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Original text:引き気味


02.アスカ&レイ 〜淫夢レイプ、強制口舌奉仕〜


「ぁああぁっ、あっ、ああっ、ッぁ―― ぁアあぁゥ! ぅン、ふぅぅンッ! んふっ、ンッ、んぅぅゥ……ンンンぅ!」
 銀のショートカットを振り乱して、レイはいじらしく喘いでいた。
「おぅおぅ。顔に似合わんと、激しいもんやで。そう思うやろ?」
「あ、ああ……。意外だったな、ほんと。お姫様みたいに物静かなタイプだと思ってたんだが」
 半ば呆然と、どこかしみじみした口調がトウジに応じる。
 常の彼らしくもない、ムサシのものだった。
 陽気に騒ぐのが好きで、部隊内でも盛んなおしゃべりでコミュニケーションを図っているタイプのこの少年は、正反対に必要な事しか口にしないレイとの訓練には大分難儀をしていた。
 そんな寡黙な、ネルフのファースト・チルドレン。無駄口は一切叩かず、確実に訓練課題をクリアしていく歳若いプロフェッショナルぶりからすると、この甘えた悲鳴でケイタに抱かれている姿はどうだろう。
「うンっ、んっ、ンッ、ンンッ! っ、っフッ、んんンッ、っ――
「綾波さん、綾波さんっ、良いよね? 気持ち良いよねっ? 僕の、このおちんちん。でしょ? だよねっ」
「ぁあぅっ。あっ、あっ、ぁ、あ、っぁア!」
 リズミカルに詰められる喘ぎは、ケイタのピストンに膣奥を抉られるタイミングと完全にシンクロしていた。
 幽玄の白さを発情に染め変えた乳房が、ぷっくりと膨らんだ乳首を先端に大きく弾んで揺れる。
 トウジとケイタは、脱がせる時に中途半端に下着を残したりはしていない。床に放り捨てられたのか、迷彩柄のTシャツもパンツも頼りない灯りで確認出来る範囲、ベッドの上には影も形もなく。全くのオールヌードにされたアルビノの美少女は、それこそケイタが腰を押さえつけていなければ転げ落ちてしまいそうな位、悶えに悶えまくっている始末だ。
 再び元の位置に戻されたライトの中、はっきり見て取れるのはぼんやり照らし出された上半身だけであっても。その肩を暴れさせる激しさの程が、少年らの息を呑ませる。
「いや、こう見えて綾波のやつな、結構激しい性格しとるんやで? そら、惣流と張り合うくらいやからなぁ」
 トウジが苦笑を交えて、シンジの事だと口にしていた。
 一人蚊帳の外にして悪いとは思うのだけど、と。
 しかし続けてぼやくのは『惣流にせよ綾波にせよ、普段から良い目見過ぎなんやな、センセは』という、はっきりと滲み出た男の嫉妬だった。
「お前らんとこの、霧島もや。あれ、まだどーも怪しい感じやで」
 そうこぼした片方で。鬱屈をぶつけているのか、同僚たるサード・チルドレンにあからさまな恋心を見せているレイの乳房を、ぐにぐにとその手で揉み転がすのである。
 レイはまた素直に啼いた。
「ンぁぁ、ぁ、ァああ……!」
「センセは知らんもんなぁ。綾波の胸がこないやわっこいのも。実は堪らんくらいエロエロなおなごやっちゅうことも」
 言いつつ、また発情しきりの様子の乳首を指の間で挟んで、ぎゅうっと嬲ってやるのだ。
 そうやってきつ目の愛撫にこそ、レイが鮮やかに反応してみせると知ってのことだった。
「ッあっ!? あっ、アアッ、はぁぅ……っ、っく、ク―― !!」
「吃驚するやろ? これこそ、昼は淑女で夜はナントカっちゅうやつや」
 目立って声を上げてみせるの自体が貴重なレイの、折角の桃色悩殺ボイスなのだしと。耳近付けてじっくり聴いてみせさえする。
 そうして、まだどこか信じられないというムサシに、顔を起こしながら、
「それにな、おぼこい顔しとるなぁ思うとったらな?」
 と、せせら嗤いを浮かべる。
 ほれと言って、レイのぱくぱく苦しげにしている口元を指す。
「『碇くん、もっと……』やと。どうも、夢の中の方じゃセンセに甘えまくりで、まさしく夢見心地っちゅうやつならしいわ。いひひひひ、生憎やったのぉ。そうやのうて、そいつは浅利のチンポやわ」
「ぷっ、ククク……ッ」
 それに応じたのも誰のものだったのか。そっくりの陰湿な笑い方だった。
「ほれ、浅利。綾波には悪い冗談にもならんやろうが、折角こないべっぴんさんの裸、シモの処理に使わせてもろとるんや。お返しに精々気持ち良ぅなってもらわんとな。センセ役気張って、腰振ったり」
「う、うん。うんっ」
