転落のアスカ


Original text:スマッシッホークさん


プロローグ

ネルフとは大陸間弾道弾から爪楊枝まで、およそ考えられる物全てを扱う企業。旧家碇の流れを汲み、京都に本拠を置く戦後急成長を遂げた多国籍企業である。歴史は古く財閥より発展した企業であり、戦後の復興に多大な貢献を果たし、政財界に強い影響力を持つに到っている。手狭となった東京から遷都を考える日本政府を強力に後押しし、将来の首都とすべく第三新東京市の建設を推進。その際の主管企業であり、特に影響が強いとされる。その筆頭株主は碇一族。前当主夫妻は早世した為、未だ年若いが一人娘であった碇ユイが当主を務め、婿養子に入った碇ゲンドウが、現在グループの代表を務めている。







01

第一高校の朝のホームルームの時間。二年生Aクラスの担任教師である“日向マコト”は「今日は転校生を紹介する、ドイツから来た惣流・アスカ・ラングレーさんだ。家庭の事情で転校する事なった。今日からこのクラスでみんなと一緒に勉強する事になる、親切にしてあげて欲しい」とアスカを紹介した。
マコトからどんな字を書くのかを黒板に板書する様に促されたアスカは流麗な書体で自らの名前を大書し、振り返ると「ドイツから来ました惣流・アスカ・ラングレーです。ママの転勤で引っ越してきました、宜しくね!」と明るく挨拶をした。

ほんの少しだけ赤毛掛かった見事な金髪のアスカが流暢な日本語で挨拶したので生徒達は驚いた。どよめく生徒達をマコトは「静かに、まだ紹介は終わっていない」と嗜めてから「惣流さん、他に何かありますか」とアスカに問い掛けた。マコトより水を向けられたアスカは「はい、日向先生」と返事をして、クラスメイトに振り返ると「みんな、アタシの名前は惣流・アスカ・ラングレーよ、ドイツからママの転勤で日本に来たの。アタシは見ての通り、髪は黒くないけど日本人よ。ママが日本人とドイツ人のハーフで、パパがドイツ人なんだけどね。小学校までは京都にいたから言葉に不自由はないわ。でもそんな訳で第三新東京市には知り合いがいないの、友達になってくれると嬉しいわ。みんな、よろしくお願いね!」と挨拶を続けた。

アスカは異国の雰囲気を持つ第一印象から目を引く容貌である。その性格は明るく、強気そうながらも面倒見も良さそうであって、そのアスカが自信に満ち溢れた口調で挨拶したので「う、売れる、これは売れるぞ!」、「か、かっこえーの〜」と言ったつぶやきがあちこちで囁かれた。収拾がつかなくなるほどにアスカは目立ち、輝いていてクラスメイトを虜にする。

「く〜〜、このクラスは綾波といい、霧島といい、山岸といいベッピンはんが多いが惣流もええな〜」
「いやいや委員長も捨てがたいよ、昔から可愛かったけどソバカスも消えてグンと綺麗になったじゃないか。それに可愛い子が増えるのは大歓迎だよ!」
(ったく、委員長の売り上げ凄いんだぜ!?トウジも羨ましいよな!…でもなんで委員長はトウジなんか良いんだ!?如何考えても俺様の方が良い男だと思うんだけど。…全く見る目がない女ばっかりだよな!!)

「はぁ?ケンスケ、イインチョがかいな?」
「……トウジ、そんなこと言っているのはトウジだけだよ。洞木は人気あるんだぜ」
(委員長の顧客には女生徒も多いんだよね…まあ、綾波ほどではないけど。……そこにいくと山岸は完全にコアな男だけだよな!〜〜あの二つの頂には神が宿っているよ!間違いなくメーター超え!!)

「…そんなもんかいの」

未だどよめいているクラスを「静かに」とマコトが抑えて「では惣流さん、あなたの席は後ろから二番目、窓際の席です」と説明した。マコトに説明されたアスカは「はい、日向先生」と答える。

(……どうやら第一印象では悪い印象を与えずに済んだようね。…日本に来る事になって少し不安だったけど……これなら上手くやっていけそう!みんなアタシに注目しているし悪くない気分!…どんな生活が始まるのか楽しみだわ……)

注目を浴びる事が好きなアスカは悪い印象を与えずに済んだようだと安堵した。楽しい学生生活を送れそうな予感に足取りも軽く、指示された席に座ろうと教室を歩く。そしてその途中で一人の女生徒から「惣流さん、私、洞木ヒカリ。このクラスの委員長をやっているの、何か困った事があったら何時でも声を掛けてね」と声を掛けられた。
アスカに声を掛けた“洞木ヒカリ”と名乗る生徒に「よろしく、惣流・アスカ・ラングレーよ、アスカって呼んで、アタシもあなたの事“ヒカリ”って呼ぶから」とアスカが返事をすると、ヒカリは「よろしく惣流さん。これから惣流さんの事を“アスカ”って呼ばせて貰うから」と返してくる。

(…洞木ヒカリね…なんかもの凄く気が合いそうな感じだし、彼女もアタシと気が合いそうって感じがする。…なんかいきなり友達が出来たみたいで幸先良いわ!しかもこのクラスの委員長って話だし、それならこのクラスで友達を作るのも簡単にいくわよね?)

彼女達は第一印象が好印象だったのか早くも友達と呼べるほどの意思疎通を果たしている。幸先が良い、早くも友達が出来そうだと上機嫌でアスカが指定された席に座るその時、後ろに座る一人の男子生徒から「よろしく、惣流さん」声を掛けられた。

「よろしく、貴方は?」
「僕は碇シンジだよ、惣流さん」
「惣流・アスカ・ラングレーよ、アスカって呼んで。アタシも貴方の事シンジって呼ぶから」
「判ったよ。アスカ、これからよろしく」

アスカのシンジの第一印象。それは奇麗な顔立ちな男子生徒だと言うものだった。



◆ ◆ ◆



それから一週間、学校中でアスカの話題だけと言って過言ではなかった。第一高校には奇麗な顔立ちの女生徒が多いのだが、特に2−Aの女生徒は上から数えた順番に美女、美少女が在籍していると言われる程。中でも評判の高い“綾波レイ”“霧島マナ”“山岸マユミ”“洞木ヒカリ”は同じクラスであるのに、其処に新たにアスカが入る事で歓迎の声と共に怨嗟の声も大きかった。「何故に富が一極集中となる……」「神は死んだ……」「資本の偏在を許しても良いのか?」等々の声が起こり、教師に抗議する生徒までいたほどだ。


転校してからのアスカは学生生活が楽しかった。母親の転勤が決まった時は驚いたが納得もした。以前より日本へは度々次世代コンピューターの立ち上げの為に渡日する事が多く、無事立ち上げが終わったので管理責任者としての赴任にはなるほどと思ったからだ。
母親のキョウコは優秀なシステムエンジニア。アスカが生まれて間も無くキョウコは父親とは離婚し、女手一つでアスカを育て上げ、その事でアスカはキョウコに感謝している。
たった一人の家族だし元々キョウコは日本人。必要とされ、そして日本に赴任するというのだから我侭は言えない。ドイツに来て4年、友達も出来て勉学も面白く不便の無い生活だったが、幼少の頃生活した日本も悪くないだろう。そう思い直して来日したが、予想以上に愉快で楽しい毎日をアスカは送る事となる。

まず親友が出来た。ドイツでもその社交的な性格から友人は多く、それは日本でも変わらない感触を感じて安堵したのだが、特に“洞木ヒカリ”という名の女生徒とは“馬が合う”と言う表現がしっくりと来た。まるで10年も前から親友であったかのように何でも話し合える間柄となってしまう。
そして皆、特に男子生徒はお姫様のようにちやほやしてくれる。ドイツでも人気者であったアスカだが、日本人の血を引く為に人種差別するような人間が極少数だが存在した。その為に初対面ではどの様な人物か警戒する必要があり疲れたのだがその必要がない。それどころか皆憧れを持ってくれているようである。その証拠にラブレターは数え切れず、昼休みや放課後には告白ばかりでどの様に断ろうか苦痛に思えるほどで苦笑し、優越感に浸れた。
それから淡い恋を覚える事が出来たのもアスカは嬉しかった。いつもにこにこ笑い、困っている時にさりげなく声を掛けてくれ、顔立ちも悪くなく、スポーツも勉強も出来る後ろの席の彼“碇シンジ”の事をアスカは意識する。彼には対して“綾波レイ”、“霧島マナ”、“山岸マユミ”は夢中のようで少し業腹に思うアスカだがそれは些細な事、毎日が愉快で学生生活を満喫していた。



◆ ◆ ◆



アスカが日本に来て二週間が経ち、昼食時にお弁当を広げながらアスカは風邪でも引いたのかしらと考えていた。上手く言えないが違和感があって体の調子が優れない。風邪にしてはへんな気もするが思い当たるものは他にはないので、やはり風邪なんだろうとアスカが考えているとマナが声を掛けてきた。

「アスカ、体調でも悪いの?ぼーっとして」
「!?、あ、ごめんなさいちょっと考え事してて……」
「アスカさん、悩み事でもあるの?」
「……悩みがあるのなら相談に乗るわ」

マユミとレイも心配そうに声を掛けて来る。彼女達とはシンジと話している時に声を掛けられそれからの付き合い。明るいマナ、母性あふれ優しげなマユミ、口数は少ないものの気遣いが滲み出てくるようなレイ、話してみると話題も合いアスカは直ぐに友達となれた。出会って日は短いものの今ではヒカリに次ぐ親友と言え、今では時々一緒にお弁当を共にする仲になっている。
ヒカリは週に一、二回材料が「鈴原、私…間違えちゃって少し作りすぎてしまったの。無駄にするのも勿体無いし……良かったら食べてくれないかな?」と言い訳をしながらトウジと共に屋上に消える。だがトウジはトウジで「は、ほうか?そりゃ無駄にするのは勿体無いわ!よし、ワシが残飯整理しちゃる!」と額面通りにしか受け取っていない。アスカは呆れながらあんな私服がジャージしかないような男の何処が良いのかと、偶々ジャージ姿のトウジを見たのを思い出しながら、親友の恋を応援しようと思っていた。

「えと……、ごめんなさい。風邪でも引いたのかな?ちょっとぼーってしてただけ。それと、ヒカリは鈴原の何処が良いのかなって……」
「えーっと、それについてはコメントを差し控えさせてもらうというか……」
「鈴原君、鈍いですから……」
「……優しいからと言っていた」

マナ、マユミ、レイが順に言いくすくすと笑い、そんなマナ達に苦笑いするしかなかったアスカは話題を変えようとした。別に本当にヒカリとトウジの事を考えていた訳でないし、このまま話が盛り上がってしまってトウジの事で邪推されても困るからだ。

「あ、それよりシンジはどうしたの?昼休みとか時々いなくなる時あるけど…お昼どうしてるんだろ?」
「……問題ないわアスカ」
「アスカ〜、シンジ君は多分理事長のところ」
「シンジさんのご家族は第一高校の出資者なんです。詳しい事は判りませんけど経営に関わる事では?」
「え、シンジの家庭って何しているの?」
「えーっとね、吃驚しないでね?シンジ君の父親ってネルフの会長なの。碇財閥の御曹司なのよね」
「え、ええーーっ!!」
「声が大きいですよ、アスカさん」
「ご、ごめん、マユミ」
(って言っても吃驚するなってのが無理よ!えーっと、シンジってネルフ会長の息子になる訳よね?するとアタシのママはシンジの父親の部下になる訳?そっか……単なるクラスメイトだと思っていたけど意外な繋がりがあった訳ね……、げっ、でもそうするとシンジも将来あんなになっちゃうのかな〜)

アスカはネルフ会長、碇ゲンドウの顔を思い出し、「似てないっ!」と安堵すると共に将来のシンジを悲観して考え込む。マナ、マユミ、レイはそんなアスカを見てどこか暗い笑みを浮かべていたが、一人思索中のアスカに気付けるはずもない。この時アスカに周りを見る余裕などなかったのだから。



◆ ◆ ◆



他愛無い話題で会話をアスカがレイ、マナ、マユミと楽しみ交流を深めていた昼食時、シンジは理事長室にいた。理事長室の主の名は“赤木リツコ”。食事をする為だけではなく、リツコより報告を聞いて最終的に計画を進めるかどうか決める為だ。
食事が終わりシンジが食後の珈琲を楽しんでいると、リツコがシンジの意思の最終確認をしようと話をする。

「…シンジ様、これで二週間経ちました。アスカはいかがでしょうか?キョウコの娘ですからシンジ様に献上する事は決まってはいたのですがペットとするに相応しいでしょうか?」
「悪くないね、貰う事にするよ」
「では計画を進めたいと存じます。…それでどのように進めればよろしいでしょう?ペットでよろしいですか?それとも犬や豚のような家畜に?」
「それなんだけどね、まだなんにも決めて無いんだよ、臨機応変ってヤツかな?ほら、素材を見て決めると言うか思いつくままにやろうと思っている。高校生活の総決算っての悪く無いじゃない?社会に出たら暇も無くなってくるしね」
「……よろしいかと存じます。今夜キョウコにシンジ様の下へお連れするよう連絡を入れておきます」
「頼んだよリツコ、一応何でも対応できるように準備しておいて」

リツコに対して計画を進めるようにシンジは指示をする。報告された内容と実際に自らの感想がまるで違うなどよくある事で、また下準備にも時間はいる。アスカが来日し、仕組まれて2−Aへ編入されて二週間。その間シンジはアスカを観察し、平行して下準備を進めていた。
最終的なシンジの判断はどのような形であれアスカは自分に相応しい、故に計画を実行するというもの。物語はここから始まる事となる。


五月二十一日(金)

市内中枢部よりやや外れた高級住宅街にある、その中でも桁外れに大きい邸宅が碇の別邸。ゲンドウへの挨拶の為にキョウコと共にアスカは門の前に立っていた。帰国子女であるアスカだが幼少の時期を日本で過ごしているだけに住宅事情は良く知っている。「凄いお家……」とつぶやき呆れ、また流石に世界的企業総帥の邸宅だと感心して納得もした。

「アスカ、帰ってきたわね。今から会長の家まで挨拶に行くわよ」
「え?」
「だから碇会長の家まで挨拶に行くわよ」
「ちょ、ちょっと、いきなり何言うのよママ!」
「……アスカ、本当なら日本に来て直ぐにご挨拶に伺わなくちゃならなかったんだけど碇会長のご都合が合わなくてね。今、第三新東京市にいらっしゃるそうなの。伺う旨言ったんだけどそれならアスカも一緒にどうかって。理事長の赤木さんから連絡が行ったみたいなのよ。…それでご子息のシンジさんとはクラスメイトなんですって?何で言ってくれなかったの?ママ恥かいちゃったわよ」
「そ、それはアタシも今日知ったんだってば!隠していた訳じゃないわよ!」
「本当に?まあいいわ。どっちにしても行かないと失礼に当たるから行くわよ」
「……判ったわよ……、でもどんな格好して行けばいいの?制服で良いの?」
「ちゃんと用意してあるわよ。アスカもドイツにいた頃パーティーなんかに出席した事あるでしょ?日本でも必要になると思って新しいの用意しておいたから」
「え、新しいドレスがあるの?」
「そうよ、ママ凄いでしょ〜、さ、お風呂沸いているから早く用意して」
「判ったわ!ママ!」

キョウコの用意した衣装は上品なイエローのドレスに赤いチョーカー。それからチョーカーの色に合わせた赤いヒール。シンプルだけどアスカは気に入った。なぜならアスカの好きな色は赤、ついで黄色。ドレスがシンプルでも中身が良いから十分すぎるとアスカは考えた。キョウコは丁寧にアスカの髪を梳いて整え、極薄く化粧を施してアスカを送り出したのだが、そのアスカは送迎の車中で葛藤の最中にあった。

(あの怖い顔した碇会長に会って何を話したら良いって言うのよ!それにシンジも多分いるのよね?あ〜も〜どうしよう〜)

考えたところで都合良く答えが出るものではないが、結論がでる前に到着してしまう。車から降り、キョウコはアスカに「何してるのアスカ?早くなさい」と声を掛け、アスカの胸中など関係なく先に進んでいってしまう。

(ママも少しは踏ん切りをつける時間くれたっていいのに!あ〜も〜しょうがない!っ女は度胸よ!なるようにしかならないんだからここは一つ流れに身を任せるしかない!!)

逡巡していてもキョウコが行ってしまったらアスカは行動するしかない。

「行くわよ!アスカ!!」

気合を込めて言葉を吐き、アスカはキョウコの後を追って碇の別邸の門を潜った。



◆ ◆ ◆



送迎の車から降り立ったアスカは“加持”と名乗る男に案内され、今はゲンドウの前に立っている。無論、目的であるキョウコの着任の報告に便乗してゲンドウに挨拶する為だ。

(この人が碇ゲンドウね……ママが尊敬する人。碇グループを更に発展させた実績から“豪腕”だの、並ぶものがないほどに権勢を誇る事から“ネルフの帝王”だの呼ばれる男、……流石に凄い威圧感よね、納得出来そうだわ。でも室内なのにサングラス掛けているって……)

「碇会長、惣流・キョウコ・ラングレー、ネルフ日本第三新東京支社システム開発部部長として着任いたしました。お忙しい中恐縮です、会長」
「…期待している」
「第七世代コンピューター“MAGI”の開発によりネルフは更に発展するに違いありません。此処第三新東京市をテストケースにいずれは世界中をコントロール出来るシステムを作りあげて見せますわ!」
「…京都本社の赤木博士に指示を仰ぎたまえ、計画が遅れる事は許さん」
「お任せ下さい!……アスカ」
「は、はい!」
「…………」
「碇会長、娘のアスカです。ご子息のシンジさんとクラスメイトとの事で連れてきました」
「…………」
「アスカ、ご挨拶なさい」
「は、はい、惣流・アスカ・ラングレーです。よろしくお願い致します」
「…シンジとはどうしている?」
「はいっ、親切にして頂いています」
「…そうか」
「…………」
「……アスカ、別室に料理と飲み物を用意いただいているそうだから下がって良いわよ、碇会長、構いませんか?」
「問題無い」
「では……加持さん!」
「はい、惣流部長」

此処までアスカを案内して連れてきた加持と名乗る男は一歩控えて立っていた。だがキョウコによって促されるとアスカに「さ、行こうか惣硫さん」と声を掛けた。



◆ ◆ ◆



「も〜何なのよ!碇会長って!ぶっす〜としちゃってさ!間が持たないじゃない!」
「ははっ、碇会長は有能な人だよ。ちょっと言葉が足りないところはあるけどね。惣流……っと、ややこしいな、アスカって呼んで良いかい?」
「別に構わないわよ、アタシは加持さんって呼んで良い?」
「勿論さ!…それでだアスカ、シンジ君のところに行かないかい?此処まで来たんだ。せっかくだから挨拶位しておいても罰は当たらんと思うよ」
「そうね……でもその前になにか食べたい!緊張して喉も渇いちゃった!」
「勿論だ、それじゃひと休みしていると良い。その間にシンジ君の予定を聞いておいてあげるよ」
「ダンケ!」
(も〜アタシ疲れちゃったわよ!シンジに会うんなら栄養の補給して少し休んでおかないとね!)

