畜類め、繁りやがれ! 07

Original text:LHS廚さん


 

夜 八時。

マリイさんが再び掛かって来たアスカさんの電話に出て鼓膜が破れる思いをしたり。
コダマ姉に夕食前にボクが姉の部屋へ泊まる、と了解を取って。
お風呂も済ませて。

とりあえずの下準備は万端。


今、お風呂に入っている綾波さんを除く全員が葛城家のリビングにいる。
取り合えずボクとマナさんはパジャマ、マリイさんは浴衣姿。
家主(?)のシンジさんは「平常心」と書かれたTシャツに短パン。

綾波さんがいるお風呂場に近い所から時計回りにボク、シンジさん、マリイさん、マナさんの四人がテーブルを囲んで、何をするでもなくお茶を飲んでいます。

 

御蕎麦を食べた直後に日向さんは早々に『明日早番だから』と抜け、宴会になった直後にアオイさんがお酒に弱いみたいであっさり潰れちゃって脱落。


「緊張してるんですか、シンジさん?」
「う、うん。 あのさ、ノゾミちゃんはその、本当に僕がいいの?」
「はい。 ここにいる皆さんそうだと思いますよ?」


大人は、もう居ないから足止めもないんですよ?

ボク達を求めても、その行動を阻害する人は誰もいないのに。
シンジさんがもし本当に性欲の塊ならもうハーレムそのままになってもいいのに。
シンジさんが入れてくれたほうじ茶が冷めても、誰も動けない。


ボクが、子供だから?

そう言う意味で、全員始めて(シンジさんが入ってる間に確認しあったから判ってる)だから?
そして、姉やアスカさん達を骨抜きにするほどに、今のシンジさんが『達人』だから?

でも、正直に言うと、今のシンジさんはハーレムの王、って感じじゃない。


「ところで、その」

女性に慣れているのなら、こんなときに真っ赤になってしまわないで。
洒落た、とまで行かなくても、私達と話す事にここまで緊張したりはしないと思うの。


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私があの日ムサシを巻き込みながら消えて、たった二ヶ月ちょっと。


本当にこのシンジがハーレムを作ったの?
おどおどして、一寸私がからかうだけで真っ赤になったり、期待に胸を脹らませたり。
アスカさんの大声にビクッとなるあのシンジが?

「不思議だと思う。 僕が、その、こんなにもてちゃうなんて」
「貴方はもう少し御自分に自信を持たれたほうがいいですわ。
 普通とか、そう言う話に拘る位なら、今の状況をお楽しみになったほうが良いです。
 貴方が努力しなければ、第参使徒でこの世界はおしまい。 今は無かったのですから」

椅子から体を上げ、静かに動き始めたのはマリイさん。
テーブルの上でがちがちになったシンジの手を取りながらシンジの傍へ移る。

手を握られたシンジはもう真っ赤になって、あうあう、って聞こえてきそう。


「真面目ばかりだけじゃなく、たまに、こう、わたくし達にしなだれかかられた時は。
 へへへ、と嬉しさの余りにやけられる位には……肩の力を抜いて下さいな」

マリイさんがシンジの肩に顎を乗せて、そっと耳元に……あれ?
今ちょっと、シンジのシンジの印象が変わったような……?

「いいの?」
「ええ。 取り合えずわたくしは「じゃあ、頂戴」……はい?」


それからのシンジは早かった。
呆然とする私たちの前で、堂々とマリイさんの浴衣をはだけ、あの時挨拶として言われたとおり、私より二周りは大きいバストを惜しげもなく晒させた。

「あ、あの?」
「僕の、なんでしょう?」

 


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「そ、それは、確かにわたくしの全てはシンジさんにわた」
「なら、何も言わないで。 夢じゃないって、確かめたいんだ」

ごくり、と目の前のマリイさんの痴態に喉がなる。

もう服の意味を成していない浴衣から完全に上半身が見えてしまっていて、
ピアノの白鍵盤のような彼女の肌を、まさに演奏者になったシンジの指が叩いていく。

特に鎖骨の辺りを撫でた辺りは凄くて。

「や、やだっ?! 変ですっ」って一気にのぼせちゃって。

シンジの膝の上にちょこんと座って、右肩に頭を乗せて。
もう、私達の事なんかどうでもいい位に、めろめろになっちゃうなんて……。

シンジの唇がマリイさんのうなじを過ぎて、その先のくぼみにキスマークをつける。
左手が胸を交互に、右手がショーツをくぐって。 貪欲なまでに……求めてる。

「あ……」

嫉妬なら、無いわけじゃない。
この四人の中で、シンジに最も近いのは私か綾波さんだ。
一番一緒にいた時間が短いマリイさんが選ばれたのは偶然。

だから、だから、その隙間に私が割り込んで、その手を私に使って欲しい気持ちもあるのに。


でも、それすらもどうでもよくなる位に、目の前の光景は誘惑に満ちた禁断の味。
彼女と同じ位に躰を支配している情欲に私も身をゆだねていた。

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手元の時計は午後9時18分。

「ん……」

目を覚ました時、私はもうベッドに寝かされていた。

シンジ君がベッドに寝かせてくれたらしい。
私の体の上にはシンジ君の毛布がかけてあったの。

ノゾミちゃんが一度ウトウトとなった時に彼自身が部屋から持ってきた、花柄の青い毛布が。
鼻にあてた毛布から、しみこんだ彼の匂い。
その匂いにあてられて、引っ張り出される照れた笑顔。

「ふふ、本当は真っ赤になってかけてくれたんじゃないのかな」

心の中に植えつけられ、一気に大きくなる彼への……。

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日曜日の午後一時三十八分。

 

『一寸良いかしら、シンジ君? 検査の……?』

検査の為に迎えに来た私の前で、目に入らないくらいに悩む彼がいた。

『じゃあ、そうならなければ、いいのかな。 でも、ヒカリちゃんは好きだし、アスカには想いがまだ残ってるし、綾波は最近綺麗になっていくし、山岸さんは……』

シンジ君は何か必死になって迷っているみたいだった。
今なら良く判るけど、彼ってその頃からもう皆から告白されていたんだ……。

あ。

ちょっと嫉妬心がめらめらと……。

 

『シンジ君!』
『え? あ、最上さん。 桃の香水、いい匂いですね……』
『んもう、本当に大丈夫なの? 検査の時間になったから迎えに来たんだけど……』

ベッドの右側に立って、私は彼の額に手を当てて体温を測ろうとした。
顔色を見る限りでは、特に不安を感じるところは無いみたいだった。

『あ、あの、その、えっと』
『?……あぁ、そっか』

顔を真っ赤にして喘ぐシンジ君を見た私は、悪戯心を刺激される。
医療用ベッドから体を起こしただけのシンジ君に丁度のしかかるような格好になった今の状態は、彼にとって十分に刺激になっている事に気がついたからだ。