 言うまでもなかったろう。
 木訥そうな坊主頭の顔でいて浅利ケイタは、いわばこの組織の違う少年兵士同士の―― 同意を伴わない―― 肉欲のレクリエーションに、すっかりのめり込んでいるのだ。
 持ち上げたレイのヒップで『ぱんっ、ぱんっ』と小気味の良い音がするほど元気に腰を叩きつけて。深く彼女の秘肉に埋めた剛直を抜き差し抜き差し、リズムを刻んで繰り返し続ける。
 狭い膣洞の右をこすり、左を抉り、天井をこそぎ、己の敏感な亀頭が堪能するのと同じ以上に、やはり敏感なレイの膣粘膜そこかしこに肉悦というパルスを炸裂させ続けた。
 少年少女の下腹部同士が密着する瞬間には、より過敏な雌蕊の尖りもが圧し潰されて。いよいよ激しく、レイの嬌声を絞り上げる。
「ああっ、ハッ、はぁぁぁあぅ! あうっ、あ、ああう……!」
「ふっ、くっ、うあっ……あ、あ、気持ち、いい……っ! すっごく、締め付けてくるし……ヌルヌルだし……気持ち良いよっ。こ、この子、ほんとに寝てんの……?」
 譫言めいてケイタが褒め称えるのは、この美しい少女の膣肉の、喩えられない具合の良さ。
 『そうだね、名器というやつだろうかね』と、カヲルが取り澄ました顔で応じてやっているのが何やら場違いに滑稽だった。
「うぁぁ……ぁ、なんかもう……出ちゃいそう」
「あかんで? まずはゴム付けてからや。ワシらの番もあるんやし、生は最後までとっとき」
「わ、分かってる……けどさっ」
 加えて、輪を掛けてケイタの昂ぶりをいや増しているのが、彼の腰遣いに応じている以外の何者でもないレイの様子。
 眠ったまま自分から少年の腰に両肢を巻き付け、強く太股に挟み、あられのない積極性でぎゅっと結合を深く貪ってきている。
 あの綾波さんが、と。嬉しげな悲鳴を上げながら、ケイタの方がむしろ追い詰められてさえいるようだった。
「だから言うたやろ。綾波にとっては、お前さんは愛しい愛しい碇のセンセなわけや。そらやーらしく足も絡めてくるわ。のぅ、綾波ぃ〜?」
 そんな最中、トウジがふざけて、喘ぎ続けている唇をつついてやった時だ。レイは『んっ』と反射的の声を漏らし、その指先を咥えてしまった。
「おほ、これは……! なんっちゅう、いやらしいおなごや」
 ちゅぽんと抜き取った指先に、唾液の糸が引く。
 覚えた感触にこれはと考えたのか、片手だけで器用にチャックを開けたらしいジーッという音の後、トウジが自分の逸物を取り出し、同じ案配で唇に近付けてやれば、
「……んっ、んんむぅっ」
 やはりレイは、それが一日分の訓練の汗も洗っていない生臭いペニスだと思いもせずにか、ぱくりと口の中に咥え込んでしまった。
 更にはそのままもごもごと、頬の中で舌を動かしはじめた模様。
「んふっ……ンッ、ん、ンン……ン、ふ、んん……」
「おほ、おほほ……! これはまた。ごっつ、ええ感じやでっ」
―― 鈴原君、何時の間に彼女にそんな真似まで仕込んでたんだい? 僕に黙ってなんて、つれないんじゃないかな」
 カヲルが、共犯者である彼を片眉跳ね上げた顔で見やった。
「馬鹿言うない。これは綾波の自主性っちゅうやつや。ほんま何食わぬ顔してエロい真似しくさるで。こら、日頃本読んでばっかなのもどんな内容だか、いっぺん調べてみなあかんわな」
 紛れもない、そして思いがけないフェラチオ奉仕をレイから受けるトウジは、いかにもご機嫌といった体でにやけ崩れる。
「それじゃ、僕も真似してご相伴にあずからせてもらおうかねぇ」
 呟く風にして肩を竦めたカヲルも迷彩のズボンをもぞもぞとやって、アスカの顔にそれを―― 白蛇がもたげた鎌首に思わせる、やけに青白いペニスの先を近付けていった。
「おう、渚。なんせ惣流のことや、一応言うとくが噛まれんようにな」
「ご心配なく。仕込んでもいない芸を彼女に期待するほどチャレンジ精神には富んでなくってね。こちらで勝手に使わせて貰うだけだよ」
 さらりと言ったカヲルは、ペニスに添えていた手を離すとそのままアスカの両頬に指を掛けて、挟みあげて口をこじ開けるのと、その状態で固定してしまうのを同時にこなしてしまう。
「じゃ、惣流さん。よろしく」
 勝手な一言。
 縦に歪んだOの字に開け放たれた唇の間に、さも平然とばかり腰をしゃくって亀頭を突き入れ、次には『……むぶっ!? むぅうぅぅ―― っッッ!?』と声にならない呻きを洩らしたアスカの咥内に深々、歳に似合わない長大な竿を半ばまで押し込んでしまった。

