畜類め、繁りやがれ! 04

Original text:LHS廚さん



台所に意味不明な鼻歌が響く。

「んふふふふぅ」

「何かあったのかヒカリは?(ひそひそ)」
「なんか、アスカちゃんの家に呼ばれたらしいけど(ひそひそ)」
「父さん、気付いてた? 姉、最近ボクみたいに髪の色が金髪になっていってるよ(ひそひそ)」
「そうか……お前達の中で一番メリーナの印象強いし……益々似ていくんだなぁ(ひそひそ)」
「成長かぁ……最近の女らしさは姉の私ですらゾクゾクするものねぇ(ひそひそ)」
「……やっぱり今日のヒカリ姉……何時もより更に変だよ?(ひそひそ)」
「「何が?(ひそひそ)」」

ノゾミがヒカリの足元を指差す。
料理の時こぼれたのか、少し濁った水滴がいくつも落ちていた。

「変にこぼしてるな(ひそひそ)」
「それに今日はなんか、ニオイのきつい料理ばかりじゃない?(ひそひそ)」


もし、ヒカリの父・洞木シズナがもう少し妻との事を思い出していたら。
そして、何時もの彼女が好む淡い料理の香りだったら。


彼は気付いてしまった筈。 次女が纏う『発情のにおい』を。

急ピッチの調理のためにかいた汗に混じり、体中から発せられる『発情した少女の汗の匂い』と、娘の足元から漂う『妻の臭いを想い出させる女の臭い』に彼自身が発情していたかもしれない。

 

そして、三人は知らない方がいい事。

今のヒカリは『制服しか』着ていない。

だから、辛うじて少女の名残を残している、変わりつつある今だからこそ味わえる彼女がいる。

弾けるように水をはじく肌から、男の手を吸い付かせるしっとりとした肌に変わりつつあること。
既に意思を読み取れぬほどに濁りきった、機械のように、経験による反射のように調理作業を管理する瞳。
極度に上気した吐息が、これから自分に起きる事に期待して熱く濡れている事。
ブラウスの生地に触れるたびに尖っていき、ブラウスを微妙に上下左右に移動する線を作る乳首も。
興奮しきっているせいか、幾つかの筋肉が微妙にひきり、痙攣している事も。

 

そして、触れればしっとりと湿っているのが感じられるスカートの中で。

スカートの内側で……真っ赤に腫れ、だらしなく開ききり、時々ぱくぱくと閉じようとして失敗する、温泉のように――真夏の陽気より確実に――アツイ熱をあげる秘唇も。
クリトリスを刺激できるように、いつもより内股になったり、少し仰け反ってスカートの生地にちょん、とでも当てようとしている事も。
もう少しで意味を為さなくなる程に緩んだ菊門を持っている事も。


彼女が既に、先程までたった一人の男を誘惑し、この数日で用意したあらゆる下着で酔わせ、彼に捧げた……自分が持つほぼ総ての『穴』に精を注がれる事に陶酔と悦楽を感じている淫らな『雌』となっている事は。


何より、『たった一人の男の為の淫らな一匹の雌』となった自分に。
本来なら惨めなはずなのに、自分の『今』に確固たる誇りを持っている事は。


すべては、彼女の主人たる男、『碇シンジ』以外知らなくて、いい事……。

 

◆ ◆ ◆

 

ほぼ、同時刻。

ここにも初めての快楽に飲み込まれた少女が一人。

「かふっ?!」

彼女はいつの間にか蔦のように自分に絡まっていく髪にまみれながら、
少し豪勢なベッドの中で喘ぐ。


最初は、医学書だった。
厳格な医者であった義父はその手の資料は家に持ち込まず、唯一あったのが、これから関わるNERVの中心たる『チルドレン』関係のために購入した小児科用の医学書だった。

様々な角度で真っ二つにされた、女性器。
難しい漢字が判らない当時の彼女にはそれがたった一つの情報源。


意味を何も知らなかった彼女は、自分の指を入れてみた。
当然乾いたところへの進入は、ただ痛いだけで、そこに対する興味を彼女から消失させた。

そして、数ヵ月後の一昨日。

彼女は濁り始めた液体の中で初めての性交を経験する。
相手は二人共女性だし、自分も女性。
……勿論、あのカプセルの中にいたのは『彼』と『私』。
本当の経験では無いのだが、それでも。

彼女にはまさにカルチャーショックであり、今までの自分を十二分に破壊する情報だった。

 

◆ ◆ ◆

 

夕焼けとは違う赤い明かり、いかにも古い事がわかる木造の列車。

二人の金髪女性を土下座に近い形で緑色のシートに並べさせ、その間に自分が割り込む形で貪る。
向けられた二人のお尻に親指が、あそこ、と彼女が呼ぶ性器に中指を押しいれるのに合わせて、二人は獣のように歓喜する。

