Dating history

Original text:引き気味


『 03:少女の交際半年目。或いは二ヶ月の経過』


『綾波さんが……これを見るのって、どれぐらい先のことになるのかは分かんないんだけど』
 そう前置きをしてから。ビデオメッセージを残した霧島マナは、三脚に乗せているらしいカメラから一歩下がって、『ね、コレ』と指し示してみせた。
 頬を染めてはにかむ彼女は既にスカートを脱ぎ落としていて、ブラウス一枚羽織った他は下着しか身に着けている様子はない。
 言いながらすっと臍の下にあたる辺りをブラウスの裾越しに触って、これを見ていてと。つまりは、薄いコットン生地がぴっちりと彼女の下腹部に張り付いている、水色ストライプ模様の可愛らしいショーツを今から脱ぎ下ろしていくという、その予告かとも思えたのだが。
『ね? 綾波さん』
 腰の両側に指をかけて脱ぎ下ろした後は、ショーツ自体は無造作に床に落としたままに。
 次に、垂れ幕のようになっていたブラウスの裾をご丁寧に左右とも捧げ持つように摘んで持ち上げてみせた、その下こそが、マナのその期待を込めて投げ掛けてくる熱い眼差しの、本題であった。
 「Love」、そして「K・A」。
 無論、意味が分からない等と言ったりはしない。
 レイははっと口元を覆った。
 録画の中、もじもじとしながらもレイへのこの披露が実に楽しそうでいる――そんなマナの、ショーツで隠していた部分に黒マジックで直に肌に描き込まれていたイニシャル。これは他でもない相田ケンスケのことで間違いないのだ。
 まさに今、レイの両肩に後ろから置いた手でビデオの続きを聞いているよう強く促してきている、その彼のことで。
 霧島マナのそこは、ミドルティーンらしくあどけないぐらいの女性器でしかない。生え揃わない栗毛の恥毛が両側からちょろちょろと疎らに飾ろうとしている。そういったすぐ傍に書き込まれているというのは、あまりに意味深な。そして軽々しく落書きのように添えてしまっている「Love」の一言の、この場所に書き込んでしまっているからこその、抜き差しならなさ。
 中学の教室で冷やかし混じりのいたずら書きで黒板に書かれただの、机に落書きされてしまっただのとはわけが違う。
 それを録画の中の、第三新東京市を去る前のマナが弾むような声で口にしているのだ。
『ケンスケ君が約束してくれた通りなんだよね』
 レイがああも仲良くなれた友人なんて他には居ないし、この先もそうそう出てきやしないだろうというくらい、お互いの心を近くに感じていた相手だ。
 マナが嬉しそうに笑いかけてくれるだけで、レイも微笑みを浮かべることが出来た。
 だが――。今はその、レイが見る限りでは本心から嬉しそうにしている彼女のその気持ちは、分からないのだった。
『本気で言ってるのかなぁ、そんなことホントに出来ちゃったら驚きだよーって、言ったんだけど』
 だけど、このビデオを見てるってことは、そういうことなんだよね、と。
 渇きを湿すようにちろりと唇を舐めて、レイに顔を逸らさせない真正面からの眼差しで言ってくるのである。
『綾波さんも、うんって言っちゃったんだよね。OKしちゃったんだよね。私みたいに』
 『――お揃いだね』と、楽しげにぱちんと手のひらを合わせてみせた、録画された友人が祝福するように言っているテレビ画面の前で、レイ自身の青白い下腹部に書き込まれた「K・A」のイニシャルを、「Love」の油性マジック文字を、相田ケンスケの手がゆっくりと誇るように撫でさすっているのだった。
「……ンンッ」
 ソファーの上で胡座をかくようにしたケンスケの上にお尻を乗せてしまっているところを揺さぶられて、レイは呻いた。
