INNOCENT TABOO, case Asuka & Rei

Original text:引き気味


『 雌奴隷調教された元タカビー天才美少女が、大好きママを寝取ったバカ男子チンポにマゾ膣上書きされるEND 』


 いかに嫌がってみせようが、理由があって一度出来上がってしまった力関係を覆すことはそうそう出来ることではない。
 生来の負けず嫌いだったアスカである。一応は従ってみせても、事あるごとの態度に、言葉に、反抗心という名の棘を生やし、魂の尊厳とでもいうべきものを守ろうとしていたのも、やがてゆっくりと諦念に覆われていく。
 先に堕ちた友人の綾波レイが、今では得体のしれない大人達の用意したステージで、犬とすら交わるおぞましいショーを演じている事実もが、明日を信じようとする心をへし折った。
 どうやら――観念するほか無いのかもしれない。
 その心境にまで追い込まれていったことを、事の発端、全ての元凶として糸を引いた魔女たる碇ユイは、喜ばしいことだと祝福するのかもしれない。
 そうやって、溢れんばかりの可能性を持って輝ける未来へ向かっていた筈の一人の少女が、彼女自身の人生を喪失したこと。一人の人間としての死を迎えたにも等しいことを、どこまで理解できているのか。
「どんなもんだよ、俺らの手並みもさ。なぁ、ケイタ」
「やったね、ムサシ」
 「調教」が上手くいった。そう、欠片ほどの後ろ暗さも感じさせず言ってのけた幼い少年たちの、無邪気な笑顔。
 それこそが、街でも指折りの美少女として有名な彼女をオールヌードで夜の校庭に這いつくばらせている、半ズボン姿の支配者たちだった。

 ムサシ・リー・ストラスバーグと、浅利ケイタ。
 世間並みであればまだ精通を迎えているかも疑わしいぐらいの年齢のこの少年達が、一度はアスカを妊娠させた。
 その秘密裏の堕胎と引き換えで、この無様な平伏ぶりを晒すアスカの裸に下手くそな使い方のロープを巻き付けているのと同じに、この先の人生をも縛り上げてしまったのだ。
「ほら、アス姉」
 はしゃぎ過ぎで幾らばかりかよろよろと不安定な片足立ちになって差し出す、足先。小学校のズック靴と靴下を脱ぎ捨てたばかりのつま先、足裏に、萎れた表情の美貌を持ち上げたアスカは殊勝な口付けすらしてみせる。
「ンッ……」
 定期的に親が洗ってやっていたとしても、簡単には消えることのない足の裏の汗と垢の臭いだ。それらが染み付いたズック靴に、たった今まで収まっていた足先ではある。
 しかし、色黒の焼けた肌をしたいかにもなガキ大将であるムサシと、対象的に内向的な顔つきをしたケイタの二人が、代わる代わるに差し出したそこに唇を寄せるアスカは、文句を漏らすこともない。
 後ろから見れば、膝で四つん這いの格好になって赤毛のアンダーヘアまで晒し、もぞもぞと蠢いている丸いヒップ。地面に向かって丸出しで揺れる、ふたつの乳房。
 さぞや教え込まれたのだろうなという丹念な舌遣いで、ピチャピチャと足裏から指の間まで、文字通りの雌犬らしく舌を這わせるのだった。


◆ ◆ ◆


「――これが、そん時からのSM特訓、縄化粧修行っちゅうやつかいな」
 我が物顔で惣流家の夕食時、母娘二人での家庭の団欒に混ざり込んでいた鈴原トウジが、アスカのチビTシャツに浮かび上がった縄模様を突いてみせた。
 満腹になったと満足そうに手を合わせた後はどっかとソファーの横に腰掛けてきて、先にそこへ逃げていたアスカにちょっかいを出してきていたのだ。
「ンンッ」
 乳房の上下に巻き付いた縄目はともかく。遠慮無しに腰にも回されてきた手は、これまた小さめのホットパンツから半分見えてしまっている下着の中の分も引っ張ってくるのである。
 腰を周り、そこから褌状に中央を縦断する股縄。そこをもいじくられれば、強張らせた太腿の付け根へと二列で続く縄に作られた結び目で、この鈴原トウジにも幾度となく犯された秘部へは乱暴な刺激が走ってしまう。
「なるほど、なんや手触りがちゃうな。一ン日中デリケートなとこまで縛られっぱなし言うから、擦れてえらいことになるんやないかと思っとったけど」
 これは縄の材料からして違うわなぁ、と。
