INNOCENT TABOO Short Shorts / vs GENDOU Round 1

Original text:引き気味


 とある日曜、早朝。
 碇家の使っている駐車スペースにすうっと入ってくる車をまるで待っていたかのように、マンション地下階を支えるコンクリート柱に背を預けていた小柄な人影が顔を起こした。
 顔を起こした影に続いて、その足元からもう一つ、これもやはり小柄な―― 小学生ほどの人影が立ち上がる。
 山の際という立地からか、一応は建物の中であっても、この季節の朝ともなればひんやりとした空気が地下駐車場には入ってきている。
 彼らは厚めの服装をして寒さ対策をしていたようだったから、相当に早くからここで待っていたのかもしれなかった。

「……おはよう、二人とも」
 パタン、と控えめに車のドアを閉めて降り立ったゲンドウが、赤い悪趣味なサングラスを指で持ち上げて馴染みの子供達の姿を確かめた。
「はよーっス」
「おはようございます、おじさん」
 ムサシとケイタはそれぞれの態度で挨拶を返すと、そそくさとゲンドウの降りてきたばかりの車に向かい、後部座席を覗きこんだ。
「げぇっ、アス姉……」
「うっわ、うわー。おじさん、これって……」
 果たして、二人がゲンドウの車の中に見たものは、現在進行形であらぬ方向に目をとろんとさせ白い息を吐き続けている、二人の小学生にとってのお気に入りの遊び相手である先輩中学生、惣流アスカの身悶える艶姿だった。
 通っている壱中のベストスカートの上から男物のダウンジャケットを掛けられて、後部座席のシートにくたりと横たわっている。
 頬は赤く染まり、秀麗な額や頬、うなじに汗で張り付いた髪。ジャケットのかけられた襟元から、どきっとするほど広くが見えてしまっている首のあたりは華奢な造形の鎖骨の近くまでで、そこもうっすら汗をかいて赤く上気しているのである。
 一見すれば、風邪か何かの不覚に倒れてしまったかのようにも思えるのだが。
 その首元からの見えっぷりからすると、ジャケットの下は随分とあられもなく制服の前がくつろげられてしまっているのに違いない。
 少なくとも、襟を締める赤いリボンがどこかに行ってしまっているのは確実。
 その上でダメ押しに、ヨーロッパの血筋との美しい混血の少女の柔肌には、細い首から鎖骨の間を通り抜けているように這う―― 見るも禍々しい赤いシルク紐が巻き付けられていて、隠された全身に淫猥な緊縛が施されているのが、容易に見て取れるのだった。
「おっと、忘れていたな」
 振り返ったゲンドウが投げて渡してきたものを反射的に受け取って、その手のひらを覗きこんだムサシは増々嫌そうに顔をしかめた。
「ローター三個かよ。ま、まぁ、基本だよな」
 3チャンネルの、今もONになったリモコンを握りしめて強がりのように言う少年には、トドメとしてゲンドウが背中越しに伝えたのだった。
「そうだ、三つ。アスカ君にはニップルポンプも楽しんでもらっている。介抱するのなら気を使ってやるといい。……服に擦れたりすれば、随分と“気になる”だろうからな」
 ゴム袋のポンプで吸い上げ、使用する女性の乳首を強制的に勃起状態にさせる責め具がニップルポンプだ。モーター付きとなれば、無理矢理にそうやって敏感さを倍加させたところに淫靡な振動を休むことなく送り込み続けていたということだろう。
 しかも、数が三つ。
 この美しい先輩の乳首両方に使われた上で、残る一つはどこだという話になれば、それは股間の女性にとって一番の急所、陰核にだろうと察しがつくのがムサシたちエロガキコンビだった。
―― って。何時からだよおじさん! アス姉みたいなエロい姉ちゃんにそんなもん使って、イキまくりとかいう話じゃねーじゃん」
「……うっわー。これ、僕らと遊んでくれる余裕って、残ってるのかな」
「言ってる場合かよ! ほら早く開けろって。おおい、おじさん! 鍵! 鍵!」
 いかにも忘れていたという風で『おっと』とドアの鍵を開けてやったゲンドウは、どうやら上機嫌らしくその長身を揺らしながらエレベーターの方へと歩いて行ったのだった。
 
「くっそ、馬鹿にしやがって」
 バンっとドアを開け放ってみれば、途端に車内に充満していた空気が流れ出す。
 十四歳の健康な少女が汗みずくになって悶えていた分の、香しい淫臭だった。
「シートにビニールシートかけてあるよ。さすがゲンドウおじさん、準備万端って感じだよね……」
 『ああ、ああっ、ぁああン』と悩ましい喘ぎを上げ、ダウンジャケットの下で体をくねくねとさせているアスカは、ムサシ達が入ってきたことにも気付いていないのだろう。
 浅黒い肌を持った少年が手を伸ばし、かけられていたジャケットを引き剥がしてみると、なるほど確かにビニールシートの用意が必要だったろうというお漏らしぶりで、スカートの真ん中にねっとりと愛液による大きな染みを作っていたのだった。
「クソ、クソっ。無茶苦茶しやがって。アス姉もアス姉だよ。なんだよこのデカクリ、どんだけ勃起させてんだよ。どーゆープレイだよ」
「僕らも結構頑張ったつもりだったけど、この分じゃ寝室のユイ先生見てもおじさん、鼻で笑って済ませそうだよね」
「いいよ、畜生。俺らの負けで良いよ。見てろよな、あのおっさん。次の勝負でこっちこそ無茶苦茶やってヤり返してやっからな」

 ムサシとケイタはこの頃ゲンドウに懐いてそっけないアスカを。ゲンドウは、妻であるユイを。それぞれが自らの所有物である、あるいはそう看做している女性を賭けての意地の張り合い、場所を別にしての変形スワッピング勝負の一回目は、そうしてムサシが敗北を認めて終わったのだった。
 もっとも、そんな確執など素知らぬ顔で三点責めの快感に悶え狂い、幾度目なのか少年たちには知る由もない絶頂を遂げて『あ、アンッ! ……アーッ!!』と可愛らしくも悩ましい声を張り上げて全身を突っ張らせたアスカにとっては、どうでもいい話なのだった。
 後からムサシ達にからかわれる程の失禁めいた潮吹きぶりで、また下着とスカートを汚したことの方が余程問題。男達の賭けている、『レイに続いてアスカに、今度は誰の子供をまず孕ませるか』などという話は、知る由もなかったのだから。



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From:【母子相姦】淫乱美母ユイ3【寝取られ風味】