―― ッ、なんって、ことを……!)
 あれはきっと、喉につかえた。
 カヲルの持ち物の魁偉ぶりに度肝を抜かれたマナは、それをあっさり喉まで押し込んでしまう残酷さにも青褪めた。
「む、んぅむ……!」
 さすがに苦しかろう。寝乱れた豪奢な金髪を左右に波打たせて、アスカが顔を逃そうとする。
 ぎゅっと力みが入った瞼の縁には、薄く涙が滲んでいた。
 が、それでも、戦略自衛隊印の麻酔薬は美しい犠牲者に覚醒を許さない。
 この上にカヲルも、女の子を惑わせるような優しげな顔をしながら、一切容赦を与えてやるつもりは無い様子だった。
 がっちりと生け贄の口元を捉えた指は微動だにしない。
「うぅぅふ、フッ、ふぅぅぅ―― っ。ッ、ふぐっ、ん゛っ、むぐぅっ……、ぐっ、んう゛っ」
 そうして勝ち気な同僚が見せる苦しげな表情を気にもとめず、ゆっさゆっさと腰を動かして彼女の口腔を愉しみはじめたのだ。
 しかも、飛びっきりの美少女へのイラマチオを強要するその顔ときたら、この期に及んでやはりまるで性欲にぎらついている感じには見えず、行為の悪どさとは裏腹のまま。
 芸能人でも通じる端正なマスクをちょっと良いかもなどと思っていたマナも、これには竦み上がるしかなかった。