「ンッ、ンッ、ンッ、ンッ……っ」
 面白半分にアスカの臍の下を掴み、リズミカルに陰唇に食い込むところを動かしてきた手付きで、暫しアスカは噛み殺した呻きを強いられた。
 いくら日夜を問わず犯され慣れて、淫売、変態と嘲笑されようと言い返せない今のアスカにしたところで、見境なしに発情しているわけではない。
 縛られた感触は生活の中で絶えず不快でありはしても、慣れてしまえば只の縄でしかないのに。そうそう無闇に感じさせられているという事はありえないのだ。
 どれだけ牝犬奴隷としての充分な開発を施された、少年達の共有性奴の身分であるアスカの性器だろうとも。
 だからこの時、横から肩を抱かれるアスカの首筋が次第に紅潮していっていたのは、そこに鈴原トウジというかつて毛嫌いしていた男子同級生の存在が加わっていたからだった。
「エロぉ〜い貌になってきよったでぇ? 好かん、好かん言うとったワシの相手までせないかんの、死んでも嫌やっちゅうとったんは、やっぱり口だけやないか」
「……ッ、っッ」
 カッと決定的に赤くさせてしまった頬を、トウジがねっとりと舌で味わっていく。
 素では粗雑な性格をした少年がいつの間にか身に付けていた、丹念で粘着質なやり口。
 アスカの肩へ置かれていた手は、脇の下から胸へと移って、股縄を揺さぶるのと同じタイミングでそちら側の乳房を揺さぶっていた。
(ジャージ馬鹿の癖に……ジャージ馬鹿の癖に……ジャージ馬鹿の癖にッ)
 頭の出来も運動能力においても、アスカは学校では男子相手だろうと上級生相手だろうと、誰にも負けを認めさせられたことはない。
 無論、鈴原トウジなどはバカでノロマの劣等生と切って捨てていた。
 その鈴原トウジの手が、縄目の盛り上がりを食まされている淫唇の入り口へと揺さぶりを掛けている。
 鈴原トウジの手が、アスカの乳房全体にぶるぶると揺さぶりを掛けて、スポーツブラの生地に乳首を擦れさせている。
 丸く乳房をくびりだすように巻き付いた縄とで、荒っぽくバストを絞られているかの感触を与えてきて――くれているのだ。
「ぅぁ、ぁ、あっ……」
 断りもなく人の胸をいじっている気安さに、この馬鹿! と。以前はそう教室で罵っていたのと同じセリフが喉までせり上がってくるものの、それを出来ずに許してしまっているという現状。これ自体が、アスカの壊れかけた頭の中身にくらりと目眩を運んできていた。
(はぁ……あっ、ぁ、あっ。悔しっ、いぃぃ……いいっ……!)
 心のなかでは何遍となくその頬を張り飛ばしてやっていて、けれども現実ではただ黙って胸と股間を弄ばれている。
 アスカの息遣いは次第にハァッ、ハァッと荒く、そして熱くなってきていた。
「ぉ、お、おぉ……。惣流のチクビ、どんどん尖ってきよる。相変わらずやらしい躰しとんなー」
 ぴったりと肌に張り付いたチビTシャツ、その内側は動きやすいスポーツブラだ。
 トウジと並んで座ってゆったりリラックス出来る筈もない、その分の、背もたれからも体を離した俯き加減でいたアスカだったが。しかし毎日のように誰かに揉まれているバストは成長著しいのである。愛人にしている金髪碧眼美女キョウコの娘でもある、そっくりの美しい顔立ちをしたアスカへ欲望をむき出しにしたトウジの視線から、隠せるはずもない。
 きついサイズのTシャツの表面には、早くも慣れ親しまされた快楽の気配に反応しだした乳首のかたちが、ツンと浮かび上がってきていたのだった。
「それが、ムサシとケイタに片側ずつ名前ぶら下げさせられとるとかいう、乳首ピアスかいな」
「……ッ!!」
「聞いとるでぇ」
 また、ねちねちとアスカの耳朶に舌先をねじ込ませつつ、トウジが揶揄した。
 まだ学校生活を続けているアスカには、服の上からでもバレるというほどの真似はそうそうさせられない。
 だから彼女が泣く泣く色責めに屈して同意させられたニプルピアスは、ピアスとはいってもリング型のものではなく、バーベルに似たほぼ棒状になったタイプだ。
「ンッ……。ンッ、ンアッ。ちょっと、それ――」
 トウジが乳首ごと摘んで指の腹で転がし始めたそれは、十四歳の成長しきっていない乳頭を横から貫いている。その上で両側からを二つの球体部分で締め付ける、ささやかなサイズの物。
