INNOCENT TABOO, case Asuka & Rei

Original text:引き気味


『 アスカ十六歳、その日 』


 カレンダーに付けられた×が10ヶ目になった。
 月の物が来て十日目ということだ。
 生理の間の辛さはもう抜けきっているが、この数になった×を確かめてアスカは憂鬱になる。
(もう、なのね……)
 碇家のリビングにかけられたカレンダーである。
 そこに何故アスカの安全日、危険日を示すような印が付けられているのかと言えば、彼女が高校生になって最初の冬を迎え、そして誕生日が過ぎたからであった。
 アスカはいまや、十六歳。
 そう。もう法の上においては結婚をし、子供を産むことが認められた年齢になっていたのだった。

「いつのまに……。なんでもう、二年も経っちゃってるの……?」
 頭を抱えてしまいたい気分。アスカはカレンダーの貼られた壁の前で俯き、立ち尽くしていた。
 十六歳になった。十六歳になってしまった。
 そして、十六歳になって最初の―― 危険日。
 どこの少女の身の上にも時と共に当たり前に訪れるこの日が、ただしアスカの場合には心穏やかではいられなかったのだ。
 ―― 今、したら。
 ―― “セックス”を、してまったら。
 そんな、ふしだらな悩み。
 どう甘めに判断して言い訳をしてみても、十六歳になった自分は、客観的には『男性経験豊富な』と但し書きをつけねばならない女の子になってしまっている。そのことに忸怩たるものを抱えつつ、しかしあえて今そこまではひとまず目を背けて置いておくにしても、これだけは放置しておけない問題点があるのだった。
 今日、して。そして中で出されちゃったりしたら、
(……赤ちゃん、ほんとうに出来ちゃうじゃない)
 ぐるぐると、そのことが頭の中を渦巻いている。
「なんであたし、あんな約束しちゃったんだろ」
 もう、泣き出してしまいたい。
 それが正味のところの今のアスカは、珍しく全く人気の無いこのリビングに独りでいた。
 実際上のこの家の主、ユイはいない。
 気を利かせて、ということで家を空けているのだ。放課後になって、彼女が重い足取りでこの家にやって来た時にはもう玄関に靴はなかった。
 シンジの予定についてははぐらかされ続けて結局今日になっても聞くことができなかったが、一緒に出かけているのだろうか。
「ふふ、ふふふ……」
 自然と、苦い笑いが浮かんだ。
 あの変態シンジのことだから、とアスカは考える。
 案外、家の中のどこかに潜んでいて、聞き耳を立てているのかもしれない。
 アスカがムサシ達とかわした“約束”。その日が今日やってきたとなれば、歪んだ興奮を覚えないはずがないのだから。
(どっちにしたって、今日のことは後で全部、シンジも聞くのよね。あいつらが自慢しないわけがないんだし。ビデオだって……また撮られちゃうんだわ)

 今、アスカはひとりだ。
 いつもやんわりと、しかし否とは決して言えぬ雰囲気に彼女を巧みに絡め取り、背中を押してくる、あの偉大すぎる女性はいない。
 気が付けば一足先に一足先にと進んでいっていて、遅れを取ってしまう恐怖でアスカの震える足を踏み出させてしまう、あの子もいない。
 それに、彼女の気持ちなどいつも聞かないまま、そのくせアスカ自身よりもその躯に言うことを聞かせるのが上手だというあの質の悪い連中も、今日はまだまとわりついてきていない。
 今、アスカは自由だ。
 この瞬間からでも約束なんて反故にして引き返し、自分の家に帰ってしまうことも出来る。
 そして同時に、かねてから約束してしまっていた通り―― 二階のベッドルームを借りて待ち受けている彼らのところへ行くと、決心することも出来る。
 決めるのは全部、アスカ。
 アスカが自分で決断するのである。

