夜間交流

Original text:引き気味


『 選びぬかれた彼ら派遣団の、宿舎における夜の―― 』


 ――びっくりするかもしれませんね。
 各国軍部や、ヴィレの各方面戦隊がゼーレ残党に対抗するために開発している兵器、戦術を持ち寄る合同評価試験の一日目。予定されていたスケジュールを終えて宿舎までの車を運転していた鈴原サクラ少尉が、ふふ、という含み笑いで後部座席を振り返って言った。
 今回初めて顔を出すアスカ達と違い、引率役を務める彼女は毎年これに参加している。そのせいで妙な先輩風を吹かす傾向が、日頃からアスカなどに対する当たりに微妙に友好的ならざるものを垣間見せるところへ上乗せされていた。

「……運転に集中してて」
「大丈夫ですよ。この辺まだ全然人が戻ってなくて、関係者用の宿舎村ぐらいしかありませんから。道は広くても走ってるの私達くらいです」
 それに自動運転なのだし、と。茶目っ気めかして両手をハンドルから離し、ひらひらとさせてみせる。
「ひーめ、姫ってば。ほらほら見えてきたよ。昔、御大層なスポーツ大会の為に用意されてたってやつ。豪華なベッドとか期待できるんじゃない?」
 舌打ちの一つも出ようかという気分にさせられるのを、隣のシートから肘を突いてくる真希波マリがクールダウンさせてくれる。
 これで自分たちエヴァパイロット仲間には気遣いの塊のような彼女に、アスカだって感謝の気持ちが無いわけではない。
 ありがたく車窓に目を向けさせて貰いながら、正直な話ここにシンジが着いてきていなくて良かったかなとアスカは思ったのだった。
 この鈴原サクラと自分たちで挟むと火種にしかならなさそうな、妙に――重たい女受けの良い少年のことを。
 ちらりと、鹵獲改修型のMark.09と共に先んじて現地入りしている筈の、アヤナミタイプ初期ロットの彼女なども思い浮かべてみる。
 同じ顔をしていた誰かとは違い、第3村での生活を経て正式にヴィレに加わった彼女は今や自分よりよっぽど上手く人の間に入っていってみせている。
 ヴンダーから派遣されたエヴァパイロットは、彼女も含め、三人。
 第三の少年、碇シンジは居残りだった。
「面白いお土産話、持って帰らなきゃね」
「……そうね」
 マリの言葉に、何か喜びそうなものでも手に入ればなとアスカは考えたのだった。


