『慰安旅行』


Original text:スマッシッホークさん


四日目

 朝になり、食事と打ち合わせの為にアスカとミサトは食堂へと降りてきた。

アスカは縦にスカイブルーのストライプが入った白のワンピース。襟の部分を結ぶ事で着こなすホルダーネックで、胸元はVの字に露出は控えめ。太腿の中ほどまであるスカートは緩やかに太腿を覆い、裾はレースっぽくシースルーであしらう。ベルト部分は濃いブルーのアクセント、それが大人しく可愛らしい雰囲気を醸し出している。足元は赤いヒール。ヒールといってもさほど高くなく、かといってローヒールでもなく、ちょっと大人びた可愛らしいヒールサンダル。全体としての印象は活動的なお嬢様といった感じだろう。

ミサトは爽やかな色合いの薄いブルーのキャミソール。見た目にも軽いシフォン生地を使い、お臍が隠れるくらいの丈は非常に涼やかな印象を受ける。アクセントとして胸元にリボンを使い、セットとなっているスカートはふわりと股下10センチほど。長めのホットパンツを穿いているくらいの丈。ヒールは高さが15センチほどのヒールサンダルで色は鮮やかなイエロー。
だが着ているキャミソールはシフォン生地ゆえにナチュラルに透けており、レースをふんだんに使った大人の一品な黒のランジェリーがわかる。キャミソール越しにハーフカップのブラジャーは辛うじて乳首を隠しているだけとわかり、故に煌くスパンコールを使って羽ばたく蝶を表した細長いショーツがしっかりと確認出来た。

(……くっ、やっぱ何度見てもスゲェよな、これでこの状態が当たり前だと思ってるんだからな……。まあアスカはいい、くくっ、ブラもショーツも普段着けないようなヤツを穿いてるはずだけどな!……で、ミサトだ。…っこんなもん下手すりゃ全裸より卑猥だぜ!スパンコールの黒なんて使ってるから、蝶の形がスゲェ目立ってるよ!それなのに一応はキャミを着て、下着を着けてるから構わないって訳だ!っくくっ、しかも二人してまあ随分と敏感になってるご様子だよな、まったくご苦労さんな事で!)

撮影は砂浜で行われる。そしてシフォン生地は透けるほど薄く、軽い。つまりキャミソールもセットのスカートも海風で捲くれ上がり、おそらくミサトは大胆な勝負下着を直接露出する事になるだろう。
 顔を紅潮させた二人は足取りが危なっかしく、そしてミサトは高すぎるヒールで常に爪先立ちを強いられている。階段を降りて来る時は手すりを使い、よろよろと危なっかしい。今も立っているだけなのに転びそうな有様だ。
 ケンスケはなるべく正視しないようにしてアスカとミサトを視姦した。彼女達はこれが当たり前だと思っているのだ。不信感を持たれる訳にいかないだろう。そしてそんなアスカは恥ずかしさを堪えている感じがありありと伺え、ミサトも流石に恥ずかしそうにしている。

(くっ、しかもこいつ等昨日の事覚えていないんだからな!気を抜くとついついニヤけちまう!っ我慢我慢っと……)

 見ているとついつい笑い出したくなるので、ケンスケは「加持さん、アスカもミサトも降りてきましたから食事にしましょう。それに今日の撮影について打ち合わせもしないと」と加持に話し掛ける事で視線をアスカたちからずらした。加持も「そうだなケンスケ、それじゃあそうする事にするか」と話を合わせてくる。それで四人は朝の挨拶を済ませると食事をし、打ち合わせを終わらせ、それで撮影に望む事になった。


 ケンスケが「アスカ、ミサト、先にビーチに降りて行ってくれよ、俺は加持さんともう少し打ち合わせしたいからさ」と話すと、アスカもミサトも素直に「う、うん、わかったわケンスケ」、「わかったわ、相田君、それじゃあ先にビーチに行ってるから」と肯き、アスカは股間を擦り合わせる様に内股で食堂から去っていく。ミサトも同様に股間を擦り合わせる様に内股で去っていくのだが、アスカと違い高すぎるヒール。よろよろと足元が覚束ない有様で食堂から出て行く。

(くっ、Gストだから紐しかない!それじゃあケツが丸見えだぜミサト!そんで足元ふらつかせてケツを振りやがって!もっと恥ずかしがってもよさそうなもんだろうによ!)

 出口に向って歩み去る二人を見ながらケンスケはニヤニヤ笑った。そして完全にいなくなると窓に向って歩き、それで砂浜に歩き去る二人を確認した。戻って来ると加持の向かい側に座ってフレッシュジュースを一口飲んで、喉を湿らせると話し掛けた。

「か、加持さん!これで二回目ですけどやっぱり笑えますね!特にミサトですよ!まあボコボコにされて土下座し続けてたって言うのに気付いていないんですからね!それにアイツ等出て行く時にケツを振ってるみたいで!っ加持さん、一体何処まで敏感にされてるんですか!」
「くくっ、そうだな、いつ見ても笑えるよな?…それでアスカとミサトだけどな、……そうだな、あと少しで万年発情中って感じだな。今は前儀なんざしなくても、ハメてやりゃ直ぐにイっちまうような感じだ」

 加持の答えを聞いてケンスケは嬉しくて堪らない。さぞや無様な事になるだろうと思う。

「くく、楽しみですね、加持さん。……で、少し真面目な話なんですけど…アスカもミサトも妙に素直でしたよね?あれって一体どういう事なんですか?」
「ああ、そいつは実験の結果だな、二人とも躾をした事で服従心が高まってるんだよ、そう言う風に調整したんだ。…例えばだ、アスカはいまだケンスケを憎み、軽蔑している事だろう。でもな、敬意を表すべき人物だとも刷り込まれている」
「敬意…ですか?」
「そう、敬意だな。ちょっと表現として適当で無いかもしれんが尊敬されているって言うか、地位が上の人物だから従わないといけないって言うか、そんな感じで失礼があっちゃいかんって事になってるんだよ。だから敵愾心が薄くなって素直になってるし、命令されるんじゃなくて、自分から積極的に動くようになってくるはずだ」
「……なんとなくわかる気がしますけど」

加持の返答にケンスケは困惑する。素直になっているのだから敵愾心が薄いって言うのわかる。でも朝のアスカは時折り恨めしそうな目でケンスケを見ていた。それに自分から積極的に動くっていうのが、それがどう服従心と繋がるのか良くわからなかったのだ。加持はそんな困惑するケンスケにニヤリと笑い、話しを続ける。

「例えば……そうだな、ケンスケがアスカの写真を撮ってるとしてだ、内心はともかく嫌な顔をする事も少なくなる。それからケンスケが撮りたがる様なポーズを自分から取ってくる。洗脳中だから限界はあるけどな」
「!それは良いですね!じゃあ例えばM字開脚でオナニーポーズしろって命令したら、笑ってポーズを取って来るし、例えば言われなくてもマンコ擦るような事をしてくるって事ですか?」

 嬉々として確認してくるケンスケに「……ケンスケ…限界はあるって言ったろ?」と加持は苦笑いし

「いいか?強制されればそりゃやるかもしれんが、今の段階でそこまでいってるかはやってみないとわからん。…それにな、手順が大事だって言ったろ?途中経過を楽しまんと面白くない。そうなりゃリっちゃんが怒るかもしれんぞ?私の楽しみを無くすなって」
「!そ、そうですね、それは確かにその通りですよね?経過を楽しまないと面白くないし、リツコさんを怒らせるって勘弁ですから!」
「だろ?」
「き、気をつけます。……ただそれでもですね、少し気になってる事があるんですよ。それをリツコさんにお願い出来ればなって思ってるんですけど……」

 じっとケンスケを見た加持は「言ってみろよ」と目で促す。それでケンスケは要望を言ってみる事にした。

「実はですね、特にミサトなんですけどあんな格好なんだからもっと恥ずかしがっても良さそうに思ったんですよ。ミサトの過去を思えば当然なのかも知れないですけど……」
「……ふむ、確かにそうだな、まあ羞恥心ゼロってのもそれはそれで一つの完成形なんだが……ケンスケはそれじゃあ不満な訳だな?それじゃあどうしたいって言うんだ?」
「……それなんですけどね、だからどうって言われても困るんです。ただ出来れば内心恥ずかしくて堪らないのに、俺の為だから顔を真っ赤にしながらやるって言うか……で、でも羞恥心ゼロで、例えば街中でいきなり裸踊りでもやれって言ったら、俺の命令だから嬉しくて堪らない、だから喜んでやるって言うか……。い、言ってる事滅茶苦茶なのわかってるんですけどね、ただ羞恥心ゼロだけだと面白くないと思うんですよ!」

 身振り手振りを交えて語る、ケンスケの熱い主張に加持も腕組みをして考える。

「……確かに言っている事は滅茶苦茶だな、ただ言わんとしたい事は何となくわかる。…まあケンスケにとって初めての奴隷だし、二人とも中々の上玉だ。我侭の一つも言いたくなるだろう。……わかった、俺からもリっちゃんに口添えしてやる、それで出来る限り相談してみろ。リっちゃんは今実験が上手くいっていて上機嫌だからな、多分悪いようにはならんと思う」
「!っ本当ですか!」
「ああ、本当だ。…さっ、それじゃあ詳しい話はまたあとでだ!いい加減行ってやらんとアスカもミサトも不安に思うだろうし、ゼーレの連中にしたって待ちくたびれてるだろうからな!」

 これで話は終わりだと加持は立ち上がり、ケンスケもそれに続いて立ち上がる。二人は邪悪な笑みを交し合うとビーチへと降りていくのだった。


ケンスケと加持がビーチへと降りると、スタッフは監督が来た事でもう一度機材や衣装の確認をした。そしてアスカはそれらの準備を日陰に設置したテントに座りながら眺めていたのだが、身体の変調に困惑していた。

(……身体中が火照ってるみたいなのよね。……ミサトもそうだって言ってたし、二人して風邪でも引いちゃったのかな?…でも冷房は特に冷えすぎって事は無いはずだし、夏蒲団はちゃんと掛けて寝たわ。……で、でもそれよりアタシ、ブラ着けた時思わず声出しちゃったし、ショ、ショーツなんてイきそうになっちゃったわ!っミサトもそうだったわよね?…アタシ達一体どうしちゃったのよ……)

 風邪かとも疑ってみたがそれは違うと思う。冷房温度はいつもの適温であったし、朝起きてみて布団を蹴飛ばしていたなんて事もなかった。なにより風邪で身体中が敏感になってしまうなんて聞いた事がない。ここまで降りてくるにも苦労したくらい敏感なのだ。アスカはチラリと傍らのミサトを見た。ミサトも身体の変調を訴えていたからだ。特にブラジャーをつけるのに苦労していたようにアスカには見えた。そんなミサトだが今はスケジュール帳を覗き込み、足を崩して座っている。

(……ミサト、やっぱり幾らなんでも派手過ぎない?そりゃ部屋の中ではいつもあんな格好だし、せっかく沖縄まで来たんだから普段とは違う格好をして楽しみたいってのはわかるわ。どうせここにはスタッフしかいないんだし、スタッフへの仲直りの印ってのもわかる。誤解で思いっ切り殴っちゃったんだしね、それくらいの誠意を見せないと許して欲しいなんて厚かましいわ。……でもね、あ、あのデザインは幾らなんでもやりすぎだと思うんだけど……)

 そしてミサトの格好、アスカはやりすぎだと思っていた。部屋の中と外とは違うのだ。いくらスタッフしかいないとは言え、何らかのアクシデントで部外者が来たらどうするつもりなのかとアスカは思う。確かにキャミソールとは言え着ているし、セットのスカートも穿いている。でもそのキャミソールはスケスケだし、なので大胆なランジェリーはくっきりと浮き上がっている。しかも海風が吹くと捲りあがってキャミソールもスカートも意味をなさないのだ。

(ミサト、“仲直りしたいしね、これくらいサービスよサービス”なんて言ってたけど、それはどうなのかな?……って、アタシも人の事はあんまり言えないか。見せてはいないけどせっかくだからって、いつも部屋に帰ったら着替えるのを着けてるしね。……それにそもそもそんなのしか持って来て無いんだから仕方が無いか……)

 アスカはあまりにも大胆なミサトの衣装に、それはどうなのかと苦言を呈していた。だが逆に「そんな事言ったってこんなのしか持って来て無いんだから仕方が無いでしょ?それにアスカだってせっかくの機会だからって、大胆なランジェリーしか持ってきてないじゃない」と返されたのだ。

今のアスカは胸元をリボンで止めるタイプで、お臍のあたりまでの、薄ピンクでシースルーのベビードール。そしてベビードールに合わせて、ピンクでレース生地のブラジャーはミサトと同じくハーフカップ。ショーツももちろんレース生地で、前面こそそれなりの面積があるものの、バックはフリルの小さな三角の布キレだけ、つまりは殆どTバック。だからミサトにアスカだってと言われては、黙り込むしかなかった。

(さっ、仕事仕事!もう直ぐ準備終わるみたいだし気合入れていかなくちゃ!)

 結局アスカは身体の異常を気のせいだと思い込む事にした。幾ら考えても理由が思いつかないのだから気にしていても仕方がない。身体中が熱っぽく敏感すぎるとは言え、特に寒気がするだとか、痛むだとか、呼吸が苦しいだとか、そんな事はないのだから仕事は出来るだろう。ミサトの事を思い悩んでいても仕方が無いし、身体の不調は旅の疲れによるものと思い込む事にした。

 今日の予定は引き続いてグラビアとDVDの撮影。加持が「アスカ、悪いんだけどな、色々撮りたいのがたくさんあって困ってるんだよ。それにな、ケンスケにも経験させたいし、昨日もやったけどグラビアとDVDを色々撮らせてくれ」と頼まれ、それをアスカは引き受けていた。プロとして監督に従うのは当然の事だからだ。

スタッフと寄り添って相談していた加持が「アスカ!撮影の用意が出来た!準備が出来ているならこっちに来てくれ!」と遠くから呼び、アスカもまた「わかったわ!今行くから!」と返して立ち上がる。最初の衣装はどんなので、そしてどんな撮影になるのかなとアスカは思う。
そしてショーツがしっとりと濡れているのは気候が熱いからで、単なる汗に決まっている。だから気の所為なんだと思うようにし、出来るだけの早足で駆けていく。撮影旅行の四日目はこうして始まった。



◆ ◆ ◆



 アスカは様々な水着に着替えて植物や海、太陽をバックに写真を撮られた。水着だけではなく浴衣を着てポーズを取ったり、レースクィーンの衣装で傘をさしたり、萌え系の可愛らしい衣装、それに季節外れのサンタルックなどを着てみたりと、加持の注文に応えていく。それから砂浜を歩いたり駆けたり、椰子の木の陰から半身を出して見たり、子犬や子猫を抱いて微笑んだり、悪戯っぽく舌を出して笑ったりした映像も撮られた。

そして夜になると花火をバックにまた浴衣を着たり、それでそのまま線香花火をしてみたり、食事してみて笑ったりと、そんな映像やショットも撮られる。
そこには昨日の撮影との大きな違いはない。衣装が多少違っていて、ロケーションが多少違うだけ。光の加減で同じように撮っても違う印象を与える事はままあるし、表情などはその日の気分で千差万別。だからアスカは無駄とは思わないし不満はない。
ただし撮影方法には昨日との違いが無くとも、アスカの身体は昨日と大違いだった。

(っど、どうしてよぉ!ア、アタシ、っアタシぃぃぃ!どうして濡れちゃってんのよぉぉ!!)