キョウコに指示されて碇の別邸にアスカは来た。勿論目的はキョウコの着任の挨拶で、アスカが訪れたのはそのついで。キョウコに言われたのは如何言う経緯かは判らないが、理事長であるリツコはキョウコにシンジとアスカが同級生であると連絡し、その為にゲンドウにアスカは挨拶しなければならなくなった。
それで挨拶に来たアスカだがいきなりキョウコに出掛けると言われ、ゲンドウに挨拶したらしたで威圧感が凄く気疲れしてしまう。その上シンジにも会うんだから一休みしなくては身体が持つものではない。それでアスカは「加持さん、どんなもの食べられる?アタシ、お腹空いちゃった!」と加持に語り掛け、用意された特別な料理を食べる事になる。


「くっくっくっ、中々のメスじゃないか。シンジにやるのが惜しいくらいだな」
「……ゲンドウ様、アスカはシンジ様のペットです」
「…判っている。あのメスはシンジの家畜でペットになる予定だ。……うん?キョウコ、娘に焼いているのか?」
「…………」
「どうした黙り込んで?それとも別の理由か?」
「……ゲンドウ様、アスカはいつ頃ペットになりますでしょうか?」
「うむ…そうだな……シンジとあのメス次第だが今年一杯は掛かるまいよ」
「……判りましたゲンドウ様、ではキョウコはその心積もりでおります」
「…まあシンジとあのメス次第だが……俺の見たところあのメスは結構素質がありそうだし案外早いかもしれんな……。くっくっくっ、それよりもだキョウコ、そんな事よりも褒美だ、久しぶりにお前を使ってやる」
「!ありがとうございますゲンドウ様!キョウコを使って下さい!お願い致します!」


「加持さん、アスカは如何していますか?」
「シンジ君、用意した筋弛緩剤と睡眠薬、催淫剤入りの飲み物を摂取中だ。30分と持たず眠ってしまうよ。それからキョウコとリっちゃんからの報告がある。日々の食事に催淫剤等適量、違和感を感じるギリギリの量で調整成功、だとさ」
「判りました。…マユミ」
「んむっんむぅ、んむふぅっ、っはいシンジ様」
「マユミの下になるペットだ。先輩として教えて、それで可愛がってあげてね」
「はい、シンジ様」
「レイにマナも可愛がってあげるんだよ」
「…判ったわ」
「はーい、シンジ様」

何も知らないアスカは「これ美味しい!」「あ、でも太っちゃうから少しずつ食べる事にしよう!」と食事を楽しんでいる。だがアスカの食事中、ゲンドウはキョウコの報告を聞きながらアスカの評価をし、シンジは両脇にレイとマナを座らせ、マユミに加持への奉仕を命じながらその報告を聞いていた。

(……さてアスカだけど容姿と頭脳、性格については問題がないね。ちょっとじゃじゃ馬みたいな感じがあるけどそれが良いし、レイ達とはまた違ったタイプのペットになりそうだね。……ま、多分だけどこれだけじっくりと遊べるのも難しそうだし…楽しまないとねアスカ)

シンジはアスカの調教計画を確認し、如何楽しむかを考え続ける。どんなペットに仕上げるか?どの様な手順で?キョウコとどう組み合わせるか?シンジは考え込む。楽しむ為に考えなければならないのだから。



◆ ◆ ◆



眠りから覚めた後アスカは混乱していた。ここがどこか判らない、今まで食事をしていた筈だが今居る部屋は明らかに違う。

(此処って何処?……おっきな部屋だし…良く判んないけど六、七メートル四方ほどある?アタシの部屋が三、四つ程は入りそう……でも何この部屋?…殺風景だし…床はフローリングで…あれってベッドに見えるけど大きすぎるし…アタシには何に使うのか判んないのもたくさんある。……一体何処なの此処?)

混乱していたアスカだが徐々に意識がはっきりとしてきて置かれた状況が判ってくる。シンジの姿が見え、姿は見えないがレイ、マナ、マユミの声がアスカには判る。

「シンジ様、アスカが目を覚ましたようですよ」
「シンジ様、準備はOKで〜す」
「……碇君、アスカが目を覚ますわ」

(なんでシンジがいるの?この声はマナ?それにマユミとレイ?…身体が動かないし…!アタシ縛られてる!?ア、アタシ何にも着てない!?)

手首と足首をロープで括られ、そればかりか全裸であるとアスカは認識出来た。脚と手は大きく大の字に開き、なにかの台に載せられている現状にアスカは文句を言わずにおれない。それで声のする方に頭を動かして、レイ、マナ、マユミの身体を見たアスカは驚きで声が出なく、それから恐怖に震えた。

レイは蒼い首輪を嵌め、双乳は金色のピアスで飾られており陰毛は一本も生えていない。ヴァギナにはたくさんのピアスがあって、陰毛が生えているべき部分にはその代わりに蒼い文字で“シンジ様専用家畜”と書かれている。
マナは緑の首輪を嵌め、同じく双乳は金色のピアスで飾られており陰毛は一本も生えていない。ヴァギナにピアスは無かったがその代わりクリトリスは異常に発達し、大きすぎるピアスが垂れ下がっていて、陰毛の生えているべき部分には緑色で“珍宝家畜精液便器”と書かれている。
マユミは黒い首輪を嵌めており、マユミには刺青が無いようであったが陰毛は無くやはり双乳にはピアスがある。乳首も大きく肥大してピアスは二つずつ。大きい大きいとは思っていたがその乳房を直接見ると全く規格外の大きさだと思った。

彼女達は全裸の身体を隠そうともせず、興味津々でアスカの身体を覗き込み批評している。

「シンジ様〜、乳首も小さく色はピンクですよ〜」
「シンジ様、色が白くて羨ましいです、陰毛はかなり薄いようですわね」
「……脚も長いし羨ましいわ、それにバランスも取れてて奇麗、良いペットになると思う。……でもおっぱいをもっと大きくしたりピアスで飾ったりしたらもっと良くなると思う」

アスカには彼女達が何を言っているのか理解できない。自分の事を言っているんだろうがそんな筈はなく、アスカには訳が判らなかった。

「うん、これなら僕のペットにするに相応しいね。皆、仲良くするんだよ」
「はーい、シンジ様」
「はい、シンジ様」
「……判ったわ、碇君」

レイ達の身体を見てショックを受けたアスカだがシンジの声で我に返って状況が理解出来た。つまり此処は今まで訪れていた碇家の別邸で、この部屋はシンジの部屋かそれに類する部屋。それでレイ達がいるのは彼女達がシンジの奴隷でアスカも犯すつもりだという事。
とてもではないが納得出来ないアスカはシンジに「っシンジ!これは一体どういうことよ!何でアタシがこんな目にあっているのよ!判っているの!これは犯罪よ!今すぐアタシを自由にしなさい!」と食い掛かった。
だがそれでもシンジはにこにこと笑い続け、その態度に激昂したアスカは「っ聞いているの?これは犯罪よ!アタシを放しなさい!!」と声を更に大きくして非難した。
だがそれでもシンジは微笑みを絶やさず「いや〜元気だよねぇ、状況判っているんでしょ?そうこなくっちゃねぇ……うん、やっぱり君は僕に相応しい。早く一人前のペットになるんだよ」とアスカに応える。

(コ、コイツ何なの?狂ってわ!!こんなの明らかに犯罪でアタシがこんなに怒っているのに!それでまだ笑い続けるなんてまともじゃないっ!!!)

「……アスカの予定を連絡するわ。これからアスカは碇君のペットに相応しくなる為に勉強をする、期限は週末一杯。…具体的には今夜から月曜日の朝まで、但し状況によっては無期限に延長される。……碇君に全てを捧げ、宣誓して契約書に押印するまでよ」
「ぺ、ペットって何よ!それに無期限って出来る訳ないじゃない!アタシはママと一緒に来ているのよ!アタシが戻らないとママが探してくれるわ!いえ、もう探しているに決まっている!っっっいいからアタシを放しなさいよ!!!」
「躾がなっておりませんね……」
「アスカ〜、私達シンジ様に飼育して頂いているから一緒に暮らしているんだよ。それでね、アスカのママに私達の事話してアスカと一緒に泊りがけで遊んだり勉強したいって言ったら、『くれぐれも迷惑掛けないようにしなさい』だってさ。だからアスカは週末は私達と一緒に過ごすんだよ」
「!!!」
(!マナ達がシンジに飼育されている!?ママはアタシの事知らなくて!そ、それでアタシはマナ達と週末を過ごす!?)

混乱しているアスカにレイは「…問題ないわ」と呟き、シンジも「…さて、問題はないね。僕は父さんとキョウコさんの所に行ってくるよ。その間に皆でアスカをほぐしておいて」とゲンドウの元を訪ねに部屋を出て行く。アスカが監禁された部屋にはレイ、マナ、マユミ、それにアスカだけが残される事になってしまった。


「くっくっくっ、シンジ、中々のメスじゃないか。どう仕上げるつもりだ?」
「まずは言葉遣いからだね。全く真っ白だから苦労しそうだよ、それが面白いんだけどね。とりあえずレイ達にアスカをほぐすように言ってきたから今夜一晩は任せる。それから入念に仕込んでキョウコの所に戻そうかな。後は適当にやるさ」
「そうか……キョウコ、聞いていたな?」
「はいシンジ様、アスカをよろしくお願い致します。戻りました後のサポートはお任せ下さい」
「キョウコ、久しぶりだね、そんな訳だから頼んだよ」
「はい、シンジ様」



◆ ◆ ◆



シンジはアスカを一晩レイ、マナ、マユミに任せ、ゲンドウへの報告の為に部屋から出た。アスカが監禁された部屋ではシンジがいなくなると誰も喋らず、雰囲気に飲まれてアスカもまた黙り込む。しばし静寂に支配された監禁部屋だがマナの開会宣言により破られた。

「さてさて、始めますか〜。最初はやっぱり浣腸からかな?出すもの出して奇麗にして、それから拡張かな?シンジ様のご立派だしぃ〜ある程度広げとかないと入んないよね」
「……そうね、それから邪魔な毛を剃ってしまいましょう、おしゃぶりも教えないといけないわ」
「言葉遣いもなっておりません。ペットに相応しい言葉使いを教えないといけませんね」
「!?っ何勝手な事言ってんのよ!アタ『言葉使いがなっていませんよ』」

マユミがアスカの頬を叩いて黙らせる。

「いい加減理解して下さい、アスカの意向は関係ありません。今アスカがすべき事はシンジ様に相応しいペットなるべく努力を重ねる事だけです」

マユミはアスカの頬を叩く事で黙らせると、それからもアスカが声を出そうとする度に何度でも黙らせる。10分もするとアスカはおとなしくなり、ギャグを咥えさせる事で準備は出来上がる。縛られて身動きがとれず、ギャグによりしゃべる事もアスカには出来ない。マナの「じゃ、始めるよ〜」との宣言によりアスカへの調教が始まった。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「ふふふっ、トイレに行かせてとでも言っているのかしら……」
「……ヒトはヒトをペットになんかしないわ、ペットとは動物、家畜、アスカはメスなの、トイレなんてある訳無いわ」
「二回目じゃない、まだ理解していなかったのかな?アスカ、あったまわっるーい!まだまだいくんだよ。そうね〜五回くらいはいっとこうか?アスカ我慢強さ足りないし鍛えとかないとね」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
(そんな!あと四回もなんて無理に決まっているのに!)

アスカはマナによって「ペットは何だってやるんだよ、飼い主様の意向は絶対なんだから理解しないとね」と言われながら身体をうつ伏せにひっくり返された。両手をマユミ、脚をマナによって押さえられたアスカは大きくお尻を突き上げさせらた姿勢で固定される。レイはアスカに「…30分我慢してみなさいアスカ」と二回目の浣腸責めを施したのだが、経験のないアスカにそんな長時間の我慢が出来る訳もなく「い、いゃあぁぁぁみ、見ないでッ!お願いだから見ないでぇぇぇぇ!!」とアスカは叫んでレイに許しを請いたい。
しかしアスカはギャグを咥えさせられているので声が出せない、出来る事は声にならない叫びをあげながらの脱糞だけ。
アスカはアスカなりに限界まで我慢をした。その為に脱糞の瞬間には一気に力を抜いてしまい小便まで漏らしてしまう。真下に大きな金タライを置かれ、水気の当たる甲高いと固形物が落ちる音を聞かされ、アスカは恥ずかしさで死にそうな気分だった。

(〜〜〜〜死にたいッ!!!ッなのにこの後更に三回も!?無理よ!!そんなの絶対に無理に決まっているじゃない!!お願いだからやめてよっ!!!)

マナの宣言では更に浣腸責めをされるのだから次こそは何とか我慢するか、せめてトイレに行きたいとアスカは思う。だが我慢できるはずも無く、トイレは許可されないようで絶望感で一杯だった。
アスカは「無理よ!無理に決まってるじゃない!お願いだからやめてよ!!」と叫びたい。だが口はギャグによって塞がれて何も言えず、レイ達がやるというならやるのだろうと判ってしまう。何でこうなってしまっているのかアスカには判らない。今日はただキョウコと一緒に碇会長に挨拶するだけだった筈なのに、と今の状況が信じる事が出来なかった。

「お、そろそろ限界みたいだよ?ケツ穴ひくひくしてるし。アスカ、バッチリ撮ってあげるからね〜」
「!!?」
(い、いやっ!で、でちゃう!みないでっ!!)

三回目の限界を迎えようとするアスカをビデオカメラを片手に嬉々としてマナは実況中継する。部屋には至る所に隠しカメラがあったが撮られていると絶望感を与える為には必要な演出である。マユミはアスカが唸る度に「我慢が足りません」とアスカの尻肉をスパンキングする為にアスカのお尻は真っ赤に腫れ上がり、レイはそれをじっと観察して思案していた。

(も、もう限界!み、見ないでぇっ!!!)

再再度の脱糞をアスカはしてしまう。三度も出した為に殆ど色だけの脱糞ではある。だがそんな事はアスカに関係はなく恥ずかして堪らないのだが「色が無くなるまで続けるからね!それから我慢が足りないアスカの為にアナルプラグで栓してあげるよ、嬉しいでしょ〜」とマナは更に浣腸の準備を進め、アスカの絶望はこの後更に二回続いた。アスカは浣腸される度に限界まで我慢をしようとするのだが耐えられる筈もない。浣腸責めが終わると疲れ果て、絶望と屈辱、恥ずかしさにぐったりと動く事の出来ないアスカだが、いきなりレイにより髪を引っ張りあげられてしまった

「……アスカ、ペットは出したものを自分で始末しなければならないの……始めてのアスカには今疲れてていて無理だと思うから許してあげる……マユミが始末してくれるわ、感謝の言葉を述べなさい」
「…………」

情けなくて目に涙を一杯に浮かべながら、一抱えほどもある大きな金タライをアスカは見た。そこには茶色い液体の海に茶色い固形物が浮かんでいる。跳ね飛び散っている液体がところどころフローリングの床にも届いており、自分の脚も汚れている事にアスカは気付いた。マナによってギャグが外され、それに気付いたアスカが目を向けるとマナが立っている。無言だったが目を見て理解した、マナは早くしなさいと言っている。

(…か、感謝の言葉って言えるわけないじゃないっ!)

「……感謝の言葉も言えないなんて出来損ないのメスだわ、マナ、追加しなさい」
「!?まっ、待ってください、今すぐ言います!」
「…………」
「あ、あの、マ、マユミさん…『マユミ様だよアスカ』っ…マユミ様、その……後始末ありがとうございます……。か、感謝、致しま『全然駄目だね』…す…………」
「アスカさぁ〜、全然駄目!…アスカは最下等のメスなんだよ?躾けて貰っている感謝の気持ちがぜんっぜん、伝わってこない」
「…………」
「ペットに相応しい言葉遣いも判っていないしね〜、ま、それは初めてだから仕方ないけど……」
「…………」
「しょうがない、特別に教えてあげますか、……良いアスカ?今から言う私の言葉通りにマユミに礼を述べるんだよ、判った?」
「……はい」
「えーっと、マユミ様。メス、惣流・アスカ・ラングレーの為にお手数をお掛けして申し訳ありません。一刻も早くシンジ様の立派なペットとなれるよう頑張りますのでどうかお許し下さい。…無能なメス、惣流・アスカ・ラングレーは、今疲れ果てて動く事が適いません。どうかメス、惣流・アスカ・ラングレーの代わりに糞・小便の後始末、何卒お願いできませんでしょうか?……って所かな?アスカ、判った?」
「………………」
(……っざけんじゃないわよ……)

「アスカ、判ったの?」
「…………」
「……マナ、判っていないみたいだわ、追加しなさい」
「!!?、…ま、待って下さい!間違えないように確認していただけです!今すぐ言いますから!」
「そう……、次は無いわよ。それから教えてくれたマナにも礼を言いなさい」
「わ、判りました……」
「…………」

感謝の言葉をマユミに言わないとマナにより浣腸責めを受ける事になるとなれば、アスカは覚悟を決めざるを得ない。恥ずかしいし、惨めだし、悔しいし、苦しいし、屈辱ではあるアスカだが。

(っそれでももう浣腸は嫌よ!恥ずかしいし惨めだし悔しいし屈辱よ!それでも言葉なら苦しくないだけまだマシよ!!)