◆ ◆ ◆


「あ、ああ、アタシっ。そろそろ寝ないと。明日はエヴァの実演があるのよ……!」
「えーっ?」
 可愛らしいミドルティーンのままの顔に厳つい眼帯を付けたアスカが、動揺も露わに真赤になって立ち上がったのを引き止めて。
 カウンターの両隣の椅子に座って左右から挟んでいたむくつけき男たちが、Noと口々に引き留めようとする。
「15年前からの本物のエヴァパイロットは、睡眠取らなくてもへっちゃらの超人揃いだって話じゃないか。夜が長すぎて困るんじゃないのか? 後輩の俺たちにもう少し戦訓ってやつを聞かせてくれよ」
 宿舎内のラウンジにはバーめいたカウンターコーナーまで誂えられて、アルコールを提供していたのだ。
 飲んだ所で大して酔いもしないアスカだが、その味わいを楽しむことを覚えないまま大人になったわけではない。
 十四歳の頃から変化のない姿でいる彼女がカウンターに着いてちびちびと舐めるようにしていたのを、子供が居るぞと定番のからかい方をしてきた男達の一団は、ヴィレの欧州方面戦隊からだとか、国もばらばらの軍隊から参加してきているのだという。宿舎が一箇所にまとめられているのはそれも目的であるからと、早速所属の垣根を越えたコミュニケーションを図っていたところだそうで、話してみればエヴァパイロットへの隔意もない、気持ちの良い連中ばかり。それは分かった。
 しかしだ。
「オフタイムだろ? 機材いじりで会場に残ってる連中ならともかく、なんでツナギなんだ……?」
「ちょっと……!」
 酔いが入っているからなのか、距離感といったものを丸っきり度外視しているかのように無遠慮に体を触ってくるのは頭がおかしいのではなかろうか。
 簡易防護服機能も持つベストこそ脱いでしまっているが、アスカが礼服を脱いで着替えているのはヴンダー艦内で使われているそれ。軍服、作業服が混然となった扱いのツナギだ。私服なぞ大して持たないアスカがまさか下着だけだのTシャツ一枚だの、生足を丸出しにしたホットパンツだのでうろつくわけにも行かず選択した結果であるのだが。
「礼服もいくら元々がネルフだからって、徽章だけ変えて使ってるのもなぁ。お嬢ちゃんの分なんて、あれヴィレになった後で誂えたんだろ? もっと可愛いやつにしてやれば良いのに」
 丸太のように鍛えた腕の筋肉にぴっちりとTシャツを張り付かせて、袖から伸びた二の腕にアウトローじみたタトゥーを覗かせている男は、いかにも海兵隊かそこらの歩兵のといった容貌。そして今は赤ら顔のただの酔っぱらいだ。
 カウンターチェアのちんまりとした座面からアスカが逃げ腰で浮かべたヒップに手を回し、無遠慮に撫で回すどころか明らかに狙って指先の一部を使ってくる。
「――っッ、ひゃあっ!?」
 ツナギ越しに確かめた、まだ肉付きの幼い双臀よりも危ういその谷間になったあわいの部分。初対面の、ちっぽけな背格好をした女の子の背をぞわぞわとさせる、秘めやかなアヌスが息衝く場所や、その近くを。
「だからちょっとって!」
「キュートだ、キュートだよな?」
 男達よりよっぽど先任であり、階級も高い。見た目がこうなのだからせめて精一杯と保とうとした威厳もとにかく、思わず上げてしまった悲鳴にかえって喜んでいる始末だ。
「んー、おっぱいも可愛いなぁ。ハイスクールに通ってた頃思い出しましたよ、少佐どの」
 話し込んでいる内、男達のグラスを空けるペースは尋常なものではなかったが、今日はじめて会ったばかりの相手の胸だの太腿だのに回してくる手付きの方が、からかいを越えて本気めいているのには荒んだ男達を見慣れたアスカにしても想定外に過ぎる。
 いやらしくタッチされたお尻を気にしていたら、その間に反対側の男が胸の膨らみをふにゃりと手で包んで、勢いよく揉みしだいてくる。
「やだっ、もうっ。ンぁああッ!? っ、やめなさいよッ」
 さすがにここでテーザー銃だのは携帯していないのだ。
 しかもここで無作法を拳に訴えてやって教訓にしてやり難い空気にあるのは、いつの間にか周囲で繰り広げられていた男女模様がもっと度を越えていたからだった。

