は出せなかったがリツコの目を見て止めてくれる様に許しを請う。

「アスカ、我慢の出来ない出来損ないのペットはこうやって躾けられるの、判った?」

頭を大きく振ってコクコクと肯いて、アスカはリツコに了解の意を示す。そんなアスカに満足したリツコは続けた。

「判ったようね、アスカ。これからプラグを抜くから、合図したらぶちまけなさい。ぶちまける時は出来る限りの大声で報告する。良い事?合図の前に漏らしたらしたらただじゃおかないから気を付けなさい。それから床を汚したりしたらアスカが始末するんだから注意しなさい」

アスカは再び大きく頭を振って答える。リツコはアスカのプラグを抜き、強引にアスカの髪を引き掴んで立たせると命令した。

「アスカ!跨ぎなさい!ケツ穴を広げて!………………出しなさい!!!」
「ひっぐあぁぁあぁぁぁごぉおぅあぅぉぉおぅぅ…だ、出しますぅぅぅぅ!!!!!」

盛大に脱糞したアスカはそのまま意識を失った。


理事長室で気絶してしまったアスカは顔面に冷たい水の感触を感じて目を覚ました。どのくらい意識を失っていたのかアスカには判らなかったが「アスカ、起きなさい」と聞こえたので声のあるほうにアスカが目を向けると。ボウルを掴んだリツコがいる。どうやらボウルの水によって起こされたのだとアスカは理解する。反射的に身体を起こそうとして、だがお尻に電流が走ったように衝撃をアスカは感じた。

(!?っ…………立てない?……)

痛みを我慢して我慢して我慢して……アスカは四つん這いとなってリツコを見上げた。リツコはにっこりと微笑んでいる。身を起こしたアスカに対してリツコは「頑張ったわね、アスカ。次よ、もう一度水を汲んで手を洗ってきなさい。それからひり出した糞をトイレで流してプラグも洗ってきなさい。」と言いながら足元にあるボウルを見、アスカに扉を指し示した。
指示に従いボウルを手に取って四つん這いにのろのろとアスカは洗面所に這う。痛みを堪えて堪えてゆっくりと立ち上がり、そして備え付けの蛇口から水を汲んでから手を洗った。そして水桶であるボウルを床に下ろし、手で少しずつ少しずつ移動させ、這ってリツコの下に戻る。アスカは戻る途中ずっと恐怖に支配されて思っていた。

(リツコ様コワい怖いこわい怖いコワい怖い怖い…………………………)

今のアスカにリツコに逆らうなんて思いもよらない。心が完全に砕かれていたのでおとなしく指示に従ってしまう。
リツコの元に戻ったアスカは指し示されたトイレに茶色い液体の入ったボウルを少しずつ少しずつ運んで行き、それから無感動に流れていく自ら出した茶色い液体を眺め、便器から流れきったのを確認すると洗ったプラグをボウルに入れ、それからまたボウルを少しずつ少しずつ動かしながら戻り、リツコを見上げて次の命令を待った。

「アスカ、食事よ。お腹空いたでしょう?食器を出しなさい」

アスカは今洗ってきたボウルをそのまま差し出す。リツコはそれにアスカの弁当箱の中身をぶちまけ、「アスカ、シンジ様の小便は飲んだ事ある?」と質問した。リツコの問いにアスカは力なくふるふると首を振る。

「そう、それじゃ私のは止めておきましょうね、アスカ、食べなさい」

その声に応え、アスカは食器に向かって頭を入れた。



◆ ◆ ◆



マナを先頭に「アスカ〜迎えに来たよ〜」と言いながら理事長室にシンジ達が入って来た時、既に完全に日が落ちて暗くなっていた。あれからアスカは床に零れた水と、飛び散ってしまった自ら出した大便を舐めて奇麗にするように言われ、乾きかけたそれを舌で処理した。食事を終えると食器を洗いに行かされて、それが終わるとリツコによって洗われて治療を受ける。それから正座ではなく四つん這いの状態を許され、この理事長室のある棟での注意事項を聞かされた。

曰く
―この棟に入った瞬簡にシンジのペットとして振舞う事。
―食事の時間が少ない事が多く、もっと早く食べる事を心がける事。

等々の説明や間取りの説明を受け、それからやっと休み事を許されて、床に身体を投げ出し意識を失っていた。そんなアスカをマナがぺちぺちと頬を叩いて「アスカ〜、帰るから起きるよ〜」と起こし、それでアスカは意識を取り戻したのだが痛みをお尻に感じて状況を理解した。リツコからの説明が終わった事を聞かされ、休む事を許されると安心してしまって意識を手放してしまったのだ。

「しかしリツコ、無茶をしたもんだね〜。アスカのケツ真っ赤だよ?せっかく腫れが引いてくるところだったのに……調教の予定が遅れちゃうじゃない」
「申し訳ありませんシンジ様、しかし必要な事です。それに修正は十分に可能ですわ」
「……碇君、私も賛成する。碇君から今日説明を受けたばかりなのにペットの振る舞いを忘れるなんて気が緩んでいる証拠……アスカは覚えが悪い、身体で覚えさせるしかない」
「そう?二人がそう言うんならそうなんだろうね。……アスカ、帰るから早く着替えて、今日はキョウコさん忙しくて帰れないってさ。だから家に帰るよ、キョウコさんに電話して」

「着替えて、電話して」と同時にシンジに指示されたアスカがどちらを先にしたものかと迷っていると、シンジは「あ、先に着替えて。マナとマユミも手伝ってあげて」と言う。そこでアスカはマナとマユミに手伝われて制服を着込み始める。着替え終わったアスカは四つん這いのまま、シンジ達に囲まれてキョウコに電話した。このまま今日は家に帰らずにアスカの監禁部屋に来いとシンジが言ったからだ。

「…………あ、ママ?アタシ」
「アスカ?一体どうしたの?」
「あ、うん、今日何時ごろ帰るのかと思って……」
「そうじゃないわよ、アスカ。碇会長のところにいたんだと思うけど連絡もしないでどこに行っていたの?」
「……その……あの…………ご、ごめんなさい」
「…………それでアスカ、ご迷惑掛けなかったでしょうね?シンジさんのところで何やっていたの?」
「う、うん。シンジの家ってレイ達がいるの?知ってた?」
「知っていたわよ、細かい事は省くけどそれぞれ事情があって一緒に住んでいる事は」
「う、うん、それでね…………その……凄く仲良くなっちゃって、それで色々お話していたの。他にも一緒に遊びに行ったり、勉強したりとかして、その……ご、ごめんなさい、ママ」
「…………まあいいわ、この件は保留、後でゆっくり話を聞かせて。それで今日なんだけどね、ごめんなさいアスカ、忙しくって帰れそうもないの。申し訳ないけど何か作るか、何処かに食べに行くとかしてくれないかしら」
「う、うん判ったママ。…………あの、それなら今日もレイ達のところに行っていいかな?食事に誘われているの……」
「アスカ!あなた何考えているの?」
「ご、ごめん」
「…………いいわ、この件も保留、ご迷惑掛けないようにするのよ。それで?今日、帰らなかったけど制服とか下着とか参考書とかどうしたの?」
「そ、それは、その、あの……借りるとかして、その……」
「…………いいわアスカ、後で話を聞かせて。ご迷惑掛けないようにね」
「あ、ありがとうママ!」
「それじゃ切るわね?」
「う、うん……ママ、それじゃあね」

電話を切って黙り込んでいるアスカにシンジが「連絡は着いたみたいだね、アスカ、それじゃ行くよ」と声を掛けた。リツコの鞭による躾でお尻が痛くて動けないアスカは両脇を抱えられるようにして歩き、校門に止まっていた車まで辿り着く。今のアスカは車の床に突っ伏すようにしてお尻を押さえて痛みを堪えている。屋敷に着いた車から降りたアスカはやはり両脇を抱えられるようにして歩かされ、地下にある監禁されていた部屋へと戻っていった。

「…アスカはこれでこの部屋は四日目か。…成長が見られたらアスカの部屋に案内してあげるからそれまでは我慢してね」
「!?…はい、ご主人様」
(アタシの部屋?)

「……アスカ、アスカの予定を連絡するわ。碇君はこのまま戻られる……アスカは今から食事、それが終わったら入浴。その後マユミに治療を受けて終了よ」
「…はい、レイ様」
「マナ、私も戻る、マユミとアスカに食事を上げておいて。……アスカ、六時半には準備して待っている事。目覚ましが置いてあるから自分でセットする。……慣れないうちは準備に時間がどれだけ掛かるか判らないし手間取るもの、早めに起きなさい。……アスカ、出来るわね?」
「…はい、レイ様」
「……では私はもう行くわ。マナ、後はよろしく。碇君行きましょう」
「うん、皆お休み」

アスカとマユミはその場で平伏しシンジとレイを見送り、マナはシンジとレイを見送った後マユミとアスカに「じゃ、食事を上げる……二度手間になるけどマユミ、アスカの分も持って来て」と声を掛けた。マユミは「はい、マナ様」と返事を返すと金と銀色のボウルを二組、一つにはそれぞれ水を準備して戻ってくる。アスカはマユミがいてくれて本当にありがたいと思い、心からの感謝の言葉を平伏して告げた。

「マユミ様!ありがとうございます!ご足労掛けて申し訳ありません!」
「はい、アスカ」
「じゃあマユミ、アスカ、器を持って」

アスカは器を捧げ持って食事であるドッグフードを入れられるのを待つ。食器であり、便器でもあるボウルにドッグフードが入れられる。マユミと唱和し平伏してアスカはお礼を言った。

「「マナ様、お食事ありがとうございます、感謝して頂きます!」」

お腹が空いていたアスカはがつがつと食べて水をぺちゃぺちゃと舐める。美味しくは無いが抵抗なく食べられる。最後に頭を突っ込んで器を舐めしゃぶり、食事を終わらせたアスカはマユミを一瞥すると、マユミはもう食べ終えてアスカを待っていた。アスカはマユミと共に息を合わせ、マナに感謝の言葉を告げた。

「「マナ様、食事が終わりました、美味しかったです。ご馳走様でした!」」
「そう、じゃ、出して」
「!?」

一体何を出すのか?一瞬怪訝に思ったアスカだが直ぐに思い当たり、痛む身体を堪えて今食べ終わった食器を跨いだ。そしてアスカは、「マナ様、出します!」といきむ。いきんだアスカだが小便しか出ない。マユミはと見るとたいした量ではなかったが大便を出している。そして二回、三回と何度かお尻を振った後、左手でボウルの縁に糞を拭い、それから舐めて奇麗にしだす。

「!!!!」

衝撃の光景だったが、瞬間アスカは理事長室でのマユミを思い出した。あの時マユミは何をしていただろうか。アスカは自分の股間を凝視し、それから右手で体重を支え、左手を尿道口に当ててしずくを拭って、覚悟を決めるとぺろっと舐めてみた。

(…………これがアタシのおしっこの味……)

変な味だとアスカは思ったがマズくて仕方ないというほどではなく、アスカはもう一度尿道口に手を当てて拭うと左手全体を舐め始めた。覚悟して舐めたのだが抵抗感はそれほどでもないとアスカは思う。そんな感想を持ちながら食器を片付けてくれたマユミに「マユミ様、アスカの為にありがとうございます、アスカは感謝いたします」とお礼を言うアスカだった。


「アスカ〜後始末して、身体を洗って、それから六時半には準備が終わっているように起きる。出来るよね?」
「はい、マナ様」
「そう、じゃあアスカ、お休み〜」

マナが去り、ボウルを持ってマユミが去った後にアスカが時間を確認すると十一時前を時計は指していた。明日は六時半には準備を終えていなければならないとマナは言う。準備にどれだけ掛かるのかアスカには判らなかった。今日の朝は参考にならない。急いでいたし、身体を洗うのだっておざなりだった。浴槽にも浸かっていない。レイは何も言わなかったが、もしかしたらチェックされているかもしれない。と、なると、入念にしないといけないからもっと時間が掛かる。

(どれだけ時間が掛かるかなんて判らない…アタシは今身体中が痛くて堪らないし準備には時間がたくさんいる筈。早く終われば休んでいれば良い事、レイを、シンジを待たせる訳にはいかないわ…)

考えたアスカは四時半に起きる事にした、早い分には問題がないのだから。目覚ましをセットして、それから食器であり便器であるボウルを持って、アスカは浴室に這う。ボウルを洗った後に痛む身体を堪えて髪を洗い、身体を洗い、勿論ヴァギナとアナルにも指を入れて洗う。浴室から出て髪をブローし、歯を磨いてから首輪を着け、アスカの寝場所であるパイプベッドに向かって這う。歩くと痛む為に膝立ちか這うかしか出来なかったからだ。

(終わった……後は寝る前にマユミの言っていた事だけ)

寝る為に指示された事をやり遂げたアスカは渡された薬を見てマユミの言葉思い出す。マユミは治療した後に言っていた。

「アスカ、この薬を痛むところに塗りなさい。それから水は寝床の近くにでも置いておくと喉が乾いた時に便利ですよ。ではお休みアスカ」

(…………水は……ベッドから少し離して置いた。これなら近いし間違えて蹴ってしまうような事も無い。それから……この薬を痛むところに塗ればいいのね?)

アスカは乳房とヴァギナに薬を刷り込み、アナルにも刷り込み、背中は手が届かないから諦めて、尻肉に丁寧に丁寧に薬を刷り込む、そして時間を確認。十二時四十分、四時半に起きる予定だから後四時間も無い。最後に首輪を外して毛布に包まり、それでアスカの長い一日が終わった。







06

五月二十五日(火)

翌朝、アスカは大音量の目覚ましにより目を覚ます。お尻は相変わらず痛かったが昨日よりはだいぶ収まっている。起きだしたアスカは喉の渇きを覚えたので水を舐めて、それから入浴する為によろめき這って浴室へと向かう。鏡で全身を見るとそこには憔悴しきった表情のアスカがいた。

まず髪を洗い、全身を泡立ててスポンジで洗い、ヴァギナとアナルに指を入れて洗い、それから仰向けに寝転がって毛の処理をする。剃り残しが無いように丁寧を心掛け、泡立てて剃刀を走らせる。
終わると立ち上がって片手を上げ、脇を泡立てる。慎重に剃刀を使い、終わると反対側を終わらせる。そのままもう一度全身を泡立てて身体を洗う。特にお尻については慎重に、ゆっくりと、ゆっくりと。昨日は使えなかった浴槽に浸かる。沁みて酷く痛むのを我慢し、身体を温めてから浴槽を上がる。一度部屋に戻って、アスカは時計を確認してみた。

(…もう五時四十分…一時間以上使っちゃった。…慣れればもう少し早まる?お尻が治ればもっと速く出来ると思うけど……っ今はそんな事関係ない!急がないと!)