ふと、このまま押し倒したら、彼を私のものにできるかも、という誘惑に駆られた。

仕事の虫である私にはいい男が寄ってこない。
まぁ、私にはシンジ君のような年下がいいんだけど。


珍しく妄想にとらわれちゃった時、シンジ君はじっくりと私を見ているのに気が付いた。
いつの間にか、狩りをする梟の様に。
視線だけが、鋭く。

『どうしたの?、シンジくん』
『……少し不注意ですよ? アオイさん。 一寸の間だけ、塞がせてね?』

彼の手が額にあてられたままだった私の手をとって、ベッドの上に更に引っ張り込まれて。

『ちょ!? っじょうだ……んんんっ』

唇を合わせ、舌を滑り込まされる。 歯茎、ほほの内側、舌全体に彼の唾液をまぶされる。

彼よりも大人で、男女の事も彼よりは詳しいのに。
シンジ君の舌一つであっさりと陥落していくのが怖いのに、たまらない恍惚感。私の心を彼のものにしてほしい、征服して欲しいと感てしまう。

最初彼を突き飛ばそうとしていた筈の手が、何時しか自分から首に回して、更なる刺激を求めていた。

 

私はしっかりと5分もそこにいて、天井のスピーカーからのカエデの声で怒られるまでずっと。
「碇シンジ」を刻み込まれ続けたの。


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今まで、あんなに男との関係にのめりこめた事は無いのに……。

そっと唇に手を当てて、その刺激で彼のぬくもりをまた思い出して、顔が更に真っ赤になって。
男を知って直ぐの、快楽への期待の塊になりながら、唇のあったかさを思い出す。

「エクスタシーを感じたのは、初めてだったな……」


ため息混じりの吐息が収まったそのとき。 
快楽と痛みが混じった声を聞いたのは、その時が最初だったわ。

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「一人で、しないの? 別に僕は止めてるわけじゃないよ?」
「で、出来ないです?! だって、一度もした事無いんですから!!」
「ふぅん。 そうなんだ。 じゃ、いまやって見たら?」
「じ、自分でですか?!」

シンジさんに助けられたあの日以来、変わる為に必死になっていただけで、
大した事はしてないのに。
勇気を一寸だけ出して、これ以上苛められてなるものか、と喧嘩をしたら相手のほうがよっぽど弱くてビックリして。

あの日以来の数日で、周囲のボクに対する印象ががらっと代わった。


一寸だけ不愉快だったのは、皆が想像する変わった『原因』が。
金髪と空色の瞳が元なのか……『ボクがもう完全に経験済み』と言う事になってるらしいんだ。
ボクが望む相手はシンジさんだけなのに!

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閉じたまぶたから涙が伝う。 痛みと、それ以外の理由がまじった一滴。

 

「今、どのくらいですの? 私のナカの、どれくらいに」

木のベッドの上に横たわるマリイさんの、丁度、中ほどまでシンジさんのが入っていた。
マリイさんのあそこの中に、食い込むように、僅かな血を纏わりつかせて、痙攣しながら、めくれてしまった襞を
巻き込んで。 ボクにはまだ生えてない金色と黒の毛が少しだけ、触れ合ってる。

「丁度、半分くらいかな。 少し慣らすね」

調味料入れや湯のみ、急須がどけられてまっさらな板になったテーブルの上。

シンジさんがマリイさんの中に入った部分をそっと動かしてる。
微妙に、泡だて器を動かすような感じで『入り口』から少し入った辺りを軸に回してるの。
ほぐすため、ってシンジさんは言うけど、動きが少しでも大きくなると、マリイさんの口からは苦痛の声が漏れるの。
ホントに、痛いんだ……。

「い、いた、んっ、お、ひゃぐっ」
「痛いのなら、僕にあたっていいよ? 背中をかきむしったり、肩でもかんで、痛いって教えてよ。
 その方がさ、嬉しいんだ。 別に痛みを共有してるとか言わないけど、隠される方が嫌なんだ」

マリイさんの覚悟は凄かった。
痛みのせいでシンジさんを蹴飛ばしたりしないように正座したまま後ろに倒れ、そのまま両手をテーブルにしがみ付かせてるの。 その手は力の凄さに白くなって、そのまま痛さをボク達に見せ付けてる。


首を微妙に振って、マリイさんは表情が歪むのを押さえて、言うの。

「わたくしだって、女ですわ。 そう言う意地も、あります。 躊躇わないでください。 そして、貴方を、下さい」

その一言でシンジさんの意思も決まった。

今までマリイさんの胸やうなじを撫で、肩のくぼみにキスしたりして痛みを減らそうとしていた動きをやめて
肩の上、首に触れる寸前のところに両手を突いて。

見つめ合うと。 一気に腰を進めた。

「んひゃうっ!」
「ほら、入ったよ。 ちゃんと、最後まで、根元まで」

ドキドキと動悸が耳に残る。
体の何処かから水気が汗となって渋り出されて行くのに、口に中にはその水が来てくれない。


もじもじとする足を押さえ込みながら、ボクは目の前の光景から目をそらせない。

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わたくしは〈処女は気持ちよくなれない〉と誤解していたのかもしれません。
痛いのは判っていたのに、それが簡単に麻痺してしまうとは思っていなかったのです。


『しんじさぁん』
「もう痛くないんだね。 良かった。 じゃ、これからは僕の時間だよ」

足はいつの間にかシンジさんの手でセイザの状態から開放されています。
でも、彼は足をつかんだまま、離してはくれませんでした。


『あ、やです! さすがに、そ、それ、ぅあぅん!』

そのままわたくしの足をまっすぐ伸ばすとテーブルの上に膝立ちになり、シンジさんはいびつな
Vの形に開きながら少しだけ腰を吊り上げ……そう、丁度わたくしのヴァギナがシンジさんのペニスに
一直線に、一番奥まで入り込むように調整して。


「いくよ」

全力を込めて動かして、私の中を往復していきます。

『や、こんな、な、恥ずかしいの!、に! なんで、気持ち?! いいのぉ』

わたくしの足はもう痛みでしびれ、ちゃんと動かす事が出来ないので、わたくしとシンジさんの
繋がっている所が丸見えになってます。

『はぁ……たれてます! わたくしの、シンジさんの、血、愛液、ぜんぶ!』

繋がっている、部分、からこぼれた体液は混じりあったまま、陰毛をぬらして、そのまま一筋、二筋と
おへそへ向かって流を作っているのです。


「ふふ……気持ちいいよね?」
『はい! あなた、の、すべて、わたくし、の、すべ、てです!』


主人たる彼の声に、わたくしは全身を使って必死にそうだと伝えます。
私の声を聞いたシンジさんはすこし苦笑い。

 

それから暫くは、私の体を見つめる黒、赤、青、こげ茶の四つの視線に耐えながら。


わたくしはシンジさんの太股に、胸を求める腕に、キスを求める彼の体に。

「ちょっと痛いけど、いいよ。 もっと付けて」

爪痕やキスマークを刻みつけ。


『んっ。 そう、もっと刻んで……』

シンジさんは、わたくしの両足の指をしゃぶったり、乳房に幾つもキスマークを散らしたり、
体のいたるところを這う舌の感触を私に味合わせながら腰を振ることに集中しました。


暫くして、私の足の拘束が解けるのと一緒に、目の前がシャンプーと汗のにおいが混じった
黒髪の頭で一杯になりました。
シンジさんがわたくしの背中に腕を回して、全身の体温を伝えてくれる。
触れ合う肌が、こんなに気持ちいいものだとは知りませんでした。