 これはムサシとケイタがそれぞれで保管しているU字の馬蹄型装飾具の取り付け基部も兼ねていて、二人から調教を受ける「正装」の際には、そこに所有者たる彼らの名前が入ったプレートをぶら下げるのだ。
「中学を卒業したら、綾波みたくマンコのとこにもクリピアス付けるっちゅう約束しとるそうやないか?」
 ええのぅ、とトウジは羨ましがった。
「キョウコはんは前の旦那だか誰かにとっくにピアス穴開けられとって、そういう意味ではなんちゅうか、今更っちゅう感じがしての」
 キッチンで洗い物をしていたキョウコが聞きつけ、『あら』と声を掛けてくる。
「中古の奥さんじゃご不満かしら。ア、ナ、タ?」
「いやいやいや。堪忍やで、キョウコはん。ワシの子まで孕んでもらっとるのに、無茶はさせられへんなっちゅう話やわ」
 年甲斐もなくと言うべきなのか。トウジが来たと知ると喜んで服を脱いで、裸エプロンなどという破廉恥な格好を進んでしていたキョウコである。
 娘と同じ年の少年と夫婦も同然にベッドを共にするような事を頻繁にやっている上、その実の娘まで若い愛人が弄ぶことを許容している。アスカの母親の精神構造は、かの碇ユイと同じ場所にあるのだった。
 夕食を取りながらいちゃいちゃと厭らしくスキンシップに耽っていた二人は、今晩も同衾して熱い一夜を過ごすのだろう。
 その予定があるからこそ、トウジはアスカに手を出しつつ、しかしズボンを脱いで本格的にのしかかってきてはいなかったのだ。
「まぁ、なんちゅうか。ワシんところだとサクラもまだ乳首ちっさいしのぅ。キョウコはんといい、あんまり無理はさせられへんのや」
「……妹にまで手を出すなんて、最低だわ」
「なに言うとんのや?」
 アスカのように開き直っているのとは違う、心底からこれが正しいことなのだと信じ込んでいる顔でトウジは言った。
「惣流みたいに顔の偏差値だけは上等に出来とるオナゴやら、ワシの妹みたく可愛ええ子はな、ほっといたら何処の馬の骨やら分からんやつにコマされて、知らん所であひあひ言わされとるような目に遭うんや」
 だからその前に、と。
「じ、自分の手で……バージンを奪ってやった方がマシだったって言うの?」
「そうや」
 我が身を顧みてみろと、そうトウジはアスカに言っているのだった。
「ワシはシンジのやつみたいに、トンビに油揚げをさらわれるような真似はせんで……!」
 唖然とするより他は無い。だが同時に、トウジが言ったのとまさに同じ目を辿って少年達の性奴隷にまで落ちぶれたアスカには、否定のしようが無い理屈なのだった。
「だからワシはな、サクラのやつがまだほんに小さいいうてもな、容赦せんのや」
 目と鼻の先に顔を近付けて、鈴原トウジが自信満々に言い放つ。
「見ときぃ。ワシは、ムサシやケイタっちゅうあのガキどもにも絶対負けへんで」
 吠えるように、宣言してみせる。
「サクラがまだ小さすぎで、マンコじゃ満足にワシのが入りきらんっちゅうのならな、ケツでヒィヒィ悦がるように調教したる。キョウコはんと並べてケツ穴開きながらおねだりするの、すぐに見せてやれるとこまで仕上げたるわ」
「アンタ……」
 アスカはもう、何も言い返せずにいた。
 ひょっとすると、セックスで無理やり従わされる以外ではじめて、この低脳男子と見くびっていた鈴原トウジに圧倒されていたのかもしれなかった。
 数回会った程度のあの可愛らしい少女が、この兄の言った通りになるところを思い浮かべて、本当にそうなるのかもとすら考えてしまった。
 あの鈴原サクラという、まだ胸もお尻もまっ平らな小さな女の子が、成熟した豊満な肢体を持つアスカの母親と二人でベッドに俯せに。膝を突いて持ち上げてみせたヒップの中心を、自分の手で尻たぶごと左右に開いて見せる――そんな卑猥なポーズを取るところを、生々しく思い浮かべて。
 その想像をさせたのが間違いなく、目の前のふんと鼻息を鳴らす少年の力のこもった言葉であったから、思いもよらぬ息苦しい胸の動悸に、アスカは襲われたのだった。
「ぁ、ぁ、あぁ……。あ、アンタ……」
「どうや惣流ぅ? あのガキどもやのうてな。そのマンコにぶら下げる予定のピアス、ワシの名前にしてみるっちゅうのは、どないや?」