「…………」
 ママ……。そう、口からこぼれたような気がする。
 理由はアスカにも分からなかった。
 アスカの母親は今、きっと自分の寝室で鈴原トウジや相田ケンスケといった少年たちとお愉しみの真っ最中だろう。
 アスカのことなんて忘れて、歳下すぎる愛人たちの放つスペルマを顔で体中で浴びてはしゃぐことに夢中になっているのだろうか。
 それとも、三人では狭すぎるベッドの中でねっちりと事後の愛撫を交わしあいながら、ピロートークとして娘であり同級生であるアスカの今晩のことについて噂しているのだろうか。
「……そうだったわ。明日、あの馬鹿連中も今日のこと聞かせろって言ってくるかもしれないんじゃない」
 『学校、休んじゃおっかな……』と、ぽつり呟いた頃には、その前提として決心をし終えていたのだと言えよう。
 結局、アスカは二階に上がる階段に足をかけていたのだった。



◆ ◆ ◆

「待ってたぜ、アスカ姉」
「うんうん、僕たちすっごくドキドキしながら、アスカお姉ちゃんのこと待ってたんだよ。ほんとに来てくれるかな、帰っちゃったりしないかなって」
「ムサシ……、ケイタ……」
 階段を上がって廊下を突き当たりに。ドアノブを躊躇いながら回した向こうには、もう服を脱ぎ捨てていたムサシとケイタが待っていたのだった。
 アスカが高校に上がるのと同時に第壱中学に入学ししていた彼らの制服は、乱暴に丸められて部屋の隅に置かれている。先日まではシンジや鈴原トウジ、相田ケンスケが着ていたのと同じ白いYシャツ、黒のスラックスだ。
 ベッドの縁に腰掛けていた彼らがアスカを出迎えて立ち上がると、褐色の肌色をしたやつとなまっ白いのと、二本、彼らの勃起しきった股間も弾かれたようにピンッと揺れ動いた。
 そしてまず一番、立てた人差し指を左右に振り振り『ちっちっち』と、いきなりムサシがダメ出しをしてくる。
「なにそれ、ダメじゃんアス姉」
 二年でだいぶ伸びたムサシの背も、今はまだアスカの方が頭一つ分高い。けれども、見上げる眼は相も変わらず年上を敬わない生意気な輝きだ。
「今日はずっと待ってた約束の日なんだからさー。ほら、言ってよ。今日のアスカ姉は何? 今日からは俺らの何になるんだったっけ?」
「ほらほら、ほらぁ」
 囃すように催促を口にしつつ、ケイタが大事そうに取り出した紙切れを持ってアスカの目の前に突き出す。
「……っッ」
 気が付けばもう二年が経っていたほどの前―― もう随分と時間が経ってしまったように感じる、遠いあの日、アスカがサインをした『契約書』だった。
 ムサシとケイタが書いた汚い字の本文に添えて、アスカが今も大切に使っている母親譲りの万年筆で名前を入れてある。
 そこにはおおよそこう書かれているのだ。
 惣流・アスカ・ラングレーは、ムサシ・リー・ストラスバーグ、浅利ケイタとの間に愛人契約を結ぶ。両名との間に一子を設け出産するまで、一切の避妊を行わない。両名を主人として誠心誠意を持って仕え、セックス奉仕の義務を負うのだ、と。
 ここに書かれている内容はまだ控えめなもので、当時ユイにも内緒で言わされ、ビデオに撮られた『宣誓』になると、もっと過激で人に聞かせられない口上で誓いを立てていたりもする。
 有り体に言えば、孕まされるまでいくらでも犯されます、セックス奴隷になって赤ちゃんを産みます、という約束―― 誓約なのだ。
 その約束の日が今日。待ちに待っていた契約の履行を、少年たちは迫っているのだった。

