INNOCENT TABOO Short Shorts / アスカとムサシ 〜発表会への道程〜

Original text:スレ328の名無しの者


「だ、だめよ、こんなの絶対だめだからねっ!」

週末の午後、いつものレッスン部屋でここ最近では珍しく声を荒げたアスカの姿。
目の前に座ったムサシから今日はレッスンは無いかもと言われてほっと胸をなでおろしていた矢先に差し出された一枚の紙切れ。
意味も解らないままペンを渡されてそれに署名しといてよと要求されれば困惑するしかない、しかしその「申込書」の目的を説明されるにつけアスカの顔は真っ赤になり、仮申込みは済んでるし後はアス姉が署名するだけだからとこともなげに言われるに至って思わず声を荒げてしまっていた。

『碇ユイ教室の生徒による発表会(先着5組)』それがこの申込書のタイトルだった。
開催期間の一週間に渡り一日一組ずつ男女のペアが皆の前で日頃のレッスンの成果を発表する、この文言だけを見れば確かにおかしいことなんて何もない、けれど―その開催場所が"碇家の寝室"となっていて、そのうえムサシが書き込んだ発表内容の欄が"前に2発、後ろで1発"となっているのを見ればその意味には否が応でも気づかざるを得ないのだから。

「ん?あぁ、アス姉はまだ後ろ苦手だっけ。じゃ3発とも前にしとくよ」
顔を真っ赤にして発表内容の欄を指さしているアスカの手元を覗き込んでちょいちょいとペンで訂正するムサシ。
皆の手前ちょっと変化があった方がいいかと思ったけど意表をついて抜かず三発ってのもたしかに結構ラブラブっぽくていいなと勝手に納得して、そのうえアス姉って割とそういうとこ乙女っぽいよなとニヤニヤしながらからかわれて。

「ち、ちがうわよっ!そうじゃなくて…どうしてアタシが出なきゃいけないのかって言ってんのよっ!」
「はぁぁ?アスカ姉、それマジで言ってんの?アスカ姉も知ってんだろ、これ。」

改めて拒否の姿勢を表明したアスカに対して呆れた、心底見下げはてたという視線を送るムサシ。
そんな理不尽な非難の視線を向けながらムサシが指さした別の書類、現在の申込状況の一覧が印刷されたその紙のよりにもよって筆頭にはシンジとマナの名前が印刷されていたのだ。

「っ…!?」
「わかっただろアス姉?」

アス姉がシンジ兄ちゃんのためにレッスン受けてるのと同じで俺だってマナのために頑張ってんだぜ、なのにさ、シンジ兄ちゃんはさっさとマナと申込み済ましてるわけじゃん?俺様のガラスのハートはスッゲー傷ついたわけ。この気持ちわかるアス姉?
畳みかけるように強い非難の口調で訴えてくるムサシに言い返すこともできず押されるがままのアスカ。
憎からず思っているマナが皆の前でシンジ兄ちゃんにオモチャにされるのをただ黙ってみてるなんて耐えられない、ならシンジ兄ちゃんとコイビトのアスカ姉にはとらなきゃいけない責任ってものがあるでしょ、と迫ってくるムサシの気迫に押され再びペンを持たされる。

(でも、そんなの…アタシ…聞いてないし)
紙の上で迷い止まる指。
そんなアスカの逡巡を見て取ったムサシは突然突き放したような口調で。

「あっそう。アス姉はそういう薄情な女なんだ?幻滅した。俺の気持ちもキョウコおばさんもどうでもいいってわけだ。ひでぇよなぁ!」

なぜ突然母の名前が、という困惑もムサシが指差す書類の部分を追いかけていけば驚きに代わってゆく。
うすうす有るだろうとは思っていたレイとケイタの名前に続いて自分たちのほかにマユミ、ヒカリというような文字が見えたのも十分すぎるほど問題ではあるけれどそれ以上に「繰り上げ待ち」となっている6番目の申込みが他でもない「キョウコ」の名前であると気付いた衝撃。
さらに相手はムサシと同級生の少年たち6人で、発表内容が"危険日のロシアンルーレット"と書かれているのに気づけばもう泣きそうな気分にもなろうというもの。
しかも発表内容の横にある【避妊】というチェック欄。それぞれの申込みごとにコンドームやピルという記載があるにもかかわらずキョウコはご丁寧に「避妊:なし」
と大きな文字で記入している。