粘つく二人の体液すら、微妙な違いになっていい気持ちと感じてしまえる。
とりつかれたように夢中になる人が多いのも、わかる気がします、今なら。


「今言葉が通じてるか解らないけど。 中に出して、いいの?」

当たり前です。
それが一番気持ちいい事なのだと聞いていますから。

『当然です、避妊ならちゃんとしていますから! 思いっきり注ぎ込んでください!』

夢うつつの状態にいても、その一言は理解できました。
だから、必死に何度も頷きました。


「……多分、いいんだよね。 それじゃ、いくよ!」

シンジさんの動きがその一言によって一気に増して。

彼の陰毛がわたくしのものと微妙に絡み合って、様々な気持ちよさが溢れてきます。

滑るように私の中に入ってくる瞬間に。
陰毛やシンジさんの肌がクリトリスを擦る瞬間に。
理性が壊れ、気持ち良さに惚けていくのが、たまらなく嬉しいのです。


「もう、そろそろ、いくよっ」


彼が更に早く、動きにバリエーションも出てきたからか、ちくちくと痛みも戻ってきました。
わたくしの痛みが顔に出たのか、シンジさんの動きが柔らかく、少しだけゆっくりとしたものに……。


『駄目です! シンジさんの、すべてっ!』

シンジさんは頷くと、今度は顔が歪んで求めないでくれて。

そのまま私は、彼のが弾ける瞬間に合わせて。

『いきますぅぅぅぅぅ!!』


絶頂に送り出されました。


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彼のが抜けていくのに合わせて、ちょっとだけ痛みがぶり返しました。
それでも、さっきまでとは少し違う弱さが見えるあの瞳で心配されると。

「大丈夫です。 我慢できない痛みじゃ有りませんし、嬉しいですもの、この痛みは」

と、安心させてあげたくなるのです。

 

えっと、次は……。

「はい! ボクがしてもらいたいです!」

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僕の戸惑いは頂点に近かった。

彼女も初めてなのに。 僕自身、Hの経験は数日なのに。

ヒカリ、アスカ、マユミ……そして、今日のマリイ。

四人とも初めてだったに、気持ち良さから皆そろってその日の内にイケるようになってる。
それも、イケるようになるまでの時間がどんどん短くなってもいるんだ。

一瞬、下手な僕の為にしてくれたお芝居なのかとも疑ってしまったけど。
目の前のマリイがお芝居じゃなく、ちゃんとイッちゃったのも、判るんだ。
知識というより、あの『イメージ』に似た感覚で。

絶対、これは僕のテクニックとかじゃないよ。


でも、それは、いいか……と半ばやけになりながら開き直る。
初めてだったとしても、痛みが勝った初体験よりは、このほうがいいと信じたい。

こっちの方が、重要だから。

「ねぇ、しんじさぁん」
「え?! あ、あのさ、その、ノゾミちゃん、いい、えっと」
「はい?」

いくらなんでも、良心が咎めちゃうよ。 だから。
なんとしても、本番だけは止めないと。

「そーにゅーって言うんですよね、おちんちんをここに入れるのって。
 今日はまだ、そーにゅうしなくても、いいですよ」
「え?」

ノゾミちゃんは僕の心が読めるの?

「ボクの願いは、シンジさんと、その、ずっと一緒にいること。
 でも、今経験したら体が壊れちゃうかもしれないって、コダマねえが言ってましたし」

は? え、え? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

「相談したの?!」
「はい。 最初は怒ってましたけど、本気だって話したら『本番だけはするな』って。
 ずっと傍にいたいのなら、せめてあと三年待って、耐えられるまで待てって言われちゃいました」

あう。
目の前の彼女の瞳は真剣で、拒否の意思を押さえ込まれそうになってしまう。

「えっと、どこまで知ってるの、コダマさん」
「ボクとアスカさん、後やっぱり姉ですね……三人だけだと思います。
 姉が把握している『シンジさんを思う人物』は』」

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  シンジの前にいる少女はにっこりと笑いながら、その、二人ぶんの体液で濡れたおちんちんを両手で、こう、湧き水を汲むときにやるような形ですくい上げて、口に含んだ。

「ん?!」

私が想像したことも、経験した事も無い味に四苦八苦しながらふにゃっとしたのを時々むせながら、精一杯広げた口の中で丁寧に舐めていく。

舌やおちんちんの形に膨らむ頬が、たまらなく淫靡な……光景。


「無理、しなくていいんだよ?」
「んんっ!(ふるふる)」

シンジの声にそれじゃ嫌です、と首を振りながら伝えるその顔は、少女から少しだけいびつな女への成長を立派に果たさせていたわ。

その内、シンジのがそれなりに回復してきたのを確認すると、一度唇から抜いて形を確認する。
ノゾミちゃんは「こうだったよね」と小さく呟いてから、奉仕を再開する。


シンジのが……唇を犯してる、年端の行かない、本当なら……。
かばんを、背負って、その……。


「罪深い人なのね、シンジ君」
「わ!!」

多分、お風呂からあがったのにも気付いていなかったんだろう。
真後ろからのレイさんの声にびっくりしたシンジの腰がびくん!と跳ねた。
それは勿論、血の気が引いた唇を限界まで開いた彼女の喉を突いて。

「げほっ!! ごほ?! げっほぉごほほほっっ!!」
「あ! ノゾミちゃん!! 本当に御免!?」


さっき飲んでいたほうじ茶なんかを少しだけ吐き戻す彼女。
暫くの間、腰が抜けちゃって動けないマリイさんを覗く全員で手当てをしたんだ。


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「もう、大丈夫、ですよ……」

暫くして。
何とか息を整えたノゾミちゃんに、私は感心、というか、驚き、と言うか……。
勇気を振り絞って聞いた。

「ノゾミちゃん、シンジのに喉突かれて、苦しかったのに、シンジの噛まなかったんだ……」

あれだけ喉の奥をキツク突かれたのに、辛かった筈なのに。
彼女はシンジのおちんちんを噛まなかった。
歯を引っ掛ける事も無く、直ぐに抜いて。 まずシンジの安全を確かめた。


「えっと、……ごほ……噛まれたら、信じられない、くらい、痛いって聞いてましたから……」
「ノゾミちゃん!!」


右目の端、冷蔵庫の傍でハラハラとしているレイさんも。
背中を撫でる手の動きが小さくなっていくマナさんも。
テーブルの上で顔だけをこちらに向けてるマリイさんも。

ちょっとだけ、呆れてた。


「なんか。 ずるい……」
「でも、さすがに今回はねぇ……」
「マナさん、口の中をゆすぐ水を。 レイさん、お風呂場から濡れタオルと洗面器を」
「(こく)……すぐに」
「うん、わかった」


喉もと過ぎれば暑さを忘れる、と言う事で。

ふにゃあぁぁぁぁ、と。 甘えてるボクの顔が、丸見えだったから。

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ボクに無理をさせちゃいけないから少し休憩、となって。

マリイさんのエッチな液でびしょびしょになった食堂のテーブルでは、その、流石にみんな飲む気がしなかったから。

テーブルの無いリビングにビニールシートをまず敷いて。 その上にシーツを敷いて。

5人でお茶を飲む事になったの。


さっきと一番違うのは全員裸である事。
マナさんなんか、裸なのに胡坐をかいて座ってるからあそこが丸見えで。
シンジさん、真っ赤になりながら、それでもちらちらと覗いてるの。


