INNOCENT TABOO Short Shorts / 露出レッスン

Original text:PDX.さん & S51さん
edit:引き気味



 ―― 突き詰めてしまえばアスカやレイにとって大事なのは、幼馴染であり、意識する唯一の少年であるシンジとのことだった。

 勿論、幼い頃から身内も同然に可愛がって貰い、素敵なひとだと憧れていたユイのことだって大切に思っている。
 しかし、貞淑な女性かと思っていたユイの真実を知ったとき、彼女がシンジの母親でさえなかったなら果たして―― アスカたちはどうしていただろう。
 近親相姦。禁じられた、背徳の肉体関係。
 息子でありながら、シンジはユイに夢中だった。その目はひたすら、あまりに魅力的であり、美くしくも淫らな母親へと注がれていた。
 アスカたちが歯軋りして睨むのも意に介さず、血の繋がった美女と絡み合う姿を見せつけさえした。

 燦々とまだ陽の高いリビング。そこはアスカやレイが何度となく碇家の食卓に呼ばれもした場所で。
 シーツ代わりに親子が絨毯に敷いていたバスタオルも、つい先日にシャワーを借りたとき、何の気も無しにアスカが体を拭いていたものではなかったか。
 きっともう、同じように借りて使うことは出来ない。シンジの家にあるバスタオルだというだけで、思い出してしまうし、想像してしまうだろう。
 同じように、自宅と同じくらい馴染んでいた部屋もだ。
 趣味の良いユイのセンスでインテリアをまとめられたその空間が、裸になった男女が汗まみれになって喘ぎ声を交わす舞台になるなど、10年近くなる付き合いの中で想像すらしたことがなかった。
 だのに、見せびらかすようにM字開脚で寝そべる美夫人。覆い被さるシンジの、筋肉の動きがくっきりと浮かんだ背中、オーガズムにひくひくと打ち震える尻たぶに出来たえくぼ。
 二人の腰が密着しあった秘部には、深々と挿入されているシンジの性器―― その幹の根本と、濡れた黒さで絡む同じ色の恥毛、割り拡げられた肉花の隙間を垂れ落ちようとする白濁液までがはっきりと。
 最後の一滴まで実母の膣奥へ注ぎ込もうとする陰嚢が収縮する様子さえ、確かめることが出来た。

 呆然とするしかない。
 事前に覚悟を決め、『観客』となった場ではあったが、直視してしまった生々しい母子の情交シーンにショックは小さくなかった。そんな動揺した瞳であったにせよ、見間違いと自分を誤魔化せる余地は微塵もありはしなかったのだ。
 ライバルと二人して、敗北感に打ち震えた。
 気弱な態度が目立ち、特にアスカにはずっと小さい時分から頭が上がらないでいたのに、平気で無視するようなその態度。そして、血の繋がった母親相手に間違いなく行われた、膣内射精。
 実の息子に組み敷かれながら陶然と抱擁を返すユイの陶然とした貌には、生娘を歯牙にも掛けぬ余裕が浮かんでいたと見えたほどだ。
 憧れの域を越えてはじめてユイに抱いた女としての悔しさが、そう感じさせたのだろう。
 ユイ自身には女としてアスカやレイに勝ち誇るつもりなどありはせず、そもそも、唯一の男に唯一の女としてだとか、ただ一人決めた相手と一対一で付き合うといったような、勝ち負けを考える発想自体、超越してしまっていたのだから。

 恋敵がただ肉体だけをもって少年を繋ぎ止めていたに過ぎなかったのなら、彼女たちはシンジとユイの間を引き離そうと動いたろう。それは間違いなかった。
 もうシンジに近付かないで。シンジもあんな淫乱女とは別れなさい。それで済んだ。
 その上で『年増女』にとち狂った少年に、年相応の、相応しいガールフレンドとしての自分たちをアピールすれば良かった。

 が、遠ざけるべき恋敵は少年自身の母親。距離を取らせよう筈もない。
 許されざる関係だけでも止めさせるにしても、確信をもって息子との肉体関係を日々深めているユイである。
 アスカたちにしてみれば唖然とするしかないのだけれども、彼女が誘惑した少年達は他にも大勢いて、中にはシンジよりずっと幼い子供や、アスカもよく知るクラスメイト、トウジやケンスケとまでセックスをしているという。
 すっかり『毒されて』しまっているシンジも、母親を抱く他にまたアスカやレイとは別のガールフレンドを作って、時には共に淫行にふけっているという。