またある時はさっきまで見ていた筈の、金髪を二つのシニヨンに纏めた女性になって、隣の『キョウコ』という女性と一緒に痛かった筈の股間を広げ、目の前の……『ユイ』という女性に愛情を捧げる。 自分の意思で。

三人目の。多分『キョウコ』と呼ばれていた女性の時は、『ユイ』という女性が自分の前に座っていた。
何か不始末を隣の『メリーナ』という人としたらしくて、体の中に何か振動するものを入れられ喘いでいる。


そして、『ユイ』の股間には……彼女の……舐めるべき場所じゃないはずの性器を舐める自分が居た。
……ううん、違う。

私ならある筈の黒子が口元にない。

『ふふっ。キョウコもメリーナも残念よねぇ。 カズミみたいに我慢していれば。
 ゲームって勝手に理由付けして慰めあわなければ、ちゃんと可愛がってあげたのに』


「おかあさん!!」

じぶんのさけびごえで、まゆみはめをさましました。


◆ ◆ ◆


「自分の意思で選んだ僕はいいよ! でも山岸さんは関係ないんだ! お願い、あけてよぉ……」

カプセルの非常ハッチを無駄だと知っていても叩く彼を見て。
その時言ってくれた台詞を知って。

私は、彼に恋をしてしまいました。

 

◆ ◆ ◆

 

あの日、私はデパートの6階にある、洞木さんに教えてもらった料理の本が多いという本屋にいました。

15分ほどした頃。

大きな音と一緒にビルが沈み込み始め、周りにいた人は「また奴らだ!」と我先に逃げ出し、それに恐怖した私は腰を抜かしてしまいました。


数分もすれば辺りに人は居なくってしまい……私は何かに縋りたくて、お財布に入っていたお母さんが写っている、一番新しい写真を取り出します。

それはお母さんが中心ではなくて。
小さい折り畳み椅子にシャギーが掛かった女性が座り、左側に私位の長さの金髪をした女性(ネーム・プレートにはメリーナとあります)。
そして、右側には少し癖があるのか……頭に沿って広がった栗色の髪が、ショートより少しだけ長い女性(キョウコという方らしいです)。

最後に、腰まである長くて艶のある黒髪の女性(プレートが見えませんが、この人が多分、私の母でしょう)。


裏には私が写真のデータに添付してあったテキストから写したメモ。

「ネコ達とユイ。 2003・6・27」

これで判るのはおそらく椅子に座っているのがユイ、という人である事だけ。

でも、私にはたった一つ、母を想い出させる写真なのです。

 

◆ ◆ ◆

 

少しずつ冷めていくあの液体の中で、彼に願いました。

「私を抱きしめて、キスをしてください」

彼は、その通りにしてくれました。
そして、理解できないあの気持ちを植え込んで、更に私の気持ちを堅牢にしました。

そして、私の最後の願いを。

 

◆ ◆ ◆

 

紫色に白い目。
父の趣味で集められた人形達なら確か、赤かったり白かったりする筈の角付き頭。

『それ』を見た時に感じたのは、圧倒的なまでの恐怖と、相反する愛しさでした。

愛しさといっても、懐かしいというか、来て当たり前の人が来た、というか。
それが何故か、信じられない位に切なく、愛しく感じられたんです。


窓を突き破って指がビルの中に入って、直ぐに出て行きます。
直後、出来上がったその穴からウエットスーツ姿のシンジさんが入ってきました。

「山岸さん?!」

その時初めて。

マリイさんそっくりな、でも彼女よりきつい性格……惣流さんが言っていた『仕事』がわかりました。

彼女も、そしてシンジさんもNERVの人で、おそらく彼女と違って。
父が言っていた『EVA』に乗って戦う、本当のチルドレンなのだ、と。

 

◆ ◆ ◆


  湯船に入って20分。

僕自身体を洗うのは早いし、髪は洗った後体も洗って、一緒に流してしまうから念入りにしても6分程で済んでしまう。

アスカは『ヒカリの匂いを消せ』って言ってたけどおちんちん以外に彼女の匂いは染み付いてないはずだし。

僕がお風呂に入っている間、そのアスカは二度電話をしていた。

一度目はNERVの中だと思う。
リツコさんの名前が一度だけ聞こえたから。

二度目の電話は誰だかわからない。
ただ、明日の予定を聞いていたから、もしかしたら一晩ぶっ通しでヤッちやうのかな?

うわ、味を占めちゃったのかな、大きくなっていく……。

 

「シンジ、のぼせてない?」
「え、う、うん。 お湯はぬるい方が好きだからそれほど」
「そ、よかった。 入るわよ?」

は、はいってくるって!?