「ねーねー、ノゾミちゃん」
「え? 何ですか、マナさん」
「ノゾミちゃんって、なんでシンジに惚れちゃったの?」


ボクが答える前にマナさんは。
私が知ってるのはぁ、と前置きして、

「マユミちゃんは、シンジ君があのデパートから助けたのがもとでぇ。
 レイちゃんはそのカプセ「エントリープラグ、ですわ」から体張って助けてくれたから。
 私はなんか、その……気になって、でーとして、じんわりと好きになって。
 マリイさんは、その、慰めてあげたかったんだっけ?」

へぇ。
きっかけって、色々なんですねぇ。

シンジさんは真っ赤になって、何も言わない。
四人とも手振りをつけて話すから、それぞれの胸がふるふると触れて。
それに視線がいっちゃってる。

 

羨ましい位に一番大きい胸を持つマリイさんは、氷無しの麦茶で口を湿らせてから

「ええ。 4,5歳の彼が駅のホームで泣いている写真を見て、そう思ったのですわ」
「ええ!? あ、あのときの事、写真に取られてたの?!」


「まぁ、そのお陰で私は『縁』が出来たのですから、それはそれでいいではないですか。
 後は……。
 ヒカリさんは……レイさんに対する世話焼きぶりを気に入ったのが馴れ初めだそうで。
 アスカはシンジさんとヒカリさんとの……その……つまり……」


珍しくマリイさんが真っ赤になって口をつぐんだ。
また痛くなったのかな……。

「つまり?」

レイさんに続きを求められたマリイさんは一つ大きなため息をついてから。
しぶしぶと。

「処女と童貞同士のHを覗き見て嫉妬心の塊になって、それから自分の気持ちに気付かれたそうで」
「ぶふぅぅ?!」

今度はマナさんがむせた。


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真っ赤を通り越して真っ白になってるシンジさんを放って置いて話は続いたの。

「うそぉ……? 私の裸を見ても手をださなかったシンジがぁ!?」
「何でもアスカに一度振られたと思ったシンジさんを慰めてる内にそうなったらしいですわ。
 それで女一人篭絡できるんですから……天性のテクニシャンなんでしょうね、シンジさんは……さて」
「あ、はい。 ボクの時はですね……」


ボクは、自分の気持ちが生まれたいきさつを話したの。
母から唯一受け継いだ(ヒカリ姉は最近金髪に生え変わりりつつあるんだけど)金髪と空色の瞳が皆から浮いてしまったのか、幼稚園から最近まで苛めを受けてきた事。

ちょうど去年の7月。 あの小雨の日。

『墨汁いり水爆弾』を投げつけられた時、始めてボクを助けてくれる人が現れた。
使徒と言うあの怪物との戦いの中、トウジさんの妹に怪我を負わせてしまったというシンジさんに『もう誰も傷付くのを見たくなかった』と言う理由で助けられた。


シンジさん自身にとっては何でも無い事なのかもしれないけど、『碇シンジさん』と言う『運命の人』を手に入れたボクがそれで今迄の自分を変える勇気を持つ事が出来たの。

今までボクに嫌がらせをして来た連中に『もう止めて』と言いに行った事も。
何人かとは喧嘩までして止めさせる事に成功したことも話した。

結果として苛めは終ったし、みんなに強くなれた事アピール出来たけど……。


「今度は『洞木ノゾミがいきなり積極的になった理由は好きな人が出来て、
 外人だから初キスも、Hの初体験も済ませちゃったんだ』って噂になってます。
 ま、まぁ。 今日からは、その、ボクは……」
「……うん。 それじゃ、そろそろその噂を本当の事にしよう?」


シンジさんに抱きしめられ、押し倒されながら。

本当の意味でシンジさんに完全に抱かれたい、っておもった。
処女を散らしてもらって、精液の熱さ、って言うのを味わってみたい。


でも、それだけが「大人になる手段」じゃないって思うから。
だから、今はいいの。 背伸びなんか、したくないから。

「幸せです。 シンジさん」

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「は、うん、しんじさぁん」

結局、チョッとだけ期待したシンジさんとの本番は本人によって改めて拒否されちゃった。
……んだけど、限りなく同じ方法があるなんて、ボクは知らなかったの。
だって、自分で触ることも知らなかったんだから。

「や、これ、こすれちゃう!」
「そうだよ。 だって、そうじゃなきゃ気持ちよくなれないもの」

四つん這いになったボクは、滴る汗で濡れ始めたシーツを握り締める。
そうしないと、ボクがボクでなくなっちゃいそうなじょうたい、なのっ。

「しん、じ、さん、おしっこっ、る、とこ、へんにっ?!」

理解できない、切ないとしかわからない気持ちに突き動かされてるボクの背中に、うなじにひりひりしたキスマークを付けられて。

「キス、しよ。 マナとレイに、Hでおませなノゾミちゃんをみせてあげよ?」

キスされるたびに、足につけられてる手が、震えるの。
レイさんが左足、マナさんが左足をくっつけあうように押さえて。
マリイさんがボクの両肩に膝をあててっ、うごかないように、してっ!

「気持ち、いいんだ……」
「……うらやましいの」

両足の間の、隙間に挟まれたシンジさんのおちんちんが、こすって!
もう、こえもだせないっ?!

「あ、さっきオシッコが出る所の辺り、気持ちいいって言ってたでしょ?
 そこにはね、クリトリスって所があって、とても気持ちいいところなんだよ。
 ちょっと触れるだけで気持ちよくなれちゃうから、すぐに淫乱になっちゃうからって
 昔の人たちは切り取っちゃったりしたんだっ……。 聞こえて、無いみたいだね」
 

うらやましいと思われるのは嬉しいけど、もう、自分がどうなってるのか判らないの。
判ってるのは、ボクがが四つんばいにされてること。
みんながボクを取り囲んでる事。

後は、もう、何も無いの。 何も思い出せないの。
シンジさんの熱さと、たまに聞こえる言葉と、擦れあう所からこみ上げて来る熱さだけ。
そして、その熱がクラスメイトの言う『気持ちよさ』になったとき。

すべて、気持ち良さに押し潰されるだけになったの。

「やだぁぁぁぁ!!」

もう、何を言ってるのかさえ判らないの。

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お風呂場に入ったアタシの前にいるのはシンジからの勲章を付けた『仲間』が二人。

「あ、ヒカリさんって下のヘアは金髪なんですね」
「シンジが転校してくる少し前辺りからかな、ノゾミみたいに髪も金髪になり初めてるの。
 お医者さんの話ではね、あとひと月もすれば完全も金髪になっちゃうんだって……あ」
「あらら……そんな所にもキスマーク……」

丁度、ヘアの生え際のラインに沿って二つずつ。
なんか、こう、ヘア状の布がキスマークで縫い付けられているみたい。

「二人とも、チルドレンとしての素質は十分だって。 リツコの話だと
 『マユミさんは参号機を使ってすぐに実戦も可能みたい』って言ってたわ。
 明後日の午前10時にマリイが一度シンクロチェックを済ませたら……」
「フォース・チルドレンの山岸マユミの誕生、ですか……」


複雑な表情の二人の間に割り込む形でたぽん、と浸かる。

「ま、デコ娘と違って二人とも初めてのシンクロ率って高い方なのよ? 誇っていいわ。
 マユミが29%、ヒカリが27.9%。 アタシなんか……アタシ、なんか……」

「? どうしたんですか?」 「私達に、なんか付いてる?」


付いてるわよぉ! 思いっきり大きなのが二つぅ。
こうして二人を眺めると……うう、やっぱり二人とも、大きい……。
ヒカリが89のD、マユミが87のEって、本当に牛よ、牛!