「だからぁ、驚くかもって言ったやないですかぁ」
 いつの間にかその場に混ざっていて、男達の一団の内カウンターに着かなかった数人から囲まれているサクラが、近くの壁際に寄りかかってケタケタと笑っていた。
 誰なのか見覚えのない口髭を生やした男の胸にもたれかかるようにして缶ビールを飲ませてもらい、時には口移しでねっとりと唇を重ね、喉にゴクリゴクリと流し込んでいる。
 その間、アスカが躊躇したのと変わらないゆったりめのショートパンツにTシャツというルームウェアスタイルに四方から手が突っ込まれていて、乳房や股間をまさぐられている様子が布地にはっきり浮かび上がっていた。
「ンー、サクラ〜。一年ぶりじゃないか、髪伸ばしたなぁ。ヤマトナデシコ〜って感じでグーだぜ? 尽くしてくれる女に俺たちゃ弱いんだって、覚えててくれたか?」
「あはぁ、操舵長はんもお久しぶりやわぁ」
 筋骨たくましい褐色肌の男の胸に抱え込まれて、サクラは上機嫌だ。胸の膨らみの先端を太い指で生地越しに摘まれるよういじられて、鼻にかかった甘え声を漏らしている。
「操舵長はんの逞しいの、お口でしてあげるの大好きやったのも覚えてますから。今晩もあんじょうお仕えさせてもらいますわぁ」
 睦言じみた言葉を交わしているその男の他からも、ショートパンツのゴムが入ったウェストを引っ張られる格好で腕ごと中に差し込まれているのである。遠慮のない手にむしろ目当ての場所を触り易いよう両脚を開いてやって、
「あふっ、ンッ、んはぁぁ。ええわぁ……」
 秘唇の部分の縦溝を擦り立てる動きにしっかりと官能を昂ぶらせていっているのが分かる、そんな顔つきも淫らに蕩けていく反応ぶり。小鼻をヒクヒクとさせながら尻を振るように身悶えしている。
 サクラだけではない。
 ラウンジの一方の壁の、夜景に大きく面したガラス張りになった部分に置かれた幾つかのソファーではすでに絡み合って男女の行為を始めてしまっている者達が居て。中には早くも服を足元の床に脱ぎ散らかして全裸で喘いでいる長良スミレのような、見知った面々も見つけることが出来た。
 別のソファーでやに下がった顔をした地中海の伊達男風の優男に顔を近付けられ、なにやら口説かれて満更でもない表情をしてブラジャーををずらされていっているのは、フラテニティという機関から来ていたエースパイロットの少女だった筈だ。
 その彼女を、自分より背が低いのに「お姉さま」と呼んで慕っていたパートナーパイロットの方も近くに見つけることが出来て、彼女は白衣を着た数人の前でストリップを演じさせられていた。
 最後には自分で両側から性器を摘んで拡げさせられ、下卑た関心を満面に浮かべた男達から指や万年筆、他に棒状になった近場のあれやこれを持ってこられては女陰に差し込まれ、清純そうな顔立ちに羞じらいを浮かべつつ、照明にきらきらと光る愛液を下肢に滴らせていた。

 あんな目に遭わされてしまっては冗談ではない。
「と、とにかくっ。アタシ、部屋に戻ってるからね……!」
 動揺しきりでサクラの方に声を残し、ファスナーを勝手に下ろされて小ぶりなバストをいたずらされていた胸元を庇いながら、アスカは逃げ出していったのだった。
「おおぅ、シャイなお姫様だなぁ」
「自分の殻に閉じこもりがちなお姫様なんですよ」
「そりゃあ、ナイトとして救って差し上げないとなぁ。……分かってるだろ、お前たち」
「イエッサー、勿論ですとも」
 サクラは躊躇せずにアスカのルームナンバーを彼らに教えてやったし、最後にまた残っていたグラスを一気に煽った男達の股間は、見事にズボンの前を膨らませきっていたのである。