まず全力で走れなかった。そして表情を思うように作れなかった。ポーズも注文通りとはいかなかっただろう。走ると水着が食い込み、擦れて感じてしまい、どうしてもへっぴり腰となってしまう。荒い呼吸を抑える為、表情を作るのに時間が掛かってしまったし、集中出来なく気がつけば口を半開きにしてしまっていた。カメラのファインダーが胸元や股間に向けられている、そう意識してしまうとどうしても内股となってしまうのだ。

 加持を始めスタッフ達は何も言わない。穏やかな表情のままに何度でも取り直しをするし、ポーズを作るまでにどれだけでも待ってくれる。体調が悪いと見て、無理をしなくても良いと気遣ってくれる。そんな風に優しくされたのでアスカも頑張ろうと思い、必死に何とか午前中の撮影を終わらせた。昼食時に気遣われて、長い休憩の時間も取ってもらい、それでアスカは更に頑張ろうと決意した。だから午後からのDVD撮影では砂浜を全力で駆けた。加持が波打ち際を走る映像がどうしても欲しいと言った。それには何としても応える必要があったのだ。

(っアタシ!な、何で走るだけでイっちゃうのよぉ!!)

 だが砂浜を全力で駆けたアスカは20メートルほども駆けると、身体をビクッと硬直させ、そのままへたり込んで荒い呼吸をする羽目になってしまう。走ると水着が股間に食い込み、それで振動が加わったのだから耐え切れず、絶頂を極めてしまうのだ。
イってしまったところを見られてしまったと絶望し、泣きたいのを我慢して恐る恐るスタッフを見上げると、加持は「アスカ、大丈夫か?疲れてるみたいだから休憩にしよう!」と真剣な顔で気遣われる。

(う、うううっ……な、何で!何でなのよぉ!!)

 そして休憩を挟んで撮り直し。加持の態度からばれていないと安心し、今度こそはと砂浜を駆けるアスカだったが、やはり30メートルも走れず再びへたり込んでしまう。加持は今度も「大丈夫か?休憩にしよう!」と心配してくる。だが休憩を取ってから直ぐにまた休憩と言う訳にはいかない。だからアスカは「っか、加持さん……あ、あの、すいません。……っは、走るのはちょっと辛いですから、他の撮影を先にしてくれませんか?」とお願いをした。
 休憩したとしても状況が変わると思えない。全力で走るといってもスピードは乗らず、内股にへっぴり腰で走るのはもう嫌だったのだ。

(な、何で!何でなのよぉ!た、ただ走っただけじゃないのよぉ!!)

 水着を替えて別の撮影をする事になり、それでアスカはテントの中で水着を脱ぐ。鮮やかなオレンジのビキニを着ていたが股間の部分は食い込み、水気により変色し、縦筋に沿って沁みになっている有様だった。そしてアスカは気付いてしまう。短い時間に立て続けに絶頂を極めてしまったアスカだが、正面から撮られていたのだから、バッチリ映像で撮られてしまっているだろう。もしかしたら一度目の絶頂でも水着は変色するほど濡れていたかもしれない。

(う、ううううっ…っくぅっ、っふうぅ、…う、うううぅぅぅ……っみ、見られたちゃったのよぉ!ア、アタシ、イってしまうだけじゃなくて、え、映像にも記録されちゃったのよぉぉ!!そ、それも二回も記録されちゃったのよぉぉ!!)

 スタッフ達は気付いているのか、それとも気付いていないのか、おそらくは気付いてしまったに違いないとアスカは思う。だから30分ほども着替えと称してテントに入り、声を押し殺して泣いていたのに、遅いとスタッフが乗り込んでこないのだろう。

(ううっ、どうしよう!っど、どうしたら良いのよぉぉ!!)

 だが泣いていても仕方が無い。いつかはテントにスタッフの誰かが入ってくる。だからアスカは涙を拭って無き止もうと努力し、次の水着に着替える。ミサトに手伝ってもらう訳にはいかない。ばれてしまっているかも知れないが、現場を押えられる訳にはいかない。

(ううっ、い、何時までも泣いてる訳にもいかないのよ……み、水着はもう駄目、撮影は他の衣装にしてもらうしかないわ……)

 膨大に用意されていた水着の山から、違うタイプの黒ビキニにアスカは着替えた。黒にしたのはその方が濡れても目立たないからだ。なにしろ着替えるのにタオルで恥丘と割れ目を拭ってみたら、むあっと匂いがしそうなほどぐっしょり濡れており、クリトリスを拭った時など「…、つぁ……」と喘いでしまうほど快感を感じてしまったのだ。
もし次も濡らしてしまって、それを指摘でもされたならアスカにはもう耐えられない。撮影の方法にもよるが、またもや濡らしてしまう可能性が高いのだ。だがともかく今は水着に着替えてテントを出て行かなくてはならない。水着に着替える為にテントに入ったのだから、水着以外の着替えは許されない。

(?……何で誰もいないの?…ケンスケだけ?)

ところが恐る恐るテントから出て「あ、あの、加持さん、お待たせしました……」と、加持に準備が出来た報告をしようとしたアスカだったが、加持はおろかスタッフも、マネージャーであるミサトもいない。ケンスケただ一人がカメラを磨いて砂浜のスタッフテントの木陰に座っていた。疑問に思い「っね、ねえ、ケンスケ、ミサトは何処に行ったの?そ、それに加持さんとスタッフの皆は何処に行ったの?」と理由を尋ねてみた。ミサトさえいないなんておかし過ぎる。

「お、お疲れさん、身体の方は大丈夫か?実は皆だけどな、休憩に行ってるんだ。…アスカ、疲れが溜まってるみたいだしさ、だから元気が回復するまで休憩にしようって事になったんだよ」
「え?きゅ、休憩?」
「そう、休憩。加持さんたちとミサトは打ち合わせと休憩でいないんだ。休んでるアスカの近くで打ち合わせなんてしたら、煩くてゆっくり休む事も出来ないだろ?だから取り合えず夕食の時間まで休憩にして、それで夕食を取ってから負担の少なそうなのを撮って行こうって事になったんだ。俺はそれを伝える為に残ってたのさ。……アスカ、本当に大丈夫か?いくら疲れていても走っただけでクラッと来るなんて……」

 アスカに気付いたケンスケは立ち上がると眉根を寄せ、いかにも心配げな雰囲気で気遣った。

(……クラっと来たか……それってイっちゃったのばれなかったの?……ケンスケ、凄く心配そうな顔してる、ばれちゃってたらこんな顔出来ないわよね?……そ、そうかもしれない。考えてみればロングの映像だし、間近で水着が濡れてるのを見たのはアタシだけなんだし、動揺して悲観的になってただけかもしれないわ。…テントに誰も来なかったのはばれちゃったからじゃなくて、疲れてるって気遣ってくれてただけ?)

 もしかしたらとアスカは希望が出てきた。大体走っただけで興奮して、それで絶頂に達したなんて誰が思うだろうか?それに食い込み部分が汗で濡れてしまうのはありえる話だ。もしも指摘をされたのならば勿論恥ずかしいが、汗を掻いてしまったで誤魔化せると思う。自分は悲観して悪い方に悪い方に考えてしまっただけなのだろう。

(…でもミサトにはばれてるかもしれないわね、何度もミサトに手伝ってもらって着替えたんだし。……っそ、それでもミサトなら大丈夫よ!体調が悪くて、それで凄く汗を掻いちゃったって言えば納得してくれるわ!ううん、そもそも気遣ってそんな質問してこないだろうし、それならこれまで通り付き合っていける!っ、う、うん!アタシはまだ大丈夫よ!)

 ケンスケの態度にスタッフ達の行動、それにミサトの性格から、大丈夫だと思い直し、それでアスカは元気を取り戻す事が出来た。まだ自分は大丈夫、恥ずかしい映像は撮られていないし、万一撮られていても誤魔化せるだろう。それに加持は海外で評価されるほどの写真家だ。気付いても噂としたり、まして流出させるなどありえないだろう。そんな事をしたら信用は台無しになってしまうのだから。

(……でも、もうミサトに手伝ってもらうのは危険だわ。これからも撮影があるし、明日になって異常が収まってる保証もないんだから、これからは一人で着替える事にした方がいいかもしれないわね……)

加持とミサトがどの様な打ち合わせをしているかはわからないが、少なくともこのロケでは自分一人で着替える事をミサトに提案する事に決めた。
と、そこで気付いた。ケンスケに心配されてこれから休憩だと伝えられ、思考に没頭して随分と経ったような気がする。俯いていたアスカはつと顔を上げて見上げる。そこには心配そうな、それでもまだ伝えたい事があるのに躊躇っているような、そんな少しバツの悪い顔をしたケンスケがいた。

「……これから夕食まで休憩なのはわかったわ。それって洋館に戻っても良いのよね?結構な時間があるし。…それでケンスケ、何か他に連絡あるの?そうじゃないならアタシ休みたいんだけど……」

言いたい事があるなら言ってくれと、そう促されたケンスケだったがそれでも逡巡する。しかしやがて決意を固めたのか言いにくそうに話し出した。

「……ああ、疲れてるところ悪いんだけどな、お願いがあるんだよ。そ、その…出来れば休憩時間に少し写真を撮らせてくれないか?」
「え?写真?」
「う、うん、実はな、この撮影旅行が俺にとってチャンスだってのは話しただろ?加持さんからもとにかく数を撮れって言われてるしさ。それで加持さんに聞いてみたんだよ、休憩中に写真を撮っても良いかって。そ、そしたらさ、加持さん少し悩んでたんだけど、アスカが了解するなら構わないっていってくれてさ!……アスカ、お願い出来ないか?った、頼むよ!」
「…………写真か……」

 ケンスケの気持ちはアスカにもわかった。写真集に使われる事はないだろうが、それでもモデルがいたらいろいろ撮ってみたいだろう。しかし自分は今、特に精神的に疲れきっている。それなのに休憩時間を削って引き受けても良いものだろうかと思う。

(……でもこんなに真剣に頼んでるんだし…それに心配してもらったし…断るのも悪いわよね?……仕方ないか)

しかし結局アスカは頼みを引き受ける事にした。これだけ真剣に頼んでいる相手のお願いを断るのは少々心苦しいのだ。

「……良いわよ別に、写真くらい構わないわ」
「!本当か?助かるよ!」
「でも休みたいし、日焼け止め塗ってるとはいえ長時間お日様の下に居たくないし、撮るのはアタシの部屋でも良いわよね?」
「もちろん!そ、それじゃあ早速行こう!っあ、そ、それで悪いんだけどさ、その水着だけってのも寂しいし、いくつか衣装とか水着とか持って行きたいんだよ。それでいろいろ撮りたいんだけどさ、それでも構わないか?」
「え?……そうね、言われて見れば当たり前よね、わかったわ」
「助かるよ!じゃ、よろしく頼む!」

大げさに拝んでくるケンスケに「少し待ってなさいよ」と言い残してアスカはテントに戻り、山と積んである衣装類を見た。正直幾らなんでも種類が多すぎると思っている。ちょっと大胆なのから萌え系、小悪魔系まで。ビキニやワンピースもパレオやスカート付きがあり色合いも豊富。衣装類だってワンピースやジーンズなどだけではなく、巫女服やナース、バニーガールや獣耳など、それはどうかと思ったのまで用意してある。
しかもスタッフによればテントにあるのが全てではなく、まだまだたくさん用意してあると言う。困惑しているアスカにスタッフは、全部着れないのは当たり前だし気にする事はないと笑っていたのだ。

(……選んでいたら時間が掛かるし、手当たり次第持って行く事にするか……全部着る訳じゃないだろうしね)

 大き目の紙袋を手にしたアスカは衣装を手早く詰め込んでいく。それを二つ用意すると「準備出来たわ、それじぁいきましょ?」とケンスケに声を掛けた。
テントから出て来たアスカが紙袋を両手に持っているのを見て、「それ、持ってやるから寄越せよ」とケンスケは荷物を受け取る。それでアスカは「ありがとう、ケンスケ」と微笑み、洋館へと歩き出した。

先導するように砂浜を先に歩くアスカを見てケンスケは思う。

(……くくっ、なるほど、こんな感じですか。下手に出てたらえらい素直で穏やかだったよな?つまり上位の存在に頭を下げさせるなんて悪いって、無意識に刷り込まれてて、頼まれると断れない訳だ。……それに自分から衣装類を纏めて二つも紙袋を持ってきたよな。俺にいろんな撮影をさせるべきだって考えちまったんだ。自分から行動するようになるってこういう事な訳だ……)

 そしてアスカは歩きながら時折り水着を直す仕草をする。食い込みや擦れる布地を直しているのだが、これも今までのアスカなら考えられない事だ。何しろ憎み、蔑んでいるケンスケの目の前なのだ。おそらく無意識の行動だろうが股間やお尻が気になって仕方がなく、羞恥心が欠乏してきているのだろう。意識してしまえば話は別なのだろうが、ケンスケの前だから気をつけようと考えていないのだろう。

(くっくっくっ……、さて?どんな写真を撮らせてもらえるんですかね?)

