INNOCENT TABOO case Asuka & Rei



身悶えの夜、引率恥女レッスン

「……来るわ」

二人、揃いで沈むように足元にやっていた顔をついと上げて、アスカの傍らでレイが夜の帳を見通す目をした。
そのまま身じろぎ一つもせず、線路の向こうからやってくるものを待ち受けている。
カタン、カタンとレールに響く音が近付こうとしているのがアスカにも分かった。
友のあまりに静かな佇まいは常の無口さと何も変わらないようだと、それが俯きを起こすことも出来ない彼女には分からない。
いよいよとなり、何を思うのだろうか。
たった一枚、裸の肩にコートを引っ掛けただけの心許なさを、まるで意に介してはいないかのように見える。
ボタンを掛けないコートの前を固く押さえる自分の手は、緊張のあまりに痛いほどだというのに。

電灯におざなりな手当てしかされていない無人駅のホームでは、さっきから他に見ようとすることが出来ずにいる自分のつま先でさえ、薄墨に不確に溶かされている。
それは、素顔ではとてもいられなかったアスカがユイに頼み込んで借りてきた、サングラスのせいなのかもしれなかったが。
しかしアスカには、夜では自分の足取りですら覚束ない不安を押してでも、サングラスがくれる一縷の気休めが頼りなのであった。

「あっ、やだ」

サイズの合わない大人用が鼻からずれそうになっている気がして、慌てて直す。
たったそれだけ、掻き合せる手が外れた隙間にさえ、素肌に吹き込んだ夜の空気は寒々しい。
同じ格好をしながら真っ直ぐ佇立するレイは、はっとする程白い肌をちらちらと覗かせながら、まるで気にかける素振りもない。

(ちょっとアンタ、おへそも……下も、子供みたいなまんまのアソコも見えちゃってるのに)

もの問いたげなアスカに気付いたのか、ちらとこちらへ横目を向けたレイであったが、一瞥のまま顔をまた線路の向こうに戻してしまう。

―― なんで、そんなにいつも通りなのよ!

熱心に待ち受けているとも取れる態度は、まさか本当に心待ちにしているわけではあるまいが。
そう眩暈を覚えかけた辺りで、ハッと気付かされる。
胸が見えかけていたって、パンツも履かない前が見えてしまっていたって、そんなこと、今更だ。
冷水の錯覚が、頭蓋を覆うよう。
気鬱も重く、アスカはまた足元に俯いてしまう。

待つ時間を見詰めて過ごす、コートと靴下の他はそれだけの、黒い通学用ローファー。
一見しただけならば何を恥じる必要もない自分のこの見掛けも、その時が来て、言われたようにレイと一斉にコートを剥いでしまえば、そのローファーだけが身に着けた最後の文明人らしさになる――

「準備は良いわね?」

ひぅ、と思わず上擦った息は……伝わってしまっただろうか?
夜気に露わなうなじに吹き掛けられたかと、間近の声が、心許なさを飛び上がらせそうになった。
ユイの声は常と変わらず淑やかで、何も怖くはない。怯えることはない。
私は怯えてなんかいない、筈だ。
強張った喉が応えを返せず、慌てたようにアスカは頷いてみせた。

「落ち着いて。何も危ないことはないから」

そう言って、緊張しきった肩にユイの手が寄越される。
軽く背中から抱きしめられて、その豊かな胸の柔らかさは力付けてくれるようだった。

「じゃ、アスカちゃんはそのサングラス、付けたままで。……レイは良いのね」
「……ええ」

そうして最後の確認は終わった。
後はこの無人駅のホームを、三人の今夜の冒険に欠かせぬギャラリー、乗客たちを乗せた列車が駆け抜けるのを待つのみ。
すでに日は沈み、郊外でもいい加減外れに位置するこの無人駅に通り掛るものはいない。
残った疎らな快速電車も、こんな寂しい駅は通過するだけだ。
常識的な意味で市電を利用することは欠片も考えていないユイをはじめ、アスカもレイも乗客にはならない。
ただ、脱いで、晒すだけだ。
今までの人生の中で最も裸に近く過ごした海やプールでさえも、水着に隠していた胸や、下半身を。
同性の中で脱ぎ着替えするときであっても、さりげなく視線から庇うべきであった、生まれたままの素肌を、ユイの言葉を借りるなら「解き放つ」のである。

(あと……五分もしない内に……。ずっと、ずっとシンジにしか見せるつもりなかったのに)

