INNOCENT TABOO Short Shorts / 若き日の母の記録

Original text:S51さん
edit:引き気味



美しい母親を、シンジはずっとその清楚な雰囲気の通り、貞淑なひとなのだと思っていた。
良妻賢母という言葉があるが、これこそがぴったり似合う女性なのだと。
授業参観やPTAといった機会があったとき、ユイを目にした同級生達は皆うっとりとして、シンジと同じ印象を口々に。揃って褒め称えるものだったから、それはそれは誇らしく、そして自慢なのだった。

しかし、驚愕するより他のなかった、母親の知られざる一面を目撃する日がやってきた。
ムサシら英会話教室の教え子たちとの、あまりに破廉恥で、あまりに背徳的な秘密の関係。
その真実を知って以来、ユイは息子に対して次々に、今まで打ち明けることのなかった過去や、信念―― 容易に受け容れがたいほど淫らな―― を語って聞かせた。
時には、大量に隠し持っていたアルバムやビデオといった記録をも持ち出して。
シンジは、ユイと少年たちの『授業』を記録したメディアの山から克明に綴られた衝撃的なシーンを追い、彼が学校にいる間に家の居間でどんなことが起こっていたのか知ったのだった。

愕然としつつ、しかし、時間の経過と共にゆっくりショックを受け止めていった彼の心に訪れたもの。それは、憧れの母親を見る目が昔のようにはいかないという寂しさと、そしてかつてならば少年らしい潔癖さから拒絶しただろう母親の倒錯した性への、不可思議な感情。また別種の、憧れにも似た気持ちなのだった。
目を背けたくなるような痴態を晒し、だらしなく顔を歪めていても。眉を顰める他ない、反社会的な振る舞いに身を投じていても。それでもいつも、シンジの母は美しかったから。

両親の寝室や物置から大量の映像メディアを発掘し、意味深な手書きのタイトルに鼓動が高鳴るのを自覚する。
まさか……、こんなタイトル付けちゃってるけど、本当に……?
かすかな目眩さえ感じる変態的なタイトルのビデオには、想像してしまった通りかそれ以上のユイの乱行が必ず収められていた。
多くは今ムサシたちを生徒にしている英会話教室を開いてからのもの。
だが中には、ユイの独身時代のものもあった。
シンジがまだ幼かった時分、ユイがとあるNGOに在籍していた頃のものもあった――



◆ ◆ ◆

映像の中で漆黒の肌の人々に囲まれて映るサファリルックの母さん。
傍らには金髪の綺麗な女の人もいた。
これはきっと僕を出産してまもない頃だ。
このころ母さんは大学に戻って文化人類学の論文を書くためにアフリカに行っていたんだ。
取材とNGOの活動を兼ねて。
そのNGOの活動がどんな活動なのか、僕はこのビデオを見てはじめて知った。
次の映像で母さんはほとんど全裸だった。
ただ独特の首飾りや、赤土で全身に描かれた紋様、そして性器周辺に何かの白い粉が塗りこめられている。
部族の呪術師役のお婆さんが母さんの裸体を、何か呟きながら枝で払う。
たぶん呪文を唱えながら清めているのだろう。
飾られてはいても、母さんの裸体の生々しさは相変わらずだった。
今の母さんと違うのは、そのときちょっと戸惑ったような、困ったときに見せる笑顔でいたことだ。

また場面は変わって、今度は全裸の母さんの周囲には腰布を着けた黒人の少年たちが集まっていた。
少年は20人くらいいる。
母さんは目の前のあどけない顔をした少年の腰蓑の間から信じられないくらい大きなペニスを取り出すと、
傍らの金髪女性に英語で説明を始めた。
そのうち少年の黒いペニスは勃起しはじめ、ますます体積を増した。こんな大きいのは見たことが無い。

母さんの同僚の金髪女性は服を着たままだったけど、少年のペニスを1、2回扱くと、驚いたことにいきなりそれを口に咥え、
首を傾げたり、さらには少年のペニスを弄びながら数分間母さんと議論し、最後にはなにやら頷いたりしていた。

母さんは村の人たちに村の中央の開けた場所へ連れてこられると、自ら四つん這いになる。
母さんは口に何枚か植物の葉を咥えていた。口の端から涎が流れ目は虚ろだけど、村の広場に連れて来られる
間も始終ニヤニヤ笑いを続けていた。そう、淫らな笑い。
母さんは四つん這いになりながら授乳期の大きな乳房を地面に押し付け、アピールするようにお尻を振るう。
赤土で縁取られた性器が丸見えだ。

周囲には腰蓑を脱ぎ捨てた黒人の少年たち。彼らも何かの葉っぱを噛んでいる。
この植物の葉には、何か麻薬的な効果があるのだろう。
逞しい黒いペニスを反り返らせ、ギラついた目で母さんの裸体を見る彼らはたぶん、この前ウチに来た子たちと
変わらない年齢だろうと思った。

軽快な太鼓のリズムに合わせて、彼らの儀式が始まった。
黒人の少年たちが母さんに群がり、年長らしい少年がおずおずと自分も母さんの後ろに膝立ちになると、母さんのお尻を掴んだ。
お尻を捕まれた瞬間、母さんは聞きとれない言葉で何かを叫んだ。叫び声には幸福感がこもっている。
少年は長いペニスをゆっくりと母さんの内部に進めていった。それが止まったところで母さんは長い溜息をつく。
少年は数回ペニスの出し入れをしただけで射精してしまったようで、一瞬白い歯を見せて笑った後、自分から母さんを放した。
そのように年長の少年から順々に母さんとセックスをする場面が続いた。
彼らは母さんで男になったのだろう。これは成人の儀式なんだと、僕はビデオを見ながら思った。

とうとういちばん幼い少年が母さんの後ろへ回った。
顔には嬉しさがこみ上げているといった表情だ。
小さな体に不釣合いに巨大なペニス。・・・これはどこかで見た光景。

いちばん幼い少年が母さんとの交合を終えると、また最初にセックスした年長の少年が母さんに挑みかかる。
少年たちのペニスはこれっぽっちも元気を失っていなかった。
その頃から黒人の少年たちは、母さん相手に獣を思わせるような物凄いセックスをしはじめた。
大人たちが口々に叫んで少年たちをけしかけた。
眩しい太陽の下で母さんの絶叫と太鼓の音、大人の黒人たちの囃し立てる声が一体となって異様な雰囲気を醸し出している。
どの少年も絶対に妊娠させてやるぞと言わんばかりに母さんのお尻を腰に引き付け、胎内の奥深くで射精しようとした。
順番待ちの少年も母さんの体に黒いペニスを執拗に擦りつけている。
だけど絶対に彼らは母さんの膣の外で精液を出そうとはしなかった。

このビデオにはさっきの金髪女性の声が入っていて、努めて冷静な声で何か解説をしようとしているけど、興奮のためか
その声も少し震えている。
だけどこのビデオを見ていちばん興奮しているのは、いまこうしてペニスを握り締めながらリモコンを握っている僕だろう。
僕は黒人の少年のものとは比べるべくも無い貧弱なペニスを扱きながら、巻き戻しと再生を繰り返した。



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