「ええ、先方とは非常に有意義な打ち合わせになりました。議事録と資料については戻り次第……では、失礼いたします」
 あなたは職場に繋いだ携帯を切る。特別支給品のそれの盗聴防止機能が終了し、画面の「保安レベル1」が点滅して消えた。
 鏡を見て少し驚く。あなたはいつの間にかだらしない笑みを浮かべていた。苦労して引き締める。
 会議は午後の早いうちに終わったものの、戻るのは明日で良いのだ。
 あなたは「お楽しみ』のことをつい考えてしまう。
 当然と言えば当然かもしれないが。

 ホテルの階段の踊り場で携帯電話を仕舞ったあなたは階段を下る。1フロア下でエレベーターを捕まえるつもりだった。
 その足がぱたりと止まる。
 ひそかな声、少年と涼やかな女性の会話が聞こえたからだった。
 どこかその調子に興味を引かれて、そっと観察する。

 「ね、シンジ君、あなたは優秀な奏者なのよ。自信を持って!」
 半開きのドアの向こうからその声は聞こえ、あなたはついその客室を覗いてしまう。
 大きめのツインルームのなかに設置された二人がけのソファーに腰を落としうなだれる少年……まだ線が細く、中性的な印象のある少年だった。まだ中学生だろうか……の足元に跪くような姿勢で彼を見上げ、その手をきれいにマニキュアされた両手でしっかりと包み込んで女性は断言する。
 あなたは彼女に目を惹かれた。
 年齢は二十代の後半だろうか。
 タイトなビジネススーツを着こなした身体からは女の魅力を発散させていて、思わずどきりとしてしまう。
 清楚な白いブラウスを窮屈に挑発的に押し上げるバストの膨らみ。
 しゃがんだ姿勢のためいやでも強調してしまう魅力にあふれたカーブのヒップ。
 タイトスカートから覗く透明感あふれるストッキングに包まれた脚も、観賞していて実に楽しい造型だった。
 背中までの長い黒髪を掻き揚げ、溜め息ののちに少年を見上げる横顔は、どこか男の征服欲を刺激する。
 何よりもあなたが興味を持ったのはその表情だった。
 少し派手な造作に肉厚の唇、大き目の瞳は真摯さと同時に切実さを帯びていた。
 「だって、ミサトさん」少年がつぶやく。彼は女と視線を合わせようとしなかった。彼の声は絞り出すようだった。
 「アスカが聞いてくれないと意味ないのに……」

 あなたはその名前にどきりとする。
 「超高級」にランク付けされたリストの中に同じ名前があったことを思いだしたからだった。
 もちろん名前以外はあなたは全く知ることができなかった。
 リストを見せた【彼ら】はきわめて婉曲ながらも断固として「カタログ」を見せることを拒んだのだ。
 「これは特別な方しかお見せできないカタログですから」
 【彼ら】のメッセージは明白だった。
 あなたは【彼ら】にとってまだまだ取るに足らない存在なのだと。

 あなたの内心とは関係なく、少年はその少女が自分にとってどれだけ大切な存在であるか告白していた。
 「アスカが、アスカが応援してくれたからここまで来れたのに……応援してくれないなんて……連絡取れないなんて変だよ!そんなの変だよ!」
 「落ち着いて、シンジくん。そんなことは年頃の女の子にはよくあることよ。アスカぐらいの年頃の女の子は……ね、自分をとっても大事に思ってくれる男の子がいても、いることが分かっていても、その男の子をいつも思いやることはできないのよ」
 ミサトと呼ばれた女性は少年を力づけるように微笑む。
 あなたは二人の会話に耳を傾ける。

 それは確かにロビーでは話しづらい内容ではあり、同時にどこにでも起きている話だった。
 少年はどうやら音楽コンテストだか奨学生だかの選抜試験のため、故郷を離れたここ京都のホテルに缶詰になり、連日ハードな試験(という名のオーディション)を受けているらしい。
 もちろんその試験は非常に権威があり、同時に金もかかっていた。参加者はいっさいの経費が免除されるばかりか「世話役」が付くことになっていた。
 この少年の世話役、それがこの「ミサト」と呼ばれる美女なのだった。
 彼女の仕事は受験者が完璧なコンディションで試験に挑み、できることならば彼らが栄冠を手にすること。
 彼女に与えられる報酬は受験者の成績次第であることが、シンジ少年のとぎれとぎれの反論からあなたは知る。
 受験者たちはさまざまなプレッシャーに悩んでいるらしいが、彼、シンジが悩んでいるのはガールフレンドと連絡の取れないことらしい。
 幼馴染の少女(二人の会話からすると相当な美人で学業もスポーツも優秀な、勝気で我儘な性格以外は非の付け所がないらしい)は、少年が優れた奏者になるよう後押ししていたくせに、彼が音楽に没頭するようになると臍を曲げてしまったのだ。

 多感な少年は意気消沈し、その影響で下降した試験の成績(常にトップクラスにいないと振り落とされるらしい)を心配する世話役の女性は何とかして彼を立ち直らせようとしていた(直近の問題は午後に行われるテストへの不参加をシンジが表明していることだった)。
 ミサト嬢は少年のガールフレンドであるアスカの態度にご立腹だった。
 アスカの気まぐれを控えめに非難し、シンジはちっとも悪くないのだからととっておきの笑顔と甘い声で彼を励ます。
 彼女の説得は実に洗練されていた。
 少年を非難することはまったくなく、彼は天才なのだと持ち上げ、後もう少しなのなのだから試験に出ないなんて馬鹿げている。そんなことをしても誰も喜ばないわ。と真剣になめらかな口調で説得する。
 けれども少年はかたくなで同時に純粋すぎるようだ。
 ミサトの言葉の端々に残る「プロフェッショナルとしての態度」を指摘し、自分の成績が彼女の実績に直結しているからそんなことを言うんだとつぶやくありさま。
 ミサトは溜息をつく。同時に彼女の雰囲気が「家庭教師と親類のお姉さん」のミックスしたものからなにか別のものへと変わる。
 「シンジ君、違うの。確かにあたしの仕事はあなたがこのコンテストを受けるためのお手伝いをすることよ。だけどね、違うの。あたしはあなたに勝って欲しいの。あなたの才能は素晴らしいものなの。いままでお世話した受験者はいっぱいいたけれど、あたしがその才能に惹かれたのはあなただけ。私はこの才能が世に出ないなんて間違ってると思う。だから、あたしはあなたのためならどんなことでもするつもり。ううん。できるわ。あなたの才能はそれだけのものよ」
 年長美女のほとんど愛の告白に近い宣言にシンジ少年は衝撃を受ける。思わず彼女の表情から視線をそらし、そこで凍り付く。
 涙を浮かべて少年を見上げていたミサトがそれに気づくのにはたっぷり十数秒を必要とした。
 彼の視線の先に気づいた彼女の頬が染まった。
 うつむいた少年からはいつのまにかルーズな片膝立ちになったミサトのタイトスカートの中が丸見えになっていたのだった。
 「きゃ」と想像以上に可愛らしい声とともに美しいビジネスウーマンはしゃがみ込んでスカートの裾を押さえる。それが雄の欲情を誘うヒップラインをさらに強調したポーズになっていることは気づかないようだ。
 「あ……あ……ご、ごめん……なさ……い」我に返った少年がもごもごと謝罪の言葉をつぶやく。年上美女は真っ赤になったままくすくす笑い、同時に涙を流し始めた。
 「ごめんなさい!ミサトさん、ごめんなさい!」慌てたシンジはソファーから飛び起きて彼女と同じく膝をつく。それはまるで小犬のようだった。
 「そんなつもり、なかったんです!そんなつもりは……」ミサトの顔を見上げる少年の表情には先ほどの拗ねた様子はきれいに消失している。
 「う、うん。ごめんね。なんだか、その、可笑しくなってきちゃって。シンジ君の顔がもう、すごいんだもの。それに……パンツ見せながらまじめな話をしてたあたしがすごくバカみたいで涙が出てきて……」
 少年の差し出すハンカチに彼女は微笑む。
 「だって、ミサトさん、すごく綺麗で、すごくかっこいいし、その……スタイルだってすごくて、アスカが羨ましがったくらいで……あ!」
 少年の驚愕の声。
 あなたの心臓も跳ね上がる。
 いつの間にかごく近い距離まで接近していたシンジ少年の唇に年上美人が口づけたため。
 それは軽いキスではあるものの、十数秒のあいだ続いた。
 「ありがと。それから……ごめんね」ミサトは優しく微笑む。「テスト、頑張れるよね?」
 「大人のキス」ののち、くすりと笑って彼女は立ち上がろうとする。
 が、できなかった。ハイヒールの脚をもつれさせて絨毯に腰を落とす。
 少年がミサトの手首をしっかりと掴んでいたから。
 「……もう一度」上目遣いの少年に、茶目っ気のある表情を浮かべて頬にキス。
 「それじゃない。そんなのキスじゃない」拗ねた声に微笑を浮かべ、再び「大人のキス」を少年にプレゼントする。
 「……じゃ、次のキッスはアスカちゃんとね。あ、あと、あんなに『ぺろちゅー』したらアスカちゃんは驚いちゃうかも……ンっ!」
 少年に両肩を掴まれたまま毛足の長い絨毯に押し倒された美女は、少年の膂力に圧倒されたわけではない。ただ、その勢いと言葉によって抵抗を封じられていた。
 「ミサトさん、ミサトさん、ミサトさんだけが僕を見てくれる!」
 「こんな綺麗なひとが、僕よりも年上のひとが僕の才能を信じてくれている!」
 「ミサトさん!ミサトさんがこんなにいい匂いをさせているから!涙を浮かべて『お願い』するから!」
 無意識のうちに少年の心の中を占める存在となり、無意識の態度で才能あふれた少年を誘惑していたことを当の本人から告白されての繰り返しのキスは、ミサト嬢を混乱させる。
 少年を振りほどこうとする動きが次第に緩慢になり、キスの合間の制止の言葉がなくなってゆく。
 それが少年の蛮勇のさらなる燃料となり、やがて少年の世話役にすぎなかったビジネスウーマンは少年の恋心を受け入れる決心をしてしまったようだった。
 よく手入れされたほっそりとした指が少年の背中へそっと回り、情熱的な包容へと変わる。
 少年を怪我させまいと配慮しつつも、彼を押しのけようと動き回っていた長い脚が抵抗をやめ、彼を迎え入れるかのように大きく開かれて無様で卑猥なポーズを完成させた。
 やがて情熱的なペーゼが長く長く続く。
 二人のどちらかの携帯電話が鳴り響くまで。
 「じ、時間よ!シンジ君!シンジ君」我に返ったミサト嬢が甘さがたっぷり残る声で警告する。「ほんとだから!ヤバいでしょ!遅刻したらあたしたち、会えなくなっちゃうのよ!」
 それでも少年の熱情は冷めず、ついに彼女は決定的な言葉を口にしてしまう。
 「ね、ね、お願い。お願いだから!今日の、今日の結果で一番になれば、そうしたらシンジ君のやりたいことしてあげるから!
 「本当?」
 「本当よ。あなたが一番になれば、なんでもしてあげるから!だから、だからお願い……」
 少年が一挙動で身を起こす。
 その表情は十数分前のシンジ少年のそれとは全くの別物だった。
 「嘘じゃないよね?ミサトさん」ルージュの剥げた唇を色っぽく半開きにしたまま彼女はこくりとうなずく。
 「じゃ、約束のキス」手を引かれて横座りになる。ハイヒールは両方とも部屋の入り口あたりまで飛んでいた。
 少年におとがいを軽く掴まれる。ミサトはうっとりと瞳を閉じる。
 色っぽく艶やかな唇を半開きにし、さっき教えたばかりの舌遣いで口腔内を蹂躙されることを受け入れた。
 たっぷり一分ほど、淫らなペーゼは続いた。ぱたり、と力なくキャリアウーマンの両手が絨毯に落ちた。
 そして少年は足音荒く半開きのドアを開けて廊下を進んでゆく。
 あなたがあわてて別の部屋に飛び込んでいなければ、ドア正面でシンジ少年と鉢合わせしたに違いない。

 あなたは苦笑する。
 ……少年はきっとおのれの全能力を今日のテストで発揮するに違いない。
 そしてあの美女を組み敷いて「男」になるのだ。
 あのミサト嬢が少年の要求を拒むとは思えなかった。
 自身が惚れ込んだ才能が開花するための「手段」のひとつになれるのだ。
 その才能の持ち主に女性として賛美され、あからさまに欲しいと言われたのだ。
 彼女が拒めるはずがない。むしろ積極的に少年にモデルさながらの肉体を差し出して、彼の慰安をつとめるだろう。
 
 ……きっとシンジ少年にとって、今日は忘れられないハロウィンの夜になるだろう。
 あなたは微笑む。
 それはあなた自身にとってもそうなのだと。



 ハロウィン
 - abuse of technology 外伝 -






 夜の帳が降りるころ、短く軽やかにインターホンが鳴った。
 あなたがテーブル上のリモコンを取り上げ、そのボタンを押すといままでたわいのないバラエティを流していた画面がひょいと隠れ、もう一つのウインドウが立ち上がる。
 そこに映っているのはコケティッシュなミニスカメイド少女がひとりに、真っ黒なマントで全身を覆い、大きなつば付きのとんがり帽子を頭にのせた可愛らしい魔女。それに犬耳に真っ赤な首輪を付けた「いっぴきの」使い魔。
 少女たちは一様にその表情を淫靡に蕩けさせていた。
 「なんですか?」受話器を上げたあなたは尋ねる。できるだけ平静を装って、声がかすれないように水割りで喉を湿らせてから。
 おさげにそばかすがキュートな魔女が右手に巻いたリードをくいっと引く。やや小柄な全身を隠していたマントの前がわずかに乱れ、あなたはその十四歳の魔女の真っ白ですべすべなお腹とお臍を観察することができる。
 その隣でよろけたのは犬の着ぐるみという名目の、小学校高学年の華奢なボディラインにあざとくフィットするボディースーツに犬耳カチューシャを身につけた少女。
 もう一度リードが引かれる。ほっそりとした首に巻かれた首輪が痛々しくもエロティックな装いとなっている女子小学生はぱくぱくと唇を動かしてから、ようやくか細い声でマイクにささやく。
 「とりっく・おあ・とりーと?」
 「『しるし』を見せてください」あなたはあくまで他人行儀で余裕たっぷりであるように努力する。
 その努力は報われたようだ。
 いままで沈黙を保っていた長身のミニスカメイドはカメラに背を向ける。
 ニーソックスが強調するむちむちの太股とふりふりのスカートにあなたの視線は自然に引き寄せられる。
 メイドはぶるっと身を震わせるとスカートの裾をゆっくりと大きくつまみ上げる。
 現れたのは照明に照らされて日焼けの跡のコントラストが強調された女子高生の下半身。
 少女はショーツを身につけていない……いや身につけることを許されていないのだ。
 妹たちと違いたっぷりした量感を持つ、しかしきゅんと持ち上がったまぎれもなく十代のヒップにあなたはにやりとする。
 「なにをしているんです?『しるし』を見せてくださいって言ったんですよ」
 意地悪なあなたの言葉に少女は肩を震わせる。
 ゆっくりと脚を開き、そのまま上半身を前に倒した。
 「これが……『しるし』……で……す」
 卑猥な開脚前傾姿勢で下半身を剥き出しにした少女メイドが涙に濡れた声で呟く。
 「よく見えませんよ」あなたは自分がどこまで残酷で卑劣になれるのか少し驚いてしまう。
 けれどもその言葉にメイド少女は健気に反応する。
 無残な「A」の文字を保ったまま、むちむちヒップを両手でぐいと左右に開き、下腹部の飾り毛を綺麗に処理されたためになまなましく強調された「おんな」の花弁の合わせ目に輝くリングをカメラに向かってさらけ出して末妹の言葉を補足する。

 「見習い魔女ひとり。それから使い魔いっぴき、ご主人様お召しのとおりつれてまいりました……。どうか、どうかわたくしたちを……思い存分『いたずら』して、ご主人様のくださるすてきな『キャンディー』をぺろぺろさせてください……ませぇ」

 ストリッパーさながらのポーズでハロウィンの卑猥なパロディーを演ずるその隣で妹魔女とその使い魔がふんわりと壊れた笑みをうかべつつ「ませぇ」と唱和して、あなたはくすくす笑いながらドアのロックを解除する。


 改めてその「ハロウィンの来訪者」を目の前にしてあなたは、【彼ら】があなたをどう評価しているのかを実感する。
 まず「調査資料の保管場所」の名目でさりげなく提供された高級ホテルの一室。
 バーカウンター付きのばかでかいリビングに、ベッドルームが二つつながっているその部屋のチャージは、公費で支給される宿泊費の二十倍以上のはずだった。
 もちろんルームサービスはすべて無料なのはとうに確認済みだった。
 そして、このハロウィンの夜にあなたに捧げられた三体の貢ぎ物。
 これらの完成度と希少価値がいかほどであるか、あなたはいやでも認めざるを得ない。