 いつアスカが振り返るかわからない。だからケンスケは心の内を表に出さないよう、ニヤついてしまいそうになるのを我慢する。アスカのあとに続いて、ケンスケも洋館へと向かって歩き出した。


洋館に辿り着いたアスカは泊まっているスィートへとケンスケを案内した。外は暑くて汗が吹き零れ、水分補給を心掛けていたアスカだったが、洋館へと帰ってきてもまずはスポーツドリンクを500mlのペットボトルで補給した。水分補給の意味合いは当然だが、新陳代謝を高めて肌の張りと艶を保つ為には、モデルやタレントなら充分な水分補給は必須なのだ。ケンスケにも同じ様に飲み物を勧める。
そしていよいよベッドルームへとケンスケを案内した。リビングには障害物が多くてファインダーの中に余計なものが入ってしまうので、ケンスケは撮影には不向きだと主張したからだ。

「せっかくだからさ、まずはそのビキニのまま撮らせて貰うぜ?それで俺が注文するからその通りにポーズをとって欲しいんだ。んで満足したら次の水着だったり、衣装だったりに着替えて欲しい。俺はその時外に出るからさ、準備が出来たら呼んで欲しい。で、基本的に次の衣装はアスカが選んでくれ。どうしてもって時は俺から注文するからさ。…そんな感じでお願いしたいんだが、構わないか?」
「……OK、それで構わないわ、アタシが衣装を選んでいくのね?」
「ああ、正直これは練習だからさ。機材も乏しいし光量だって足りない。たとえ良い画が取れても写真集に使われる事はない。…だったら好きにしてもらって、気分良く撮られる方がアスカも良いだろ?ポーズの注文なんかも必要最小限にするからさ、好きにやって欲しいんだ」

 アスカはケンスケの言葉に正直安堵した。どんなポーズを要求されるかわかったものではないと思っていたのだ。反省していると見え態度は殊勝なもので、ケンスケの評価を上方修正したアスカだったが、元の評価が最悪なのだからたかが知れている。今でも写真撮影させるに妥協しているのだ。反省している態度と、心配してくれた事への御褒美だと思っている。

(まっ、それにアタシはこれでもプロなんだから、真面目に写真を撮りたいって言うなら協力してあげないとね……)

 だから以前のアスカならはケンスケが写真を撮りたいと言っても拒否した事だろうし、承諾したとしても嫌々だったであろう。しかし今のアスカは違う。常識の範囲内ならばポーズに答えてやろうと思っているし、笑ってあげるくらいの余裕を持ちたいと思っている。軽蔑すべき過去を持つケンスケではあるが心から反省しているようだし、それならばプロのモデルとして、写真家の卵に協力してやるべきだろうと思っていた。

「じゃあ早速だけどさ、……そうだな、そこのベッドに立ち上がって髪をかきあげる仕草でもしてもらえるか?色んな角度で撮りたいし、そうするとそのベッドの上に乗ってもらうと俺も撮り易いしさ。…それから…、そのあとは今までした事のあるポーズを順番にしていってくれ。実はさ、どんなポーズがいいかもよくわからないんだよな」
「!……そうね、じゃあケンスケそうしていきましょ。いろんなポーズ撮っていくから……」

 苦笑いするケンスケにアスカはおかしくなった。考えてみればケンスケはまだまだ素人、ポーズや注文の仕方が良くわからなくてもおかしく無い。どんな事を要求されるのかと構えていたのがおかしくなり、自然とアスカは微笑んでしまう。

「じゃ、まずは髪をかき上げる仕草ね?そのあと今までしたことのあるポーズを順番にしていけば良いのね?」
「ああ、それで頼む…よっと」

 まずは試写とばかり、ベッドに腰掛け顎元に右手をあてて微笑んでいたアスカにケンスケがシャッターを切る。いきなりな事でフラッシュに吃驚したが、これも今までよくあった事だ。そんなケンスケを微笑ましいと笑い、もう一度下ろされたシャッター音を合図として、アスカは立ち上がる。
 リクエスト通りにベットの上に乗ったアスカは背筋を伸ばすように心掛け、視線はバルコニーの向こうの海。それで右手で髪をかき上げ、ケンスケのカメラに視線を合わせたのだった。



◆ ◆ ◆



アスカが今日の撮影を終わらせ部屋に戻っていると、ミサトが内線で電話をかけてきた。そして「っア、アスカ、悪いんだけどさ、スタッフの人達と仲直りの印にって、少し飲み会する事になっちゃったのよ。だ、だからさ、なるべく早く戻る様にするから部屋で待っててくれない?あんまり遅いようならそのまま寝てしまって欲しいのよ。っね、お願い!」と話してきた。それでアスカは仕方なく一人で部屋にいる事になり、入浴を終わらせると普段は見ないようなテレビを点け、ミサトの帰りを待ちわびて寂しく時間を潰していた。

(……今日はいろいろあったし、こんな時こそミサトの明るさが欲しいんだけどな……。アタシ、何でケンスケに写真なんて撮らせてしまったんだろ?……これからどうやって顔を合わせればいいのよ……)

テレビをぼんやりと眺めながら、今日の行いを振り返って後悔していた。

同じ頃、大スクリーンを見ながらケンスケは上機嫌だった。四つのモニターで構成されているスクリーンだが、今は二つに分割されている。右側がスイートでしょぼくれているアスカ。そしてそのアスカが帰りを待ちわびているそのミサトだが、左側のスクリーンに映っていた。

三方をコンクリートの壁で囲まれ、太い鉄格子越しに一メートルほどの通路を挟み、正面に見えるのもやはりコンクリートの壁。刑務所、それも懲罰房を思わせる部屋で窓などなく、壁には各所に連結器具があり、コンクリートの床にも各所に連結器具。それに片隅に排水溝と蛇口が一つ。そんな何も無い牢に全裸となってミサトは入れられていた。着ていた服とヒールは床に散らかしたままに牢の隅で膝を抱えて座り込み、「加持君、加持君」と呟きながらすすり泣いているのだった。


「よお、お疲れさん、アスカの方はどうなっている?」と加持が肩を叩きながらケンスケに語り掛け、振り返ったケンスケは「あ、お疲れ様です加持さん。…くくっ、楽しませてもらいましたよ、概略の感想だけリツコさんに報告したところです」と笑う。そして昼間の経緯を語り始めた。

「アスカですけどね、だんだんと興奮してくるんですよ。最初は黒のビキニだったんですけどね、次は薄いブルー主体のワンピースタイプにしてきました。っそしたらですね、じっとり濡れてきてるのがわかるんです。ほんのりマンコ部分の色が濃いブルー変わってくるんですよ、縦線に沿って!慌てて次に移るって俺を追い出しました」
「なるほど、そいつは愉快だな。で、そのあとどうした?」
「ええ、で、水着がやばいって気付いたんですね。一杯持って来てたんですけど使わない事になって、それで普通の衣装で撮影に移りました。ワンピースだの、カットソーにジーンズだの、ブラウスにスカートだのって感じです。…くくっ、で、それでまた気付いたんですよ!ベッドの上だからお立ち台みたいなもんだって!露骨にならないよう注意して、それで下から舐めるようにパシャパシャやりました。そしたら太腿をもじもじさせ始めまして、顔も上気させ始めました。誰がどう見てもフラッシュに反応して興奮してるって感じでしたね」
「くくっ、それでどうなった?」
「普通の衣装って水着に比べると嵩張るじゃないですか。それで結構持ち込んだんですけど、確か五着目くらいで種切れになりました。っそ、そしたらですね、一度は封印した水着にまた戻る羽目になっちゃったんですよ!っくくっ、もちろん嫌がってこれで撮影は終了だって言い張りました。私服で続きを撮れば良いとも言いました。でもそれじゃあ面白くないじゃないですか!これからだって時なんですからね!で、頭を下げ捲くりまして、最後は土下座までやりました。“頼む!これは俺にとってチャンスなんだ!アスカも協力してくれ!せっかくだから今は水着を撮ってみたいんだよ”って。……いやあ、土下座があんなに気持ちのいいもんだって知りませんでしたよ!」

 ケンスケが爆笑し、加持もニヤニヤ笑う。そして「なるほどな、そいつは愉快だ。で、撮影が続行ってなった訳だ」と続きを促した。それでも笑い続けたケンスケだったが渾身の努力で笑いを噛み殺す。加持に問われているのだから、舎弟としては早く答えなければいけないだろう。

「そ、そうです、泣きそうな顔しながら『わかった』って肯いて、そのまま水着撮影に移行です。くくっ、で、最初は割りとおとなしめのヤツから始まったんですよ。パレオの付いたタンキニとか、スカートの付いたワンピース、色も濃いものとか花柄とか、ああ何故か豹柄ってのもありましたね。で、種切れになってまたビキニに逆戻り。色も薄くなってデザインもだんだんとセクシー路線になっていきました」
「それで?焦らすなよケンスケ、さっさと続きを言え」
「了解です。…それでですね、水着になったら意識してしまってもう駄目だったんですね。必死に我慢してたみたいですけど、喘がないので精一杯。頼まないのにケツを振る有様で、気付いたら口は半開きって感じです。くく……っ、ずっとベッドに乗ったままで撮影してたんですから、今更もうベッドの上は嫌って言えないんですね。だってそうすると理由を言わないといけない訳ですしね!」
「そうだな、まあ殊勝な態度を取っていれば我侭は言い難いはずだしな」
「そうです!アスカのヤツ少しでも不審に思われないようにって必死なんですよ!くくっ、股間がぐっしょりになっちまうってんで着替えで撮影ペースが速くなっちまいました!」

 罠に嵌めた事を嬉しげにケンスケは語り、ニヤニヤと加持はケンスケの報告を聞いていく。

「で、このまますんなり終わっちまうんじゃ面白くないですからね、休憩を取ろうって提案したんです。“考えてみればアスカって身体の調子が悪かったんだよな、何だか苦しそうな感じだし。…悪かった、10分ほど休憩を入れよう”って。自分用の飲み物を取ってくるからって部屋を10分間くらい離れました」
「くくっ、ネタが割れたって感じだけどな、それでどうなった?」
「いやいや加持さん、もう一幕あるんですよ。でまあ、取りあえず予想通りです。こっちに戻って確認したんですけどね、いきなり水着を脱いで全裸になったと思ったら、盛大にマンズリこいて、盛大にイってました。それでしばらくは荒い息でベッドに転がってたんですけどね、慌てて次の水着に着替え始めました。くくっ、ベッドの皺を必死に伸ばしてですね」
「なるほどな、で、もう一幕ってのは何だ?」
「撮影に戻ったんですけど、すっきりしたんで大分落ち着いてました。もちろん問い詰めるような野暮な真似はしません、ただ真剣に気遣う振りです。で、俺、ここで調子に乗っちゃったんですよ、どう言う反応を見せるか楽しみだったんで。そのまま撮影を続けてとうとう種切れになっちまったんですけどね、普通ならそこでお仕舞いです。でも土下座して“頼む!最後にもう一枚だけ!ランジェリー姿を撮らせてくれないか!”です。くくっ、そしたらアスカのヤツ真っ青になっちまいまして、『嫌よ!それは嫌!』って拒否しました。で、また土下座です。そしたらむっつり黙り込んで『一枚だけよ、ケンスケ』ってうな垂れました」

心底おかしいといった感じで加持は笑いを噛み殺した。今のアスカがどんなランジェリーを持っているか、それを選んだのは加持とケンスケなのだ。だから「くくっ、そいつは愉快だ。で、どんなの選んできたんだ?」と続きを促す。底意地の悪い事をするケンスケがおかしくて堪らなかったのだ。

「それですよ加持さん、多分一番おとなしいベビードールはもう使っちまいましたからね、真っ赤なレースのシースルー穿いてきました。ブラはハーフカップで勿論シースルー、セットものだからガーターベルト付き、ケツもハーフバックで隠し切れず。くくっ、それがアスカの考える一番おとなしいヤツだったって訳です!で、ソイツをパシャパシャ。最後だからって入念に撮って撮影は終了です」
「どれも大差はないと思うんだけどな、無駄な努力をするもんだ」
「くぅくっくっ!必死こいて選んだでしょうにそんな事言っちゃ悪いですよ!っそれでですね、撮影中は涙堪えながらポーズ取ってたアスカですけどね、終わったら必死な声と態度で『お願い!撮らせてあげたんだからネガは頂戴!練習なんだから構わないでしょ!』って言いましてね。一瞬迷いましたけど“勿論、わかってるって!”ってネガを光に晒して渡して来ました。くくっ、こんなもん何時でも撮れるし、借りを作った方が多分面白いですからね」

話はこれでお仕舞いだとケンスケは報告を終わらせた。興味があれば加持も映像を確認する事だろうと思う。

「それで加持さん、アスカはこんな感じです。ミサトなんですけどどんな感じなんですか?」

 だから加持にはミサトの現状を聞いた。おそらくは計画通りに運んだから今のミサトは牢に入っているのだと思う。だが予定外の事があった可能性があるし、実際に起こった事を確認する事には意味がある。それに何より楽しい話に決まっているのだ。どうしたって聞かずにはおられない。
 加持はそんな興味深々といったケンスケにニヤリと笑い、「そうだな、話しておこう。ミサトのヤツだけどな……」と説明を始めた。

「ケンスケ、今のミサトは牢に入ってる。これは何でかって言うと、ゼーレの連中が昼間にも出来ればメスを一匹回してくれって要望してきてな、ミサトを昼間でも精液便所状態にする事にしたからだ。それでアスカと離れて行動しても不自然じゃないように、飲み会をでっち上げたって訳だな。その飲み会でゼーレの連中と更に仲良くなったって寸法だ。アスカの撮影中、これからミサトは度々連中の下に行く事になるだろう。ここまでは良いか?」
「わかります。多分アスカにとってもその方が良いかも知れませんね、一人きりのほうが不安で、惨めさも増すってもんでしょう」

「その通りだな」と肯いて加持は続ける。

「じゃあ本題だ。端的に言えばケンスケがアスカを撮影中、打ち合わせしようってミサトを洋館まで連れ出してな、その場で縛り上げて牢に連れ込んだ。その場で躾をし直して、心を折らせた状態が今のミサトだ。俺を飼い主だと認識し直させたから、命令に従ってアスカに嘘をついたって訳だな。あの牢にはライトを設置したから、時間になったら人格が入れ替わる。で、そのまま本日のお勤め、終わったら後処理って事になる」

「詳しく知りたければあとで映像を見とけ」と言いながら、加持は機器類を操作していった。すると加持とミサトが向かい合ってソファに座っている場面にスクリーンが切り替わる。加持の泊まるスィートでの風景だ。

「一番簡単な拉致の手順は痺れ薬なり睡眠薬なりを使えばいいんだがな、それじゃあ面白くない。だからミサトにはある意味もっとシンプルな方法を使った。見てみろ」

促されたケンスケが「はい」と肯きスクリーンに目を向けると、ミサトの背後に回った加持が覆いかぶさり、耳元に何かを呟いているところだった。ミサトはハッとしたように振り向き、驚いた表情で加持を見ている。