◆ ◆ ◆

「うお、みんなずりぃ」
 次々に各々のペニスを美少女たちに突き挿れだした仲間を見て、ムサシも一旦、アスカに加えていたねちっこい愛撫マッサージを中断した。
 無論、ただ一時的にのことで、まともにやったなら彼などが相手して貰えるわけがない極上の美少女を、やすやす途中にして毒牙から解放したのとは違う。
 ポケットをまさぐってコンドームを取り出すと、いそいそと装着。
 その手付きは、逸っているのが良く分かるまごつき方だった。
「ンむッ、むっ、むぉぉ―― ぉふ、ふッ、ふむぅ……っ?」
 逸っているものだから、中途半端に膝までずらされていたアスカの下着を、レイがされているように完全に抜き取りもせず。白い両脚を抱え起こした形でインサートを強行しようとする。
 花も蕾の乙女なら、そんな無体は苦痛を産むばかりであっただろうに、アスカの躯はしなやかだった。
 あまりに柔らかく、そんな不慣れぶりを露わにしたムサシの強引ささえ受け止めてしまうものだった。
 両脚を跳ね上げ橋のように持ち上げられ、そのまま腰が浮くほど体を二つに折り畳まれ。そうして金髪の眠り姫はあくまでしなやかに、ムサシがねじ入れるべき牝の肉穴を露呈させられた。
 そこはまるで、『ここよ』と言わんばかり。丹念な下拵えで哀れにも発情しきっていたアスカの秘処は、サーモンピンクの花弁からねっとり蜜汁を垂らして牡を誘っていたのである。
 未だ眠りの内にある意識とは無関係に、アスカの発育の良い肉体自体が、ムサシに媚態を示していたのだ。
―― ッ、ぷはぁっ、はっ、はっ……ッけふっ、けふっッ、ふ、ふっ、こふっ。……っあ、ああぅ」
 カヲルもまた、捕まえていたアスカの顔を一度放してやった。
 それは、真芯へ押し当てられた亀頭の形にくちゅりと丸く開いた膣口が、すぐに華奢なアスカでは限界という位押し拡げられ、先端どころかぱんぱんに膨れあがった幹まで飲み込まされるのだと知っていて、まさにの瞬間の貌を鑑賞する為だった。
 表情が良く見えるように、カヲルの女性じみたしなやかな指が乱れた前髪を払ってやるのを待ってか、ただの偶然か、
「よし、よし……いくぜ……!」
「……はっ、はっ、は……っぁああう!? ア! アッ! ッぁあああ―― ッッッ!」
 ビクンとのたうち、折り畳みベッドで跳ねるアスカの背。
 ムサシは浅いところから一気に、剛直を陥入させていた。
 奥の子宮口まで貫き通すと、すぐにがむしゃらな突き解しを見舞いだす。
 ごつごつ、ごつごつと。子宮に直接、甘く痺れるダメージをくれる、杭打ちの乱打である。
「おら、おらっ、おらぁっ。惣流ぅぅ……」
「あひっ!? ヒッ、ひぃぃいっッッ!?」
 四十八手で言うだるま返しに近くなったのは偶然。しかし、この屈曲位に持ち込まれたアスカは、より以上に深く膣を抉られてしまう。
 事前の愛撫でたっぷり蕩かされていた秘部だ。ひとたまりもなく、官能の渦にグズクズと爛れ崩れていったらしかった。
「ひぁっ、あっ、あひっ、あぃひッ、ひぎっ、いっ、いぁああっ」
 これで目が覚めないというのだから、異様な話だ。
 イラマチオから解き放たれたばかりの可憐な唇は、息苦しく涎をまとわせながら甲高く声を裏返らせていった。
 ―― ずちゅっ、ずぽっ、ずちゅっッ、ずぽっ、にちゅ、ちゅぶぶっ……!
 ケイタとレイの繋がり合った場所が立てる睦みの音に負けないほど、小気味良く肉を叩く音と、かき混ぜられる蜜ひだが剛直に媚びる粘音、それぞれが二重に響いていく。
 そうやって最後になった彼がアスカを本格的に犯しだしたのが、契機となった。

「綾波さん、綾波さんっ。も、もうイクからね? いいよね、綾波さんも気持ち良いんだから……良いよねっ。もう僕、我慢出来ないし。また……びゅって出、出ちゃうけどっ。ゴムも付けたし、平気だよねっ」
「ふぅぅぅンンン……ン、ん―― っ」
 叩き合っていた軽口も静まりかえり、四人が四人とも息を荒げてスパートに入っていく。
(うそっ、ケイタまで……ちょ、ちょっと……本気なのっ!?)
 彼らが手回し良く準備していたゴムを装着しはじめた姿は、マナの目には恐るべき意思表示として映った。
 アスカとレイ、美少女達の胎内や口の中で絶頂を遂げようという腹積もりなのだ。
 それではまるで、本当に、ほんとうのほんとうに―― セックスではないか。
 一瞬で想像に浮かんでしまう。
(中で……って。ぅえ、ええええっ!? 冗談じゃ、ないじゃない……)
 いくら避妊用の皮膜一枚で隔てられてのことだとはいえ、自分のお腹の奥、深いところで男の射精を浴びせられる気分はどんなものだろう?
 撒き散らされてじわっと染みいってくる他人の生暖かさ、なんてものまで嫌にアリルに思い浮かべてしまって、これでも処女を捧げる日というものを大切に待ち望んでいるつもりのマナは、怖気を覚えた。
 気持ち悪すぎる。
「ンンムッ! んっ、ンッ、んぅぅゥンンッ」
 いつの間にか避妊具の用意を済ませていたカヲルも再びアスカの顎をこじ開け、口舌奉仕の強制を再開させており、奥ではほとんど同じシルエットを作るトウジがレイの唇を犯しているようだった。
 二つだけ、頼りなく生け贄たちの周囲に光をもたらしていた携帯も、そちらの少年が自分の分をレイの枕元に預けてしまったおかげで、今や確認出来るのは真っ赤に染まった白皙の様子ぐらいだ。
 それも、マナには見たくもないトウジの臀部で半ば隠れた格好。
 なるほど確かに、片手で照明役を務めながら避妊具の準備をするのは骨だろう。
 しかし、もう片方の携帯の灯りは依然変わらず、ムサシのためにアスカののたうつ下半身を照らしていることを考えると、渚カヲルの余裕ぶりは際立っている。
(絶対普通じゃないわ)
 まさか、ネルフでおかしな訓練を受けているのではあるまいか。
 異様に手慣れて見えることにそうも考えられると、マナはネルフという組織の暗部を疑った。
 戦自だって、諜報部はいくらでもえげつない手を使う。マナ自身、身に覚えがある。
 かつてスパイとして第3新東京市に潜入した時には、女としての武器を利用するよう言い含められてもいたのだから。
 いずれにせよ、一番警戒しておくべきなのは彼で間違い無い。
 