ざぶざぶと音を立て、慌てて出ようとする僕にアスカが懇願するように行った。


「『アタシが欲しい最高の我侭』って言ったでしょ……」

アスカがやろうとしている事が判った。

「ち、一寸待って!! お風呂場でする気なの!?」
「そ、正確にはそこにある椅子の上」

お風呂場のドアが開いて、どこも隠そうとしていない全裸のアスカが入って来る。
おちんちんはアスカの全裸に呼応して更に硬化していく。

「な、なんで」
「大した意味は無い……って言いたいんだけどさ、実はちゃんとした意味があるの。
 実はね、一度だけ、本当のパパとママが「ファック」……つまりHをしている所を見てるの。
 そのシュチュエーションが、これ」

何の変哲も無い椅子を指差す。

「あれを見た直後辺りかな? ママとパパのすれ違いが大きくなったのは」
「ジンクスとか、悪い発想とは思わないの?」

何をいまさら、と溜息をつく彼女。

「アタシにとって、たとえ幻想でも、愛を信じられるのってこれしかないのよ。
 これが原因でヒビが入ったなんて思いたくないし。 嫌?」

「嫌とかじゃなくて、一寸衛生的な心配……大丈夫かな。 だ、だって『傷口』を作るんだよ?」

ほけっと僕を見ていたアスカが急に真っ赤になった。

「ば、馬鹿!! あと一時間一寸しかないんだから、さっさとスルわよ!
 それに、初めてだけ、これに拘りたいだけで二回目はベッドでするんだから!」

何か、こう、色気の無い会話だなぁ、と思っていたら、アスカは僕を湯船の中に押し込み。
逆さまに……つまり、僕の顔にあそこを押し付ける形でじゃぷんと浸かった。

そのままではアスカが辛くなると思った僕は……やっぱり出てきた「イメージ」に従う事にした。


  自分を布団代わりに使うのは初めてで。

「きゃ? ひゃふぅ!? な、なんで? こわ、こわいよぉ!!」

右の乳房を静かに掴んで、少し強めに触ってみる。

左手はお湯に浸かったアスカの裂け目にギリギリ届かないように。
でも、指を微妙に動かして水の流れを作る。
それが丁度、『アスカ』の上をお尻から少しだけ強く流れ、包皮が小さいせいで
ひょっこりと顔を出した……ヒカリより少し大きなクリトリスに当たるように仕向ける。

こうすればアスカもワザとしてる、なんていえない。
水の中で動かしているんだから、流れが出来るなんて当たり前だし。

僕自身は大したテクニックを使っている意識は無かったりするのに。
やってることは結構悪どい気もする。


アスカの体が急に水をかきわけ、立ち上がろうとする。

けど、僕が止めるよりも早く、水に足を取られて滑るように腰が一段落ちた。
勿論そこは、僕のおちんちんの上。

微妙に両手を使って、僕の上に落ちるスピードを調整しながら抱きとめる。

「きゃふぅ!!」
「び、吃驚した。 水の抵抗が無かったらぼくの潰れてたかも……。  アスカ?」

今度は別の意味で吃驚した。 体全体を僕に委ね、アスカはもう気絶していたから。

 

◆ ◆ ◆

シンジの『気持ち』がこもった愛撫がはじめて怖い、と思った。
シンジの愛撫は『麻薬』なんてレベルじゃなかった。
なんて言ったらいいか。 シンジの態度と行動は信じていない『神の手』となってアタシを蝕んだ。


正直な話、シンジが与えてくれる快楽がこんなにアタシを溶かしてくれるとは、思ってなかった。
あいつの手は、センサーみたいで、まずアタシの体を一通りなでるとそこから感じる所を絞り込んでいく。
そして、一度ピンポイントで感じる所を見つけたら、そこを中心的に攻めて来る。
まるで、最初からそこが感じるところだと『識っていた』かのように。

でも、そこが敏感になりすぎたり麻痺したみたいになったりすると、アタシがそれを伝えるよりも早く、他のところに移ったり、その部分全体を愛撫して感覚が戻るように留意してくれる。

たちが悪いのは、一度覚えたらその性感帯を絶対に忘れてくれない事。

 

10分。 たった10分でアタシは自分ですら知らなかった性感帯を次々と暴かれた。

額から流れる髪の毛の生え際。 くすぐったい筈のわき腹の中の一か所。 乳房からお腹に変わる辺り。

 

『シンジ君のアレは私にとって麻薬のような喜びだ』
本当の意味で、ヒカリの言っていた事がわかった気がするわ。


一寸だけ、ヒカリを出し抜いてシンジをアタシの物にしようって気もあった。
あの子だってその気はあった筈。

『アスカのこと忘れて! 忘れさせてぇ!』って言った事もあったし。


でも。 もう言えないよ。
シンジ以外の人に抱かれても、気持ちいいなんて絶対思えないって、変な自信ついちゃったもの。
変な薬でも使われたら別だけど。 ……薬?