「くくっ、この時はな、そんな格好をして俺を誘っているのかって聞いてやったんだ。そしたらミサトはな、『そんな訳ないでしょ!アタシはもう加持君の事は吹っ切ったの!加持君の事はアタシの汚点よ、もう構わないで!』って赤い顔しながらえらい剣幕でな。で、俺はそんなミサトに『嘘付け!このメス豚が!身分を忘れてるようだから思い出させてやる!』って怒鳴ってやった訳だ」
「…………」
「くくっ、そしたらミサトのヤツ口では『止めなさいよ』だの『アタシは加持君の事を忘れる事にしたのよ』だの『これは犯罪よ』だの言って来る訳だ。でも抵抗らしい抵抗なんぞ全然しなかったな。そのあともただ『人が来たらどうするのよ』だの『乱暴にしないで』だの『お願いだから許して』だの口にするだけだ」
「…………」
「このあとは単純だ、指と舌を使って立て続けにイかせてやった。それからその場で裸にひん剥いて、口とマンコとケツ穴、立て続けに出してイかせてやった訳だ。身体中が敏感になってるんだから簡単な話だ。で、後始末にフェラさせてから『身分を思い出したかメス豚、飼い主様に迷惑掛けて申し訳なく思っているか』って質問した。そしたらケンスケ、ミサトはどう答えたと思う?」
「!……そうですね、過去を考えれば素直に認めて謝ったったって感じですか?」

 正直困る質問だとケンスケは思う。判断材料が少なすぎるのだ。困惑しながら答えたのだが、そんなケンスケに加持はニヤリと笑う。

「くくっ、まあこれだけじゃあ判断するのは難しいよな。で、答えは半分正解、半分不正解だ。こうなってもミサトは『そんな訳ない、メス豚じゃないし、自業自得だ』って口では答えた。……でもな、身体で教えられた事は忘れちゃいなかった。でかい声で『直立不動で立て!このメス豚が!』って怒鳴ってやったら、急に跳ね起きた。で、もう一度尋ねてやった訳だ」
「……そうするとミサトは認めたし、謝った訳ですね?」
「ああ、メス豚だと認めたし、『何でもしますから許して下さい』って土下座した。で、用意してた昔アイツが愛用してたのと同じ首輪と鎖を見せ付けてな、どう行動すべきかと尋ねた訳だ。…ちょっと待ってろよ」

 加持がコンソールを操作すると、シーンまで早送りされてミサトが土下座している場面へと切り変わる。
スクリーンのミサトは加持に這い寄ると、その足を手に取り奉仕をしていた。足の甲にキスしてから何度も丹念に舌を往復させ、それが済むと親指から順番に口に含んでいく。左足を終わらせると次は右足にも同じ行動をなぞっていく。

「見ての通り足舐めの奉仕だな、アイツはこれやフェラが大好きだったんだよ。ほっとくとふやけるくらい舐め続けたもんだ。…で、それからミサトは正座して顔を思いっきり上向きに喉を差し出した訳だ。俺は首輪を付けて、リードも繋げて、後ろ向きに手枷を付けて、衣装一式とヒールを咥えさせて、それで地下まで引き連れて行ったんだが……」
「…………」
「廊下に出て階段降りたらスタッフの連中がいるかもってそわそわしてた、今までの格好も似たようなもんだったとは思うけどな。…くくっ、地下への入り口を見た時には流石に顔を青ざめさせてた。多分これで罠に嵌って絡み取られたって理解したんだろう。それまでは何処に連れて行かれるのかって、目をキョロキョロさせてたんだが、もう目を伏せて風景を確かめようとはしなくなったよ」

そして加持はまたもやシーンを早送りさせた。すると手枷を嵌められた全裸のミサトが天井から滑車により鎖で吊るされた状態にスクリーンが入れ替わる。両手をあげて脇を完全に晒し、爪先が床にやっと届くくらいに吊り下げられ、脅えた表情で加持を注視していた。

「で、こっからが躾けの本番だな。まあひたすら鞭を振るって、反省させて謝罪させる。身分を自覚させて、それで忠誠を誓わせた」

 黒革の一本鞭による鞭打ちが始まるとミサトはただひたすら悲鳴をあげ続けた。胸と言わず、背中と言わず、お尻とも言わず、万遍なく加持により鞭を振るわれ、それが止むと身分や加持の立場、過去の行いにこれからすべき行いを言わされていく。全身を蚯蚓腫れ状態にされても責め苦は終わらず、その上から鞭を重ねられるのだ。

「くくっ、せっかくだ。俺の奴隷だって改めて宣誓させたから聞いてみろ。まあ過去に誓った内容と同じなんだがな、日付が違うくらいか。改めて自筆で書かせて常時携帯させるって話して、覚えているならもう一度宣誓してみろって言ったんだ。ミサトはこのあと俺じゃなくて、ケンスケに奴隷として忠誠を尽くすって誓う事になるからな、その時の参考にでもしろ」

 加持はケンスケに微笑むとコンソールを操作させた。すると画面は動き出し、加持の鞭を合図として吊るされたままのミサトは大声で宣誓していく。

『ひぃっ!ぎいいぃぃ!っがはぁっ!っ〜〜っ!っわ、わたしはぁ!きょ、今日この時をもって、っに、人間をやめますぅ!そ、そしてぇ!こ、今後は畜生として生きてまいりますッ!そ、それでは葛城ミサト改めっ!メス豚1号の決意!ど、どうかお笑いになってお聞き下さいっ!!』

 そして前口上を終わらせたミサトは張り裂けんばかりの大声で口上を述べていった。

「規則第一条第一項!人間終了宣言!葛城ミサトは人間として終了致しました!しかし畜生として再生を果たせた事を喜び!畜生として生きていける事を感謝致します!!
規則第一条第二項!人間として終了致しました葛城ミサトは相応しい畜生名を望みます!飼い主様より与えられた畜生名、メス豚1号に誇りを持ち!終生メス豚1号と名乗る事を誓います!
規則第一条第三項!誇りある畜生名メス豚1号ですが、別の記号で呼称されても異議を申し立てません!また畜生名の変更についても意義を申し立てない事を誓います!…………」

 延々と続く宣誓は自らの立場、支配者の立場、日常生活の管理から心構えと多岐に渡る。そして履歴や住所、携帯電話番号などの個人情報、宣誓日としての日時を言い、最後に「メス豚1号の決意表明、御静聴頂き有難う御座いました!」と大泣きながら大声で叫ぶ事で終了した。

「こいつは調教の最終段階で誓わせたヤツだ。俺がミサトにピアスだの刺青だのを入れても良いかって尋ねた時の直後くらいだな。随分と悩んでいたが、誓わないなら捨てるぞって匂わせたら屈服した。……で、一週間ほど事あるごとに覚えているかって復唱させてな、自筆で宣誓書を書かせてから他のメスを紹介したんだよ」

加持は「ここまで来たら逃げるなんて思わんだろ?」と苦笑して肩をすくめて見せる。ケンスケも同感だと「確かにそうですよね、俺もそう思います。普通ここまでくりゃ逃げようなんて思わないでしょう」と大きく肯いた。

「……しかし加持さん、こんな長いの良く覚えてましたよね?いくら一週間みっちり叩き込んだって言っても八年前の話なんですよね?普通詳細なんて覚えてないと思いますけど……」
「そこは抜かりは無い。正直俺だって詳細は覚えちゃいないから抜けや間違いはあるかもしれん。ただリっちゃんに協力してもらってな、昔書かせた写しを引っ張り出して来て、それを改めて知識として与えておいた。だから多分間違いはないと思う。……くくっ、ミサトは今頃牢の中で絶望してるかもな、八年も前の事なのに何で覚えてるんだって」

宣誓した事でようやくミサトは滑車から下ろされた。あまりの苦痛に失禁しており、それを自らの舌で処理させられている。目に一杯の涙をボロボロ零し、全身真っ赤に蚯蚓腫れ状態で土下座の体勢を取り、全裸に首輪で床を一心に舐めて行く有様は非常に痛々しい。

(…スゲェよな、ここまで躾けられてたとは思わんかった。いくら加持さんでも油断するはずだよな。……くくっ、でもまあこうして戻ってくる事なった訳だ。そんで洗脳が終われば俺のもんになる。っくっ、アスカとどう組み合わせるか悩むところだぜ!)

調教や宣誓の内容に吃驚したが、ミサトの飼い主となれば自分もやらなければならないだろう。もちろんアスカだってそうだ。それに洗脳実験が始まり、ケンスケの嗜虐心は急速に成長し続けていた。だから動揺が治まると自分もしてみたいとの欲望が抑えきれなくなってくる。涙を流しながらも加持が終了を宣言するまで、ミサトは床をペロペロ舐め続け、ケンスケはそれを見ながら今後の調教に想いを馳せた。

「…ケンスケ、画面を切り替えるぞ?」
「!!」

 加持の言葉でハッとしたケンスケが思考するのを中断した。慌てて振り返るケンスケにニヤリと笑った加持が「まあ興味があるのはわかるけどな、先に進ませてくれ、あとでじっくり見とけばいい」とからかう。コクコク肯くケンスケを微笑ましくみた加持は機器を操作し続けていった。

「ここでリっちゃんとマヤちゃんの登場だ、このあと直ぐにMAGIは使えんから流石に治療する必要があるからな。くっくっくっ、笑えるだろ?見下げていたリっちゃんに性奴隷状態を見られる訳だ。で、『リツコ様、無能なメス豚めを何卒治療して下さいませ』って土下座させてな、リっちゃんに靴舐め奉仕をさせながらマヤちゃんが治療してる。それでな、見てみろよ、笑えるだろ?」
「くくっ、そうですね、確かに笑えます。いるはずのないリツコさんが現れて、それで吃驚して、ばれたって絶望して、悔しく情けなくて恥ずかしくて、それでもやらなきゃいけないから、やっぱり絶望しながらヒールを舐めてるって感じですかね?何を考えながら舐めてんでしょうね?」
「そいつは直接聞いてみないとわからんな。ただそうだな……俺の命令だから仕方がない。加持君の為、加持君の為って感じじゃないか?自分の事で面映いが、俺に隷属する事にはミサトも納得してたはずだ。嫌がっても俺の命令でも出来ないかって言えば、最終的には納得してたからな」
「……なるほど、そんな感じかもしれませんね。あそこまで調教されて、逃げた理由が加持さんを独占出来ないからって言うんですから……」

 微笑むリツコは右足を一歩前に出す。するとミサトは涙を拭うとその足に顔を近づけ、一心不乱にヒールを舐めるのだった。何度も何度もキスをし、そのあと顔全体を動かしながら舐めていく。リツコは動かないのだからそうするより仕方が無いのだ。そして長い時間を掛けて靴を舐めさせたリツコは「ふふっ、ミサト、次は反対の靴をお願いするわ」と足を入れ替え、左の靴も舐めさせていく。ミサトは「リ、リツコぉぉ、ありがとおぉぅ!左の靴まで舐めさせてもらえるなんて、ア、アタシ嬉しいのぉぉ!!」と、泣き笑いながら頭を動かし靴を舐め続けていた。

しかしそうするとお尻も振る結果となってしまう。するとマヤは「葛城さん、ケツ振って善がってると治療がし難いです」とニコニコ笑い、「おしおきです、葛城さん」とお尻を力一杯引っ叩く。思わずミサトは「ひいぃぃぃっっ!」と悲鳴をあげてしまって、靴舐め奉仕を中断してしまう。今度はリツコが「……ミサト、まだ途中よ、サボらないで頂戴」と髪を引っ張りあげて注意を促すのだ。

その表情はあくまでもニコニコと笑顔のままで、ミサトには下手に怒鳴られるよりよほど怖かった。だから「ひっ、ひいいぃぃっ!も、申し訳ありませんリツコ様ぁ!た、只今やりますからお許し下さいぃぃっ!!」と慌てて頭を下げ、靴舐めを再開させようとする。そんなミサトにリツコは「ふふっ、大学の同期じゃない、“様”付けなんていらないわよ」と微笑み、掴んだ髪を手放すのだった。

「……しかしリツコさん迫力ありますよね。怒鳴りなんてしないんですけど、それがまた怖いって言うか……」
「……そうだな、でもそんな事は言わん方が良い。リっちゃんとマヤちゃんが聞いているぞ……」

加持の言葉にキーボードを叩いているはずのリツコとマヤに慌てて振り向く。すると二人はいつのまにか手を休めており、ニコニコとこちらを向いて微笑んでいた。恐怖を感じたケンスケは「す、すみません、リツコさん!マヤさん!失言でしたので忘れてくれるとありがたいです!」と慌てて頭を下げる。
 そんなケンスケにリツコは笑いながら二度三度と手の甲を振り、それを会話に戻れとの意味だと解釈したケンスケはもう一度大きく頭を下げ、加持の方に振り向いた。

「…続きいくぞ?これで最後だ。…このあとゼーレの連中を呼んでな、ミサトを取り囲ませて各自抜かせ続けた。一人平均3〜4回ってところかな、時間にして二時間くらいだ。ミサトは泣きながら抜き続けてな、それでも身体が敏感だから何時の間にかアホ面晒して、善がりイきまくる事になったって訳だ。あとは自分で確認しとけ、それから俺は連中と打ち合わせがあるから今から出て行く。わかったかケンスケ?」

 早口で指示を済ませると加持が司令室から逃げるように出て行く。それでケンスケも「あっ、加持さん、ちょっと相談があるんでロビーで話を聞いてくれませんか?」と司令室をあとにした。

(っひ、酷いですよ加持さんっ!置いてかないで下さいよ〜っ!)

本当に怖い人間とは大声で恫喝するような人間ではないだろう。何を考えているかわからない人間こそ怖いのだ。君子とは危うきに近寄らない者なのである。



◆ ◆ ◆



 既に時刻は午後十時を過ぎているが、アスカは部屋へとやってこない。しかしケンスケは焦る色も見せず、缶ビールを片手に時刻の進むのを待っていた。これから起こる事に期待して邪悪な笑みを浮かべる。今日の慰安はケンスケ達の部屋ではなく、アスカ達のスィートで行われるのだ。

(……くくくく……、俺を待たせる分、楽しませてくれるのを期待しているぜ?)

チラリと壁の時計を見ると午後の十時半。そろそろ頃合だと判断してソファからゆっくりと立ち上がった。廊下を歩いて一つ挟んだ隣の部屋、アスカの泊まるスィートのドアの前に立ち、そこで気分を落ち着かせる為に軽く深呼吸する。そしてケンスケはノックもせずにドアを開け、「くくっ、アスカ、来てやったぜ?」と部屋の中に入って行く。

(いいね〜!これこそ俺の望んでいた態度だよな!)