 たしかにひとりひとりなら、このような可愛らしく淫らなペット……「ペニスで子宮をぐりぐり突いてもらうためならどんなことでもできてしまう変態マゾ女子高生」や、「『妹と姉を救うため』という言葉をすべての免罪符にして、あらゆる性奉仕を嬉々として行う従順女子中学生」、さらには「初潮前にもかかわらず淫人形として生まれ変わったクラスの人気者で男勝りの女子小学生」……は存在するだろう。
 だが、それがセットで提供されるのだ。
 しっかり躾けられた従順な性隷三姉妹として。
 少女たちは……どのような言葉遣いをすれば、どのような表情をすれば、どのようなポーズを取れば、自分たちの飼い主(たとえそれが一夜かぎり、いやそれが車中での半時間足らず「お試し/ご披露」であったとしても)が「そそられる」かをちゃんと教え込まれ、そうすればじぶんたちには「すてきな快楽」というご褒美が与えられると条件付けされた商品として提供されているのだ。
 あなたはこの三姉妹が「そうなって」しまうまでになにがあったかを知っている。
 カタログ代わりに渡されたディスクには少女たち……洞木コダマ、ヒカリ、ノゾミの三姉妹……に施された「教育」のダイジェスト映像が収録されていたのだから。

 「はい……ただいま到着いたしました。はい……わかって……ます。あたしたちみんなで心を込めて『ご奉仕』して……あたしたちみんなをお好きに『使って』いただき……ます」

 部屋の電話からどこかへ……それが【彼ら】もしくはその意をくむものであることは明白だった……話していた魔女はそっと受話器を置くと伏せていた視線をあなたへと向ける。
 あなたはその少女……洞木ヒカリ……の瞳にかすかな恐怖と陶酔と、そして期待が込められていることにすぐ気づく。
 さらにヒカリの姉妹もまた、彼女と同様のインモラルで媚態に満ちた表情を浮かべていることにあなたは気づく。
 「さて、まずは挨拶からかな」
 あなたは自身が笑み崩れていることなど、全く気にしていない。


 ソファーに腰掛けるあなたの足下に跪き、三つ指をついての自己紹介を済ませた三姉妹の髪を頬を、ぷっくりとした唇をおとがいをあなたはさわさわと撫で回す。
 それだけで彼女たちは頬を上気させ、体温を上昇させてしまうらしかった。
 とくに長女と次女は「ちゃんとした」正座をしているだけで何かを恋い焦がれるような瞳になり、おしりをもじもじさせたり、きちんとそろえていた膝を緩めようとしたりしてしまうのだった。
 あなたはその様子が可笑しくて、うっかり最初の約束あるいは設定を忘れそうになってしまっていた。
 「そうだ。キャンディあげなきゃねぇ」
 その言葉だけで三姉妹の表情はぱっと輝き、同時に渇望と屈辱の混じったものへと変わる。
 「さ、舌を出して……ああ、三人とももっと近づいて……キスするみたいに……ね?」
 少女たちは声にならない会話をその視線で交わしたのち、膝立ちのままよちよちと進むのだ。
 「あ……」
 バランスを崩しそうになった姉妹は、お互いの手をお互いの腰に回してぎこちない抱擁を完成させると瞳を閉じてちゅっと舌を突き出す。
 暖かな舌同士が触れあう感覚に姉妹たちはああ、と啼いたあと息を次第に荒くしてゆく。
 そこにあなたが取り出したのはイチジクの葉のマークの入った金属ケース。【彼ら】があなたに渡された封筒に「彼女たちへのごほうびとして与えてください」と書かれていたメモとともに納められていたもの。
 少女たちの視線がスライド式の蓋を親指でずらして直径1センチもない青い錠剤を三粒、掌に振りだした。
 無理な膝立ち姿勢でぶるぶる震えつつ抱き合って、しかし舌を伸ばしたままの少女たちの唇からとろとろと唾液が毛足の長い絨毯へ、ただの「コスプレ」にしては高級すぎるコスチュームへとこぼれはじめる。
 「はい。そのまま。そのまま」
 声をかけつつそのピンクの舌に一粒ずつ錠剤を乗せてやる。
 少女たちは声にならない感激の声を上げ、全身を震わせる。次女の頭からついにとんがり帽子が転げ落ちた。
 しゅわしゅわと泡立ちつつその錠剤は形を崩し、三十秒も経たないうちに舌全体に拡がって、唾液と混じってゼリー状になった。
 それをあなたはそっと指で撫で、かき混ぜ、塗り付ける。
 やがて愛らしい三姉妹は我慢できなくなってあなたの指をぺろぺろと舐めはじめ、やがてそれはお互いの舌をからめた愛情あふれた熱烈で濃厚なペーゼへと発展する。
 数分にわたる粘ついた吐息とあえぎ、さらには軟体動物のように動き絡み、唾液を交換しつつ舌を舐めしゃぶる少女たちのたてるちゅうちゅうちゅぱちゅぱという淫らな音楽を楽しんだあなたは期待に胸を震わせつつ命令する。
 「さぁ、奉仕の時間だよ」と。

 姉妹奴隷として調教され、さらに舌粘膜から浸透した合成麻薬の与えてくれる偽りの幸福感で胸一杯の少女たちは嬉々としてあなたに奉仕する。

 あなたの指におのれの指をしっかりと絡めて手を引く長女、あなたの腕にぎゅっとしがみつく次女、はしゃぎながらあなたに後ろから抱きつく末妹によって導かれたベッドルームは天蓋付きで、それを目にした少女たちはああ、と甘く切ない声を漏らす。
 ささやき声と吐息をここそこに感じつつ、少女たちによって繊細に丁寧にガウンを下着を脱がされたあなたは、そっとベッドに押し倒される。
 まずは「ご奉仕」の時間。

 ベッドに横たわるあなたの股間に顔をうずめ、喉奥にまでくわえ込んだペニスを暖かくぬるぬると舐め回し、唇でやわやわ締め付けているメイド少女は、長女としての余裕などまったく失ってただあなたのペニスをしゃぶることができる幸せに酔っているようだった。

 そのあなたの右脚にぎゅううっとしがみつき、つるつるとしたコスチュームの生地の感触と薄手の生地越しの子供ならではの高い体温を感じさせる犬少女は、無意識のうちにあなたの膝小僧に恥骨とぷっくりぷにぷにの淫唇を擦りつけつつ姉が譲ってくれない肉棒をあきらめ、「おにいちゃ……ん」と甘泣きしながらあなたの睾丸をぷにぷにした指で巧みに弄りつつ、ちゅっちゅと舌を伸ばしてあなたの上半身にキスをし、音を立てて舐め、さらには唾液を塗り拡げている。

 そしてあなたにぴたりと身を沿わせた魔女は「ふ、うふ……ん」と小犬のように甘え声をあげつつあなたの上半身から顔にいたるまで熱烈なキスを浴びせ……いや、あなたの肌に甘い吐息と「あはぁっ、おいし…」とつぶやきとともにねろねろと舌を這わせるそれをキスと呼べるかは大いに疑問だが……そして中学生とは思えないほどねっとりとあなたの舌に自らの舌を絡みつかせちゅるちゅると唾液をすすっていた。
 「ふふっ、コダマお姉ちゃんったらご主人さまのおちんちんを独り占めしちゃってますね」
 マントを完全にはだけさせ、お椀型のバストの弾力とその先端の尖り具合をあなたの肌に直に伝えていた魔女が……彼女の声はねっとりと蠱惑的で、クラスでは優等生で通っているとは思えなかった……耳元で甘く囁き、黒靴下の爪先でメイド少女の脇腹をつついた。
 「彼女ってほんと、淫乱なんですよ。おちんちんだったら誰のものだろうと大好きになっちゃうくらいで……」魔女が手を伸ばして姉の頬を……あなたのペニスで内側からぽこんと膨らんだ頬を……軽く叩いた。「そう。おちんちん欲しさに妹二人を売るくらいに……ペニス中毒なんですよ。お姉ちゃんったら」
 ちらりとあなたを見上げるメイド少女の瞳にはたっぷり涙がたまっているけれど、同時にあなたの亀頭に絡みつく彼女……洞木コダマ……の舌はさらに情熱的な動きになり、口内にためた唾液をペニスもろとも吸い込もうとする音は恥知らずなほどに大きくなっていて、次女に浴びせかけられる侮蔑と非難の言葉に発情してしまっているのは明らかだった。
 「……それだけじゃないんですよ。あれ……見たでしょ?クリトリスに填めて『もらった』リング。彼女ったら、アレを填めてもらうのが大好きなんですよ。『あのひと』たちが道具を持ってくると泣きながら腰を突き出すんだもの。笑っちゃいま……あぁッ」
 柔らかな素材のマントにかろうじて隠されていた十四歳の小さなヒップを撫で回していたあなたの手がそのマントを持ち上げていやらしく侵入し、背後から少女の媚花のそのあわいの合わせ目に悪戯すると姉への批判は中断してしまった。
 「わ、わ、わたし……は、わたしはコレ、コレ、嫌なんです。やめてってお願いしたのに、むりやり、むりやりにッ……だ、だけど、だけど、だけど……おぉぉぉッ。ふ、ふぁあああ」
 姉とは反対に手入れを許されていない若草の感触を楽しんでいるあなたが、それ……姉と同じくクリトリスに填められたプラチナの「エンゲージ・リング」を軽く弾いてあげると、たちまちのうちに可愛い魔女は四つん這いのままアクメを迎えてしまい、あなたにぎゅっと抱きついてふるふると震え、ケダモノのようにあえぐ。
 けれども被害者を主張する少女の下半身、特にプラチナリングで常時勃起状態にされた敏感な肉芽はあなたの意地悪な右手にぐりぐりとおしつけられているのだった。

 ……この娘は姉以上の被虐心の持ち主だ。
 あなたは確信する。
 ……膝丈のマントの下は「エンゲージ・リング」のみという破廉恥な姿で一般客が行き来するロビーを通り、ホテル従業員にひそひそささやかれつつ不審そうな視線を浴びせかけられた女子中学生は、あなたの部屋で三つ指をついて「ご挨拶」したときには内股に幾筋もの淫蜜の跡がはっきりと確認できたのだから。
 ……被害者ぶって、姉を悪者にすることで、良心のとがめなしにたっぷりと快楽と奉仕に専念しようとしているのだから。
 あなたは決心する。
 この偽善者の魔女を「審判」にかけ、その魂を救ってあげようと。
 そう決意したとたん、ついにあなたは我慢できなくなって、淫乱メイドの暖かな口中に精を放ってしまうのだった。
 「う、んんんんんうぅぅぅ……ッ」洞木コダマは苦鳴を漏らしつつも、ほっそりした喉をこくこくと鳴らしてあなたのザーメンを飲み干すのだ。
 精飲だけでアクメに達したことを隠そうともせず、窮屈に曲げたすらりとした肢体をぶるぶる震わせながら。
 そしてあなたが「あとしまつ」を命ずる前に末妹が音を立ててあなたのペニスにしゃぶりつく。彼女たちが来る前に服用した薬のおかげでまったく硬度を失わないそれを首をかしげて喉奥へと導く。
 「ッお……ふ」喉奥を男性器にこつん、とつつかれたとたん、犬耳少女の欲情に濁った瞳がくるんとひっくりかえり、小学生にはあり得ない卑猥な「アヘ顔」となった。
 「ノゾミは偉いね」あなたはペット娘の髪をそっと撫でた。「小学生なのにディープスロートができるんだ」
 可憐な唇を卑猥な「オー」のかたちにしたまま、小さな喉であなたの肉茎をきゅうきゅう締め上げている少女は、涎と先走り液を音を立ててすするのに夢中で賞賛の声など耳に入らない。
 あなたはこの可愛らしい「ボクっ娘」がフェラ好き愛玩動物になるまでのダイジェスト映像を思い出す。



◆ ◆ ◆



 最初は苦痛……「おしりをぶたれる」「まだキツ過ぎるアソコをごつごつした指と器具で拡張される」「くりとりすをぐりぐりされる」「おっぱいをぎゅうってつかまれる」から……逃れるため。
 次は撮影……「お尻におおきなおちゅうしゃでクスリを注ぎ込まれて泣き喚くシーン」、「栓を抜かれて溜まりにたまった……もの……を洗面器にほとばしらせるシーン」、「くりとりすをくりくりむずむずイタズラされておしっこを漏らすシーン」……のヒロインにされてしまうのを防ぐため。
 さらには邪悪な注射によって「お人形」に、「等身大の着せ替え人形」にされてしまうのを防ぐため。

 ちくりと薬液を注射されたのち目隠しされ、指一本動かせないままベッドに横たえられた洞木ノゾミは自らなにもする必要はなかったが、「それ」を行うと宣言されるとひどい嫌悪と恐怖の表情を浮かべて涙を流すのだ。
 「なにもかもボクたちと『お客さま』がしてくれるから、ノゾミちゃんはなにもしなくてもいいんだよ」
 そう言われても少女はなんども首を横に振るのだ。
 たしかに「ドール・ノゾミ」に愛らしいドレスや、活発快活な水着やスポーツウェア、さらにはお嬢様学校として知られた女子校初等部の清楚ながらも愛らしい制服を身にまとわせるのも「スタッフ」か「お客さま」の仕事で、「エロでエッチな」ポーズを取らせるのも、全部「スタッフ」か「お客さま」の仕事だった。
 全身麻痺状態の美少女は自らなにもする必要はなかった。
 脅しや恐怖や苦痛に泣きつつ破廉恥な「ご奉仕」をする必要は全くなかった。
 緩やかに呼吸を続けたまま、肉体的反応がまったく行えないゆえに脳に直接響いてくる淫らな刺激に声もなく翻弄されるだけでよかった。
 可愛らしい衣装で卑猥な挑発ポーズを取らされて変質的な悪戯をされ続けても、「ドール・ノゾミ」には快楽だけを感じて全身を火照らせ、幼い秘裂から蜜をとろとろこぼしていればよかった。
 たとえば小学生らしい活発で愛らしいTシャツに三段フリルミニスカのままでぐったりベッドに横たわり、華奢な身体を顧客の思いのままに表に、裏に返されて、好き放題に撫で回され、舐め回され、にゅるりと指入れ悪戯されてもまったく抵抗できないままつやつやした唇を色っぽく半開きにしてあえいでいればよかった。
 たとえばぴっちぴちのチア衣装を着せられて、大股開きに「すけすけレース地エロショーツ」丸見えポーズを「きめた」少女は、レースの隙間から突き刺され尿道につぷりと入れられたカテーテルをちゅうちゅう音を立てておしっこをすすられても、嫌悪も恐怖も痛みも感じることもできず、ただ脳が焼けるほどの快楽を与えてくれた「おじさんたち」に無言の感謝を捧げ、倒錯した平安に酔っていれば良かった。
 もちろんそのあとの「クスリで弛緩しているはずなのに、このキツさはまさしく犯罪だなッ」と歓喜の声をあげる男のペニスに残酷に乱暴に貫かれてピストンされても、拒絶の声も悲鳴も上げることなくちいちゃな子宮をごんごん突かれる快楽だけを脳に入力されて横たわっていればいいのだから。
 嫌悪も恐怖も態度に示す必要も、あるいはそれを隠す必要もなく、自身が「ヘンタイ」でないと言い訳するためのかなわない抵抗もする必要がなかった。
 ノゾミは「ドール」となることで男の指や舌が与えてくれるすべての刺激を「気持ちのよいこと」と受け入れることができたのだった。
 全身の自由を奪い、全身が性感帯のように敏感になるばかりか苦痛すら快楽として脳に誤った解釈をさせるその薬を注射された少女は、たちまちのうちにそれの……正確にはその「効能」の虜に……なってしまったようだった。
 「お人形にされて、どんな恥ずかしいことも、どんなにいやなことも拒否できなくなって、ただ、ただただ気持ちよくなっていれば『いい』おくすり」に逃げ場を見いだしてしまった可愛らしいボーイッシュ少女は幸せそのもののゆるゆるな笑顔を浮かべて男の玩具になりはてていた。
 だがそのクスリが切れたのちに少女を襲う自己嫌悪とそれを簡単に覆してしまうほど巨大な快楽の記憶は男勝りの「ボクっ娘」を従順にするのだ。
 「またお人形になってみる?」そう仄めかされただけで洞木ノゾミは「あ、あの、ボクにまた、おちんちん奉仕をさせてくださいっ!どうかお願いですぅぅっ」と涙を浮かべておねだりし、やがて「次女よりも『おくちまんこ』のできは良いですよ」とカタログビデオで紹介されるまでになってしまっていた。

 けれども、「やめてもらうため」に可憐な唇を剛直に捧げていたのはほんのわずかなあいだだけ。
 二メートル四方の檻の中で四肢を固定され、いままでは洞木家のペットで次女の下僕だと思っていた獣と「けっこん」した洞木ノゾミはとてもとても素直な愛玩物へと生まれ変わったのだから。
 悪夢そのものの性行為に、それが与えてくれた背徳の歓びに反抗心を根こそぎにされた女子小学生は彼らに逆らえるはずなどない。
 命令ののちに首輪につながるリードを軽く引かれると、愛らしい女子小学生は被虐の悦びをはっきりと瞳に浮かべたまま淫らな奉仕にいそしみ、男たちの欲望を満たすためにその幼い躯を捧げるようになる。