洗面所へと戻り、髪を何度も何度も丁寧にブローしてから歯を磨いて首輪を着け直して部屋に戻る。時計を見ると後少しだが余裕があったので、水を舐める為にボウルに戻り、ぴちゃぴちゃと水を舐め、部屋の中央に移動する。尻を幾分浮かし気味にして正座し、それでようやくアスカの準備は終わった。


予告した時間通りにレイ達がやってきたのでアスカは平伏して「レイ様、おはようございます。マナ様、おはよございます、マユミ様、おはようございます」と出迎えた。

「…おはよう、アスカ」
「アスカ、おはよう〜」
「おはよう、アスカ」

レイとマナは制服を着込んでいたがマユミは全裸に首輪。ただし昨日に引き続いて乳房のピアスを外している事に気付いた。しかし今のアスカには関係の無い事であり、アスカはもう一度平伏する事でレイ達の挨拶に答える。

「…アスカ、今日の予定を連絡するわ。まず水を入れ替えてきなさい。マユミの治療を受けて、終わったら食事よ。…それから排泄して、手を洗って歯を磨いて登校するの。七時半頃に碇君はいらっしゃるから…判った、アスカ」
「はい、レイ様」
「じゃあ、早速始めなさい」

水を入れ替えて治療を受けている最中にメイドが現れて、レイとマナの食事の準備を終わらせる。マユミの治療を受けている間にレイとマナは食事を始め、治療が終わってアスカが正座したのを確認すると食事の許可を出される。

「……マユミ、アスカ、食べていいわ」
「「レイ様、お食事ありがとうございます。感謝していただきます!」」

アスカはマユミと唱和して感謝の言葉を言って食べ、そして水を舐めて食事を終わらせ、マユミと唱和した。

「「レイ様、ありがとうございました、美味しかったです。ご馳走様でした!」」

感謝の言葉を言った後に便器を跨ぐ。

「「レイ様、出します!」」

アスカは派手な音を立てて小便を出して、それからいきんでいきんだが、やはり大便が出なかった。マユミはと見ると、少量だが排泄していた。

(アタシ……ほとんど食べていないし…それにこの頃浣腸されてばかりだから出るはず無いわよね…午後か明日にでもなれば出るようになるのかしら?……もっともまた浣腸を受けなければだけどね……)

アスカはマユミについていってトイレで排泄物を流し、洗面所で手を洗ってから歯を磨こうとし、「コトリ」と音がしたので、マユミを振り返って見上げたのだが、目を見開いて身体を硬直させ、歯ブラシを落としてしまう。

(!!!!!!!!??????)

アスカにこれまでで一番の衝撃が走った。何も考えられない。目の前の光景が現実であるとはとても思えなかった。アスカは信じたくなかった。

(う、うぅうう、う、嘘よ、嘘嘘ッ!!!!!あ、あぁぁあぁあ、あ、有り得ない!!!有り得ない!有り得ない!有り得ない!有り得ないッッッ!!!!!!!)

「ふぉふはぁほふぁひはふぉ?(アスカどうしたの?)」

マユミは口をもごもごと動かしてアスカを見る。そう答えたマユミの口に歯は一本も見当たらない。目や鼻はマユミだが、顔の下半分は老人のようにすぼまり、面影なんて全然ない。アスカが驚いて固まっているのに気付いたマユミは入れ歯を填め直してから答えた。

「ああ、これね?シンジ様に少しでも気持ちよく御奉仕出来る様に抜いて頂いたんです。万が一にも歯を立ててしまう恐れは有りませんし、口全体と歯茎も使えて御奉仕出来ますから。そう言えばアスカは始めて見たんですね……アスカもして頂きますか?……アスカ、下手糞だってレイ様に怒られていたでしょう?これなら万が一にも歯を立ててしまう恐れはありませんから考えておきなさい」

(!!!??嘘よ!!!信じない!アタシは信じないッ!!!!!!!ア、アタシは信じないわッッッ!!!!!!!!!!!!!!)

今でも先ほどの光景が信じられず、震える身体でアスカは部屋に這い戻り、震える手を、動揺を押し殺して、恐怖を噛み殺してマユミに手伝って貰いながら一緒に着替え、部屋の中央で正座してシンジを待った。

(マユミは入れ歯だったッ!!!)

マユミから渡された今日のアスカの衣装は見た目には昨日と同じ物だった。

(シンジの為に抜いたって言っていたッ!!!)

若干デザインは違っていたがまたしても原色の赤。ただし一部違う事があった。

(少しでも気持ちよくなるようにってッ!!!)

「……アスカ、ケツが痛いでしょう?」
「はいレイ様(口全体と歯茎を使ってってっ言っていたッ!!!)」
「リツコは厳しいから怒らせないように気をつけるのよ」
「はいレイ様(御奉仕出来るようにってッ!!!)」
「…何時までもアスカが粗相をするから調教が進まない……修正する必要がある。取り合えずアスカのケツをこれ以上悪化させるのは拙い…ケツを保護する物を持ってきたわ、使いなさい」
「…………(嘘よ!アタシは信じないッ!!!絶対信じない!!!)」
「!?」
「…………(歯を立ててしまう恐れがないって言っていたッ!!!)」
「…………」
「…………(あんな何でも無いように明るく笑っていた………)」
「…………」
「…………(アタシの驚いていたのが不思議そうだった????)」
「……アスカ!!!」
「ッ!!!!!!!???」
「アスカ……話を聞いていたの!?」
「!!!???…………………も、申し訳ありません、レイ様!!!ッ家畜でメスで見習いペットの惣流・アスカ・ラングレーッ!!レイ様のお話聞いておりませんでしたッ!!!どうかお願い致しますッ!!!許してくださいッ!!!お願いしますッ!!!お願いします!!!お願いしますッ!!!どうか!!!どうか!!!どうか!!!どうか、どうかお願いしますッッッ!!!!!!!!!」

必死に土下座して、頭を擦り付けて懇願を繰り返す。お尻が痛むなんて今ばかりは関係がない。感情を恐怖一色に染め上げていたアスカはレイに怒鳴られた事が堪らなく怖くて、何がレイを怒らせたのか判らなかったが懇願する事でレイの怒りが解けるのを願った。

「……………………次は無いわよ、アスカ」
「!!!!ッ有難う御座いますッレイ様ッ!!!!!」
「……アスカ、アスカの調教は遅れている。これはアスカがあまりにも粗相をする為……これ以上の遅れは許されない。計画を修正するにはアスカのケツの治りが遅いと困る、保護する物が必要……毛糸のパンツでは不十分、これを履きなさい」

そう言ってレイがアスカに投げつけたのは、紙オムツともこもこのオムツカバー。

「これなら毛糸のパンツよりもアスカのケツを守ってくれるはず……使いなさい」
「!!!!???」

確かに毛糸のパンツよりは歩くのも座るのも楽かもしれない。だがしかし、オムツなんてアスカは想像もしていなかった。驚きと衝撃で声が出ない。

(……オムツ…アタシは今からオムツを着ける?………………)

呆然としているアスカに構わずにレイは「…碇君が用意して下さったアスカの為だけの特製品よ…アスカ、早くしなさい」と催促して来る。そのレイの声で我に返ったアスカは「は、はい、レイ様!今直ぐ!!」と返事をした。

(…………オムツ……………でも、やるしかない!……やるしかない!!!)

マユミを見たアスカにはレイを怒らせる訳にはいかない。アスカは無様極まりないオムツをして登校する事となる。



◆ ◆ ◆



七時半になりシンジがやって来た。シンジは「皆、おはよう!アスカ、良く寝むれた?」と挨拶し、アスカもまた「…おはようございます、ご主人様」と立ち上がったのだが、それを見たシンジはちょっと吃驚した顔で問いかけた。スカートが不自然に膨らんでいるように見えたからだ。

「それじゃ行くよって……アスカ?スカートが膨らんでいる様に見えるけどどうしたの?」
「…はいご主人様………………」
(……アタシ、今オムツを着けてる?…………スカートが、膨らんでいる?……オムツを着けているから!?)

「……碇君、アスカが粗相ばかりするから調教が進まない、毛糸のパンツだとケツの保護に不十分。だからオムツを使う事にした」
「あ、そう言う事、思ったより早かったね。リツコ怒っていたからな〜、アスカ、ケツをまくって見せて」
「!!?…………どうぞ、ご主人様」
(……オムツ……オムツ……オムツ……)

シンジに指示されたアスカは身体を入れ替えてお尻をまくって見せる。それを見たシンジは「ありゃりゃ、アスカ、随分と腫れ上がっているね〜んんと……マナ、ブラウスもまくって見せて」とマナに指示を出した。「了解、シンジ様!」とマナはアスカのブラウスをまくるが、それでもアスカは気もそぞろでそれどころではなかった。心の中は「オムツ、オムツ、オムツ」と繰り返すばかり。

「…………(……アタシ……シンジに……オムツ、検査されている?……)」
「ふーん……身体のほうはだいぶ治ったみたいだけど……ケツは酷いねぇ……もしかして最初より腫れ上がっているんじゃない?いや〜猿より赤いんじゃないかな?」
「…………(……恥ずかしい……アタシ今……アタシの顔のオムツ……検査されてる……)」
「これはね、アスカだけのオムツなんだ。特注品なんだよ、アスカ」
「…………はい、ご主人様……(……ペニスの……オムツ……)」
「ほら、アスカの好きな赤に可愛いマークがあるでしょ?他にも一杯用意するから日替わりだって大丈夫だよ」
「!?…………はい、ご主人様……(……惨めすぎる……オムツだなんて……不恰好に膨らんでいるし…ばれてしまう………………どうしたらいいんだろう?……)」

アスカのオムツは薄い赤。シンジが言った可愛いマークとは土手に当たる部分のいきり勃ったペニスの事だった。
オムツカバーは原色に近い赤。お尻にアスカの笑っている写真がプリントされている。

(…………もう、アタシ、駄目かも…………オムツだって言うのに……それに普通じゃないオムツ………………これから学校なのに……断れない………………受け入れてしまった……………………………どうしたら、いいんだろう……恥ずかしい……ペニスと……アタシの、顔でオムツ、…………オムツ……オムツ……オムツ……)

アスカは絶望感と惨めさで一杯だった。ピクリとでも動くと、シンジによって軽く尻肉をはたかれて注意を受ける。ショーツを脱ぐように言われ、仰向けに寝転がって脚を大きく広げるようにレイに命令され、マナとマユミによってオムツを当てられた時、恥ずかしさよりも絶望感の方が圧倒的に胸を占めていた。
自らがオムツを履いて登校する事でショックを受けており、シンジにより検査されている事など上の空だったアスカだが、シンジがパシッと強くお尻を叩いて終了の合図を送るとアスカの意識は現実に引き戻された。

(!???マユミ!!!マユミは言っていた!!!アスカもして頂きますかって!!!アスカも考えときなさいって!!!)

「さ、アスカ、学校に行くよ。マユミ、アスカを直しあげて、時間使っちゃったし今日も校門まで車使うから」

(!!!っアタシもされる!!????ペニス舐めるの上手くならないと!ペニスしゃぶるの上手くならないと!?御奉仕できないと歯を抜かれちゃう!!?????)

校門まで車を使う、そう言ってシンジは皆の行動を促して歩き出す。

(出来る様にならないと!!!上手く舐められようにならないと!しゃぶれるように、満足してもらえるようにならないと!!!使って頂けるようにならないと!!!!!!)

痛みを堪えて車まで這っていく中、アスカの頭は歯を抜かれない為にシンジのペニスにフェラチオする事、上達する為にはどうすれば良いかで一杯だった。



◆ ◆ ◆



リムジンの車中、アスカは床で正座してこれからの事を必死に考えていた。

(アタシ……今オムツをしてる……多分、皆にばれちゃう。シンジに見ただけで可笑しいって指摘された。どうやって誤魔化そう?……もし誤魔化し切れずにばれちゃったらシンジに迷惑掛けたって言われるかもしれない。
レイなら言う。シンジだって、マナだって、マユミだって多分言う。リツコなら絶対に言う!!そしたらアタシの歯、抜かれちゃうかもしれない!!!何とか誤魔化さないと!!!……ばれなきゃ問題ないわ、でも多分ばれるし一体どうしたらいいんだろう?少なくとも変な目で見られて噂にはなっちゃうだろうし……)

この難問を解決できる妙案はないものか、アスカは必死に考えた。

(昨日は腫れてしまった顔を寝不足だと誤魔化した。それから鞭と火傷、縄の痕は服でなんとか隠し切ったわ。身体中が痛いのは我慢をして我慢をして乗り切った。!?まだお尻は痛い!昨日以上の痛み、これもどう誤魔化そう?
そしてリツコ!痛みの原因はリツコに鞭で叩かれた事!今日の昼食はどうするんだろう?それにトイレの問題がある。アタシの便器は理事長室の一棟においてある金属のボウル、多分マユミもそう。もしもしたくなったり、排泄する事を強要されたらどうしよう!!それに昨日は午後に教室へと戻れなかった。ヒカリは心配して理由を聞いてくるだろうしアタシは何て答えれば良いの?)

考えなくてはいけない事は山のようにあり、解決する事は無理と思えるような難問ばかり。それでもどうにかしなくてはいけない。アスカは必死に考え続けていたが、そこにレイから「…アスカ、今日のアスカの予定を言うわ」と声を掛けられた。

「!!はい、レイ様!」
「…今日のアスカは体調が悪い。アスカは昨日理事長室で体調を崩し倒れたの。…だから理事長室で寝かされていて午後の授業も休む事となった。判るわね、アスカ」
「!はい、レイ様!」
「…体調が回復したのは授業が終わってから。リツコに看病されて回復したアスカは夜遅くまでしゃべり、これからも頻繁に理事長室を訪ねる事を許可される位に打ち解けた……そう、毎日訪ねてもおかしく無いくらい。これも判るわねアスカ」
「!!はい、レイ様!」
「ケツについては……そう、お腹の調子か腰の具合が悪い事にでもすれば良いわ…それで屈んで歩く必要があったり腹巻でもしてきた事にすれば良い。そうすればそうやって無様に歩いても問題が無い」
「!はい、レイ様」
「…理事長に心配を掛けたんだから翌日に訪問する事になんら不審な点は無い。だから今日は最初に理事長室にアスカは行く。…付き添いは……そうね、マナ、行ってくれるかしら?」
「了解だよ〜」
「!はい、レイ様!」
「…昼食は理事長室で取る。リツコと打ち解けたのだからこれは当たり前の事。判るわね」
「はい、レイ様!」
「ではアスカ、今日はそのようにしなさい」
「はい、レイ様!」

案ずるより生むが易しと言おうか、大方の問題が解消されてアスカは安堵した。たとえそれが問題の先送りであり、怖いリツコのところに行く事であり、新たな責め苦を受けるかもしれない事でも。

「さ、アスカ、もう直ぐ着くよ。準備をして」
「はい、ご主人様!」
(何とかなるかもしれない!穴だらけかもしれないけど一応筋は通っている!)

いくらか安堵したアスカを乗せ、車は学校に向かう。アスカは昨日と同じ場所で、マナにすがりつくようにしてリムジンから降りた。周囲の生徒達がざわめいているのと、その視線が自分に向いているのがアスカには良く判ってしまった。

昨日に続いてリムジンでの登場だ。校門に直接乗り着けた訳ではないが、道路を挟んで直ぐのところに派手が車止まったのだからさぞ目立った事だろう。もしかしたら昨日もアスカを見た生徒がいるかもしれない。
アスカは転校生だというだけでも目立つ存在だったのに、その美貌と明るい性格から二週間で一躍学校のヒロインへと上り詰めていた。それが今は大胆な格好でマナに寄りかかるようにして歩いている。その歩く様を注視すれば何故かガニ股で及び腰であり、スカートは不自然に膨らんでいるように見えない事もない。まるでスカートの下に何枚も何枚も下着を重ねて穿いているように。

(っお願い!誰も話しかけたりしないで!)

アスカは知り合いに会うのが怖い。見ている生徒にクラスメイトがいないだろうか?ヒカリに会ってしまったらどうしよう?もし今誰かに話しかけられたらなんと答えればいいのか考え付かない。周囲の静まり返る中を玄関に向かって歩くが、羞恥に顔を上げる事が出来ない。

(っお願い!後もう少し!玄関に辿り着いて理事長棟の方に行ければ生徒も教員もいなくなるはずっ!だからお願い!)