 だからこそシンジに恋する少女達は、女としてユイと競い、勝ち取らねばならないと悟ったのだ。
 シンジを『正常』に戻すにしても、まず女として見て貰えてからでなくてはそのステージに立てさえしない。
 そう決心して、アスカとレイはまず恋敵から当のシンジを釘付けにしている女としての魅力を学び取ろうと―― 『レッスン』の誘いに乗ったのだった。

 ―― ま、初心なネンネのタワゴトってやつだよな。
 後に、連続のアクメに痙攣して目を剥くほどのアクメを味わせてやりながら話を聞き出したムサシなどは、所詮はとそう鼻で笑ったものだった。
 そしてすぐに、うっすら微笑むまま見詰めてくるユイの眼差しに『ご、ごめんよ、先生。もう馬鹿にしたりしないって』と謝っていたのだが。



◆ ◆ ◆

 実の子も同然に可愛がってきた娘が、閨事について教えて欲しいと頼んでくる。
 アスカの控えめに言っても剣呑な顔付きは、とても頼み込んでいるといえた態度では無かったものの、ユイはシンジへの一途さを見出して顔を綻ばせると、快く頷いた。
 平然と息子以下の歳の少年たちと交わり、近親相姦も厭わないユイが教師で。ムサシやケイタも未だ半ズボンの似合う小学生とはいえ、その一の生徒。
 彼女、彼らの集った『教室』がどれほどの深みにあって性愛の真髄を掴もうとしているのか、アスカたちには想像すら出来なかったろう。
 心を決めたつもりになった生娘を手に取ることなどユイには容易かったし、その日以来少女達が辿った成長という名の変貌は、そう悪し様に評されたところで仕方のないものだったけれども。しかし、ユイに悪意は無かった。
 ただ真心から、信じる幸せを少女達にも分けてあげたい、授けてあげたいと。『レッスン』は施された。
それらレッスンのメニューの中に、セックスといえば裸になって抱き合い、精を送り受け取る儀式が全てだと考えていたアスカらには、まるで予想外の項目すらあったのは、
「……それって」
「露出プレイ、そうあの子達は呼んでいたけれど……」
 英会話教室に子供達を呼んでの『授業』では一糸まとわぬ裸身で過ごす美夫人から、改めて説明されて、二人は戸惑いを隠せなかった。
 何のてらいもなく乳房を晒したまま、むっちりと艶っぽい太腿の付け根も隠さないまま。それはてっきり、と。思いこみだった。

 片付けられた机の上にテキストが並べられたリビング。まばゆい昼の光の中でも、ユイは全裸。
 後ろ向きになってお尻を突き出し、その谷間を指し示して、
「このシーンの『しめやかな花弁』というのは、主人公の少年からはこういうふうに見えてたのよ」
 などと。
 ユイのしめやかな部分を見て、同じように全裸の生徒一同はまだ幼いソレを元気一杯に自己主張させているのだった。
 そして一番激しく勃起した生徒を椅子から立たせ、この主人公のように、先生にやってみなさいと。
 シンジの撮影したという授業風景はそんなものばかりだったから、ユイが破廉恥な格好で過ごす理由はすぐに行為に移れる便利さの故だろうと考えていたのである。
 未だ、ヌーディストなどという言葉には縁遠さしか感じなかった頃の話だった。

 指導をと頼んだユイに素晴らしさを説かれ、促されれば、首を縦に振らずに通すのは難しい。
 日常を服を脱いで過ごすことを、二人も少しずつ仕込まれたのだった。
 ―― もっとも、初期の初期の段階なら、まず人前のような環境で裸になることに慣れるため、マジックミラーじみたフィルムの貼られた窓ごしに通行人のいる空間でヌードになってみる。
 そんなレベルからが始まりだったのだけれども。
 じきにアスカとレイは、シンジの前のみならずムサシやケイタといった嫌々顔なじみになった『生徒同士』の前で、スカートをめくり上げるという、勇気ある一歩を踏み出した。
 そして、下着さえ脱いで見せて。撮影会の形をとって行われた授業では、レイは赤毛の友人より一足先に、視線によって秘部を濡らす悦びを得たのだ。
 アスカもやがて、ユイに連れられて出たショッピングで、服に密かに開けた穴から乳首を覗かせるという破廉恥を受け容れるに至り――

 段階を踏まえ授けられたレッスン。くぐり抜けていった、正しくの試練。
 その度、ユイは教え子の成長に微笑み、アスカたちは知らず知らず理解を進めていた露出の素晴らしさに、かつての忌避の言葉を、本気で口にすることはなくなっていった。
 代わりに増えたのが、堕落だと自嘲するひっそりとした呟きと、それに倍する恍惚の吐息。
 アスカは、レイは、ゆっくりとユイの手で変わっていった。