 いやいや、それどころではない。
 ロリータ娼婦として開花した女子小学生は、「ごほーし」のあとに与えられる「ごほうび」を心待ちにし、そのためにはどんなことでもできるようになっていたのだから。
 すなわち犬這いの恥知らずな姿勢でギャラリーやカメラに鑑賞されつつ一時間以上に及ぶ「毛深い恋人と過ごす素晴らしいひととき」という「ごほうび」のためなら「性への興味を隠すことができないビンカン女子小学生」として振る舞うことも、あるいは「無垢で男の怖さを知らないゆえに不遜で生意気な態度を」とって牡の嗜虐心をそそることも、さらには「悪戯されても逆らえないまま身を固くしていたはずが、次第に体温が上がり、次第に湿り気を帯びてきて、やがて甘い吐息を漏らして『それ』を受け入れてしまう1/1ドール」にもなれる小さな女優へと変貌したのだ。
 「お、おおおおっ、ああ、ああ、まっくす、まっくす、まっくすがくれるコレ、これ、すごくいいよぉっ!ボク、ボクは……もう逆らえによぉッ!ボク、ボクはマックスのものにされちゃったぁ……」
 よく動く肉厚の舌で好き放題に全身を舐め回されて屈辱や恐怖ではなく人外の快楽に酔いしれる女子小学生は、自身が恋すら未経験だったこともとっくに忘れているようだった。
 まだ女性的なカーブにまで至っていないほっそりした腰に大型犬が征服者として前脚を乗せ、それが当然であるように勃起しきったペニスをちいさな少女孔にこじ入れても彼女は拒まなかった。
 さらに獣が欲望のままに腰を振りはじめると、少女はうっとりと吐息を漏らして幸福そうに微笑み、感謝の言葉をつぶやくのだった。
 その後に続く獣の姿勢の交わりのあいだ洞木ノゾミは周囲の男たちの卑猥で卑劣な質問に答え続ける。

 ……うん。マックスのおちんちん、どんどんどんどんおっきくなって……ボクのオナカが苦しくなるくらい……ですぅ。

 ……あ、ああ、熱い、熱いのぉ!マックスのせーえき。すごくあつくって、量が多くて、ああだめ、ぬけない!ぬけない!ああ、どんどん太くなってくる、ボクのおなかのなかがぜんぶまっくすのものになってゆくよぉぉぉッ。

 ……は、はい。マックスとおしりをぶつけるせっくす……ノゾミはだいしゅき……れすぅ。クリがまっくすのおしりのけでこすれて、くすぐったくてむずむずして、あ、ああ、きもちいいよぉ。こえががまんできないよぉ。

 ……あ、え?はい……いいますぅ。ひ、ヒカリお姉ちゃん!ごめん、ごめんね!ボク、お姉ちゃんからマックスとっちゃったぁ!
 マックスはヒカリお姉ちゃんのこと、大好きだったけど……い、い、いまは!いまはちがうもんね!いま、マックスがだいすきなのはボク、ボクなんだから!
 ボク、ボクはもう、まっくす、まっくす……さまのためなら、まっくすさまのよろこぶことなら、なんでもできるんだからぁ……だからぁ、だからぁもう、もうおねえちゃんにはかえさないからねぇっ!!

 檻の中に設置されているラブチェアー……それに手足を固定されると、いやでも無防備に下半身を突き出して「ドッギィ・ファック」に最適なポーズとされてしまう黒革の拘束具……に固定されるまでは「だめ、いや、マックスとはもういやなの、あれとシちゃうとボク、ボクはおかしくなっちゃうの!ゆるして、ゆるしてよぉ……」と必死で少女が抵抗していたのは「けっこん」からほんの数日のあいだだけ。
 そのころの洞木ノゾミは、もはや存在しなかった。
 いまやノゾミは檻の開く音を聞くとうっとりした表情で靴下と首輪以外の衣服を脱ぎ捨て、小さなお尻を軽く叩かれるとぺたんと四つん這いとなり、そのまま扉をくぐるようになったのだから。
 「ほら、マックス、お前のヨメを連れてきてやったぞ。好きなだけ楽しみな」という言葉とともに檻が閉じると同時に少女を押し倒す「夫」……ペットの大型犬……と再会の歓びに涙をこぼしつつ口づけを交わし、同時にこんなに素晴らしい「ごほうび」を与えてくれた彼らに感謝の言葉をつぶやいていたのだから。
 それでも檻から出されて我に返ると自己嫌悪と自己憐憫のあまり声をあげて泣いていた女子小学生はしかし、この強烈で残酷な快楽が繰り返されるうちに異世界の快楽から戻ってこれなくなったことがあなたにも分かる。
 「プロモーションビデオ」のラストの画面に流れた「この活発なボクっ娘は「ごほうび」を待ち望み、そのためならどんなことでもできるようになったのです」というテロップにあなたは納得し微笑を浮かべてしまったのだった。



◆ ◆ ◆



 この小学生には今日の「ご奉仕」のあとにもまた「ごほうび」が与えられるのだろうか。あなたがそう思ってしまうほど洞木ノゾミのバキュームフェラの素晴らしさは特筆ものだった。
 「あぁ……ねぇ……ノゾミぃ……あ、あたしにご主人さまのおちんちん……返してよぉ」
 あなたのペニスに一心不乱にお仕えするノゾミの隣で精飲を終えた長女がおねだりをする。
 その口調は小学生とまったく同レベルの舌足らずなもの。
 けれどもノゾミは上目遣いにあなたを熱っぽく見つめたのち、姉の懇願をまったく無視して、さらに情熱的に奉仕を続けるのだ。
 こくこくと首を振るたびにあなたのペニスが温かく窮屈に刺激され、さらにレオタードよりもずっと薄手のボディースーツ(もちろん「くるん」と可愛いカーブを描く尻尾付)に包まれた小さなお尻が淫らにあなたの脚に擦りつけられる感覚は背徳的で素晴らしいものだった。
 そんな妹に女子高生メイドが涙混じりにくってかかる。
 「ひどい、ひどいよ、ノゾミ……アンタ……アンタ知ってるでしょ?あたし、あたしはもう……」
 「コダマはセックス中毒のマゾメスちゃんにされちゃったから、我慢できないんだよね?」
 あなたに断言されて洞木家の長女はああと啼き、しかし否定しないままおずおずと三女にお伺いを立てるのだ。
 「お願いだよぉ。あたし、お姉ちゃんなんだよ。お姉ちゃんに譲ってくれるのが普通でしょ……」
 強気な言葉と裏腹に、ベッドの上で土下座せんばかりにノゾミの横顔を伺う長女にあなたは苦笑するしかない。
 「まぁ仕方ないよな、あんな『調教』されちゃったら淫乱になっちゃうよな。ビデオ、見せてもらったよ」
 その言葉にぶるぶるとメイド娼婦は躰を震わせる。軽いアクメに陥ったらしい。
 「み、見た……見られたんですか……」
 「見たよ。コダマが駄目な女の子にされるビデオ、しっかり見せてもらったよ」

 あなたは微笑を浮かべてそのビデオ……「洞木コダマのめざめ」というタイトル……の内容を説明する。
 その説明にコダマばかりか二人の妹たちが淫蕩に反応するのを楽しみつつ。


 あなたはビデオの冒頭のシーンを説明する。
 「相場」よりも二桁以上も大きな金額を提示され、言葉巧みに持ち上げられて「友達のカレシ」と寝るのと同じ感覚で「オーケー」を出してしまった「お口か手以外の『サービス』お断り」なプチ援交少女、洞木コダマが荒い画像で映っていた。
 進学校の制服をお洒落に着こなした、生意気な表情と口調の少女はその「貧相なお客」が「堕としの専門家」であることなど気づいていなかったと。

 あなたは「コダマの初ハメ援交シーン」の感想をつげた。
 「横になって脚を開いていれば良いだけ」な「友達のカレシ」とのセックスとは比べものにならない快楽にあっという間に翻弄されて、生まれて初めての絶頂を「お客」の指とペニスで何度も何度も迎えて恥知らずな甘え声とあえぎで声を枯れさせた女子高生は自身に「刷り込み」がなされたことも理解していなかったと。

 数日後の「洞木コダマ」の表情は見物だったよ。とあなたは笑った。
 ……オナニーでも、「友達のカレシ」とのセックスでも「あの感じ」を得られないことを思い知った少女は数日躊躇したのちに「誘い」のメールを出してしまったようだ。
 男が取り出したカメラに向かって「このあいだ貰ったお金、ちょっと多かったからあと一回だけ、『さーびす』してもいいよ」と「顔出し」のまま宣言してしまうのだ。
 「『サービス』ってなんのこと?」と尋ねられると拗ねたように横を向く少女はしかし、しっかり「このあとに与えられるもの期待した」表情になっていたとあなたは告げる。

 ホテルの据え付けビデオカメラの映像での洞木コダマの乱れっぷりは見物だったとあなたが言うとあなたのペニスを包み込むノゾミの柔らかで暖かな口の動きが一瞬止まる。
 事実上の「対価なし」で男の欲望のすべてを無条件で受け入れて、同世代の少女どころか普通の女性のほとんどが知ることのできない快楽を教え込まれてなんども「知らないッ!こんなの、こんな風になるなんて知らないッ!」と絶叫していた「ウリ」少女はお約束通りたちまちのうちに転落したのだと。

 そのあとはもう、絵に描いたような転落だったねとあなた。
 ……対価を求めない「さーびす」どころか、「ホテル代も自分持ち」ことになると分かっていても、呼び出しがかかるといそいそと出かけるようになったと。
 プチ援交の「あがり」を「お客」に渡してまで会って「もらっている」ことを不自然だと思っていない洞木コダマの様子は気の毒でかつ抱腹ものだったと。

 ……「お客」を見つめるまなざしが若さと無邪気さと打算に満ちたものものから、依存と媚態を帯びたものになっていることも気づかないまま、むちむちヒップを突き出したポーズで背後からペニスに貫かれて大声でむせび泣き、「このあいださ、コダマの可愛いことを話したらさ、ぜひ会いたいって、会ってコダマを抱きたいってヒトがいるんだけどさ」という提案を嬉々として受け入れるようになったそのシーンには「ついに来ました!」というテロップまで入っていたと。

 ……そうなるとあっという間なのだ。
 「紹介してもらったお客」からの報酬が、「いままでのプチ援交で得たブランド品を買値の数分の一で引き取ってもらったお金」が男の懐に流れ込むようになるのも。

 ……男の「提案」のままブルセラビデオのヒロインとなり、「すごいっすねぇ。コレ、この年でここまでできちゃうなんて。どんだけイキ狂わせちゃったわけ?」と男優に笑われても、「いやぁ別に。もともと淫乱だったみたいだからね」と「お客」に嘲笑われても騎乗位のエロチックな腰振りも、両手にそれぞれ握ったペニスへの交互の濃厚キッスもやめられないようになるのも。

 「本当のマゾブタちゃん」にされるまでの過程が省略されてたのは残念だったけど、その「シメ」の「妹たち二人の目の前で全面降伏する洞木コダマ」の「カタログ映像」には声を出して笑っちゃったよ。
 あなたがそう告げると三姉妹みんなが甘く悲痛な吐息を漏らした。
 そう、その動画では、完全に堕落させられ「もう普通の生活ができないので、我々で保護してあげることにした」洞木コダマの無様でエロチックな姿が収録されていた。



◆ ◆ ◆



「もう、もうやめでぇ、もうゆるひでぇっ!おかしくなる、おかしくなっちゃうよぉ。これいじょうきもちよくするのはやめれぇっ!!!」
 大人びた容貌と成熟直前の肢体、さらには大人を舐めきった生意気な口調が「チャームポイント」とされていた女子高生の精神は悪夢のようなセックス調教の結果、退行を起こしてしまっていた。
 「ぐじぐじしないれぇ!ほっちゃやだあ!おひりのあなかひまわすのやめれぇ!うんち、うんちでちゃうよぉ!あたまのなかがぴかぴかするのぉぉっ!」
 アクメのたびにぱくぱく卑猥に深呼吸するコダマのピンクの菊門。
 それはまだ「未開通」ではあったが細く曲がったイボ付シリコン棒でずっとほじくり返され、括約筋は淫らに緩んでしまっているどころか、奥の粘膜も異物による刺激に大喜びするようになったと字幕と小さなウインドウ内の映像が教えてくれる。
 「コダマちゃーん」男のひとりが笑いながら訊ねる。「妹二人が見物してるんだから、もうちょっとしっかりしなきゃぁ」
 「じんじんするっ!じんじんするの!いたずらしないで、いじわるしないでぇぇ」
 けれども洞木コダマはもはや男の言葉を理解するどころか、二人の妹たちの視線も感じることができなかった。
 ボリュームのあるバストを男たちにたぷたぷ悪戯され、やや陥没気味だった乳首も牡たちの意地悪な指使いで玩具にされているうちにぷっくり硬く尖らせてしまった女子高生は舌足らずにただ泣いていた。
 「男性フェロモンを注ぎ込まれ続け、さらに我々の絶え間ない『マッサージ』によって、彼女のバストはワンサイズ以上大きくなりました。これからの彼女の成長にどうかご期待ください」
 乳首を転がされていくうちに小学生の三女並みに幼い言葉遣いでひんひん泣いている彼女の映像にかかるテロップにあなたは思わず吹き出してしまう。

 下半身への仕打ちも卑劣だった。
 アナルの拡張だけでなく、少女の淫芽は常に顔を出すように「リング」を取り付けられてしまったので、彼女は太腿をこすり合わせるだけでびんびんに尖ったクリトリスでアクメを迎えることができるようになったらしい。
 「ちがうのぉ、ちがうのっ!おちんちんはもうほしくない!クリトリスがおかしくなるからっ!コダマ、バカになっちゃうから、だから、だからぁ、こんな格好して……る……あ、あ、ああ、おお、い、イイッ、ああ、すてきぃ、だめぇ、いい、いい、あは……こ、こだま、コダマはま、また……い、いきまふぅ……いっひゃいまふぅぅ……」
 脚を閉じていればクリトリスアクメへと上り詰めてしまい、それが嫌なばかりに膝をゆるめるとサオ師に「おっ、コダマちゃんがまた欲しいっていってますよぉっ!ほらぁ」と簡単に脚を拡げられ、物欲しそうにひくつく牝孔に剛直を迎え入れてしまった彼女は、執拗に凶器の先端で子宮をがんがん揺すられていくうちにGスポットの悦楽と脳がどろりと溶けるようなボルチオ絶頂を与えられて、「もうやだぁ!もうやだぁ!きもちいいのもうやだぁ!」と腰を振りながら泣きわめくほど理不尽に彼女の性感は高められてしまったのだ。

 そしてその「カタログビデオ」の中で、洞木コダマは妹たちの目の前で人としての尊厳をすべて剥ぎ取られる。

 子宮がたぷんたぷん言っているのが分かるくらい牡の精を注がれたのちも男たちは満足せず、妹たちの目の前で洞木コダマを犬這いポーズにねじ伏せるとすっかり感じやすくなった媚粘膜や肉襞、その襞のいちまいいちまいにカリ高ペニスや真珠入りペニスで濃いどろどろの精液を丁寧に執念深く擦り込んで洞木家の生意気女子高生を堕落しきった「おんな」の貌で……涎と鼻水を垂れ流しにして……「ああ、もう、もう、すてきぃ、これいいっ……」と淫声を奏でさせた。

 さらに両手両足を無力に投げ出して、アナル拡張プラグが覗く真っ白なヒップをちょこんと突き出した恥ずかしいポーズをとらされたあげく、男性フェロモンを注入され続けたためか少女らしい健康的なエロスを放つものから「男を誘う牝のもの」に変わっていたむちむちヒップをぐいっと掴まれて、銜え込んだ黒いエボナイト棒をひくんひくんと揺り動かす菊花をカメラに「ご披露」されても洞木家の長女は拒絶できないどころか甘え声を上げてしまうことを妹たちに知らしめる。