永遠に思える時間を乗り越えてようやくアスカは玄関へと着き、自分の上履きのある下駄箱の影に入った為に生徒達の視線から遮られる。ほっと一息小さく安堵の溜息をつく。だが痛む身体を我慢してアスカが内履きに履き替えようとしていた時、背後でざわめきが起きる。アスカはそのざわめきが次第に大きくなっていくのが判った。
そのざわめきが何で起きたのかアスカには良く判る。明らかに異常な様子のアスカを見ていた生徒達が、アスカがいなくなった事で噂しているに違いない。

(っ〜〜〜〜〜〜〜〜恥ずかしい!オムツ履いている姿を見られたっ!!何て噂されているの!?オムツ履いているのがばれた!??)

羞恥に身悶えて下を向き、恥ずかしさに必死に耐えるアスカにマナが耳元で囁いた。

「アスカ〜オムツ履いている姿見られたね〜履いているのばれちゃったかな?さ、リツコんとこ行くよ」
「っ〜〜〜ッう、うん、行こう、マナ」

アスカにはそう答えるしかない。理事長棟へと続く廊下には誰もいない。渡り廊下まで来ると何の音も聞こえず、人のいる気配を感じる事が出来なくなる。階段を上って、途中に幾つか扉があるがその突き当たりが理事長室。アスカがリツコがいるであろう理事長室への一本道まで来るとマナが話しかけてきた。

「アスカ、シンジ様が言っていた事覚えているよね?渡り廊下まで来たらアスカはペットへとして振舞うの」
「!?は、はい、マナ様」
「だからアスカはここでは何か理由が無いと服を着る必要がないの。アスカはこの廊下に着いたら制服を脱ぐんだよ。脱いだ制服を上着とかスカートとかに纏めて、咥えて這っていくの。もし理由もなしに服を着てリツコのところに行ったら怒られるから気を付けるんだよ」
「!!は、はい、マナ様」
「ん、じゃ、制服脱いで、行くよアスカ」
「はい、マナ様」
(そ、そうか、確かにシンジもリツコも言っていた。この棟に入ったらアタシはペットに戻る。渡り廊下で意識を切り替えるのね。………よ、良し、覚えた。それで此処に着いたら服を脱いで、それで上着やスカートで纏めて咥えて這うのね)

アスカは痛む身体を堪えて立ち上がると、制服を脱いでそれを上着で包んで纏めて、咥えて理事長室に向かって這う。とにかく失敗する訳にはいかないとアスカは思っている。リツコの怖さは思い知っているし、マユミを見てしまったアスカには“失敗とは抜歯”を意味していると考えているからだ。リツコに会うのは正直怖いアスカだがそんな事は言っていられない。這い進んだ先で理事長室のプレートの前まで来るとマナが「アスカ、一人で来る事もあるだろうからアスカが扉を開けて。ちゃんと挨拶するんだよ?リツコ、そう言う礼儀関係に厳しいから」と注意を促して扉を開ける様に言う。

(……そう、失敗する訳にはいかないの!っいくわよアスカ!!)

注意してくれたマナに「はい、マナ様、アスカ挨拶します」と返し、這ったままだと手が届かなかった為に膝立ちになり、意を決してアスカは理事長室の扉を開けた。だがリツコが怖いアスカは目線をあげる事が出来ない。項垂れたまま部屋の中央に進み、それから扉が開いた時に見えたリツコの方を向いて、確認できたリツコに対して一礼をして「リツコ様、おはようございます」とアスカは挨拶をした。

「マナ、おはよう、アスカもおはよう。アスカ、今日は何でここに来たか判る?」
「!!??、わ、判りません、リツコ様!!!」

アスカは朝になってからレイの連絡を受け、そのまま来たので理由が判らなかった。その為素直にその旨を答える。

「……そう、アスカ、アスカが今日ここに来たのはアスカの治療の為……別に叱る為ではないの、そんなに脅えないで。でも、理由が思い付けなかったのは頂けないわね、呼ばれたのならちゃんと理由を考えるようにしないと……」
「も、申し訳ありません、リツコ様!」
「マナ、アスカの付き添いご苦労だったわね。ゆっくりしていって頂戴」

付き添いに対して労いの言葉をマナに掛けるリツコだが、その言葉に破顔したマナは「うん、休ませて貰うね」と言うとソファーから立ち上がって自分の分のお茶菓子や珈琲カップを探しに行った。

「いやーリツコの珈琲美味しいからね〜、それだけでここに来るの楽しみなんだよ!」
「そう?ふふっ、ありがとう、マナ。それじゃあアスカ、始めるから準備なさい。私もちょっとやり過ぎたかと思って後悔したのよ。シンジ様の予定を狂わせちゃったし……アスカ、ゆっくりして休んでいくといいわ。頑張ったアスカへのお詫びとご褒美よ。治療が終わったら特別に座らせてあげるから其処のソファーでお茶を飲んでいきなさい。私の珈琲美味しいんだから!」
「!!?あ、有難うございます、リツコ様!」

アスカは感激していた。問われて答えられなかったので怒られるとびくびくしていたのに、治療をして珈琲を飲ませてくれると言う。

(アタシ……珈琲なんてどれだけ振りかな?久しぶりの人間らしい飲み物!しかも自慢の一品なんて!……リツコの事を誤解していたかな?リツコは怖いだけの人じゃないんだわ!!)

ソファーに座って休ませてくれるとも言う。学校の椅子以外で座れるなんてどれだけ振りだろうと考えてみた。

(……思えば今日は朝から大変だったわ…まだ疲れているし、身体も痛むし、お尻なんてふかふかのソファーだけどそれでも痛い。……それで何とか登校の準備をしたと思ったらマユミ………入れ歯だった。マユミの言葉……今でも信じらんない……)

衝撃なんて消えきらないうちにオムツを履く事を強要されて、言葉が出ない思いを味わった。それから登校すると生徒達にオムツを履いた姿を見られ、もしかしたら気付かれたんでは無いかとも思った。

(アタシ…こんな気持ちのままだったから必要以上に怖かったのね……)

てっきり何か怒られると思っていたのに治療をしてくれて、ソファーに座って、自慢の珈琲を飲ませてくれて、休ませてくれるという。アスカはこれまでにこんなに感激した事があっただろうかと考えた。

(っこんなに安心して感動したのなんてあるはずないわ!)

感激したアスカはもう一度リツコにお礼を言った。

「リツコ様!有難うございます!」
「アスカ、良かったね」
「はい、マナ様!」
「ふふふっ、そう、アスカ、じゃあ治療を始めましょう」
「はい、リツコ様!」

リツコはそう言うと治療の為にアスカに近づいてくる。リツコの診察を受けて何種類かの薬を塗ってもらい、それから幾つか錠剤を渡されてそれを飲む。リツコの治療でアスカはだいぶ痛みが和らいだと実感出来ていた。

「あらあらアスカ、無様ねぇ、オムツなんてしているの?」

今、アスカはリツコ、マナと共に応接セットを囲み、珈琲とケーキを出されている。ソファーに座る時に汚してはいけないからとショーツだけは穿くように言われ、今のアスカのショーツがオムツである事がばれてくすくすと笑われた。

(っ〜〜〜〜恥ずかしすぎる!)

改めてオムツである指摘を受け、リツコに仰向けになって両足を掴んであげるように指示されてオムツを当てられ、アスカは恥ずかしくて堪らなくなった。

(でもアタシは今ソファーに座って、リツコに高価そうなティーセットに珈琲を入れて貰って、しかもケーキまで出されてる!)

かすかな期待は胸にあったが諦めていたアスカは驚いて声が出ず、リツコに「どうぞ」と促されて食べ始めたアスカは、オムツを着けている恥ずかしさが頭から吹き飛んだ。

アスカは出された珈琲を一口飲んでみた。

(……美味しい。深いコクと味わい、誇り高い香り。リツコが自慢するだけの事はあるわ)

それからケーキを一口、フォークを使って食べてみる。

「!!?」

久しぶりのまともな食べ物、しかも甘いもの。アスカは涙がにじむほど美味しく感じた。

(…………ホントに美味しい……カップを使って飲むのも、フォークを使って物を食べるのもホントに久しぶり)

あまりにも勿体無くてアスカはゆっくりゆっくりと珈琲を飲んで、少しずつ少しずつ、一口一口味わいながらケーキを食べた。それでも一杯の珈琲とショートケーキ。それほど時間も掛からずに終わりはやってくる。もっと食べたい、飲みたいとアスカが空となった珈琲カップと、ケーキがあった皿を眺めて名残を惜しんでいると、不意に目の前のカップに手が映って珈琲を入れ始めた。

「!?」
「アスカ、御代わりはいらないかしら?マナ、貴方もいるでしょう?」
「うん、頂戴、頂戴。ホント、リツコの珈琲美味しいよね〜」

アスカは驚きで声が出ずにこくこく肯いて返事を返した。リツコはにっこりと微笑んで答え、自らの専用らしい猫の描かれたカップに珈琲を入れた。アスカは御代わりの珈琲をゆっくりと味わったのだが、とにかく美味しかった。飲み終わると、食べたのだから歯を磨きなさいとリツコに促された。思わず立ち上がりかけて慌てて四つん這いとなってリツコを見ると、リツコは微笑んでいる。その目は「そう、それでいいのよ、アスカ」と言っているようにアスカには思われた。

ケーキを食べた後に歯を磨く様にリツコに促されたアスカの歯ブラシはボウルに入れてあった。それで歯を磨き、洗面所から出てくると入れ違いにマナが入って行く。戻ったアスカは暫く恥ずかしさに俯いていたが、マナが戻って来るとリツコとマナの会話に交わる事を許された。アスカは歯を磨くた為に立ち上がりかけた時から今の自分の状態を認識し直し、恥ずかしさに支配されていた。しばらくはそんな恥ずかしさを我慢しながら、それでも何処か楽しく会話をしていた。

テレビや映画の話題、ファッション、リツコが“マヤ”と名づけて可愛がっている猫の自慢。多分名前から察するにメス猫だろう。リツコによる珈琲の薀蓄。それに旅行に行った時やクラスメイトの話。リツコが学校経営の厳しさを嘆いたり、「ゲンドウ様に命令された大事な仕事だけど早く俗事を投げ出して研究の道に進みたいわ」と言うのをちょっと苦笑して聞いてみたり。恥ずかしいのに変わりは無いが、アスカはほんの少し自分の格好を忘れる事が出来て楽しかった。

しかしリツコとマナの会話で、以前から疑問に思っていた“ある事”を質問して、答えてもらった時からアスカにそんな感情は無くなってしまう。

「あの……それで、リツコ様とマナ様はご主人様とどの様なご関係なんですか?」
「うん?私はね〜、シンジ様に小学校の時にペットにして頂いたの!レイの次だね。元々は私の両親達がゲンドウ様に逆恨みして、それで私が小学校の一年生の時に死んじゃったから、それから飼育して頂いているの。宣誓して正式にペットにして頂いたのは小学校二年生の時」
「!?っ……………」
「レイはシンジ様の従妹なんだけど、赤ちゃんの時に事故で両親達が死んじゃったのね。
それで引き取られて飼育して頂いている。物心ついた時ににはペットにしてもらっていたっていう話だけど、正式にペットにして頂いたのは小学校に入学した時だって」
「……………………」
「マユミは孤児だったんだけど中学生の二年の時だったかな?シンジ様のペットにして頂いたのは。哀れに思ったシンジ様とゲンドウ様が引き取られて、それから飼育して頂いている」
「……………………」
「私はゲンドウ様のペットであるナオコ様の娘よ、中学に上がると同時にペットにして頂いたわ。シンジ様が中学校に入学される時に入学祝としてシンジ様にもペットにして頂いたからシンジ様のペットでもある。住んでいるところが違うから放し飼いだけど、お屋敷にもお部屋を頂いている。アスカも早く飼育して頂くか、放し飼いでもお部屋を頂けると良いわね」
「!!っ…………はい、リツコ様」
「……それと、私がゲンドウ様の娘である事は知っている人は知っているいるけど、ゲンドウ様には正式な奥様がいらっしゃるからあまりおおっぴらにする事ではないわ。勿論、奥様は私の事を知っていらっしゃるけどね、アスカも言いふらしたりしたら駄目よ。もしも言いふらしたりしたら……判っているわね、アスカ」
「!!!は、はい!リツコ様!!」

初めて聞いたレイ達の境遇だったが“異常”の一言に尽きる。レイとマナはほんの幼い時からシンジのペットとして飼われている。“死んじゃった”とか“事故”って何だろうか?アスカはとてもではないが詳しく尋ねる気になれなかった。
マユミは中学二年の時からシンジのペットだと言う。哀れに思って引き取ったと言うのはとてもではないが額面通り受け取れない。
そしてリツコ!ゲンドウのペットと聞いていたがシンジのペットでもあると言う。母親もペットだと言う。しかもゲンドウの娘と言う事はシンジの母親違いの姉弟と言う事でもあるとアスカは気付いた。

(い、碇会長って自分の娘をペットにしているの!?シ、シンジは母親違いの姉をペットにしているの!!?)

シンジのペットとは“レイ”“マナ”“マユミ”だけと思っていたが、この分では他にもっとたくさん居るのかもしれないとアスカは思う。アスカは身体の震えが収まらずにいたのだが、そんなアスカを見てマナが声を掛けてきた。

「ん、どうしたの?アスカ、何か他に聞きたい事は無いの?」
「!!?い、いえ、ありません、マナ様」

本当はもっと聞きたい事があった。例えばマナ達がどんな調教を受けたのかとか、何時刺青入れたりピアスを付けられたのとか。何よりマユミが“入れ歯”となったのは何時の事だとか、それに……マナ達が実は“入れ歯”では無いかとか、他に“入れ歯”にされたペットがいないのかとか。
藪蛇になるのが怖かったのでおいそれと聞けない事は理解出来ていたので、取り合えずと聞いてみたのがシンジ達と彼女達の関係だったのだ。それがこんな結果になるとはアスカは考えても見なかった。そんな沈黙をリツコが破る

「あら、もうこんな時間。後30分もすればシンジ様がいらっしゃるかも知れないわ。アスカ、1時10分前になったら休憩はお仕舞いよ。時間になったら準備しなさい。それまでは休んでいていいから」
「!?は、はい、リツコ様」
「もう一杯飲む時間あるかな?リツコ、珈琲入れてくれる?」
「ふふっ、判ったわ、マナ」

マナに返事したリツコは珈琲を沸かし直す為に立ち上がった。







07

お昼になり、昼食とアスカの調教状況の確認の為にシンジにレイ、そしてマユミが理事長室を訪れた。アスカは理事長室のこの棟ではシンジのペットとして振舞わなければならない為、ご主人様であるシンジに「いらっしゃいませ、ご主人様、お待ちしておりました」と挨拶をした

(……マユミはまだ裸になっていない…昨日もそうだったしシンジ達が一緒の時は脱いでから入らずに室内で脱ぐ?それともお昼休みで時間がないから?判らない、後でマユミに聞いておかなくちゃならないわね……)

シンジが来たのはアスカの様子を見る為と食事をする為、シンジはアスカを見「身体の調子はどう?リツコは研究者だからね、良く効く薬をくれたでしょう?身体の調子がおかしかったら相談してみると良いよ」と言い、アスカも「はい、ご主人様」と返した。食事の時間だから食器を持って来いと言うシンジに対してアスカは一礼し、ボウルを取りに行く。出て行く時は這い、水を汲んで戻って来る。マユミも脱ぎ終わりアスカに続いた。

「さて、アスカ、リツコに食事の作法教わったんでしょう?今日はアスカの番だよ、どっちが良い?」
「!?」

「どっちが良い?」と聞かれたアスカは昨日を思い出して何を問われているか理解した。それはつまりシンジのペニスを咥えて小便を直接飲むか、それともボウルに開けられた弁当の中身にシンジの小便を振り掛けてもらって、後始末にシンジのペニスにキスして舐め、雑炊となった弁当を食べるかの選択だ。

(!?っど、どっちも嫌!!で、でも、しいていうならまだ別々の方が良い!!小便で雑炊となった弁当なんて食べたくない!!!)