なんでこんなことにと、窮する思いも今更。
確実に音は傍へ迫ってきている。
恐々とレイに倣い見た彼方には、いよいよ並んだ光の列が暗闇のこちらを照らしつつあった。
あの光の塊が届けば、シンジや、不本意ながらのユイの教え子の少年達にどころではない、何人かも分からないような大勢の男達にまでアスカは裸を見せたという、耐えられない結果が事実として残るだけ。

「……やめておく?」

身じろぎする彼女を、いつも通りのレイの無表情が気に掛けていた。
気に掛けているものだと伝わりながらも、居心地悪く感じてしまう。
いけすかないライバルの、微塵も迷わせすらしていない赤い瞳に、既にいつでも脱ぎ開けられるよう上着の前に掛けられた、白い手。

「な、なに言ってんのよ。アタシだって……やってみせるわよ!」
「……ユイ義母さんは、気楽にして楽しめばいいって言ってた」
「うるさいわね。こっちも、ぜ、全然リラックスしてんだから……!」

強張った手を動かし、アスカもコートを開放する準備をしてみせた。
レイの反対側、一番先に列車の光を浴びる位置にユイの大人の背丈が並んでいる。
ユイはさすが自然主義を謳って普段をも過ごしているだけのことはあり、既に身を覆う最後の一枚を脱ぎ捨てていた。
女性としての完成した美を備えた熟女の、張り出したバストと引き締まったウェスト。メリハリの利いたヌードが白く夜闇に浮かび上がっている。
駅の通過に減速した列車の窓から、乗客たちはまずその裸の美女に目を丸くし、次いで並んでコートの前を開け放つ少女たちの未成熟ボディを目撃するのだ。

(……だ、大丈夫よ。大丈夫よね)

光の連なりはカーブにさしかかり、ヘッドライトがこちらに向きを変えたのが視線のように感じる。
胸のドキドキが止まらない。
ほんとうに、ほんとうに心臓が破裂してしまいそう。
それに、なんだかやけに胸の先が擦れる感じがしている。
身じろぎするだけで痛いくらいに擦れてしまう。

「っあ、アァッ……」

一度気にしてしまったさっきから、気になって気になってしょうがなかった。
触って確かめてみたいのだけれども、もうそんな時間は無い。
きっとごわごわした生地のコートを直接着ているせいだからと、それで改めて自覚してしまった自分の格好に、アスカはカッと身を熱くした。
靴と靴下と、そしてパンツもブラも無しでコート一枚だけ。
その瞬間に皆に見て貰うために、ほんとうの本当に、中は裸の惣流アスカなのだ。
アタシを見て! そう全身で言うかのようにコートの前を広げてしまえば、その姿はまるで話に聞く春先の変態男、露出狂も同然。

(アップに纏めていつもと違う髪型にしてきたし。サングラスだってしてるもん。アタシだって、誰にも分かる筈、ない)

それに万が一の時のために、ホームの表にはユイがエンジンを掛けたままの車を置いている。
だから、だから……と。

そして『来たわ!』とユイが叫び、南無三ギュッと歯を食いしばり――

(……あ、あ、あああ……!!)

アスカは光の奔流の只中に放り込まれていた。
サングラス越しにもフラッシュライトを叩かれたように突然まぶしく浴びせられる、突風と共の車窓の明り。
一つ一つが四角い光源となった窓が、窓が。その中に浮かぶ人影たちが、猛烈な勢いで真正面から顔をアスカを舐めていく。
はためくコートの下に集まる男たちの視線とも諸共に、自分がはじめて家の外で晒す恥ずかしいヌード姿を灼いているのだと、瞑った瞼の裏でもアスカには知ることが出来た。

その夜の窓からの景色を、乗客たちは夢かと疑ったことだろう。
だが、決して忘れられない記憶になった筈だ。
硬直した彫像になったクォーター美少女が披露する、西洋の血が混じった発育抜群バストの美しさもさることながら、並ぶ二人のそれぞれのヌードも極上。
頭の天辺からすらりと伸ばした足まで幻のように純白の妖精少女の、とてももう男を覚えさせられているとは思えぬ可憐な双丘。
そして、幾多もの夜に数え切れぬ恋人達が揉み愛で、実の息子の性器にまで甘美な柔らかさを許してきた佳人の、いかにもセクシィな乳房。
三人もの美の化身が一列に、裸の胸を鮮やかな乳首の彩りをもはっきりと並べて、サービス満点な裸体をアピールしていたのだから。