あ、そうだ、ミサトに飲んでいいと言われたあれは……要らないや。

アタシは最後の力を振り絞って上がると、椅子に座ってシンジを招いた。

「……頂戴。 それで貴方の色に染めて」

 

◆ ◆ ◆

「なんか、嬉しいな」
「なにが?」

アスカの体のラインに沿って、舌を這わせていく。

さっき覚えた、快感のポイントに合わせて。
自分でも出来る指とは違って、舌にはまだ違和感があるみたい。

「下着の、花。 意味ちゃんとわかってくれたんだよね? 青は綾波の……でしょ?」
「御免ね。 あんなロマンチックな告白だったのに、判らなくて」

 

◆ ◆ ◆

 

マナが来る少し前のアスカの誕生日。
好きな人の誕生日、という事で心が盛り上がった僕は。
アスカへの告白を試みた事があるんだ。


洒落た台詞が書かれたラブレターなんて僕には出来ないから、デザイン系の学校に行った事があるというサツキさんにデザインを協力してもらい、彼女が所属する技術三課の皆さんと協力して作ったブローチをプレゼントする事に。

途中、その裏の意味――6月6日(僕の誕生花)『花言葉・熱愛』 のプレゼント――がアオイさんにばれ、マヤさんとカエデさんが「ロマンチックぅ!」と大騒ぎ。

4人に協力を確約して貰う代わりに報酬として。
グループでいいからデートの約束をされる始末だった。

 


とにかく、結果は失敗。
EVAと加持さんの事意外に興味を全くと言っていい程持とうとしなかった彼女には
『花言葉』も『誕生花』も知識が全くなくて、単なるブローチのプレゼントになっちゃった。

 

◆ ◆ ◆

 

それにしても。
アスカも髪の毛と違ってこっちの毛は金なのかぁ。
なんか、同じ金色でも花びらを包む産毛、って感じの僅かな陰毛だ。
ヒカリは白が強い金、アスカは黄色っぽい金。

ケンスケなら喜ぶかな……欲しいって、言うかな?
……絶対に、あげないけど。 だってアスカは僕の物だもの。

包皮を円を書くようにまわして取り出し、触れるか触れないかの刺激を与えながら聞く。

「失敗どころか気付いても貰えなかった告白なんて……恥ずかしいから、協力してくれた四人には口止めしたのに。
 どうやって知ったの? 教えてくれないかな……もしかして」

一息で言い切ると、アスカの下腹部に生えたヘアを唇で挟み、ちょんちょんと引っ張る。
痛さ半分、こそばゆさ半分の状態に追い込んでいく。
そして、慣らすためにぬかるんだアスカに小指を入れ、前後に回しながら押し込む。

「マリ……ひんっ……イて子がいるの。 博士号取る、為にアタシが通っていただい、くに来たの。
 アメリカ支、部所属のっ、アタ、シ達、とはっ、違って、本、当の、テストパイロットとしての戦えないチルドレ、ンなの。
 あんまりいい奴、って訳じゃないけど、誕生日の事話したら。
 『相変わらずMr.加持とEVA以外の事には素晴らしいまでの鈍感さですわ♪』って」

途中で声が思いっきり乱れたのは、小指を抜いて、舌を一気に届くところまで突きこんだから。
ヒカリにこれをやったときは気絶しちゃったのに、耐えれるだ。

何だろ、本当に、わくわくする。

えっと、確か、この辺りに……。
舌の下を通すようにしながらアスカの膣内、『ざらざら』を見つけてゆっくりとそこを撫でる。
舌自体は先端で豆の周囲、触れるか触れないかの刺激を与えていった。


  さすがのアスカも今度は耐えられなかった。
目を見開いて、丁度お風呂場の蛍光灯を直視している。
両手は僕の肩をそれぞれ掴み、戻れなくなってしまったのか、と思えた。

「みゃやくふぅゅう、しゃきやふぁから、きひすぎゃるみゃやくふぅゅう」

え?

一分ほどした後、変わりすぎたアスカが帰ってきた。
とろんとした瞳、恍惚とした表情、気持ち良過ぎるよと訴える妖艶な笑みが広がる。

「はぁああああ……」

アスカは信じられない位にゆっくりと腰をあげた。


そして。

「うぶっ、ぐ、ふぅぅ?!」

アスカはまるで白痴のように、僕を道具としか思っていないように。
僕の口に開ききった陰唇を押し付け、淫らに踊りだす。

「ひゃは、ふん! しゅごいよシン!? こんなに、きぃぃちいぃらんれ、とまらら、よぉ!!」

ヤケになった僕は、アスカに思いつく限り、出来うる限りの反抗をして見せた。

菊花に親指を入れ、残り四本と一緒に縦横無尽に弄くり続けた。
もう片方の中指と薬指で限界まで開き、見える範囲にだけ限定して嘗め尽くす。

時々しなやかに体を曲げ、彼女にとって極めて苦しい筈の姿勢でキスを求めるのでそれにも応じた。
ただ、キスする度に、直前まですすっては飲んでいるアスカ自身の陰液を口移しし、吐いたりしたらキスをしない、と決めた。

最初の一、二回は拒否したアスカが、最後の方では口に含んでない状態でも必死に僕の中の唾液を吸い込もうとすらするようになっていった。


それが何分程続いたのか。 アスカが三回イッたのは覚えている。

 