リビングを見渡すケンスケの視線の先には全裸で三つ指をついたアスカがいた。ケンスケの言葉によって目線を合わせると「っい、いらっしゃいませケンスケ様、首を長くしてお待ちしておりました。本日は心行くまでアスカのサービスをご堪能下さい。精一杯頑張りますので、どうか宜しくお願い致します」と床に額を擦り付け挨拶をした。

「さて、今日の慰安はソープ嬢として頑張ってもらう。そのつもりで色々準備したって話だからな、勉強の成果を期待しているぜ?」
「…わかってるわ、一杯勉強したからその成果を見せてあげる。絶対に満足させてみせるから……」

言葉を掛けられたアスカは顔をあげると真剣な面持ちでケンスケに答え、それから一転して微笑む。慰安の際には明るく笑っているべきであろう。そして勉強の成果をみせていく事にする。もしかしたら慰安があるかもしれないと、本やビデオを見て勉強していたと思い込んでいるのだ。

平伏の姿勢を止めて立ち上がったアスカはケンスケの前まで来るとしずしずとひざまずき、「ケンスケ、服を脱いでもらうわね?」と断ってからシャツを脱がせる。それをハンガーに掛けに行き、戻る時に用意していた籠を持ち込む。丁寧を心掛けてシーンズを脱がせるとそれを畳んで仕舞った。

「!……あ、あの、ケンスケ、トランクスじゃないのね、なんでボクサーパンツなの?」
「ん?ああ、アスカにはこっちの方が良いかと思ってな、チンポの形がくっきりだからその方が興奮するだろ?」
「!う、うん、確かにチンポ見るとアタシは興奮するけど……」
「だろ?…そうだな、せっかくだから頬擦りして、んでパンツの上からしゃぶってみろよ」
「!わ、わかったわケンスケ。そ、それじゃあ失礼して…………ぁ……ふううんぅ……お、おっきい……そ、それに熱くって、どんどん堅くなってくる……す、素敵よケンスケ……」

パンツ越しの肉棒に頬擦りさせられたアスカは媚を売って感想を言い、それでボクサーパンツの上からぺろぺろと舐め、口一杯にくちゅくちゅと音をさせて頬張っていく。そして「ケンスケ、ご、ご馳走様。な、名残惜しいんだけど今は服を脱がせるわね?」とケンスケの同意をもらい、それでパンツも脱がせて畳んで籠に仕舞う。

それでようやく全裸となったケンスケに「ケンスケ、ソファに座って待っててもらえる?」とアスカは尋ねた。鷹揚に「ああ、早いトコ頼むぜ?」と答えたケンスケに微笑んだアスカは籠を元からあった場所に置いて戻ってきた。

戻ったアスカはソファに踏ん反り返るケンスケの足元にひざまずき、「ケンスケ、待たせちゃたわね、今から慰安をするから……」と言い、そしてそのままゆっくりとその頭をケンスケの足元へと近づけていく。

「……ちゅっ…ちゅっ……ちゅぅぅっっ……べろっ、ぺろぺろっ……っ」

足舐め奉仕を行うアスカは土下座体勢のままにケンスケの足の甲に何度もキスをし、ちらっとケンスケを見上げて肯くのを確認すると、キスを止めて右足全体を舐め回し始めた。なるべく動きは大きく、そして下品な音を立てるように心掛ける。その方がケンスケは喜ぶからであり、奉仕の際には身体全体を使い、下品にすべきであると刷り込まれているからに他ならない。

「……ぺろべろぉっ…ぺろべろ…ちゅっ…ちろちろちろ…べろぉっ…べろぉっ、べろぉっぺろっ……っ」

両手をついた四つん這いで頭だけを動かし、指先の間から足の甲を中心にアスカは舐め続ける。お尻をプリプリと振っているその様は非常にいやらしい。満足したケンスケは「くくっ、アスカ、そろそろ足裏にいってくれ」と注文をした。足舐めは満足だが、まだまだ予定がある。これだけに時間を使うのはもったいないだろう。

肯いたアスカは正座に座り直し、軽く持ち上げられた右足を口元へと近づける。これまで届かなかった踵もここで舐める。

(……うううっ……い、いくら慰安でも足舐めのご奉仕なんて屈辱だわ。む、むあって臭いがするじゃないの!…っくうっ、それなのに微笑まなくちゃいけないなんて!……、ううっ、必要なのはわかるけど慰安って本当に厳しいわ……)

足の裏をぺろぺろと舐め、届かなかった踵まで舌を運んで足全体が唾液で濡れるようにし、それを丹念に舌先で拭い取る。必要なのは下品である事。「くくっ、次は順番に指を奇麗にしていってもらおうか?」と命令され、音を立てやすい指先を口に含んだ時には「ちゅぱぢゅぱぢゅぱっ!っちちゅゅゅうっ!」と、派手に音を立てるようにアスカは心掛けた。

(……くくっ、過激さが売りで淫乱マゾだと評判の高給ソープ嬢の知識だ。続きも期待させてもらうぜ?)

「よし、そんなもんだ。アスカ、次は左にいってくれ」とケンスケは注文し、肯いたアスカは左足でも同じ様にしていく。声を掛けられるまでは手順通りに、そして命令されたなら命令通りに。それは食事をしたら歯を磨く、挨拶をされたら挨拶を返すくらいに、アスカにとって当たり前の事だからだ。慰安中の自分は下等な家畜、飼い主様の命令を拒否するなんて事はありえない。
大方舐め終わり、それで足首から脛に舌先を移そうとしたアスカに「ご苦労さん、次に移ってくれ」と言われたので、唾液で濡れている部分をぺろぺろ舐めて拭い、ニコリと微笑んでから次に進む。

命令がない場合の手順は足舐めのあとはフェラチオになる。所謂即尺のサービスだ。

(……これで足舐めのご奉仕は終わったわ、次はいよいよチンポね……)

 正座のままにケンスケの表情を上目使いで確認しながら肉棒を両手でそっと握り、根元を押えながら右手で軽く上下にストローク。同時に睾丸袋に左手を沿え、それでさわさわと揉み解す。萎えた状態から半勃ち状態にまでなった事を、その感触と視界の端からの情報で知ったアスカは次の手順に進む。

「……ケンスケ、そろそろチンポしゃぶっても良い?だいぶ元気になってきたし、その、早くしゃぶりたくて仕方がないの……」
「ん?ああ、構わないぜ、さっそく始めてくれ」
「うん、ありがとうケンスケ、じゃ、今からチンポしゃぶってくわ」

 会話中も休まず手を動かし続け、ちらちらと肉棒を見ながら上目使いに視線を合わせ、奉仕する際には節目節目に許可を求める。これがアスカの当たり前なのだ。なにしろ今のアスカは淫乱でマゾとして評判になる高給ソープ嬢。フェラチオする事が大好きで、奉仕するのが楽しみで、我慢なんてもう無理なのだと、積極的に淫乱さと従順ぶりをアピールしていく必要がある。

「〜〜っ、いつみてもやっぱりおっきい!そ、それに包茎だからチンカスもたっぷりなのよね!じゃ、じゃあいただきま〜す!……ちゅっ!ちゅっ、ちゅちゅっ!…っちゅっ、ちろちろ……ちゅっ……ちろちろちろ……ちゅっ、ずず……れろれろれろっ!っぷはぁっ、…あんむむ…はむはむはむ…れろれろ……れろれろれろっ……ず…れろれろ……っぱあはっ!…ちゅっ、ちゅっ……っはぁ、はぁ、…ね、ねぇケンスケ、気持ち良い?アタシの口マンコって気持ち良い?」
「そうだな大分上手くなったぜ?流石はファーストキスがチンポのメス豚だな、くくっ、その調子で続けろ」
「!っ…ぅ…う、うん、それじゃあ続けるから!」

 肉棒が完全に勃起したので感想を聞いたアスカだったが、ケンスケに揶揄されてしまう。しかしそれでも微笑を絶やす事は許されないだろう。

(っ〜〜く、くやしいわ!で、でもしょうがないのよ!ファーストキスがチンポなのも、メス豚なのも本当の事なんだから仕方が無いのよ!〜〜っそれでもチンカスは臭いし苦い!先走りのチンポ汁はぬめむめして気持ち悪い!顔に出さないよう注意してチンポしゃぶってるって言うのにっ……!)

 勿論アスカの内心は違う。揶揄されて悔しくて堪らず、肉棒の不快さにも耐えている。それでも慰安は絶対で、仮初めとはいえ飼い主様に不愉快な表情を見せる訳にはいかず、メス豚らしく淫乱でマゾに振舞うとアスカは決心しているのだ。

「っじゅるるるるっ、ぢちゅちゅぅぅぅっ!っはぁっ、れろれろっ、れろれろれろっ!っ…あんむうふっ、…んんっ…ぢゅぷっ、ぢゅぷっ、じゅぷっ、ぢゅるぷっ、ぢゅるぷっ……はぁぁぁっ、はぁ…ちゅっ…ちろちろちろ……っ」

 だから大きく口を開けて肉棒を咥え、カリ首を絞めてそのままエラの内側を「れろれろっ」と舐め回し、溜まってしまう唾液を「ずぅっ、ずずずずっっ!」と大きな音を立てて肉棒をすする。根元から裏筋に掛けて「れろれろぉっ」と頭だけを動かして舌先で刺激したり、肉幹の根元を押えながら「しゅっ、しゅっ、しゅっ」とリズミカルに動かし、そのまま頭を股間に埋めるようにして袋を口に含み、コロコロと舌先で睾丸を転がしたりもする。

「!?〜〜〜〜っ!っあっ、くふうぅぅ……っ」

 そして手を床につき、頭を振ってのフェラチオしていたアスカだったが、その時に想定していない事が起こった。膝立ちでフェラチオに励んでいたのだが、手持ち無沙汰だった手を使い、より淫乱に振舞おうと自慰する事にした。それで何の気なしにクリトリスを触り、それが背中に電流が走るようで、ビクッと来てしまうほど気持ちが良かったのだ。

「っぢゅるうっ、っれろれろろろぉぉっ!っはぁんんっ、〜〜くふぅぅ……っぢょぷっ…っ…ぢょぷるっ、…っあ…あんむうううっ……れろ…れろ……っ」

 頭を振るスピードを緩めたアスカは肉棒への愛撫を唇ではなく舌先を中心として、堪えきれない喘ぎを漏らしながら自慰をも同時に行う。
 そしてとうとう我慢出来なくなったアスカは肉棒から手を離し、「ね、ねぇケンスケ!あ、あの、チ、チンポしゃぶってたらアタシ、こ、興奮しちゃったの、っくぅっ、…だ、だからぁ、マ、マンズリしたいんだけど許してくれるっ……!?」と許しを請うた。

「ん?……そうだな、じゃあ許してやる」
「!ほ、ホント?じゃ、じゃあケンスケ!アスカのマンズリショーを見て楽しんで頂戴っ!〜〜っくはあっ、はぁああんんっっ!〜〜っ、ぁ…んんん〜〜っ」

 クリトリスを摘むなどしたらおそらく我慢出来ないと考え、アスカは乳房と乳首、それから肉襞を中心に自慰する事に決めた。それで乳房を揉みながら指先で乳首を時折りクリクリと転がし、肉壷にも指を二本いれて「ぐちょぐちょぐちょっ」と泡立つ水音をさせながらかき回していく。

(〜〜っ、す、凄い!マンズってこんなに気持ち良いの初めてっ!に、肉豆掴んで一気にイっちゃうなんてもったいないわ!っ〜〜で、でも何でこんなに気持ち良いのよっ!おかしいわよこんなのぉ!!)

 クリトリスは後回しにするとしたものの、肉壷を両手で掻き回したい欲求を押さえ切れなくなる。それでアスカはまるで胡坐をかいて立ち上がりかけたような姿勢に直し、顔をあげるような余裕も無くなったので視線の先を両手に移し、それでぐちょぐちょと水音も激しく自慰をした。

(〜〜っ見られてるのにそれが気持ちが良いの?チ、チンポしゃぶってて興奮してしまったの?っ〜〜ふっ、普通じゃないわよそんなの!そ、それもケンスケなのよ!?臭いチンカスなのに興奮するなんてっ、ふ、普通じゃないわよぉぉ!!)

 見られて恥ずかしく、屈辱的な事をしているのに興奮してしまう。それは足舐めをしていた時から何となく感じていた事で、秘所がじんわりと潤んできているのを必死になって否定してきた。それなのに肉棒を咥えて熱心に愛撫をしていると、どうしても気持ちの高まりを抑えきれない。ついには肉棒を咥えながら自慰をし、自慰に集中したくて奉仕の一時中断許可まで求め“マンズリショーを見て楽しんで頂戴”言ってしまう有様。明らかに普通じゃないのに、普通じゃないと思えば思うほど意識してしまって興奮してしまう。

「!?っっつああっぁぁぁっ!マ、マンコ良いっ!マンコが良いのぉぉ!〜〜っあっはああああっっ、〜〜ぐ、っい、いいっぃぃっ!良いのぉぉマンコが良いのぉおっ!いいっ、いぐぅぅっ、いぐうぅぅっ!イっちゃうのよぉぉ……っ!」

アスカは周りを気にせず集中すればするほど気持ちが良かった。だから視線を股間に固定したまま、一心不乱に両手を使って肉壷を掻き回す。気分が最高に高まり、いよいよもう直ぐ絶頂に達する事が出来ると悦び、ふと顔をあげるとケンスケの顔があった。
それで一瞬の逡巡の末にアスカは躊躇わなかった。目的は元々オナニーショー。ならば今こそ飼い主様に、自分が淫乱なメス豚である事をアピールすべきだと判断してしまう。膝立ちからそのまま寝転び、両肩で体重を支えてブリッジをするように腰を大きく突き出して見せ付けるようにし、最後の追い込みに「見て!見て欲しいのぉ!ア、アタシのマンズリショー見て欲しいのぉぉっ!!」と肉壷を掻き回した。

 集中力を高める為に目を瞑り、両手合わせて合計四本の指を使って肉壷にズボズボ出し入れをする。腰を突き出した事で指を深く突き入れる事になり、それが更なる快感に繋がる。ついには集中しすぎたアスカは封印していたクリトリスを思わず掴んでしまい「!!っがっはぁっ!〜〜っぃいぃ、イぐううううぅぅぅぅぅっっ!!」と、潮を「ぶしゅぅぅぅぅっ……!」と盛大に噴出しながら絶頂に達してしまった。

(くうっくくっ!アスカぁ、随分と派手なマンズリショーだったよなぁ!…くくっ、見られると気持ち良いだろ?恥ずかしければ恥ずかしいほど気持ち良いよな?屈辱だって意識したらとんでもないよな?……くくくくくっ、っあ〜はっはっはっ!そりゃそうだぜ!そんな露出マゾの人格にされてるんだからな!オナニーショーが大好きなんだよ!!)