なんかこう、『搾乳してやるぅ!!』て弄繰り回したくなるわ。
まぁ、それをして良いのはシンジだけなんだけど。


「あ、アスカ、どうだった? やっぱり」
「アオイ、多分シンジ達がシテるのを覗いてたわ。 いや、ホントビクビクしてたの。
 『な、何、シンジ君ならここに居ないわよっ』とか誤魔化してたけど」


アタシ達より大人なのに、本当に嘘が下手なのよ。
はぁはぁ、とか隠せてないから覗いてますって丸わかりだもの。


「ノゾミちゃん、声大きい。 『入れられてないのにぃ!』って大声上げてたから最後までは
 シンジもしないつもりらしいけど。 でも、裂けちゃうよ……。 シンジのが今入った、ら……」

妹が抱かれてるのに、殆ど寝取られてる、って言っていいのに。
ヒカリは微笑むだけ。 少しも悔しがったりしないの。

「ノゾミ、『入れて!』とか言ってシンジを困らせないといいけど」

そして、その理由は言わなくてもわかる。  だって、アタシ達もそうだから。

ジキルとハイドみたいな御主人様の『者』で『物』で……『モノ』だからね。

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お互いの気持ちが高まってきたのが理解出来るようになったボクは、一つだけお願いをしてみた。
『シンジさんのせーえきを飲んでみたい。 体の中へ受け入れたい』って。

シンジさんは微笑みながら、許してくれたけど。
その条件は、思い切り恥ずかしい物だったんだ。

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「ここもね、慣れると気持ちよくなるんだよ」
「駄目ですっ! そこ、お尻です?!」

そう、ボクはシンジさんの顔の真上にアソコもお尻も、全部さらしながら、暴れてる。

お尻のラインに沿ってシンジさんの手が動けないようにボクを拘束して。
おしりのあなにひとさしゆびがはいっていくのっ。

「ホラ、足をちゃんと伸ばしてくれないと、溺れちゃうのに……」

シンジさんはボクが足をちゃんと伸ばすとアソコに奥まで差し込んだ指をかき回して
さっき言ってたクリとかリスとかいうところに吸い付いて、いっぱい気持ちよくして、くれるの。

でもでも、今みたいに足の力が抜けてシンジさんの顔に入り口を乗せたりすると。
右手を、ゆびをっ、なかにっ?!

「シンジさん! だめ!?それだけは駄目! きた……ひゃん!!」
「汚いなんて思わないよ。 だって、ひくひくして、気持ち良さそうだよ?
 僕だけに、ありのままの、すがた、見せて……」

そういって、ボクのお尻の中にまた舌をいれて、かきまわして、かんがえられなく、されちゃう。


  頭の中が、まっしろで、でも、ほしい物だけはわかっていたボクは。

「んっ。 さっきと違ってちょっと歯があたって痛い……。
 そっか、もう気持ち良さ以外判らないんだ。 じゃ、一緒にいこう?」

なにかシンジさんが言ってる。
でも、その言葉よりほしいのがあるの。
恥ずかしさとか、気にしていられないのっ。


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僕は、突然の豹変にも驚かなかった。
お尻の蕾を蹂躙していた舌の動きにあわせて、悩ましい声を上げてくれるようになった時から。
その動きに不快感を感じなくなってくれた事に嬉しさがあって。

前に舌を、後ろに人差し指を入れて壁に穴を開けるようにつつき合う。
その刺激にビクビクと震えながら、必死に尽くしてくれてる。

ノゾミちゃんの唇は僕の先走りが乾いた跡が粉砂糖をふったお菓子のようにも見えて
その口に咥えられてる物とのギャップに倒錯的な興奮が……。


「くださぁい。 しんじさん、くださぁぁい!!」
「お願いノゾミちゃん」
「やです! くれなきゃやなんですぅ!」


ちゃんとあげる。 ただその為にしてほしい事があるんだ。
そう宥めて、さっきみたいに喉を突いてしまわない様に手をストッパーにしてもらって。
精液が喉に入ってまた苦しくならないように、舌の裏で精液を受け止めるように教えてあげた。

彼女の中からこみ上げ始めた悦楽に、僕も気持ち良くなりたいからね。
真っ赤に染まった肌を見て、ほんの一寸でエクスタシーを感じてくれると判ったていたけど
のどを突いちゃわないように、ノゾミちゃんの体を下ろして側位の形に直して。


「こぉ、でいいんですか」
「うん」

実は僕も、もう少しだった、から……。

教えた通りにノゾミちゃんが舌の裏で刺激してくれるのを感じながら、両手の中指をフルに使って一気に高みへ持っていってあげる。

「んっ、んっ、んんっ、んーーっ」

入った指で膣と直腸を隔てる壁をぎゅっと押し合いながら、クリトリスを吸い上げる。
それが最後の衝撃となって、幼女といっていいノゾミちゃんの体を駆け抜ける。

「ふぐぅぅぅぅぅぅ!」
「……んっ!」

彼女のとがった歯が、亀頭に回った舌と一緒に絶妙な刺激を与えてくれて。
ぼくもっ!

「あ!」

気持ち良さに負けて腰がはね、彼女の唇から抜け出た僕のから精液が顔へ降り注ぐ。
頬から唇へと垂れていくその雫を無意識に舐め取るノゾミちゃんの顔は堪らなく妖艶で。

抱きしめてあげた頃にはいつもの彼女。
でも、こくこくと動く喉と、唇を拭う白とピンクがマーブルになった舌が。
禁忌をまた一つ犯したことを僕に教えてくれる。


「無理して、飲まなくていいよ」
「あったかくて、一寸、生臭いです……でも、シンジさんのですから」

「ありがと……よく頑張ったね、『ノゾミ』」

僕の気持ちを理解したノゾミは満面の笑みを浮かべて微笑んでくれた。

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『アンタ! どっかの組織のスパイでしょ! 正体見せなさい!』
『大丈夫。 ああいう感じだけど本当のアスカは優しい子なんだから。
 でも、そっか、貴女も碇君のこと……ううん?! わ、忘れてね!?』
『あなた、私に声が似ているのね……』
『そやな。センセは優しいから、何でも食ってくれるよ』
『写真撮らせてくれない?』

 

「霧島マナは、今日この制服を着てきましたぁ! 似合う?」

彼は真っ赤になりながら、それでも頷いてくれた。

「う、うん……似合うよ、とても……」

ムサシやケイタができなくなった素直な笑み。
【女殺し】は本当にいる。 その笑顔にときめいた時、そう実感したわ。

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数ヶ月ぶりに教室の扉を恐る恐る開けたとき、目の前には赤鬼さんがいた。
あの髪飾りが角に見えて、怖い、というか滑稽というか。
怖さに引きつった頭では、そういい回答もできず。

「た、ただいま」
「この馬鹿娘ぇ! 弁解とかの前に一発殴らせなさいっ!」

シンジに対して行動するときの手加減が感じられない手が。 ぱしんっ、と私のほほを鳴らす。
そのまま二発めを振りかぶったアスカさんの手をマリイが止めてくれた。

「事情はともかく……いきなりそれはないですわ」
「ここは殿中なの……」
「……レイさん。 ここは教室で『松の廊下』じゃないですわ?」


マリイさんの対応と綾波さんのおとぼけに理性を少し取り戻したアスカさん。
でも、追求の手は緩めてくれそうに無かった。

「いいのよ! シンジがあのロボットが融けた塊を見てどう思ったかっ!
 こいつの事情は……ともかく。 『マナ……』ってシンジ泣かせたんだから!
 シンジ、湖のほとりでコイツとの事を……苦しんでたんだから……な、なによっ」