問われたアスカは一瞬で答えを纏めて直接飲む方を選んだ。だがアスカが答える前にレイによって答えられてしまう。

「あ、あの、ご主じ『碇君、アスカは下手糞だから床を汚してしまう可能性がある。今日は直接より掛けてあげたほうが良い』…ん様……」

レイによって小便雑炊を選ぶ事になってしまったアスカにシンジは「そう?それもそうだね。それじゃあアスカ、器をそのまま持っていて」と言って弁当の中身をぶちまけるとボウルに向かって放尿する。甲高い金属に水が跳ね返る音とご飯やおかずに跳ね返る水音。器を捧げ持って下を向き、惨めさを堪えてアスカは聞いていた。

(アタシが今から食べるのはシンジの小便で作った雑炊……惨め、過ぎる…………………さっきまでリツコ様の珈琲とケーキ食べてたのに………………)

惨めさを堪えて金属に跳ね返る水音を聞いていたアスカだがとシンジの「さ、出来たよ、アスカ」の声にアスカは我に返って返事を返そうと思い、そして気付いた。シンジはまだその巨大で怪異なペニスを仕舞っていない。

「ッ!!……………ご、ご主人様。失礼致します」
「うん、良いよ、アスカ」

覚悟を決めてシンジのペニスを手に取り、亀頭にキスをする。それから亀頭をぺろぺろと舐め回してからもう一度キスし、丁寧を心がけて仕舞い、ジッパーを上げた。

「ご主人様、有難うございました……美味しかったです……」
(……やっぱり変な味………勃っていなかったけど、やっぱり大きい……アタシの口より大きいかもしれない…………それに柔らかいのに芯がある感じで……熱かった)
「うん、じゃアスカ、マユミも食べていいよ。マナ、皆の分のお茶を入れて。リツコもこっちに来て」
「はい、シンジ様」
「了解だよ、シンジ様」
「…………」

ふと視線を感じるとマユミがアスカを見ていた。その視線でアスカは今やるべき事を思い出してシンジに向き直り、声を合わせて唱和した。

「「ご主人様、お食事有難うございます。感謝して頂きます」」

アスカはシンジの小便で作った雑炊を食べ始める。

(………やっぱり変な味……アタシ、惨めだわ……でも食べないと……)

アスカは惨めさを堪えて食べ続ける。

(久しぶりに人間の食べ物…しかも美味しい珈琲とケーキを食べた後だったのに……歯を磨いた後で小便雑炊……惨め過ぎる…………)

隣のマユミが床と金属のボウルを擦れさせている音が聞こえる。相当なペースで食べているのが判る。アスカはご主人様であるシンジが食べ終えるまでにこの小便雑炊を完食し、小便を啜って、ボウルを舐めしゃぶって奇麗にしなければならない。食べ終わってからも小便をし、大便をして、食器であり便器でもある金属のボウルを洗わなければならない。それから全裸であるのだからオムツを履いて、下着を着けて、制服を着なければならない。
だからアスカは惨めさを堪えて食べ、小便を啜り続けた。口から「くちゃくちゃ」と音をさせて雑炊を食べ、「ずるずる」と音を立てて小便を啜り、全力で食べ続けた。シンジより後れてしまう訳にはいかない事を改めて思いされていたからだ。
治療をしてくれて、美味しい珈琲とケーキを食べさせてもらい、ソファーに座らせてもらって、休ませてもらって、楽しい話を聞かせてくれて……アスカはリツコに対する印象を改めた。

(リツコって怖いだけの人じゃないんだ……優しい人でもあるんだ……)

あんなに怖かったリツコだったが、アスカはリツコの印象を改めた。しかしその後で交わされた会話で判った事実。マナは小学校二年生からペット、レイは小学校に入学した当初からペット。マユミは中学校二年生からペット。

マナ曰く
―私の両親達がゲンドウに“逆恨み”して死んじゃって
―レイの両親達が“事故”で死んじゃって
―マナを“哀れ”に思って引き取って

とてもではないが額面通りに受け止める事が出来ない。怖くて詳しい事情なんて聞く事が出来ない。そしてリツコ、リツコはゲンドウのペットであると聞かされていたが事実は違った、シンジのペットでもあった。中学校への入学と同時にゲンドウのペットとなり、入学祝としてシンジのペットにもなったという。

(リツコの母親もシンジの父のペットでリツコはその娘…それはつまりリツコって……)

リツコはゲンドウの“実の娘”であり、“親子共々”ペットとして飼われている。そしてリツコはシンジの“腹違いの姉”であるという事だ。

(シンジは自分の“姉”をペットとして飼っている…………)

衝撃の事実を知った後、リツコはゲンドウと親子である事を言いふらしたりしないようにと念を押した。アスカはその時リツコの目を見て恐怖に震えた。

(比較的まともだと思っていたマナも狂っていたわ!リツコはやっぱり狂っていた!!この連中はやると言ったらやる!どんな事でも、無理な事でも、命令してもしもアタシがそれをしなかったらどんなことでも絶対にやらせるに決まっているわ!!)

顔中が小便で濡れて米粒か何かが張り付いているのが判る。マユミは如何していたかを思い出す。左手で拭って手を舐めていた。おそらくだが顔を洗う事は許されないのだろうとアスカは思った。

(アタシはペット!飼い主様であるシンジの出した物は全て最上の物として身体に受け入れなきゃなんないの!ボウルを舐めしゃぶって!奇麗にした後に拭って舐めて奇麗にする!そして顔は手で拭いて洗っちゃいけないんだから!!)

万一違っていて顔を洗う事が許される事でも構わないとアスカは思う。顔を洗う許可なんて怖くてとても言い出せないし、もしも勝手に顔を洗ったりしてそれがばれでもしたりしたらどうなる事か判らない。

(そうよ!後でマユミを見習って同じ様にすれば良いんだから!それまでは絶対に顔は洗わないわ!!)

アスカは可能な限りの速さで小便雑炊を食べ終わると奇麗にボウルを舐めしゃぶり、濡れた顔を左手で何度も拭っては舐め、シンジに向き直って「ご主人様!有難うございました!美味しかったです!ご馳走様でした!」と報告する。
シンジはそんなアスカを見て微笑むと次の命令を下す「よし、それじゃ出して」と。アスカは「はい!ご主人様!アスカ出します!」と答えると、痛む身体を無視してボウルを跨ぎ、それからおもむろに尿道の力を緩めた。


食事が終わり、排泄の許可を貰って小便をする。それからいきんで、いきんで、でも便が出なかったアスカはリツコの様子を窺ってみた。

(……何も、言われない?)

リツコの表情に変化は無く極淡々とアスカの排泄を見ていた。アスカはリツコが何も言わないのに安堵し、それからシンジに排泄が終わった事を報告する。ボウルを洗いに行って戻り、オムツは一人では上手く着けれないのでちょっと躊躇しているとマナが手伝ってくれて、アスカは両足を開いて上げて、オムツを着けてもらった。

(恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!アタシ高校生なのにオムツ!パイパン晒して大股開いてッ!しかも恥ずかしいオムツ当てられて着けているだなんて!!)

ブラジャーとガーターベルトを着けて制服を着、靴下を履いて準備を終え、シンジ達が食べ終わるの正座して待つ。一時になるとシンジが立ち上がって言った。

「それじゃあ、レイ、マナ、マユミ、アスカ、皆行くよ。リツコ、それじゃ行くから」
「はい、シンジ様。おいで頂き有難うございました。どうかまたいらして下さい」
「……判ったわ、碇君」
「はい、シンジ様」
「判りました、シンジ様」
「はい、ご主人様」

シンジ達は理事長室を後にし、アスカはクラスメイトの待つ教室へと歩く。

(…………いよいよ皆のところに行く……朝の事、噂になっていないと良いけど……それにヒカリに会ったら何て言えば良い?昨日は理事長室に行った後に結局戻れなかった。!?そうだ、アタシは昨日、結局教室に戻れずにそのままシンジの家に行く事となった。シンジがクラスメイトに何と説明したか聞いておかないとボロが出るわ!)

「あ、あのごしゅ………………シ、シンジ。昨日なんだけどクラスの皆とか先生に、その……アタシが戻らなかった事を何て説明してくれたの?そ、それと今日の午前中…登校したのにクラスにいなかったから、誰か何か言っていなかった?そ、その……知っておかないと説明に困るし、教えて、欲しいんだけど……」

渡り廊下の途中で思い当たったアスカはシンジに質問しようとし、渡り廊下ではペットとしての意識に切り替えておけとマナに言われた事を思い出したので、ガニ股で廊下を渡りきってから質問した。まだお昼休みの途中。人の気配はしないが聞かれているかも知れず、万が一にもシンジの事を“ご主人様”と呼んでいる事がばれる訳にはいかないのだから。

「ん、ああそう言えばアスカの具合が悪くなって早退した事にしたとしか伝えていなかったかな?大丈夫、皆その説明で納得してアスカを心配していたよ。アスカが理事長室で倒れて、リツコが心配してアスカに午後の授業を休んでいくように言ったんだ。
アスカはそれに納得して、昨日は結局皆が帰ってもリツコと遅くまでしゃべっていたんだよ。僕から委員長である洞木さんに連絡して日向先生に伝えてもらった。朝、日向先生が心配していたよ。マナがアスカを心配して付き添って行った事を言ったから納得した。僕もレイもマナも、それからマユミも。授業中でもちょくちょくリツコの所に行くことは皆知っている。心配する事はないよ」
「う、うん、判った」
「……ああ、それと相田が朝、校庭にいたらしくてね、聞きに来た。それと……洞木さんが何度も聞きに来てたよ、心配してアスカの席の方を振り返るんだ。彼女、優しいよね、……うん、洞木さんも僕に相応しいかもしれないな」
「!!!!」
(っクラスメイトが問題にしていないんならそれで良いわ、問題はない。でも……相田に朝のアタシを見られてた?“あの”相田に?いえ、それよりもシンジがヒカリに目を付けたの!!?ど、どうしよう!どうしよう!!ヒカリになんて言えば良い?このままだとヒカリが巻き込まれちゃう!??)

「判ったアスカ?じゃ、行くよ」
「…………わかった、わ、シンジ……」

アスカは絶望感に包まれて教室に向かう事となる。もしかしたらヒカリもシンジのペットになるかもとアスカは考えた。しかし考えたところで良い案など浮かぶ訳もない。自分だけでもシンジ達の支配から抜け出せないのに、可能性の話で他の人の事なのだから良い案など浮かぶ訳もない。だがそんなアスカの絶望も頭から抜け落ちてしまう事となった。

(〜〜〜〜見られているッ!!まだ昼休みの最中だから人が一杯居るわ!!っアタシ不振な目で見られてるのッ!!)

アスカは教室に辿り着くまでに好奇と驚愕の視線で見られていた。まだお昼休みの最中で廊下には生徒達が溢れている。それなのに今のアスカはマナに半ば抱き付かれるように支えられ、腰を屈めて浮かせるように歩いていた。
リツコの治療を受けたとは言えまだまだ痛い。かなり長く歩き、階段を使ったのだから痛みがぶり返して来ていた。そんな姿勢で歩いているのだから、いやでもアスカの腰の辺りに視線は集まる。そしてその腰を注視してみれば、何故か不自然に膨らんでいるように様に見えるのだから。アスカはスカートでは隠しきれなくてオムツを見られている気がしていた。

(っ〜〜〜〜〜〜ッもし、もしもよ!後ろから屈んで見られたら!膨らんでいる赤いオムツが見られちゃう!〜〜〜〜制服の隙間からオムツなんて見えていないわよね!?っ背中の方からオムツが出ているなんてないわよね!!?っそ、そうでないにしても!太腿の鞭の痕が見られちゃうかもしんない!!だ、だってこんなに目立つのよ!誰かが確認したいって思うのありえるんだから!!)

想像はしていたアスカだがやはり堪らなく恥ずかしい。マナに支えられていなければ腰が砕けてへたり込んでいたかもしれない。アスカは俯いて顔を真っ赤にしながら好奇と驚愕の視線に耐えた。シンジ達が教室へと入っていく。マナはアスカを支えているので一緒にいるが、シンジ達が教室へと入った以上アスカも早く教室に入らなければならない。

(っ〜〜〜〜〜〜い、いくわよ、アスカ!)

いつまでも廊下にいても注目を集めるだけで、シンジ達に責められる口実を与えるだけの事をアスカは理解している。覚悟を決めたアスカはクラスメイトが、ケンスケが、そしてヒカリがいるであろう教室に入った。



◆ ◆ ◆



シンジ達が教室へと戻ったのでアスカも来ると思っていたのだろう。ヒカリがアスカへと駆け寄って「……ア、アスカ、大丈夫なの……?」と気遣って来た。。アスカは恥ずかしくて顔を上げられなかったのだが、気力を振り絞って顔を上げて、ヒカリに挨拶を返す。

「お、おはよう、ヒカリ…………」
「…………アスカ……本当に大丈夫なの?なんだか熱っぽいみたいだし、その………身体の具合が悪いんだったら無理しなくて良いんだよ?勉強なんて何処でも出来るんだし、そんな事よりアスカの身体の方がよっぽど大事。……お医者様に行った方が良いんじゃない?」
「う、うん、ありがとう、ヒカリ。でも、昨日の午後も休んじゃったし……せっかく登校して来たんだから授業出ないと……」

言い訳するアスカを心配そうに見るヒカリだが、アスカは気付いてしまった。言いよどんた瞬間、本当に一瞬の事だがヒカリの視線がアスカの腰とお尻に向いた事を。

(!!っヒカリに見られてる!?今オムツしているお尻を見られてる!!っ〜〜〜〜〜〜恥ずかしい!死んじゃいたい!!!)

「……………そう、具合が悪くなったら直ぐ言ってね?お願いよ、アスカ」
「あ、ありがとう、ヒカリ……そうさせてもらう…………」

そのまま会話が止まってしまい黙り込むアスカとヒカリ。アスカの心は恥ずかしさとオムツを着けている惨めさ、嘘をついた心苦しさにヒカリを巻き込んでしまわないかとの不安、そんなアスカに一人の男子生徒が声を掛けてくる。自分の欲望に正直な男、相田ケンスケの登場だ。

「なあ惣流、惣流のスカートってちょっと変じゃないか?何か膨らんでいるっ『相田君!!』」
「!!!っ…………」
「相田君、女の子の格好をあれこれ批評するって失礼よ!謝って!」

ヒカリはケンスケに向かってアスカに謝る様に言って非難する。しかしその叱責はアスカに再度の注目を集める事をも意味していた。

「あ?何で謝らなくちゃいけないんだよ。本当の事を言っただけじゃないか!」
「…………」
(ヒカリ!お願い!大声出さないで!っ注目を浴びちゃう!)