 身体の力をぐったりと抜き、荒い呼吸で寝転がるアスカにケンスケの気分は良くなる。洗脳実験の成果がまた一つ実証されたのだ。
 だが満足してばかりもいられない。何故なら今日の調教はまだ始まったばかり、次に進まなければいけないし、ケンスケもアスカ渾身のサービスを心行くまで楽しみたい。だからソファから立ち上がり、消耗して寝転んでいるアスカの頭を踏みつけ、「くく……っ、おいアスカ、まだ俺は出して無いんだけどな?満足させてくれるんじゃなかったのか?」と、次の行動を促した。
仰向けのままに顔を横にして半ば放心状態のアスカだったが、ケンスケは横顔を踏みつけ、そのままゴロリと体勢をうつ伏せにする。

「!っ…う……ご、ごめんなさい、アタシだけ楽しんじゃって……」

屈辱的な事だが仮初めとはいえ飼い主様を満足させられず、自分だけ楽しんでしまったメス豚としては抗議する事は出来ない。よろよろと膝立ちになるとそのまま肉棒を手に取り「い、今直ぐしゃぶるから……」と、んあっと大きく口を開ける。だがそのまま咥え込もうとすると「いや、フェラはしなくても良い」と、ニヤニヤ笑いならがらケンスケはアスカの頭を押し戻した。

「?……どういう事…、しゃぶらないなら直ぐにマンコ使うの?…それともケツ穴を使うの?」

 目の前には半勃ち状態の肉棒。ケンスケを見上げながら無意識に手コキをしつつ、アスカは疑問を口にする。即尺でまずは一発抜くものだと思い込んでいたのだ。

「いや、そうじゃない、フェラしないって言ってもここではって話だ。せっかくだから今日の一発目は風呂場で抜いてもらおうと思ってな」
「お風呂場で?……それはつまり潜望鏡でもすれば良いの?それとも普通にお風呂場でしゃぶれば良いの?」
「う〜ん、ちょっと違うかな?つまりだ、このままここで慰安してもらったらな、またアスカは潮を噴くかもしれんだろ?」
「!……そ、そうね、可能性としては否定できないわ……」

 にやにや笑うケンスケがアスカには悔しい。しかし事実だ、否定は出来ない。

(っ〜〜し、潮を噴いちゃうなんて、そんな事今まで一度だってなかったのに!っホントにアタシの身体はどうなっちゃったのよ!!)

「……まあ黙って聞け、それからその間は絨毯が沁みにならんように処理しながら聞け」
「!……ぅ…ア、アタシ、自分の潮を舐めながら話を聞くの?」
「ん?何言ってんだ、アスカ。自分で汚したんだ、メス豚なら舌で処理するのが当たり前だろ?」
「!っ……う…く……ぅ…そうね、当たり前の話。…今直ぐやるわ」

 思わず出てしまった悔しさを押し殺したアスカは二コリと微笑み、それでその場に四つん這いになると絨毯を舐め続ける。しかし確かに塩辛い味こそするが既に絨毯は水気を吸い込んでおり、色が変わっている状態でしかない。かすかに毛に絡みついた小水とも愛液とも言えない潮吹き液を「じゅっ、ずずずずっ」と吸い込んだあとは「べろっ、ずずっ」とむしろ絨毯を少しずつ濡らしながら舐めるしかなかった。

(…ううっ…み、惨じめだわ……しょ、小便舐めるより惨じめかもしれない……)

 一瞬は不快な顔を見せ、そのあと少し引きつった笑顔をしてからアスカは四つん這いになり、命じられるまま絨毯を舐め続けた。下を向いているから表情こそわからないが、その態度にケンスケは満足する。ニヤリと笑って話を続けた。

「最初に確認したいんだが、ケツ穴を使うのはわかってるよな?」
「!…じゅっ…べろ…、っわ、わかってるわ……べろ…じゅっ……」
「くく……で?道具類はどんなの持ってきたんだ?それを確認したいんだが」
「……い、慰安があるって知らなかったし持ってきてないわ。っで、でも加持さんにお願いして一杯貸してもらったの、ケンスケだって知ってるじゃない!何を用意してるかなんて知ってるんでしょ!?」

 赤い顔をして抗議するアスカに「そうだったな、うっかりしてたよ」と惚けた。クローゼットの一つには元々何も入っていなかったが、今は道具類が入っている。洗脳が始まってから持ち込まれたのだが、それをアスカは加持に必要だとお願いし、借り受けたものと思い込んでいるのだ。
睨むアスカに「じゃあ話は早い、質問は終わりだからそのまま舐めてろ」と、引き続いて床を舐める事を命令してからケンスケは続けた。

「ま、ここまで聞けば予想もつこうが、風呂場に行ってまずは浣腸してやる」
「!…じゅ……ずず……っ…ず……」
「んで、限界まで我慢してもらって、その間はオナニーショーでもして気を紛らわして欲しい。俺はそれで自分で抜くようにするけど、後始末の担当は再びアスカだ」
「……じゅるる……ず……ぢゅる……」
「それが終わればアスカの勉強の成果だな、最後にベッドに移ってマンコとケツ穴での慰安だ。今日はそんな感じにして欲しいんだが、やれるか?」
「……じゅる…ずず……っ、はぁ、はぁ……つ、つまりはここでしゃぶって飲むんじゃなくて、お風呂場で浣腸して我慢するのね?しゃぶるのは後始末の時、あとは勉強の成果を発揮すれば良いのよね?」

 アスカの質問に「ああ、その通りだ、何か注文があればその時言うからさ」とケンスケはニヤリと笑う。なんとなく言葉と態度に裏があるような気がしたが断る事も出来ない。「わかったわ」と肯き、絨毯をすするのを再開させる。まだ中止命令は出ていないのだ。

 そんなアスカに「くくっ、そうだな、じゃああと五分ほど奇麗にしていてくれ、俺はその間喉が乾いたから一休みするよ」とケンスケは言い、言葉通りに冷蔵庫からペットボトルを用意し、アスカのお尻の動きを目で楽しみながらソファに座り直す。ニヤニヤ笑うケンスケを横目に見ながら、そのあとアスカはひたすら床を舐め続け、ケンスケが「これでお仕舞い」と言うのを待ち続けた。



◆ ◆ ◆



浴室はさほど広くはない。かと言って狭い訳でもなく、リゾートホテルのスィートに相応しいほどの広さがある。二畳強ほどの洗い場に浴槽、それからシャワーに物置台。物置台には各種道具類とマットが立掛けられ、そして浴槽は手すりとして充分な幅がある大きめの浴槽。

「ね、ねぇ!まだなの!まだ我慢するの!っぁ、くふああっっ〜〜、っね、ねえ!もう限界なのよぉぉ!!」
「くくっ、だからマンズリして気を紛らしてろって言ったろ?心配すんな、そろそろザーメン飲ましてやるからさ」
「!っお、お願いよぉぉ!くふああっ、〜〜も、もう限界なのよぉぉ!〜〜は、早くザー汁飲ませてよぉ!!」
「わかってると思うが勝手に抜いたりしたら、追加してやり直しだからな?くくっ、良いからマンズって気を紛らわせてろって」
「!っわ、わかった!だ、だから早くぅうっ!っ〜〜〜っふぁああっ、っ〜〜くぅうぅぅ〜〜くああっ!〜〜っはぁっ、あああんん〜〜〜っ、〜っあ!〜〜はぁはぁはぁ〜〜っくっ、ケ、ケツ穴ぁぁっ!!〜〜っ」
「くくくくくく…………」

 アスカは水にグリセリンを混ぜ、太い注射器により一リットルの浣腸をさせられていた。漏らさず我慢出来るようにと肛門に極太のプラグを入れられている。四つん這いとなってダラダラと脂汗を出し続けて苦痛に耐え、ケンスケはその有様を腕を組みながら見下ろしてニヤニヤしていた。

(〜〜も、もう限界なんて超えてるのよぉおぉ!っお願いだからクソを出せてよぉぉ!!)

 しかもケンスケは休憩だと言いながら時折り席を外し、ガラス越しに聞える「は、早く戻って来てよ!で、でないとクソ出来ないじゃないのよぉぉ!」と懇願するアスカのBGMを楽しみながらビールを飲んで一休み、そして戻るとニヤニヤ笑いながら続きを楽しむ。

(〜〜抜きたい!抜きたい!抜きたいの!ケツ穴のプラグを抜きたいのよ!で、でも抜いてしまう訳にはいかないのよぉぉ!!)

ケンスケは「くくっ、アスカ、マンズリして気を紛らわせろって言ったろ?」などと言いながら自慰する事を強要し、弱点であるクリトリスを摘む事まで要求する。
集中する事など出来ず、クリトリスは肉体改造され続けている弱点。力加減が上手く行かず、思わず強めに刺激してしまうと、股間から背中を通って電流が流れるような衝撃。つまりは絶頂に達してしまう。アスカにはこれまで何度達したか数える余裕などなかった。

「っっ〜〜〜っ!!〜〜っね、ねぇお願いよぉぉ!!ク、っくうぅぅぅっ、クソしたいのぉぉ!!」

その度に下半身の力を抜いてしまう事になってしまい、更に酷い苦痛が襲い掛かる事になる。お腹は蠕動音でゴロゴロ鳴りっぱなしなのだ。何度自慰して気を紛らわせていろ言われても、続けられるものではない。悲鳴あげて許しをえる努力をするか、ひたすら声を出さないようにして苦痛に耐えるか、実質その二択しかアスカには用意されていなかった。

「くくっ、さっきからな、クソがクソがって煩いぞ?そんなもん大声で叫んで恥ずかしくないのか?」
「!っだ、だってだって仕方ないじゃないのよぉ!ア、アタシ、メス豚なんだからっ、〜〜っ、ふ、相応しい言葉使いがあるじゃないのよぉぉ!!」

だからアスカは全身を脂汗でびっしょりにし、息も絶え絶えに限界を訴え続けた。何故なら黙って耐えていると「ん?どうした、まだ耐えられるよな?黙ってちゃわからんぜ?」とお腹を押されたりするし、切羽詰って「我慢出来ない」「お願いします」しか言えないと、ケンスケは「何が我慢出来なくて、何をお願いしたいんだ?」と意地悪く聞き返す。他に道はなかったのだ。

既に時間は一時間近くが過ぎ、五分を数える頃からアスカは限界を訴え続けていた。悲鳴をあげて許しを得る時以外、アスカは苦痛に耐えて四つん這いにじっと蹲っている。顔を上げるのさえ辛い。

(……そろそろ頃合か、アスカのお願いを聞いてあげますかね?っくっ〜くっく!初めての浣腸で一リットルだ!そりゃ苦しいだろうぜ!)

だがそれもようやく終わりを迎える事になる。ケンスケはアスカの側まで歩くと耳元に「お〜い、アスカ、もう我慢出来ないか?」と聞いた。

「!で、出来ないの!早くクソをさせて欲しいの!」

これまでケンスケは「大丈夫、まだ耐えられるって」とか「マンズリして気を紛らわせって言ってるだろ?」だのとニヤニヤ笑って見下ろすだけだった。これまでにない問い掛けに、アスカは慌ててケンスケに視線を合わせて排泄させて欲しいと訴える。

「くくっ、頑張ったよな…それじゃあ口マンコに出してやる。どうすれば良いかわかるか?」
「!っわからない!教えて!教えてよっ!!」

 アスカの狼狽振りがケンスケには心地良い。もうとっくに限界など超えているのだから当たり前なのだが、その必死さには鬼気迫るものがある。それでもケンスケの命令に従い楽になれる道、即ちプラグを抜く事をしないのだから、嗜虐心が満たされるのだ。

「よし、じゃあ俺の言う通りにしろ」
「!わかった!早くして、お願いっ!」

 ケンスケは肉棒を扱きながら命令をしていく。

「くくっ、必死だな、アスカ。…それじゃあまずは正座になれ」
「!せ、正座ね!っくううあっ、〜〜〜〜っ!そ、それから?」
「それから背筋を伸ばしてだな、舌を思いっ切り突き出せ」
「っ〜〜ご、ごうずればびいのへ!?」

苦痛に耐えながらも身体を動かし、四つん這いから正座に座り直す。そしてお腹が引きつるように痛く、腸のゴロゴロ蠕動する音を無視して背筋を伸ばし、アスカは舌を思い切り突き出した。

「そう、そうやってだな、これで最後だ。どれだけ精液を飲みたいか思いっ切り下品にアピールしてみろ。満足出来る出来だったなら出してやるよ」
「!!」

 余裕のないアスカには今は排泄したいとの欲求しかない。これまで散々言わされて来た事でもある。だから下品にお願いする事に躊躇いなどないのだが、どれほどの下品さならケンスケは納得するものなのだろう。

(っわ、わかんない!け、けど余裕なんてないのよっ!っ〜〜と、とにかく下品に言えば良いんだから頼むしかないのよっ!!)

 言わない事には始まらない。下品と言うからには大声でなければならないだろう。とにかく余裕がないのだから考えるだけ無駄。思いつくままにアスカは懇願する事した。

「っケ、ケンスケっ!っメス豚はクソをしたくてしたくて堪らないのよ!ク、クソの為なら何でもするわっ!だ、だから早くブリブリさせて欲しいのよ!っ〜〜ブ、ブリブリする為なら何でもやるからっ!だ、だからこのメス豚の口マンコっ!精液口マンコ便器にして欲しいのよ!っお、お願いぃぃっ、チンポ汁飲ませてぇぇぇぇっっ!!」

 アスカは叫び終えると顔を上向きにさせ、それで舌先を精一杯伸ばす。命令などしていないが瞳を堅く閉じている。おそらくそうする事で必死に苦痛に耐えているのだろう。

(…ふむ、及第点ってトコか、……仕方ないな、予定が詰まっている事でもあるし……)

 取り合えず合格点としたケンスケはアスカの要望に応える事にした。満足した訳ではないがこれから予定が詰まっているのだから仕方が無い。

「ま、そんなトコか、しばらくそのままで待ってろ」
「!わ、わかったわ!は、早くお願いっ!」

 散々にアスカの痴態を堪能し、今日はまだ一度も射精していない。だからホンの数回扱いただけで、半勃ち状態の肉棒はたちまち鉄のように硬度を取り戻している。便器状態のメスになど一々断る必要もないと予告もせず、ケンスケはそのままアスカの口に目掛けて射精をした。

「!!!」

喉の奥に「どぴゅぅぅぅ……ぴゅ…ぴゅ、ぴゅぴゅっ……!」と大量に精液が送り込まれ、それで驚き一瞬ビクッとしたアスカだったが、大きく口を開けたまま動かない。命令がないのだから動く訳にはいかないのだ。

(くくっ、咥えさせたまま飲み込ますも良いがこれはこれで堪らんな。……しっかし、自分で処理したのって何日ぶりだ?一月ちょい前は毎日何回でもしてたんだがな……)

 射精できた事ですっきりし、ケンスケは満足した。アスカの口は大きく開けられたままで、舌にはこんもりと白い精液が乗っかっており、その光景も征服感があって心地良い。そしてケンスケ、実は加持の舎弟となってから「自分で処理するなんて勿体無い事するなよ?」と言われて奴隷を借り受ける事が可能になり、それで自慰する事はなくなっていた。 
好きに使える女がいるのに、自分で処理するのは馬鹿らしい。実にケンスケ一ヶ月ぶりオナニーであり、苦笑はしたもののその事実にも満足を覚える。

 アスカは何も言わず、ただ時折り苦痛に顔を歪ませながらじっとケンスケの命令を待っている。一言「飲め」と言ってもらい、早く苦痛から逃れる事しか考えられないのだ。

「よ〜し、アスカ、それじゃあゴックンしてくれ。そんで感想を言ってもらえるかな?」
「!っっ〜〜〜んんぐっ!ぱはっ、〜〜お、美味しかったわ!ま、また飲みたい!で、でも今は早くクソをさせて!ブ、ブリブリしたいのっ!お願いっ!」

 ケンスケが射精してその精液も飲み干した。これでようや苦痛から開放されると、アスカは安堵した。

(こ、これでようやくブリブリ出来るっ!も、もう体力なんて残ってないのよ!だ、だからもう許してよケンスケ!)