我慢比べは僕の負け。 僕の方が我慢できなくなった。
アスカの真下にある椅子にリンボー・ダンスの要領で座った僕は、アスカの腰を引き寄せて、まずおちんちんをおあそこに押し当てた。

あれ程きつい『踊り』を踊ったのに、ふらふらになったアスカの瞳には意思が感じられて。

頷いて、『欲しいよ』と言ったのを確認してから、微妙に力を抜く。
アスカの中に、一定のスピードで一気に僕のが滑り込んだ。

アスカは僕にしがみ付き、ドイツ語と『シンジ』が混じった言葉を叫ぶ。

それは、彼女が生まれかわって最初に使った言葉。
『痛いけど嬉しいの、シンジ、大好き!本当にアタシを染めて!』と叫んだのは少し後に知った。

 

◆ ◆ ◆

 

『女が純潔を奪われる時は痛いもの』

痛い。
確かにこれは痛いわ。
雑誌の体験集なんかで言う通り、『甘い痛み』とは感じるけど、痛いものは痛い。
二ヶ月前、本当の意味でシンジの事を同僚としか考えていなかったアタシだったら殲滅してるわ。

「どうして?」

あ、口に出してた?

「今は、違うの?」

今は確実に違う、といえるけどね。
シンジを恋愛対象、とは思ってなかったもの。 出会った頃は。

「病院から帰ってる途中の話でヒカリは、修学旅行から帰ってきたら僕とアスカは『恋のスタートライン』を二人で踏み出したばかりだと思ってたわ。って」

スタートライン、って……。
信頼はしたわ。「コイツならアタシの背中、守らせてあげる」って思えたから。
でも、いきなりそれで惚れたっていう話になったら『男友達』なんて出来ないわよ。
アタシは加持さん一筋だったんだし。

それとも、アタシがそんな見境ない、惚れっぽい女のほうが、よかった?


「ちょっと嫌かな。 でも、何でそれが変わったの? 恋愛の対象に」


……ちょっと待て。
ア・ン・タ・が! 告白したんでしょうが!
アタシがあんなに恥ずかしくて、悔しい思いをしたって言うのに!!

「悔しい……って、ちょ、ちょっと痛いよアスカ?!」


アタシだって痛い! 体をよじったから傷が開いた気がするし。

……さっき言ったでしょ? マリイって子が知り合いにいるって!
高笑いするタイプで、アタシよりも感じ悪い子だって!

「う、うん でも、高笑いは聞いてな」

揚げ足取らない! ちゃんと説明するから!

「は、はい」

えっとね。
年明け直後、アイツに電話したのよ。 一応友達だし。
で、アイツに『一人身で寂しいでしょ?』ってからかったらさ……。

 

◆ ◆ ◆

 

『相変わらず可笑しいですわ。わたくし達は子供ですのよ? 出会いはこれからもあると言うのに。
 まぁ貴女はMR.加持に病的に執着していらっしゃいますから、気にならない、と言うお気持ちは少しだけわかりますけど。
 彼以外の男性が寄り付かない、と言うのも悲しいですわよ?』
「うっさいわね!! 恋愛興味なしなアンタと違って、ちゃんとアタシには加持さん以外の男友達くらいいるわよ」
『奇特な人がMR.加持以外にもいる事をわたくし、初めて知りましたわ。 大人の方?』
「アンタも資料で見たことあるはずよ、サード・チルドレン。 アイツ、アタシの事になると結構マメに、親身になってくれてさ。
 誕生パーティー開いてくれたし、テレながらプレゼントもくれたし。
 今ここにあるわ。 ジキタリスのブローチ」

『ジキタリス? 確か……。
 なるほど、確かに貴女が威張るだけの事はありますわ。
 MR.加持には効かない色香も、彼には効いたようですわね? 予備の方、と言う訳ですか?』
「な!? シンジはそんな奴じゃないわよ!? アタシ、アイツにはそんな」

かなりはっきりと絶句されたわね、あの時。
酷く動揺していたみたいだし……そんなに悔しかったのかしらね?
私が告白されたのを知った事が。

『……相変わらず……Mr.加持とEVA以外の事には素晴らしいまでの鈍感さですわ♪』
「なにが」
『ジキタリス、あれは6月6日の誕生花です。
 ちなみに知らないかも知れないので言いますけど、彼の誕生日も6月6日。

 それと、ジキタリスの花言葉の一つに『熱愛』がありますの。
 一寸羨ましいですけど……彼なりの……告白のようですわね?』

 

◆ ◆ ◆

 

その直後よ。 あのマナの騒動があったのは。

なんだかんだで、あの湖畔に付き合ったとき、そして、シンジに抱きついた時。
『代わりになってあげる』って言ったのは本気だったよ。

加持さんの事、すっかり忘れてたって言うわけじゃない。
でも、今考えればあの時かな。

シンジの事を『男性』として意識し始めたのって。 まだ恋愛じゃ、なかったけど。

「え?」

アタシってさ、加持さんに振られたわけじゃなかったから。

ヒカリ程じゃないけど、アタシも潔癖なところあるし。
シンジの事好きになり始めてるかもしれないからって……加持さんの事、忘れるなんて出来なかったの。
その時は、アタシの中でまだ二人は同列に並んだだけだと思っていたから。