アスカはヒカリが自分の代わりにケンスケを批難してくれて嬉しかったが、更にクラスメイトの注目を集める事にもなって顔を上げる事が出来ず、俯くしかなかった。

「相田〜女の子の事いろいろ言うなんてサイテ〜、アスカに謝りなさいよ!」
「アスカさん、こっちに来て下さい。相手になんてする必要ありませんから」

マナとマユミがアスカを庇う。シンジとレイは表面上はアスカの事を心配そうに、ケンスケの事を非難するように睨む。しかし胸中では恥ずかしさに身悶えるアスカを見て楽しんでいる。

「な、なあ、ケンスケ、惣流のやつ、その……どないしたんやろか?」
「あ?知らないよ!惣流、何か朝から変だったんだ。だから聞いただけなのに!」
「ほ、ほうか」

ケンスケが戻って来るとトウジが話し掛ける。不当に非難されたケンスケはトウジにその怒りをぶつけた。やがて予鈴が鳴り、クラスメイト達はどこか納得出来ないながらもアスカの事をチラチラ見ながら席へと着き、アスカの羞恥地獄は一旦終わりを迎える事となったのだが、教室へとやって来た教師は、授業を始める前に身体の具合の悪そうなアスカを気遣って声を掛けた。

「惣流、大丈夫か?身体の具合が悪いみたいだが……」
「!!??」
「剣崎先生、アスカ朝から調子悪いみたいなんです。アスカ責任感が強いから授業に出なきゃって無理してるみたいだけど……リツコさんも心配していたし、連れて行って良いですか?」
「…………」

アスカは俯いて何も答える事が出来なかった。答える事が出来ないアスカに代わりマナが説明する。

「理事長が?霧島、何で理事長が惣流の事を心配するんだ?」
「アスカ、昨日のお昼休み、シンジ君と一緒にリツコさんのところに挨拶に行ったんです。アスカ、そこで倒れちゃって……それで授業が終わった後に気が付いたんですけど、その後色々話して仲良くなったんです。アスカ、登校してから昨日のお礼をって挨拶に行ったんですけど、リツコさん無理するなって午前中ずっと休ませていたんです。それで調子が悪くなったら直ぐ連れて来るようにって言っていたから……」
「…………」
「……そうか、そう言う事なら仕方が無いな。惣流、行って良いぞ。霧島、付き添ってやれ。早く戻って来いよ、お前は理事長のところに行ったら直ぐ長居するからな」
「はい」
「…………すみません、先生。休ませてもらいます……」

アスカは立ち上がり、マナに寄りかかって教室を後にする。マナが教室のドアが閉まる時、「じゃ、惣流も心配だが授業始めるぞ〜」アスカの耳にそんな声が聞こえた。
 

アスカはマナに寄り掛かるようにして歩く。教室ではクラスメイトから、ちらちら見られる度に何時ばれるか、何時ばれてしまうかと生きた心地がしなかった。恥ずかしさのあまり俯いて顔を上げる事が出来なかった。今はクラスメイトの視線から逃れる事が出来ていて、心から安堵出来た。そんなアスカにマナが声を掛ける。

「アスカ〜皆気付いていたみたいだね〜」
「!!?」
「どこまで気付いていたんだろうね?でも、流石にオムツとは判んないかな?」
「…………」
(噂になる……アタシ噂になっちゃう……どうしよう?どうしたらいいんだろう?)

マナが囁くように声を掛ける。アスカは答える事が出来なかった。渡り廊下を渡り始める時にマナが「さて、アスカ、着いたよ。ここからアスカはシンジ様のペットなんだから忘れちゃ駄目だよ」と声を掛けて来た。マナは心持ちアスカから身体を離してくる。「!っはいマナ様」とアスカは答える。

(…アタシはここからはペット、シンジのペット。心を入れ替えなきゃなんない……)

理事長室へと続く廊下へと辿り着いたアスカは、意識を人間である惣流・アスカ・ラングレーから、家畜、メス、ペットな惣流・アスカ・ラングレーへと切り替え、制服を脱ぎ、リツコの待つ理事長室へと這い歩いた。しかしこの時のアスカはまだ知らない。リツコに会い、問い掛けられた質問に答えられなかったアスカは恐怖に身を震わせる事になる。

(アタシは家畜、ペット、メス、ここに来たら意識を切り替えなくちゃいけない、リツコ……厳しいってマナが言っているんだから気を付けないといけないわ。制服を脱いで、それで纏めて咥えて廊下を這って歩く!……間違いないわよね?)

アスカはマナの言葉、“リツコは厳しい”と自らの体験からもリツコが怖く、失敗がない様にと考えを纏める。そして制服を脱いだ後に服を纏めて上着で包んでから這って理事長室に辿り着く、扉を開けリツコに挨拶をする、ここまでは良かった。

「アスカ、良く来たわね。何でここに来たか判る?」
「!!??っあ、あの、あの、それは、その…………も、申し訳ありません、リツコ様!考えていませんでした!!」

アスカは教室で恥ずかしさを堪えていたのだが、マナによって羞恥地獄から逃れられた安堵で何故リツコのところに行くのか考えていなかった、故に答える事が出来ない。リツコの顔が見る見る険しくなるのがアスカには判る。何がリツコの勘気に触れたのかは判らなかったアスカだが、必死の思いで謝りリツコの怒りが解けるのを願った。だがそんなアスカをリツコは許さない。

「アスカ!!!朝に言ったばかりでしょう!呼ばれたら理由を考える様にしなさいって!それをもう忘れるなんて!!!」
「も、もも、申し訳ありませんリツコ様!おっ、おおッお許しをッ!!!」
(リ、リツコが!いえリツコ様が怖い!!!ゆ、許して下さいッ!!!)

恐怖に身を震わせて身体が動かず、リツコの目を見る事が出来ず、アスカには頭を上げる事が出来ない。マナは怒りに身を震わせるリツコを見て思わず天を仰ぎ、理事長室から出て行く。

「アスカ〜、ちゃんと言ったじゃない、気を付けるようにって。しっかり謝って許してもらうんだよ?それじゃ、リツコ、私もう行くから」
「ええ、マナ。無様なところ見せて申し訳ないわね、キッチリ躾けておくから」
「……あんまりやりすぎないでね。アスカのケツが治んないとシンジ様の予定が狂うんだから」
「…………判ったわ……」

マナが去り、理事長室を静寂が支配した。

(どうしよう!どうしよう!どうしよう!!どうしよう!どうしよう!!??リツコ様を怒らせてしまった!!また叩かれる!!!朝、リツコ様ちゃんと言っていた。ここに呼ばれたら理由を考えておきなさいって!!い、一体どうしたらいいの!!!???)

「……………………アスカ」
「!?は、はい!リツコ様!」
「私ちゃんと言ったわよね?ここに呼ばれたらちゃんと理由を考えておくようにって」
「ッは、はい!ちゃんと仰いました!!!」
「朝に言った事なのにもう忘れているなんて…………私の言葉なんてどうでも良いと言う事かしら、アスカ」
「い、いえ、そんな事ありません!リツコ様!」
「では、何故考えてこなかったの?」
「そ、それは、その……も、申し訳ありませんッ!!」

答えることの出来ないアスカは許しを請い、リツコの機嫌が直るのを祈るしかなかった。

(リツコ様怖い!リツコ様怖い!リツコ様怖いッ!許して、許して、許して、許してッ!!!)

「…………アスカ、理由が考え付かなかった事は仕方が無いとしましょう。アスカはまだ見習いペットなのだから。でも、理由を考える事をしなかったと言うのは許せないわね…………」
「も、申し訳ありませんッ!!リツコ様!!!」
(叩かれる!叩かれる!!叩かれるッ!!!)」

「出来損ないには御仕置きが必要だわ…………アスカ、ケツを高く掲げて、脚を大きく広げて、足首をもって構えなさい」
「!!?は、はい!只今!!!!」

リツコは引き出しから革の手袋を取り出すと装着し、アスカが入り口の方に向かって姿勢を変えるのを確認すると宣言した。

「アスカ、百回で良いわ、許してあげる。数を数えなさい!!」
「!!??は、はいリツコ様只今ッ!!!」

アスカは尻を高く掲げてリツコのスパンキングを待ち受ける。リツコは「…では行くわよアスカ…大きな声で数を数えなさい!!!」とアスカに怒鳴り、アスカはリツコの怒鳴りに「お、お願い致しますッ!リツコ様!!」と大声で叫んで足首を持つ手に力を込める。

リツコは大きく振りかぶり、渾身の力を込めてアスカの尻肉を引っぱたき始めた。



◆ ◆ ◆



理事長室ではリツコによる強烈なスパンキングが続いていた。

「アスカ、今何回目かしら?」
「ひひぅッごご、ごじゅうなながいめでず!りつござま!」
「そう……では後四十三回耐えなさいアスカ……五十八回ッ!!!」
「ひげぇぇぇぇぇぇぇぇご、ごじゅうはぢがいッ!!!」
「五十九回ッ!!!」
「ぐぅぉおぁはがはあぁぁおぉぉぉぉぉッご、ごじゅうぎゅうがいッ!!!」
「六十回ッ!!!」
「ぅぅろぅぅおぅぇぇぉぉ、ろろ、ろくじゅっがいいッ!!!」
「六十一回ッ!!!」
「ろぉぉぉぉぉぉむぅおほぉぉぉぉぉぉあぃぉぐぅぅぅ、ろ、ろぐじういっがいぃッ!!!」

リツコによるスパンキングが続く。アスカの心には“ごめんなさい”“ゆるしてください”“もうしません”しかない。涙で顔をぐしゃぐしゃにし、よだれを撒き散らしてアスカは数を数える。赤く腫れ上がっている尻肉は壮絶としか表現しようがない。アスカは更に三十九回もの折檻を受けなければならない。飛びそうになる意識を強烈なスパンキングで戻され、永遠に思える繰り返し。途中で失神すると髪を掴んで往復ビンタで叩き起こされ、姿勢を戻すように命令される。アスカの顔は醜く腫れ上がっていた。

(あ、あとなんかい?わ、わからないっ、りつこさまのこえにあわせるだけっ)

そう思いながら、アスカは何回目かも判らないで意識を手放した。


「……………………アスカ……今何回目か判るかしら?」
「!!????」

髪を掴まれて顔を上げられたアスカは誰かの声を聞いた気がした。その前には誰かに顔を叩かれた気もした。しばらくぼんやりしていたアスカだが意識を取り戻すとリツコの姿を確認する事が出来た。リツコに今何回目か問われている、その事が判ったアスカはあらん限りの声でリツコに答えた。

「っひっぐ、ぐ、ぐぐぅぅぅむぅぅぅば、ばがりィィまぜぇんん!!!りずごぉざまがぁぁぁ!!!がぁあぅぅあぁがななんがいめぃでじょぐぅがぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「喜びなさいアスカ、次が百回目でこれで御仕舞い」
「!!!????ほ、ほげがいぃじまずぅぅぅりづござまぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「では、いくわ…………ラスト!百回!!!!!」

リツコは次が百回目だと返し、アスカの髪を離すと後ろに廻る。アスカは両足首を掴み、お尻を高く掲げてその瞬間を待ち受ける。ラストの百回目、リツコは大きく振りかぶり、渾身の力でアスカの右の尻をひっぱたいた。これで終わりとの安堵と開放感。これまで以上の力による強烈な一撃。アスカはそのまま意識を手放して失神した。


揺り起こされてアスカが目を覚ますとそこにはリツコの顔がある。記憶なんてなく、ただリツコが怖いアスカはとにかく謝罪して許しを請うしかなかった。

「!!!!??ぼ、ぼうじあげあぎまぜんりづござま!!!!ぐ、ぐるじでぐだざい!!!ほげがいじまず!!!ほげがいじまず!!!ほげがぎじまずッ!!!!!」

ただひたすら謝罪するアスカだがリツコは怒らない。それどころか「違うわよ、アスカ、もう終わったわ。良く頑張ったわね、偉いわ!」と言ってにっこり微笑みさえする。それでアスカにもリツコの折檻がようやく終わった事が理解出来た。

(!!!終わった!?リツコ様に褒められた!?)

「本当はね、気に入ったみたいだったから、頑張ったアスカへのご褒美に私の珈琲飲ませてあげようと思ったんだけど…………その口じゃあ沁みるわよね?また今度飲ませてあげるわ」
「!?ど、どんでもありまぜん、りづござま!アズガがばるがっだんでず!ゆじでぐだざぎ!!」
「アスカはね、ここに来たら治療を受けたり訓練をしたりするの、覚えておきなさい。今日はペットとしてのご挨拶にしようとお思っていたんだけどね」
「!?は、はぎ、おぼえておごばすりづござま!!」
「今ね、アスカの治療を終えたところ。吸い呑みを持ってきたからこれで口をゆすぎなさい。そしてこの薬を飲みなさい」
「は、はぎ、りづござま」
「口が沁みるでしょうからしゃべらなくてもいいわよ。もうまもなくシンジ様がいらっしゃるはず、それまで休んでいなさい」

微笑みながら休めと言うリツコを見たアスカはこれで本当に終わったんだと実感出来た。安堵で涙が溢れて溢れて止まらない。そんなアスカにリツコは微笑みを絶やさないで「あらあら、アスカは泣き虫さんね。さ、この薬をお飲みなさい。ああ、しゃべらなくて良いわよ、飲み終わったらしばらくお休みなさい、アスカ」と優しく髪を梳いてくる。指示された通り吸い呑みで口をゆすいで薬を飲み、「安心しなさいアスカ、もう終わったんだから大丈夫」とリツコに言われたアスカは安心してそのまま意識を手放した。



◆ ◆ ◆



授業が終わり昼休み時、シンジ達が理事長室に現れた。アスカはソファーにうつ伏せになって気絶していたのだが、リツコによって揺り起こされる。アスカはシンジに気が付き挨拶をしようとしたが、お尻に電流が走ったような衝撃を感じた。

(!!!!????ッ立てないッ!??)