 だがアスカの考えは甘かった。

「……なんか勘違いしてるみたいだが、まだクソをさせるなんて俺は言って無いぜ?後始末してくれなきゃ許可する訳にはいかんよな?」
「!?じゃ、じゃあ早くチンポしゃぶらせて!奇麗にザー汁の後始末するからっ!」

 ケンスケの言葉に絶望したアスカだが、言っている事に筋は通っている。リビングでは“後始末はアスカの担当”と言っていたのだ。それなら仕方が無い。ゴネていてもケンスケは決して許すまい。それなら次善の道、今直ぐ後始末してケンスケから許可をもらうしかない。プラグを抜くのは禁じ手であり、それをすれば確かに楽になれ、その誘惑にアスカも負けそうになる。しかし今度はもっと耐える羽目になるかも知れない。ここまで頑張って、それは避けなければならない。

「くくっ、後始末ね、それも良いが一つ提案があるんだが聞いてみないか?」
「!!」

 嫌な予感がしてしてしまうが、今はそんな事は関係がない。問答中も苦痛は続き、そんな時間は惜しいのだ。「!っ〜〜〜っ、何?今直ぐ聞かせて!」と続きを促した。

「いやな、後始末だけど、俺は今じっくりして欲しいんだよ。くくくっ、それでなアスカ、そんなに汗掻いて喉が渇いていないか?」
「!!っ〜〜〜〜っか、乾いてるわ!だ、だから小便飲ませて!そ、その代わり後始末は飲んだあとにさせてよ!っお願いだからそうさせて!〜〜〜っしょ、小便が飲みたいのよぉ……!!」

 肉棒をアピールしながらの露骨過ぎるケンスケの暗喩にアスカは屈した。間違いはないだろうし、言ったとおりになるならそれはそれでありがたい。とにかく今は楽になりたいのだ。そんなアスカにケンスケはニヤリと笑う。

「くくっ、流石に察しがいいな。じゃあ背筋を伸ばしてもう一度同じ姿勢を取れ。…そのあとは言わなくてもわかるな?」
「わ、わかる!で、でもちょっと考えさせて!っ〜〜い、いきなりだから思いつかないのよ!!」
「…ま、そりゃそうだな、じゃあ思いついたらお願いしてみろ。納得出来たら飲ませてやるからさ」
「!っわ、わかったわ!」

 一歩後ろに退いたケンスケはニヤニヤ笑いながらアスカの言葉を待つ。さてアスカはどんな風にお願いするのやらと想像するとおかしくて堪らない。するとアスカは苦痛と思考の為に閉じていた目を見開き、それで姿勢を正した。

「っケ、ケンスケ!」
「なんだ?」
「っケンスケ!浅ましいメス豚は精液便器だけじゃ物足りないの!っだ、だから口マンコを口マンコ便器としてっ〜〜つ、使ってよ!その為なら何でもやるから!だ、だってアタシはチンポ汁より小便が大好物なのよ!っだからこれから毎日便器として使用して欲しいの!〜〜っ〜い、今まで内緒していてごめんなさい!こ、これから毎日便器になるから小便飲ませて!お、お願いよっ!!」
「……ほう?ザーメンより小便が好きだったのか?」
「!そ、そうよ!ザーメンより小便の方が好き!」
「それで毎日便器として使用して欲しいのか?」
「そ、そうよ!毎日よ!っ〜〜〜〜っ便器よ!!」
「何で内緒にしてたんだ?ザーメンより小便が好きって」
「!そ、それは……っ〜〜そ、そんな変態じゃメス豚でも足りないと思ったからよ!っ〜〜ね、ねぇ、もう良いでしょ?早く小便飲ませてよぉっ!!」

(くくっ、切羽詰ってるね。ま、予定が詰まってるから意地悪はここまでにしときますか。…さてさて、アスカは精液と小便、どっちが好きになりますかね……)

 ニヤニヤケンスケが思考する間もアスカは必死に訴え続ける。これで終わりと安心しかけたのに終わりじゃなかったから、気が抜けて本当に余裕がないのだろう。唇が切れそうなほどに歯を食いしばっている。ケンスケはアスカを許してやる事にした。

「まあ良い、合格だ。じゃあ姿勢を正して口を開けたままにしてろ」
「!わ、わかったわ」
 
 顔が歪むほどに大口を開け、アスカはひたすらその時を待つ。その必死さに苦笑したケンスケは「よし、じゃあ全部飲めよ」と立ち小便を始めた。

「!!!」

 放尿を始めたケンスケだったがこの時に備えてビールを中心に大量に水分を取っており、それで勢いが強すぎていきなり狙いが外れてしまう。殆ど勃起している肉棒だった事もある。だからそれはアスカの額のあたりに命中してしまい、ケンスケは慌てて狙いを下に下げていった。

(ぁ……あぁぁぁあぁぁぁぁぁ……こ、こんな惨めなのって……)

 とにかく勢いが強くて長い放尿となってしまい、狙いも正確ではないので顔中に「ジャババババババッッ……!」と跳ね返り続ける。それでもアスカは言われるままに「ごくっ、ごくっ」と、飲めるだけの量を喉を鳴らして飲み込んでいくのだが、慣れていないのもあり飲みきれるものではなかった。

(っ……うう……ぅ…しょ、小便を飲む女なのね……ア、アタシ、ごくごく小便を飲んでるのよ……)

 それに全て飲み込もうと努力すればえずいてしまい、それは腹筋に多大な負担を掛けてしまう事になる。出来る限りの努力をしたアスカだったが結局は顔全体が尿に塗れ、口元から泡立った尿がつつっと零れ、それが顎先からポタポタと垂れ続けてしまう。
それどころか胸元からお腹までも尿に塗れ、それは股間にまで届き、放尿が終わってもポタッポタッと床に落ちていく有様となった。

(っふっ…ぅぅうぅ……こ、こんなのって!こんなのってぇ!べ、便器よりひどいじゃないのよぉぉ……)

 流石にアスカは泣きたくなった。便器ならばまだ奇麗に使おうとするだろう。しかしこの有様では便器は便器でも山奥や田舎等にある、掃除もろくにされなく汚すぎて誰も使わない便器では無いかと思う。

「!?っぐうぅぅ〜〜〜〜っ、お、お願い!小便飲んだんだからぁっ〜〜ク、クソをさせてえぇぇっ……!!」

 だがそんなアスカの嘆きは長く続かなかった。半ば放心状態で気にならなかったのだが、いきなり強い蠕動が来て現実に引き戻されたのだ。オシッコによる泡を噴きながらケンスケに哀願する。

「ああ、それじゃあクソさせてやるよ、そのままこの排水溝まで這って来い」
「!ぐぐううっ……わ、わかった……」

 よたよたと這って排水溝まで辿り着いたアスカはようやく一息つけた気分になれた。これであと何十秒か我慢すれば、この苦しみから解放されるだろう。両膝に手をつき、踏ん張る姿勢でケンスケの合図を待つ。

「よ〜し、それじゃあプラグを抜いて良いぜ。ただしだ、それでもしばらくは我慢しろ。俺の合図で一気にひり出すんだ。…くくっ、アスカ、やれるよな?」

 コクコク肯き、そして視線を地面に戻す。一息ついた気分になれ、ケンスケからも許しをもらえ、排水溝まで辿り着いたのであとは排泄するだけ。それで本当に安心したアスカはこれで最後だと思うと力が抜けてしまい、今は本当にしゃべるのも辛い。

 合図としてケンスケはアスカのお尻を「バシーン」と思い切り引っ叩く。身体が痺れるほどの衝撃だったが、今はそんな事は関係がない。すぐさま肛門に手を伸ばしてプラグを抜く。これで何時でも楽になれる。あとは本当に最後の合図を待つだけ。どんな合図かわからないが、許されれば直ぐに下半身の力を一気に抜くだけだ。

「よ〜し、それじゃあアスカ、頑張ったな。メス豚らしくひり出してみろ」とケンスケは今度もお尻を叩き、すぐさまその場から逃げた。

「!っ〜〜ぶっぎゃああぁぁぁぁぁぁっっ〜〜!!っ……ああ……ぁ……ぁ…………っ……」

絶叫したアスカは背中を弓なりにさせて硬直し、そしてそのまま崩れ落ちた。安心と開放感の余りそのまま気を失ってしまう。うつ伏せに身体を投げ出してびくっびくっと身体を痙攣させ、ぽっかりと開いてしまった肛門からは茶色い浣腸液がトロトロと流れ続けている。そんなアスカをニヤニヤ笑いながら、ケンスケは両腕を組んだまま見下ろし続けたのだった。



◆ ◆ ◆



(……いかんなぁ……、今日はアスカのサービスを楽しむはずだったのに何でこんな事になっちまってるんだ?……う〜む、やっぱりそれだけ怨んでたって事か?それともこんな扱いがアスカにお似合いだと思ってるのか?……でもなあ、今日は躾けのつもりはなかったし……少し反省するか……)

 尿により全身が濡れそぼった身体に、お尻を薄く茶色に染めたアスカが床に気絶している。それをニヤニヤ見下ろしていたケンスケだったが、ふと我に返り反省する事にした。気絶させるほどの浣腸責め、これはこれで無駄ではないだろうが、今日の目的はアスカのサービスを楽しむ事。責める事を楽しむようでは本末転倒だろう。

(そうだな、少しばかり優しく扱ってみるか)

 反省したケンスケはアスカを起こす。優しくは扱うが慰安は続行してもらわねばならない。だから「アスカ、起きてくれアスカ」と優しく身体を揺すり、手荒にはしないで起こす。するとアスカは「…う……っ!ぅぐぁっ……ケ、ケンスケ?……」と、左手で体重を支え、もう片手でお尻を押さえ、よろよろと立ち上がろうとした。

そしてぎくしゃくと正座に座り直したアスカだったが「お、お待たせして申し訳ありません。只今よりチンポの後始末をさせて頂きます」と床に頭を擦りつけた。目にははっきりと脅えがあり、それと同時に絶望が浮かんで涙を堪えている感じだ。

「ああ、頑張ったよなアスカ、ご苦労さん、後始末はしなくても良い。でも慰安の続きはしてもらいたいからな、しばらく休憩にするから、その間に身体を洗って掃除をしといてもらえないか?」
「わ、わかりましたケンスケ様、ではその通りに致します。…あ、あの!後始末にチンポしゃぶらないなんて、っメ、メス豚の義務を果たせなくて申し訳ありません!サ、サービスで取り返して見せますからお許し下さい!!」

 頭を擦りつけながら話す、その従順なアスカを見てケンスケは苦笑いした。

「くくっ、悪かったなアスカ、少しばかり調子に乗りすぎたよ。だからそんなに脅えてくれるなって!…そうだな、30分ばかり休憩にするから、その間に準備をしといてくれ。それから“様”付けはいらない。今日は恋人みたいに慰安してくれるって話だろ?それなら言葉使いももっと柔らかくしてくれないか?そんな他人行儀じゃなくってさ……」

「念入りに身体を洗って、歯を磨いて、そして浴室の掃除をしておくんだぜ?」とのケンスケの言葉をしばらくはじっと頭を下げたまま吟味していたアスカだったが「わ、わかっわケンスケ。…それじゃあそう言う風にする」と頭をあげ、そして視線をケンスケの目に見あげる。

「…ご、ごめんねケンスケ、でもそれじゃあチンポどうするの?」
「ん?軽くシャワーを浴びとくでもするさ。俺はリビングに戻ってテレビでも見て時間潰してるからさ、準備が出来たら呼びに来てくれ」
「う、うん、わかったわ」

 言葉通りに肉棒を自分で洗い、ほんの軽くシャワーを浴び、穏やかに「じゃあ頼むぜ?」笑いながらケンスケは浴室を出て行く。残されたアスカは両手を膝の上におき、正座したまましばらくの間じっと涙を堪えていたが、やがて頭を一つ振って気分を切り替えた。

(……嘆いていても始まらないわ、やる事はいっぱいあるんだから急がないと……)

これから勉強の成果を発揮して、それでケンスケを満足させなくてはいけないのだ。まずは身体の汚れを軽く落とす事から始めようと、立ち上がったアスカはシャワーノズルへ手を伸ばす。

(……これが今のアタシか……本当に人間じゃなくてメス豚よね……っ…うぅ……ぅ…うう……い、慰安って本当に厳しい……やらなくちゃいけないのはわかるけど、本当に辛い……)

すると鏡が目に入り、全身が尿に塗れている身体。お尻の穴から太腿の間を通り、薄茶色の水滴をつつつ〜と垂らしている自分自身を見る事となってしまい、気が挫けそうになる。長時間に渡って極太のプラグを入れっぱなしにしていた為に、まだ肛門が閉じ切っていないのだ。立ってしまった為に残りの浣腸液が垂れてしまっているのである。もちろんそれだけではない。床にはところどころ茶色い固まりが飛び散っているし、排水溝のところなど山のように固まりとなっているのが鏡には映っている。長時間で大量の浣腸は宿便までも全て溶かしていた。

(そ、それに、この有様って一体なんなのよぉぉ!な、なんでなのよぉぉ……!!)