で、振られるかもしれないって予感はあったけど、加持さんにデートを申し込んだの。
加持さん、知り合いの用事で京都に行く用事があったみたいだった。
でも。 アタシの気持ちに気付いてくれたのかな。

 

それで、レストランから出た後、丁度真向かいにあったホテルに連れ込もうとしたの。
加持さんが抱いてくれるなら、それが一回限りの事でもいい。
アタシに振り向いてくれるのならそれも嬉しかったけど。
でも。 加持さんは道路とホテルの境目から先に入ってくれなかった。

 

『アスカにとっての俺は父親だと思っている。今も、そしてこれからもそれは変わらない』
『どうしてですか!? ミサトが居るからですか?!」
『言いたくないが、そうだ。それに、シンジ君を失ってからでは遅いんだぞ』
『どうしてここでシンジが出てくるんですか?!』
『霧島さんの代わりになってあげるんだろう?』

ずるいって思った。
確かにアタシはそう言った。
確かにあのセリフはシンジを想って、本心からそう思って、言った。

でも。 ここで言わなくてもいいじゃない、って思った。


そして、アタシは加持さんの元から逃げ出した。
帰る所は、もう一つしかなかった。

ずるいと思ったけど。
シンジニスガリタカッタ。


でも、シンジは。
あの日、アタシを忘れようとしてた。

 

◆ ◆ ◆

 

「それで、ね? それからはどんどんシンジの事気に……」

Hになっていく自分を正当化したかったのか。
自分が僕のことを好きになった事を再認識したかったのか。

とにかく、アスカは忘れてる。
僕はもう我慢できないんだ。

「ふむっ」

アスカの口を口で塞ぎ、両手をそれぞれの尻たぶに引っ掛けて。
アスカを僕の腰に叩き付けるようにがしがしと動かす。

「ふ!? ふぎょ、まっ」

待たない。

だって、今の僕は絶好調なんだだもの。 それにアスカが欲しくて、たまらないし。

説明はもう要らない、と思ったのか、それとも諦めたのか。
僕にしがみ付いて。 目を瞑って。 痛みに耐えてくれた。

大急ぎで僕のものの全体ににアスカのぬめりをつかせてから。
円運動に切り替える。

ヒカリの時はただつき込むだけで、痛みがなくなるまで時間がかかった筈。
でも、今の僕は違う。

痛みがアスカの顔に出るたびに。 円運動を押さえ、胸に歯を立て、痛みが他に向くように。
キスをして、乳首を少し強めにもみつぶして、お尻を両手で割り開いてアスカの羞恥心を引っ張り出す。