「マ、マナ様」
「うん?」
「ペ、ペットの言葉遣いを教えて頂き、ありがとうございました」
「いや〜、先輩だし当たり前だって!でも早くシンジ様の立派なペットとなれるよう頑張るんだよ〜」
「は、はい……がんばります…」
(そ、それからマユミよね)

「マ、マユミ様」
「はい」
「メ、メス、惣流・アスカ・ラングレーの為…お手数をお掛け致しまして、申し訳ありません、……い、一刻も早くシンジ様の立派なペットとなれるよう、頑張ります。どうか、お許し下さい……む、無能なメス、惣流・アスカ。ラングレーは今、疲れれ果てて動けません……どうか無能なメス、惣流・アスカ・ラングレーの、く、糞・小便の後始末、何卒お願い、出来ませんでしょうか……」
「はい、私もまだまだ未熟なペットです、一緒に頑張りましょうね。疲れているアスカの代わりに後始末しておきますから」
「…………」
(っ情けないわ!惨めすぎるッ!なんでアタシがこんな事を言わなけゃいけないのよ!!)

アスカの言葉にレイは一応だが合格点を与えて次に進む事にした。そこでマユミに「マユミ、後始末を続けなさい。それからマナはアスカを洗ってきなさい。……碇君のご命令はアスカをほぐしておく事、まだまだやる事は一杯あるわ」と命令をした。

(……時間がないから仕方がない。…全くアスカはお猿さん、手間が掛かるし覚えも悪い。…こんな事では先が思いやられるわ……)

マナによって強引に立たされたアスカはそのまま浴室へと連れ込まれた。ジャグジーがあり、大きく立派な浴槽があるお風呂場で、何も知らずに使えたならアスカは喜んでいただろう。無論、このような状況で喜べる訳も無い。身体を洗えと言われて風呂場に連れ込まれたアスカだから身体を洗わなくてはならなかったが、疲れきっている上に身体も痺れて上手く動かない。マナは「アスカ〜、早く身体洗いなさい」と催促してくる。だが身体が動かないのだから仕方が無い。アスカは恐る恐る上手く身体が動かない事を訴えた。

「あ、あの……その……上手く身体が動かないんです……」
「あぁ、そっか、薬がまだ効いているんだね。結構汗かいたし出すもの出したからそろ切れる頃なんだけど……。しょうがない、マナちゃんが洗ってあげる!」

薬を使っている事を何でもない事の様に白状したマナはソープとスポンジを手にアスカに近づいて「んじゃ、私がアスカを奇麗にしてあげるね、嬉しいでしょ?」と語り掛けてくるが、そんなマナの言葉にもアスカは「はい……嬉しいです…マナ…様」と答えるしかない。だがアスカが身体を隅々まで洗われて監禁部屋に戻るとレイがマナを非難した。アスカには判らない事だが予定に無い事だったからだ。

「……マナ、遅いわ……何時まで掛かっているの?」
「ごめーん、レイ。アスカって肌奇麗でさぁ〜、思わず磨きこんじゃったよ」
「……そう、でも碇君がいらっしゃる前にアスカを奇麗にする必要があるの、二度手間になる事をするんじゃないわ」
「う、そうでした、気をつけます」

マユミが「レイ様、マナ様、時間がもったいないです。早く始めてしまいましょう」と取り成したので、不満げにマナを睨んでいたレイも一時休戦と矛を収めた。一つ小さく溜め息をつくとアスカに視線を戻して話を続ける。

「……アスカ、あなたはメスとして未熟もいいところ、口マンコもマンコもケツマンコも使えない…まずは碇君のチンポが入る大きさにする必要がある。口マンコを使えるようにする為に口使いに舌使いも覚えなくちゃいけない…おっぱいを胸マンコとする為にパイズリの技術も必要だし、ペットなんだから芸を覚えなくちゃいけない。…それは碇君のペットに必要不可欠なもの。碇君のマゾペット、それはとてもとても気持ちの良い事なのよ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「マユミ」
「はい、レイ様」
「リツコから預かってきたでしょう?アスカに塗ってあげなさい、……それからマナ」
「うん?」
「…口マンコは25ミリ、マンコは20ミリ、ケツマンコは15ミリから初めて、…貴方が無駄にした時間よ、間に合わせなさい。…アスカの処女は碇君のもの、くれぐれも気を付けるのよ」
「了解だよ」
「…では、始めるわ」

今のアスカは天井より吊るされ、ギャグの代わりに開口器を嵌めさせられている。その為に変わらずしゃべれず、ただよだれを撒き散らしてしまう。脚は肩幅辺りで固定されて、床と鎖で一体となっていて、マユミが何やら怪しげな薬をアスカの乳首を中心に乳房、ヴァギナ、アナル、クリトリスと塗り、それからアスカへの責めを始めた。基本的にはレイはアスカの口を責め立てる。開口器の蓋を取り、シリコン樹脂の薄い紫色のバイブレーターで容赦なく犯す。サボる様子を見せるとすぐさま頬を叩き、舌使いを覚えこまそうとする。マユミはローターや極低周波の電気刺激を与えるパッドや自らの口、身体等を使ってアスカの乳房と乳首を責める。マナの担当はヴァギナとアナル、責め立てる部分を繰り抜いた特製の革パンツを穿かせてアナルにバイブレーターを捻じ込み、その他各種道具を駆使してヴァギナを慎重に拡張していく。

(苦しい!息が出来ない!なのになんで触られるだけで気持ち良いの!あんなに太いのがお尻に入っているなんておぞましいのに気持ち良いっ!いつまでこんなのが続くの?っ駄目!そんなに動かすのなんて無理!!)

痛いほどの強烈な快感を強制的に送り込まれ、アスカは何度も何度も絶頂に送り込まれた。
自慰の経験が無かった訳ではないがまるで比較にならなかった。ヴァギナのみならず始めてのアナルなのに快感を感じてしまってアスカは混乱し、マナはアスカの反応を見て、より太い張型へと変更していく。アスカへの責めは夜通し行われ、気絶しても許されない。朝を迎え、マナが拡張の一定の成果をレイに報告して一応の終了となる。しかしアスカには休む事も許されなかった。

「……マナ、マユミ、其処の壁にアスカを括り付けなさい。振動のレベルを落として開口器をギャグに替えて…マンコのは20ミリ、ケツ穴のバイブは15ミリに換えて奥まで入れる、……それから目を塞いで、耳にはヘッドフォンを被せるの……午後には碇君がいらっしゃる、まだまだ先は長いのだし一休みするわ」
「はーい」
「はい、レイ様」

ヴァギナとアナルに断続的に動いたり、時折大きくうねったりするバイブレーターを入れられ、口と視界をギャグとアイマスクに塞がれ、耳からペットとしての心得を大音量の音楽と共に聴かされたまま、アスカは一人部屋に取り残される事となった。







02

五月二十二日(土)

翌日10時頃、マナとマユミがやってきて手足の拘束を解いてからバイブを抜く。二人によってシャワーを浴びせられ、髪を洗われて簡単に洗われた後に仮眠を取る事をアスカは許された。監禁部屋にある大きなベッドではなく、別のスチール製の小さなベッドで粗末な寝具でしかなかったがそんな事は関係がない。消耗しきっていたアスカはむさぼるように眠り、午後、正午をかなり過ぎてからになってから再度マナとマユミが訪れると久しぶりの食事、スープと水をアスカは与えられる。その後マナに「アスカ〜、シンジ様がいらっしゃるんだから身体を磨かないとね!だからアスカは今からお風呂入るんだよ!」と浴室に行くように指示をされる。今アスカは温めのお湯に全身を浸していた。

(……きもちいい……)

マナとマユミが浴槽から上がるように言っている。アスカはのろのろと湯船から上がり、二人に身体を洗われる事となった。身体を洗われる前にまず浣腸すると言う。アスカは四つん這いの姿勢で尻を高く上げ、思い切りアナルを広げる事を命令され、言われるままにアナルをくつろげてみせた。二回、浣腸を施され、プラグを入れられて限界まで我慢させられた挙句アスカは恥を晒してしまう。それから口中、ヴァギナとアナルは勿論、身体の隅々まで徹底的に磨かれた。最後に軽く湯船に浸かるように言われ、出てきたアスカに新しい衣装が与えられる。
与えられた衣装は上品なサラサラとした手触りの赤のロングドレス。胸元を強調するように乳房の一部を露出させて足元まで覆い隠している。薄く透けている赤に色違いの極薄い赤を重ね、肩紐を外すと直ぐに脱ぐ事が出来る。この衣装にアスカは着てくる時に着けていたチョーカーではなく、赤い首輪を着けられた。下着が与えられる事はない。

「……良い事アスカ、これから碇君がいらっしゃるわ。ご挨拶してアスカの処女を貰って頂ける様にお願いする、碇君に精一杯お願いするのよ、碇君のお気に召さなかったら気に入って頂ける様になるまで何度でも躾を続ける。……それから碇君は“ご主人様”と呼ぶ事、アスカには碇君の名前を呼ぶ事は許されない、判ったわね?」
「……はい……」

アスカは床に正座させられて因果を含められている。何とも気力が湧いてこないが、シンジの到着までレイの訓示は続く。レイはペットとしての振る舞い、心得、ペットである事の素晴らしさをアスカに語る。心身ともに疲れきっていたので目を伏せ、半ば聞き流していたが突然に強い力で顎を持ち上げられ、レイの顔を視界に入れさせられた。

「……人が話しているのに目を合わせないでいるなんて礼儀知らずなメスね……それから背筋を伸ばして胸を張りなさい、みっともないわよ…………判ったわね!」
「!!??」

普段とは違う強い口調のレイに吃驚して慌てて目を合わせると、その目には激しい怒りがある。アスカは半ば条件反射のように大きな声で「はい」とレイに答えた。レイにより因果を含められたアスカだが、監禁部屋に入ってきたシンジはアスカにチラッと視線を向けた後にまずレイ達の労を「レイ、ご苦労だったね、マナにマユミもご苦労だね。アスカは面倒を掛けなかったかい?」ねぎらった。
酷い目に合っている自分を無視して話を進めるシンジに対し、いくらか気力を回復させたアスカは激しい怒りを覚える。基はと言えば全ての元凶はこのシンジなのだというのに、それなのに「面倒を掛けなかったか」とはなんて言い草だとアスカは思う。

(アタシ…こんな風に処女を奪われるなんて…くやしい……)

「……そうね、大きな問題はないわ、ただまだ自分の身分が判っていない時がある。だから身体で覚えさせないと駄目……そう、お猿さんの躾と一緒」
「そうか、マナ、それにマユミはどうだい?」
「うん、順調だよ、シンジ様」
「私も未熟ですからアスカの事は言えません。でも面倒なんてありえませんシンジ様」
「……そうか、ご苦労だったね……アスカ!」
「!!」
「…アスカ、皆に迷惑掛けなかったろうね?」
「……はい、大変良くして頂きました」
「良し!じゃあアスカ、僕のペットである証をあげるからね」

豪華なソファーに腰を落としたシンジは背後にレイ、マナ、マユミを控えさせてアスカに口上を促す。シンジが来る前にマナから説明を受けて繰り返し繰り返し練習させられ、間違える度に何度も何度もマナとマユミにより張り手とスパンキングを受けながら必死で覚えた口上だ。シンジのペットである証とは首輪の事であり、アスカは今着けている首輪を捧げ持ってシンジに献上して、それを改めて与えられる事になる。アスカは正座して平伏すると口上を述べ始めた。

「……ご主人様、メス、惣流・アスカ・ラングレーの為に態々足をお運び頂きありがとうございます。未熟者ではありますが精一杯頑張りまして立派なペットとなれるよう務めます。……本日はご主人様に、このメス・惣流・アスカ・ラングレーがご主人様の所有物である証を頂戴致したく思います。……高貴なご主人様に見合わない貧相なメスではありますが、ご主人様の所有物の証を頂く感謝の気持ちを表す証として、メスの処女を捧げます。……哀れにお思いならばお受け取り下さいませ。……どうか、何卒、お情けの程を……」

アスカはそう口上を述べると改めて大きく平伏した後にお尻を大きく振りながら四つん這いでシンジへと近づいていく。シンジの下に着いたアスカは正座に座り直してから首輪を外し「ご主人様、メス、惣流・アスカ・ラングレーにご主人様の所有物である証をお与え下さい」と捧げ持った。そこでシンジはソファーから立ち上がると捧げ持たれた首輪をシンジは受け取って「うんアスカ、この首輪を僕が嵌めたその時から、アスカは僕の所有物だよ」と言いながら、自らの手でアスカの首にもう一度首輪を着ける。首輪を着けられたアスカは「ご主人様、メス、惣流・アスカ・ラングレーをご主人様の所有物として頂きありがとうございます」と大きく平伏して再び四つん這いとなると、最初の位置まで後ず去ってから、正座に座り直して大きく一礼した。

一連の動作と口上を述べ終えたアスカにシンジは「うん、良く出来たね。これでアスカは僕の所有物でペットだよ。大丈夫、アスカなら絶対に立派なペットになれるさ。レイ、マナ、マユミ、協力してくれるよね?」と評価し、レイ達に協力を求めた。
シンジの問いにレイ達は「…碇君の為なら何でもするわ」とレイ、「シンジ様、任せてください!」とマナ、「シンジ様、未熟者ですが精一杯頑張ります」とマユミは答える。

(…コイツら、狂っているわ……)

平伏したままのアスカはおぞましさに屈辱感、情けなさを隠すのに必死だった。シンジはと言うとベッドへと歩くと腰を下ろし、アスカに「アスカ、こっちにおいで」と声を掛けてくる。マユミは先に同じ様に這ったままでベッドの脚下への移動を完了しており、レイとマナはシンジの後へと続き、ベッドへ移動したシンジの服をレイ達が脱がし始めた。

「!!???」

シンジの“モノ”を見たアスカは声が出なかった。まず“大きい”、それから“異様な形”。太く、長く、傘が張り出し、ところどころに瘤があって、脈が浮かんで天を突かんばかりにいきり勃っている。

(うそ…………)

「……碇君、最初から元気なの……これでは私がしゃぶって元気に出来ないの……」
「ゴメンね、レイ。この頃完成品のペットばかりだったからちょっと興奮しているのかな?」
「シンジ様、すごーい」
「ご立派です!惚れ惚れ致します!」

(あ、あんな“モノ”入る訳無い!……信じられない!)

レイの言葉に苦笑するシンジはアスカに「さ、始めるよ、アスカ。衣装を脱いでベッドの上に上がって」と声を掛けたのでアスカもシンジの下に這い近づくしかない。屈辱と恐怖を押し殺したアスカは「失礼します」と言ってから与えられた衣装を足元に落とす事で脱ぎ、五人が乗って尚充分に余裕有るベッドに上る。すると最初に動いたのはマユミ、これまでの調教では主にレイ、マナのサポートとして動いていた。

「アスカ、見ての通りシンジ様のチンポはご立派です。拡張したとは言えまだまだ不十分、このままだと裂けてしまいます。よってマンコとケツ穴にこのクリームを塗りこむ事で柔らかくします。ケツを高く掲げてケツ穴を大きく広げなさい」
「…………」
「……アスカ」
「!?」

シンジの膝の上でご機嫌な筈のレイの口調に怒りを感じて一瞬身体を縮こまらせた後、アスカは急いで行動に移った。お尻をシンジの方に向け、高く掲げて大きくアナルを広げてからマユミに「ど、どうかお願い致します」と懇願した。そのアスカの返事に応えてマユミは指を二本使って肛門の中に念入りにクリームを塗り込んで行き、刺激を受けたアスカは声が出そうになるのを懸命に堪える。

(く、くぅぅく、くぅ、が、我慢よアスカ!)

軟膏を塗りこんだマユミは「アスカ、次はマンコです。仰向けになりなさい」と命令したのでアスカは仰向けに大股を開く。ヴァギナを大きくくつろげるとシンジが“おやっ”とした顔で疑問を口にした。

「あれ?やっぱりまだ剃ってなかったんだ……」
「……碇君、最初にペットの無駄毛を処理するのは飼い主様なの」
「そうですよ〜、シンジ様、やっぱり最初は飼い主様がするべきです」
「そっか、それもそうだね。じゃ、剃っちゃおうか?マナ、シェービングクリームと剃刀、それから蒸しタオルを用意して」
「はーい、シンジ様」
「あ、マユミはそのまま続けて。軟膏が馴染むのにちょっと時間必要だし調度良いから」
「はいシンジ様」

シンジの提案でアスカの陰毛を処分する事が決定する。シンジにとってペットに陰毛とはあってはならないのだから。

「アスカ、刃物を扱うから危ないし動いちゃ駄目だよ。動くと余計なところ切っちゃうしね。マユミ、アスカの肩を押さえて」
「はいシンジ様」
「レイ、ちょっと退いてね」
「……判ったわ」

アスカは何処か他人事の様にシンジの声を聞きながら陰毛が処分されるのを待っている。大人の証である陰毛を処分されるのはレイ達を見て覚悟はしていたアスカだが、いざ自分の身となると思った以上に恥ずかしい。シンジは慎重な手つきでアスカの大人の証を剃っていく。剃刀の刃の感触が、今自分の陰毛を処分しているのだと実感させ、それがなおさらアスカの惨めさを助長した。シンジはアスカの陰毛を剃り終わり、マナから蒸しタオルを受け取ると陰毛のあった部分を拭い、じっと観察した後に“ぱんっ”と叩いてから満足そうに微笑を浮かべて言った。

「良しっ!奇麗になった!ついでにケツ毛も剃っちゃおう!アスカ、四つん這いになってケツを割り開いて」
「!!?」

拒否できるはずもなく、アスカはのろのろと身体入れ替えてうつ伏せとなり、お尻を高く掲げてアナルを押し広げ、シンジの手が来るのを待つ。シンジはシェービングクリームをアスカのアナルに使い、剃刀で丁寧に剃っていく。仕上がりに満足したシンジはいよいよアスカの処女を貰う事にし、「アスカ、まずは僕のチンポへの奉仕からだ」と言う。だがアスカにはやり方が判らない。逡巡しているとレイがアドバイスを言ってきた。

「……アスカ、最初に碇君のチンポにキスする事から始める、これから使って頂ける事に感謝して、まず亀頭にキスする……充分に碇君の匂いと味を味わって、それから使って頂ける様に改めて碇君の許しを得て、それから使って頂く場所を大きく広げなさい」
「……………………」
(アタシのファーストキス……こんな事なら誰かとファーストキスしたりロストバージンしとけば良かった……)

アスカは気付いていなかったがアスカが美しくなる事がほぼ確定的となってから密かに監視がついており、キョウコの情報と合わせてアスカがシンジ以外にファーストキスを捧げる事はまずあり得ない事である。この時期にキョウコとアスカが日本へ来る事となった理由の一つ、それは大学に進学してしまうと悪い虫が付く可能性が高まるのを恐れ、予防の意味合いがあった。

「……ご主人様、チ、チンポにキスさせて下さい」
「うん、良く味わってね」
「し、失礼します…………ちゅッ」
(う……これがシンジの匂い……そ、それにア、アタシのファーストキスがこんな醜悪な、よりにもよってシンジのペニスだなんて!)