「……なんで許されたみたいなすっきり顔になっとんのか知りませんけど、ヴンダーにはお土産話いっぱぁ〜い作って帰って貰わんとな。楽しんだってやぁ、式波、少〜佐」
 戦意を漲らせた男達が向かって行ったのを見送り。サクラもまた、意識を男達との戯れに向け直した。
 ホットパンツを抜き取っていく手に従って足首を交互に持ち上げ、そして前戯が十分に施されきった証で濡れ透けてしまっているショーツの股間を、周りの顔ぶれに誇示するようにしてやる。
 くっきりと陰部の柔肉が亀裂の形に食い込んでいるのが浮かび上がった場所を、くにくにと指で持ち上げていく具合にくすぐられ。サクラの漏らす息も熱い。
 薄いショーツが肌に張り付いてしまっているおかげで、綻びかけた女性器の小淫唇の複雑で卑猥なシルエットから、先端を屹立させたクリトリスの様子まで一目瞭然になってしまっている。
「あはぁ……。ぁ、ぁ……」
「サクラ、俺たちも夜を楽しもうぜ」
 じっくりとそこを下から上に辿っていって、若い女のスリットの一番喜蜜にぬかるんだ箇所へ指先を押し込んでいった男に、口髭のくすぐったいキスを受けて。サクラは男の下半身に自分から片足を巻き付けていったのだった。
「ぁ、アアアッ。太いぃ――。こない、お腹の奥ぱんぱんにさせられてもうて……!」
 身長差でつま先が浮かんでしまいそうに揺さぶられる、ドロドロの秘肉を立位で貫かれたサクラの最初の絶頂が響き渡る頃。アスカの逃げ込んだ寝室でも、何故か施錠があっさり開放されてしまった中で少女の叫んだ、同種のあえやかな悲鳴が始まっていたのである。