(あ……)
 ふと気付けば、カラカラになっていた喉。マナは無理矢理唾を飲み下した。
 ずっと身を潜めているだけなのに、息はどうしても荒く、頬も熱い。
 すっかり、おかしな空気に当てられてしまっているのだ。
(注意、しなくちゃ。見つかったらどんな目に遭わされるか……。ムサシたちだって、もう信用出来ないんだし)
 気を引き締め直そうとするマナだったが、実際のところとても冷静と呼べたものではなかっただろう。
 ―― そもそも、とうにこの場に隠れ潜んでいる必要性自体が存在しないのに。
 事態の確認ならば既に十分。報せるつもりがあるのなら、すぐに手近の連絡所へ走ればいい。
 知らせるべきなのか、するとして誰にどちらの組織に報告するべきなのか。考えるのもまずは場所を移して、マナが知ってしまったことを彼らに察知されないようにしてからで良いだろう。
 女として一番辛い被害を受けている彼女らの気持ちを慮って、事を大げさにしないまま解決を目指すという選択肢もあった。
 困難を伴うので現実的ではないが、アスカ達を救うためにマナが独力で動けばどうだ。
 彼らの話しぶりからして事に荷担はしていないらしいシンジの協力を請うのも悪くない。上手くいけば、マナ個人にとって最も好ましい結果が得られそうなプランはこれだろうか。
 だが、それら直ちに判断しておくべき諸々を思案の外に置いて、結局はマナが今優先していたのは、全てを見届けることだった。
 冷静ではない。
 ないからこそ、自身の変調を幾ばくかは自覚しつつ、より重大な―― 気付けば最早平静を装うことすら無理だったに違いない異常からは、無意識に目をそらしていたのだ。
(うわわ、わ……アスカさんも、綾波さんも、なんであれで気持ち良さそうなわけ……?)
 進んでる、なんてものじゃないわ、と。
 予想も出来なかったほどの底知れない性感の豊かさを見せつけて、大人のオンナとはと訴えかけているようなアスカたちの姿。
 生唾を飲まされるマナは確かに、圧倒されていた。
 圧倒されて、引き込まれて、瞬きも出来ず。蹲る姿勢のその股間には、はっきりと下着の奥からの染みが浮かび上がりつつあるのだった。
 張り詰めた乳首の先も、押し当てた腕に確かにツンと尖りを主張して、疼いてしまっているのだった。
 マナの無意識が手を伸ばし、深夜の寝床に行うのと同じ一人遊びを始めずにいられたのは、ただ最早、自分の服の内にこもりつつあるムンとした熱気の存在さえ問題にしない、圧倒的な官能ショーに目を奪われていればこそ。
 
 そしてマナの同僚たち―― いや、もうただのレイプ魔集団と呼ぶべき彼らは、彼女が最悪として想像した通りの横暴な振る舞いを、彼女の立ち会う現場に繰り広げきったのである。