「……何してるの?繰り返しキスして、満足したら味あわせてもらいなさい」
「!?あっ……ふぅ…………、ちゅっ…、……ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ、ず、うむぅんんっ!?」
(…………変な味……!?う、動いた!それに硬いし、熱い!)
「……満足したの?それだけで満足するなんて出来るの?…良いから続けて、そして味あわせてもらいなさい、お礼を言ってお許しを得るのよ」
「……ご主人様、その……美味しかったです……もっと、味わっても良いですか?」
「うん、いいよ、アスカ」
「……失礼します……」
(どうすればいいの?どうすればシンジは満足するんだろう?)

シンジのペニスにキスしたアスカだがフェラチオなんてやった事はない、どうしたものかと考えているとレイがアスカに声を掛けた。

「……そう、アスカ、やり方が判らないのね?……マユミ、教えてあげなさい」
「はい、レイ様」
「…………」
「難しく考える必要はないですよアスカ。自分がしたい事をすれば良いんです。シンジ様のはご立派だから慣れないと縦に咥えるのは難しいし、ですから横咥えですね。喉の奥を使うのはアスカにはまだ無理ですし、横に咥えてハーモニカを吹くように舐めしゃぶったり、ソフトクリームを舐める様にぺろぺろとします。それから亀頭へキスすると良いですね。裏筋に刺激を与えて舐め回すのもいいです。エラの下の恥垢もこそぎ落として頂きなさい。ふふふっ、美味しいんですよ、シンジ様のチンポの垢!
後、金玉への刺激も忘れちゃ駄目です。袋を手で優しく撫で回してから口一杯に頬張って舌を使うのもシンジ様は喜ばれます。
それで、一番大事な事は割れ物を扱うように大事に大事に扱う事ですね。…アスカ、歯を立てたりしたら絶対に駄目ですよ!!」
「…………」
(ち、恥垢とか金玉とか、ふ、袋とかって!そ、そんな事するの?)

アスカは目を見開いて愕然としてしまった。フェラチオとは軽く棹にキスしたり、亀頭に刺激を与えるくらいと考えていたアスカには考えられない事だ。いや、アスカだって本当は知っていた。ただ考えないようにしていただけ。アスカに性体験は無いがドイツにいた時にバージンブレイクした女友達はかなりおり、耳を大きくして聞いた事がある。
それによると彼氏にフェラしてあげると喜んでくれただの、大きいと咥えるのに苦労するだの、激しく突かれるのは苦しいから嫌いだの色々聞いた。それに昨晩レイによって散々口中を犯されて自分自身でフェラチオの一端を知った。もっともレイにされたのはイマラチオと呼ばれるべきものである。ただ流石に恥垢をこそぎ落として味わうだとか、金玉を舐め回すなんて言うのはアスカの想像の埒外にある。それをしろと言うのだろうかとアスカは愕然としてしまう。

(フェ、フェラチオってそんな事するの!?アタシが知っているのと全然違うじゃない!!アタシ、今からそんな事するの!?)

「……アスカ、どうしたの?マユミに教えられた通りやってみて」
「…………し、失礼しますご主人様」
(き、亀頭にキスして……それから、横に咥えて舐めて……エラも舐めて、き、金玉も舐めるのよね。……っやってみせるわ!)

シンジにフェラチオを、それも想像もしていなかったやり方でだがアスカはやらない訳にはいかない。覚悟を決めて、シンジのペニスにまずはキスだと、アスカは口を近づけた。しかしいよいよキスするんだと目を閉じたアスカだが、レイが「…待って、碇君」と言う。
レイの言葉でアスカも動きを止めてレイを見上げる。シンジは「どうしたのレイ」と不思議そうな顔でレイに問い返した。

「……今のアスカは下手糞すぎる、碇君のチンポにご奉仕するのは相応しくない……もっと鍛えてからにするべきだわ」
「……それはそうかもしれないけど……それじゃあどうするんだい?」
「……私がご奉仕する(今のアスカにはまだ反骨心が残っている……碇君ならアスカなんて何でも無いけどリスクは抑えるべき……鍛えてからの方がいい)」
「!?レイ、ずっるーい」
「……マナ、私が碇君の準備をする間にあなたがアスカの準備するの、碇君の後始末はあなたに任せてあげるからマユミと協力してほぐしなさい」
「!?それなら、OKだよ〜」
「判りました、レイ様」
「…………」
「……僕を抜かして話を進めないで欲しいんだけどね。じゃ、そうしよう。アスカ、レイに鍛えてもらってね」
「……はい」

シンジは苦笑しながらもレイの提案を受け入れ、レイは嬉しそうな表情でシンジへの奉仕を開始する。ぬちゃぬちゃと舌とシンジのペニスを絡み合わせ、唾液と先走りのカウパーが混じり合って泡立った液体をすすり、やわやわと袋を揉みしだいてうっとりとした表情でシンジへの奉仕を続けるレイ。アスカにはレイの顔から視線を外す事は許されない。マナによって髪を引っ張りあげられた状態でお尻を高く掲げ両手で思い切り広げ、アスカはマユミに身を任せていた。マユミはぴちゃぴちゃと音を立てながらアナルを舌でほぐし、指を二本使ってヴァギナで出し入れする。時折のクリトリスへの刺激も忘れない。しばらくして充分にアスカが濡れてきた事を確認したマユミは、無色透明の張り型を取り出し、それで本格的にアスカのお尻をいたぶる事にした。
「動いちゃ駄目だよアスカ」「行儀が悪いってアスカ」とマナに注意を受けて繰り返しスパンキングされ、まだ熱を持っていたアスカの尻肉が再度赤く腫れ上がったところで、マユミは40ミリ近い太さを誇るシリコンのバイブレーターにたっぷりのローションを塗し、それをアスカのアナルに突き入れた。

「!!!」

思わず身体を竦ませ、その衝撃と刺激で顔を伏せて崩れ落ちそうになるとマナによって髪を引っ張りあげられる。マナはアスカに「アスカ〜良く見て勉強しないと駄目だよ〜」と注意をし、カクカクと肯いて了解の意を示すアスカに、これまでアナルの周辺をこねくり回すような刺激に留めていたマユミは同じく40ミリほどで肌色のバイブレーターを取り出し、ヴァギナに入れるとズンと大きくを突き入れた。

「!!!!」

マユミは暴れ続けるバイブレーターをそのままにアナルに張り型を突き入れる。それからゆっくりと引き抜いていき、もう一度大きく突き込み、またゆっくりと引き抜いていく。何度も繰り返してやがて小刻みな注送に移行し、少しずつストロークを大きくしていく。最後にはアスカのアナルを破壊するかのような大きなストロークとなり、ヴァギナでも同じ様に突き入れては引き抜き、突き入れては引き抜く。耐えられなくなったアスカは息を殺し、顔を伏せて必死に堪えようとするが許されない。マナが髪を引っ張ってアスカの顔を上げさせて張り手を与え、マユミもスパンキングで強制的にアスカの意識を引きずり戻してきた。

(っなんでなの!痛いのよ!苦しいのよ!あんなもの入る訳がないのよッ!!っそしてなんで痛いのに気持ち良いのよ!悔しい筈なのにッ!おぞましい筈なのにッ!!バイブ暴れてるのにッ!両方なんて無理なのにッ!!っお尻にもあんな太いのが入ってなんで気持ち良くなってきちゃうのよッ!!!)

しばらく必死に耐えていたアスカだが、やがてかすかながらも確かな快感を感じるようになってきてしまう。張り型の注送にもローションとは別の水音が混じるようになってくる。そんなアスカを確認したマナはマユミに合図を送って注送を終了させ、そしてシンジとレイに「シンジ様、レイ、準備OKでーす!」と報告した。
マナのレイへの報告が終わればアスカも覚悟を決めなければならない、平伏してシンジに犯してもらうべく懇願しなければならない。アスカは大きく息を吸い込み、そして吐いて、その時間が来ると「どうぞ犯して下さい」と言う覚悟を固めた。

「……アスカ、未熟なメスなのに碇君に使って頂ける事に感謝してお礼を言うの、それから四つん這いになって大きく広げて、準備が出来たら報告するのよ」
「……はい……ご主人様、メス、惣流・アスカ・ラングレーの貧相な身体をご主人様に捧げます。…哀れにお思いならばお情けをお願い致します……未熟物ですが精一杯頑張ります……どうか使って下さい」
「うん、使わせてもらうよ。それからちゃんと飼ってあげるから安心してね」
「…………」

アスカはシンジの言葉を聴いた後、180度身体を回転させてから顔と肩に体重を預け、腰を高く掲げて両手を使ってヴァギナを大きく割り開くと「お、お願い致します」と懇願した。そのアスカの報告にシンジは「マナ、枕を持ってきて。それからマユミ、アスカはまだ未熟だから動かないように身体を押さえて」とマナとマユミに指示をした。マナは「了解!シンジ様」、マユミも「はい、シンジ様」と答えて、シンジの命令を実行する。

(っアタシの初めてなのにッ!!!……それがこんな風に情けない言葉言わされて、……それでこんな姿勢を取らされて奪われるなんて…………)

アスカの準備が終わった見たシンジは「じゃ、始めるよ」と宣すると、その凶悪で長大なペニスを割り開いたアスカのヴァギナに沿え、少しずつ、少しずつ挿入していく。三分の一ほど埋め込んでいくと引っかかりを感じたシンジは挿入をいったん中断し、ほんの軽く腰を引いて周辺の感触を楽しんだ後に“ズン”と大きく肉棒を突き入れた。

(!!?いぃッいたいっ!切れてるっ!入んない!!っもうやめてッ!!!)

アスカはミチミチと筋が切れているような感じで息も出来ないのを必死で堪えた。入る訳が無いと思っていたが入ってしまった。痛い、苦しい、これ以上は無理、そう思いながら堪えているとシンジが一旦動くのを止める。
痛みを堪えながらアスカが何でだろうと考え始めたその時、シンジは小刻みに腰を動かし始めて膣内への蹂躙を再開した。そして極短時間シンジが動きを止めたのを感じ、アスカが身体の力を抜いて息を吐いたその時、シンジが大きく腰を突き入れてきた。

「!!!??」

言葉にならない圧迫感が襲い掛かり、激しい痛みに襲われ、痛いなんてもんじゃないとアスカは思った。シンジが大きく腰を引いていくのを感じると、また一気に圧迫感が襲い掛かり痛みを覚える。
息を吐いて力を抜いたら突き込まれ、シンジがゆっくりとペニスを引き抜く時に息を吸う。また突き込まれて息を吐き、引き抜かれる時に息を吸う。何度も何度も繰り返し突き込まれ、また引き抜かれる。何度突かれたなんてアスカには判らない、数なんて数える余裕がある訳がない。だがやがて注送は少しずつ速度を早められていき、今は一定のペースで安定している。アスカは圧迫感と痛みを必死に堪える。が、かすかな快感も同時に感じれるようになってきており、身体の変化にアスカは戸惑い、混乱していた。

(な、なんで!?痛いのに気持ちいいっ!い、痛くて熱くてむずむずしてっ!で、でも気持ち良いっ!!)

シンジはゆっくりとだが動きを止めることなく注送を繰り返してアスカを観察した。処女膜を破った時には目を見開いて動きを止め、最初の何十回かは懸命に堪えていたようだが、今は幾分か身体の力も抜けているようだし、ペニスの感触も違ってきている。注送を繰り返すうちに少しずつこなれてきたと見え、アスカは身体の変化に戸惑っているようだ。シンジは思わず笑みを浮かべて一段と大きく腰を引き、それから思い切り突き込んだ。

(……ふむ…アスカは当りだったね。…レイ達に下準備させたけど僕のは普通は最初じゃ無理だ…それがこんな短時間で馴染むなんてね……。うん、今回は開通式だけだと思っていたけど…これならイかせる事が出来る!これは嬉しい誤算だったね!)

シンジの腰使いが変わり、小刻みに動いたりストロークの長さを変えたりと変化をつけてきているのをアスカは理解した。時間経過と共に圧迫感と痛みは薄まり、代わりに快感が増幅されてくる。シンジは自分が動くだけではなく、お前も動けとばかりにアスカの尻肉をスパンキングする。
何度も何度も叩かれる。多分自分の尻は今真っ赤に腫れ上がっているに違いないとアスカは思う。ジンジンと痛む尻肉を意識の外に追い出して、シンジの動きに合わせるようにしてみる。圧迫感と痛みがあるのには変わりは無い。しかし、アスカは確かな快感も感じていた。

(っ嘘よッ!!何コレ!?痛いのよ!?で、でも気持ち良いのッ!!痛くて気持ち良いなんて考えられないッ!そ、そんな事ありえるの!!?〜〜駄目ッ!シンジのペニスの事しか考えられないッ!!!だ、だってそうすると気持ち良くなるだけなんだもんッ!!!)

アスカは痛みから逃れたいと自らのヴァギナとシンジのペニスに意識を集中させる。すると時折表現しがたい快楽を感じ、痛みが薄れ、より一層の集中をアスカは試みる。シンジの挿入は更に激しくなり、アスカは痛みと圧迫感を堪えながらもそれを上回る快楽を感じ、突き入れられる度の脳天に届くような衝撃に身体を委ねた。
アスカとシンジの動きは何時しかシンクロし、快感を堪え切れなくて「す、凄いっ!なにこれっ!!ア、アタシイクっ!シンジにイカされちゃうぅぅぅ!!!」とのアスカの叫びにシンジが一際大きく突き込んで大量の精液をアスカの膣中に撒き散らす事で応え、アスカの声にならない絶叫で幕を閉じた。



◆ ◆ ◆



アスカが目を覚ますと仰向けに転がされており、アスカの破瓜とシンジの精液の後始末をマユミがしていた。マナもシンジの足下に擦り寄り、嬉しそうな顔でシンジの精液とアスカの破瓜の後始末をしている。
アスカはマユミに自らの破瓜の後始末させているのを理解して恥ずかしさに身悶える思いだった。何しろマユミはアスカのヴァギナの奥まで指を突き入れ、アスカの破瓜とシンジの精液を掻き出しては舌で処理していたのだから。それに自分のした事とされた事を今更ながら思い起こし絶望感に包まれた。アスカは憎むべきシンジに犯された。.それなのに規格外なシンジのペニスを受け入れたのみならず、始めてなのに絶頂に達して失神にまで追い込まれ、中出しまでされてしまったのだから。

(アタシ、これからどうなるんだろう?…妊娠……しちゃったのかな?……)

これからどうなるのかと前途を悲観して黙り込んでしまうアスカだが、レイが「……アスカ、起きたのね、碇君がお待ちよ。ぐずぐずしてないで支度しなさい」と言い、その言葉でアスカは理解してしまう。

(やっぱり終わりじゃないんだ……)

ほんの一瞬、許して欲しいと懇願しようかと思ったが、レイの目を見てそんな気持ちは吹き飛んだ。それにシンジ達はやると言ったらやるとアスカは思っている。懇願しても聞き入れてくれるどころか新たな懲罰の対象としてくるかもしれない。
覚悟を決めざるを得なく、アスカはマユミに「…マユミ様、ありがとうございます、もう大丈夫です。……ご主人様が待っていますので、退いて頂けますか」と感謝の言葉を述べて退いて貰って、正座に坐り直してからシンジに向き直った。そして平伏して、大きく一礼してアスカは口上を述べた。

「……ご主人様、……のろまで愚図なメス、惣流・アスカ・ラングレーの為にお待たせ致しました。申し訳ありませんでした、心よりお詫び致します。お許し下さい……」

アスカは一旦顔を上げ、もう一度平伏してから続きを述べる。

「…メス、惣流・アスカ・ラングレーの処女はご主人様に捧げる事が出来ましたが、まだお尻の穴が残っています……、どうか今一度、哀れにお思いならお情けをお願い致します」
「うん、だいぶ判ってきたみたいだね。でもペットはそんな上品な言葉を使わないんだ。アスカの処女穴はマンコ、お尻の穴はケツ穴とかケツマンコって言うんだよ。もう一回言い直してみて」
「…………メス、惣流・アスカ・ラングレーの処女マンコはご主人様に捧げる事が出来ました。……まだ処女ケツマンコが残っています。……どうか今一度…哀れにお思いならばお情けをお願い致します……」
「うん、良く出来ました。それじゃ、使ってあげるよ。」

アスカはあまりの情けなさで涙が零れそうなのを平伏する事でシンジから目線をずらして誤魔化し、身体を180度入れ換えるとアナルを大きく広げ「お願い致します、ご主人様」とシンジを誘う。シンジもその声で「判ったよアスカ、使ってあげる」と広げられたアナルに入れようとした。だが拡張が不十分なアスカのアナルはシンジのペニスがどうしても入らない。

「うーん、流石にキツイな、もうちょいなんだけど……マユミ、ほぐして、マナも手伝ってあげて」
「はい、シンジ様」
「はーい、シンジ様」

シンジは一旦アスカから離れるとレイの元に戻り、その身体を弄び楽しんでアスカをマナとマユミに託して待つ事にした。マユミとマナはシンジの命令の従ってアスカに近づき、マユミはアナルを舌で舐めほぐし始める。マナは左手で乳房をやわやわと揉み、右手でマユミが使っていたバイブレーターを掴むとヴァギナへと入れた。

「!!!」

そしてマナとマユミによって20分ほども嬲られる。今一度充分に濡れてシンジを受け入れる身体に戻されたアスカはシンジに懇願する事となった。

「ご主人様、お待たせ致しました、もう大丈夫です。……お情けをお願い致します」
「そうだね、飼い主を待たせるペットってのはあんまり感心しないな。アスカはもうちょっと頑張らないとね」
「…………」
「じゃ、いくよ。思い切り広げて」

アスカは両手に力を込め、背筋を伸ばして腰を高く掲げる事でシンジの言葉に応える。

(ぐぅぅ〜、い、痛い、キツい、お願いッ!早く全部入って!)