 けれども男たちはそれで満足しない。
 ベッドに腰掛けた男に抱え上げられて対面座位で揺すられている女子高生をさらに無残に貶めて、「女子高生型ラブドール・コダマ」としてしまうのだ。
 ゴム鞠のようなヒップを男にがっちり掴まれてぐりぐりされて卑猥な音とともにペニスを抜き差しされているコダマは、背後のカメラが自分を貫くペニスが卑猥な音とあぶくをたてて抜き差しされる様子をしっかり撮影していることなどもうまったく気にしていないし、男たちがビニールシートを絨毯に拡げつつあることもその理由も理解できていない。。
 そこに男が優しく呼びかける。
 「コダマ、お前のアクメ姿、妹たちにも見てもらおうな」
 プチ援助交際の常習犯少女の応えは甘く艶やかな「あん!」というあえぎ声だけ。
 妹たちの視線も声も、彼女はもう気にしていなかった。
 絶え間ない絶頂が与えてくれる偽りの幸福感で精神を飽和させた少女は、妹たちの言葉も視線の意味もそれどころかふたりの存在も理解できなくなっていた。
 もういちど男が優しい口調で呼びかける。
 「コダマ、おまえのケツアクメ姿、妹たちに見てもらおうな」」
 「けつ……あく……めぇ?」
 「そうだよぉ」男はにやりと笑う。「ケツアクメ」
 コダマと抱き合うその男がスポーツ少女の腰からさらに下へ手を伸ばし、真っ白な肉毬のあわいに突っ込まれたままのプラグを腰の動きに合わせてぐりぐりやりはじめる。
 コダマは全身をぶるぶる震わせて「らめ、らめ、らめ、あたまのなかがちかちかする、おひりがいいのぉ、おまんこもすてひなのぉ、クリトリスいじわるされると、あ、あ、おお、ふあ、が、は、あはぁ……」と涎と唾を唇から飛ばしつつ絶叫し、全身を激しく痙攣させた。
 ワンピース型水着の日焼け跡が残る女子高生の背中がぐぅっと反り返る。
 と同時にすぽん、と尻穴から引き抜かれる男のごつごつした指。
 「ひあぁぁぁぁ……ッ」悲痛で甘やかで、獣じみた洞木コダマの淫声が室内に響き渡る。
 それに続くのは聞くに堪えない排泄音。一斉にわき上がる男たちの品のない歓声。切り替わった画面には嫌悪と悲痛、恐怖と諦観が混じり合った洞木ヒカリとノゾミの表情。
 「あ、は、あ……やらぁ……とまらなぃ。撮っちゃやだぁ。こんなトコ、とっちゃやだぁ……」
 「なに言ってるんだ。オレのチンポを痛いくらいにきゅうきゅう絞ってるくらい気持ちよくなってるくせに」
 「臭いぞ!コダマぁ。お前肉ばっかり食ってるだろ?」どっと巻き起こる男たちの歓声、蛮声。
 妹たちや大勢の観客の目の前、それもバスルームではなくベッドルームでの「崩壊」に、浣腸をされたわけでなく、ただ数十分にもわたっての括約筋への刺激で幼児でもしでかさない「決壊」に至った洞木家の長女はしかし、精神の輝きを失ったどろりとした瞳でカメラを見つめ、価値観すべてを書き換えられた悪魔の絶頂からまだ戻ってこれないことが明らかな淫らきわまりない笑顔で自身が得た幸福をアピールしていたのだ。
 「ああ、ああ、かえってこれない。たかいの。そこなしなの、すてき、すてき、もうだめ、たすけて……ああ、もう、もう、らめぇ。ひかりぃ、のぞみ……ごめんね。もう、もうあたし、もう……これシてもらえるのならなんでもするからぁ……だから、だからぁ……」
 幸せな表情を貼り付けたまま洞木コダマはかくん、と男の肩にもたれかかり、全身を弛緩させる。
 「うわぁ。こんどは小便かよぉ」
 げらげら笑う男たちの声もコダマはまったく耳に入らないようだった。
 もちろん姉の狂乱ぶりにすっかり「できあがって」しまった妹たちが牡たちに後ろからずぶりと犯されてあげる甘く舌足らずな艶声も長女の耳には入っていないようだった。



◆ ◆ ◆



 「あ、ねぇ、ねぇっ、お願いだから、お願いだからあたしにおちんちんで悪戯して……」
 どんよりとろりと淫靡に瞳を輝かせて洞木コダマはあなたに「おねだり」する。
 「思わせぶりな言葉やメールでお客を期待させておいて、結局『手』だけ、上乗せしても『おくち』だけ」しか許さなかったクール系生意気プチ援交少女から「お股ゆるゆる女子校生」へと素敵な成長を遂げた女子高生は妹たちのさげすみの視線などまったく気にしていなかった。
 M字開脚で下半身をむき出しにしてふかふかのマットレスに身を沈め、あなたの左手でくちくちと淫花を悪戯される「萌えエロ女子高生メイド」は大人びたメイクとは対照的な幼い口調で「自分のコレがオトコのヒトをどんなに楽しませることが出来るか」主張し、同時にそれを証明するかのように根本まで埋め込んだあなたの中指をぬるぬるきゅんきゅん締め付けて、「ね、ただキツいだけのノゾミはこんなコトできないんです……ぅ。それに……この……絡みつくカンジ……『ヒカリよりもずっと気持ちいい』って言われるんですよぉ……」とがくんがくんとのけぞりつつ恥知らずに妹たちさえ貶めて「おねだり」するのだ。
 「ひどいお姉ちゃんだねぇ」
 あなたは次女の洞木ヒカリに笑いかける。
 しかしヒカリは答えない。
 そのかわりにあなたの顔をほっそりとした、しかし汗ばんだ両の掌でぎゅっと挟み込みさらに情熱的なあなたの唇をむさぼる。
 口腔をぬるぬると舐め回し、さらには舌裏も丁寧に舐めあげたのち、女子中学生はちゅるりとあなたの舌を吸い上げて、可愛らしい唇も用いたフェラチオじみた奉仕に、あなたの頭の中は真っ白になりそうだ。
 あなたの舌を包み込む次女の柔らかな口粘膜が痙攣する。
 同時にきゅうぅぅっと柔らかく暖かく食い締められるあなたの右中指。掌にひろがるぬるぬるとしたあたたかな感覚。
 「『手乗りヒカリ』って感じかな」あなたにぐったりと体重を預けて震える魔女に呼びかける。
 返事はあなたの掌に伝わる、ぬるぬるとした、尖った、しゃりしゃりした感覚が動き回るものとして。
 「お、お姉ちゃんったらひどぉ……い。お姉ちゃんのココとちがってぇ……ノゾミとあたしのココ……は『あのひとたち』にいちから躾けてもらったモノ……なんですから……ぁ」

 ……「妹二人は『開通』から『ペニスでイける』ようになるまで当方でしっかり躾けた極上『製品』でございます。長女は学校の男子生徒たちとのガキっぽいセックスのせいで少々大味となってしまいましたが、当方による再教育で身につけた『奉仕の心』で十分カバーできることを保証いたします」

 ベッド上に投げ出されたあなたの右掌に「女の子座り」して、姉と同じくリングでかちかちに勃起させられたクリトリスを擦りつけ、あなたがくいっと曲げた右中指を深々と「極上な」淫裂に埋め込みきゅうきゅう締め付けている洞木ヒカリは「カタログ」の呼び文句が真実であることを全身で告げていた。
 同時にその運命をすっかり受け入れていることも、その運命を与えてくれた「彼ら」にすっかり感謝していることも、あなたに浴びせかけられる情熱的な口づけが告げていた。

 「ヒカリは、『自分はお姉ちゃんとは違う』って言いたいんだ。『学校でオトコとっかえひっかえしている援交オンナとは違う』って言いたいんだ?」
 こくりとおさげの少女はうなずき、同時にあなたの掌にクリトリスを擦りつけて幸福感に酔った。
 その隣であがる長女の悲痛で甘やかなあえぎ、いたいほどに締め付けられるあなたの左中指。
 「本当にそうおもってるんだ。ヒカリは」
 再びこくりとうなずく女子中学生。無意識に動く腰を止められないまま、姉にどんよりとした非難のまなざしを浴びせる。
 「そうです……よ……。あたし……なんにも知らない女の子だったんです……からぁ」
 「無垢な心と身体を持った『素材』のレベルから仕込まれた自分とノゾミは、性奴隷として別格なのだ」と全身で主張する女子中学生にあなたは苦笑してしまう。
 そしてだからこそ、さっきの思いつきを試そうと思うのだ。
 「じゃあヒカリ、それを証明してもらおうかな」



◆ ◆ ◆



 「ごめんな……さ……い……ひか……り……はウソ……ついてまし……た……ぁ」
 幼い魔女は涎をこぼしながら告白する。
 ベッドの天蓋から延びたフックで「ばんざい」の姿勢を強制されて。
 ふわふわのベッドの上に不安定な「やすめ」の姿勢を強いられるバーで足首を固定されて。
 魔女のおへその前で手錠にかけられた長女の両手がうごめく。甘くとろけた悲鳴を上げるヒカリ。
 それは洞木ヒカリの背後に跪く長女が舌を伸ばして妹のアナルへの奉仕を再開したため。
 子猫がミルクを舐めるような濡れた音と、くぐもったうめきをあげつつ長女は妹へ奉仕する。
 それこそが「だいすきなおちんちん」をいただける方法だとあなたに仄めかされたため。
 「ひ、ひぃぁぁっ!」おさげの魔女がのけぞった。
 姉の柔らかでよく動く舌がにゅるりと後門をこじ開けたらしい。
 けれども彼女はそれから逃れることはできない。
 なぜならば、魔女の足下には「いっぴき」の使い魔が跪き、同じく熱心に姉のクリトリスを……淫らなリングにかちかちに勃起させられたそれを……音を立ててちゅうちゅう吸っていたからだった。
 がっちり拘束された上、前後の媚器官を姉に妹にクンニされた魔女はぐらぐらと頭を揺すりながらあなたへの謝罪の言葉をうわごとのように呟いている。
 ローションと脂汗でぬるぬるになった全身を揺らめかせつつ。

 「魔女」を告解へ導くために、あなたは姉妹の手を借りて次女をベッド上に立ったまま拘束した。
 ヒカリが示した抵抗はほんの形だけのものだった。
 そう、カタログで「三姉妹で一番の理屈屋さん。けれども”理由”さえ与えてあげれば……あなたのお望み通りの変態少女へ変身いたします!」と紹介されていたとおりだった。
 注文通りにベッドの下に置かれていたスーツケースをあなたが引っ張り出し、その中身を見せられると、学校では優等生で通っている女子中学生はほっそりした身体をふわふわ揺らし始め「あ、あ……あたし……縛られちゃうんだ……あ……いやなのに……逆らえなくなっちゃうんだ……」とうっとりつぶやき始めたのだから。
 革製の手枷足枷を長女と三女に装着してもらった洞木ヒカリは「だめ、だめだったら……嫌なんだから……ほんとうは……これぇ」とうっとりつぶやき頬を上気させていた。
 ベッド上に立たされて、ほっそりした中学生ボディの前も後ろもすべて隠すことができなくなった学級委員長はあなたの卑猥で乱暴な指使いにひくひくと全身を痙攣させる。
 可愛らしいおっぱいをなで回し、不意に揉みしだいて悲鳴を上げさせ、大きめの乳輪をくりくり弄って羞恥心をあおるあなたを、ノゾミとコダマはベッドの上にぺたんと座り込んで羨望のまなざしで見上げている。
 さらにほっそりとした脇腹から無毛の腋下をさわさわ悪戯すると愛らしい魔女は絶望に満ちた美声で泣き、全身を痙攣させてあなたによって与えられた淫らな刺激に感謝の意を表するのだ。
 そして、あなたが彼女への「尋問」のためにとりだした「それ」に三姉妹はあえぎ声を漏らす。
 それは広口のガラス瓶を満たしている乳白色の液体と刷毛。
 それは細いけれどしなやかな鞭。
 「せっかくだから『魔女審判』をさせてもらおうか」あなたは笑う。朗らかに、どこかいびつに。

 あなたはもうやめてしまっている。

 淫らな玩具へと作り替えられ、躾けられた姉妹に同情をいだくことを。
 卑劣で淫らな獣となってしまうことへのためらいをいだくことを。
 この所行を確実に記録しているであろう「彼ら」の思惑に懸念をいだくことを。

 あなたは決めてしまっている。

 この瞬間を楽しむことを。
 この愛らしい三姉妹を貪り尽くすことを。

 ……サバトの夜に集う魔女は、全身に油を塗り拡げて儀式に臨んだという。
 その偏見と誤解に彩られた故事に習い、あなたは「魔女のたしなみ」として丹念に洞木ヒカリの全身に乳白色のクリームを塗りつける。
 ほっそりとしたうなじ、可愛らしいおへそ、爪先立ちの足の甲に足裏、そしてぬるぬるとぬかるみぬめ光る秘所に、バストサイズよりわずかに大きいぷりぷりヒップの谷間に、その奥のすぼまりに。
 すべらかで瑞々しい肌をぬるりとした液体にまみれた柔らかな刷毛……それは彼女が同じクラスの男子にあげる予定のお菓子を作るために買ったものだった……が這うたびに、可愛らしい魔女は甘い絶叫とともに卑猥な……まだまろみの足りない細い腰をくりくりと振る……舞いを披露し、そして泣きながらアクメを迎えた。
 「ゆるしてぇ、ゆるしてくださいっ!お願いだからいじわるしないでぇ」
 刷毛から逃れようとがくんがくんと身体を動かし、けれどもその快楽から逃れられない魔女は涙と鼻水と涎にまみれて哀願する。
 スレンダーな全身をぬめぬめと光らせ、恥知らずに魔女は口走る。
 あなたに犯してほしいと、中途半端な刺激ではなく、あなたのペニスでじぶんの「おんな」をえぐり、擦り、子宮口を突きまくってほしいと。
 およそ中学生とは思えない、それも学級委員長とは思えない「おねだり」にあなたの口元は緩みっぱなしだ。
 「ね?キミもお姉さんと同じだよ」
 魔女ははっと我に返る。とろりとよどんでいた瞳に意志が戻ると同時にそれは頼りなく視線を泳がせてしまう。
 「ち、ちがい……ますぅ。わ、わたしはなんにも……知らなかった……のに……」
 「無理矢理覚え『させられ』ちゃったんだ」
 「そ、そうです。そうなんですぅ」女子中学生はすがるような、こびるような表情で、上目遣いにあなたを見上げる。「いやなのに、アレは『不潔』なコトだと思ってたのに……「愛している人となら」いいと思ってたのに……そ、それなのに、大好きに……なるように……教え込まれ……調教……あ、あはぁ……ッ」
 自身の言葉で拘束少女は軽いアクメに陥る。
 四肢をがっちり枷で固定され、さらに恥知らずな「まんぐり返し」の姿勢に転がされて「はじめて」を奪われ、そのあと性奴隷に堕ちるまでのすべての教育課程を拘束状態で受けた魔女は、抵抗も許されず自由意志に関係なく心まで犯されたと主張することで現実と折り合いをつけているらしい。
 あなたはそれが可笑しくてたまらない。
 あなたは知っているからだ。
 洞木ヒカリ自身がそれが幻想にすぎないと理解していることを。
 だからあなたはベッドの上に置かれた鞭に手を伸ばす。
 息をのむ魔女。けれどもその瞳は期待の涙で濡れている。
 あなたの足下からはふたつの甘いあえぎ声。
 完全に従属した愛玩犬がそうするようにお腹を上に向け、四肢をぎゅっと折りたたんだ「ごめんなさい」のポーズで洞木コダマ、ノゾミは次女を見上げていた。
 それはあなたが命じたポーズ。
 それは自分自身で絶頂に達することができない姿勢。
 それは男性器に貫かれる悦びを知ってしまった淫唇を弄ることもできず、悪戯され、意地悪されると気が遠くなるほど素敵な気持ちになれる媚芯を刺激することもできない姿勢。
 メイド服のミニスカートの中身を……ひくひくとうごめくアナルを、ぽってり充血した花弁を……部屋の明かりに露わにしている長女の唇から漏れるのは妹をかばう言葉でも、力づける言葉でもなく「ほしいの、ほしいの、ずぶっと犯してほしいの……」という恥知らずなうわごと。
 その隣で純白薄地のボディスーツを身にまとった可愛らしいけだものは「お、おにいちゃぁ……ん……はやくはやくはやく……」と涎をこぼしながら呟いている。
 まだ細い太股を大きく開き、ボディスーツの布地越しでもはっきりと幼い「ワレメ」が分かるポーズを保ったままで。
 そのぷっくりとした「おまんじゅう」の中央にはっきりと大きな「染み」を付けて、ペットの犬の性欲解消道具になった犬耳少女はあなたに犯されるのを待っているのだ。
 あなたはにやりと笑ってから、右手の鞭を次女のきゅううっと持ち上がったヒップへ叩きつける。
 洞木ヒカリの甘い悲鳴が部屋中に響き、それと同時に彼女の姉と妹は絶頂を迎えた。

 「ごめんな……さ……い……ひか……り……はウソ……ついてまし……た……ぁ」
 そうして魔女は懺悔する。
 ぶたれて真っ赤になったお尻をくりくり振りながら、姉のアナル奉仕に感激しつつ。
 かちかちのクリトリスを妹に音を立ててしゃぶってもらえる幸せに涙しつつ。
 五回の鞭打ちでその若い魔女は完全に屈服した。
 あなたに少女は告白する。

 潔癖症はポーズであることを。
 性に興味をいだいたときから男に征服されることを、自身の意志など関係なく犯されることを夢見続けていたことを。
 姉と並んで、妹と頬を寄せ合って男に貫かれる悦びを味わいたいと願っていたことを。

 でもあなたは納得しない。
 この愛らしくも淫乱な魔女がまだ真実を告白していないと確信する。
 あなたは足下で「ください」のポーズで泣いているコダマとノゾミにほほえみかけ、命令する。
 二人に否やはなかった。
 鞭打たれるヒカリが悲鳴を上げるたびに全身を震わせ、変態的な絶頂を迎えていた少女たちはむしろいそいそとあなたに従うのだ。
 それが次女をさらに無残なアクメへと追い込むために自分たちの口を舌を使うことであっても。

 「ごめんな……さ……い……ひか……り……はウソ……ついてまし……た……ぁ」
 そうして魔女は懺悔する。
 ぶたれて真っ赤になったお尻をくりくり振りながら、姉のアナル奉仕に感激しつつ。
 かちかちのクリトリスを妹に音を立ててしゃぶってもらえる幸せに涙しつつ。