 胸を喘がせて、迫るトウジからただ身震いしながら顔を遠のけようとするばかり。その程度の抵抗しか見せなかったアスカの、珍しい様子に、トウジはにんまりと笑みを浮かべて――唇を奪ったのだった。

「ンアッ、アッ、あむ……ンンぅ――」
 二人でねちゃねちゃと淫らな水音を立てて舌を絡め合い、合間に悩ましい息を交わす。
 歯列をなぞり、上顎をつつき、アスカの舌先を自分の口に吸い取ろうと仕掛けてくるトウジの愛戯に、彼女の胎の奥が疼いてしまっていた。
「なんや、可愛ええ顔も出来んのやないか」
 瞳を潤ませて、そのままソファに押し倒されてもすっかりしおらしげな態度。そんなアスカを片付けを済ませたキョウコも横から覗き込んで、頬綻ばせるのである。
「トウジ君にはいつもぶすっとしてるんだもの。偶にはそういう貌でママと一緒におねだりしましょう?」
「そうやなぁ。あんのクソガキどもには申し訳あらへんけど、縛られた跡のついたハダカっちゅうのも、エロそうやしな」
 トウジはもうそのつもりで、アスカのチビTシャツを剥ぎ取りに掛かっている。
「あうっ」
 情熱的なキスの間中も愛撫を続けられていたピアス貫通の乳首は、これ以上のない膨らんだ状態。布地に擦れる刺激でやはり子宮と同じに甘く疼いてしまう。
「わたっ、私、アタシは……! あ、あたしの躯は……」
 抗わねばならない。そうしようとはしたものの、咄嗟に理由を探したアスカは混乱してしまっていた。
 シンジに申し訳ないからと、守るべきだろうか。しかし貞操などとっくに奪われ、穢されきっている。今更だ。
 寧ろ真っ先に思い浮かんできたのは、
「あた、し……。ヤクソク、しちゃってるもの……」
 震える声を、アスカは絞り出す。その間も鈴原トウジのこちらを見透かしているかのような不敵な目付きから、目が離せない。居竦まれてしまったかとでもいう風だった。
「あいつらっ、あいつらの。ムサシと……ケイタの」
 『あ、あたしは……』と、つっかえつっかえで中々出てこないその先を、母が代わって口にしてしまった。『ムサシ君とケイタ君の、牝奴隷だから?』と。
 あの少年達の所有物になった自分だから。彼らとのセックスで妊娠して赤ん坊を産むと、そういう誓いを立ててしまった身だから。
 それはつまり。
「あらあら、アスカちゃんったら。……トウジ君もやるわね」
 キョウコが見るに、娘ははっきり意識してのことではなかったのだろう。
 たかが、また――。また、ご主人さまとは別の男の子に摘み食いされるぐらいのことじゃないの。もうすっかり経験豊富になってしまった女の子が、今になってなにを深刻そうにしてしまっているのかしら、と。そう言ってやることも出来る。
 けれどもその実相は、もっと素晴らしいことなのだ。
 あれだけ鈴原トウジを毛嫌いし、母親である自分を奪われてしまったと思い込んでからは憎悪すらしていた娘だったのに。
 だのに、この瞬間、一人の少女として。そして、そのお相手として。この少年を認めた。
 眼中になかった男の子が、そのサファイヤ色をした瞳の中に突然飛び込んできたようなものだったろう。
(アスカちゃんったら、トウジ君にときめいてしまったのね)
 キョウコとしては歓迎すべき展開だった。
 実の娘と一緒にこの少年に愛されて、そして同じ血を引く子供を産んでみたりするのも、いかにも心躍ることではないか。
 ストレートに言ったところで逆効果。母親として熟知する、娘のヘソ曲がり具合だ。
 だからキョウコは、愛娘の耳元に囁いたのだった。
「大丈夫よ、アスカちゃん。その時はママも一緒に謝ってあげる。ママと一緒に、ご主人様たちにお仕置きしてもらいましょう?」
「あ、あぁ……」
 青い瞳を戦慄かせて、母親に縋るようにするアスカは思い浮かべてしまっただろうか。金髪碧眼の母娘二人、揃って幼い少年らの過酷な責めに涙を流し、やがてその涙を歓喜のものに変えながら交互に相手を変えて精を注ぎ込まれ、やがて顔中にも白濁したザーメンの飛沫を飛び散らされるところを。
「大丈夫なのよ」