普段の食事に混ぜられた催淫剤やホルモン剤によって、気付かないうちにアスカは発情しやすく、また女体も柔らかくなっている。そしてアスカのアナルは前日から続く拡張と、また軟膏に混ぜられたリツコ特製の催淫剤と、マナとマユミに揉み解された事でかなり柔軟となり広がっていたが、流石に規格外なシンジのペニスはキツいようだった。

「困ったね〜、アスカも頑張ってくれているんだけど……」

(痛い!キツいのよっ!入るわけないっ!!だ、だったらこれ以上入れようとしないで!!!)

「予定もあるし……しょうがない、ちょっと強引にいくよ。アスカ、思いっきり息を吸って、それから思いっきり吐いて……吐く時に出来るだけ力を抜くんだ。僕が合図したら思いっきり吸って、もう一度合図したら息を吐きながら力を抜くんだ。出来るね?それじゃ、いくよ!」
「!?」

シンジはアスカの右の尻肉を思い切りスパンピングした。

(い、息吸わなきゃ!)

アスカが思い切り息を吸ったのを確認したシンジは再度右の尻肉を思い切りスパンピングする。

(は、吐いて、そして力を抜く!)

アスカが力を抜いたのを確認すると、シンジは今までよりも力強く腰を突き出した。すると何センチか、よりアスカのアナルにペニスが埋まっていく。

「お、いい感じだね〜、この調子でいくよ、アスカ。力を入れたままだと切れるから気を付けてね」
「!!!?」

尋常じゃない圧迫感と痛みでしゃべる事も出来ないので抗議も出来ない。アスカに出来る事はシンジの合図を正確に読み取って呼吸をし、力を抜く事だけ。

「うーん、入ったのはいいけど動かないね」

シンジのペニスを最後まで受け入れたアスカは目を見開いて口を小さくパクパク動かし、声にならない声を上げていた。酷い痛みと圧迫感は相変わらずなので、痛いとか早く抜いて欲しいとか色々言いたいのだが、力を抜いている状態なので目を閉じる事が出来ず、少しでも動くと更にアナルの奥まで圧迫される為にしゃべる事が出来ない。

「……レイ、残念だけど今日は此処までだよ、開通は出来たんだから後日に期待かな」
「……仕方が無いわ、それ以上すると碇君のチンポが傷ついてしまうもの」
「だね、それじゃあアスカ、合図するから力を抜くんだ。さっきと同じ要領だよ」
「!!??」
(やっと終わる!?)

目を見開いたままゆっくりとシンジに振り向き、その意思を確認したアスカは顔の向きを正面に戻してシンジの合図を待つことにした。

(やっと終わる!!!!!)

シンジは「じゃ、いくよアスカ」と言って右手を大きく振りかぶり、そして振り下ろした。


時間を掛けて何度も何度も再度シンジから尻肉にスパンキングされ、ようやくシンジのペニスを抜いたアスカのアナルはぽっかりと大きな穴のままでしばらく閉じない、それがアスカには判ってしまう。
シンジはマナに後始末させるとマナと共に浴室に消えていた。マユミはアスカのアナルに治療を施している。アスカは疲れきった表情でマユミに治療されるがままで、半ば放心状態にいる。レイはそんなアスカを見下したまま苦言と、今後の予定を言い渡した。

「……アスカ、飼い主様のチンポを受け入れられないペットなんて聞いた事ないわ……そんな事じゃいらないって捨てられる、危機感を持ちなさい。……それからアスカのケツ穴は少し筋が傷ついている、鍛えないといつか切れるわよ。垂れ流しがいいならそれも構わないけれど、治ったら直ぐに訓練が必要」
「…………」
「……これからの予定だけど、アスカはペットとしての宣誓と、契約書に押印をする。それが終わったら食事と身体を洗ってきなさい、日付が変わる頃までお勉強」
「…………」
「…終わったら休む事を許可する、明日は基本的には一日お勉強、そして月曜日は私達と一緒に登校。……土曜日、日曜日と留守にして月曜日の朝も不在となればキョウコさん、不審に思うでしょうね。…上手い言い訳を考えときなさい、宣誓が終わったら聞いてあげるから。……考え付かないようだったら私達から連絡するから必要ないかも知れないけど」
「…………」
「……アスカ、聞いてるの?判ったなら返事しなさい」
「……はい……」
「…そう、それじゃあこれが宣誓の内容と契約書よ。碇君達が戻ってくる前によく読んで覚えときなさい、そして署名をするの」
「はい……」
(…宣誓と契約書か……アタシ…どんな宣誓して契約する事になるんだろう……)

アスカはマユミに治療されるがままでレイからの通達を聞き、四つん這いで高く腰を掲げた情け無い格好でレイから書類を受け取る。浴室から上がったシンジとマナは白いバスローブを着込んで豪華なソファーにマナと並んで腰を落とし、ワインを空けながら楽しそうに談笑している。シンジとマナの入れ替わりにレイとマユミが浴室へと消え、一時間ほどで同じく白いバスローブを着込んだ首輪のレイと、全裸に首輪のままのマユミが浴室から出て来る。レイはシンジを挟んでマナと逆側に座り、学校の事や将来の展望等の会話に加わる。マユミは席を外したが10分ほどで戻ってきて、換えのワインやおつまみをテーブルに並べ、シンジの目線を察して後ろに控えて立った。
アスカはアナルとヴァギナ、特にアナルの痛みと違和感に意識が持っていかれるのを精神力で押さえ込んで書面を読む。内容を読んで顔面蒼白となるアスカだが、レイより「アスカ、これで署名をしなさい」とペンを渡され意を決して署名し、更に内容を覚える為に読み続けた。だが雰囲気が変わったのを感じて顔を上げるとシンジ達がアスカを注視しているのに気付く。

「さ、アスカ、誓いの言葉は大きい声であればあるほどいい。出来る限りの大声で誓うんだ」
「…………」
「宣誓するんだから立ってもいいよ。胸を張って、背筋を伸ばして」

正気の沙汰ではない宣誓と契約書だがアスカはやらなければならない。シンジ達はやるといったら何でもやるとアスカは思っている。アスカがここに監禁されてレイ達は幾つか気になる事を何気ない感じでしゃべり、アスカの反応を窺って意味ありげに笑みを浮かべた事が何回かあった。

曰く
―アスカのお母さんってお若いし奇麗だよね〜幾つなんだろ?
―……ヒカリがジャージに気があるのは間違っている。間違いを正すのも友人の役目……
―そうですね。でもそれは個人の趣味というものですから……。お姉さんで大学生のコダマさんも、妹さんで中学生のノゾミさんもやはり趣味が悪いのかしら?

明らかにあからさま過ぎる。ここに監禁されないで昨日まで学校で聞いていたならアスカも同意してそこから話も盛り上がった事だろうが、今は違う意味にしか取れない。つまりはおとなしく言う事を聞かないと生贄にするぞ、と。
おとなしく従っていて状況が好転する訳もないが、とりあえずは月曜日には開放されるとの事。開放されてから何か材料をつかんで反撃し、あるいは逃げ出す。か細い糸だがアスカは今、それに縋り付くしかなかった。

(…アタシこんな契約書を読み上げるの!?こんなのまともじゃないっ!!そ、それにこの印って何よっ!それでも読まないとまたお仕置きされるっ!許されるとも思えない!!そ、それにママやヒカリが巻き込まれてしまう!?…………よ、読み上げるしかない!っいくわよ!アスカッ!!!)

アスカが考えを纏めて決断し、宣誓しようと意を決し顔を上げると、レイと目が合ってしまい、レイは「…アスカ、始めなさい」と声を掛けてくる。アスカはレイの心の奥底を覗き込むような目が怖くて堪らなく、反射的に背筋を伸ばし、胸を張って自分で思っていた以上の声で宣誓を始めた。







03

「宣誓!

私、惣流・アスカ・ラングレーは未熟なメスである事を自覚し、飼い主様である碇シンジ様の誇れるペットとなるべく、誠心誠意努力致します!ペットとして躾けて頂く代償として飼い主様の命令には如何なる事でも服従する事を誓い、飼い主様の言いつけは絶対である事を忘れない為、飼い主様にメス、惣流・アスカ・ラングレーの希望を書面として提出し、永遠の忠誠の証と致します!

20××年〇月△日! 惣流・アスカ・ラングレー!!」

必死の思いでアスカは全裸に首輪、直立不動の姿勢で宣誓をすると、シンジは「良く出来たねアスカ。それじゃ契約書の方も続けて」とアスカに微笑みながら語り掛けてくる。アスカには拒否の権限などあるはずもなかった為に続ける。流石に長かった為に覚えきれず、書面を目の前に突き出し、表彰状を読むかのように宣誓書に輪を掛けて異常な契約書をアスカは大声で読む事となった。


「家畜契約書!

この契約書は私、惣流・アスカ・ラングレーが自分の意思でその人権及び財産を含む存在の全てを碇シンジ様に譲渡し、その代償として飼い主様である碇シンジ様に厳しく躾、及び飼育して頂く為の契約書です。飼い主様の如何なる指示、命令でも従う事を誓約する物であり、その結果如何なる事態が発生した場合でも、それは全て惣流・アスカ・ラングレー本人に責任の所在が帰属する事を認めます。
この後に書かれる内容は、全て惣流・アスカ・ラングレー本人が自らの意志で、家畜となる為その心構えを箇条書きに書き綴った物であり、遵守する事を誓う物です。

第一項、惣流・アスカ・ラングレーはこれよりその名前を捨て家畜として生きます。家畜として生涯を掛けて、飼い主様に尽くし従う事を誓います。
第二項、家畜の呼び名は飼い主様が決めた物を、法律的不都合が出ない範囲で生涯使用し、名乗り続ける事を誓います。
第三項、家畜は人間ではありません。よって私物を必要としない為に家畜の所有する物一切を放棄して飼い主様に譲渡します。
第四項、家畜は人間ではありません。よって一切の権利を放棄し、飼い主様の所有物であるある事を自覚して一つの物として存在する事を誓います。 
第五項、家畜は飼い主様の所有物である事に誇りを持ち、道具としての全ての穴、体型等について細心の注意を払い、常に最適の状態を保つ為に日々精進する事を誓います。
第六項、家畜は何時如何なる場合に於いても飼い主様の命令を絶対とし、如何なる命令でも速やかにその指示に従い遂行する事を誓います。
第七項、家畜に自由はありません。排便、睡眠、食事、入浴、自慰等全ての行為に於いて飼い主様の命令、指示に従い、管理される事を喜びとする事を誓います。
第八項、家畜は生涯一切の着衣を付けず、全裸で居る事を基本とします。飼い主様の指示がある場合にのみ指定の着衣を付ける事を誓います。
第九項、家畜は飼い主様の利益を常に尊重します。その為飼い主様の指示を迅速に遂行する事、飼い主様を楽しませる事、飼い主様に不利益が及ばない様にする事を常に思考し続ける事を誓います。
第十項、家畜はたとえ苦痛に感じる事でも喜んで全てを感受し、快感と感じられる身体となる様に努力し、如何なる躾も喜んで受け入れる事を誓います。
第十一項、家畜は人間ではありません。よって犬、豚、馬等あるゆる動物との交尾を望み、家畜の持つ全ての技術を用いて喜んでご奉仕する事を誓います。
第十二項、家畜は飼い主様、及び飼い主様の指示された方に罰せられる時、どの様な事であろうと喜んで受け入れる事を誓います。
第十三項、家畜は全ての事に飼い主様の許可を必要とし、家畜が行った事全てを報告する事を誓います。
第十四項、家畜は飼い主様、及び飼い主様の指示された糞便、体液等を全て最上の物として一滴も余すこと無く美味しく頂きます。家畜を人間便器として利用して頂く事を望み、糞尿や体液等を全て浴びる事を誓います。
第十五項、家畜は一切の避妊をせず使われる事を自覚し、それによりもし妊娠等の事実が起きたとしても、家畜の責任として処理する事を誓います。
第十六項、家畜は飼い主様の所有物であり、家畜の一切の合意の必要無く人体の変形や改造、生涯消える事のない傷や、ピアス、入れ墨、焼印等、その行為により生命に危険が及ぶような事でも喜んで受け入れ、全て家畜自身が望んで施して頂いた行為であると認める事を誓います。
第十七項、家畜は飼い主様より第三者に譲渡された場合、本契約書の内容で新しい飼い主様に忠誠を尽くす事を誓います。
第十八項、この契約書の解釈については飼い主様の解釈が正しいとし、加筆、変更を行える者は飼い主様のみとして、その変更に対して一切の抗議や反論を唱え無い事を誓います。
第十九項、この契約書の有効期限は家畜が署名押印した時点から効力を発揮します。
第二十項、この契約書は原則として破棄する事が出来ない物とします。双方、あるいはどちらかの死を持って終了するか、飼い主様が解約するまで有効とし、解約後も飼い主様の意志でどの様な状況及び状態でも復活し、その他一切の事を放棄する事を誓います。

以上の契約の証として、本契約書一通・写し一通を作成し、押印されたものを飼い主様、写しを家畜が保管するものとします。

20××年〇月△日
飼い主様 碇シンジ様
家畜   惣流・アスカ・ラングレー!」

家畜署名 惣流・アスカ・ラングレー

口マンコ印         マンコ印          ケツマンコ印










アスカの宣誓中には常に睨む様にしてレイが重圧を掛け続けた。小声になりそうなのを必死の努力で跳ね返して家畜契約書を読み終えたアスカは絶望感に支配された。、絶望感の後には惨めさが、情けなさが、そして悔しさがアスカを襲い、顔を伏せて涙を堪えているとレイがアスカを拍手で讃えた。マナとマユミもそれに続く。

「……おめでとう、アスカ。後は押印すれば貴方も碇君のペットになれる……でも、まだ見習いだから精進するのよ」
「アスカ、おめでと〜」
「おめでとうございます、アスカ」
「おめでとう、アスカ。後は押印だけだね……マナ、持ってきて」
「はい、シンジ様」

シンジの言葉にマナが部屋から出て行くがまた直ぐに戻って来る。その手には大き目の深皿があって、ソレをテーブルの上に置く。中の液体はアスカの破瓜の血とシンジの精液の混合された物で、薄いピンク色をしていた。何を持ってきたのだろうかといぶかしんだアスカが深皿を注視し、薄いピンクの液体である事を確認していると、いつの間にかアスカの両脇にはマナとマユミがいた。

「……マナ、アスカの身体を押さえなさい。マユミはアスカの顔を固定させて……」
「!!?」
(アレってもしかして……それに顔を固定させるって……)

いやな予感がして顔を振り、嫌がるアスカだが、それをマユミが「行儀が悪いですよ、アスカ」と叩いて黙らせる。マユミは何度も何度もアスカを叩き、おとなしくなったのを確認すると顎を掴んで固定させる。動けないアスカの唇にレイは「…まず、口マンコからね」と近づき、血と精液の混合液を指を二本使って丹念に刷り込む。テラテラと輝く唇に紙を近づけ、レイはアスカにキスをさせた。

「……マナ、マユミ、アスカを吊り下げて脚を大きく広げさせて固定させて。固定させたら二人ともアスカの脚を押さえて」

二人はレイに返事を返すと天井にある滑車を使ってアスカを吊り下げ、脚を鎖を使って大きく広げさせた上でそれぞれ一本ずつ脚を押さえてレイに合図を送る。準備が出来たと判断したレイは「…後はマンコとケツマンコ」と呟きながらアスカへと近付いて行く。嫌がるアスカを押さえつけて押印をさせ、レイはアスカに「おめでとう、アスカ」と讃え、シンジもまた「おめでとうアスカ、でもまだ見習いだからレイ達の言う事を良く聞いてしっかり勉強するんだよ」とアスカに言い置き、この後の調教をレイに委ねてゲンドウの下へと向かった。



◆ ◆ ◆



ゲンドウはゲンドウの私室に入ってきたシンジを見て「くっくっくっ、シンジ、調子はどうだ?」とアスカの調教について進捗状況を問い質す。ただしゲンドウにはシンジの表情や態度から進捗状況の想像はついている。だから確認と言うよりただ天気でも聞くような感じで尋ねた。

「概ね順調だよ、アスカは正式に僕のペットにしたから、まだ見習いだけどね…キョウコはどうしたの?」
「アレは今、冬月のところだ」
「冬月って第三新東京市長の冬月さん?」
「そうだ、今日冬月が来た。それでキョウコを気に入ったらしい。キョウコには再調教の必要があるが俺は忙しいからな、調度良いから貸す事にした。くっくっくっ、こうでもせんと俺も体がもたんよ」
「そう、じゃあ僕はこれでもう寝る事にするよ」
「ああ、ご苦労だったなシンジ」
「それじゃあね、父さん」

ゲンドウへの報告、これはシンジにとって必ずしも必要な事ではない。ゲンドウはシンジに全面的な信頼を置いており、「シンジ、俺に報告など不要だ。失敗さえしなければ良いし、俺はシンジを信じている。ただ何か困った事でもあれば連絡する様にすれば良い」と設備や人材の使い方も全てシンジの考えを尊重しているからだ。今回はアスカの母親であるキョウコがゲンドウのペットであり、その為に相談した方が良いと判断しているに過ぎない。もっともシンジもゲンドウの経験や手腕を期待して報告する事が多い訳だが、そんなシンジが監禁部屋を出てゲンドウの元にいる時、アスカはレイより質問を受けていた。