 ……口調は乱暴だけど本当は優しい「カレ」に「ただの生意気な牝」としてねじ伏せられ蹂躙されることを願ってオナニーするのが日課だったこと。
 ……「逆上した同級生に征服され、ついにはただの性欲人形扱いされる」ことを想像しつつ、その「カレ」に厳しい口調で対していたこと。

 ……長女に対する父親の目が、娘に対するものではなく性的対象を見つめるものに変わっていることに気づいたときに、それを「穢らわしい」と思えないどころか姉を嫉妬していたこと。
 ……父の興味を姉のコダマから自分へと向ける「ゲーム」を始め、それに「勝利」したこと。

 「そ、そうです……ぅ。お……お父さ……んを誘惑したのは『あのひとたち』に命令されたからだけじゃ……ないです……ぅ」
 「淫行三姉妹」としてデビューさせられた彼女たちの変化をうすうす気づき始めた父親を巧みに欲情させ、形ばかりの抵抗の末にバックからずぶりと父親に犯「させた」と次女はあなたに告白する。



◆ ◆ ◆



 「ヒ、ヒカリぃぃッ!お、お前、こんなに……キツいだけじゃなく、おおッ!ひ、ヒダがぁ……ぬるぬると……まだ、まだ中学生なのにッ!こ、こッ、こんなに……お、お前っ!知ってるな?男を……知ってるのか!ひ、ヒカリ!お前……ど、どこでッ……だ、だれと……だれに……こんなに仕込まれたぁ……ッ」
 居間に取り込まれて積まれたままになっている洗濯物の山に突っ伏したまま、洞木ヒカリは背後から犯されていた。

 もちろんそれは、彼女にとって計算された「結果」だという。
 「もう、毎日毎日大変なんだからぁ」と洗濯物を腕いっぱいに抱えた洞木家の次女は可愛らしく唇をとがらせると居間でくつろぐ父親のすぐ隣、お互いの身体が触れるか触れないかの位置にぺたんと座り込んで洗濯物を畳み始めた。
 その時の姿はデニムのミニスカートにノーブラのタンクトップな無防備で無警戒なもの。
 それは父親を少し驚かせ、同時にひそかに喜ばせるもの。
 だから洞木ヒカリは父親の視線を痛いほどに感じても驚きはしなかった。
 そのほっそりとした脚に、タンクトップを控えめに盛り上げる双丘とその先端の尖りに。
 座り込んだまま身体を伸ばしたときに強調されるちいさなヒップに。何気なく膝を緩めたデニムミニの奥にぬめ光る太腿と白下着のクロッチに。
 洞木家の主婦を任じる少女はそれらに注がれる視線を痛いほど感じていたのだ。
 それどころか十分にそれらを「見せつけた」ヒカリは、シーツ相手に犬這いのポーズをとったまま、ちらと父親へと振り向き頬を染めて「あ、お父さんったらチカンみたいな眼になってる」とくすくす笑ったのだという。
 常識人を装った父親が、娘をたしなめるようにそのお尻に軽くタッチしたそのとき、ヒカリは「勝利」を確信し、絶望的な未来図にときめいてしまったという。
 そう、父親の手つきは最初から少女の反応を試しているものだった。
 そう、デニムのミニスカートをそろりと撫で、太腿に指先を触れさせるその手つきは,洞木ヒカリが列車で遭遇した痴漢のそれと同じだった。
 そして拒絶はなかった。
 ゆるりゆるりと父親の掌は動き続ける。ごく平凡でとりとめのない親子の会話を交わしつつ。
 洞木家の次女も父親の言葉に穏やかに応える。なにも気づかないかのように、けれども頬をうなじを赤く染めて。
 父親は次第に大胆になってゆく。すらりとした太腿の付け根の熱気が指先に伝わるようになるとさらに遠慮はなくなった。
 父親が娘をいたぶる手は二本になった。それでも少女はなにもなかったように振るまい、従順にその悪戯を受け入れる。頬を染め、呼吸をかすかに荒げつつ。
 父親の指が少女のショーツのクロッチにまで達しても、洞木ヒカリは抵抗しなかった。
 父親の呼吸が荒くなる。会話はいつの間にかなくなっていた。
 白下着が横へずらされ、指が侵入する。ヒカリは全身を痙攣させ、がっくりと洗濯物の山に上半身を投げ出した。
 それでも彼女は抵抗しない。
 父親の指が粘っこい音を立てて動き回るようになっても、切なげな声をあげているだけ。
 ついに父の指によって下着がおろされていくときも、彼女は逆らわなかった。
 「いいな?」
 質問ではない言葉を囁かれたときも、洞木ヒカリは拒絶しなかった。
 いや、できなかった。

 「ヒ、ヒカリぃぃッ!お、お前、まだ、まだ中学生なのにッ!男を誘ってぇぇッ。どこで、どこで覚えたぁ……ッ」
 誘惑された父親が獣のような声を上げつつ、娘の薄いヒップに腰を打ち付けていた。
 自身が純潔でないことが父親をさらに欲情させていることに哀しい満足感を得つつ、「あ、ああっ!ほんとうは、わたしの「はじめて」、お父さんにあげてもいいかなって思ってたんだよ!だけど、だけどぉ……」とバックでずぶずぶ突かれつつ嘘まみれの告白を行い、その言葉に父親のペニスがさらに硬度を増したことに絶望的な勝利感を得たことをあなたに懺悔する。

 幼いけれどもはやなんども精液を注ぎ込まれた胎内に、こんどは父親にたっぷり射精させた少女娼婦は、そののち言葉巧みに父親の罪悪感をそぎ落とす。

 ……知ってるよ。お母さんがいなくなって、寂しかったんだね。
 ……うん、お父さんは昔からコダマお姉ちゃんをいちばん可愛がってたよね。わたし……お姉ちゃんに嫉妬しているのかも。だから、お父さんにあんなことされて……も……嬉しくて……。
 ……えっと……そう。わたしの「はじめて」のひとは……お父さんくらいの年のひと。雰囲気も……似てた。あ、あのね。なんだか話をしていると安心できて、だからそのままホテルに行っちゃって……そしたら急に雰囲気が変わって……あ、あのね。お、お父さんに叱られた時みたいに……わたし、逆らえなくなって……。
 ……そのあとも……うん……だって……言われたとおりにしなくっちゃって……なぜか……うん、そうするのが当たり前だって……それが普通だって……そ、それに……あたし、だんだん……おぼえちゃった……から。

 自身が無意識のファーザーコンプレックスの持ち主であり、年長者に性的に従属してしまっていること、さらに父親が密かな欲望を抱いている長女への嫉妬をほの見せる「シナリオ」は完璧だった。
 いや、それを父親に「真実」だと思わせた洞木ヒカリの演技が完璧だったのだろう。
 堕天使として、愛らしくも淫らな妖精として。
 調教済みの性玩具として。

 罪悪感が薄れてゆくとともに、ヒカリの父親は欲望を再び増してゆく。
 「お父さんのこと……怒ってないから……嫌いになんて……なれないから……あの……お風呂……入ってくるね」
 涙をぬぐって上目遣いに父親に微笑んだとき、ヒカリは知った。
 父の視線が彼女の尖りきった乳首に釘付けになっていることを。
 脂肪のたっぷり付いた下腹部から「それ」ががちがちに屹立していることを。

 再び押し倒された洞木ヒカリは正常位の姿勢で誓ったとあなたに告白する。
 「『パパ』の性欲処理の道具になると。『お母さん』の代理」になると。
 父の緩んだ腰にほっそりした太股を巻き付けて泣きながら。
 「お父さん」ではなく姉のように「パパぁ」とささやきながら。甘泣きしながら。
 そうして彼女の哀れな父親は堕落してしまう。
 娘のヒカリに己の欲望をすべて叩きつけ、その行為が与える背徳感と快楽の素晴らしさを堪能する。
 長女と次女に気づかれないように細心の注意を払いつつ、しかしそれゆえに秘密の官能の味は格別のものであることを彼は知ってしまう。

 それからほぼ一週間「蜜月」は続いた。
 「誰ともしれない大人」の味を覚えてしまった次女を「躾け直す」行為に父親は夢中になった。
 浴室で、脱衣所で、居間で、勉強部屋で、台所で、自家用車のなかで。
 ヒカリも父親に命ぜられるままに、その若鮎のような身体を差し出し、声を殺してすすり泣き、彼のペニスをぎゅうぎゅう締め付けながらアクメに達し、それに溺れてしまっていた。
 ……少なくとも父親にはそのようにしか見えなかった。
 コダマやノゾミにおのれの非道がとうに知られていると彼は理解もできなかった。
 だから気づくわけがない。
 放課後すぐに帰宅するよう命じたヒカリと「おうちソープ」を堪能した父親がダイニングでのんびりビールを飲んでいるすぐそばで行われている姉妹のじゃれ合いの意味など、気がつくはずがないのだ。
 「ごめんごめん。またバイト延長しちゃってさ」とほとんどマイクロミニ状態の制服のままキッチンに現れ、可愛らしく妹に謝ってみせたコダマ。
 その彼女が「あれぇ?ヒカリったら石けんのいい匂い……もうお風呂入ったの?」と指摘する声は父親にも聞こえていたけれど、そのあとヒカリのうなじのあたりで深呼吸をしつつ囁いた言葉は妹だけに向けたものだった。
 「ヒカリったら……二時間半も『プレイ』したあとに晩ごはんの支度なんて相当タフね。アタシなんか、『プレイ』の途中でなんども意識が飛んだのに」

 自宅の浴室で繰り広げられたヒカリと父親の痴態、それと同じ「メニュー」を学校帰りに制服のまま立ち寄ったホテルの一室で洞木コダマはこなしたのだと妹にささやく。
 浴室にセットされた複数のカメラとマイクで臨場感あふれる「ショー」を鑑賞しつつ、同じサービス、同じ台詞をコダマの顧客は彼女に強いたのだという。
 「ヒカリ」くすくす笑いながらそっとコダマは妹にささやく。「お尻、大丈夫?パパったら道具もなしで悪戯してたよね?……ヒカリのアナル」
 「こっちは知らないのだろう?」と目を血走らせた父がちゃんとした知識も持たないままヒカリの後門を征服しようとしたことを長女は揶揄する。
 お気に入りの高級シャンプーをそのままアナルにちゅるちゅる注入されたヒカリはもちろんそれ以上の行為を拒んだ。
 しかし暴君と化した父親はそのような懇願を聞き入れるはずもない。
 太い指をぬぷりと菊門へ突き立て、乱暴にぐにぐにとピストン運動を始めて「ご奉仕」の途中の次女のアナルをなんとか「使用可能」にしようとしたのだった。
 「パパったらなんにも知らないんだから……あんなに乱暴にしたらお尻のアナ壊れちゃうのにね。ふふっ……パパったら、なんにも知らないんだ。あんなことができるのはヒカリのお尻が『開発済』だからだったってこと。辛かった?ふふ、ヒカリは『むりやり』が好きだからあれでもぜんぜんオッケーかな?あたし?あたしのお客さまには……えっちなスティックを使ってもらってたから……あ、あのね……アタマのナカがまっしろになってたよ」
 妹同様シックスナインの体勢で「奉仕」していた姉はしかし、イボ付バイブレータースティックで尻穴をほぐされていた自分の方がずっとずっと素敵な時間を過ごしていたとひそひそ声で主張してヒカリの体温を上昇させる。

 さらにヒカリのほっそりしたウエストに後ろからぎゅっと抱きついた末妹の「ほんとだ。ヒカリお姉ちゃん、すっごくいい匂いがする」という言葉に父親のにやにや笑いはさらに大きくなった。
 その笑みは姉の背中にぎゅっと頬を押しつけていたノゾミがゆっくりと姿勢を下げ、ヒカリのデニムのミニスカートをこんもり持ち上げるヒップあたりをすんすん嗅ぎはじめるとよりいっそう大きく歪んだものになった。
 けれども犬の散歩から帰ったばかりの末妹の低い声……「お姉ちゃんったら……お尻のアナからもパパのザーメンの匂いさせちゃってるね。あとで一緒にお風呂にはいったときにきれいにしてあげる」……は彼には届かなかった。
 中年男性にしては多すぎる精液を直腸内にたっぷり注がれた次女はよろよろと身を起こすと、父親が意地悪な強さで、角度で下腹部に当ててくるシャワーの温水で刺激されながらしゃがみポーズでなんども「いきみ」、白濁液をすべて排泄したつもりだった。
 しかし父親の樹液は驚くより多く、そして奥まで達していたらしい。
 次女は三女の指摘に真っ赤になる。けれども父親はその変化の理由を想像できない。ただの仲の良い姉妹同士のスキンシップにしか見えないのだ。
 そればかりか「おいおい、ヒカリのおしりを嗅ぐなんてマックスみたいじゃないか」と笑い声を漏らし、さらに「えへへっ、ボク、マックスと超仲良しだから、犬とおんなじコトができちゃうようになったんだよっ!」と大開脚でしゃがみ込みくすくす笑う女子小学生のミニスカートからちらちら覗く女児用ショーツにくるまれたちいちゃなお尻にどきりとしていた。
 そればかりかまだ小学生のノゾミに妄想じみたしかし具体的な欲情……自身の膝の上にうつぶせに彼女を乗せ、ショーツのクロッチをぐいとずらして可愛いアナルを指で悪戯したいと、あの男の子のような末妹にもヒカリと同様の苦悶と陶酔の融合した泣き声をあげさせてみたいと……すら抱いてしまっていた。

 そうなのだ。
 彼はコダマやノゾミにおのれの非道が知られているとはつゆ知らなかったのだから。
 もちろん彼は自身がヒカリを貪るすべてが監視され、記録されているなど想像もできなかったのだから。

 さらに「ヒカリが純潔を奪われ、快楽を覚え込まされた」ホテルをヒカリから無理矢理聞き出し、そこで「お父さん似の誰か」が中学生の娘に施した調教をすべて行ったときも彼はその「誰か」に勝利したと信じ切っていたのだった。
 週末のラブホテルに閉じこもり、娘をペニスで貫き、ピストンし、注ぎ続けて連続アクメを与え続けた結果ついに「ああ、ああっ!パパぁ、パパぁ……ヒカリはもうっ……高校進学しないからぁ……だってヒカリはパパの『おんな』になるんだからぁ!あ、ああっ!違うヒカリはパパの『もの』になるからぁ!ね、ね?いいでしょ?だから、だからだから、もう中学校も行かなくていいよね?だってヒカリはパパにずっと愛されていたいんだからぁ」と悲痛なお願いを「させた」その瞬間まで、自分が誰かのシナリオ通りに誘導されていることに気がつかなかった。
 ラブホテルのテレビが突然ONになり、彼の血のつながった娘への悪行の数々が軽快な音楽とともに流れ出してはじめて彼は娘たちが全く別のなにかへと変わってしまった……変えられてしまった……ことを知ったのだった。
 高級なスーツがまったく似合わない裏社会の住人たちがホテルの個室のドアを開けて現れたその瞬間にまたしても大量にどくどくと「中出し」された次女が美しくもなにか欠落したような笑みを浮かべていることを知ったのだった。
 「……あはっ。あたし、お姉ちゃんより……ずっと……素敵だったでしょ?……お、お父さん……わたしに……夢中に……すっかり……溺れて……あ、ああ……また、またいっぱい出したんだ……ぁ」
 次女が誰かに対する勝利の感情を隠そうとしていなかったことに気づいたのは、「人権派弁護士の支援」を得た娘たちが彼の元を去り(もちろん父親がそれを阻止する術はなかった。それどころか「娘とは自分から二度と会いに行かない」という念書を取られていたのだから)、セレブの集う「タワー」の住人になってしばらくしてからだったという……。



◆ ◆ ◆



 「……そ、そうですぅ」洞木ヒカリはぐりぐりと腰振りダンスを続けたままあなたに告白する。「あ、あたしはお姉ちゃんに勝ちたかったから、お姉ちゃんより、お姉ちゃんよりも……ッ。だから、だから自分からお願いしたんですぅぅぅぅッ!!!」
 姉よりも自身が魅力的な存在であることを証明するために、父親を陥れる罠となったと自白する魔女に、その「誘惑」の内容にあなたは興奮しきっていた。
 もちろんあなたは洞木コダマが父親を誘惑するに至った経緯を知っている。
 人格を破壊せんばかりの快楽に曝され、屈辱と感謝と疲労の極地で朦朧としているときに姉に対するコンプレックスを巧みに刺激されたからなのだ。
 さらに姉と妹を守るという大義名分が洞木家の主婦を自認していた少女を追い詰める。

 「提案」を受け入れない場合、溌剌とした美人姉は「おくすりだいすき」にしてしまおうか、と彼らは告げた。
 場末の娼婦でさえ即座に拒絶するような相手にたいしても、「おくすり」ほしさに嬉々として股をひらくような悲惨な存在にされると優しく告げられたのだ。

 「提案」を受け入れない場合、活発で愛らしい妹は海外の「ブリーダー」のもとへと出荷され、彼らが飼育している大型の雄犬……特殊な顧客たちへのペットとして納入されることが決まっている……の「教材用の牝犬」にされると、その雄犬たちが「ヒトのオンナ」を犯し、虜とする「テクニック」を身につけるための「教材」にすると宣告されたのだ。

 姉妹の悲惨な未来をささやかれた洞木ヒカリは涙をこぼしながら同意した。
 夢見るようなうっとりした表情のまま「彼ら」に宣言した。
 「お父さんを誘惑します。お父さんを誘惑してわたしをれいぷさせます」
 と。