 一緒に罰を受ければ良い。その囁きが、セックス奴隷として服従を強いられる日々にアスカの中へ構築されてしまっていた、支配者への従属心を緩和させる。
「大丈夫なのよ。ママがね、ユイに相談してあげる。きっとアスカちゃんも安心できるようにして貰えるわ?」
「ま、ママぁ……」
 ゆっくりゆっくりと、落ち着かせるための手つきで、キョウコはアスカの頬や首筋を撫でてやった。
 その間にもトウジがアスカの服を剥いていく。
 縄に飾られた肢体を露わにさせられ、淡いバラの色に頬や胸元を火照らせたアスカは恥ずかしがって胸を隠した。もじもじと身悶えしつつ体を横向きに。両脚も閉じ合わせて視線から遠ざけようとする。
 その手を母が。その太腿をトウジがこじ開けて。二人して見下ろし、鑑賞する。
「こんなの、アンタだってもう散々見てるのに……」
 改めて見る、アスカという少女の肢体の美しさだ。
 天与の美貌に恵まれて生まれてきて、一途な恋と、一転してのおぞましい性遍歴とが入れ替わりに磨き上げてきた。そうした、まだ華奢な思春期の肉体にアンバランスな成熟が促されたことでの妖しい魅了に、目を奪われない者などいないだろう。
「あいつらの専属っちゅうことになってからは、おふざけ程度のタッチしかさせて貰えとらんかったからなぁ」
 そないなもんまで付けてさせてしもうてと、トウジが目を細める。
 乳輪から先の鮮やかに色付いた部分がぷっくりと膨らんだ、アスカのパフィーニップル。そこに金属の鈍い輝きを放つ性奴の証のことだ。
 若く伸び盛りで、キョウコが感嘆の息を漏らす程に透き通った肌をしていて。そんな白い乳房なのに、先端では爛れた淫靡さのローズピンクが濃く乳首を彩る。
 処女のそれの初々しさとは、まるで別種の風情。
 ふたつ、つんと突き出て膨らんだ乳首の有様は、品のある美貌とは裏腹な強い肉欲を雄弁に物語るものだ。
「思い切り抓んでやって、ねじり切るぐらい虐めてやりとうなるチクビやな……」
「まぁ、母親のいる前でなんてこと言うのかしら。洗濯バサミでも使う?」
「い、いやぁ……」
 キョウコの言ったことを本気にしかねない目の色をしたトウジに怯えて見せはしても、染み付いたマゾっ気で背筋をゾクゾクとさせているのが分かる。
 性奴隷としての残酷な刻印であるニプルピアスは、今のアスカのそういう乳房によく似合っていた。
 本格的なものとは比べるべくもない縄化粧にしても、卑猥に全身そこら中の曲線美を歪め、肌に刻まれた赤い縄目と共に被虐の禁忌感を添えることには成功しているのだ。
 ズボンを脱いで放り捨てたトウジの股間も、上を向いて勢い良くそそり立っていた。
 第壱中学において高嶺の花よと羨望を集めた美少女、惣流アスカが見せる全身ヌードの、清純な乙女であることと引き換えにしたエロティシズムだった。
「こいつは邪魔やな」
 下腹部に絡みついていた縄を外し、その代わりとばかりにキョウコが持ってきた革製の首輪。「Kyouko」という牝犬のそれとは別に、飼い主である鈴原トウジの名の記された裏地部分を示して、
「お試しでどうや? 一遍、ワシの飼う牝犬になった気分味わってみるのも、お勧めやで」
 そう迫ってくるトウジから、アスカはわなわなと震える手のひらを揃えて受け取ると、『こんなことって……』と一度こそは躊躇い、眉尻を下げた顔を向けたのだが、
「はぁっ、ぁ、ぁっ……」
 既にもうアスカの方も目の色は怪しく、落ち着かない息を繰り返している口元から漏れるのは、煩悶のというよりも恍惚としての喘ぎ。
「ぁ、ああ……っ」
 結局は、自分の手で首に巻いてみせたのである。
 再び、ソファーに緊縛された全裸をしどけなく寝そべらせ、そっと首輪を触って確かめながら、覆い被さってくる少年の顔を見上げる。
 すぐそこの距離で目が合ってしまうと、やにわに気恥ずかしさとも怯えともつかない感情が沸き起こった。
 それでまた、ばっと顔を背けてしまう。
 長い金の睫毛に涙の露を乗せて震えさせる、弱々しい表情のアスカは、そうしてあの粗野なところばかり以前は目に付いていた――鈴原トウジというクラスメイトの前に、静々と両脚を開いたのだった。

「構へんのやろ?」
 受け入れるための開脚姿勢をとったアスカの股間までにじり寄ると、トウジは腰の高さを合わせ、添えた手でしごき上げた屹立を少女の秘唇に押し当てた。