「……アスカ、キョウコさんへの理由考えておいた?」
「!…………」
「…アスカ、早く言いなさい」
「……申し訳ありません、考え付いていません」

勿論キョウコに心配を掛けない為、シンジ達の支配から逃れる為の足がかりになれば、とアスカは色々思考してみたのだが上手い言い訳は考え付かなかった。シンジの事もレイ達の事も細かい事も知らなかったから、マナの言う“遊び”や“勉強”での言い訳は思い付かなかったし、何よりレイが怖くて“宣誓”や“家畜契約書”を覚えなければとの思いが先に立った。良い言い訳を思い付いても結局はレイ達の許可が下りなければ同じ事だと達観してしまったのもある。

「……そう、ではアスカ。あなたは日本に来て私達と言う親友が出来たの。それで碇君に挨拶しにきたら私達が碇君と一緒に暮らしている事を知った。……私達とのお話に夢中になったアスカは碇君の家に泊まって色々教えて貰ったり一緒に遊びたい思った。……キョウコさんに何か言われたら素直に謝っておきなさい。そしてこれからも此処に来る事は止めない、特に週末は此処で過ごす事を言っておく事……判った?」
「……はい」
「…マナ、碇君に報告して、それからついで食事の用意をするように伝えてきて」

マナはレイの言葉に「判ったよレイ!」と答えてアスカの監禁部屋を出て行くと、マユミは監禁部屋の入り口に持ち込んでいた大きな紙袋を取りに行った。それでマユミは紙袋から重ねられた金属性のボウルを取り出し、手元に残すとレイに残りを手渡す。
マナが戻って来るといくらも経たないでメイドが「失礼致しますシンジ様、お食事の準備に参りました」と現れたので、テーブルには屋敷のメイドが運んできた食事が並べられていた。それでレイとマナはアスカに食事するように促し、マユミもアスカと並んで座り、一緒に食事するように促す。

「アスカ、お腹も空いたし喉も渇きました。だから早く頂きましょう」
「…………」
「アスカ、遠慮しなくてもいいんだよ。御代わりは一杯あるから遠慮しないで言ってね」
「…………」
「……アスカ、早く食べなさい」
「っ…………」

パンにメインのレアに焼かれた肉、透き通った何かのスープにサラダ、フレッシュジュースにミネラルウォーター。シンプルだが上質の材料を手間隙掛けられて作られたであろう品々で、もの凄く美味しそうでアスカは並べられた料理を食べたく思う。

もう夜も遅い。監禁されてからのアスカは加持に案内された部屋で少量のパンと、パスタやソーセージ等を取り分けて軽く一皿、それからサラダ。次の日は午後になってからスープしか与えられておらず、アスカは酷い空腹を覚えていた。のみならず、激しい調教を受けていたのだから尚更だ。
水については要所要所でコップで飲ませてくれたが、激しい運動と脂汗をかき通しだったのでまるで足りずに乾きも酷い。
しかし用意されている食事は二人分であり、ソファーに座っているのはレイとマナ。アスカはそれを正座させられて見させられており隣にいるのはマユミ。
アスカの目の前には銀色の金属で出来た大きなボウルに入れられた半生タイプのドッグフード、同じく銀色の金属で出来た大きなボウルに入れられた水。隣のマユミも同じく金色と金色の器にドッグフードと水。アスカと違うのは少し使い込まれた感じである事。

アスカにも状況は理解できる、でも理解したくはない。マユミから紙袋を手渡されたレイは銀色のボウルを重ねて渡し、その一つに水を汲んでいる様に言いつけたのだから。その上残ったボウルを掲げろと命令し、アスカが従うとそこにドッグフードを入れたのだから。
つまりシンジ達はアスカにドッグフードを食べろ、しかも犬のように食べろと言っている。そんな事をアスカは理解したくはない。

(……アタシが食べるのはドッグフード…)

アスカは情けなくて涙が零れそうになる。この屋敷に入っても昨日まではまともな食事だった。起きてから与えられた食事も粗末ではあり、床に置かれてそのまま食べる事を強いられたが確かに人間の食事だったのに、今許されているのは犬の食事で姿勢も犬。正しくペット、家畜の扱い。
何時までも黙っていて許されるほど甘くないのは散々思い知らされている。逡巡を押し殺して覚悟を決め、アスカは俯いていた顔を上げてマユミを見、それからマナを見、最後にレイと視線を合わせる。アスカと視線を合わせたレイはアスカに言った。

「……アスカ、アスカは碇君のペットなの。ペットとは動物、家畜、ヒトと同じ食事なんてありえない、…ペットは飼い主様である碇君の言いつけを守って、与えられる食事を感謝して頂くだけで良い、…初めてのアスカに食事の作法を教えてあげるからマユミの言う通りにしなさい、…マユミ」
「はいレイ様。アスカ!」
「……はい」

返事をしてからアスカはマユミの方に向き直り、背筋を伸ばして視線を合わせ、マユミの言葉を聞く体勢を整えた。

「アスカ、まずは食事を与えてくれる飼い主様に大きく一礼します。今シンジ様はいらっしゃらないから代わりにレイ様。レイ様もいらっしゃらない時はマナ様。お二人がいらっしゃらない時、他に誰かいらっしゃる時はその方にお礼を言います。もし誰もいらっしゃらなかったらシンジ様のお姿を思い浮かべながら器のお食事にお礼を言います。
食事を頂く時はケツを高く掲げた姿勢でです。芸を求められたり、指示があったりしたらご命令通りに」
「…………」
「それから手を使う事はしてはいけません。手を使って餌を食べる家畜なんていませんから当たり前ですね。食べ終わったら感想を言って、もう一度お礼の言葉を言って一礼します。残すなんて持っての外ですから絶対にしない事!」
「…………」
「それに食べている時に喋ってはいけません。但しシンジ様達に話し掛けられたら即座にお答えする事。……こんなところですね、何かありましたら教えてあげますし、アスカも判らない事があったら何時でも言いなさい」
「…………はい……」
(…ある程度は想像はしていたけど……)

アスカの想像は外れる事はなく、むしろ想像していた以上に惨めにアスカは“餌”を食べる事なってしまい、マユミは「アスカ、今から私の言う通りにしなさい」と言うと姿勢を改めてレイの方に向き直り、「レイ様、お食事ありがとうございます。感謝して食べさせて頂きます」と言って大きく一礼した。

「!?」

アスカは慌ててレイの方に向き直り、大きく一礼してから「レイ様、お食事ありがとうございます。感謝して食べさせて頂きます」とマユミの言葉を繰り返した。悔しくて情けなくて惨めで、でもアスカ食事としてドッグフードを食べなくてはならない。覚悟を決めて、マユミが食べ始めたのを見てアスカもドッグフードに口をつけた。

(……美味しくない……味も薄いし食べた事無い変な味……)

「……マナ、私達も頂きましょう」
「そうだね、いっただっきっまーす!」
「…マナ、はしたないわ」

レイはアスカが食べ始めたのを確認して自分も食べる事にしたのだが、マナの言葉にレイは軽く眉をしかめて注意をした。

(マズい、美味しくない……こんな物しか食べさせて貰えないなんて情けない……レイとマナが食べている物を食べたい……)

金属のボウルとフローリングの床とが擦れ合う音がする。そちらをを見れば美味しそうに食べるマユミがいる。それを見て惨めさが助長されたアスカは食べる事に集中し、周囲の状況を忘れる事で惨めさを覆い隠そうと試みた。どちらにせよ食べなければ許されないのだから。

(………お腹はペコペコなのに……食べたくない……フレークみたいな物だと思うしかない。けど、……食べたくない)

もそもそと、ゆっくりゆっくりドッグフードを噛み砕き、渇きを潤す為、ドッグフードを飲み込む為ににぺちゃぺちゃと水を舐め、惨めな食事が残り半分ほどになったところで「カラン」と音がしたのでアスカが振り返ると、マユミが器に顔を突っ込みドッグフードの欠片をねぶるように舐めている。レイとマナの方を振り返ってみると時折マナがレイに話題を振り、レイが応じる形で楽しそうに談笑を続けており、アスカには自分と同じく半分ほどは食事が進んでいると思われた。

「レイ様、食事が終わりました。美味しかったです、ご馳走さまでした!」

マユミの声にまた振り返るとマユミはレイに平伏して感謝の言葉を述べている所であり、それが終わると正座に座り直して背筋を伸ばしてじっとしている。そこで視線を金属のボウルに戻し、動きを止めてドッグフードをじっと見つめているとレイが声を掛けてきた。

「……アスカ……飼い主様を待たすペットは良いペットとは言えないわ、もっと早く食べるようにしなさい」

(!?っ、もしもレイよりも食べるのが遅くて待たせるような事にでもなったら……)

そう思い至ったアスカは屈辱感と嘔吐感を無理やり抑え込み、今までに無い速さで食事を再開させる。

(これはフレーク、フレークよアスカ、食べなくちゃいけないんだからアタシは食べるだけ)

吐きたいのを堪えてアスカは何とかレイ達よりも早く食事を終わらせる事が出来た。平伏し、食事が終わった事を感謝の言葉と共に「レイ様、ありがとうがいました。美味しかったです、ご馳走様でした」と言い、それから正座に座りなおしてレイ達が食べ終わるのをアスカは待った。しばらく正座のまま待っていると、やがてレイとマナの食事も終わる。食事の終わったレイはアスカの方に向き直り「マユミ、後片付けの連絡を入れた後アスカをお風呂に入れてきて、それでマナも手伝ってあげなさい」と命令する。

「はい、レイ様」
「了解!アスカ、食器を持って着いてきて」
「!?」

一瞬食器とは何か判らなかったアスカだが、多分この金属製のボウルの事だろうと思い至った。直径が30センチほど、高さも10センチ以上ある、かなりの大きさのボウルだったのでそれぞれ片手に持つのも難しく、重ね合わせて持ってマナの後に続く。見ればマユミも同じ様にボウルを重ね合わせて持って移動し、内線で何処かに連絡を入れている。洗うのなら何で他の食器と一緒に洗わないのかと疑問に思ったアスカだが、食器と言うからには多分これからはこの金属のボウルでしか食事を許されないのだろうとアスカは思った。

(……アタシはもうこの屋敷でまともな食事はさせてもらえないんだろうな)

絶望を胸に浴室へと入っていったアスカは「じゃあ、アスカ、まずソイツを奇麗に洗って!」とのマナの指示に従いボウルを洗う。金属製で水と半生のドッグフードしか入っていなかったボウルだ。お湯を使えたので直ぐに奇麗になる。浴室は広く物を置く台のような物は沢山あり、軽く水切りをしてからアスカは金属のボウルを重ねて置く。そこにマユミも入ってきてマナに失礼しますと挨拶し、それから同じ様に金属のボウルを洗ってからアスカの物の隣に置いた。

「じゃ、アスカ、奇麗にしてあげる。四つん這いになって脚を大きく広げて。マユミ、用意して」
「はい、直ぐに用意しますマナ様」
「!?」

アスカは今までにも何度かこの浴室を使っていたが、その時アスカには周囲を良く観察する余裕が無かった。その為か気付けなかったが「直ぐに用意する」とマユミは言い、その行き先を注視するとそれは浴室の中だ。
いきなり浣腸すると言われたのにも吃驚して絶望したが、浴室にはいくつか填め込み式の扉があり、マユミが開いた大きな扉には浣腸具が置いてあった。いつか見た大きな金タライも重ねられて其処にある。

驚きで声が出ないアスカを他所にマナとマユミが手早く浣腸の準備を「アスカ、準備できたよ〜」とマナが話し掛けてきた。その声に我に返ったアスカは慌てて四つん這いとなって自分のお尻に手を添える。アスカへの浣腸は傷ついているアナルに配慮して極薄いものではあり、固形物がなくともそんな事アスカには関係がない。腸壁は傷ついていたのだし、我慢なんて出来なく脱糞の瞬間は痛くて堪らない。それでも何とか浣腸を終わらせたアスカはマナとマユミによって髪を洗われ、破瓜したばかりである事を考慮してヴァギナをそれなりに、アナルは軽く、そして全身を入念に洗われた。その後温めのお湯にゆっくり浸かり、バスタオルで身体を拭かれてから、金属製のボウルを手にレイの元に戻る。レイの元に戻ったアスカはマユミと並んで正座し、レイの言葉を待つ。

「……アスカ、これからの予定を連絡するわ。今日は疲れただろうからこのまま休んでも構わない。明日もあるのだからゆっくりと体を休める事。……起床の時間にはこちらから此処に来るから気にしなくていいわ、マユミから治療を受けておきなさい」

その言葉にアスカは心からほっとした。やっと一日が終わったのだ。しかし、その後に続く「……それからアスカ、そのボウルはアスカの便器にもなる。毎日使うのだから常に持ち歩きなさい」と言うレイの言葉には唖然とし、その意味を理解すると激怒した。

「!!!??……っふ、っふっざけんじゃあないわよレイ!!!そんな事出来る訳無いじゃない!!い、言うに事欠いて“便器”!?“毎日使う”!?だ、だから“常に持ち歩きなさい”!!?ア、アンタ一体何考えているのよっ!!いい加減にしなさいよッ!!!」

やっと一日が終わったと安心したところで言われたレイの言葉。瞬間頭の血が沸騰して思わず立ち上がり、アスカはレイに掴みかかろうとする。レイはその言葉と態度にスッと目を細めてアスカを睨み付けて立ち上がり、手にしていた紅茶の入ったカップを中身ごとアスカに投げつけた。

「!?ッぐぁ、あっッ!」

それはアスカの乳房へと命中し、アスカはカップの当たった痛みと、降り掛かった紅茶の熱さを反射的に胸を押さえる事で堪える。その腕を誰かに掴まれ後ろ手にねじり上げられ、振り返るとそれはマユミだった。
その間にマナがアスカの元に辿り着き、顎を掴んでぐいと引き寄せる。マナは冷ややかな目でアスカを一瞥し、マユミに目線で合図を送ると思いっきり右手を振りかぶって、手加減の全く無い張り手をアスカに食らわす。
マユミが手を離した為にアスカは二メートルほども吹き飛ばされる。吹き飛ばされた先にはアスカの食器と便器があって派手な音を立てて転がった。

「…………アスカ」
「!?」

その声に我に返ったアスカは自分のしてしまった事、されてしまったを理解し、感覚がおかしくなってしまった顎、叩かれた左頬を押さえながらその声に恐る恐る振り向いた。

(怖い…レイが怖い……身が震えて止まらない…………左の頬が痛い……)

そこには目に強烈な怒りを宿したレイがアスカを見下ろして立っている。

「……アスカ、躾が足りなかったみたいね。碇君に宣誓したにも拘らず刃向かうなんていい度胸しているわ、少し甘く扱いすぎたみたいね……」
「…………」
(ど、どうしよう?アタシ……今からどうなっちゃうの!)

「マナ!マユミ!」
「「はい!」」
「縛り上げて固定させなさい!それからマユミ!」
「はい!」
「素直で無い家畜には従順になるように躾をする必要があるわ!鞭を持って来なさい!」
「はい!」

アスカはマナに頬を押さえる腕を捻りあげられてそのまま立たされた。アスカにはレイを見る事が出来なく、それで俯きレイ達の言葉を聴いている。だがそんなアスカに構わずレイは続ける。アスカの顎を強引に持ち上げ、アスカの目を見ながらレイは言った。

「……私が甘かったわアスカ、…アスカがこんなに強暴だったなんて……」
「…………」
「アスカの身分は家畜!碇君のペット!それも見習いだって事を骨身に沁みるまで理解させて上げるわ!覚悟しなさい!!」
「…………」

そこまで言うとレイはアスカから視線を外した。マナはレイの視線の先にあるものを見てその意思を了解し、アスカを引き立てていく。そして戻ってきたマユミと共同してアスカを縛り上げていく。アスカはマユミによって全身余すところなく何かのクリームを摺り込められた後に両手を纏めて天井から吊り下げられ、脚を肩幅に開かされ、スチールのベッドに身を預けるような体勢で固定された。

(い、一体何されるんだろう?鞭で思い切り叩かれる?)

頭に血が昇ってしまい、思わずレイに反抗してしまった事をアスカは心から後悔していた。
今のアスカは天井から吊り下げられていてはいるが、脚が浮くような体勢ではない。天井からの鎖にはかなりの余裕があり、身を起こせば縄が手首に食い込む事は無い。しかし、脚は肩幅で固定されて全く動かす事は出来ない。
金具によって脚を開く事も閉じる事も出来ないようにされて膝立ちにされ、足首もパイプと縄によって動けないように固定され、金具から伸びる鎖はスチールのパイプに繋がれ、アスカとベッドは半ば一体化している。

(っ怖い!アタシ動けない!マナとマユミが鞭を持っているのは判るわッ!!だ、だって見えたし今も風を切る音が聞こえるものッ!!でもッ!アタシは後ろを振り返る事が出来ないわッ!!っだってレイがアタシの顎を掴んで!ッそれでアタシの目を見ているんだからッ!!!!)