リツコは立ち上がろうとしたアスカを制止し、リツコは「シンジ様、ようこそいらっしゃいました。お待ちしておりました。アスカが粗相をしたので躾を致しました。アスカは頑張りました、褒めてやって頂けませんか?」と報告をした。アスカの不可解さに機嫌の悪いシンジもとりあえずリツコの説明を聞く。

「…………アスカは何をしたの?それから躾って何をしたの?」
「アスカは自分の身分がペットである事を忘れていました。ほんの半日前に注意を致しましたのに忘れていたのです。ですから躾けたのですがアスカは頑張りました。シンジ様に褒めてやって頂きたいのです」
「でも、リツコ〜これはちょっとやり過ぎだよ。出て行く時にやり過ぎない様にって注意したじゃない」
「……そう、それは良いんだよ。ペットを躾けるのは当たり前の事だし、それを指示したのは僕だ。別にもっと厳しく躾ける事もあるだろうしそれに反対なんかしない。でも、今回はちょっとやりすぎじゃないか?計画が遅れているって言ったじゃない」
「問題ありません、計画は十分に修正可能です」
「……碇君、私も賛成する。アスカは物覚えが悪い。身体で覚えさせるしかない」
「ッそう言う事を言っているんじゃない!」

リツコの言い分にレイは同意してマナは否定的、マユミは表情に出さないがシンジの言い分に同意している。明らかに不機嫌だった様子のシンジに対してもリツコは意見を変えずにおり、レイがリツコの意見に同意した時シンジは大声を上げた。
それを見てアスカは目を見開くほどに驚いていた。考えてみればシンジが怒鳴っているのを見るのは始めてだと思い至る。

(ご主人様怖い……怒られているのはリツコ様とレイ様の筈なのに…自分が怒鳴られている様な気がする……)

「……確かに計画の遅れは修正可能だろう、だけど僕は一度注意して連絡を寄越したはずだよ。これ以上アスカのケツの治りが遅くなっては計画が遅れるから困ると言っただろう。レイは聞いていなかったのかい?」
「……碇君、ごめんなさい、私が間違っていた。許して下さい」
「で、ですがシンジさ……!?」

アスカにはシンジが唐突に雰囲気を変えたのが判った。

「リツコ、お前は僕のなんだ?言ってみろ」
「!!!!…………ペットです、シンジ様」
「そうだ、お前は僕のペットだ、ペットは僕の言う事を聞いていれば良い。リツコ、こっちに来い、それから僕の目を見て立つんだ」
「!?……はい、シンジ様……」

シンジはリツコがやってくると思い切り張り飛ばす。

「!!!???」

たまらずリツコは盛大に吹き飛び、自らの執務机に背中を打ちつけて倒れこんだ。シンジは倒れこんだリツコに近づき、髪を掴んで立ち上がらせると鳩尾に強烈なボディブローを食らわせる。シンジが手を離すとリツコは崩れ落ち、そのまま胃液を吐き始める。そんなリツコをシンジは眺めていたが、しばらくしてマナとマユミの方に振り返った。

「ここでアスカの上達振りを見るはずだったんだけどアスカはこれでは動けない。喋ることも難しいだろうからキョウコさんに連絡するのも無しだ。こちらから連絡を入れる事に予定を変更する。直ぐに家に運び入れるよ。マナ、直接ここまで乗り付けるように連絡して、アスカを非常口から運び出す。マユミ、アスカの着替えを手伝ってあげて、連絡が終わったらマナも手伝ってあげて」

シンジはマナとマユミに命令を下し、それからレイに振り返って「レイ、少し反省するんだ。今日は一人で家に帰って」と命令をする。レイはその命令に対して一瞬だが悲しそうな表情をした後に「判ったわ、ごめんなさい、碇君」と区切る様な口調で返して理事長室を出て行く。
そんなレイをしばらく黙って見ていたシンジだが、扉が閉まってややあってからリツコを見やって「リツコも反省するんだ、今ならなんで僕が怒ったか判るよね?それから自分で出した物はちゃんと処理しておくんだよ」と諭した。
リツコはシンジを見上げて「は、はい、申し訳ありませんでした、シンジ様」と答えている。アスカは目の前の光景が信じられなかった。あのリツコが蹲り胃液を吐いている。それを行ったのはシンジ。
アスカが怖かったのは第一にリツコでそれからレイ。アスカはリツコとレイの態度に驚いていた。怒鳴られて怖がっていると言うよりもシンジを失望させて落ち込んでいる風であり、シンジのペットである事が実感できた。

(…やっぱり……シンジが一番偉いんだ…………アタシの、ご主人様、なのね……)

アスカにも判ってはいた。直接に自分に対して躾や折檻を行う事は今までなかったがリツコもレイもシンジに服従している。リツコやレイは怖い、でもそれよりも偉いのがシンジ。それを目の当たりにしてアスカは少し吹っ切れた気がした。

「……アスカ、動けないだろうから僕が車まで背負ってあげる。今日一日と明日一日はゆっくりと休んで良いよ。僕が看病してあげるから。マナ、マユミ、手伝ってくれるかい」
「「はい、シンジ様」」

シンジはアスカを振り返ると微笑んでシンジのいる屋敷に戻る様に言う。リツコが足元の嘔吐物を舐めて処理する中、アスカはマユミとマナに着替えさせてもらい、シンジに背負われて車に乗る。碇の別邸に辿り着くとシンジに背負われて部屋に戻ったのだが、部屋の中央には敷布団と毛布が用意してあった。

「…アスカ、ケツが痛むだろうけどオムツを着け換えるよ。ちょっと仰向けになって」
「…………」

痛む身体をマユミに手伝ってもらって入れ替え、アスカは脚を上げてもらう。シンジはアスカに看病するとの宣言通りにアスカの世話をする為に部屋に残ったのだ。マナとマユミに手伝わせてアスカの制服を脱がせて治療をし、自分の手でオムツと首輪を着けた。

「マナ、マユミ、着替えてから勉強道具とか読みたい本とか持って来て。マナ、今日は僕もここで食事するから連絡を入れておいて」
「「はい、シンジ様」」

今まではこの屋敷で基本的にアスカの調教を行ってきたのはレイ達であり、シンジがいるにも関わらずレイがいない事は始めての事だ。食事は変わらずドッグフードだったがシンジはアスカの食事に立ち会い、痛む身体で食べ終えた時「痛むだろう、アスカ、良く頑張ったね」と食事を終わらせたアスカを褒めた。器の準備はマユミがやり、マユミと並んで食事、アスカはドッグフードを食べながらシンジの言葉を思い出す。「尻の痛いアスカの為に沢山のオムツを用意した。それで今日のアスカのオムツはこれだよ」と。

(……そうね…こんなオムツがアタシにお似合いよね……実際こうやって食べているんだし当たり前よ……)

新しいオムツカバーは何時撮られたのか、ここに来てからのアスカの食事風景がプリントされた物。全裸に首輪、腰を高く掲げ、ボウルに顔を突っ込み口しか使わない食事風景であり、自分に相応しいと思った。

「アスカ、新しいオムツだよ、可愛いでしょう?それから身体が痛むだろうし、小便したくなっても起きる事はないよ。せっかくオムツなんだ、そのまますれば良い。ああ、痛むだろうから答えなくても良いよ」

食事が終わるとシンジは布団へとアスカを運んで語り掛けてくる。口の中が切れて炎症を起こし、しゃべれないアスカは肯く事でシンジに答えた。

(赤いオムツにアタシの顔とペニス。多分違う絵なんだろうな……色も形も違っている気がするし……それでせっかくのオムツだからそのまますれば良いか……)

肯くアスカを見たシンジもまた肯き、続けて「アスカ、今日は疲れただろうからこのまま眠ると良いよ」とアスカに語り掛け、それにアスカはもう一度肯いた。シンジは「うん、アスカ、ゆっくり休みと良い」と言う。その問いにも肯いて答えたアスカだが、痛みを堪えてしばし我慢していても消耗しきっていた。

(……いた……い…………眠り、たい……ねむ……い……寝ても………いい………………)

いつしか意識を手放して眠りに着いたアスカは尿意を覚えたので目を覚ます。人の気配を感じたので振り返ってみると、シンジ、マナ、マユミがアスカが破瓜を散らしたベッドで寝むっている。枕元には水桶であるボウルと何も入っていない便器であるボウルがおいてある。小便しようと思ったアスカだがそうすれば物音でシンジを起こしてしまうかもしれない、それに身体も酷く痛む。オムツも新しくしないといけないかもしれないし、今の自分では上手く着けられないと考える。しばし考えたアスカだがシンジが“せっかくのオムツなんだからそのまますれば良い”と言っていた事を思い出し、そのまま放尿してアスカの長い一日はようやく終わった。







08

五月二六日(水)

誰かの声が聞こえる気がする、目に光を感じる。その声はアスカを呼んでいる様に感じ、アスカは目を覚ました。

(……い…たい…………………あ…さ?……)

翌朝シンジが「アスカ、おはよう、良く眠れたかい?」とアスカを起こす。シンジに気付いて挨拶しようとすると、シンジは手でそれを制してから言葉を続けた。

「アスカ、おはよう、早速だけど浣腸するよ。毎日出さないと身体に悪いんだけど、今のアスカは傷に触るから小便はともかくオムツに糞を漏らすのは良くない。辛いだろうけど出しておくんだ」
「!!」
「お風呂場で出していくと良いよ。その後アスカの身体を洗って手入れをしてあげる。そしたら食事の時間だよ、アスカ」
「…………」
「食事が終わったら薬を塗って、オムツを替えてあげるからその姿勢の後で仰向けになってくれるかな?今日一日と……いや、今週一杯学校を休んで癒した方が良い。良い機会だからこの際アスカの身体を完全に治してしまおう。アスカは来週から登校するんだ。
治り具合を判断してキョウコさんに連絡する事にしよう」
「…………」
「アスカ、食事と水は朝の分と昼の分、枕元においておくから、お腹が空いたり喉が渇いたりしたら食べると良い。僕が帰ってきたらまた治療して食事を上げる。出したくなったり、お風呂に入りたくなったらちゃんと言うんだよ?」
「…………」
「……それから……もう一度リツコには僕から注意しておくから。早く立派なペットになれる様に頑張るんだよ。それからアスカは僕のペットである契約書を一言一句、間違えないように覚えておくんだ。時間があるから調度良い、コピーだけど持って来た」
「…………」
「さ、アスカ。それじゃあ今からお風呂場に行くからね、身体を起こしてごらんマナ、マユミ、お前達はもう良い。学校に行く準備をするんだ」
「「はい、シンジ様」」
「…………」

シンジの声に従い身体を起こし、アスカはシンジに身体を預けて浴室へと向かう。浴室ではシンジにより身体を隅々まで洗われる。顔が腫れ上がってしまい満足にしゃべる事も出来ず、痛くて動かす事が出来ないお尻を手で押さえて堪えながら、これからの事をアスカは考えていた

(シンジがアタシのご主人様である事は判っていた。ヒカリを巻き込みたくないのは変わり無いけれど……もう、シンジをご主人様と認めた方が良いのかも知れないよね?)

アスカは怖くて堪らないリツコよりもレイよりも、シンジの立場が圧倒的な場面を目撃してもう逃げられないと思った。

(命令されると怖くて堪らなくてどんな事も拒否出来ないし……シンジ、ううん、ご主人様の…チンポも舐めたし小便も飲んじゃった。食器と便器が一緒なのも…もう当たり前に思えてきちゃってきちゃったし…………食事がドッグフードである事に疑問がなくなってきた。ボウルの水を舐めるのにも馴れちゃったわ。それに……アタシの陰毛や腋毛を剃る事も、当たり前になって来ている……)

アスカは日常と化してきている生活を思い出し、それが如何に異常か考えて笑いたくなった。

(アタシ……自分の小便も舐めたし…………糞も舐めちゃった。それにオムツ……しかも恥ずかしすぎるオムツ……今も着けているし……もう、諦めようかな?受け入れた方が楽になると思うし……それが、良いのかな?)

今の自分の状態。オムツを着けて痛く無いようにお尻を押えて四つん這いに身を伏せている。しかも大股を広げて他人につけて貰い、昨晩などはそのまま漏らしてしまう女。こんな女がもう普通に戻れるはずが無いとアスカは思った。

(それにアタシ……シ、いえご主人様がアタシの為に怒ってくれて……怖かったけど看病してあげると笑ってくれた時……嬉しかった。オムツを当てられて恥ずかしかったけど……安心出来た様な気もする。
背負われて車まで連れて来てくれて……ここまでも背負ってくれて嬉しかった。治療してくれて嬉しかった、褒めてくれて……アタシ、嬉しかった。…もう…………受け入れた方が良いよね?)

痛む身体を堪えてシンジが帰宅する前に出したアスカの結論。

(家畜契約書……覚えなくっちゃ。これからアタシはご主人様に言われたら何でもしなくちゃいけないんだし……ご主人様に褒めてもらえるかもしれない)

それはこれからシンジの家畜でペットでも構わないと言う事だった。



◆ ◆ ◆



アスカはシンジが戻ってくる前に完璧に諳んじられる様に暗記しようと思う。もしかしたら帰ってきたシンジが覚えたかどうか確認するかもしれない。空腹と渇きを覚えたので食事と水を舐める事はせざるをえなかったが、身体が痛むので小便する事は諦めた。しゃがまなければならないし、流す為にトイレにボウルをもっていくのも辛い。二度目だ、なんてことは無いと思ってアスカはオムツに小便を漏らした。

(三時……授業が終わった時間。ホームルームがあるからもう少し掛かるけど、もう直ぐご主人様が帰って来るかもしれない。……起こされたり指定された時間に待っていた事はあるけど、何時来るか判らないのに待つ事になったのは始めてだわ…どうやって待っていれば良いんだろう?待っていろと命令されれば何時間でも待っていれば良いんでしょうけど……)

時間を確認したアスカはどうすれば良いのか迷った。

(……身体が痛いし治すって仰っていたから無理をすると返って叱られるかも知れない。今日はこのまま待っていよう……いえ、この姿勢だと後ろ向きになってしまう。頭を逆にしておこう)

アスカはそう思い直し、誰か入って来たら判るように身体を入れ替え、それからまた家畜契約書の内容を頭に入れ始める。状況を受け入れてしまったアスカは心が楽になった。恥ずかしさや惨めさ、情けなさや屈辱感と言ったものは無くならなかったが、抵抗感は薄くなった。反発心と言った感情は殆ど無くなったと思う。

(アタシはペットなんだからご主人様の言う通りにすればいい、そうすれば心が楽だしもしかしたら褒めてもらえるかもしれない)

シンジのペットである事を受け入れたアスカは家畜契約書をじっくりと読み、何度も何度も心の中で諳んじて、暗記出来ているか確認しながらシンジの帰りを待つ。夜となってもアスカが家畜契約書を読んでいると、シンジがアスカの監禁部屋を訪れた。シンジはアスカを褒めてから命令した。

「これから毎日朝起きた時と寝る前に大きな声で読むようにするんだ。今は特にする事がないだろうからよく読んでおくようにね」
「…………」

それからシンジは大便をしたくないかとアスカに尋ね、アスカは首をフルフルと振って答える。

「そう、アスカ、したい時にはちゃんと言うんだよ}
「…………」

風呂に入れてもらい浴室で小便をし、治療を受けた後にオムツを換えてもらって食事する。
シンジはアスカの頭を撫でながら「偉いよアスカ」と労わる。褒められたアスカは心が満たされた様に感じて嬉しかった。食事の後、午後十時にシンジが去り就寝をする。夜半にアスカは尿意を覚えたがまだ身体が痛く、オムツに放尿してそのまま寝た。

オムツカバーはボウルを跨いで小便しているアスカ。オムツは変わらずペニスのプリントだった。


五月二十七日(木)

午前五時、アスカの監禁部屋にシンジが訪れた。シンジは「暗記しているかい、アスカ」と確認してきたので肯いて答える。

「そう、夜に確認するからしっかり覚えて置くようにね、アスカ」

シンジはそう言うと浴室にアスカを連れて行って浣腸を施し、アスカの身体を洗い、髪や歯磨きなどの手入れをした。治療の後に朝と昼の二食分、ドッグフードと水を用意してシンジが去る。午前十時、メイドが清掃に訪ずれ、アスカのオムツを回収する。まだ身体が痛んだ為にトイレを諦めたアスカはオムツに放尿し、家畜契約書を諳んじながらシンジを待つ事にした。

オムツカバーは赤いロングドレスを着て平伏しているアスカ。オムツはをデフォルメされたペニスのプリントだった。


夜になるとシンジが訪れる。食事の後アスカは入浴させてもらい、シンジは治療し、新しいオムツに取り換える。午後十時にアスカは家畜契約書を朗読し、シンジは「偉いよアスカ、良く覚えたね」と褒める。アスカはシンジに褒められて嬉しくなり、もっと褒めてもらいたいと思った。シンジが去った後眠り、夜半に尿意を覚えたがそのままオムツに放尿した。

オムツカバーは鞭打ちを受けるアスカ。オムツは射精した後の萎びたペニスのプリントだった。


五月二十八日(金)

午前五時、アスカの監禁部屋にシンジが訪れる。何やら上機嫌な感じで「おはようアスカ、身体の調子はどう?」と労わって挨拶をして来た。アスカはシンジの態度に不可解な感じはしたが、労わって来てくれているのは判るし嬉しい。だから「はいご主人様、だいぶ治って来た様に思います」と答えた。

(……何だかご主人様上機嫌だわ……何か良い事でもあったのかしら?……アタシを心配してくれているのは間違いないと思うけど……上手く言えないけどご主人様少し軽い感じがするわ……)