アスカも、後でどんなに後悔したとしてもこの夜の記憶を消し去ることは叶わないのだと、それだけは分かっていた。
瞼の下も脳裏さえも真っ白に染める光の中、何一つまともな思惟を浮かべられない。
ただ羞恥の感情に溺れそうな―― それなのに遂に、コートの前を閉じ合わせようとは出来なかったのである。



◆ ◆ ◆

渦巻いていた風がさっと凪に戻り、轟音が遠くへ過ぎ去っていた。

「行ったわね。ふふ、どうだった? 見えたかしらレイちゃん、電車の中で目をまん丸にしていたあの人たちの顔」
「……っえ、ええ……」

ユイが尋ねると、どこか呆然とした顔でいたレイが漸く息を吹き返したように掠れ声を出した。
自分の胸に手をやって、不思議そうに何かを確かめている。
暴れるほどの鼓動がそこにあるというのなら、屋外露出の初体験にも泰然としていたあの娘も、やはり大きく揺さぶられる感覚を得ていたのだろう。
甘美な残り火となって宿った余韻を、ああして確かめずにはいられないでいるのだから。

(……ふふ)

ちらりと見たその可愛い乳房の先端は、ユイが愛撫してやるのと同じ尖りを見せていた。
内股でもじもじとしてみせている脚の付け根にも、きっと自分と同じ昂ぶりが宿っているに違いない。
いま一人の愛娘はと、コートを拾った美婦人は、がばと前を開いた姿勢のままで固まっていたアスカに声を掛けた。

「アスカちゃん?」
「……あ、あっ、おばさま……」
「アスカちゃんは見えた?」
「あ、アタシ……目、瞑っちゃってたから。ごめんなさい……」

今更思い出したらしく、露にしたままだった胸を隠した少女は、弱気な伏目がちでいる。

「ばかね。怒ったりはしないわよ」
「アタシ、どうしても怖くって。きっと、きっと変態がいるって目で見られるんだって、見られてるって思ったら」
「そんなことないのよ、アスカちゃん。皆、アスカちゃんやレイちゃんの綺麗な躯に息を飲んでいたわ」

『……ね。レイ』と水を向ける。
クールな貌をしたこの少女の方も、名状し難い感覚に戸惑っている様子であったのだが、返された答えではいかにもな観察眼ぶりだった。
確かに男も女も、窓に顔を向けていた者たちは見開いた目で固まっていたわと。
全裸姿を見られていたのだとそう請合ってしまって、またアスカに消え入りそうな声を出させる。

「……っあ、あ、そんな……」
「そうよアスカちゃん。あなたの、綺麗なかたちに成長したこのオッパイも」

そして、可愛らしくお毛々の生えてきた女の子のところもと、

「大勢の方に見て頂けたのよ」
「や、やぁぁ……。やっぱり、やっぱり止めとくんだった。こんなヘンタイみたいなこと、するんじゃなかった……」
「そう? ほんとうに? ……後悔してる?」
「だって、おばさま!」

アタシ、これでほんとうに露出狂のヘンタイ恥女に―― と、泣き出しそうになっていた13歳の少女。
サングラスの下から雫を一筋こぼして、顔を大きく左右に振るアスカは、

「……アスカちゃん」

ふわと腕を回したユイの暖かい抱擁力の中にいた。

「よぅく落ち着いて。落ち着いて、自分に尋ねてみて? 今晩のことが、嫌な思い出でしかなかったのかどうか」

さわさわと心鎮めるように背を擦っていた手が、そのまま下へ下へ撫で降りる。
きゅっと上を向いたヒップを一旦コートの上から軽く慰めて、そしていかにも自然に前から入りなおして直に。

「あっ」

アスカの心に抵抗が浮かびもしなかったのは、尻朶の隙間に忍び込むタッチが、少女の警戒心に触れぬ道筋をとっくに気持ち良く、その敏感肌に築き上げてしまっていたから。

「ンゥンン……ん! ユ、ユイおばさま……!!」

ああと喘いだときには、年上の美女の二本の指が、アスカのまだきつい割れ目の裡に沈み込んでいた。
半ばに至る深さで咥えさせて、ぬっ、ぬっと抜き差しさせる。
処女の初々しさを残すヴァギナに、手ずから段取って破瓜儀式を済ませてやったが故の大胆さで、奥まで締め付けをまさぐる。