◆ ◆ ◆

「うぁ、あ……」
 気忙しく打ち付ける腰の加速が頂点に届いたところで、ムサシは心地よさげに背を一揺すり。
 打って変わって静止する下半身がびくりびくりと、指し示す意味が分かってしまう分おぞましい身震いだけを伴って、密着したアスカの股間で数瞬を過ごす。
 アスカの膣孔をみっしり埋めて摩擦を続けていた獣器が、疑いなくその時、限界を迎えていた膨張から埒を開けたのだ。
 代わりに今、苦しげにも甘ったるげにも聞こえる鼻息を洩らすあの金髪の美少女の膣口から奥では、ムサシのペニスを覆うゴム製品がいくらか膨らんでいるというわけだろう。
「ンぅぅ……、ゥ、ンンゥゥ……ン」
 繰り返し繰り返し、唸るのにも似た喘ぎを喉に詰まらせていたレイの方でも、少年達は勝手に絶頂を迎えていたようだった。
「くーっ。たまらんわ」
 満足げに、未だビンと急角度にそそり立つ股間を引き抜くトウジは、ぼんやりとした灯りにテラテラとピンク色のゴム皮膜を光らせるそれを、ぴっぴっと振り切ってみせる。
 被せられているコンドームが無ければ、レイの顔面に精液が飛びっていたところだ。
 逆に、そうやって唇でしごかせた後を女の子の顔に飛び散らせるのが当然と考えていそうな、自然な流れでやっている仕草でもあった。
「んあぁぁぁ〜。出る、出ちゃう、で……でちゃった……ぁ」
 いくらか遅れて、ぶるぶると、おしっこを洩らしてしまった子供のような声がトウジに続く。ケイタだ。
 ケイタがレイの狭隘な媚粘膜を味わいだしたのは、そちらの怪しい関西弁の少年よりも一足先だったから、派手に腰を振っていたわりに持続していた事になるだろうか。
 男の優越感の源はまずサイズであり、逆にコンプレックスの元になるのが長持ちしないことなのだと、マナはどこかで聞きかじった話を思い出す。
 けれど、意外だという認識を彼女が抱かされるより早く、やはりケイタはどこか情けないオチをその行いの最後に付け加えていた。
「なんや浅利、すっぽ抜けてしもうとるやないか」
「……え? あ、あれ?」
 トウジが指さして苦笑い。
 見れば、ケイタががっくりと力を抜き、やはり膣内での射精を済ませたペニスを抜き取った後のレイの秘所から、だらりと顔を出して垂れ下がる何かがあった。
 萎れたビニール風船かと一瞬錯覚するそれは、コンドームだ。
 さっきまでケイタの性器に嵌められていた筈の物。
 しかも、ぐったりとする幼げな無毛の股間はまだ拡げられた姿勢のままだが、激しい性交に使われていた秘唇をレイ自身の蜜汁が汚している他に、たらたらと滴り落ちる白濁液が、確かにその垂れ下がったコンドームの先端から。
 つまりは、精を吐き出してしまった途端、ケイタの場合は随分とサイズが変わってしまったということなのだろう。
 体裁の悪い話だ。
 恥ずかしい証拠を隠そうというのに似た心理が働いたらしい。レイの股間からはみ出した部分をひっ摘んで取り除いた時のケイタには、いくら自分が出したのだとはいえと言いたくなる粘液にまみれていたにも関わらず、躊躇する素振りは全く見られなかった。
 ただ、『ぁう』と一声呻いた―― 過敏化も極まっていたところでまた刺激を貰ってしまったレイの顔までも見逃していたことを、惜しいなと、トウジの苦笑は言っているようにも見えた。
「わ、わわ……ベッドに付いちゃう」
「取れ、取れ。跡になってまうと面倒やで」
 慌てて取り出すポケットティッシュの用意されていた量が、それでもまた用意周到ではあった。
 
―― はっ、はっ、はっ……、はあっ、はっ……は、ぁぁあ……」
 レイの呼吸も次第に収まっていっている。
 荒々しい抽送に見舞われていた時には、そのほっそりとした身の裡から肉悦の程が溢れ出さんばかりの悦がり狂いっぷりであったものを。固く瞼を瞑る寝顔に相応しい静けさを、今やっと取り戻そうとしている風にも思える。
 これが、ケイタが無断ながらセックスの相手を務めさせた責任を持って等しき高みに導いてやり、鎮められた結果なのか。身勝手さ故にレイだけがオーガズムへの階梯を中途で放り出された末の、やるせない鎮火の流れにあるものか。見分けを付けることは、経験の無いマナには出来なかった。
 ただ、
(終わったのね……)
 と、安堵を吐こうとした―― それが勘違いに過ぎなかったというだけのことであって、
「なら、交代やな」
 あっけらかんと言ってのけたトウジのかけ声に、少年達は場所を交換しての再びのレイプセックスを、堪能し始めたのだった。
 