 あぅ、と小さく。背面座位で繋がりあった部分に再燃していた確かな昂りの気配が、まだレイの媚肉にくるまれた中にあった彼のペニスに察知されたのだろう。確認するようにか、残り火をまた焚き付けにする為にか、そこが綾波レイのGスポットであるらしいとケンスケによって探り当てられていた場所だ。
 体質上の問題で低用量のピルを日常的に処方されていると聞くと、喜んで毎回のように膣内射精をしてくる少年によって、一度絶頂に押し上げられていた躰は、容易くまた官能に蕩けだそうとしていく。
「あっ、ぁ、あっ……おなかの、中っ。また、あなた……」
「俺だけじゃないと思うぞ。綾波もまたその気になってきてんじゃん」
「こんなの……霧島さんにもさせていたなんて……」
「伝言あったんだったら、全部見せとけって? ちょっとぐらいサプライズあった方が楽しいだろ?」
『勿論、こんなのお遊びみたいなものなんだけど、でも綾波さんも興奮しちゃったでしょ?』
「見ろよ、霧島も言ってるし。ばっちり言い当ててんじゃん。な? 俺の恋人になりますゴッコでなにげに大興奮しちゃってた、綾波サン?」
「……いじわるなこと、言うのね」
 第三新東京市を去る前のことだから、確実にレイと日々を送っているその最中のことだった筈である。霧島マナがケンスケと肉体関係を結んだのは。
 そのまま素知らぬ顔でレイとも過ごしていて。一方では、こうやっていかにも恋人に捧げますといった体で秘部に名前を書き込ませてしまうような、淫らな交際を深めていたわけだ。
 そこに加えて、
「わ、わたしに……あなたが、こんなこと……っ。あ、ああっ、唆すのを……」
「そうさ。霧島は楽しみにしてたんだよ。お前はさ? ままごとみたいなレズで満足してたかも知れないけど」
 けれども霧島マナはその実、レイの胸や下腹部にいたずらめかした軽い愛撫を仕掛けてきながら、同時に脳裏で思い浮かべていたことがあった筈だ、と。
「いつか、俺にこのおっぱいモミモミされちゃうんだなー、とか。シンジに一途です〜みたいな顔してるのが、宝の持ち腐れみたいなマンコのままなの俺にズコバコされて、浮気セックスに目覚めちゃうことになるんだ、みたいなことをさ」
 思うところが無いではない。が、それは限りなく真実に近い想像なのだろう。
 酷いわと少しは恨み言をぶつけたくもなる。
 しかし不甲斐ないのはまんまと相田ケンスケの手にかかり、今ではボーイフレンドに黙って彼とのデートと同じくらいかそれ以上に自分から抱かれに通っている、自分のことでもあるのだ。
「ほら、また言ってみなよ」
 背中からレイの耳朶に舌を這わせ、少年が促す。
 ねちねちと腰を使い、アクメ感覚が残ったままだった濡れそぼつウィークポイントに凄みを利かせるのと合わせて、耳たぶごとしゃぶってみたり、耳の穴にまで舌先を差し込もうとしたりとで。
「ンぁぁあ、っ。あ、ああっ。いやらし、い……」
「エッチなのはお互いさま。霧島もエッチ大好きだったし、綾波も一皮むけばエロエロ娘だしさぁ」
「し、知らないわ……。あ、あぁぁぁ」
 淫らな舌遣いの音を鼓膜近くに聞かされ続け、さわさわと乳房の丸みの下側や続くお腹のラインを撫でさすられ、否応なくレイの胸は高鳴った。
 じんじんと疼くようにニプルの尖りゆくところを自覚し、傍に添えられたケンスケの手を自分から誘導していってしまう。
 その気持ち良くなりたがりな胸をいじって貰うのにレイがふんふんと鼻で啼いて夢中になりだしたあたりで、そしてケンスケが意地悪をして、焦らしはじめるわけである。