 しかし、あなたの前で洞木ヒカリは告白する。
 それは自己犠牲のためではなかったと。
 自分が姉の代わりになれることを証明したかったからだと、父親の性欲解消用の道具になりたかったのだと告白する。
 肉親という逃げられず、逆らえない絆を「枷」に拘束され、大人の性器に犯される幸福を味わいたかったのだと。

 「い、いいましたぁッ!ぜんぶ、ぜんぶ正直に言いましたぁ……ッ!だから、だから、だからぁ、いけないヒカリにお仕置きをください!」
 そうだねぇ。やっと正直になったんだからねぇ。とあなたは笑う。ぱっとヒカリの表情が明るくなる。
 「は、はいっ!ひ、ヒカリは正直なペットですから、だから、だからぁ」
 真実とはほど遠い「告白」は「あなた」をはじめとする顧客たちが求める「物語」にすぎないことを洞木ヒカリは完全に理解していた。
 と同時にそのエロティックで悲惨なストーリィに少女は支配され、被虐の快楽に酔いしれてもいた。
 いや、洞木ヒカリはその「淫靡な悲劇のヒロイン」を演じることを、いや、そのヒロインとして生きることを選択してしまっていた。
 だからあなたは彼女にさらなる快楽を与えてあげることにする。
 「だけどね」あなたの笑みはさらに大きくなった。「せっかく正直になってくれた魔女に『おしおき』するのは気が引けちゃうなぁ……それよりも」
 あなたはヒカリのクリトリスを音を立ててしゃぶり続けているノゾミのうなじにキスをしてから彼女に囁く。
 「お姉ちゃんを虐めるのが大好きな牝犬が、これ以上調子に乗らないように躾けるべきと思うんだけどね……どう思う?」
 あなたは犬耳とゴム飾りで可愛らしくデコレートされた女子小学生の頭を撫でてやる。
 姉の愛液の匂いにすっかり酔い、音を立ててしゃぶり舐め続けていたペット少女の表情が淫靡に輝く。
 とても小学生とは思えない艶めかしさと媚態にまみれた笑顔をあなたに向け、舌足らずに言うのだ。
 「お、思いますぅ!生意気なメスイヌには……躾をしないとだめですぅ……」
 そう、聡明で早熟な少女にはあなたの「ほのめかし」が分かってしまったのだ。
 ボディースーツに包まれた尻尾付の小さなお尻をむずむず動かして、あなたを誘うのだ。
 「どんな風に躾けたらいいのかな?」
 あなたの問いに犬耳セックスペットは目を潤ませて答える。
 「生意気な、生意気なコドモにはぁ……お、オトナのすごさをッ、お、おしえてあげないとぉ……」
 「たとえば?」あなたの言葉にノゾミはふんわりと微笑む。それは共犯者の笑みだった。
 「お、おとなのおちんちんで、ずぶずぶッって犯してあげるのがイイとぉ……思い……ますっ」
 「ひどいッ!ひどいよぉ!ノゾミが先だなんていやだぁ」事態をようやく把握した魔女が泣きながら抗議する。けれどもその抗議は長女の舌がヒカリのアナルの中へ侵入するとたちまち蒸発してしまった。
 「いいのかい?ノゾミにはだいすきな『こいびと』がいるのに」
 「え?え……」あなたに熱気を帯びた頬を撫でられての問いに彼女は首をかしげた。
 「ほら、マックスくんが」
 そう言いながらあなたはノゾミのボディスーツのファスナーをじりじりと降ろしてゆく。
 「あ……」ノゾミの表情が屈辱と快美感にゆがんだ。「い、いますぅ。いるけど、いるけどぉ……」
 真っ白な背中をくるりとあなたに撫でられて少女は痙攣する。
 甘い少女の香りと汗でぬめる華奢ボディにあなたは目眩がしそうだった。
 すべすべの背中に跡が残るほどのキスをして少女を軽く絶頂させたあなたはさらにファスナーをおろし、腰からちいちゃなお尻にかけていくつものの傷跡を発見し、すぐさまそれが「獣の前脚によるもの」と気づいてしまう。
 「悪いコだ」あなたはかすれた声で呟いている。「本当にあの犬と……やりまくって……ショーなんかじゃなく……この子は本当に毎日犬に犯されているのか……」
 興奮しきっているにもかかわらず、あなたの指は冷静にペット少女のボディスーツを剥いてゆく。くるりとすべすべの肩を剥き出しにして、そのまま布地を下げて半球状のロリータバストを露わにする。
 痛々しく尖ったふたつの先端をきゅっとつまむだけでノゾミは軽くアクメに達し、可愛らしい胸の膨らみをぎゅっと押しつぶすと「らんぼうしないでぇ」と甘泣きする。
 もちろんあなたが躊躇するわけはない。
 可愛らしいロリータバストを弄り回してその手触りに愛らしい悲鳴に、掌にぐりぐり当たる先端の感触を存分に味わう。
 さらにその敏感な部分への「意地悪」を匂わせることで洞木ノゾミを「犬のお嫁さん」姿へと、すなわち窮屈なボディスーツを剥ぎ取った犬耳と髪飾り、首輪とそしてアナルプラグを兼ねた「尻尾」だけの姿へとやすやすと変身させた。
 ノゾミの抵抗はほとんど形だけのものだった。
 「ほら、何やってるんだ。ペットに服なんていらないだろ」
 その言葉とともに未発達バストをぐりりと意地悪されると、少女はとたんに表情を蕩けさせていそいそとあなたに協力し、ボディスーツが足首から抜けやすいよう姿勢をとり、「これ、これって『犬のおしっこポーズ』だぁ……ボクが『お散歩』のときにいつもするポーズといっしょだね!」と媚びの要素をたっぷり含んだ笑顔を浮かべるほどだった。

 そうしてボディースーツを剥かれた犬少女は枕をぎゅううっと抱え込み、おしりを高く突き上げた「けだものポーズ」のままあなたに全身を悪戯されて、完全に牝として屈服する。
 「毎日犬ペニスをくわえ込んでいる」女の部分の外見がまだまだ「コドモ」であることをあなたに笑われてもひくひく腰をうごめかすだけで、甘いあえぎをあげていた。
 あなたの指で「まだコドモ」な部分をくちりとくつろがされ、そこが指二本どころか三本まで入ってしまうほど「こなれて」いることをあなたに発見されると、「だってだっれらっれぇ、まっくすのおちんちんおっきいんだからぁ。ボクのおまんこぐしぐしひろげちゃうんだからぁ」と泣き喚きつつ薄い腰をかくかくと痙攣させて潮まで噴いてしまったのだ。
 そして姉二人の目の前で洞木ノゾミに自身が恥知らずな淫乱ペットであることをなんどもなんども宣言させたあなたはようやく少女に肉棒調教を施してやることにする。
 ちいさなヒップを叩いて少女を四つ足で這わせ、次女の足下で正座させる。
 「は、はや……く……ボクにぃ……ノゾミに躾けをして……よ……ぉ」
 学校では溌剌とした言動で誰からも好かれる活発少女はもうそこにはいなかった。
 可愛らしい胸の膨らみを両手で隠しつつ、うっとり切なげに振り返るその瞳は、欲望で濡れていた。
 あなたは少女の細い手首を掴むと持ち上げ、次女のウエストを抱きかかえた姿勢でまだ妹のアナルにキスを続けていたコダマと手をつながせる。
 「手を離したら『おあずけ』だよ」
 そう仄めかしただけで長女は絶対の枷として機能する。
 そうしてあなたは洞木ノゾミをさらに追い詰める。
 全裸正座を強いられ、両手を姉に拘束された少女はなにも隠すことはできなかった。可愛らしい足裏にちょこんと乗った双臀からは「尻尾」をくわえ込まされてひくつく菊孔と、ぬるぬるの淫蕾が背後から丸見えだった。
 くすくす笑いながらあなたはそれを弄って、洞木ノゾミを淫欲の虜にしてしまうのだ。
 「尻尾」を悪戯してアナルアクメの悲鳴をあげさせ、小さく幼い造形のままで淫らな悦楽器官にされた秘花をつぷつぷぬぷぬぷ指で犯す。
 ぐらりぐらりと未成熟な上半身を揺すりながら少女犬のあげる愛らしいイき声は、二人の姉の意識もぐずぐずにするほどだった。
 くすくす笑いつつ、あなたはノゾミの背後に密着して胡座をかいた。
 ちいさなヒップをぎゅっと掴んで持ち上げ、「おひざ」に乗せてあげる。
 突き出したお尻をペニスで「ぐりぐり」してあげると、無意識のうちに女子小学生の腰が卑猥に動いた。あなたは親指でぐいと双丘をくつろがせ初潮前のサーモンピンクの肉襞にペニスの先端をあてがう。
 少女はあえぎを漏らし幼孔をひくつかせる。唇の端からとろとろとこぼれる涎を彼女は恥ずかしいとも思っていないようだった。
 「ノゾミぃ……やめてぇ……そんな顔、そんないやらしい顔しないでぇ……」見下ろす姉が漏らす悲痛な声。
 あなたは微笑んだまま怒張を花弁へとねじ込む。
 幼く未成熟な入り口がみしりとこじ開けられ、あなたに蹂躙される。
 「ふ、ふぁああああッ」少女犬の可愛い手が姉の手を握りしめ、茶色がかった瞳が見開かれる。
 あなたは細いウエストをぎゅっと掴み、そのままゆっくりとしかし強引に彼女を押し拡げ、さらに奥へと侵入する。
 ぬるぬるできゅうきゅうで火傷しそうに熱く同時に信じられないほど狭隘な感覚に、あなたは有頂天になった。
 「これ、これが小学生の……」
 ずんと腰が跳ね上がる。止められない。
 幼い少女を貫く悦楽がこれほどのものとはあなたは想像もつかなかった。
 「あ、あああああッ!すごぉいいぃ……あ、あ、あはぁ……ッ、は、あ、あん、は、あ、あン、お、ふ、ふぁぁ……」犬耳少女が感激のあまり泣いていた。さっきまで舐めしゃぶっていたヒカリの下腹部に愛らしい顔を擦りつけ、姉の愛蜜で顔中ぬるぬるにしたまま背後から犯される歓びを全身で表現していた。
 「お姉ちゃん!お姉ちゃん!ボク、ボクのなか、太くて熱いのでずぶってされてぇ……ボクのココ、融けちゃうよぉ!オトナのおちんちんが素敵すぎて、おとなのヒトとのセックス、よすぎてダメになっちゃう!ボク、ボク、まっくすのお嫁さんなのに!このままじゃ、このままじゃ……誰がご主人さまなのか分からなくなっちゃうっ!!」
 まだ未熟な子宮をごつんごつんとペニスでいじめ抜かれている洞木ノゾミは、子供らしい舌足らずな甘え声で、しかし淫らきわまりない台詞を叫び続けている。
 洞木ノゾミは完璧な製品だった。
 男の……客の欲望を理解し、それに逆らうことが出来ないように条件付けされ、さらには肉体もその欲望を満たすことが出来る「人形」として調整済みなのだ。
 あなたは理解する。
 ……なるほど。このくらいの少女に病みつきになる人間が出るはずだ。

 ……この甘い香り、信じられないほどのすべすべの肌。
 ……このように好きにねじ伏せ、お望みのポーズを強制できる華奢で非力な躯。
 ……この締め付け、内部の熱さ。
 ……そしてこの声。無垢であると同時に快楽を我慢できない甘え声。

 同時にあなたは納得する。
 ……こんなことが可能な「人形」は簡単に入手できないことを。
 ……無邪気に街ですれ違う少女で欲望を満たすことは簡単ではなく、大変なリスクを冒さねばならないことを。
 だから彼女たちは貴重で、だから彼らはあなたにこの人形姉妹を提供したのだと。

 そのあいだにもロリータ娼婦はあなたのものでもっともっと素敵な快楽を得ようと無意識に腰をくねらせている。
 また可愛い尻尾がくりくり動き、それがあなたのお腹に当たるたびにノゾミの締め付けがさらに強くなることに気づいたあなたは積極的に少女の尻尾をぐりぐりと悪戯し、華奢な身体ががくんがくんと揺れるさまを、あなたのペニスを押し包む圧力の変化を、徐々にひとの言葉からかけ離れてゆく彼女の感謝のことばを楽しむのだった。

 「姉を姉とも思わない犬少女への躾け」は山場を迎えていた。
 汗にぬめった小学生ボディが小刻みに痙攣し、ちいさな唇……生意気にも塗ってあったルージュは無残に剥げ落ち、淫靡な印象がさらに強調されている……からは「あ、あ、は、あ……」とあなたの脳を甘く蕩けさせるあえぎしか漏れなくなっていた。
 あなたは止まらない。止められない。

 ぬるぬると絡みつくと同時に火傷しそうに熱く、そのうえみっちりと締め付ける媚粘膜の圧力に逆らいながらゆるゆると腰を引くときの快楽に脳が灼けそうで。
 ペニスを押し戻さんばかりに抵抗する媚裂へ肉杭をめりめり押し進めていくときの「絡みつく」感触が夢のようで。
 途中から一気に押し込んで「こつん」と奥に当たったときの少女の甘やかな絶望と期待がブレンドされた悲鳴が素晴らしすぎて。
 ぐりぐりと腰をグラインドさせたときの切羽詰まった悲鳴と、そのくせあなたの根本をぎゅっと締め付けて離さない入り口の感覚が素敵すぎて。

 「お、おお、あ、は……お、おねえちゃ……ん。ひかりお……ねぇ……ちゃぁ……ん。ボク、ボク……もう……」
 「イ、イっちゃいなさいっ!はやく……ぅ。ノゾミ……ぃ、アンタなんか、はやくイっちゃう……のよ。ごしゅじんさまのソレではやく……ぅ。イきな……さい……」発情しきった姉は拘束されたまま三女を焚きつける。

 ……はやくイっちゃいなさいよ。我慢するコトなんてないのよ。
 ……ほら、ノゾミがとっても大好きなオトナのオチンチンのアクメだよ。我慢なんかしないでたっぷり味わえば?ほら、おねだりして。「クリを意地悪されながらイきたいんです」って。ほら、マックスにしてもらえないアクメをおねだりするのよ。
 ……さぁ、オトナのヒトのモノになる幸せをいっぱいいっぱい感じるの。ね、お姉ちゃんたちに見せて。ノゾミがオトナのヒトにイかされるところ。きっときっと、すごく可愛いんだよ……ね?コダマお姉ちゃん。
 ……そ、そうよ。大人の人のペニスで中出しされてイくノゾミのアクメ顔ってすごく可愛いよ。すごく幸せそうで、オンナのあたしが見てもぞくぞくしちゃうくらいだからぁ。

 次女と長女の「説得」は功を奏した。
 姉の言葉で気分を昂ぶらせた洞木家の三女は突き出したおしりをグラインドさせつつ、肩越しにあなたにお願いするのだ。
 「ぼ、ボクッ、イ、い、い、イってもいいですか?も、もう、ボク、我慢できないからぁ。お兄ちゃんにクリを意地悪されて、オチンチンに奥まで責められて、いっぱいナカにどくどく出してもらいたいのっ!」
 あなたはグラインドのピッチを上げて少女をさらに追い詰め、あえて意地悪に念を押す。
 ……いいのかい?ノゾミくんには大好きな「旦那さま」がいるのに。それにここでイかされちゃうと、お姉ちゃんたちにノゾミのだらしないアクメ顔、見られちゃうよ?
 「い、イイのぉ。イイから、イイからいかせてぇっ!ボク、ボクはイきたいのぉ!マックスのじゃなくてもイかせてほしいの!いまここでイきたいの!だからだからだから、おにいちゃんので!オトナのオチンチンでボクはイきたいんだからぁッ!」
 長女と指をしっかり絡め、細腰をグラインドさせて快楽を貪り続けている犬少女はあなたに懇願する。
 ほんとうの絶頂をくださいと。ザーメンアクメをくださいと。
 あなたはその叫びに応えてあげることにする。
 女子小学生のちいちゃなクリトリスを押しつぶすと同時に尻尾型のアナルプラグをずるりと引き抜いて人外の悦びを彼女に与えた。
 大きく反り返るスリムボディ。声にならない歓喜の悲鳴。
 かくかくと痙攣する肩。きゅうううっとすぼまるつまさき。
 そしてさらにさらに強烈にあなたを締め付ける淫襞。
 「ほら、イキなさい。ノゾミ!」あなたはにやりと笑いつつ、女子小学生の胎内に精を放つ。
 脂汗でぬめる少女犬の全身が痙攣する。
 「あ、お、おおおお……イ、イクッ、ボク、ボクいっちゃうぅぅぅぅッ!あ、ああああっ!来てる、きてるよぉぉぉ。ボクのお腹の奥にびゅるびゅるってぇ……ザーメンが、おにいちゃんのせーえきが当たってるよぉ……」
 甲高い悲鳴のあとのうわごとのようなつぶやき。がくりと弛緩するスレンダーな肢体。
 しかしそれとは別に洞木ノゾミの媚肉はきゅっきゅっとリズミカルにあなたの肉棒を締め付け続け、さらに射精するようにうながしていた。
 もちろんあなたに否やはない。
 まだ浅く狭い女子小学生の淫襞の奥までザーメンを注ぎ込み、まだ十分に硬いペニスでつるんとした襞の一枚一枚に精子を塗りつけてあげる。
 くたりと力を喪った小学生に、あなたはびゅるびゅると精を放ち続ける。
 絶頂を迎え、全面降伏した幼膣を精液で満たされたままで成人の肉茎で無情に突かれ、こじられ、擦られてしまっているノゾミはうつろな瞳で舌足らずに泣いていた。
 「あぁ、ああ、もうやらぁ。ボク、ボク、もう気持ちいいのやらぁ……っ!」
 ようやく欲望をすべて放ち尽くしたあなたは、少女を肉槍から解放してあげる。
 姉とつないだ手が緩み、ずるずるとあなたの膝の上からシーツへと崩れ落ちたノゾミは、拡張されてぽっかりとした「孔」をひくつかせ、黄色っぽい精液をどくっ、どくっと垂れ流す牝器官を隠すこともできず、うつぶせのまま四肢をだらしなく投げ出して幸福感に酔っていた。
 「こんなにお腹いっぱいになるくらいにザーメンどくどくされてたら、初潮なしでニンシンしちゃうかもね」とあなたは笑う。
 洞木ノゾミの暗く絶望的な未来絵図を想像した姉たちの悲痛で陶酔感あふれるあえぎが室内に響く。
 しかしたっぷり中出しされた犬奴隷少女は頬を染めたまま、征服された悦びに、普通の女子小学生では決して得ることの出来ない快楽に耽溺しきっている。
 次第に「コドモのそれ」のかたちへと戻っていくサーモンピンクの淫裂から精液をこぼしつつ。