 少女の入り口である粘膜と、鈴原トウジの切っ先である亀頭の粘膜。くちゅりと蜜肉に押し当てられた感触が軽くめり込んできて、どくどくと脈打つペニスの力強さをアスカに実際以上に伝えてくる。
(あっ、ヤだっ。鈴原の……熱ぅ、ぃ)
 長時間、縄の結び目を食い込まされていた割れ目はぽってりと充血した状態だ。軽くヒリヒリとした感覚がある。
 膣口を捉えたペニスを押し当てられることは、それだけで心地良くすらあった。
「――ん、ぅ、うん……」
「ワシのを入れてしもうても、構わんっちゅうことなんやろ?」
 目をつぶってしまっての、はっきりと口にもできないアスカの反応。それではトウジは許さないつもりなのだと、声色に出ている。
 怒鳴りつけられたわけでもないし、アスカにとって致命的な弱みを幾つも握る相手だというわけでもない。かつては三馬鹿トリオの一人として見ていたに過ぎない鈴原トウジ、アスカの母親と不潔な関係を結んだ忌々しい相手の言葉でしかなかったのだが、ここでもアスカは殊勝だった。
「そう、……そうよ。ぃ、入れて、入れてよ。あんたの……お、おちんちん、アタシに、入れて……!」
 ニッと会心の笑みを浮かべたトウジはこちらもやはりもう限界だったのだから、『言うたな!?』と気色の滲んだ吠え声と共に、あてがった切っ先へ一気に力を込めていった。
 乳首と同じく、処女の頃よりは色素の沈着が進んだローズピンクの花弁は歓喜にざわめき、秘腔を貫く褐色の剛棒を迎え入れていく。
「アッ、アーッ!」
「たっぷり、味わえや……ッ」
 ずぶずぶと肉幹を潜り込ませていき、じっとりと湿った叢同士が根本で密着するまで押し挿れると、二人が繋がりあった部分からつぅっ――と一筋の蜜汁が、ソファに向かって糸を引いた。
 そこでまた格別の意味で、あの惣流アスカの肉体を、改めて征服してのけたのだという感動にうち震えつつ。トウジはピストンを開始したのだった。
「ひあっ、ああああっ」
「おうっ、おふっ」
「あああぁ、あんンンっ! 何でっ? もう、いきなりッ……か、感じちゃうっ!」
 久し振りに抱いたアスカの犯し心地を、以前とは比べ物にならないと感じる。その理由を、それはまた以前の時から更にあの悪ガキ達による調教が加えられた結果だからとは、トウジは考えたくなかった。
「こいつはアレやろ。惣流のやつが……嫌々やのぅて、自分からワシに抱かれたいっちゅう風に考えての、ことだからやなッ」
 キョウコもまた、その受け止め方を肯定する。
 きっとアスカは、トウジに心を開いたのだ。だから躯の方も心底から開ききって、トウジを受け入れ歓迎しているのだ、と。
「ほら、トウジ君。アスカちゃんをしっかり抱きしめてあげて?」
 アドバイス通りに少女のやわらかな肢体を腕の中に包んだトウジへと返されてきたのは、アスカがそのまま応じての熱い抱擁だった。
 本当に恋人同士になったかのように互いを抱きしめあって、二人の行為は肉悦の高みを駆け上がっていく。
「凄い、すごいのぉッ。イクっ、イクッ! アタシ、もうっ!」
 アスカが回してきたしなやかな両脚が、トウジの腰に巻き付けられる。
「ぉ、おおっ。惣流ぅ、そない、締め付けよってからに……!」
 トウジに犯される前ではかつて無かったほど、アスカはあけすけに快楽を口にしていた。
 絶頂への積極性を見せて、あられもなく悦がりたてるクラスメイトの美少女に、トウジは彼女の母親とで鍛えたグラインドでペニスを抜き差しさせる。
「ヒッ、あひっ! あううっ。す、鈴原っ!?」
「自分の母ちゃんとおんなじトコ、抉られてヨがるんやな。惣流」
「ま、ママと……!? あああひっ、ヒィィ……ッ!」
 ぐじゅっ、ずぷっ、じゅぷっ、と。何人もの少年達とや、大人達ともセックスを繰り広げておいて、それでけっして締め付けを緩くさせてしまったということのないアスカのそこが、トウジの勃起と一体になって卑猥なダンスを踊りくねる。
 淫花の奥から掻き出されて来た蜜汁が、瞬く間に二人の下腹部をべとべとに濡らしていった。