洞木さんと資料にあった山岸さんの二人にニヤニヤと笑われ、さっきの威勢を吹き飛ばして真っ赤になるアスカさん。
ああ、やっぱり彼女はシンジの事、好きなんだ……。

「いいえぇ。 アスカさんって本当に素直ではないな、と」
「シンジの事、そのときも心配してたんだ」

息を整えるとアスカさんが洞木さんと綾波さんを私の前に引っ張った。

「あの日々のことに対して、アタシは落し前はつけたつもりよ。
 今回のことには、アタシだけじゃなくレイとヒカリにも権利があると思うけど。 どうする?」

やっぱり二人とも、シンジの事好きなんだね。
しばらくの内に、ライバルがこんなに増えちゃったんだ……。

「私はいい」

綾波さんは、以前とは違ってはっきり判る微笑を浮かべながらそう言ってくれた。


一方の洞木さんは、『嘘は許さない』という真剣な瞳で聞いてきた。

「それじゃ、私は……一つだけ聞きたい事があるわ。 霧島さんの想いは今でもシンジに向いてる?」
「どう証明したらいいのか判らないけど……シンジの事が大好きです。 今でも」

私は本心をそのまま伝えた。 嘘をつくのはもう嫌だったから。
あの時、ムサシに抱きしめられながら言った嘘は、痛かったんだから……。

「そう……それじゃ、これから証明してくださいね」
「これは貸しよ! もう一回はないんだからね!」

三人は私の気持ちを知って、受け入れてくれた。
でも、その時はアスカと洞木さんがシンジのものになってるとは、思わなかったのよね……。


  そんな時、全く変わったとは思えないシンジが現れたんだ。
いつも使うバッグと対称的な白い紙袋を抱えて。

「何やセンセ、その紙袋」
「さっき校門で会ったノゾミちゃんがね、校門でサンドイッチとコンソメスープをくれたんだ。
 『姉のと違って一寸濃いかもしれません』って言われたけど……作ってくれるだけで嬉しいから
 言われても、そんなの気にしないのにね」

ノゾミちゃんって、確かシンジが好きだって言う子だよね……。

「『ちゃんと食べるよ』て言ったら本当に嬉しそうで……あ」

ようやく私に気がついたシンジ。でも、それでもシンジの態度は以前のままだった。
何時もどおりの、自信の無い、けど裏表も無い笑みを。
あのときのまま、私に向けてくれるのよ。


込み上げる想いを必死に堪えて。 何とか私も、あの時のままに。

「…私、霧島マナは、本日六時に起きて、シンジの、為に、お泊りセットを用意してきました」

「……お帰り、マナ」
「……あんな別れ方をしたのに責めないの? 私を」

シンジは何も言わず、ポンポンと頭を撫でて、微笑んでくれるのにあわせて。
ぽろぽろとこぼれる涙を止める術を、私は持ってなかった。

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「あ、あ、そ、そんなに舐め取らなくても……」
「やです。 だってこれはボクのですもの」

さっきまでの凄い強気な態度はどこへやら。
頬や首にまだ残ってる精液を美味しそうに舐め取る『最年少メンバー』を、気恥ずかしさなのか
オロオロとしながら、でも何も出来ないシンジ。

そんなシンジに、ふと、悪戯心がわいて。
もう堪えきれない想いをと滴る雫をそれにくるんで。

体が二つ、それぞれの肩に。

……二つ?

左肩には綾波さんが。

「あ、綾波、マナも……」
「もう、我慢できないの。 シンジ、お願いっ」
「私も、愛してください」

 

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……うあ、や……へんっ……
あ、や、ひゃう……お、おっぉふぉうっ……しんじぃ……


「うわ……お二人とも御相手できるんですかぁ……Hって一対一しか無いって思ってたのに」
「まっかになったあそこが……(ふるふる)……ふたつ……もう一度、して欲しくなっちゃいますわ……」

れいちゃん…ちゃぷ…ほら、しんじの……
これ……わたしたち……んちゅ……に、入るの……?

「駄目だよ。 たぶん今日は後二回で打ち止め。 もしかしたらあと一回だけかもしれないのに」
「え?何回でも出来るんじゃないんですか?」
「うーん。 僕は一日四回位が限界なんだよ、さすがに……」
「絶倫なシンジさんでも、ですの?」
「機械じゃ無いんだから、僕にだって限界はあるよ」


むねのっ、さき、あしの、うぶっ?! ひっかかってっ
じんじん……するのっ


「そういえば、マリイさん、痛みは引いたんですか?」
「思ったより痛かったですけど、飲み込まれたシンジさんのを覚えている証拠のひとつですから。
 アスカ達も、覚えているんでしょう……そして、この二人も……これから覚えるんです」

 

視線が下に移るにつれて。
こういう話をするに相応しい、爛れた絡み合いが映るようになる。

一度も男の人を口にもアソコにも受け入れた事の無い二人が。
特にその手の知識を全くと言っていいほど持っていない筈のレイまでもが。

僕の先走りと自分の唾液なんかが交じり合った雫を顔中に擦り付けてあえぐ姿を。
お尻を振って、僕の舌を、手を求め夢中に出鱈目に振り回す姿も。


おちんちんの棒(竿というらしいけど)に絡む真っ白なレイの手。
その下にある袋を、赤ちゃんの素をおっかなそうに揉み解すマナの唇。
僕の『頭』を唾液漬けにする二つの舌も。

それと対になって、壊れかけのラジコンを動かすように。
レイの豆を押し潰す右手とマナのお尻の中で動く左手、時々膣内に押し込まれる舌。


僕と二人は丁度川の字になって、三人の性器を愛し合っている。

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  「レイ、マナ、僕の気持ち、わかる?」
「わかるよぉ……(ちゅっ) しんじぃ……だいすきぃ……」

私にも向けられている同じ想いを込めて、
見よう見まねで霧島さんのを動きを真似て、シンジくんの性器を愛してみる。

亀頭という所の反り返りの裏、ちょっと窪みになっている所を舌でなぞる。
三人分の唾液とマリイさんの陰液が混じった液体私の唾液を追加して、微妙に膨らんだ爪を立てないようにしながら、血管に指先を沿わせるようにしながらしごくの。

それに合わせるように、霧島さんと私に入ったシンジ君の指が、中指っ。

「ど、どうして? ほしい、と思うの? 私は、経験なんて、無いのに」

霧島さんは怖くないのだろうか?

ただ一本の指が入ってるだけなのに、それだけなのに。
それだけで、私の心と体がざわめいて、もっと欲しいと思ってしまうの。

「それは、仕方ないと思いますの。 貴女はシンジさんの物になりたいのですから」
「ボクもそれが自然だって、そう思ってます。 さっきマリイさんが言ってたじゃないですか」

それが、自然、なの?
こんなに、不確実で、すぐ消えてしまいそうなものを、大切に、もっと欲しいと思ってしまう事が、自然なの?