◆ ◆ ◆

 ベッドタウンから都心に向かう通勤路線。朝のこの時間だと上り列車は大混雑、そして下り列車はガラガラ。
 ユイに連れられたアスカ、レイはこの下り列車に乗っている。3両編成の真中の車両ということもあって、運転手からも車掌からもチェックしにくい位置。
 そして彼女ら以外の乗客は、うつらうつら寝ているおばあさんが一人だけ。
「そろそろ次の駅よ」
「はい」
「は、はい」
 ユイの声に応じて、レイとアスカが席を立つ。ユイは、次に到着する駅の下りホームに乗客がいないことを素早くチェックして、二人にウインクする。
 今から列車が入ろうとしている駅は、島型のホームを持つほどではない、小規模のもの。それが都合が良いのだ。
 上りホームに面した側のドアに立つ美少女二人。こちらのドアはこの駅では開かない。列車がホームに滑り込む。上りホームで次の列車をまつサラリーマンたちが、向かい側のホームの列車に乗っている美少女に愛想笑いを投げかける。
「せーの」
「それっ」
 レイとアスカが、コートの前を思い切りよく開いてみせた。その下は無論、一糸まとわぬ全裸だ。ドアの窓ガラスは、ちょうど彼女らのデルタ地帯のあたりまでを見せてくれる。紅を帯びた金と、蒼を帯びた銀、対照的な二色の若草が朝日を浴びてきらめいてすら見える。
 隣り合ってホームに入った上下線列車、開かない側のドア同士ほとんど密着したも同然の二枚を挟んだだけで。
 呆然とした、あるいは熱を帯びた視線、視線、視線……やがて駅にアナウンスが流れ、わずか1分ばかりのショーは終わりを告げた。
「……ふぅ……」
「……ドキドキしたぁ……」
 コートの前を閉じてシートに沈む二人。ユイはにこにこ微笑ながら、次の駅まであと何分かしら、などと考えていた。終着駅まで、あと十二駅……。

 そうやって、列車の中からスリルある露出を楽しむこともあれば、列車に向かい外から幸運な乗客達の目を奪ってみせることもあった。
 夜には一足の絶える駅ホームを選んで行う、通過列車への露出。周囲は誰もおらず、一時間に数本通過する列車だけが観客を運んでくる。ユイはこれを定番の授業メニューとした。
 アスカたちも確かに安全だと試させられてからは、いつしか、次の機会が巡り来るだけで期待に秘唇を熱くさせるほど、お気に入りにしてしまっていたのだった。

「ああ、アスカちゃん、レイちゃん。明日の夜なんだけど、またうちでご飯を食べていけるかしら?」
 特別な前置きを必要としなくなった確認。美しい人妻が汗に乱れた髪をかき上げながら訊ねたなら、その日のレッスンでくたくたになって呼吸を整えていた少女達も、思わず息をまた熱くさせてしまう。
 遅くなれば―― 大抵の場合、14歳の娘をもった親が外出させておくにはどうかと思うぎりぎりのところまで、碇家の歓待は続くのだったが―― 車で送っていくと、キョウコには伝えておくから。
 長い付き合いで培った信頼を背景に、そうユイが母親に手際よく段取りを整えてしまうのも、もはや恨めしく思うことはないアスカだ。
 遅くなるまで、レッスンなのか。遅くなってからの、レッスンなのか。
 うっとりとレイと微笑みあって、交わす視線だけで以心伝心、楽しみねとさえ。気持ちはシンジやムサシたちの精臭が漂うリビングから飛んで、寒々しい夜風の吹く無人ホームへと飛ぶ。

 たまにユイが悪戯心を出せば、最初の2本くらいは普通に通過した列車が、3本目はいきなりそこで止まってしまうことも。
「!!」
「ど、ど、どうして!?」
「信号待ちよ。さっき通過した列車とあまり時間があいていないでしょう? その列車が次の駅を出るまで、ここで信号待ちする列車もあるのよ」
 動揺をなんとか隠そうとしているレイ、動揺が顔に出てしまっているアスカ、そして余裕の表情で列車の乗客たちに手を振ってみせるユイ。
 どうせ窓は開かないし、ドアを開けて出てくることもないのだから安心して見せてあげなさいなと微笑む。
 そんなこともあった。

 慣れと停滞は違うもの。常に刺激を。未知の刺激が少女達をより一層鋭敏にさせるのだと、ユイは手中の珠と呼べる教え子たちの教育に力を注ぎ、その精神をゆっくりと変質させていったのだった。



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