 勢いの付いた抽送に媚肉を絡め、膣襞で絶妙に包み、快感を伝え、そしてしとどの愛液で潤滑させる。目をつぶれば瞼を痙攣させ、見開けばチカチカと火花を散らしながら白目を剥こうとする、そんなアスカだ。
「ア゛ッ! ア゛ッ! アアッ、アアアアッ! イッちゃう、イッちゃうわ! あああ……鈴原ぁ……!」
 高慢で可愛げのなかった美少女が、口付けを求める衝動のまま美貌をぶつけてきて喘いでいる。その悩乱しきった表情すら、今となっては可愛らしいものじゃないかと思えてくるのだった。
「ほんま、お、おふっ……! ふっ、ふううっ! 一気に、しおらしいオナゴになりおったわ」
「ンふ。母娘ともども、可愛がってね。旦那様……?」
「分かっとりまっせ、キョウコはん」
 蚊帳の外に置かれたくはないのだろう。声を掛けてきたキョウコは、自分で胸や秘部をいじって昂りを慰めていた様子で。そんな美貌の母親と、トウジはひょいと首を伸ばしてキスをしたりもするのだった。

(しかし惣流のやつ、こいつは……)
 アスカの秘肉のハメ具合は、当然ながらキョウコに比べればずっとまだ円熟味というものから程遠い。
 それでも一方的に突かれて蕩けているばかりではなく、こちらにも応じ返して喜悦を分かち合おうという意識が、工夫の感じられる腰遣いや締め付けに感じ取れるのだ。
「アッ、アッ、アッ、い、イイ……。ねえっ? あ、アンタも……悦いのよね? 私の、あたしのッ……カラダ。感じてる、でしょうっ?」
 早々と軽いアクメに達していたアスカは、息を弾ませつつ自分から汗まみれのスリムな肢体を擦り寄せていって、先端をしこり立たせた乳房の感触を押し当ててこようとする。
 下から抱きついた手足を使い、トウジのタイミングと合わせて腰をくねらせてもいる。
 つまりは、男相手に自分からも奉仕しようなどという発想の、確かな存在。
 (そないな気立ての良い女とは違ったやろ)というのがトウジの認識であったから、ざそかしこれまで「指導」を繰り返されてきたのだろう。
「おう、ええでっ。こないビショビショにして、ウネウネやらしいマンコしよってからに。あきれたドスケベやのぅ、惣流!」
「そうっ、そうなのっ。あたし……こんな、感じるなんてっ! あぁぁ……イイっ、イイわっ。アンタみたいなやつに、ママと赤ちゃん作っちゃうようなやつに、アタシ……!」
 トウジは友人の母親である碇ユイの誘惑で童貞を捨て、そして彼女と似たりよったりの倫理観の持ち主だったキョウコの若いツバメになることで、経験を深めてきた。
 その娘であるアスカや、綾波レイ、洞木ヒカリといったクラスメイト達もいつの間にかユイが糸を引いた底無し沼の罠のようなセックスに馴染んでいて、トウジにもその肢体を味わう機会が巡ってくることがあった。
 更にはそういった面々よりも格段に幼い実の妹の処女をも奪い、一から開発していくという所業に手を染めるに至って。我が事ながら御大層な身分になったもんだという感慨もある。
 味わってきた女体それぞれの抱き心地というものを、比較出来る。そんな贅沢な余裕さえも生まれてきていたのである。
(初体験が綾波と一緒だったっちゅう話で、それからも一緒に悪ガキ共が調教受けさせとったとか言うとったか。ほんま、甲乙付け難いっちゅうか)
 肉棒を締め付けるキツさを比べれば、妹のサクラの幼すぎる肉体が一番ということになるだろう。
 テクニックならやはり碇ユイだろうか。
 だがやはり、トウジにとって惣流アスカがなにが特別かと言えば、これはもう今までの学校生活があればこそだ。小憎たらしい、高慢ちきなやつだという苛立たしさがあったればこそ、この美少女を組み敷いて喘がせることには他の誰かでは代えられない爽快感がある。
「楽しいなぁ、惣流? ワシのチンポ突っ込まれて、イクぅ、イクぅとか可愛いこと喚きよって」
「い、言わないでよ。ああ……、は、恥ずかしい」
 鈴原なんかに、と。
 胸を揉む荒々しい手付きに少女自身の手のひらも重ねてくる、そのアスカにだってやはり、激変したにも程があるこの関係へのギャップに、感じているものがあるのだ。
「ぁあ、あ、あっ……。アンタの、これ――」
「そうや。ワシも……もうそろそろやからな。惣流の胎ン中に、思いっきりぶち撒けたるわ」