 ううっ、とアスカは唸った。
 ことあるごとに蒸し返されていた内容だ。よくよく承知していたし、今日は覚悟を決めてきた。
 何度も何度も考え直して、考えている内におかしな気分になって内腿をもじもじ擦り合わせたりもしていた。
 事ここに及んでも、自分で何故という気持ちが残っている。
 なんで約束通りにしようと決めたのか、自分でも完全には分からない。
 いや。そもそもを言えば、なんでこんな約束をしてしまったのか、だろう。
 でも、決めたのだ。
 そしてここに来た。
 ―― 何をするために?
 同じ問いを、ムサシは突き付けてきているのである。
「……あ、ああっ」
 下からじっと見詰めてくる黒い瞳。強い視線を前にしていると、喉がからからに干上がっていくような錯覚がしてくる。
「あっ、あ、あっ……だめ……やめてよ、ムサシ……」
 ムサシの右手がアスカのブラウスに伸びてきていた。十六歳になって膨らみを増した胸を掌に納め、ゆっくりと力を入れて揉み上げてくる。
 ケイタが自身の股間をしごき、一層固さを増したペニスへと、捕まえたアスカの手を導く。
「ひっ」
 そのペニスは熱かった。
 まるで生き物のように強く脈打っていて、そしてアスカがよく知っている太さと固さなのだった。
 触れれば一瞬で脳裏に蘇る。アスカが膣で、唇で、アナルで受け入れ味わってきたその頼もしさ、素晴らしさを。
「あ、あたしは……」
 ぎくしゃくと動いて、アスカは跪いた。
 ムサシとケイタの直角を向いたペニスの切っ先が、丁度その眼前。
 亀頭とはよく言ったもので、亀か蛇が鎌首もたげてアスカを威嚇している―― そんな、少年たちが肉欲をぶち撒ける切っ先が、彼女を見据えているのだ。
「あたしは、今日……今日から……」
「今日から、何?」
「今日から……」
 ごくりともう一度だけ生唾を飲み込んで、アスカはその愚かな誓約を口にしたのだった。
「私……は、あ、あんた達のにく……肉奴隷」
 正気ならとても口にし難いフレーズだらけの文面をあらためて読み上げていくことで、それがアスカに踏ん切りをつかせていくようだった。
「あたしの唇はあんた達の、その……チンポにキスしてフェラチオしてあげる為にあって、あたしのマンコはあんた達のための……オナホール」
 つっかえつっかえ読み上げていく『契約書』の文句を、やがて紙切れに目を落とすことなく、ムサシとケイタの爛々と期待に輝く瞳を真正面から受け止める格好に向き直って、諳んじていく。
 もとより、この二年間幾度となく見詰め直していた文面だ。内容はいまさら文面を目で追わずとも頭に入っていた。
 そしてその上で、いつしか口上は当時の文章を離れてアスカの脳裏に今浮かび上がる、今のアスカの台詞にと変わっていた。
「あんた達のくっさいザーメンのための、全身トイレに……あ、あたしは―― なるの」
 卑猥な誓いを進めていくほどにアスカは自覚していた。この愚かとしか言いようのない決断に自分を導いた最大の理由が、全身を包み込んでいくのを。
 精神が、心が完全に切り替えさせられていく。この二匹の若い獣がくれる快楽のことばかりが欲しくて堪らない淫乱な女の子に、マインドセットさせられていく。
(あ、熱い……。躯が、アソコが……燃えちゃいそう……!)
 ずくんと疼き、しこり起っていく乳首。子宮がぐつぐつ煮えたぎり、たぎりが蜜となってねっとり下着を汚している。
 急速に燃え上がる肉欲が、アスカが自分を馬鹿だ惨めだと思うほど痺れるように脳裏を焦がして、一層の興奮、発情へと導いていっているのだ。
 被虐の官能に、今やアスカは完全に心捕らえられてしまっていたのだった。
 もう、アスカを止めるものは何もない。
「ムサシ、ケイタ……ご主人、様ぁ」
 そうしてそこに居たのは、もう我慢などできない一人の淫乱少女だった。
 『んっ、ちゅっ、ちゅばっ』と突き付けられていた二本のペニスに唇を捧げ、気忙しげに制服の前ボタンを外してブラをずらして。最低限であっても、自ら少年たちの劣情を受け入れてみせると意志表示する格好になって。
「あ、あたしの濡れ濡れマンコ、孕ませてぇ……」
 『ハッ、ハッ、ハッ―― 』と荒げた息の下、アスカは自分からねだったのだった。





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From:【母子相姦】淫乱美母ユイ3【寝取られ風味】