「ああ、っああンっ、だめぇ……おばさまぁ……。こんなところじゃ、あ、あたし嫌です……」
「そうじゃないかもしれないのよ? こんなところだから、こんな時だからかもしれないのよ、アスカちゃん」

ほら、気付いてと、麗女の指が、いつのまにかアスカの秘所に宿っていた淫らな熱を、いやらしいとろみを掻き混ぜる。
ニチャリ、音を立てて伝えられる己が興奮のほどに、真っ赤に恥らう乙女へ言い聞かせるのだ。

「うそ……。やだ、アタシ、ほんとにいやらしい音なんかさせて……。これじゃアタシ、本当のヘンタイじゃ……」

言い抗っても、躯の反応は率直だった。

「っン、ァ、ァ―― 、アア」

ユイの指は、女になりはじめた少女達のデリケートな粘膜を傷付けず愛してやれるよう、爪を丸めている。
安全な刺激が、ヌリュ、コリュ……と潜り込んだ幼膣の襞をいやらしく引っ掻いていくと、あえなく背筋で稲妻が走るのだ。

「ダメ……っ、だめ、だか、らぁ……」

じんわりと、洩れ出した。
お漏らしと同じだ。
閉じ合わせた内腿を、付け根から熱く濡らしていく、アスカの恥知らずな歓喜。

「また、入って……。ハッ、ハッ……奥っ、いれられて、ちゃってるぅ〜」

―― いけないの。このままおばさまの指に喜んでダメになっちゃ、いけないのよ。

(しっかりするの、アスカぁ!)と、イヤイヤをしているのは自分に言い聞かせるべくか。
口から漏れ出ているのは、確りどころか、とっくにからっきしの甘泣きなのに。
一押しよろけてしまえば後はドロドロに啼かされて「エッチ」に溺れてしまう、その薄い一枚の境界線で苦しむのは、決まったようにユイの腕の中だ。
こうやって何をされたか。
自分を裏切って他の娘や、母親とまでいやらしいことをしていたシンジを許して、そしてバージンをあげてしまった。
レイとセックスするのも認めてしまっている。
“百合っ娘”でもないのに、ユイおばさまやレイとキスしたり、もっとヘンタイなことまでしてしまっているのだ。
全部、全部、おかしいと思っていたのに、こうやって気持ち良くされて言い聞かされると、そうじゃないかもと思い始めてしまって……頷いてしまった。

「ほら。ほら、ね?」
「やぁぁ、クリトリス、いやぁっ。くりゅっって、しちゃイヤぁぁ……!」

大好きなユイおばさまなのに、どうしていつも私をこんなに苦しくさせるの?
喘ぐばかりで声に出来ない疑問を、アスカを血の繋がった娘も同然に愛するユイは、秘核責めに玩弄しながら確かに汲み取ってみせた。

「これは喜びよ。アスカちゃんのように綺麗な女の子に与えられて当たり前の、皆からの素敵だわって声に、眼差しに、アスカちゃんの体が喜んでいるの」
「だって、だって……!」
「当たり前のことなのよ。全然おかしくないわ」

アスカの生え揃う間際の飾り毛を、赤い媚肉から沁み出す喜蜜でしっとり濡れそぼつかすに手を貸し、撫で梳いて、

「ああ……、ああ……」

ユイの胸でほっそりとした喉を晒して喘ぐサングラスの泣き顔に、教え諭す。

「来て、レイ……。ほら、ね? レイも、レイの躯も嬉しいって言ってるのが分かる? アスカちゃんと同じよ」

何も言われずとも敬愛する第二の母の眼差しに頷くレイは、動揺収まらない友の為に、頬を薄く染めた裸身を晒し示した。

「……わたしも、濡らしているもの」

『ああ……』と潤んだ声を漏らしながら、そうっと、敏感になってしまっていると知る慎重さで開いてみせる。
暗がりをバックに、目にも鮮やかなレイの白い太股と、そして左右から両手の指で摘んでくつろげたピンク色の二枚貝の眺めだ。
ひっそりとした下腹部の息衝きに合わせ、無口な貌と裏腹にいかにも恥ずかしそうにヒクヒク、トロトロと、レイの秘唇が蜜を垂らす。