シンジの上機嫌な理由は何なのかアスカには判らない。理由を考え続けるアスカにシンジは「そう、じゃ、出来るだけでいい。昨日みたいに大きな声で読み上げて」と、覚えておく様に指示していた契約書を読み上げる様に言う。
シンジの上機嫌さが判らないので何となく居心地の悪い気がしたが、別に契約書を読み上げる事に今のアスカには異論はない。完璧に暗記を終えた契約書を、正座してから大きな声で読み上げた。

「うん、完全に覚えたみたいだね。予定が狂っちゃったんで順番がバラバラになったんだけど、本来ならそいつを毎日朝夕に読み上げて決意を新たにするのはペットの最初の仕事なんだよ今日は座ったままだったけど、立って読み上げる事の方が多いかも知れないね」
「!?はい、ご主人様」
「うん、これからも日課として続けるんだよ、アスカ。それでね、昨日のアスカと今日のアスカの様子を見てだいぶ治って来たみたいだし、暇だと思ったから良いモノ持ってきたんだ。予定もだいぶ狂っているから調度良い、今日はソイツで遊んでいて」
「?はい、ご主人様」
(何だろう?ご主人様何で遊べって言うのかしら?…何か嫌な予感もするけど…)

シンジはアスカにそう言うと、一度部屋の入り口まで戻って扉を開けた。すると開かれたドアから大きなワゴンを押し、メイドが会釈しながら入ってくる。

「失礼致します、シンジ様どこに置けばよろしいですか?」
「うん、とりあえず僕の前まで持ってきて、そしたら下がって良いよ」
「判りました、シンジ様」

メイドが一礼して出て行くと白い布に覆われた大きなワゴンが残る。

「アスカ、僕からのプレゼントだよ。今日はコイツで練習して時間を過ごせば良いから」
「!!??」

アスカの目の前には大小様々な材質、形状の張り型がある。双頭やこぶ付き、明らかにアスカの口より大きい物から小さい物、三つに分かれたタイプ、拡張用の中程だけが太いプラグもあり、中身が空洞だったり、エラだけ異様に大きかったり張り型と思えないものまで。材質もシリコンや木材、セラミックにウレタン、プラスチック、金属、ゴム、ガラス等々、文字通り山のように積まれている。色も鮮やかな原色だったり、リアルな色合いに、透き通っていたりで様々だ。

(これは……つまりそう言う事よね……)

「アスカの身体を治す事が第一ではあるんだけど、計画もだいぶ狂っているしね。痛くない範囲で良いからちゃんと練習するんだよ、アスカ」
「……はい、判りました、ご主人様」
「うん、頑張るんだよ、アスカ。じゃあ治療……の前に食事か、少し待っててね」

シンジはドッグフードの入っている袋まで進んで行く。

(…………やるしか……無いわよね…………いくわよ…アスカ)

残されたアスカは食事を用意されるまでに決意した。

オムツカバーはアイマスクにヘッドフォン、ギャグを着けて繋がれているアスカ。オムツはリアルなヴァギナのプリントだった。



◆ ◆ ◆



シンジがアスカの食事が与え、洗って治療してオムツを換えて出て行った後、一人取り残されたアスカは考えた。

(ご主人様は遊んで練習しておけって仰っていた、でも…今のアタシはオムツをしている。まだ口は痛いけど……ご主人様は口を口マンコとして鍛えておけって言っていたのよね?夜になればご主人様ががいらっしゃる。でも、アタシはやり方知らない……どうやればいいんだろう?)

アスカにフェラチオをした経験は無い。ペニスにキスしたり亀頭を舐め回したりした事はある。レイによって散々口中を犯されて舌使いを教え込まれた事もある。しかし、レイに下手糞だとして止められて以降、いまだ機会が訪れていない。小便を飲む為に咥えようと思った事はあるが。

(マユミ……様に教えてもらった事って、何だったかしら?レイ…様達はご主人様にどの様に御奉仕していた?)

普通なら十分な経験と言える。始めてなのにアスカ並に経験している女性なんてそうそう居るはずが無い。しかしアスカは焦っていた。何故なら早急に上手となって、シンジにフェラチオして満足して貰わないといけない理由があったからだ。

(嫌よッ!!アタシは嫌ッ!!マユミ様みたいに歯を抜くなんて絶対に嫌ッ!!!ご主人様のペットではあるけれど歯を抜くなんて嫌ッッ!!!!)

アスカはワゴンに積まれた張り型の山々を眺めて考えた。

(…………色々聞いたり見たりしたけど…………マユミ様は一番大事な事は、丁寧に丁寧に扱う事。……それから絶対に歯を立てたりしない事だって言っていたと思う。っと、とにかく歯だけは絶対に立てたりしない様にしないと!!で、でないとアタシ歯を抜かれちゃうかもしんないのよっ!そ、それだけは絶対にッ!!!)

気合を入れ直しアスカはもう一度考えてみた。口を大きく広げて使ったりしたらまだ痛むと言うなら先ず舌使いを覚えれば良い。

(…………とにかく小さめのやつを色々試してみよう、それで大きいのも舐め回してみればいいわ。そしたらコツがつかめるかもしれないし…………)

決意したアスカはワゴンの山に近づくと、一つの小さいバイブレーターを手に取る。アスカは一心不乱に様々な張り型を舐め続ける。キスをして唇を使って出し入れし、口に含んで舐め回し、舌を伸ばして亀頭にあたる部分を突付く様にもしてみた。
手の使い方も覚えようとアスカは思った。大きめの張り型を使って感触を確かめて擦ってみたり、れろれろと舐め回してみる。違う張り型を交互に舐めたりもしてみた。鏡を見て自分が今何をしているかを確認しながら、一生懸命にアスカは練習し続けた。

(顎の感覚があんまりしない、でも、痛い……………舌の感覚なんて全然ない…………)

レイが言った胸マンコ、パイズリと言う言葉を思い出したアスカは、いつか見たシンジのペニスと同じくらいと思われる張り型を自分のおっぱいに挟んでみる。

(…………大きい……全然挟みきれないわよね。どうやってご主人様を満足させれば良いんだろう?)

アスカに名案は思いつかなかったが、とりあえず不十分にしか挟めなかったが上下に動かして刺激してみる。擦れて痛かったので備え付けてあったローションを使い、滑りを良くしてからもう一度試してみる。乳首を使って擦り付ける事もしてみた。

(こんな感じかな?良く判んないけど……)

乳房が痛くなって一休みしたアスカはじっと亀頭と傘の部分を注視した。

(…………やっぱり大きい……これ……口に入るのかな…………マユミ様は確かご主人様のはご立派だから慣れないうちの基本は横咥えだって仰っていたけど…………でも、パイズリしたら縦になるし………多分、無理でも奥の奥まで突き込まれたりするんじゃないかな…………だとするとこれも咥えられるようにならないと…………)

現段階では無理だと諦めて、アスカは練習を再開させる事にした。舐めて、しゃぶって、挟んで、張り型を擦って、痛くて堪らなくなると休憩をする。舌が痛くて堪らなく、アスカは何度も何度も水桶で舌を休ませて、水を舐めた。それからまた舐めて、しゃぶって、挟んで、張り型を擦る事をアスカは繰り返し、練習を続けるうちに時間は経って、アスカのご主人様であるシンジがやって来る。アスカが練習しているのを見て、シンジは微笑んでアスカを褒めた。

「アスカ、頑張っているね、そうやって早く立派なペットになるんだよ」
「ご主人様、有難うございます。が、頑張ります。あ、あの……お願いがあるんです。その、聞いて頂けないでしょうか」

アスカはシンジに早く来て欲しかった、お願いをしたかったからだ。様々な張り型を舐めて咥えて、そしてしゃぶり、鏡でそんな自分をずっと確認していたので、アスカは興奮して股間がむずむずして堪らなくて、悶々としていた。だからシンジの顔を見て直ぐお願いした。

「うん?何、アスカ?」
「あ、あの、オナニーさせて欲しいんです、お願いします!」

アスカは練習の間ずっと思い切りオナニーがしたくて、思わずオムツを外して自慰しようとして、ペットは許可無く自慰出来ない事を思い出してしまった。この部屋には至る所に隠しカメラとマイクがある筈とアスカは思っていたし、オムツのプリントを見ても明らかだろうと思う。もしばれてしまったら躾けられると思うと諦めざるを得なかった。監視されているのだから練習をサボるわけにはいかないし、イきたくて、上り詰めたくて、アスカにはもう限界だった。

「……ふむ、我慢できないの、アスカ」
「お願いしますご主人様、イきたくて堪らないんです」
(お願い、ご主人様!アスカにオナニーさせて下さい!!)

「じゃ、しても良いよアスカ、そんなにしたいなら仕方ない。許可してあげる」
「!!?あ、有難うございます、ご主人様!」

アスカはシンジに感謝の言葉を述べるとオムツを急いで外してシンジに問いかける。

「あの、ご主人様、どうやってオナニーすれば良いですか?」
「ふふふっ、泡だっているよ。凄い事になっているねアスカ。…そうだね、じゃあ仰向けになってこっちを向いて、足を大きく開いて腰をを高く突き出してくれるかな?それでイく時は僕に大声で報告するんだ、それで思いっきりマンコを指でかき回してごらん。きっと気持ち良いよ」
「わ、判りました、ご主人様、それではいきます」

アスカは指を二本突っ込んで、片手でおっぱいを揉みしだきながら思い切りかき回す。

「あ、アッあぁぁああぁぁぁあぁぁぁッ、あっ!い、イっっちゃいます!アスカイッちゃャいますッ!!!ご主人様ッ!い、イクぅっ!あ、あぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ、い、イクぅぅぅうぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

我慢の限界を迎えていたアスカはシンジに向かって見せ付ける様に腰を突き出し、ヴァギナに指を入れてかき回す。火照って敏感となっていたアスカは直ぐに上り詰めて、イってしまう。もうオナニーを我慢しくても良いと聞かされて、悶々として身体が疼いて仕方が無かったアスカは直ぐに絶頂を迎えて恥を晒した。
今のアスカは身体の力を抜いて荒い息をつき、絶頂の余韻に浸っていたがシンジの「アスカ、気持ち良かったかい?」の声で我に返った。身体の疼きが限界だったアスカは無我夢中でシンジにオナニーのおねだりをし、許可されてイく瞬間を見せてしまった事が急に恥ずかしくなった。

(っ〜〜〜〜〜ご主人様にイくところ見られた!)

「アスカ、思い切りイけて気持ち良かったでしょう?」
「は、はい、ご主人様」
(〜〜〜〜恥ずかしい!で、でも本当に気持ち良かった……あ、あんな快感や開放感なんて生まれて初めて!気持ち良かった!)

「アスカはね、僕に見られてイってしまう恥かしいペットなんだよ」
「…………」
「アスカには気持ち良い事一杯教えてあげる、だから早く立派なペットになるんだよ」
「……はい、ご主人様」
「さ、それじゃ食事の時間だよ。それからもうそろそろ一人でお風呂にも入れるだろうけど僕が洗ってあげる。食器を持ってきてそこで座って待っててねアスカ」
「は、はい、ご主人様」
(気持ち良かった……ゾクゾクして堪らなかった…アタシ…ご主人様に見られてイってしまう恥ずかしいペットなんだ……)

アスカは自分の食器であるボウルを取りに、洗面所へと這って行く。シンジは食事を与えると風呂に入れて、浣腸を施して手入れをして、風呂から上がって歯を磨かせたアスカに首輪をしてから治療を施す。オムツを換えたアスカがこれで今日も一日が終わると家畜契約書を読み上げたが、今日は其処から少し違った。

「アスカ、前にも言ったけど計画が遅れている。修正しないといけない。明日と明後日も治療を第一優先とはするけれど遅れを取り戻す必要がある。判るよね、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、おっぱいも鍛えようとしていたのは感心だったね、偉いよアスカ。僕は口マンコを鍛えさせようと思っていただけだったからね。でも、それだけじゃ遅れを取り戻すのは難しい。これも判るよね、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、それで明日から本格的にアスカが立派なペットになる為の訓練をする。それにアスカのおっぱいはやっぱり少し小さいよね。大きくするからおっぱいを突き出して」
「!!!??」

そう言うとシンジは小さな注射器を取り出した。

「大きくする為のホルモン注射だよ。それから感度を良くする為の錠剤とクリームだ。今日は僕が注射してあげるけど、これからはアスカが自分でする。軟膏は乳首を中心におっぱいとケツ、マンコにクリトリス、ケツ穴の奥まで十分に擦り込む事。どの辺りにどの位の分量が適量かは今から僕がするから覚えておく様に」
「…………はい、ご主人様」
「注射は乳首にだよアスカ、出来るよね?毎朝軟膏をそれぞれの場所に擦り込んで、錠剤とカプセルも指定通りに飲むんだ、これは絶対に忘れちゃ駄目だよ、アスカ」
「……はい、ご主人様」
「うん、それからアスカはしばらくは起きたら一回。夕食が終わって寝る前にも一回は最低でもオナニーする様にね。日中に関してはこっちでその都度指示をする。オナニーする時は飼い主である僕の事を思い浮かべながらする事。これはね、常に発情状態にしておく事でアスカを気持ちさせ易くするのにどうしても必要なんだ。見習いであるアスカには経験が圧倒的に足りないからね。時間が空いたらいつでもオナニーしたり訓練するんだ。これも判るよね、アスカ」
「…………はい、ご主人様」
「最後だ。アスカのマンコとケツ穴はまだまだ堅い。十分にほぐす必要がある。太い方をマンコ、細い方をケツ穴に入れる事」
「…………」
(アタシ……これから毎日オナニーしてにバイブを入れるんだ……)

シンジはそう言って小ぶりな二本のバイブレーターを見せる。

「振動したり電流を流してくれたりする。ランダムに動いたり振動したりするからそのつもりでね」
「……はい、ご主人様」
「今はこの大きさだけど順次大きくしたり目的に合わせたものにする、例えば締め付けの訓練用のとか、小ぶりだけど振動が激しいとか、あるいはリモコンで操作出来るとか、それからバイブじゃなくローターとかプラグにするとかね。それじゃアスカ、始めるよ」

シンジはアスカの乳首に注射針を刺して薬剤を流し込み、クリームを塗りつけ始める。

(……っアタシ……今注射されている…………おっぱい…大きくされちゃうんだよね?………………どうしよう?)

アスカは自分がこれからどうなるのか、どれくらい大きくなってしまうのか、絶望感を感じながらシンジの注射を受けた。更にシンジは奥の奥まで軟膏を塗り、乳房にもヴァギナにもアナルにもたっぷりと擦り込んでいく。

(な、なにこれ?身体が火照ってくる!?身体中が芯から熱くなってくる!??駄目ッ!!!じっとしてなんかいられなくなってくるッ!!!)

クリームを塗り終えたシンジはアスカにオナニーする様に命令する。

(ッさっきより凄いっ!!なにこれ!?すごいっ!!!気持ちいいッッッ!!!!!)

アスカはあっけなく絶頂に達し、イってしまっても尚も熱く、むずむずする股間を弄り続けた。

(弄っても弄っても足りないっ!!!もっとかき回したいッ!!!)

シンジは腰を浮かして両穴を指で掻き回し続けるアスカの手をどかして自慰を止めさせ、ヴァギナとアナルに小ぶりのバイブレーターをいれ、「アスカ、アスカのケツはまだ治りきっていないんだから無理は出来ないよ。残念だけど今日はこれまでだ、続きはまた明日にね。さ、オムツをしてあげるから両手で脚を持って」とアスカに宣告した。
「!!!」
(そ、そんなッ!!まだまだ全然足りないのにッッッ!!!!!)