 この期に及んで、外で出せなどと言うつもりはないだろうなと。
 わざと意地悪そうに確かめてやったトウジに、セックスに酔いしれる目付きで向かい合ったアスカは、はぁっ……と身震いをして、頷いた。
「ママみたいに……アタシを?」
「そやっ。惣流にワシの子、孕ませたるわッ」
「ああっ。ぁ、ァアアア――ッ!」
 悲鳴とも歓喜とも判じきれないわななきで、アスカの膣はトウジを締め付けた。
 それをこそ怖れ、同じぐらいに希求する。捻じくれた想いに救いがたい悦びを覚えたのが、トウジにもはっきり分かる貌だった。
(……似とるわ)
 トウジにとってのはじめての相手。息子から特別な幼馴染だったガールフレンド達を取り上げておいて、変態セックスに染まっていくその堕落、一挙手一投足を、愚かしい決断の全てを愛でるようにしていた――あの、碇ユイ。
 何度となく彼女の熟れた肢体を抱かせて貰っても、ついぞなにを想うのか、深淵にも思える底を見通すことの出来なかったあの魔女と、通じる物のある表情であったように思えのだ。
「なに嬉しがっとるんじゃ、惣流。この、ド変態女がっ」
 揺さぶり立てるために尻肉を鷲掴みにしていた片手に、ついでとばかりこの頭のネジの外れかけた少女のアヌスの入り口を刺激させて。
「アヒッ!? ヒッ、イグぅ……ぅッ。また、またっッ、アタシ……! イッちゃうぅぅぅゥ〜ッッッ!!」
 それで官能の極限へ意識を吹き飛ばしてしまったアスカの締め上げに、トウジも遠慮なく、熱い精を注ぎ込んでやったのだった。


◆ ◆ ◆


「ほれ、あのクソガキ共に、一等ええ顔して詫び入れなあかんのやろ?」
「あへぇ、ぇ、イイ……ひぃぃぃ」
 全部解けたロープが、床に落ちていた。
 汗まみれになった肢体に緊縛されていた名残りだけ、赤い文様として絡み着かせたアスカは、ソファにふんぞり返ったトウジの股間に、四つん這いからなんとか、なんとか顔を持ち上げさせようとしているところだ。
「あぁむ……ムッ、ふぶっ!? ッあ、アッ! ダメッ、ダメぇ〜! ママぁぁ……!」
 後でセットし直すのもさぞ手間が掛かるだろうというぐらい、髪もぐちゃぐちゃ。ひどい有様でフェラチオ奉仕を行おうとしているものの、背後からその尻穴を穿っているキョウコの腰遣いで、ひたすらに啼かされてしまっているのだった。
「あぁ〜ん。アスカちゃんももう少し、頑張ってぇ? ママもイッちゃいたいのよ」
 双頭ディルドを装着した母親に合わせて、ぐんっ、ぐんっと背筋を仰け反らせている。
「ひぎっ? ヒッ、ひぃぃ〜ン!? お尻が、お尻がっ」
「歯なんぞ立てられたら堪らんからなぁ」
「あぶっ!?」
 もうまともに頭も働いていないのだろう。それはそれでと面白がっている風のトウジが立ち上がり、首輪に繋がったリードで荒っぽく膝立ち姿勢まで引き起こされる。
 そのまま乳房を一方的に使用される形で肉棒をしごくのに協力させられて、やがて顔中に射精の白濁をぶち撒けられたのだった。

「そんなわけで、済まんのぅ二人とも」
 目も開けていられないぐらい粘ついたシャワーを浴びさせられた貌で、まだ母親のアナル責めにひぃひぃと喘いでいる。そのアスカの、ムサシ達にピアスを付けさせられた乳房にも残りの精液を塗り込めるようにして、亀頭をなすり付けるトウジが、
「惣流はな、ワシが飼うことにしたわ。いっぺん……親と娘と二匹、この牝犬ども連れて詫び入れにいくよって、勘弁してな?」
 それで動画撮影に使っていたスマートフォンを一度ソファに投げようとして、『おっと忘れとったわ』と。
 もう一度親指をパネルに躍らせ、一つの連絡先を呼び出したのだった。
「シンジにも教えたってやらんとなぁ」
 今度は録画したファイルを送り付けるのではなく、通話で済ませるのだろう。
 呼び出し音を鳴らし続ける表示が点滅し、碇シンジの名前が液晶画面大きく浮かび上がっている。トウジは目を開けられずにいるアスカの顔のそばでスマートフォンをひらひらとさせると、そしてキョウコと顔を見合わせて、口の端を釣り上げたのだった。





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