だが嘆いていても状況は改善されない。これからケンスケにサービスしなければならないのだ。情けなさを押し殺し、涙を堪え、それでようやくアスカは動き始めた。シャワーを使って身体の汚れを落としたアスカはたわしを掴み、ノズル片手に床を磨き始める。堪えていたはずの涙がボロボロと零れ、それでもアスカは無言のままに床を磨き続けた。


 白いバスローブを羽織ったケンスケがモニターを見て時間を潰している。隠しカメラのでアスカの準備を眺めているのだ。

(くくっ、全裸の女が掃除するのも中々にシュールなもんだが…それが小便塗れ、クソ塗れだったと思うと堪らんな!……くっ、そろそろ時間だな。見つかっても構わんが、そうなると今のアスカだとまた落ち込んじまう、一応は誤魔化しておくか……)

 モニター越しに一部始終を楽しんでいたケンスケだったが、キョロキョロと浴室を見渡して最終チェックをするアスカにもう直ぐ時間だと悟る。間もなくリビングへとやってくる事だろう。チャンネルをケーブル番組へと変え、ソファに座り直す。ほどなくすると「トントントン」とリビングに繋がるドアにノックがされ、一拍時間を置いてから「ガチャリ」と音を立ててドアが開かれた。

「おまたせ、ケンスケ、これから勉強の成果を見せてあげる。だ、だからアタシはメス豚だけどさ、今日だけは恋人みたいに振舞いたいの。アタシのサービス、心ゆくまで楽しんでくれたなら嬉しいわ!」

 にこやかに微笑むアスカは「じゃあ行きましょ!これから天国に案内してあげるんだから!」と語り掛けながらケンスケに近づく。そしてソファに座っているケンスケの膝の上に正面から対面座位のように抱きつくと首筋に両腕を巻きつけてきた。

「っねぇ、ケンスケ、キスして。……慰安すればアタシはケンスケのチンポしゃぶったりするからさ、今しかキスは出来ないの。だからお願い、キスして」

そして身体を密着させたアスカはキスのおねだりをした。柔らかな身体と香り、ボディソープの香りが交じり合って、ケンスケは酷く興奮した。なにしろ“あの”アスカからキスをせがまれたのである。肉棒へのキスをカウントしなければ、ファーストキスをアスカからせがまれたのである。こうなる事はわかってはいたが、やはり感動を抑えきれない。

「っああ!もちろんだよアスカ!そ、それじゃあ目を瞑って、それで唇を軽く突き出してみてくれ!」

 だからケンスケは上ずった声でアスカの提案を了としたし、アスカに拒む理由はなかった。そうなりたいと覚悟して、恋人のように振舞っているのだ。

(……ごめんねシンジ、帰ってから説明するからさ。…そしたら許して欲しいの、慰安なんだからこうしなくちゃいけなかったんだって。……セカンドキスもシンジじゃなかったけど、シンジならわかってくるわよね……)

 アスカは全裸、ケンスケはバスローブ越し、違いはあったが身体を密着させて抱き合ってキスをする。最初はついばむような普通のキス、そしてほどなくケンスケは背中やお尻を悪戯し始める。

「っくっふあぁっ……ぁ……んんぅ………き、気持ち良いわケンスケ……っ…ぁ……は…ああ……んぅ………」

それをアスカは首筋に抱きついたまま受け入れ、甘い吐息をもらす。乳房を擦り付け、太腿の感触が心地良い。アスカの秘所がじっとりと濡れているのがわかり、それでケンスケは「くっ、アスカ、舌を出してみろよ」と舌を絡めてのディープキスへと移行させた。

「っふあっ……んん…んんん、ぅぅんんっ…ぱはっ…す、凄いわ…っぢゅぢゅ……っ…べろっぢゅるるる……っくああっっんんぅ〜〜っ!っはぁはぁ……んんんんぅぅぅんっ……っ」

(っくぅっ!入れてもいないのに期待感だけでびんびんだぜ!アスカも濡れてやがるっ!くく、ケツを小刻みに振るなって!チンポに振動が伝わっちまうじゃんかよぉ!!)

 成すがままに身体を自由にさせ、舌を差し出してねっとりと絡みつかせ、命令などしなくても唾液の交換に躊躇いなく応じる。そんなアスカにケンスケは大興奮だった。明らかに欲情している。アスカの身体は敏感で仕方がないのだ。

小刻みに揺するお尻、きつく抱きつく腕の力は明らかに快感を堪えてのものだろう。そしてアスカの表情だが上気しており視線も虚ろ。時折りきつく目を瞑って快感を堪えたと思ったら、次の瞬間には口を半開きにし、甘い吐息を漏らし続ける。喘ぎ声にしたってだんだんと大きくなってきている。
それになによりの証拠として、ケンスケの膝はアスカの愛液で濡れてしまっている。快感を堪えようとアスカがお尻を動かすと、ぬるっぬるっとスムーズに動きそうなほど、ぐちょぐちょと水音がしそうなほどに濡れている。

(ぐうっ!このまま奉仕させ続けたいが今は我慢だ!)

 ついついこのまま奉仕させ続けたくなるケンスケだったが堪える事にした。だから「ア、アスカ、キスはまた今度だ。勉強の成果はあっちで示してくれ」と抱きつくアスカを引き剥がし、寝室に繋がるドアを指し示した。ベッドルームから浴室へと繋がっているのだ。アスカ渾身のサービスは浴室でこそ生かされるのだから。

(……っはぁ…はぁ…はぁ……い、今のアタシはメス豚、メス豚……!?っはぁあぁあんんんっ!……っか、飼い主様を…はぁ…はぁ…た、楽しませなくちゃいけないのよ……)

 引き剥がされた身体をもう一度密着させ、首筋に両腕を回したアスカは「ふっ、ぁ……わ、わかったわケンスケ……」と耳元に甘くささやき、それから名残惜しげに身体を離していく。そして立ち上がると「ケンスケ、そ、その…手を繋いでいかない?」と、おずおずと両手を差し出してきた。
もちろんケンスケに異論はない。「!あ、ああ、それじゃそうしていこうか」と差し出された手を取って立ち上がる。二人は手を繋ぎ、浴室へと場所を移した。



◆ ◆ ◆



スクリーンにはプラグ内部の映像が映っている。それを見ながらケンスケはにやにやと笑いを抑えきれない。今日の分の調教が終わり、それでケンスケは司令室にいた。リツコによればこの後処理でシンクロ率は60%ほどになるという。ついに折り返し地点を越えるのだ。注文を幾つか伝えたがリツコは出来る限りの事をすると約束してくれている。どんな仕上がりになるか、今から期待して楽しみでならない。

(……楽しませてもらったぜアスカ。くくっ、明日の…いやもう今日だよな、朝どんな状態になってるのか楽しみだぜ……)

アスカもミサトも両腕を上げて足を大きく開いた大の字の体勢。プラグの中にいるのでLCLにより髪がゆらゆらと揺れている。明らかに欲情した表情で、なんとかして太腿を擦り合わせようと努力をしている。スクリーンを見ながら今日の調教をケンスケは思い起こした。


 浴室へと場所を移したアスカは「じゃあ始めるわね?まずは頭を洗うから其処の椅子に座って」と、30センチほどの高さに40センチほどの幅で、透明でガラスのような素材で、足踏み台のような形状の、中央には大きな穴が開いている椅子に座らせた。
 乳房を背中に密着させながらケンスケの頭を洗い、それが終わると身体を洗う事になる。背中を一生懸命スポンジで擦り、前面に回ると同様にお腹を擦り、ケンスケの乳首を舐めながら肉棒を手で洗う。足を洗い、手を洗い、立ってもらうとお尻を洗う。
 シャワーで泡を落とすとバスタブに浸かってもらって混浴のサービス。身体を密着させて抱きつきながらキスをした。

(くくっ、アスカのサービスは最高だったぜ!次回もっていきたいところだが、そうもいかんよな?調教予定はもう決まってるんだし、こればっかりは仕方が無い。洗脳が終わったらいろいろやってもらうことにするさ)

アスカは「それじゃあケンスケ、ここからはチンポしゃぶってくし、残念だけどキスはお預けね」と宣言し、潜望鏡のサービスを行ってここで一発抜いた。そしてチロチロと入念に後始末をするとバスタブからあがり、再度椅子にケンスケを座らせて、アスカ自身は潜り椅子の下に潜ってアナル舐めのサービス。深く舌先を突き入れて入念にサービスをした。

(風呂に入った後とはいえ入念にサービスしてくれたもんだ、流石は奉仕大好きのマゾの記憶だよな!周辺だけじゃなくて中までバッチリだったぜ!くぅくっくっ、一体アスカはどんな気持ちでアナル舐めをしたのやらな!)

 ここでアスカは「ごめんね、歯を磨いてくるから少し待ってて」と言ってケンスケをバスタブに浸かってもらい、五分ほどすると戻ってくる。
「ごめんね、待たせちゃって」と謝ったアスカは枕付きのマットを洗い場に広げて、本格的なサービスを開始した。まずはローションをたっぷりとマットに垂らし、自分の身体もローション塗れにさせる。

(「もう少しオッパイあればパイズリで挟めるのに、ケンスケのおっきいからごめんね」ってのは笑ったよな!それでも乳首を駆使してパイズリフェラするんだからたいしたもんだぜ!くくっ、ご希望通りでっかくしてやるか?それはミサトの領分なんだが、もう少し大きくするのも悪くないかもしれんな!)

 本格的にサービスを開始したアスカはケンスケの上になり、下になり、身体を複雑に絡み合わせて身体を洗っていく。所謂泡踊りなのだが、そこは身体が敏感になり過ぎている今のアスカ。身体を揺するたびに甘い吐息を漏らし、ケンスケが股間に手を伸ばしたり、乳首を摘んだりするだけでイってしまう有様。息も絶え絶え、喘ぎ声で絶叫しながらサービスをした。

(しっかし、一体どっちがサービスしたんですかね?)

 腕を跨がせたり太腿を跨がせての、所謂たわし洗いのサービスをした時などはもっと酷い。ケンスケが「くくっどうしたんだよアスカ、動いて洗ってくれないか?」と言わない限り動けない。泡塗れのクリトリスを直接擦り上げる事になる為、少し動いただけで絶頂に達してしまう有様だったのだ。

(まあ正直テクニックはまだまだだったがこれからいくらでも伸びるだろうしな、それに何よりあのアスカだ。一生懸命さが現れていているのも満足出来た。次はミサトを交えて二輪車でも楽しむ事にするか……)

 ケンスケは洗脳実験が成功し、アスカとミサトが自分の奴隷となる事を疑っていない。これは確定された未来なのだ。

(で、その後は時間の許す限り徹底的にケツを使ってやった訳だが……)

 マットプレイを終わらせた二人だったが、その後ケンスケはアスカにもう一度身体を洗わせてローションを落とし、再度混浴のサービス。だがしかしこの時点でアスカは体力を消耗しきっており、息も絶え絶えの有様。サービスとは言っても甘い吐息などありえない。
それでもケンスケはバスタブから上がった後は身体の汗を拭かせ、ベッドルームに連れ込んだ。サービスはサービスとして、慰安の本番はやはり直接挿入する事だろう。消耗しているアスカには取り合えず水分補給をさせた。
夢中になって水分を取ったアスカだったが、その後は時間の許す限りアナルを犯し続け、正常位、バック、対面立位で首に腕を巻きつかせと、その度に絶頂へと追い込んだ。そして最後にそのまま後始末のフェラチオをさせ、慰安を終わりとさせたのである。

(くくっ、それからミサトもご苦労さん、加持さんに聞いたけど大変だったらしいよな?)

そしてミサトの慰安だが、正直慰安と言えるかどうか微妙なものだった。


 ミサトへの調教はまたもや多目的ホールで行われ、そこでスタッフに全員に輪姦された。各自一発ずつは抜かせたのだがそこまでは良い。慰安中でない昼間でもやらされた事だ。ただしその後ミサトの相手をしたのは複数の犬だったのだ。
 ゼーレの用意したレトリバーの大型犬で、噛んだり爪を立てるような事は絶対にしない。ただし性欲については増大させた特殊犬であり、犬の習性に従ってゼーレの命令には忠実なものの、ミサトを下位と見るや容赦なく犯そうとした。

「ひっ、ひいいいぃいいぃぃっっ!!い、犬は嫌よ加持君!そ、それだけは許してえぇ!!お願いっ!ス、スタッフの皆さんなら幾らでも慰安するからぁぁっ!!」

 恐怖に顔を歪ませて後ずさり、悲鳴を上げて嫌がるミサトだったが加持は容赦などしなかった。

「くくっ、ペナルティだよミサト、俺から逃げるなんてするからそんな目に遭うんだ。…それとも何か?何でもするとか、俺に服従するってのは嘘だったのか?…ん?俺の命令なのに聞けないってのか、答えてみろよ?」
「!!っそんな事ない!アタシ、加持君の為なら何でもする!だ、だから捨てるなんて言わないで!!」

 加持の命令はミサトにとって以前にもまして絶対だった。しかし昼間ならここまで露骨に加持を怖がる事はないかもしれない。再支配されたばかりで、かつてほど依存はまだしていない。だが今のミサトは洗脳されて別人格となっている。だから加持から捨てられる事をなによりも恐れているのだ。

「そうだな、それじゃあその犬どもを俺だと思って精一杯慰安して差し上げろ」
「!わかった!アタシやるから!だ、だから捨てるなんて言わないで!!」

 そしてミサトは犬に媚を売って「犬様!メス豚1号にチンポしゃぶらせて下さい!」だのと言って土下座をしてからフェラチオをし、「犬様ぁ!チンポ凄いぃ!も、もっとメス豚1号の臭いマンコ使ってぇぇ!」などと絶叫しては膣穴やアナルを犯され、腰を振り、後始末をしてはまた腰を振り、と何時間も繰り返したのだった。

(くぅくっくっ!犬にフェラしながら犬に腰ふって!そんで犬にディープキスしながら手コキして!そんで派手にイきまくりで笑っちまったぜ!くくっ、ゼーレの皆さんもヒデェよな?取り囲むだけであえて何にもしないんだもんな?
ミサトは人間のチンポだってもの欲しそうな目をして“メス豚1号にチンポ下さい”に頼んでるのに“今は犬だけ相手をしてろ、撮影で忙しいんだ”ってニヤニヤして「視線はこっちに向けろ」だの「犬としている感想を言え」だの指示してるしよ!だったら裸になってチンポ扱いたりなんてしなきゃいいのによ!)

 プラグの映像を見ながら思い出し笑いをしてしまう。これで明日になったら全て忘れているはずなのだ。

(さっ、こいつ等は洗脳中寝ているようなもんだから良いが、俺はそんな訳にもいかないしな。朝を楽しみにして寝るとしますか……。くくっ、この頃寝不足気味で辛いぜ、またマヤさんに薬をもらわなくっちゃな……)

 回想を終わらせたケンスケは既に就寝の為に戻っている加持がいるスィートに向う。昼間の撮影に加えて夜は洗脳調教。ハードなスケジュールのケンスケは休める時に休み、それで体力を回復させる必要があるのだから。




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