「やら?!」

仰け反ったとき頭を打たないように、浴槽に背中を預けられるように。

「なんれ! ひか、 いっかいめ、 いたいらけって、 ……ったの、に!!」

がむしゃらだった初めてとは比べ物にならない位の「余裕」がある。
アスカの態度が、視線が、嬌声が、僕を酔わせてくれる。

その『酔い』を熟練のテクニシャンのように楽しんでいた。

「……! い、いっちゃうよぉ!」

アスカのナカがぎゅっと締まって、それが真実だということを教えてくれる。
でも、それで止めてあげないし、僕にはまだ十分な余裕がある。

僕は繋がったアスカをそのままに立ち上がり、お風呂を止めて部屋に戻る。

「こ、こん、な、おうぅん、やだ、こわいよぉ」

ゆっくりと、でも上下の振動幅は大きくしながら。
僕の部屋にはいって。

襖は閉めなかった。

もうすぐヒカリが帰って来るから。

「きゃふぅ!!」
「二回目、だね」


 
アスカは餌付けされる雛のように。
僕の与える快楽を待っている。

その期待にはこたえなきゃ。

ためらわず、余裕がある僕のを引き抜く。

「やら、ぬいちゃ、やらぁ!!」

プライドも何もかもかなぐり捨て、淫らにアスカは僕のをねだる。
それも、僕のを求めている事が、嬉しい。

僕はごろん、と横になって、そそり立つものをアスカに見せ付けた。
アスカはそれから目を逸らそうとしない。 ただ、それしか無いように。

「好きにして、いいよ?」
「いいの? いれて、いいの?」
「うん」

アスカはいそいそと僕にまたがって、たった数時間で熟れ切ってしまった淫らな果実に飲み込ませる。

手をつき易いように立ててあげた膝にそれぞれの手をあてて。
必死になって腰を上げ下げする。
自分が求める快楽以外の全てを忘れたように。

「これ、これなのぉ! アタシ、これの虜になったのぉ!!」


……一寸嫌だ。
確かに気持ちいいけど、僕は肉バイブじゃないから。
何時もの僕じゃ信じられない位の力でアスカの跳ねる腰を押さえ込む。


「やだぁ。 なんでとめるのぉ」

顔から出る全ての液体を僕の胸にたらしながら、僕にねだるアスカ。
トウジが見たら、見ただけで出しちゃうんじゃないかな。

でも、この表情も、僕だけのもの。


「たまんない、はぅっ」
「僕は、楽しくないよ、アスカ」
「それ、はぅぅっっ、なに、すれ、いい?」

「ヒカリの、見てたんでしょう?」


それだけで納得したアスカは体全体で「僕に抱かれる事」の嬉しさを表現してくれる。

必死に中の僕を絞めてくれる。
僕に抱きついて、乳房を、乳首を僕にこすり付けて、恍惚の表情を見せ付けてくれる。
あの時僕に付けたキスマークが薄くなっているのに気付いて、胸板にキスマークをつける。

それと同じように、僕のキスマークを胸に付けてと懇願する。

その懇願を受けるたびに、腰の動きを止めさせて、痛みが残るくらいに強く付けてあげた。
心臓の真上の辺りに、ヒカリにも付けたうなじに、いくつも付けた。
その一つ一つにアスカは獣の声を上げて答える。

「おうっ、アタシ、アタシの、全て、しんじの、もの、に、なちゃうっ」

「……んっ」

絶え間なく動くアスカの動きに僕も限界を突破しちゃった。

さっきまでの僕とは、自分でも判るほどに乱暴に。
バックに変えて、精一杯力を込めて叩きつける。

「シンジ、しんじ、イキそうなんでしょ、注いで、アタシの中に注いでぇ!!」
「くぅっ!」

彼女の三回目のエクスタシーに合わせて、子宮の入り口に擦り付けるように注ぎ込む。

アスカは、あつい、あつい、とうわ言をあげ、僕の飛沫を味わっていた。

 

◆ ◆ ◆

 

ふふん、ふふふん♪

スキップするなんて何年ぶりだろう。
エレベーターが止まった瞬間、リズムをとって足を進めるたびに。
ぴちゃぴちゃと僅かの振動に耐えられなかった雫が落ちる。


『葛城』と入ったプレート。


家を出てからここに来るまで、私が覚えているのは目的地を示すこれだけ。
高まりっ放しの本能を押さえ込むには、もう少し『ごはん』が必要。
産地絶対指定、味覚、嗅覚、触覚、視覚。 あらゆる感覚を恍惚とさせる白いごはん。

それがここにあるの。

 


チャイムを押す。

これが最後の関門。
これさえ越えれば、この後理性の枷を働かせる必要はなくなるの。
私の手は、既にスカートに続くボタンを外し始めていた。
彼の話では、このマンションは『葛城邸』一部屋しか使われていないそうだから。
見える範囲に覗ける場所がないのを確認してから、すとんと落とす。


二回目のチャイム。

通学かばんと一緒に持ってきた体操着を入れたバッグの手提げの間に挟み、ブラウスのボタンもいそいそと外す。
リボンは下着と一緒にドアの向こう。


三回目のチャイムを二回。

ブラウスも手提げの間。
今の私が身に付けているのは内側が変色した靴下と学校指定の革靴。
後は滴る愛液と淫靡な雰囲気。 それだけ。


四回目のチャイムを押す前に。

 


空気音と一緒にドアが開く。

そこにいたのは鏡。 『未来の自分の姿』が見える鏡。

幾つもの赤い痣が出来上がり、白く『ごはん』がコーティングされ、雫となって落ちるあそこ。
さらに体中に『ごはんつぶ』を纏わり付かせ、鈴原達が嗅いだら私も彼女も欲しくない『ごはん』を出し続けるであろう状態の彼女。

間も無く私もこうなるんだと実感して、滴る雫が更に増える。

 

私は微笑んで一言。 「どう? 美味しかった?」
彼女も微笑んで。  「とっても」

それ以上は二人とも何も言わず。
私は家に入り、ドアは閉まり、ひと時の狂気を現実から隔離した。

 

◆ ◆ ◆

 月曜日の昼休み。


アスカさんと洞木さんが完全に起きる努力を放棄し、机に身を投げ出している。
目の前の碇君謹製のお弁当にも手をつけないのに、話し合いだけはきっちりしている。

内容は、よく判らない。


『何で二人掛りでやったのに、搾り取ってやろうとしたのに、何で平気なのよシンジは』
『委員長なのに、居眠りで叱られるなんて、屈辱よ』
『どう考えても知識はアタシの方が上なのに』
『あの強さは底無しなのかな、シンジ』
『と言うより出す回数が違うのよ。 ヒカリ昨日何回?』
『記憶では4回。 アスカは?』
『ヒカリが戻って来るまでは3回。 二人掛りでやった時は2回……』


疑問は聞いた方が好い、と碇君が前に言っていた。
聞いてみよう。

 