◆ ◆ ◆


 ――そして、翌日早朝。
 取るものも取らず、バスタオルだけを裸の胸に掻き抱いて部屋から転げ出てきた、長い金の睫毛を震わせる瞼も腫れぼったい少女の見た先には、
「……う、嘘」
 遂に寝静まることの無かった宿舎内、あちこちのベッドルームの扉が開け放たれて今も男女のセックスの声が漏れ出ている惨状が広がっていたのだった。
「なによこれ、なんなのよこれ……」
 口元を押さえつつよろめく足取り、素足のままでカーペットの通路をさまよい歩いていく。
 相棒のマリは遂に部屋に戻ってくることはなかった。
 常に四人以上、入れ代わり立ち代わりの男達にベッドを占拠され、時には四つん這いになって後ろから貫かれながら別の男の股間を口でしゃぶらされているという無様な場面を目撃される恐れなど、結局は要らずに済んだということだ。
 シャワーを使わせてもらってもその中ですら犯され続けていた。アスカの股の間は、べったりと男達の放ったザーメンをこびりつかせたままだった。
 そして漸く。獣じみた声から逃れようと重い非常ドアを押して建物の外に出た、その非常階段で、やっと彼女は相棒と再会できたのだ。
「なによこれ、なによコレっ、なんなのよこれ――! ねえっ、コネメガネ……!!」
「はふぁ……。ぁ、姫ぇ……」
 いざ火災だの非常事態が起これば、一度に大勢を避難させられる。プレス加工時点で滑り止めの凹凸が刻まれている頑丈な鉄板を余裕のある広さで外壁伝いに組んだ足場に、複数のどの階段を使っても良いとまるでエレベーターホールのように横に広がった外付けの通路。
 高層建築の周囲を吹く風がアスカの押さえたバスタオルを煽り、男達の中の誰かに巫山戯半分のスパンキングをされて赤く染まったヒップが剥き出しになる。
 それを隠すことにすら思いも及ばない。
 いつまでも少女の姿のままでいるもう一人を見出したのは、避難階段を選ぶ鉄骨組みの通路にずらりと並んで尻を突き出し、手すりにしがみ付いた何人もの裸の女性達が並んでいた中にだった。
 十人以上は居る。皆が淫欲に理性を蝕まれきったどろりとした目付きをしていて、同性のアスカにすら欲情の眼差しを向けてくる。そういう、顔つきも姿勢もまるで同じ女達だ。
 上の階にも、下の階にも大勢が居るのだろう。
 ――ンァアアアァ! ァァ、アアァ……ッッッ!
 風に紛れてはっきりと、聞くに堪えないあの響き方の声が伝わってくる。
「……ぁ、ああ……」
 何か、しかし明らかにおぞましいものを前にして立ち竦むそこに、タン、タン、タン……と鉄板を踏む足音をさせて上から誰かが降りてくる。
 その男は手慣れた風でその階の通路に並んでいる剥き出しのヒップ達を眺めて歩き、気に入った一人の前で立ち止まると、ジーッとファスナーを下ろしておもむろに挿入し、腰を振り出したのだ。
「あひ、ひっ、……ンぃ、イイ〜! もっとぉ、もっと突いてよぉ……」
「お、このビッチちゃんは当たりだな。巻き付いてくるみたいに良い締め付けするマンコじゃねぇか」
 マリだった。
 手すりに腕を突っ張り、伏せた胸では下向きになった乳房が前後に大きく揺さぶられる。そのマリの様子を、並んだ他の女達が羨望の眼差しで見詰めていたのだった。
「なにを、してるのよ……。ねぇっ、ねぇっ!」
 必死に呼びかけてみれば、向けられてきたのは長年の付き合いながら見たことも想像したこともなかった、下卑たへつらいで男の関心を惹こうとしている女の貌だった。
「ねぇ、姫ぇ」
 うっとりとして、何人もの女の体から適当に選んだ一つに性欲をぶつけている男の腰遣いで涎を垂らし、『イイよぉ……イイよぉぉ。そこもっと、もっと奥ぅ。乱暴にして良いからぁ……』と酔い痴れる、理性無き、誇り無き言葉だった。
「姫もさ、混ざろうよ。皆みたいにそこに並んで、女の子の恥ずかしいアソコ選んでもらって、顔も見せて貰わずにぶすぅ〜って突っ込まれちゃうの。雑に犯されちゃうの!」
「そんなのの……なにが楽しいのよ……」
 震える声に、シンプルな一言で答えられてしまう。
 だって楽しいんだもん。気持ち良いんだもん。
「試してみなくちゃ、分からないでしょ? みぃ〜んな、病み付きになっちゃうくらいなんだから!」
 居並ぶ何人もの女達が口を揃えた。
 ――あなたもやってみなさいよ。
 ――さ、混ざって、混ざってみれば分かるのだから。
 ――素敵なことよ、きっと忘れられない夜になるわ。
 歌うようにして。欲情を募らせるあまり淫らなピンク色に染まりきった胸元や、刺激に飢えて膨れ上がった濃い色の乳首、火照りきった顔を向けてきて。そのねっとりとした瞳の輝きでアスカを見詰めてくるのだ。
 その目が、目が、幾つもの色々な人種の瞳の、同じように狂った眼差しが。
 アスカを一斉に見詰め、動けなくしてしまっていた。