レイはアスカに「……アスカ、始めるわ、反省して心を入れ替えなさい」と宣言すると、アスカの顎を掴むのを止めて退き、マナとマユミへ視線で合図を送った。

「ッッ!!!ひっぐぐぐぅぅぅ……………………………ッ!!!??」

マナとマユミは交互に鞭を振り下ろす。大蛇のごとき凶悪な革の一本鞭でアスカは打たれ、アスカは歯を食いしばって悲鳴をかみ殺した。そんなアスカを見ながらレイは思う。

(……私は間違っていた。アスカはお猿さんと一緒……言葉で言っても判らない、身体で覚えさせるしかない)

アスカは後ろ左右をマナとマユミ、正面にはレイで囲まれている。マナとマユミは各々得物を手に、淡々とアスカに苦痛を与えていく。左右から二本の鞭がしなり、アスカの柔肌を打ち、白く透き通る肌に真っ赤な線が出来ていく。耐え難い痛みに悲鳴を噛み殺し、必死に苦悩をアスカは飲み込んだ。

「ひぐ、ぐぐぐぅぅ………………んんぅうんっ!!!!???」

鞭だけではなく、露出した肌にレイは溶けた蝋燭を垂らしていく。

「ッ!!?」

熱さにビクンと身体が跳ねるが、レイはアスカの髪を掴んで顔を上げさせ動く事を許さない。何とも痛々しい光景がそこに出来上がり、マナとマユミは蝋が固まるとすかさずそれを鞭で剥がしていく。

「アスカ〜、もう立派に見習いになれたと思っていたんだけどね〜」
「レイ様に逆らうなんて、シンジ様にも逆らったかもしれません。厳しく躾けないといけませんね」

レイは結果的にだが、アスカが逆らってくれて良かったかも知れないと思っていた。ただ罰を与えるだけだと萎縮した詰まらないペットしか出来上がらない。シンジが気まぐれでアスカを嬲るのは当たり前の事だから問題はないが、任されたからには理由が無いと罰を与える事は出来ない。大事な事はアスカが自発的に行動出来るように躾ける事だからだ。

(……そう、これで少しでもアスカが反省するのなら……悪くない)

「ひぐぅ!ひぃっ、ああぁぐぅぅ!!」

アスカが少しずつ声を出すようになってきた。だが、まだまだ我慢しようとの意思が感じられる。そこでレイは視線で合図を送り、マナとマユミに鞭を振るう手を止めさせた。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……………………?」

鞭の洗礼が止まり、髪を掴む手も離された。理由は判らないがこの隙に身体を休めようと思い、アスカは顔を伏せ、肩で息をして呼吸を整えようと試みる。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ッッ!!?」

またもや髪が引っ張られ、それはこれまでにない強さ、力を抜いていたアスカは身体全体を起こされた。

「ッっ!!!??」

敏感な乳首と乳房全体に蝋が垂らされる、堪らず身をよじり熱さを訴えるアスカだがレイは許さない。

「ッひひぃぐぅぅ、ああッ、っ熱いッ!!熱い!熱い!熱い!熱い!熱い!熱いッ!!!!!」
「……黙りなさい!」
「あひぃぃぃィぃッッ!!!??」

その状況で鞭の一撃を受け、アスカは堪らず悲鳴をあげた。

「ひぃ!!!あがあはぁッ!!?」

鞭が容赦なくアスカを襲い、レイも鞭を振るって胸全体と胸の先端の蝋を剥がしていく。

「あッ、がぁッ、あがあああぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!!!」

身をよじっても手首、足首、太腿と身体を固定されてアスカは動けない。マユミに身体を起こされたままのアスカはわずかに動く事も出来なくなっている。蝋を全て落としても、マナとレイは鞭打ちを続行した。

「!!?ッ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……………………!!?」

唐突に鞭の洗礼が止み、髪を引っ張られる事も止む、ほんの一時休めたアスカだが、またもや髪が引っ張られて身体を起こされ、そして蝋を垂らされ、固まるのを見計らって鞭打ちが再開される。

「ぐぁッ、があぁあぁぁ、熱い!、熱い熱い熱い!!!あつっぅッううがはがあッ!!ああっ、はがぁがあああぁあぁぁぁぁぁぁぁッ!!!かはぁあッ、あがぁぁぁうぅああぁぁぁっぁぁいいぃぁぁぁぁッッ…………!!!!!」

アスカにとってこんな苦痛は生まれて始めての経験だ。普通に生きて普通に死んでいけば、一生経験するはずの無い苦痛。浣腸も、拡張も、破瓜も、アナルでの破瓜も、勿論苦しかったがこれほどではなかった。
種類が違うと言うのだろうか、痛みの上に痛みを重ねられるとでも言うのか、身体の芯から衝撃が走り、鞭打たれたところが熱いと感じた後は耐えられない痛みが襲ってきて、衝撃と痛みが消え切らない内に更に痛みを重ねられる感じ。熱蝋は堪らなく熱く、我慢なんて出来ないのに動く事を許されない。敏感な乳首では熱で鞭打たれた様に感じ衝撃で何も考えられない。そしてそれを剥がす為に鞭打たれるのだから。
気丈だったはずのアスカは涙で顔をくしゃくしゃにし、堪える事など不可能な悲鳴を声高らかに叫んだ。

「お、おぅ、お願い致しますッ!!!!!、もう、もうお許し下さいッ!!!!!お、お願ッいぃぃぃぃッっ!!!???、あがッぁ、ひぃぐぅうぅぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」

レイは鞭を一旦止めて、鞭の柄でアスカの顎をぐいと上げさせた。

「……どう、反省はした?自分の身分が何であるか判った?」

アスカはカクカクとうなずいて首を振る。

「……そう、なら反省の言葉とアスカの身分を言ってみて……ちゃんと出来たら少し休ませてあげる」
「……レ、レレイ様!!!、レイ様に逆らったりして申し訳ありませんでした!!アスカは家畜です!メスです!み、見習いのペットです!!レ、レイ様に逆らうなんてどうかしていたんです!許してください!!こ、これからは心を入れ替えて身分をわきまえます!!決して逆らったりなんてしませんッ!!、ぅお願いします!お願いします!お願いしますッ!!!!!」
「……マナ、マユミ、アスカは反省したと思う?」
「うん、少しは反省したんじゃないかな?」
「……そうですね、少しは反省したんじゃないかと……」
「…そう、ではアスカは少し休ませる事にするわ…マユミ、治療してあげなさい」
「はい、レイ様」

(……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…………これで、少し、休める……)

レイの言葉にこれで少し休めると安心したアスカは手首の縄に体重を預け、ぐったりと力を抜いた。



◆ ◆ ◆



アスカがマユミの治療を受け、手首に体重を預けてぐったりとしているとシンジがやってきた。アスカの様子を見て確認する為に来たシンジはレイに問いかける。カメラの映像を見たシンジだが、なんでアスカが責めを受けているのか判らなかったからだ。

「レイ、ご苦労様、マナとマユミもご苦労だったね。…それでアスカがレイを怒らせるような事をしたみたいだからやってきたんだけど……アスカ、何をしたの?」
「…問題は無いわ。アスカが勘違いしていたみたいだから教えてあげているだけ」
「勘違いって…アスカ、何を勘違いしていたの?」
「…碇君のペットである事が判っていなかったの、アスカの便器が食器と同じである事を教えてあげたら反発した。…アスカは言葉で言っても判らない、お猿さんと一緒、だから身体で教えて覚えさせていたところ」
「そっか〜、そりゃアスカが悪いね……で?もう終わったの?アスカの勘違いは直った?」
「…いいえ、アスカは覚えが悪いからまだまだ躾けは必要、これからよ」
「そうだね、レイに任せるよ」
「ええ、任せて頂戴、碇君」
「うん、お願いするよ……アスカ!」
「!?は、はい!」
「頑張ってね、レイ達の言う事を良く聞いて早く立派なペットになるんだよ」
「……はい……」
「じぁ、僕はこれでもう休むから」
「碇君、お休みなさい」
「シンジ様、お休みなさい!」
「シンジ様、お休みなさいませ」
「…アスカ、それじゃあ頑張ってね、期待しているから」
「!?っご、ご主人様!」
(シ、シンジ行っちゃうの!止めてくれないの!?)

アスカの哀願にも等しい「ご主人様」の声にシンジは振り返る事なく、後ろ手に手をひらひらと振って出て行ってしまう。

「……アスカ、十分休めたわね。始めるわよ」
「!!?は、はい……」

シンジを見送った後、しばらくしてからレイはアスカへと向き直り、アスカへの責めを再開する事を告げる。熱蝋を垂らし、それを剥がす為にレイが、マナが、マユミが鞭を振るう。シンジが去った後、アスカの髪はあまり引っ張られる事は無くなった。ただしその代わりに常に顔を上げることを強要され、痛みを堪える為に、また消耗のあまりについ俯いてしまうと、顎を持ち上げられて容赦ないビンタを受ける。強烈な鞭の一撃で気絶してしまうとアスカを治療する為に休憩となる。
休憩が終わると再び強烈なビンタ、あるいは尻へのスパンキング、鞭により起こされる事もあれば熱蝋により起こされる事もある。顔に水をぶっ掛けられて意識を引きずり戻されてはまた責めを受ける。
アスカへの責めは夜通し行われ、朝日が昇る頃ようやく終わりを迎える事となった。

「……マナ、マユミ、アスカを洗ってからギャグを噛ませてアスカを繋いでおいて。アイマスクさせてヘッドフォンを被せておくの、それが終わったら今日はもうお終い。アスカは……マンコとケツマンコを休ませる必要があるしこのまましばらく放って置く。……そうね日付が変わったら一度起こして仮眠を許可しましょう。それで早朝に起こして支度をさせる事にするわ。…碇君には私から報告しておくから…ああ、それと水だけは補給させといて頂戴」

レイが指示を出し、マナとマユミはそれぞれ「はーい」「判りました、レイ様」と了解の返事をする。監禁部屋をレイが出て行った後にマナは小さく溜め息をつくと動き出した。

「さてマユミ、腕も疲れたしちゃちゃっとやっちゃいますか。マユミ、アスカを起こして」
「はい、マナ様」

マユミによりアスカは水をぶっ掛けられて起こされ、浣腸を受けた後マナとマユミによって全身を奇麗に洗われ、温めのお湯で洗われた。今のアスカは顔が腫れ上がり、全身余すことなく蚯蚓腫れ状態。手首と足首は縄によってうっ血して縄目の痕。
そんな状態だからソープとお湯が傷にしみて酷い痛みを覚えていた

(痛い!イタイ!痛い!イタい!お尻がいたい!痛い!背中が痛い!胸が痛い!痛い!イタイ!イタイ!痛い!イタい!痛い!…………………………)

必死に我慢して、ソープとお湯を全身に浴びる拷問に耐えて浴室から出たアスカは、仰向けに寝転がらされ、そして四つん這いにさせられてマユミによって全身の治療を受ける。治療の最中には例の銀色の金属ボウルでアスカは水を与えられた。乾ききっていたアスカは一心不乱に、ぴちゃぴちゃぴちゃと恥ずかしい音を立てて痛む身体を堪えて水を飲み、飲み終わるとギャグを噛まされ、アイマスクとヘッドフォンを被せられ、壁から鎖によって首輪と手枷を付けて繋がれた。

「じゃ、アスカ、頑張ってね!」
「アスカ、お休みなさい」

そう言ってマナとマユミも部屋を出て行く。一人取り残されたアスカだが、耳にはペットの振る舞い、心得、ペットである事の素晴らしさ等を大音量の音楽と共に流すヘッドフォンが被せられており、その声を聞く事は出来なかった。







04

マナとマユミが部屋に入った時のアスカは全身を脂汗で塗らしていた。失禁した小便で床を汚し、口元はよだれが乾いた跡とよだれでべとべとになっている。そんなアスカを見たマナは軽く溜め息をつくとマユミに振り返った。

「あっちゃー、マユミ〜、アスカきったないね〜、とりあえず洗おうか?」
「そうですね、マナ様」

アイマスクとヘッドフォンを取り、ぺちぺちと頬を叩いてマナが「アスカ、起きて起きて!」とアスカを起こす。その痛みでうっすらと目を開けたアスカのギャグをマユミが外した。

(……此処は何処だろう…………痛い……身体が、痛い…………)

意識がはっきりしないアスカだったが身体が痛い事だけは判った。そこに誰かが喋っている気がして「アスカ、起きた?」とマナが問いかけているのだと気付く。それで急速に意識がはっきりしてきたアスカは大声で返事を返した。

「!は、はい!家畜でメスでペットなアスカ起きました!!」
「お、起きたね、アスカ。洗ってあげるから着いてきて」
「はい!」
「アスカ、ちょっと待ちなさい。縄を解きますから」
「!?はい!」

浴室でアスカは浣腸を施されて全身を洗われ、シャワーで泡を落とされるとまた部屋に戻されてマユミの治療を受け、治療の間水を与えられた。意識がはっきりするとどうしても身体中の痛みが酷くなるのだが、その痛みを堪えてアスカは水を飲む。マナは水を飲むように言うし、アスカも酷い渇きを覚えていた。だからぴちゃぴちゃと一心不乱にボウルの水を舐め続け、四つん這いの状態でマユミの治療を受け続けた。

「よし!奇麗になったし休んで良いよ、後でまた来るから」
「アスカ、お休み」
「…………はい……」

治療が終わるとマナとマユミが出て行く。アスカはのろのろ這ってスチールのベッドへと向かう。

(身体が痛い…………眠りたい…………痛い…………眠りたい…………い、タイ…………)

しかし、ベッドはまだ水に濡れていた為に毛布を引っつかみ、包まるとそのまま床でいつしか眠りへと落ちていった。


五月二十四日(月)

翌朝レイ達が現れ、マナがアスカの頬をぺちぺちと叩きながら「……アスカ、朝だよ〜学校行くよ〜」と言い、その痛みと声でアスカは眠りより目を覚ます。

(!?…朝…学校?…………眠りたい…………痛い……)

しばらくボーとしていたアスカだが、レイの「…アスカ、起きなさい」の声により覚醒した。

「!!?、お、おはようございますレイ様!マナ様おはようございます!マユミ様おはようございます!」

レイとマナは服を着ているがマユミは全裸に首輪の姿だった。

「……起きたようね、アスカ。今日の予定を連絡するわ」
「はい!」
「…起きたら最初にすることは排泄。アスカ、アスカの便器を持ってきなさい」
「はい!」

アスカはほんの少しだけ立つか這うか逡巡するが四つん這いになり、尻を高く掲げてボウルの元に這って行く。身体のいたるところが熱を持っている様に思う。

(…………痛い…………痛い…………痛い…………痛い…………)

やっとの思いでボウルにたどり着いたアスカはどうすれば良いのか迷ったが、マユミもボウルを持っての移動の時は立っていたのを思い出してそのままレイの元に戻る。

(…………痛い…………痛い…………痛い…………)

「…アスカ、アスカの便器はこの二つのボウル、一つは水桶」
「…はい」
「…アスカの食事と糞と小便はこれにする。判った?判ったら跨いで排泄しなさい」
「……はい」

アスカは銀色のボウルを跨いで全身の痛みを堪えていきんでみせる。しかしアスカは散々浣腸をされている。しかもこの数日まともに食べていない為にいくらいきんでも大便は出ず、代わりにチョロチョロと小便が出た。

「糞は出ないのね?何時でも出せるなんて思っていると後悔するわよ?」
「!!??」

アスカはその言葉でもう一度いきんでみたがやはり大便は出ず、レイに答える。

「はい大丈夫ですレイ様」
「……そう、マユミ」
「はい、レイ様」
「…アスカの便器を洗ってきてあげて。アスカ、マユミにお礼を言いなさい」
「…はい。……マユミ様、ありがとうございます、お手数をお掛け致します…」

アスカはマユミに平伏してお礼の言葉を述べ、それを見たレイは「排泄が終わったら食事よ。アスカ、水を汲んできなさい」とアスカに言う。「…はい」と力なく答えて全身が痛むのを堪えてのろのろと浴室に向かうおうとするアスカだが、そんなアスカをマナが制してレイに声を掛けた。

「レイ、二度手間になるけどマユミにやらせた方が早いよ、いいよね?」
「……問題無いわ」
「そっか……マユミ、アスカと自分の水を汲んできて。アスカもお礼言いなさい」
「はい、マナ様」
「…はい……マユミ様、ありがとうございます、お手数をお掛け致します」
「はい、アスカ……アスカはそこで待っていなさい、私が代わりにやってあげますから」
「マユミ様、ありがとうございます」

アスカは再度マユミに手間を掛ける事を詫び、お礼の言葉と共に平伏した。「アスカ、ボウルを出しなさい」とレイに言われ、ボウルを差し出すアスカ。持っていたボウルをレイの前に差し出すと、レイは昨日見た半生タイプのドッグフードと、何か錠剤のようなものをボウルに入れた。昨日は見れなかったが袋には洋犬が何匹か美味しそうに餌を食べている写真と、山盛りに盛られたドッグフード、それから“トップブリーダー推奨!”とプリントされていたのが判る。

(…やっぱりドッグフードだったんだ……)

判ってはいたがドッグフードがドッグフードである証拠を額縁付で示され、アスカは悲しかった。注がれたドッグフードは前回と比べると格段に量があり、驚いたアスカがレイを見ると、小さく微笑んでレイは言う。

「……アスカ、昨日は殆ど食べていないし疲れたでしょう?だから一杯食べさせてあげる。遠慮しないで頂きなさい」

食事の許可を与えられたアスカは痛みを堪えて平伏してお礼を言い、それからドッグフードを食べる。頭を下げて、胸を張り、腰を出来るだけ高くアスカは掲げる。諦めた為なのか、二度目だったからなのか、空腹だったからなのか、とにかくマズい事には変わりがなかったが、昨日よりも抵抗なく、早く、ドッグフードを食べる事が出来、それがアスカの惨めさを助長した。かなりの量だったのでガツガツと言えるほどの食べっぷりでアスカはドッグフードを食べる。

(……万が一にもレイを待たせる訳にいかない、もし待たせでもさせたらアタシ……)

水を舐め、ドッグフードを食べ、また水を舐め、ドッグフードの欠片を舐め、食事を終える。必死に食べてレイに平伏して「レイ様、食事が終わりました、美味しかったです。ご馳走様でした!」とお礼を言った。マユミは既に正座してレイ達が食べ終わるの待っている、そこでアスカも正座してレイ達を待つ事にした。

「…食事が終わったら身体を磨くのよ…アスカ、一人で出来る?」
「…はい」
「そう、それならこれが剃刀、そして歯ブラシ。脇毛と陰毛のお手入れはキチンとする事…マンコとケツマンコも奇麗にするの、ほじくって中身まで良く洗うの」
「……はい」
「髪もちゃんとシャンプーして、リンスして、お手入れに気を付ける事。キチンとブローして良くブラシを入れて梳いておきなさい。…アスカの衣装や化粧品、それに道具類は後で持ってくるわ」
「…はい」
「全ての準備が終わったら部屋の中央で、入り口を向いて正座して待っていなさい。今日は碇君がいらっしゃるからキチンとご挨拶するのよ」
「……はい」
「……アスカ」
「!?はい!」
「アスカの身分は何?」
「!!はい!家畜でメスでご主人様のペット見習いです!レイ様!」
「……そう、判っているのならいいわ、くれぐれもご迷惑を掛けないように。早く一人前のペットとなれるように努力するのよ」
「はい!」
(レイが怖い!アタシ…レイに話しかけられると反射的に返事をしちゃう……)

レイ達は自分達の支度をする為に部屋を出た。アスカは壁掛けてある大きな時計を見たが、五時十分を示している。

(レイは七時半に此処を出る、シンジは七時頃に来るはずだからそれまでに支度を済ませておけと言っていた。準備にどれ位掛かるか始めてだから判らない。それにもしかしたらもっと早くにシンジは来るかもしれない、っ急がないと!)