(もうぅ…なにしてんのよぉ…ママぁ…)
「なっ、アス姉も困るじゃん?繰り上げになったらさ。」

涙目のアスカに追い打ちをかけるようにここだけの秘密だぜという調子でアスカに耳打ちするムサシ。
「アイツらスゲー盛り上がっててさ、もう禁欲とか始めてるんだぜ。正式に順番が取れたら誰のが当たるか皆で賭けて賞金にするとか言ってたからそれ狙いだと思うけど―」
と聞きたくなかった少年達の本気度の高さまで赤裸々に聞かされ状況はもう急転直下。

(だめよ…そんなの…でも、アタシどうすれば…)
真っ青になったアスカの顔を見てから、ムサシはそれまでと打って変って慰めるような調子で言うのだ。

「アス姉はほら、ユイ先生からちゃんと薬貰ってるだろ?なら俺とシタって別に"そういう"心配はしなくていいわけじゃん?」

(それは確かに…ムサシの言う通り…よね)
ムサシとの申込みを正式なものにしてしまえば、少なくともごく近い未来に○学生の少年を「パパ」と呼ばなければいけなくなるような悲惨な状況は避けられる。
それにいまさら…だ。自分たちのベッドプレイを観客として見ることになるのは教室の生徒たち、要するに自分とレイがそれぞれムサシ・ケイタにレッスンを受けていることをもう公然の秘密として知っている者たちなのだ。それなら、

「…わかったわ…これでいいでしょ…」
「OKOK。いつも言ってるけどさ、アス姉のそういう気前いいとこ俺大好きだぜ。へへ。」
「でも…言ったわよねこれは合意だって。ならアタシだって言わせてもらうわよ―」

アスカの署名が入った申込書を上機嫌で受け取ったムサシにくぎを刺すようにアスカは発表内容についての条件をまくし立てる。
理路整然、立て板に水、持ち前の優秀な頭脳と分析能力を最大限に使って次々と発表内容に注文を付けていく。
しかし、ムサシの表情は余裕綽々、アスカの要望をひとしきり聞いた後にチッチッチッと指を振りながら「全・却・下。」とにべもない返事。

「な、なんでよっ!アタシにだって権利はあるでしょっ!」
「いやいや。こまかい条件でグチグチいうなんてそんなのアス姉らしくないし。それにさ、今アスカ姉が言った通りこれはアス姉と俺の合意で出すものなんだぜ?」
「だからその合意のため…あぁっ…!」

再び顔色が変わるアスカ。端麗な容姿と共に天から与えられた二物、そんな明晰な彼女の頭脳だからこそわかってしまう、気づいてしまうのだ。
不敵な笑みを浮かべるムサシの様子と共に、今この状況の決定的な不利に。

「へへ。頭いいからわかるよなアス姉。確かにアス姉もいくらでも条件は出せるけどさ、俺にだってあるよな?申し込みを取り下げる権利がさ。」
「っ…」
「いま突然気が変わってさ、俺が申込みを取り下げたら来年の今頃、次の発表会には生まれたばかりの弟妹のオシメを替えるアス姉が見れるわけだ。くく。」
「そ、そんなっ…」
「いや、案外アイツラも味占めてさ。子供抱いたキョウコさんに股開かせて二回目のルーレットって展開も―」
「だ、だめよっ!おねがいっ…ぐすっ…ママにそんなことさせないでよぉ…」
「いやいや、あくまで可能性だって。それにさ、俺が居ればそこまで無茶させないようにできるし。…でもほらアスカ姉、人にお願いするときにはさぁ…態度ってものがあんじゃん?」

隣に座り馴れ馴れしく肩を抱き寄せ耳元でそう言ってくるムサシにアスカはもう抵抗できなかった。
それどころか、まずは二人の署名入りの申込書をユイ先生につつがなく提出してもらうための見返りとして再び員数外のレッスンを約束させられてしまう。
いままで決して許してこなかった自宅の寝室という条件も、お泊りで一晩かけてじっくりと「前で3発」の練習をするという条件にも―唯々諾々と従うしかないのだった―。



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From:【母子相姦】淫乱美母ユイ3【寝取られ風味】