「そうだよ。 レイが、欲しいと思っているなら。 その想いは、レイだけのものだよ」

そう。 なら、もっとほしい。
自分の気持ちを、もっと確かなものにしたいの。
私の、すべてにしたいの。

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司令は私に必要と思われる事以外何もさせなかった。
アスカさん達のような、普通の女の子の部屋や、服。
ふしだらな台詞に赤くなる、そんな知識も。

でも、今なら判る。

私の一言にみんなが私に立てた親指の意味。
その時マリイさんがアスカさんに言っていた『Hが全てになりかけてるませた天才少女さん?』の意味も。

前に後ろに入って来る指や舌の快感に答える体。
体だけだったのが、込められた想いが理解できるようになった。
でもそれは、別の怖さも連れて来た。

司令のときと同じ。
あの人に必要なものは、私じゃなくても良い『綾波レイ』。
それでよかった。 私は必要とされている、それだけで良かったから。

今度は違うの。
シンジ君は私を必要としてる。 でも、彼が求めている『私』は三人目になったら居なくなってしまう『私』。
それは、今ここにいて、彼の気持ちを受け止めている私。
三人目じゃない。


ようやく理解できた。
シンジ君があの時泣いてくれた理由。
アスカさん達が、他の人とも関係を持つシンジ君でもいい、と思っている理由。

そして、あの時シンジ君が黒いものの中に飲み込まれて行くのが、たまらなく怖くて痛かった理由が。


求めているのは相手だけじゃない。
私も、マナさんも、アスカさんも、ヒカリさんも、マユミさんもマリイさんもノゾミちゃんも、みんな。
それぞれの理由があるだろうけど、それでもシンジ君じゃなければ嫌なんだ。

求められてるから求める、じゃなく、自分から、求めているんだ。

それを理解したとたんに、怖くなった。 体が小さく震えるのを抑えられない。
私の変化に気づいたのか、みんなの動きは止まっていた。

「泣いてる……どこか痛くなったんですか、レイさん?」

自分の気持ちを表す言葉がうまく出てこなくて。


  「怖いの……」
「シンジ君のぬくもりを求めてしまうのが」
「もし、シンジ君がいなくなったら」
「『私が望む、これからの私』ではなくなるの」

数ヶ月前まであった日常と、それ以前に一度壊された日常。
私を大切に、好意の対象として見てくれたあの二人には。
もう。

彼女の気持ちは、誰よりも私が理解できる事。


「それは、仕方の無い事だよ」
「……どうして、そんな事言うの?」
「シンジを失いたくないんでしょう? でもね? それは私たちも同じなの」

不安を感じてるのは自分だけだと思ってた綾波さんは、目を丸くした。
ようやく、私なりに綾波さんの考えたが理解できた気がする。

対応する相手がピンポイント……シンジや司令さん以外の人を自分から見ていなかったせいで基本的な事が『希薄』なんだ。
天然の人みたいにすっこーんと抜けている、じゃ無くて。


「私たちはシンジがHの王様みたいになった状態である事以外は対等だと思ってる。
 それはさ、レイちゃんがしている想像と同じ想像もできる、という事だよ」

ふと思いついた悪戯心がもたげる。
そのまま、レイちゃんの背後へすりすりと……戦自の訓練がこんな事に使われてるって知ったら、教官泣くわね。

「だからアスカも朝怒ったの。 多分、アスカにとってのシンジが居なくなっちゃうんじゃないか、って思ったんだよ」
「私だけでは、無いの?」
「さっきマリイさんが抱かれてる時、おっきい胸をじぃっと見てたでしょ。 うらやましいなぁ、って。
 そんな気持ち、無い人には当たり前なんだよ。 ある人は『かわいいのはサイズが無い』とか言うけどぉ?!」

握り拳をレイちゃんの前に引っ張り出し、注意をそっちへ向ける。
もう少し……もう少し……お馬鹿なポーズまでもう少し……っ

「ヒカリ姉みたいにおっきくなるかなぁ……」
「ま、まぁ、肩こりの原因が抜けてますし、シンジさんは胸の大きさにこだわる人では無いですわ?」

 


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「まぁ、その不安と付き合うのも大切なのです。恋愛がゲームに例えられたりするのはそう言う理由も……? って何をしてるのですか?マナさん」

ボク達の視線の先、そろそろとレイさんの真後ろに回ったマナさんが体をつかむ。
そのまま柔道の寝技の要領で体を固めていって……あれ?

「まぁ、難しい事を考えて行くより、楽しい事から受け入れて行こうよ。 恋愛は楽しいものっ♪ それではシンジッ! ご開帳ー!!」

シンジさんに向けられた二人の膝が開いていって……?!

「ひゃん?!」

わ、わ、わ……!

二段重ね、って言ったらいいのかな。
レイさんの白い足をマナさんの日焼けした足が絡まるつたみたいに固定して
マナさんの下腹の上にレイさんの腰が乗っかって。

ひくひくとうごめく二つ重ねの……アソコが怪しくぬれて光っていた。

 


快楽にのめり込む二人を見て……ボクもこうなっていた事への恥ずかしさと一緒に。
何時か三年後に経験する事の為に、という理由に裏打ちされた好奇心の塊になっていった。

体全体が赤く染まっていくのを瞬きも忘れて見つめる眼。
ボクのともマリイさんのとも、多分二人のオリジナルとも違う、二人が混じったにおいを感じる鼻。
時々大きい雫がこぼれたり、濡れて張り付いた肌がはがれる音を聞き逃さない耳。

舌の動きを真似たり、シーツにこぼれた雫を指ですくって舐めたりも、している口。

 

すべては、シンジさんの為。

 

二人のように、ボクも誰かと一緒にシンジさんに愛される日がきっと来る。

経験は勿論、自分の手を使う事も目の前で本当のHを見るのも全部はじめて。
昨日までなら想像することも出来なかったあやふやなものだったはずなのに。
でも今のボクは、そのすべてをありありと想像できる……。


何もかも判らなくなってるHなボクの姿を見られる事も。
逆に相手をそういう意味でじっくりと見て、同じ事をされるのを想像するのも。

何時か、あねと一緒に愛されたらきっと浮かぶ、罪深いと思う気持ちも。
すべて、気持ちよさにかわっていくのかな……。


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「……に、それでいいの?」
「お願い……」
「レイさんがそう望むなら、私はそれでも良いよ?」

気がついたとき、ボクの顔はもう息がかかる位の距離まで近づいていたの。
淫らな、でも知りたい気持ちよさが詰まってる二つの華がすぐそこに。

 

「どう? ノゾミちゃんの感想は?」

ボクの唇から、『感想』がこぼれ出る。


「形、微妙に違うんですね……。 下の、毛の色はその、髪の毛の色と同じで。
 レイさんの方が、その、アソコが小さくて。 でも……(ふるふる)……その、さっき教わったクリト……は、レイさんの方が、大きいと思います。

 マナさんは……その、えっと、左右の大きい襞、ところどころに、少し濃い色が、あって。
 レイさんのより、匂いも濃くて、
 大きいしずくが、レイさんの所から垂れ……た液と混じり合って。  その……!?」


我慢出来なくなったシンジさんのが目の前を通過して、レイさんの内側を傷付けながら、征服していく。
ポンプのように、一筋の血が流れ……え?