そう考えてのろのろと浴室に向かったアスカだが、首輪を外してシャワーを浴びようとした時、鏡に写る自分の身体が見えた。

(!!!??………………これが……こ、これが惣流・アスカ・ラングレー………………ア、アタシの、今の、身体……なんだ…………………………)

思えば監禁されてから意識してアスカが自分の身体を見たのはこれが始めてだ。マナとマユミに洗われてばかりだったし、鏡を見る余裕なんて全くなかった。全身が熱を持っているようだとは思っていた。痛くて痛くて堪らなかった。

前面は乳房を中心に無数の赤い蚯蚓腫れがあって赤く腫れ上がり、お腹にも幾本か薄くだが赤い痕がある。そして背面を写してみるともっと酷い。背中は一面蚯蚓腫れで、赤く腫れ上がっていないところを探すのが難しいくらい。尻肉については凄惨を極めている。ハッキリ言って蚯蚓腫れしかない。赤く腫れ上がっているというか何倍にも膨らんでいるように見えた。皮が破れていないのが信じられない。太ももにも幾本か赤い筋が走っているし、顔も腫れぼったい。
見れないほどではないが、それは明らかに今までのアスカの顔では無い。そして両手首と両足首。縄目の痕がくっきりと残っている。誰がどう見ても縛られた痕だと判ってしまう。自分の身体を見てしまったアスカは愕然として言葉がなかった。

(……これが…惣流・アスカ・ラングレー……全身が蚯蚓腫れ、両手、両足首に縄目の痕をつけて顔を腫らした女がアタシ…………これが、レイに、刃向かった結果、なんだ……)

アスカは涙が溢れて止まらない。惨めで、情けなくて、泣いて泣いてアスカは涙が止まらなかった。どれだか泣いたか、アスカはふと我に返る。

(こんな姿で学校なんて行ける訳がない!無理だってお願いするしかない!今日だけは許して欲しいってシンジに懇願する!明日になれば少しは腫れも引くだろうし、痛みもマシになるだろうから何とか今日だけはって!)

アスカはどうすれば良いか考えた。

(……アタシはレイに身体を磨く様に言われているわ、命令は無視する訳にはいかない。もし言いつけを破って、それでお願いしようものならどんな目に遭うか判んない、とりあえず命令通りに身体を磨くしかないのよ!)

泣いていてどれだけ時間を無駄にしてしまっただろう。アスカは慌てて浴室を出て時間を見た。時計は六時十分過ぎを指している。一時間も無駄にしてしまった計算になる。浴室に戻ったアスカはこれからの事を考えた。

(…レイは無駄毛を処理しろって言った。それから髪を洗って、身体を洗って、髪をブローして、歯を磨いて……時間が無い!やるしかないんだから!)

まず無駄毛の処理をする事からアスカは始める。スポンジを泡立てて脇を泡まみれにし、安全剃刀で慎重に脇毛を剃る。全身が熱を持ち痛くて痛くて堪らない、ソープを使うと沁みて沁みて堪らないがそんな事はいっていられない。一度泡を洗い落としてから鏡で確認し、それから同じ様に土手を泡まみれにする。生えているとアスカには思えなかったが、慎重に剃刀を使って陰毛を剃り落とし、お尻の毛は無理、一人では出来ないと諦めた。

(っ次!髪を洗ってリンスしてトリートメントしなくちゃ!)

シャンプーを手に取りアスカは髪を洗った。リンスを手に取り髪になじませる。

(っ次よ!身体を洗んないと!)

スポンジを手に取り泡立てていつもの習慣でまず胸を洗おうとし、!?力を入れすぎてしまったのか泡が傷口にしみたのか、アスカの身体に衝撃が走った。

(ッ!!!?)

スポンジを落としてしまいそうになり、慌てて落とさないように握り直してもう一度スポンジを走らせる。今度は慎重にゆっくりと。お尻は触るだけでも痛い、ゆっくりゆっくり洗った。

(っ最後!後は……ヴァギナとアナルだけよアスカ!)

アスカは仰向けに寝転がり、指にソープをつけてヴァギナに入れて、かき出す様に走らせて洗い、アナルにも指を入れて洗った。仕上げにしみるのを我慢してシャワーを浴びる。アスカは痛む身体を無視してこれらの作業をやり終える。

(…………終わった………いえ、後はブローと歯磨きが残っているわ)

時間を確認したアスカだが残された時間は二十分。脱衣所に戻りバスタオルで手早く身体を拭き、歯ブラシを手に取る。少しでも水気が取れるように髪にバスタオルを使いながら歯を磨いて、髪をブローしていく。お尻が痛くて座れないアスカは膝立ちの状態、備え付けの櫛を使いながらブローして、ブローして、アスカは髪を何度も何度も梳かした。

(最後に首輪を着けて…これで本当に終わり……)

時計を確認すると七時を指している。危ないところだったが間に合ったとアスカは安堵した。部屋の中央に向かい、入り口を向き直って正座に座る。だが幾らも待たないで扉が開き、座ったばかりで心の準備が出来ていなかったアスカは驚いてしまう。それでも本当に危ない所だったんだと改めて安堵したアスカは「おはようございます、ご主人様!」と大きく平伏してシンジに挨拶をした。挨拶されたシンジも「アスカ、おはよう。準備は出来た?」と返しながら部屋に入ってくる。レイにマナ、マユミも一緒でマユミは紙袋を手にしている。
まだ心の準備が出来ていなかった為にいきなり話しかけて一瞬戸惑ったアスカだが、これはチャンスだと思った。思い切って今日は学校に行かなくても良いようにアスカはシンジに懇願してみた。

「あ、あの、ご主人様!」
「うん?何だい、アスカ?」
「きょ、今日は体調が悪いんです、学校を休ませてくれませんか!」
「ふむ、どんな風に体調が悪いんだい?」
「あ、あの身体が痛いんです!それに縄の痕も残っています!これだと皆に見られてしまいます!だから、学校を休みたいんです!」
「……ふむ………………」

考え込むシンジだが、それを破ったのはまたしてもと言うべきかレイだった。

「……アスカ、ペットには自由なんか無いわ。宣誓して契約書に押印もしたのにもう忘れたの……」
「!!?で、でもレイ様、お尻が痛くて堪らないんです!縄の痕を見られたら皆にばれてしまいます!お願いします!どうか!どうか!」

アスカは何度も何度も土下座して懇願を繰り返した。とてもではないが普通に歩けそうもないし、縄の痕などばれたらもう学校になんて行けない。レイが怖いアスカだが必死に懇願するしかない。レイが、シンジが、考えを変えてくれる事を願うアスカだがその思いは届かなかった。

「……アスカ、何度も同じ事を言わすもんじゃないわ。碇君がいらっしゃるのに……せっかくあなたの衣装を碇君が用意して下さったのに無駄にすると言うの」
「そ、そんな…………」
「何度も同じ事を言わすものではないと言っているでしょう?アスカが今日学校に行く事はもう決まっている事……マユミ、アスカに衣装を渡しなさい。それにアスカ、ペットは“お尻”なんて上品な言葉は使わないといった筈。……アスカ、ペットは“お尻”の事を何て言うんだったかしら?」
「!?…………ケツです、レイ様」
「そう、もう間違えるんじゃないわ……碇君?」
「そうだね、我侭なペットは僕に相応しくないね。アスカ、次は気を付けるんだよ」
「…………はい、ご主人様」
「アスカ、今日の衣装です。大丈夫、長袖ですから目立ちません。足首は靴下で隠れます。それにばれたって良いじゃありませんか。そのまま学校に通っても良いし、学校を辞めてシンジ様のペットとして飼って頂けば良いんですから!」
「!!?………………」
「そうだね〜ばれるのも面白いかもね〜」
「……………………」
「……アスカ、時間が無いわ、早く着替えなさい。それにケツが痛いなら良いものをあげる……マナ、毛糸のパンツを持ってきて」
「!!?………………」
「了解!」
「アスカ、早く着替えなさい。マユミはアスカに薬を塗って、それから手伝ってあげなさい」
「…………はい、レイ様」
「アスカ、薬を塗りますよ。仰向けになって、それから薬を塗り易いように四つん這いになりなさい」
「……はい、マユミ様」

アスカの要望は聞き入れらず、アスカに拒否の自由はない。アスカは絶望を胸に登校することになった。



◆ ◆ ◆



用意されていた車は黒いリムジン。シンジ達に続いて車に乗り込み、アスカはマユミと並んで床に正座していた。レイとマナは普通に座っている。

「…アスカ、僕達はこの車でいつも学校に行くんだ。車で乗り付けると目立つから少し手前で降りる事もあるけどね。でも今日は出て来るのが遅かったし、アスカも身体が痛いって言うから校門まで乗っていくよ」
「……はい、ご主人様」
「良いかいアスカ、学校や人前ではペットでも家畜でもなく人間の振りをする事を許してあげる。僕の事はシンジ、レイもマナもマユミも今まで通りに呼ぶ事。レイ達も話を合わせてくれるから」
「はい、ご主人様」
「理事長のリツコは事情を知っている。リツコの前では僕のペットとして振舞う事。リツコは父さんのペットでアスカの大先輩だ。それにアスカに使った薬とか色々用意してくれて僕を助けてくれる、感謝して敬意を払うんだよ」
「!!??…………はい、ご主人様」
(赤木理事長がシンジの父親のペット!転校した時挨拶したけど綺麗な人だと思った。それに凄く若いのに理事長って格好良いって思ったけどペット!!?シンジの父親は学校の出資者って話だった!……と言う事はその引きで?…………それにしてもシンジの父親もペットを飼っているって……)

「今日のお昼、アスカはリツコに挨拶に行くからそのつもりでね」
「…はい、ご主人様」
「アスカが学校でトイレに行く時は僕に許可を求める事。僕がいない時はレイ、それからマナって感じだね。アスカの便器は理事長室がある一棟にある」
「……はい、ご主人様」
「あの一棟に入ったらアスカはペットに戻るんだ。あそこは生徒どころか教員も寄り付かないところだから心配する必要は無い。勿論別のトイレを指定する事もあるし、その辺りでやる時もあるけど、その時は言うから」
「……はい、ご主人様」
「食事については心配する必要がないよ、こちらで用意するから。ああ、キョウコさんがいたっけな……アスカ、キョウコさんには学校でパンでも食べるって言っておいて」
「…はい、ご主人様」
「僕が命令した時は話は別だよ、直ぐに僕のペットに戻る事。僕の言う事は絶対だから即行動に移れるように心構えはしておいて」
「……はい、ご主人様」
「……それから、後何かあったかな、レイ?」
「……放課後の事を忘れているわ、碇君」
「ああ、そうそう。えーっと、週末はどうするか話したかな?週末や休日は基本的に僕の家で過ごす事になるから。変更する時には連絡を入れるよ。それから普通の日は基本的にはそのまま帰っても良い」
「…………」
「もっとも宿題を出すからそんなに時間は無いと思うし、一緒に行動する事も多くなると思う。それにしばらくしたらアスカは毎日僕の家から通うことになると思うから」
「!!?………はい、ご主人様」
「さて、そろそろ着く頃だね、その時になったら言うから。そしたらアスカ、座って良いよ。アスカが座った時から“シンジ”、“アスカ”だ。いきなりだと間違えるかも知れないからね。多分一分か二分ほどだけど今日は切り替える時間を上げる」
「……はい、ご主人様」
(…人間の振りをしても良いか……赤木理事長がペットだなんて思いもしなかったなアタシ……)

アスカは車の床に敷いてある絨毯に正座し、シンジから幾つか注意を受けている。リムジンの車中、シンジとレイが並んで座り、マナはシンジの前方の席。アスカはマユミと並んでシンジの方を向き、正座で座っている。車は走り、やがて校門の前に到着した。



◆ ◆ ◆



アスカの衣装は第一高校の制服、ただし今までアスカの制服とは少し違う。
ブラジャーは大胆なデザインをした原色の赤、しかもアスカには小さすぎる。ショーツもこれまた原色の赤、傷付いているお尻を考慮してかなりの部分を覆ってくれてはいるが、総レースでサイドで結ぶ紐パン。セットとなるガーターベルトも原色の赤。今日のアスカはこれに赤い毛糸のパンツを装着している。とても高校生の着用する下着とは思えないアスカの格好だった。

そして上品な制服であったが、シンジはこれに一工夫加えている。
今まで着ていた制服と比べるとスカートの丈を短くしていた。これによってアスカが少し大きく動くと太ももが見えてしまう。太ももに未だ残る鞭の痕が見られてしまうかも知れない長さのスカート、これはアスカにとって恐怖だった。

(アタシ……走ったりなんて絶対に出来ない。スカートがまくれたり転んだりなんかしたら…アタシもう終わりよね…)

上半身も手を加えられている。同じく丈を詰めた上着であるブレザー、大きな運動をしてしまうと下に着ているブラウスが見えてしまうだろう。またブラウスも丈を詰めている。これまた大きな運動をするとスカートから飛び出してしまうかもしれない。今のアスカはお腹にも鞭の痕がある。ガーターベルトも見えてしまうかもしれない。絶対に上着を脱いだりは出来ない。袖については以前と同じ、むしろ長い。安心したアスカだがその理由かもしれない事を思いついて恐怖を覚えた。

(全体的に小さい制服なのに袖だけ長いって…サイズが小さいって理由になんないわ。つまり長くしなければいけない理由があったって事よね?)

理由を思いついたアスカは思わず自分の手首を凝視してしまった。

ソックスは白く清楚な靴下。靴については今まで履いていたものと同じ。全体的な印象としては、何処か違和感を覚える制服にかなり短めのスカート。上着を脱ぎさえしなければ、ぱっと見では遊んでいる感じな高校生。勿論異国の血を引き美貌を誇るアスカ、もの凄く目立っている。そして一番重要な事は先週までのアスカとは確実に違うという事だ。
シンジから「アスカ、もう直ぐ学校に着く。マユミも座っていいよ」と合図があり、アスカは席に座る事にした。マユミを見るとマユミも席に座ろうとしており、それを確認したアスカも席に座る。マナの隣に座るマユミが座り、アスカはマユミの隣に座る。車から降りる時に多分最初に降りなければならないであろうこの席が、これからのアスカの席になる。

(…………学校についてしまう……どう言い訳すればいいんだろう?……)

制服が短い事がばれてしまって何か言われないだろうか?肌が覗いて傷跡や縄目の痕が見つからないだろうか?シンジは上着を脱ぐ様に言うかもしれない、そしたら色が透けてしまっている下着がばれないだろうか?行動や言動で何か不信感を持たれないだろうか?アスカに考える事はいくらでもあったがもう学校についてしまう。

(それにヒカリは絶対に気が付いちゃう!アタシの格好に不信の目を向けちゃうだろうし、優しいヒカリの事だから腫れぼったい顔を心配して理由を尋ねるに決まっているわ!)

ヒカリを巻き込む訳にはいかない、何故ならレイ達は言う。

曰く
―……ヒカリがジャージに気があるのは間違っている。間違いを正すのも友人の役目……
―そうですね。でもそれは個人の趣味と言うものですから……お姉さんで大学生のコダマさんも、妹さんで中学生のノゾミさんもやはり趣味が悪いのかしら?

(何かあったらシンジ達は絶対にヒカリを巻き込むわ!それだけは駄目!それにコダマさんやノゾミちゃんも巻き込んじゃうかもしんのよアスカ!)

シンジ達は甘くない。“学校や人前では人間の振りを許す”とシンジは言っていたが、行動の自由を許されるとは思えない。まず間違いなくレイ達が付いてきて監視されるとアスカは思っていた。

(…………一体どうすれば……)

妙案など浮かぶはずもなくアスカが思案しているとシンジが「アスカ、もう直ぐ着くよ」と声を掛けてきた。

「!?はい、ご主人様!」
「アスカ、アスカの鞄です、お弁当が入っています。それに今日の分の教科書が入っていますから」
「はい、マユミ様」
「アスカ、車から降りたら人間の振りして良いから気を付けてね」
「!?」

注意されたアスカはシンジの言葉を思い出す。そう言えば1,2分だが気持を切り替える時間をくれるとシンジは言っていた。アスカが座ったら“シンジ”“アスカ”だと。

「は、はい、ごしゅ…………わ、判ったわシ…ンジ」
「……アスカ、碇君にご迷惑を掛けてはいけないわ。それからもっと元気良く、胸を張って、背筋を伸ばして答えるようにしなさい、碇君のペットである事に誇りを持ちなさい」
「!?は、はいレイ様!」
「アスカ〜、リラックス、リラックス」
「さ、着いたよ。アスカから降りて」
「は、わ、判ったわ、シンジ」

リムジンは道路を挟んで第一高校の校門へと着き、アスカは車から降りた。ほんの三日前まで普通に潜っていた校門だがアスカには別の物に思える。学校の校門だが監獄に入っていくように思えた。

(アタシ……学校で何をされるんだろう?どんな風に振舞えば良いんだろう?)

暗澹とした気持ちで校門を見つめているとシンジ達も車から降りてきてアスカに「アスカ行くよ。車に気を付けてね」と声を掛けた。

「!?は、わ、判ったわシンジ」
「……アスカ、行くわよ」
「!?わ、判ったわ、レイ」
「行くよ〜アスカ」
「アスカさん、行きましょう」
「う、うん、行きましょう、マナ、マユミ」

しばらく待つと信号が変わり、シンジとレイ、そしてマナが校門へと歩いていく。マユミは一緒に道路を渡ろうとせずに、にこにこと微笑みながら「アスカさん、行きましょう」とアスカを促す。アスカは監獄の入り口にように思える校門を見、それから何とか覚悟を決め、気力を奮い起こして呟いた。

「…………行くわよ……アスカ……」



感想はこちらへ Menu