「アスカさん」

視線だけを私に向け なーにぃ、と彼女はだらしなく答える。

「碇君が出す回数って、何?」


ざわざわしていた教室が信じられない位に静まり返った。
息をする音や衣擦れすら聞こえなくて、耳鳴りが少しし始める。


上ずった声で洞木さん。

「もしかして、綾波さん、フランス語、わかるの?」
「まだ話せない。 けど、聞き取りは赤木博士が太鼓判」

血管が破裂したみたいに二人の顔が真っ赤になった。


答えをくれたのは、丁度お手洗いから帰ってきた碇君。

「実はね綾波。 昨日ヒカリが泊まりに来たんだ。 で、三人で徹夜ポーカーをやってたんだ。
 回数って言うのは、零点になったこと。
 点数棒を使って得点管理していたから。 箱が空になった回数の事なんだよ」

点数棒。 三佐がノート端末の中にインストールしていた『麻雀』と言うゲームをした時によく言っていた言葉。

「点数棒を『出して』箱が空になる。 三佐が言ってた。
 麻雀をやるあたしにとって、それはとても屈辱な事だって……納得」


一斉に「なんだぁ」とか、「惣流は、かのじょはそんな事」とか聞こえ始めた。
全体的に不満げなのは何故?

 

「それともう一つ。 碇君と洞木さんは何時、お互いを呼び捨てにするようになったの?」

引き攣った笑みを見せた碇君の真後ろで、皆が一斉に私に向け親指を立てた。

ポーズの意味を考えると。 私がなにかいい事をしたらしい。
何だろう。


これにも碇君が答えをくれた。

「彼女と僕が、望んだから」

洞木さんはとても嬉しそうだった。
更に赤さが増した顔は、しばらく元に戻らなかったけど。


……私も名前で、呼んでもらおう。


◆ ◆ ◆


「あれ?」

シンジさんの後ろにいるのは確か……マリイさん?
貴女は今アメリカにいる筈ではなかったんですか?

あ、そうですか。 シンジさんにフランス語を翻訳してあげたんですね。
私が出来ればよかったんですが。
フランス語は全く駄目なので……一寸嫉妬してしまいます。


「とととところでシンジ、アンタ何故フランス」

あ、アスカさん、彼女にそんな事言うのは蜂の巣を。
自分の働きを無視されるのを何より嫌われる方なんですから。

「わたくしが翻訳してさしあげたのですわ」

アスカさんは彼女の方を向いて、驚かれて。
大声で、叫ばれました。

「[触角デコ娘]! な、何でアンタがここにいるのよ!」
「相変わらず、無礼なあだ名ですわ。 『---』って言っていいんですのよ?」
「はうっ」

多分、このままではみんな混乱したままなので、私が勇気を出す事にします。
そのまま二つの嵐が待つ黒板側のドアに近づいて。

「御久しぶりです、マリイさん。 直接の再会はたしか一年ぶりですね」
「……お御久しぶりですわ、山岸さん。 これから一緒に学ぶ事になりましたの。
 貴女がいると心地よい学園「一寸待ちなさいよ!何でアンタがここに転入するのよ!」
 ……生活が送れますわ。 失礼な人もおりますけど、我慢できる仲ですし」

知りませんでした。
惣流さんもマリイさんとお知り合いだったんですか。


「さて、まずアスカさんにお答えしましょう。 無視するな、って叫ばれるのは嫌ですので。
 アメリカ第一支部から本日付で日本の本部に転勤しましたの。

 本部のEVAが多くなったからテストパイロットが必要ですもの。
 修理が巧くいったか調べる時など、今までのように連日本部泊り込みはお嫌でしょう?
 これからは私があなた方四人の代わりにやる事になるんですの」

『四人?』

そこで突然話に割り込んでくる相田さん。 彼は苦手です。
気付かれないと思っているのか写真を何度も撮ってくるんですもの。
秘密に……彼しか見なくなっている自分に気付かれたら、嫌です。


「おお!! 貴女もNerv関係者なんですかぁ!?」


お二人も彼の態度には露骨に嫌な顔をなさってます。
相田さん、一瞬で雰囲気が変わったのを気付かれていないんでしょうか……。

「何ですの? この欲望むき出しの下品な方は」
「二馬鹿の一人・相田ケンスケ。 チルドレンになりたいと公言する……カメラ馬鹿」


アスカさんの声に彼女は不思議な顔に。
その理由はマリイさん本人からすぐに明らかにされました。

「参号機のチルドレンはもう決まってますわよ? どなたなのか、わたくしにはまだ知らされてません。
 けど女性のかたと聞いていますから彼ではありませんわ。

 それに、最近のテーマは人道的観点から『出来る限りの無人操作』へ移ってますもの。
 現行の四機はともかく、伍号機以降はラジコンのような形の無人操作機にな……何故、この人は泣いてらっしゃいますの?」

 



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From:ハーレムエロ探求スレッド