すぐ抜け出たシンジさんのが、今度はマナさんの中へ。
上からしたたるレイさんの血と混じって、三筋の血がマナさんのお尻の谷間へと流れて行く。


流れ出るような悲鳴は、どっちの声なんだろう……。


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私の絆は、痛みと共に出来上がる。 そんな気がする。


マナさんの処女の証が付いたままの『シンジ』は数回の律動の後彼女の中から離れ。
さっきより優しく、私にとっては処女のときより少しスムーズに。
男性器は深い所までしっかりと埋めてくれた。

「は……!」

その痛みは、比較できるのがほかに無い。
何回も怪我をして、様々な痛みを経験した私が断言出来るのだから、たぶん本当。

「んっ?!」

シンジくんが出て行って、またマナさんの中に入った証拠の振動が背後で始まる。
私より少しだけ大きい胸の中心が、くすぐったさと不思議な気持ちよさを私の背中に与えてくれる。


「……あ、もう少し……中にいて……」

そのまま何往復した後、また私の中へ。

「はぅん……しんじくんの……あったかいの……」

二人の痛みが山場を越えるまで、根気よく、その動きは続いたの。


---------


「れいさん、まなさん。 やっぱり、痛いですか?」

桃色に染まった『妹』からの問いかけ。 自分なりに体の状態を確認して、私は彼女に伝える。

「痛い」

痛みの峠は何とか過ぎたと思うけど、動く度に痛みがよみがえって来るのがわかる。
でも、それがとても嬉しいのだ、という事も伝えなければ。 真っ青になった彼女に。

「でも、痛いからこその嬉しさも……あ、抜ける……も、ちろんあるの。 私は、髪や瞳の色が違いに始まって。
 何人もの他人に気味悪がられてた。 私自身も、それが当たり前だと思って、んん……たの。
 私は他人と違う、そう思うようになっていたの。 でも、この痛みは」

シンジ君のがまた、マナさんに入っていく。

「入ってくりゅるときのっ痛み、すこしなくなってきたみ…っつ?! それだけじゃ、な…いの?」

敏感になった肌が、声が、マナさんの痛みもひき始めている事を伝えてくれる。
下腹部の肌が少し膨らんだ気がするの……やはり、シンジくんのが入ったせい?


「私とマナさん、マリイさんが感じている痛みは…んっ、シンジくんの女になれた事の証のひとつ。 何時か、貴女もっ?!」

シンジは私達が話している間も上と下を行き来して、それぞれの開拓にのめり込み始める。

その成果はすぐに現れて。
私達のあえぎ声が、部屋の音の中心になり始めるまで、時間はかからなかった。
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「……それにしても、本当に良く食べるんですね、アスカさんもヒカリさんも」

ぴたり、と箸が二つとも止まった。 私、何か変な事言ったかな……。


「ま、まぁ、アタシの好みに合わせまくったシンジのより、愛情分……けどおなか空いてたし……」

アスカさんは鉄板の上のハンバーグを器用に挽肉に戻している……。
ソースと混じりあってるみたいですし、もうスプーンじゃないと食べられませんよ、それ。


「外食以外で夕食が他の人のは久しぶりだし、その……」

ヒカリさんは和食定食を丁寧に食べられてますが、やはりいつもの癖が出てしまうのか。
お味噌汁がかけられてるご飯が、どこと無く……うちのお父さんみたいです。

「ひやじる?」
「九州のお婆ちゃんが作ってくれるの。 そうね……冷たいお味噌汁のぶっ掛けご飯、かな」
「シンジあたりが好む食べ方ねぇ……」

 

私といえば、サンドイッチを食べながら分厚い説明書の暗記中。
今は『非常ハッチの安全な開け方』のページ。
気長に覚えても良いヒカリさんと違って、てんてこ舞いです。


「そういえば、シンジさんはご飯美味しく食べてますよね……」


……あ。

余計な事も、思い出しちゃいました。
少しだけ、体が熱いです……。


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シンジに聞こえているのは果たしてレイちゃんの声か、それとも私の声なのかな。

「ひた?!……しんじ、し…んじぃ……わたしのこえ、わかる?」


聞き分けられるとはあまり思ってなかったけど。
答えはちゃんと返ってきた。

「もちろんだよ、マナ」

想いが届いてるのが嬉しかった。 それは最高の鎮痛剤でもあって。
引き裂くような痛みが引いていくにつれて、私の体の上で同じ声が囀るように響く。


…力が抜けてきたから、レイちゃんの体がちょっと重くなってきた。

「レイ。 これ以上の負担はマナがきついから、降りてあげてくれるかな」
「……はい」

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勤務終了したあたし達三人がが遊びに行った先は、小中学生5人の乱交現場の隣だった。

「ふxty?!」

画面に映った痴態に叫びかけた同僚の口が、三対の掌によって塞がれる。
はしたないとも思うけど、折角の『生本番』を見逃す手は無いのよ……あたしにとっては。

「馬鹿っ、なに叫ぼうとしてるのよマヤ。 ドアから漏れて聞こえちゃうじゃない、もう」
「(もごもご)……」
「うわぁ……さんぴーってああやるんだぁ……ねぇ、カエデぇ」

膝立ちのレイちゃんの肌には大小幾つものキスマークが刻まれて、紅さが白い肌に映えてる。
いつも刺されちゃうんじゃないかと思う位の瞳はどんよりとして、あたしがまだ知らない快楽に呑まれてるのよ。

シンジ君、って、そんなに上手いのかな、H。
ここまで経験なしの女二人を最初でよがらせてるんだから、ほんとに上手いんだろうなぁ。
……お願いしてみようかな、『あたしを大人にして』とか。

「な、なに?」


痛いのは、さすがに嫌だもんね。


「経験ある? さんぴー」
「わ、私? Hの相手は一人しか知らないから判らない、わよ。 それも高校の頃の話だし……サツキは?」


え!? あ、あたし?!

何か丁度いい嘘をつこうかと思っていたあたしの態度は、皆にはバレバレだったようで。
三人とも経験があるのか、ちょっと優越感がこもった瞳を向けてきた。


「いーじゃない。 高嶺の花、って皆相手にしてくれなかったんだからさぁ、26でばーじんでもさぁ」

ふいっと画面の痴態を見ると、信じられない位にはしたなく、だらしなく緩んだ上下の口から体液がこぼれていくのがありありと見える。
底無しな欲望を表してるみたいに、体のラインに沿ってそれぞれが滝を作るの。


その滝の流れを作るのが、蹂躙するシンジ君の舌と指。
対になったレイちゃんの唇と怪しく動く腰つき。 動力だけは無限の、だらしなくて効率の悪いポンプだ。

液晶に写る痴態と対になった声は。 引き戸の向こうから聞こえる、想いを交換している三人のもの。
スピーカーからのコーラスと対になって、あたしの全てを高温にしていくの。


「意外。 サツキって経験あるんだと思ってた。 へぇ……バージ、ぅぁ?!」


自分のモノをマナちゃんの中に飲み込ませたまま、レイちゃんの胸とおまんこを見せ付けるように。
お互いの痴態を見詰め合うように命じながら、シンジ君は腰を振っている。

その姿を真正面(天井)に据え付けられ、偽装された監視カメラの一つとマイクで見てるわけだけど。
こんなに鮮明だったなんて……『保安部謹製カメラ』さまさまだわ。

あ、あんなちいさい子のまでパクパク開いてる……。

 



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From:ハーレムエロ探求スレッド