「スキ、って言ってみなよ? シンジに聞かせてるみたいな言い方で、熱演でさ。俺と綾波はラブラブカップルって設定で、なりきってみるのも盛り上がるって分かったわけだろ? ほら」
「ぁあ、ぁ、ああっ……。い、いいわ……。ぁぁ、ぁ、あ――。言えば、いいんでしょう」
「恨めしそうにすんなよ」
 ちゅっとあやすように頬へキスをくれて、ケンスケはにやけ顔でレイの顔を振り返らせた。
 間近に見詰められたレイは、顔全体を見る間に真っ赤にさせてしまう。
「あ、相田くん……」
「はぁい」
「す……」
「す?」
 『……好き、よ』と。最後は蚊の鳴くような声に。
 それでも愛を囁いたそれでしかない言葉を口にして、その瞬間から見違えるようにレイの秘膣はきゅぅっとケンスケを締め付けていたのだ。
「いやらしいな、綾波は」
 姿勢を入れ替え、完全に組み敷いて。真上から体重を掛けて何度も何度も、世間で言う深窓の令嬢よりも尚華奢で壊れやすそうに見えるアルビノの美少女同級生を、鋼じみた硬さにしたペニスで挿し貫きながら。
「ァ、ああぁァァ……ッ! ああっ、ああっ、あいだ――くんッ。相田くんっ……ッ」
 相田ケンスケ君を愛してます。夢中なんです。そう宣言しているのも同じ文字を子宮の表側に書き込んでしまった美しい同級生の、恋人持ちの唇を貪ったのだった。
「――ぃ、イク、イクわ……! ぁ、あああ、わたしの……浮気マンコが……きっ、気持ち悦い……!!」
 もう身も世もなく、ひしっとケンスケの胸にしがみ付いて、かりかりと肩の肉に爪を立てて咽び泣く彼女には、交際半年のボーイフレンドが別にちゃんと居るというのに。
 けれど、今この瞬間、レイの美身を汗みずくにさせてくねらせ、普段の無愛想さが嘘のような痴態を演じさせているのはその少年ではない。喜悦の涙に濡れた赤いルビーの瞳に映っているたった一人、この浮気セックスの相手、相田ケンスケだ。
 なにしろ、カメラ趣味のこの少年が撮り溜めている犯罪的なヌード写真集には、レイプ同然に犯した時からの彼女のまばゆい裸身の記録が日々容量を増やしつつあるのであって。中には、既に着々と進行しつつあるアナル開発の様子までもが含まれているのだ。
 普段が普段である。授業を休み、保健室で横になりながら度々トイレに入っていたレイの様子を訝しんだものは誰もいなかったが、その放課後に密かに近くの公衆トイレに彼女を連れ込み、スキンを指サックとして装着した少年に後肛のほぐれ具合を確認されるレイの何とも言い難い羞恥の顔を知っているのは、この相田ケンスケだけだ。
 少年は今や、今日か明日にでもアナルバージンを自分に捧げるよう言い含めてみせるという、そういう確信をすら抱いていたのである。
「イケよ、綾波。俺のチンポでマンコの中どろっどろのザーメンまみれにしてやっからさ! 俺と一緒に、ほらイケっ、イケっ!」
「イク……っ。イクわ……! あああ、相田くんと、一緒に……!! ぁあああッ、ああああーっッッ!!」
 今度のレイの絶頂は、先の一戦のものよりも一層にあられもないイキ顔に美貌を歪めてのものだった。
 これを知れば、もう彼女のことを氷のポーカーフェイスだの、高嶺の花の鉄面皮姫だのと呼ぶ者はいないだろう。
 その理由のひとつが、少女の太腿の付け根にぐっと腰を密着させてケンスケが鈴口から熱汁をぶち撒ける寸前、その腰の後ろに回した抜け目のない手で、タイミングを合わせて美少女の後肛を穿った――その不意打ちのアナル責めにあったことも、もはや隠すことの出来ない今のレイの真実なのだった。





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