INNOCENT TABOO Short Shorts / 夜祭りデート

Original text:引き気味


―― キャッ!?」
 まばゆい閃光に直撃されたのは、アスカの膣に深く潜り込んでいたムサシの太杭が寸前のタイミングで弾け、胎奥でどぴゅどぴゅと勢いよくぶち撒かれた熱汁の逆流がそのまま太腿の付け根から垂れ出はじめたぐらいの、『ぁ、ああ……』と緩んだ呻きを洩していた忘我の只中でだった。
 ホワイトアウトに一瞬に視力を奪われたアスカは、アクメ頭で完全に馬鹿になった状態に蕩かされてしまっていたから、素直な悲鳴をあげてしまった後でようやく気付いた。
(今の―― ? カメラ!?)
 背後から繋がっているムサシは何の反応もせずだった。
 いまだにその十一歳児ばなれした凶暴ペニスの亀頭をぱんぱんに膨れさせて、押し殺した声で絶頂を遂げたばかりである三つ歳上の美少女の蜜泉をぐいっ、ぐいっと低い位置から突き上げている。
(私、いま撮られた……!? やだっ!)
 慌てるというか、血の気が引いた。
 夜祭りデートレッスンだと言われて連れ出された、ユイとシンジ、レイとケイタ、ムサシと自分という組み合わせ。いつしか皆とははぐれて―― それとも予定通りだったのか、ムサシとの二人だけ二人っきりに。嫌な、あるいは密かに望んでいたのかもしれない密着した祭り見物になってしまい、人混みの中、浴衣の裾を割って忍び込む小さな手のひらに散々ばれないよう喘ぎを堪える苦労をさせられた挙げ句が、花火の音をバックに茂みにしけ込んで、適当な木の幹に手を突いてのバックスタイル青姦中。
 浴衣は乱れきって、帯こそ解けてはいないにしても、胸も股間も丸出し。
 乳房には乱暴な愛撫で付けられ手形がくっきりだったろうし、思い切り背後に突き出したお尻にはムサシが腰を密着させている。
 両脚を開いて踏ん張っていた股間には、考えてみなくても地面に向かって盛大に滴り落ちているのだろう二人分の大量のぬめりが。
 出されすぎだし、濡らしすぎていた。
 そんな淫乱少女満点な格好。
 こんなところを……! と震え上がれば、それが気持ちとはまったく裏腹の膣の締め付けになったらしかった。
「ぁ、アス姉……ッ」
 突き飛ばしてでも急いで行為を止めるべきだったところであるのに。だのにかえってムサシを喜ばせてしまい、一旦は血の気と共に引いた肉悦を再びこみ上げさせる、がむしゃらな腰ピストンが再開した。
 即座に力強く、また加速していき、
「ま、待ちなさいよ、ムサシ! ぁ、あン!? ……だめっ、ま、まって……今は――
「アス姉、アス姉っ。オレ、まだイケるぜ。このまま二発目、いこうぜ……」
「だ、めぇ……。今、いまっ。か、カメラだったわ……ぁ、あう! やめて、だから追っかけないと……。おばさまに、おばさまを探して、どうにかして……もらわないと――
 たかが小学生のムサシを、どうして振り払えないのか。
 ユイに、ムサシに、ケイタに。シンジに。小学生たちに、ボーイフレンドの親友である同級生たちに。的確な開発でたっぷりと性感を、望まないシチュエーションで無理矢理に蹂躙されるマゾ快楽に目覚めさせられてしまった悲しい躯はとにかく非力で、一度上り詰めたばかりの敏感な秘肉をかき回されてしまう、力がもうまるで入らない。
 制止しているはずの声も官能に彩られた、ムサシを調子づかせるだけのものだ。
 ムサシの腰遣いとの肉のぶつかり合いがヒップに打ち鳴らされる度、
「だめっ、だめぇっ……。ああ、あああ、アタシ、あたしぃ……っッ」
 葛藤も抗う気力も、唯々快楽に押し流されていく。
 (このままじゃ、ああ……っ)と、今にも消し飛びそうななけなしの理性は、大醜聞にしかならない小学生相手のセックスをしているところを見た誰か、撮られた写真に対する恐怖、警告と、破滅の二文字を脳裏に点滅させていたのだが――
 しかし、アスカの腰のうねりは、ムサシの射精をもう一度膣底に浴びたいと熱望する、だらしないマゾ牝の本音でしかないのだった。
「アアッ! あたしっ、こんなじゃ……ダメなのにッ。撮られたのに、まだ見られてるかもしれないのに……。なのに、なのにっ! い、イっちゃう! またイっちゃうのぉぉぉー!!」
「イケよ! イケよアス姉ッ。おらっ、おらおら、おらぁーっ! オレの、チンポで、イケよっ!!」
「うん! うんっ! あたし……ッ」
 最後にはどうと木の幹に顔を押しつけ、ざらざらした樹皮でしこりきった乳首をわざと自分でいじめながら―― アスカはがくがく全身を慄わせていったのだった。
『イクぅーっっッ!!』と、甲高い大声を張り上げまでして。
 周囲や、誰とも知れぬ撮影者の視線に怯えていてさえ、その怯えこそが自分で分かるほどに背筋をゾクゾクと痺れさせていた、被虐の官能に囚われて。

 そうしてさすがに正気に返り、浴衣を直して。
 不安と、帰りの道すがらもなお性懲り無く、いやらしい悪戯をしかけてくるムサシに半ば以上本気で腹を立てつつ―― その腹正しさの半分は、こうも情けなく押し流されてしまった自分に対し向けるべきところの八つ当たりだったのだけれど―― 自宅に帰り着いたアスカを、待っていた物。
 それは、まさに彼女の心を押し潰しそうな不安に捕らえていたのと同じ、カメラのフラッシュだった。
「よ、お帰り。へへっ、随分お楽しみだったみたいじゃん?」
 シャッター音がしないデジカメをリビングのソファーから向けてきたのは、全裸の相田ケンスケだった。
 体面のソファーには、出かける娘を送り出した後で自分も着替えたらしい浴衣姿になって、鈴原トウジに犯されている母親。
「あンっ、ンっ、ン……。アスカちゃん、お帰りなさい。うふふふ……」
 アスカは理解した。
 最初から全部予定されていた内容に、自分をまた“レッスン”をつけられていただけだったのだと。
「ここで撮ったキョウコさんのと、あと惣流の前に回って撮っといたユイさんの分、綾波の分もあるけど、見る? っつーか、カメラマンが俺一人ってのはさ、疲れたよ、さすがに。祭りのあの人出の中、三箇所撮って回って、そんで大急ぎでとって返してここだろ? お前達はたーだ楽しんでるだけだったってのにさー」
「にひひ、すまんの〜。後でワシにも分けたってな。浴衣シリーズの綾波やら惣流やらの青姦写真っちゅうのも、そそられそうやしなぁ?」
「良いじゃん。その変わり、アス姉貸し出すって約束だったろー? 俺にもちゃんと写真のデータ、コピーさせといてよ」
「どうせなら綾波もこっちに連れてきて欲しかったがの」
「…………」
 もはや言葉もない。
 結局アスカは、その晩がとっぷりと更けるまで、トウジたちからムサシに貸し出される母キョウコの対価として―― 彼らに宛てがわられ、奴隷交換スワッピング大会だななどとうそぶかれる肉宴の供物となり、犯され抜かれたのだった。



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