◆ ◆ ◆



 「お、おねえちゃん、おねえちゃんったらずるい、ずるいよぉ。いつも、いつも、いつもなんだからぁ」
 次女がベッドの上で泣いている。
 無様に四肢を固定されたポーズで。
 さきほどの立ったままの拘束姿勢ではなく、天井からの鎖につながった足枷兼開脚バーにがっちり固定されたまるで捕らわれた獣のような姿勢で。
 二つ折りにされた身体の背中がかろうじてシーツに接するように鎖の長さが調整されているため、ヒカリは身体をひねることもできず、両手もいっぱいに伸ばされているので手枷足枷を鳴らす以外に抵抗のすべはない。
 またほっそりとした両脚も頑丈なバーによってV字の大開脚に拘束されているため、姉の舌で十分にほぐされた菊花も、妹に音を立ててしゃぶられて湯気が出そうなほど熱を帯びた媚裂も照明の下に曝され、さらに魔女は発情してしまったようだ。
 少女は恥知らずなまでに淫語をつぶやき、「ほしいの。おちんちんでおかしてほしいの。やくそくしたじゃないですかぁ」と涙ながらにせがむのだ。
 けれどもあなたはまだヒカリを弄ぶのだ。
 「ひどいよ、いつもじゃない。お姉ちゃんっていつもあたしがほしいものをとっちゃう……むぅぅぅッ」
 洞木家の三女があなたに貪られたときのままの、首輪と尻尾姿でくすくす笑う。
 「もう、ヒカリお姉ちゃんったらうるさいんだってばぁ。ほら、コレあげるから機嫌なおして」
 ノゾミのその表情が淫らに蕩ける。
 少女は姉の、ヒカリの泣き顔にまたがって、「うるさい」姉の言葉を封じていた。
 そう、ノゾミの笑い声が舌足らずなあえぎに変わったのは、ノゾミの幼い胎内へ放たれた精液の「あとしまつ」を姉が始めたから。
 もちろんそれを示唆したのはあなた。
 「ヒカリがザーメン欲しがってあんなに泣いてるよ。かわいそうだと思わない?」
 「ノゾミの中にたっぷり出したやつをあげたらよろこぶんじゃないかな?」
 ノゾミの耳元でそう囁くと小悪魔的な笑みを浮かべた小学生はヒカリの泣き顔へ四つん這いで近寄り涙を優しく舐め取ったのち、姉の顔にまたがり腰を落とす。
 悲鳴と抗議の声はしかし、小学生の淫粘膜との強引なキッスで封じられる。
 それどころかとろりと垂れてくるあなたの精液の匂いに、洞木ヒカリはたちまち陶酔してしまう。
 姉への抗議も、あなたへの懇願も忘れ、さきの妹がヒカリに対してそうしていたときよりもはるかに熱心で情熱的で同時に卑猥な舌遣いで、拘束魔女は末妹の胎内からこぼれるあなたの精液を味わうようになっていたのだ。

 「やっぱり姉妹だね。ヒカリもザーメン大好きみたいだ」
 あなたはベッドに横たわったままメイド女子高生に笑いかける。
 「だ、だってぇ。わたしたち、おちんちんの『すばらしさ』を覚えちゃったんです……よ。だったらおちんちんが大好きになって、精液が好きになるのは……とうぜんです」
 あなたにまたがってぐりぐりと腰を振りつつ洞木コダマはあえぐ。
 ミニスカ着衣のままでの騎上位セックスであなたに奉仕するよう命じられた淫乱メイドは、感涙にむせびながらあなたの硬いペニスに夢中になっている。
 妹のことなどすっかり忘れて。
 妹の非難の声もまったく耳に入らずに。

 洞木ノゾミの未熟な子宮にたっぷり精液を注ぎ込んだあなたは、「次」に姉妹のどちらを貪ろうか思案しつつふたりに近づく。
 「はやくはやくはやくください。もうがまんできないの。ずっとまったんだから、はやくはやくはやく……」とひくひく薄い腰を揺らしつつうつろな瞳でつぶやく「元」生真面目で世話焼きな家庭的な少女をずぶと貫くか。
 それとも妹の美臀に顔を埋め、アナル奉仕をやめられなくなってしまった発情女子高生の完熟性器の具合を楽しむか。
 あなたはにやにや笑いが止められない。
 そして近づくあなたに洞木コダマ、ノゾミの姉妹は脳髄がしびれるほどの甘く爛れた台詞で自身を犯してほしいと切望するのだ。
 ……ここはやはり次女を楽しもうか。浅瀬をかき回しただけでその熱さと蕩け具合が分かる女子中学生を一気に奥まで貫いて、挿入だけで悪魔的な絶頂に達してしまうことは確実な肉襞の痙攣具合を満悦しようか。
 そう思っていたあなたは長女の「おねだり」が止んでいることにふと気づく。
 視線をさげたあなたは満面の笑みを浮かべてしまう。
 そこにいるのは発情しきった牝犬メイド。
 あなたのペニスから垂れる「しずく」を舐め取らんと精一杯に身体をひねり舌を伸ばしている洞木コダマがいた。
 あなたは手を伸ばしてコダマの髪を乱暴に掴み、一歩少女へと近づく。
 「ふ、ふぅぅぅぅッ!」
 けれども少女はその「果汁」を、末妹の愛液と今日の主人の精液のブレンドを舐めることができない。
 なぜならばあなたに髪を掴まれているために、愛欲奴隷少女が切望して止まない男性性器の先端は彼女の「おくち」ではなく鼻先すぐのところにいたからだった。
 「いじわるぅ、いじわるぅ、お願い、お願い舐めさせてぇ。ごしゅじんさまとノゾミのおしるをなめさせて……」
 普通の少女なら顔を背けてしまうような性臭をくんくんすんすん深呼吸し、完全に発情してしまったコダマの顔に粘液を塗りつけてやる。
 さらに少女は欲情した。
 膝立ち姿勢からシーツに崩れ落ち、腰を前後に動かしながらうっとりと深呼吸を続けている。
 その表情からは洞木家の長女としての威厳もプライドも、「プチ援交少女」として大人を翻弄していたころの計算高さも、学校の片隅で「誰かと恋仲の男子」を誘惑するときに見せた小悪魔的ななにかも一切消え失せていた。
 「は、は……あ……ほぉぉ……ッ」
 さらに胸一杯に淫臭を吸い込もうとして大きく唇を開いたそのときにあなたは腰をぐいと突き出す。
 ぬるぬるの口蓋粘膜に亀頭を擦りつけ、それから頬粘膜を内側から突いて柔らかさを楽しむ。
 一瞬たって歓喜の悲鳴とともにコダマの良く動く舌があなたのペニスに絡みつき、クラス男子が「キスしたら柔らかそうだ」と夢想する唇がちゅうぽっと血管の浮いた肉茎を包み込む。
 あなたは思わず呻いてしまう。その舌遣い、吸引力、ぬるつく唾液の熱さ、そのすべてがあなたが体験した「サービス」と次元が異なっていた。
 それどころか三女のロリータリップを犯したときの悦楽でもこれにはかなわない。
 「すごいね、コダマくん。さっきのフェラとは別物だよ。よっぽどお口が寂しかったんだね」
 女子高生メイドは返事をしない。ただ一心不乱に歓喜に満ちた表情であなたのペニスに奉仕し続け、自身の渇きを満たそうとしていた。
 だからあなたは考えを変えた。
 ヒカリのウエスト前でクロスしているコダマの手錠を外し、こう命ずるのだ。
 「コダマの心を込めたおしゃぶりに感動しちゃったよ。いいよ、コダマを先に犯してあげる」
 長女の瞳から感激の涙がこぼれ、次女の唇からは悲痛な叫びが漏れた。

 涙で顔をぐしゃぐしゃにする洞木ヒカリに見つめられつつ、あなたは彼女の姉の牝粘膜を存分に味わっていた。
 あなたはただふかふかのベッドに仰向けになり、高校生娼婦の蕩けるような、絡みつくような快楽をただ堪能していればよかった。
 ぎゅっと膝を曲げて子宮の奥を突かれる悦びにふるふる震え、腰を浮かせながら肉襞を擦られる感覚に酔い、Gスポットをこりこりしてもらう幸福感に震えるメイド少女の淫らな歌声を鑑賞し、彼女が卑猥な屈伸運動を繰り返すたびにあなたの肉茎に絡みつき、まとわりついて表情を変える淫唇を観察するのは実に愉快だった。
 「ああ、ああ、マジ……ちが……すごくぅ……すてきですっ!ごしゅじんさまのおちんちんにコダマはとけてしまいそうですっ!」
 「……ヒカリよりもコダマを選んでくれて……ちがうぅう……『選んでくださってぇ』……ありがとう……ご、ございますっ……」
 「ああ、硬いのを挿れてもらえて……アタマの芯に……くる……きちゃいま……す」
 感謝と感激のあまり慣れない敬語を使う女子高生にあなたは感激してしまう。
 これがたとえ演技としても、この年頃の生意気な少女をこうもみごとに躾け、奴隷の身にまで墜ちることを望ませ、さらには妹たちを捧げさせた【彼ら】の手腕には驚くしかない。
 「あ、ああ、逞しいおちんちんで犯してもらえる……コダマはしあわせ……ですぅ……」
 ぐらぐらと頭を揺すって微笑む少女を引き寄せ、あなたは乱暴に背中のホックを外してそのままお仕着せを剥いて、ワンサイズいやツーサイズ小さめの窮屈なメイド衣装はコダマの両腕を確実に拘束した。
 そうしてあなたは彼女のしっかり育った美乳の柔らかさと手触り、それからその先端の大きめの鴇色のニプルの尖り具合を楽しむ。
 乱暴に意地悪に、彼女のバストを責め立てて、あなたは次第に変わってゆくコダマの音色を、その腰遣いを楽しむ。
 特にその物欲しげに勃起した乳首をぐりぐり摘み、玩具にしたときの奴隷メイドの聞くものの獣性をさらに高める懇願の声をあなたは楽しむ。
 「お願い!お願いですぅ。おっぱい意地悪しないでぇっ!引っ張らないでぇッ!あ、く、ふぐぅぅぅぅッ!」
 ぎゅっと摘んで乳房の形が変わるほど引っ張って、苦鳴と悲鳴と懇願の音色と、乱暴にすればするほどきゅっきゅっとピッチを上げて収縮しはじめる少女娼婦の肉襞の感覚にあなたはもう我を忘れかかっている。

 けれどもあなたはこの良く躾けられた女子高生の中へただ精液をぶちまけて満足するよりも、さらに愉快なことを思いついてしまった。
 だからスポーツで鍛えられた少女の動きが快楽に追い詰められて次第に緩慢になり、射精を促すための本能的な腰遣いと脈動的な肉の締め付けを始めたころに、あなたは体位を入れ替えてバックからメイド奴隷を犯したまま次女と三女が戯れているところへじわりじわりと進んでゆく。
 「お、おおぉ……あ、あっ、あン……あ……バック……すきぃ、これすてきぃ」
 両手を拘束された洞木コダマは膝立ち姿勢でむっちりとしたヒップを突き出してだらしない貌であえぎ、あなたのひと突きごとによちよちと前進する。
 「コダマお姉ちゃんってばぁ、そんなにヨダレ垂らしちゃってぇ……恥ずかしくないのぉ?」
 次女の顔にまたがってクリニングスを強いているノゾミがふんわりと笑う。
 すらりと細い姉の脚にぎゅっとしがみついて。右の人差し指で姉のアナルをずぶずぶ虐め拡張しつつ。
 長女は答えない。答えられるはずがない。
 ひと突きごとに、一歩ごとにあなたのペニスで子宮をノックされているのだ。
 快楽の奴隷となった彼女はもう、まともな思考力すら持ち合わせていない。
 「もう、しょうがないなぁ。ヒカリお姉ちゃんはどう思う?コダマ姉のあの顔、バカみたいじゃない?」
 だが、ヒカリもノゾミの問いに答えられない。
 妹に与えられるアナル絶頂で緊張と弛緩を繰り返し、妹が与えてくれる牡の濃い精液を舐めしゃぶるのに忙しくて。
 あなたがノゾミに命じて姉への淫らな仕打ちを中断させても、哀れな女子中学生は身を起こすどころか妹や姉の背信を責めることもなく、「やくそくしたのにおかしてくれない」あなたへの催促もできない。
 ようやくあなたが彼女の手足の拘束を外してあげても、ベッドにくたりと手足を投げ出してザーメン混じりの涎をこぼして虚ろに天井を見つめているだけ。
 「待ちくたびれちゃったのかなぁ」
 あなたは笑い、背後から犯しているコダマのむちむちヒップをぴしゃりと叩く。
 ぬるりとペニスが抜け、甘いあえぎと抗議の声とともに女子高生メイドは妹に覆い被さった。
 さっきまであなたの肉杭の動きに合わせてくねっていた美臀をコダマは高々と突き出す。
 あなたはもう一度ぴしゃりとむっちりした肉を叩く。
 あん、と甘い声とともにニーソックスに包まれた美脚がヒカリのすらりとした脚に絡みつき、まだ細い妹の太腿がぐいと開かれ持ち上げられる。
 恥蜜でべったりと真っ白な下腹部に貼りついた飾り毛がいやらしい中学生の淫花。それにくちゅりと「キッス」するたびにその表情を変えるつるつるに仕上げられた女子高生の肉厚淫唇。
 姉妹の媚花が重なり合ってあなたに貫かれるのをひくひく待つ光景は実に素晴らしいものだった。
 「じゅんび……できまし……たぁ」女子高生娼婦が振り返って微笑む。「ごしゅじん……さまぁ……どうぞ、アタシとヒカリのいんらん……お……まん……こを同時におつかい……くださいま……せぇ」
 姉の媚態に恥知らずな台詞に妹はぶるっと身体を震わる。
 「ああ、ああ、やっと、やっとだぁ……」と待ち望んだ快楽への期待に満ちたあえぎをあげた次女は無意識のうちに薄い腰を突き上げて、「リング」によってかちんかちんに勃起させられた二つの肉真珠同士をぐりぐりと擦れあわせて自分自身と姉の理性を完全に蒸発させた。