「レイ……」
「皆さんに見てもらって、どうだった? レイ。裸に戻る喜びを理解できて?」
「……よく、分からない」
「でも、悪くは無かったでしょう?」

こくりとレイは頷いた。

「もう一度は、いや?」

続けての問いには、いいえと。

「そんなに、嫌じゃなかったから……」
「レ、レイ……」

『あっ、あっ』とユイに下半身をいじられているアスカは、震える唇で漏らした。

「アスカちゃんにも最初の日に教えてあげたわよね。女の子の体は、こころが本当に嫌だって言ってる時は、冷たく冷えてしまうって」

ユイの愛撫が与える暖かさと、呼応して自分のお腹の底から広がってきている熱。
この温もりと心地よさは本物だ。
母親と同じ優しさで抱きしめてくれるユイの腕の中では、そう素直に感じることが出来る。

「アタシ、どこもおかしくないの……?」

『ええ』と、奔放な性を良しとするこの女性が返す答えは勿論、是認であり、正体を隠すために掛けたままだったサングラスを取ってやった下の、つかえの取れた―― 花咲く微笑みに、やはり満面の笑みで応えた。

「さ、車に戻りましょうか。体が冷えるといけないから、レイと今日の喜びを確かめていると良いわ」
「お、おばさま……!」

くすりと残して、愛娘達に確かに露出の喜びを目覚めさせることが出来たと満足する麗夫人は、コートを手に取ったままふりふりとヒップを振って歩いていった。
また真っ赤になるアスカの隣には、気の早い様子でレイがぴったり寄り添う。
ユイの素直な生徒であるこの無垢の少女は、見習うように裸のままだ。
もう良いんだからとばかり前を閉じ合わせるアスカが嫌がるのも構わず、手を忍ばせて胸を揉もうとする。

「れ、レイ! あ、あんた、顔も隠さずに丸出しで、後からバレてたらどうしようとか思わなかったの?」
「……いい」
「いい、って」
「ユイ母さんも、その方が素敵だって言ってたもの。次はアスカもそのままで裸になりましょう」
「レイっ―― ンッ、ンンゥン!」

この頃あんた、実はせっかちなんじゃないの? そう文句を付けようとするのも結局最後まで濃厚な口付けで黙らされてしまった。
ユイの教え子としてはアスカと姉妹弟子であるのに、実母のように慕う言葉へ常に素直に頷くレイは、アスカよりも数段巧みな同性の愛し方を習得している。
まして、アスカの性感帯については、その殆どを発掘したユイから直々に伝授されているのだ。
弱点を押さえられ、更にレズ愛戯に浸ることに躊躇いも持たないレイに掛かっては、とっくに火が付いて収まらないでいたアスカがひとたまりもなくて、当然なのだった。

「あっ、ああッ、信じらんない、信じらんないぃひぃっ!! こんなに……こんなに感じさせられちゃうなんて!!」

その夜、アスカはユイの運転する車の後ろで、はしたないほどに濡らしてアクメを迎え続けた。
自分の中にも露出に興奮する性があるのだと、目を背けずに受け入れはじめて間もない13歳の発情ボディを、同じく露出の官能にとろけきった目をするライバルに責め立てられて。

「まだよ! まだ舐めてレイ……! あ、アタシの、エッチなおツユでビチャビチャにしちゃったアソコ―― 舐めてぇぇ」
「アスカも……、ン、フゥン、ンン……ッ、指もっと挿れていいから……」
「うんっ、うんっ。何でもするから、だからお願いよレイ! あ、アタシ……あんたがイかせてくれないと、気が狂っちゃいそうなのよぉ!!」
「すてき……。ほんとうに、ユイかあさんの言ったとおり……」

たじろぐ程に「次」に乗り気なレイに、その指と唇の快楽奉仕に負ける形でリベンジ露出を約束させられたのは、また別の話。
マンションに着いた頃には互いに繰り返させあった絶頂にぐったりとし、立ち上がる力も無くしていた少女達を、ユイは息子を呼び寄せて二人で運んだ。
上着一枚を被せただけの柔らかい幼馴染の躯に、シンジは始終ドキドキとしっぱなしだった。
その後には、帰り道の間中、少女達の悩ましい嬌声を聞かされていながら、しっかり運転手を努めきったこの美女への一日のご褒美を与えるという、大役が任された。
寝物語に聞かせられた土産話に、幼馴染たちのあられもない晴れ姿を思い浮かべたシンジは、美母のやわらかい肉体に朝まで何度となく繰り返して挑みかかっていったのだった。


 

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Original text:引き気味
From:『INNOCENT TABOO』 寝取られ風味、淫乱美母ユイスレ3