「ソイツは時々大きく動いたり振動したりしてくれる。運が良ければまたイくことが出来るよ、アスカ。じゃあ、お休み、絶対にオムツを取っちゃったり触ったりしたら駄目だよ」
「!!!!」

更にシンジはアスカにそう宣言して調教部屋を出て行ってしまう。

(そんなっ!!!!ひどいっ!!!このままずっと悶えて我慢していろって言うの!?
お願いっっっ!!!ご主人様ッ!戻ってアスカをイかせてえッッッ!!!!!!!!)

残されたアスカは疼く身体を持て余し、自分を慰める事が許されないと知って絶望した。アスカは一晩悶え苦しむ事となる。

オムツカバーは家畜契約書を直立不動で読み上げているアスカ。オムツは精液を吐き出しているペニスのプリントだった。


五月二十九日(土)

午前七時、シンジ、レイ、マナ、マユミがアスカの監禁部屋を訪れる。マナがアスカの頬の辺りをぺちぺちと叩き「アスカ、アスカ、朝だよ〜、目を覚まして」とアスカを起こす。

(……あ…さ?………………)

覚醒し切っていなかったアスカがマナの「アスカ、起きて」の声に気付いて慌てて振り返ると、シンジとレイ、マナ、それにマユミがいた。

「アスカ、起きた?朝だよ。もう七時だよ、起きて」
「ッお、おはようございます、マナ様!」
「ご主人様、おはようございます!レイ様、マユミ様、おはようございます!」

アスカは敷布団ではなく床の上で気絶していた。小さい動きや振動をするヴァギナとアナルのバイブレーターに耐えかねて這って歩いたり、蹲って耐えたりしていたが、時折襲う大きな動きや振動、両方一緒に動いたり、乳首が床に擦れたりすると刺激に耐え切れなく、その度に絶頂を味わう事となっていた。刺激が足りなくてあとちょっとなのにイきたいのにイけず、唐突な刺激もイけたり、イけなかったりで、薬の効果が切れて消耗して気を失ったか気絶してそのまま意識を失っていたらしいとアスカは思う。今もヴァギナとアナルは緩く刺激されているが、股間がむずむずしているが気になると言う程度だ。

「起きた?アスカ。今日の予定を言うよ?アスカは身体測定とか、何回イけるかとか、どれだけ耐えられるかとか、感じる場所はどこかだとか調べるから。アスカをどんなペットにしていくか、これを参考にするから大事なんだよ」
「は、はい、マナ様…………」
(今日、アタシの運命が決まるの?アタシどうなっちゃうの?)

「アスカ、起きたら何をするか覚えている?」
「!?、は、はい、覚えております、ご主人様。……あ、あの、どちらから始めれば宜しいですか」
「ん、そうだね、じゃ宣誓から始めて。アスカ、多分凄い事になっているだろうし、オナニーはお風呂に入ってきてからか、お風呂の中でやると良いから」
「はい、ご主人様」
「それがすんだら食事して身体測定とかアスカの感じる場所を調べる。それとアスカ、そっちを見て」

シンジの指差した先には衣装ケースがいくつか有った。

「昨日のアスカへのプレゼントとか、細々した物とか、これからあれでアスカは管理する。衣装もいくつか入れてあるし説明書きと一緒に薬とかもある。覚えておいてねアスカ」
「はい、ご主人様」
「じゃ、治療してあげるからケツを向けて。終わったら始めるよ」
「はい、ご主人様」
(管理と説明書きか…いえ、それよりも今はアタシが調べられる事、どんな結果になるんだろう?)

そしてアスカの運命を決めるかもしれない検査が始まった。まずは身長や体重、各場所のサイズ、例えば胸囲やウエストなどから小陰唇や大陰唇、肛門の皺の数まで調べられ、写真や映像で記録される。

(〜〜〜〜〜〜恥ずかしすぎるッ!!アタシの全てが記録されるなんて!!で、でもアタシはご主人様のペット!!やらなくちゃいけないのよ!!で、でもっ、あぁ、く〜〜〜〜っ!!こ、こんなの責められているのと一緒じゃないっ!!こ、声でちゃうっ!!!)

検査は感度の調査を含み、ヴァギナやアナルの締め付けの力や現時点での舌使いなど技術も調査され、サンプルとして唾液や愛液などの体液まで採取される。恥ずかしい検査はアスカの昼食を終えても続き、午後も遅くなってようやく終了。シンジが結果を発表した。

「アスカ、さて、結果を言うよ」
「はい、ご主人様」
(〜〜〜〜恥ずかしすぎる検査だったし我慢するのが大変だったわ……いえ、それよりも今は結果の方が大事、これでアタシの運命が決まるかも知れないんだから……)

「……それで結果なんだけどねアスカ……どうにも中途半端と言うか特段に弱い場所も強い場所無いみたいんだよ、アスカ。身長が169センチ、上から83、58、85、アンダーは68でカップはCで体重は53キロか……まあこれは良い、特徴は無いけど逆に言えば可能性は十分だしね。…それから特に刺激に強い場所はなく弱い場所もない。あえて言うなら首筋かな?反応が良かったのは」
「?はい、ご主人様」

アスカは困った様に言うシンジに疑問を持った。

(どう言う事?なんで困っているんだろう?それが普通だと思うんだけど……でも、ご主人様おっぱいは少し大きくするって言っていたわよね……)

「否ね、普通は何かしら特徴が出るもんなんだよアスカ。レイはマンコが弱点だし、マナはクリトリスが弱い。マユミはおっぱいが弱点だし、リツコだってケツ穴に弱い。レイから聞いたけど痛みにも弱くもなく強いって事も無いみたいだし……」
「……はい、ご主人様」
「アスカ、僕はね、アスカの弱いところを重点的に鍛えて僕に相応しいペットにしようと思っていたんだよ、それがこうだと判断に迷うって言うか……」
「はい、ご主人様」
(何だろう?何だか嫌な予感がする……)

「それで結論なんだけど……特徴が無いなら特徴を作ろうと思う。並行して色々試してみるよ。それでアスカの反応を見て判断するから」
「!?」
「アスカには言ったと思うけど、おっぱいも大きくするよ。このままだとあまりにも小さいからね。ただ特徴が出るまでは大きくし続けるから」
「!!??」
「アスカには明日いろんなペットを見てもらう。それで自分がどうなりたいか考えるんだ。幸い明日も休日だから調度良い。アスカ、明日は出かけるからそのつもりでいてね」
「……は、はいご主人様」
(ど、どういう事!?ア、アタシどうなっちゃうの?お、大きくし続けるってどういう事?も、もしかして特長をつけるって、ま、ままま、まさかマユミ様みたいにアタシの歯を抜いちゃうって事!!????)

「じゃ、そう言う事だから明日の午前一時にここを出る。十二時半までには準備を終わらせてここに来て。ちゃんと仮眠を取っておいてね。それからアスカ、僕は十一時半にここに来る。それで食事を取って準備するからその他の事は終わらせておいてね、その時間に僕がここに来るから。早いけど明日の午後一に説明に伺うってキョウコさんに連絡しているから仕方が無いんだよ。キョウコさん、食事の用意して待っていてくれるって」
「……はい、ご主人様……」
「アスカ、仮眠の前に日課を終わらせておくんだよ。じゃ、早いけど今日はもうこれでお終いだ。レイ、マナ、マユミ、アスカ、皆お休み」
「お休みなさい、碇君」
「シンジ様、お休みなさい」
「お休みなさいませ、シンジ様」
「……お、お休みなさいませ、ご主人様」
(ど、どういう事?いろんなペットって何を見せられるの?どこに連れて行かれるの?マ、ママにどんな話をしているの?それに説明に行くって何を説明するの?)

アスカは混乱して何も考えられなかった。だが意味の無い事だと気付いてしまう。

(考えても判らないんだからもう考えるのは止めよう、今はとにかく休まないと……)

考えて判らないならば行けば判るだと開き直り、アスカは日課であるオナニーと家畜契約書を朗読して仮眠を取る事にした。



◆ ◆ ◆



仮眠を取ったアスカはシンジを出迎えていた。シンジによれば出掛けると言うがアスカには何処に出掛けるかは判らない。不安はあるが考えても仕方が無いと達観してしまったアスカだったので、今はそれよりもオムツなしが嬉しかった。

「いらいっしゃいませ、ご主人様、お持ちしておりました」
(オムツしないでご主人様をお迎えしたのって何日ぶりだろう?……やっぱり恥ずかしいし……)

アスカの出迎えの態度に満足したシンジは「うん、アスカ。じゃ食事にしよう」とアスカに言い、アスカはシンジに「はい、ご主人様」と答える。シンジの言う「食事にしよう」の声に答えてアスカは食器と便器であるボウルに水を汲みに行く。アスカはドッグフードを食べたあとに小便をして、それを舐めて後始末した。

(……やっぱり恥ずかしいし惨めよね……アタシ、普通じゃない事しているって判ってる。異常な事をしている自覚はあるわ。……でも抵抗感なんてそんなにないし…ご主人様のペットなんだから当たり前。…こうやってドッグフード食べるのも、ボウルに小便をするのも、……後始末に拭って舐めるのも当たり前の事……)

素直に四つん這いになって手を使わずに食事をし、食べた後は食器として使っていたボウルを跨いで小便をする。後始末には小便を拭って舐める。そんなアスカをシンジは満足して見ており、食事が終わると回復具合を確認するためにシンジはアスカにお尻を見せる様に言った。アスカのお尻は殆ど回復している。

「うん、ケツだけはまだ赤く腫れているけど、その他はもう大丈夫だね。ケツも明日か明後日には奇麗に治っているはずだよ、頑張ったねアスカ。念の為に明日は寝る前にこの薬を痛いところに塗って、そしてこの指示書の通りに錠剤を飲むんだよ」
「!!?……ご主人様、有難うございました。アスカは嬉しいです」

シンジはそう言ってアスカの傷がほぼ完治した事を喜び、手にしている軟膏のチューブと錠剤を手渡した。

(嬉しい!アタシの傷が治った事を喜んでくれた!)

だがシンジはそう言った後に、またもや別の軟膏と錠剤を取り出しながら言った。

「これから行くところには普通のペットから特別なペットまでいろんなペットがいるところだよ、ただ秘密の場所にあるんだ。だからアスカも言いふらしたりしたら駄目だよ」
「!!?」
(特別なペット!どんなペットなの??)

「アスカ、まだ明日になっていないけどアスカが感じ易くする為の薬を塗るよ。それから薬も飲んで注射をする。明日の昼にはキョウコさんの所に伺うから明日の朝にする訳にはいかないからね」
「…………」
「それから今日の衣装だけど、あそこでメスは衣装を着ないんだ。だからこのまま車まで行く。それはレイもマナもだよ」
「!?は、はい、ご主人様」
(裸のままで車に乗って行く、か。それもレイ様やマナ様まで。……やっぱり普通じゃない所ないんだ…)

「良し、じゃあアスカ、薬を塗るから準備をして、それが終わったらレイ達を待とう」
「判りました、ご主人様」

秘密の場所にあって様々なペットがおり、レイやマナまでも裸で行動すると言う謎の施設、アスカは言い知れぬ不安感を胸にレイ達を待つ事になった。



◆ ◆ ◆



午後十一時半、アスカは全裸に首輪、目隠しをしてリムジンに乗り込んでいる。シンジの言う通りにレイ達もまた全裸に首輪であり、ピアスを付け直し、マユミのみアスカと同じ様に車に乗り込む時に目隠しをした。シンジ達を乗せた車は第三新東京市の市内を寄り道しながら進み、とあるカートレインに車を停車させた。カートレインが動き出し、ダミーとなっている雑居ビルの地下に進んでいく。アスカは車中で正座しながら疼く身体を持て余していた。

(どこに行くの?この感じは地下に降りている?ずいぶん進んだ気がするけど何処まで行くの?ご主人様!アスカは身体が疼くのご主人様!何処に行くの?)

監禁部屋で塗られた軟膏はリツコ特製。アスカの最初の調教で使われたのはアスカに破瓜の痛みを憶えさせるためのもので裂けたりしない様にする事を主眼とし、感覚を鋭敏とするには効き目を抑えた物だ。

(下半身にどうしても意識が向いちゃうし乳首が熱をもっているみたい…我慢できない…オナニーしたい……オナニーしたい……クリトリス擦りたい!)

しかし本格的な調教に入って使われている物は違う。間違えて使用したりしない様に、猫印を入れられた更に凶悪極まりない品々も使用する。アスカは落ち着かなく尻をむずむずさせ、乳房を触りたいのを我慢するしかない。
カートレインが止まると車は専用のエレベーターで更に地下に降りて、また動き出すとしばらく走るとようやく止まった。

「さ、アスカ着いたよ。ここがゲヒルン、“人間改造研究所”とも呼ばれている家畜育成とペット育成、それで飼い主が楽しむ事を目的とした建物だ」
「!!?」

シンジはそう言いながらアスカの目隠しを取る。目隠しを外されたアスカは意外な物を見た。そこには豪華ではあるがソファーとテーブルしかない。

(!?いえ、これは多分待合室?)

アスカは“人間改造研究所”“家畜育成とペット育成”と聞いて恐怖で一杯だったが少し拍子抜けした。もちろんそれは早計な考えではあるが。

「アスカ」
「!?はい、ご主人様!」
「ここはねアスカ、ジオフロント建設中に空洞を見つけたんだ。落盤事故が起こった事にして、それから整地して建物を建てたんだ。……だからこの広大な空間にはこの施設群しかない、森林公園とか色々作ってはいるけどね……」
「…………」
「…父さんが進めている“ペット補完計画”ペットに足りない物を埋めるにはどうしたら良いか?いかにより良いペットを作るか?作ったペットでどう楽しむべきか?ペットと家畜の違いとは何か?そんな事を研究して楽しむ為に作られたんだよ、アスカ」

(良いペットを作って…作ったペットで楽しんで…ペットと家畜の違いを研究する…………ペット補完計画、か……アタシが今から行くのはそんなところなんだ…………………)

「アスカ、さっき薬を塗ってあげたろう?本当は最初にやったみたい全身に擦り込むんだ。
けど、個人差があって効く人は凄まじく堪らなくなる。車中でも落ち着かなかったし今も疼いて堪らないんだろう、アスカ」
「はい、ご主人様」
(そうですご主人様、アタシ疼いて惨めで興奮しています……)

「アスカには効果が高いみたいだから今は乳首と穴、クリトリスだけしかしていない。躾の時や訓練中は別だけどね、でも中まで指を入れて内側までしっかりと擦り込むんだよ」
「はい、ご主人様」
「ここでは我慢する必要は無いから安心して。したくなったらいつでもして良いよ、許可してあげる。ここは何でもありな場所だからね」
「……はいご主人様」
(何でもあり、の場所なのね……)

「レイ、レイ達に来てもらったのは始めてのアスカにここまで付き合ってもらう為だよ。アスカが不安だと思ったし、新しいペットや家畜を見るのもレイ達の参考になると思った」
「うん、碇君」
「…………」
「だからもう大丈夫、施設を利用して訓練するなり身体を磨くなり、それから休むなりしていてくれても良い。九時前に連絡するからそれまで自由にしていて、今日はアスカがメインだからね。…ああ、あとマネージャーのカヲル君をここに来る様に連絡して」
「…判ったわ、碇君」
「「はい、シンジ様」」
「うん、じぁあアスカ、ここで少し休もう。カヲル君が来たらちゃんと挨拶するんだよ」

シンジはそう言ってアスカの方に振り向いた。

「…はい、判りましたご主人様」
(カヲル様ってどんな方?ご主人様達以外でアタシは恥ずかしい格好を見られる……惨めよね…アタシ……)

シンジに答えたアスカは入り口の方を向いて座り直し、カヲルと呼ばれる人物を待つ事にした。



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