 そしてあなたはまだ狭い中学生の肉のあわいをくつろがせると、さっきよりもさらに硬度を増した凶器の先端をずぶりと侵入させた。
 「あ、お、おぉぉぉ……ッ!」
 女子中学生の全身が弓なりになった。
 愛らしいそばかすがいまや淫らなアクセントとしてしか機能していないその表情が苦悶と驚きと衝撃に彩られ、そしてたちまち快楽に没入しきっただらしないものになった。
 「イってる、イってるのね?ヒカリ、あんたいま、すっごく恥ずかしい貌になってるよ。そんなにいいんだ。そんなにすごいんだ?ちょっと先っぽいれてもらっただけだよ?もうそれでそんなにだらしなくなっちゃうの?」
 「すごい……よぉ。すてき……だよ……ぉ。せっくす……すてきだよぉ……アタマの芯まで、ずん、ってなってぇ……あ、は、あン、あ、ああぁ……ッ」
 薔薇の蕾のような唇をいっぱいに開いて洞木ヒカリは賛美の言葉をようやく絞り出す。
 「いりぐち」をあなたの亀頭がくぐっただけで少女の肉はほとんど痙攣状態で、火傷しそうなほど熱い粘膜の締め付けとぬるぬる加減は極上品質だった。
 だからさらにあなたはその奥を蹂躙する。
 長時間にわたる「おあずけ」のおかげで感受性が最大にまで高められてしまった女子中学生の媚肉はあなたのペニスが襞をこじ拡げていくだけの刺激で絶頂にいたり、全裸の魔法少女は涙の粒を振りまきながら連続アクメの悦びを全身で表現するのだ。
 ずぶりずぶりと少しずつ腰を回しつつ、女子中学生の奥を征服する。
 その音色、締め付け、そしてそれに刺激された姉の欲求不満の媚芯が「ほしいのほしいの」とひくつく様子をあなたは楽しくて仕方がない。
 そしてあなたのすぐそばで自慰も許されずにぺたんとシーツにお尻をおとし、くいくいと幼い淫花を擦りつけている女子小学生の切なげな表情も実に素晴らしい。
 「ノゾミ、見ていないで奉仕しなさい」
 突然の台詞に、その口調にあなたは自分自身でひそかに驚く。
けれどもペット少女はむしろあなたの高圧的な言葉にぱっと表情を輝かせ、犬這いで近づくと心のこもった接吻をはじめるのだ。
 あなたの睾丸に、アナルに。もちろんちいさなぷにぷにする指での愛撫も忘れずに。
 ひんやりした指による快楽に、尻穴の中まで尖らせた舌が進入するぞくぞくした快美感にあなたの勃起はさらにすさまじいものになり、洞木ヒカリのまだ狭いおんなの部分をさらにごりごりと拡張した。
 「あ、あああ、すごい、すごいよぉ。よすぎてすてきなの。あたまおかしくなっちゃうの!」
 涎と鼻水で生真面目な表情を台無しにして少女は叫んでいる。
 「なっていいんのよ、ヒカリ、なっていいんだから!おちんちんで気持ちよくなっちゃうのはしかたないんだから。アタシたち、オンナなんだからぁ!オンナはそういうイキモノなんだからぁ!」
 姉が妹を全面肯定する。いや、それはただの自己欺瞞なのはまちがいない。
 けれどもあなたは「そうだよ。コダマはやっぱり賢いなぁ。ちゃんと分かってるんだね」と「ごほうび」として尻穴と性器をずぶずぶ指で悪戯してあげると、妹たちを快楽の代償として差し出してしまった女子高生はとても嬉しそうに泣きじゃくるのだ。
 あなたは一心に洞木ヒカリを貪っている。
 とにかくきつく、つるりとした感触の女子小学生の蜜壷、すっかり大人であなたをみっしり包み込んで射精をおねだりする女子高生の肉襞。
 ヒカリの淫花はそのどちらともちがうし、両方の素晴らしいところを兼ね備えてもいた。
 ぬるぬると柔らかで、しかしひどく狭く、融けるように熱いそれを、あなたは味わう。
 姉を指で犯しつつ、末娘の舌奉仕にさらに獣欲をたかめつつ。
 ゆるゆると腰を動かし、あなたのペニスを頬張っていっぱいに広がった花弁が押し込まれ、まくれあがる様子を目と感触で楽しむ。
 一気に引き抜いたときの粘膜の絡みつきと、切なげな声と表情と、姉にぎゅっとしがみつく細い腕の震えを堪能する。
 めりめりと奥へ奥へ進み、ついにこつんと奥に当たったときの驚きと絶望の混じり合った声と、子宮口がノックされたその瞬間に一気に強くなる締め付けは射精を我慢するのが非常に困難だった。
 「ヒカリ、気持ちいいか?」
 「いいれすぅッ!すてきですぅッ!」ピッチを早めて問うあなたになんの躊躇もなくヒカリは答えた。
 「よかったな。ヒカリ。お前は本当に幸せな女の子だなぁ。お前くらいの年頃で、セックスでこんなに幸せになれる女の子なんてほとんどいないよ」
 「だって、だってぇ、あたしっ、あたしたちっ!ちょ、調教、されちゃったからぁ!カラダもココロもせっくすだいすきになっちゃったからぁ!」
 あなたのペニスをぎゅうぎゅう締め付け、ぬるぬるの襞を絡みつかせてひくんひくんと脈動させて、洞木ヒカリは告白を続ける。

 ……「シて」もらえるのなら、どんなこともできるようなココロにされちゃいました。
 ……「男の人のアレ」のことを考えると、頭もアソコもどろどろにぬるぬるになる女の子にされちゃいました。
 ……男の人があたしの躯で気持ちよくなっっていただけると……すごく幸せになるんです。その音この人を最初にあたしがどう思っていたかなんてぜんぜん関係なくなっちゃうんです。
 ……男の人を見ると「いまもし、あたしがこの人の『所有物』になれって携帯がかかってきたら、どんな風にご挨拶して、ご奉仕すれば一番喜んでいただけるかな」って考えるようになっちゃいました。
 ……男の人の視線を感じると「この人がもし洞木ヒカリのご主人さまになったら、あたしをどんなふうに『使って』喜ぶんだろう?」って想像するようになっちゃいました。そうです、その男の人が学校の先生でも、近所の叔父さんでも、クラスメイトでも!「今からこの人にどんな命令されちゃうんだろ」って想像してしまうんです!

 あなたの動きに合わせ、時にはあえて逆らって、あなたへ快楽を供給し続ける女子中学生は甘く蕩けたあえぎをあげる。
 いまこの瞬間だけを見れば、彼女が性玩具に堕とされたことを嘆いているようにはまったく見えなかった。
 この快楽を得るチャンスを与えてくれた【彼ら】に感謝し、この悦楽を最大限に感じることができるよう精神を肉体を作り替えてくれた【彼ら】を称えているようにしか見えなかった。
 だからあなたはなんの躊躇もなく、少女を穢す。
 「『ヒカリの想い人』の名前を呼びながらイきなさい。きっといままでよりももっともっと気持ちよくなれるから」
 「言われたとおりにしなければ」という脅しも交換条件も必要なかった。
 少女自身もそれに荷担するのだから。
 ああ、と甘やかな絶望的なあえぎを発した唇が閉じた次の瞬間に「すずはらぁ。すずはらごめんね」と叫びだしたのだから。

 あなたは少女の胎内にたっぷりと樹液を放出する。
 「鈴原ぁ。ごめんね。あたしはもう、鈴原の知ってる『委員長』じゃないの。セックスだいすきな奴隷なの。おちんちんに奉仕する変態中学生なの。ごめんね。ごめんね。ヒカリは鈴原の考えているような真面目な女の子じゃないの!
 ザーメン中出ししてもらえるなら、どんなことでもできちゃういやらしいコなんだからぁ!」
 熱い精液におのれの中を満たされる悦びに震えつつ、奴隷三姉妹の次女は恋人未満で終わってしまった少年への謝罪を呟き、どっぷりと感謝と感激と自己憐憫に浸っていた。



◆ ◆ ◆



 「そうでしたか。ええ、はい。先に資料を送っておいて正解でしたね。ええ、部長にそこまで喜んでいただけたとは出張の甲斐がありました」
 就業開始時間早々にかかってきた携帯電話に如才なく応え、あなたは職場に繋いだ携帯を切る。特別支給品のそれの盗聴防止機能が終了し、画面の「保安レベル1」が点滅して消えた。

 【彼ら】は周到だった。
 あなたを取り込むために直接手渡された「プレゼント」以外に、あなたの同僚たちの期待に添い、納得させるだけのメリットのある提案を「お土産」として持たせたのだ。
 ……間違いなくこの会議で提案された「提携」は承認されるだろう。いや、歓迎されるだろう。
 あなたは理解していた。
 直接の「恩恵」を受けるはずのないものたちも、提携にメリットがあることは認めざるを得ない。
 ……そして、その担当者として自分が指名されるのも間違いない。
 もちろんあなたは分かっている。
 ……【彼ら】にこのような恩恵を与え続けさせるには、こちらもそれに応える必要があることを。
 ……【彼ら】の要求に応えることは、長期的にはあなたの同僚にも、いやそれ以外の誰かにも不利益を与える可能性があるかもしれないことを。なにしろあなたは公的な、政府筋の意思決定機構につながるもののひとりなのだから。
 しかし、それはあくまでも「おそれ」であり、「可能性」にしかすぎないとあなたの中の誰かがささやく。
 ……【彼ら】が接待を行っているのはあなただけではなく(そもそもこの会合にあなたが出張するときに「おや、お前にもお誘いがあったのか。よかったな。あんまり羽目をはずすなよ」とささやいたのはあなたの先輩(ただしどこか後ろ暗いうわさのある)のひとりだったのだから)、あなたの果たす役割はそもそもそんなに役に立たないかもしれないではないか。
 あまり深く考えるのは意味がない。あなたはそう結論する。
 【彼ら】は一種の秘密結社ではあるが、それに加わるものはあなたが秘密裏に調査した限りでは社会的に地位のあるものが数多く含まれており、それに対して強硬な態度を最初からとるのは感心しないことだ。
 本当に、本当に問題になりそうな「そのとき」に断ればいいし、それを無理強いしたくても、そのときはこの【接待】の実態が表沙汰になってしまうのは彼らも避けたいだろう。

 ……それにしても、昨夜の魔女たちとの宴は実にすばらしいものだった。
 あなたはつい思いだしてしまう。
 ……長女と抱き合ったままの次女にたっぷり膣内射精したペニスを犬耳三女の口と舌で清めさせ、硬度を回復させたあなたは、「次に誰のどの孔にいれるか」をその女子小学生に決めさせたのだ。
 あなたの背中から廻された小さなぷにぷにの両手で優しく掴まれた剛直が、「ノゾミぃ、お願い、あたし/アタシにソレを頂戴!」と甘く淫らな姉たちの合唱にわずかに迷い、それからひくつく肉孔のひとつにぬるりと侵入する。
 「お、おぉぉぉぉぉッ、お、お尻ぃ、お尻が灼けちゃうッ!」
 中出しへの感謝の叫びで枯れかけていた洞木ヒカリが爛れきった絶唱を開始した。
 拘束された次女にクンニを強いつつ、彼女の菊孔をくじくじくちゅくちゅ指でいたずらしていた三女は、そこにも「ご褒美」をあげるつもりになったらしい。
 あなたの固く太いもので串刺しにされた女子中学生は、ザーメンでいっぱいになった子宮を直腸越しに裏側からノックされる幸福に酔い、恥知らずなイキ顔を姉にさらし、あなたの命ずるままその姉と淫らなキスを始めたのだった。
 たっぷり放ったあとも狂宴はまだ続く。
 三女の「尻尾」を借用して次女の肛花へ栓をすると、あなたはまた三女に奉仕を命ずる。
 姉の腸液とザーメンでどろどろになった男性器を洞木ノゾミは何の躊躇もせずに舐めしゃぶり、喉奥に達するまでそれを勃起させてオーラルアクメに陥った。
 そしてあなたは完全に元の硬度を取り戻した肉茎で焦らしに焦らした女子高生をバックからずぶと貫き、「ああ、こんどはぁッ!今度こそぉ、コダマの中にご主人様のザーメンください!」と感謝の悲鳴を上げさせたのだった。

 ……いったい何回出したのだろう。
 ベッドで、バスルームで、リビングで。
 本気声でイきまくる可愛い姉妹にあなたは夢中になった。
 ペニス狂いに調教された三姉妹との一夜をあなたは心の底から堪能したのだ。

 だから、あなたは理解している。
 このような「サービス」を受けるためなら、誰であれ【彼ら】への便宜供与をためらわないことを。

 ロビーに向かうエレベーターのドアが開き、あなたはそれに乗り込む。
 そこには一組の男女がいた。
 きりりとしたビジネススーツ姿の美しい女性と、学生ズボンとカッターシャツの少年だった。
 あなたと二人軽い会釈を交わす。
 あなたは二人の名前を知っていた。
 そう、美女はミサト、少年はシンジだと。
 そしてあなたは知っている。
 ミサトが身にまとっているスーツも、胸元のフリルのまぶしいブラウスも昨日と全く同じもので、タイトスカートの裾には皺が残っていることを。
 昨日はその美脚を包んでいた光沢ストッキングがないために、タイトスカートから伸びるむっちりした白い太腿が朝から生々しい艶を彼女に与えていることを。
 二人は、特に少年はあなたのことが目に入らないようだった。
 「カヲル君があんなに自信家な理由が分かったよ。ミサトさん」
 背伸びしてささやく少年の表情にはしかし、長身女性に対するコンプレックスはみじんもなかった。
 あなたのはその「理由」が容易に想像できる。
 少年がスカート越しにミサトの美臀に軽く手のひらを当てていることからもそれは明らかだった。
 「……馬…鹿ぁ…シンジ……くん」早口で小声で、濃い目のメークのミサトがささやき返す。「お母様に気づかれちゃう。打ち合わせの前に私の部屋に戻らせて」
 おそらく一晩叫び続けていたのだろう。彼女はその秘めるべき会話が十分漏れ聞こえるボリュームであることすら分かっていなかった。
 「母さん、すごく喜んでたよ。ネット経由で動画もチェックしてたらしいし」不意にシンジ少年が「普通の」声量でミサトに呼びかけた。彼女は蒼白になる。
 「ど、動画?う、うそ、流れてたの?うそ、うそ……」
 「いつも流れてるでしょ?ミサトさん、オーディション映像。視聴者は限定だけど」
 「あ、あ、あれね。し、シンジくんの……演奏……ね」ビジネススーツ姿の美女が安堵しているのがあなたにはひどく滑稽だった。
 同時に「してやったり」な表情の少年の様子にもそっと苦笑を浮かべてしまう。
 「『いままでになかったくらいアグレッシブで、スピード感に溢れていた』って。多少間違えてもそれを引きずらなくなって驚いたって母さん言ってたよ」
 「そ、そうね。私もそう思った」
 「これもミサトさんが僕を勇気づけてくれたからだよ。感謝してる」
 「当然……よ。それがあたしの仕事だもの」年長美女が頬を紅潮させる様子を少年は不可思議な笑みを浮かべて見上げていた。
 「そうだね。『ミーティング』はすごく有効だよ。もっと前から始めていればよかった」
 「シンジ君!」ミサトの叱咤の美声はそれに混じる怒りと困惑のおかげで迫力をまったく欠いていた。
 「ね、今日もやるよね『ミーティング』」
 ちらりと少年はあなたを見る。ミサトもあなたの存在に我に返る。
 「え、ええ……いい……わ。今日も……ね」
 「そう、じゃあよろしくお願いします!ミサトさん!」
 少年の無邪気を装った脅迫に、それに屈してしまうモデル顔負けの美女に、あなたは密かに興奮してしまう。

 ……次回はこのタイプの「コンパニオン」を希望してみよう。
 ……女盛りで顔も体もモデルのような女性を。
 ……そうそう、黒髪もポイントだな。

 あなたはまだ知らない。
 その「スペック」のコンパニオンがリストに存在することに。
 その電子カタログの記述にはこう書かれていることを。


NAME:ミサト(MISATO)
T:163
B:94
W:61
H98
初体験:19
性感帯:乳首
属性:レイプ願望大

 モデル体型とその派手めの美貌への賛美者が絶えなかった元教師です。合気道の有段者で女子生徒を守るために暴力団事務所に単身交渉に赴いた武勇伝の持ち主でもあります。
 身を挺して救ったはずのその教え子に「お礼」として「おクスリ」と「女泣かせの極道チンポ」の良さを教えてもらったことがきっかけになり、新婚半年の夫を捨てて私どもの倶楽部専属女優としてデビューいたしました。

 その「演技力」には定評があり、「倶楽部」の存在を疎ましく思うおせっかいな方々への「説得役」あるいは「本性を暴露するためのリトマス試験紙」として幾度も協力いただき、めざましい成果を上げています。

 お客さまへのご奉仕する際にもさまざまなシチュエーションにお応えできる逸材です。
 たとえば、
 「枕営業に何の躊躇もないビジネスウーマン」
 「世間知らずで自分の女の魅力に全く気づいていないくせに色気を溢れさせる新妻」
 「Sっ気たっぷりの言動のくせに、反撃されるとあっさり心折れる被虐心たっぷりの女教師」
 「グループのリーダー格で、誰からも好かれる姉御肌のお局様。しかしその実態は持て余した性欲に悶々とする淫乱OL」
 などをやすやすと演じ、お客さまを飽きさせず深くご満足させるのです。

 彼女の特徴は「生真面目な仕草や言動のなかに無意識に男のレイプ願望を増幅するなにか」があることで、凛とした高飛車の美女をねじ伏せて貪りたい方、割り切ったつもりの女に本当の「男」を教えてみたい方、リードしたがるお姉さまタイプを淫らに融かしてしまいたい方などに特にお勧めです。

 またマニアックな使用法として、「誰かを誘惑させて、彼女がその誰かに屈服する様子を観察/報告」させるというものがあります。

 最近では童貞少年への「サプライズプレゼント」として捧げ、彼女にさりげなく誘惑された彼が「オス」となる様子を報告させるビデオを撮影いたしました。
 少年をどう籠絡するか、少年がどのようにミサト嬢に溺れていくか、「真珠入りペニス」欲しさに声を震わせ涙ながらに報告するミサト嬢の姿は感動的なものでした。
 「作戦達成」の報酬として、彼女を虜にし、当倶楽部への無限の忠誠を誓わせた極道チンポに犯されての泣き顔も、じつに「そそる」ものであることを保証いたします。
 四十二分の「サンプル映像」にはその少年との甘酸っぱくも淫らなセックスに、「報告時」の絶望と感激と、罪悪感の入り交じったアクメ声としなやかな長身で奔放に快楽をむさぼる映像が収録されています……。


【END】


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