 さながら、幾つもの蛇の頭を髪の代わりに生やした伝説の女怪のように。
「ぁ、あぁぁ……」
 ガクガクと震えるアスカの腕から、風がバスタオルを奪っていった。
「おっほ」
 マリの膣を味わい、乱暴な腰の前後で愛液の飛沫を散らせていた男がアスカの躰を見て歓声を上げた。
「お嬢ちゃん噂の赤い2号機パイロットかよ。お嬢ちゃんみたいな子供相手にチンコおっ起ててたら犯罪なんだろうけど、可愛らしくてエロいオッパイと体つきしてんじゃん」
「……っ、っッ」
 よろめきかけて宙をさまよわせた腕が、支えになる何かを辺りに掴むことは出来なかった。
 アスカが掴むべきなのは、マリ達が誘うその手すりだけのようにすら見えた。
「……ぁ、ぁ、アタシ……」
「旅の恥は掻き捨てっていうわけだしねぇ。ここに来るまで随分と愉しませてもらってたみたいじゃん。今更変わんないって。歓迎するよ――。ひ、め」
 もう、長年の相棒として信頼していたその声も聞こえてはいなかった。
 ただ、握りしめた感触が冷たくて、そして裏腹に自分の胸の中で脈打つものが熱くて熱くて――。
「よぉし、それじゃ早速」
「ァ、アアッ! アーッっっっ!!」
 ぬるりと、体を強張らせる暇も無かったぐらいに簡単にアスカの体内に滑り込んできた顔も名前もなにも知らない誰かのペニスがやはり熱くって。
 みっちりと下腹部を内側から膨らまされるような錯覚すら覚える、その強張りきった肉塊を、無抵抗で一番深い部分にまで埋め込まれてしまう。
 かはぁ、と息が漏れた。
 がっしりと腰を掴まれ固定されてしまった後は、粘膜と粘膜を猛然と擦り合わされて溶け合っていく快美感に、ただ幼い腰を跳ねさせるばかり。
 意識のおぼろげになった所を更に剛直の乱打抽送でズタズタに蝕まれていってしまう。
「ひっ、あああっ! 熱いっ、熱いのがっ……!」
 ちんまりとしたミドルティーンの膣口を大口に開かせて頬張らせて、ずぶり、ずぶりと秘奥の子宮口にまで繰り返し太幹を叩きつけられる悩乱が、アスカの唇をひっきりなしに叫ばせる。
「あんっ、あんっッ、あん――あぁン、アッ! アッ、あぁぁ……!」
 自分がお漏らしをしたかの有様にまで愛液を湧き溢れさせしまっていることに、未知の喜びすら得ていた。
「なぁ? 葛城ミサト大佐の誇るヴンダー艦隊の一番槍さんはさ、そんなガキのなりして今までの男にどんなイキ声仕込まされてたんだい?」
 耳元に顔を近付けてきた男に、アスカはただただ首を振って答えた。
 言葉など要らない。何かを考えるなんて、ほんの些細な僅かなことでも御免だった。
「要らないっ! 何にもっ、いいのっ。聞かないで――きかないで、いいからっ。アタシを跳ばしてったら……! それだけでっ。無茶苦茶にっ……何もかもムチャクチャに、してよぉ……!!」
 喉の奥から自然と溢れ出してきた言葉だったが、男を満足させ、いっそう興奮させるには十分だったようだった。
「そうっ、そう、そうよッ。アンタのペニスが、太いのが、無茶苦茶に……何も、何も分かんないくらい、まるごと全部吹き飛ばすくらいに! ぁ、あああッ、アタシの……オマンコからっ、吹き飛ばして……!!」
 自分からも華奢な腰をうち揺すり、ブロンドの髪を夜風に煽られる以上にざわめかせ、男の欲望の弾ける頂点と、自らの意識がハレーションを迎えるその一点を目指して。ただただ暴走し、まっしぐらに官能を貪ったアスカは、
(イクっ、ああっ、イク! イクっ、イッちゃう……! あひっ、ヒッ、これで――こんなので、こんなに悦いなんて……!!)
 そうして目を剥き、折れそうなほどに背中をしならせて、数秒間の恍惚とした硬直を迎えてみせたのだった。
「はぎっ!?」
「ぉ、ぉおお……おほぉっ」
 一見すると子供の可憐なわれめでしかないアスカの性器が見せた貪欲極まりない収縮には、一堪りもない。我慢する理由も男にはない。満足げな声と共に、ドクドクと滾ったスペルマを媚肉に埋め込んだ亀頭から噴出させ、発育の停止した狭い膣内一面にぶち撒けたのだった。
「……ぁ、ぁ、あ――」
「あーあ、姫の凛々しいお顔が、すっかり卑しくなっちゃって。アヘってても、それでも素敵だよ……。ねぇ、言ったとおりだったでしょ?」
 その野放図な快楽を覚えてしまえば、もはや行きずりの男達によって誰とさっきまで腰を擦り合わせていたのかも分からない汚らしい性器をねじ込まれることにも、抵抗は無い。
 マリ達に倣って朝陽が昇るまでそうして、通り掛かる男達の誰かに選んで貰う、幾つも並べられた性欲の吐き出し先、ザーメン便所じみた扱われ方をされることに、すっかり夢中になってしまっていたのだった。





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From:エロ文投下用、思いつきネタスレ(5)