 トウジの手から携帯がケイタに渡される。
 アスカの汗みずくのヌードを照らしていた役も、カヲルからムサシに交代した。
 そして、美少女達の唇と秘所とを蹂躙するポジションもコンビの間で入れ替わる。
 更にその次には、コンビ同士で獲物を交換し、今度はケイタが力なく喘ぐアスカに覆い被さり、ムサシの浅黒い背中がレイのアルビノの肌を覆った。
「いぁ、ぁ……」
「おら、惣流。しっかりご奉仕するんやて?」
 トウジがあの、日頃何かとキャンキャン噛み付き合う仲のアスカに、逸物を咥えさせる。
「んん……」
 揃って珍しいアルビノという外観を持つレイの唇には、カヲルが同じ肌色の男性器をしゃぶらせていた。
 
 一巡した頃には、終いにとうとう避妊具も使用されず、生の状態のペニスが直接少女達の躯を穢すに至った。
 彼らがさっき口にしていた通り、始めからそのつもりでいたのである。
 スキンの使用は少女達の為ではなく、あくまで自分たち仲間同士での都合によるものでしかなかった。
「最初の内くらいは綺麗なマンコに突っ込みたいもんやしな」
 勝手な言い草であるが、これを糾弾すべき二人は未だ強いられた眠りの中にあったし、唯一代弁しえる同性の少女、マナにそのつもりは無い。
 そして射精すらもそのまま。既に四度、入れ替わり立ち替わり同世代の少年らによって犯され続けた十四歳の膣の中へ。
 まだ体も出来上がっていない年頃の子宮に遠慮無く注ぎ込まれる白濁の滾りに、量に、マナは恐怖した。
(だ、だめだよムサシ! ケイタ……! それはほんとに、ほんとにマズいよ。アスカさんたち、妊娠させちゃう気なの……!?)
 だらりとGIベッドの端から投げ出された太股の付け根からは、目に鮮やかすぎる媚肉のローズピンクを淫猥にデコレートした白濁液がしたたり落ちる。
 無毛のレイの下腹部はまだしも肌の色に紛れもするが、濡れた筆先さながらに金の秘毛をザーメンまみれにされたアスカの秘部の、卑猥すぎる眺めときたら。
「はぁぁ……ぁ、ぁ、はぁぁぁ……ぁ……」
 息も絶え絶え。こうも大股開きにされて、しかもさんざん貫かれて口を閉じないままにされた姫貝であれば、真正面に近いマナの位置からはアスカたちの性器どころか膣口さえぽっかりと、目に飛び込んでこよう。
 けれど、今マナの大きく見開かれた瞳で認められるのは、奥から奥からどろどろと溢れかえるザーメンの逆流ばかりだった。
 秘孔が見えない。
 満杯にし、埋め尽くしている。
 股間に縦に切れ込んだ初々しいスリットの内側が、満遍なく濁った牡汁で覆われていた。
 いくら狭隘な十四歳の膣孔とはいえ、心胆を寒からしめるのは少年達のあまりの精力だろう。
 おびただしい量で、おまけにまさしく糊の如きという粘度。
 はっきりとレイの胎にザーメンを注ぎ込んでみせた最後の他は、射精にまで至っていたのか今ひとつ態度から判然としなかった渚カヲルを除いて、少なくとも三人は各々で三度ずつは欲望のマグマを噴出させていたはずだ。その、最後の凌辱までに。
 けれど、アスカかレイかのどちらかを最後にと決めていたらしいネルフの少年らとは違い、ムサシとケイタはあくまで美少女二人組の両方の膣内に自らの精液を染みこませようと頑張っていたのだ。
 結果、アスカたちにとっては六度目となる最後の性交は長く時間が掛かり、途中では遂にはっきりと、
「だめ……だめ……ぇぇ。助け、っッ、たすけ……ぇ、ひっ、はひっ!? ひっ、ヒ、ひぃぃぃっ。い、いやぁぁぁ―― !!」
「あぅっ、あっ、あっ、ぁぁ……ぁ、いかり、っく―― ぅぅぅんンンン……!!」
 アスカとレイは、細い首をのたうち回らせてアクメの声を上げさせられてしまっていた。
 意識の無いまま一方的に晒され続けた執拗な愛撫と、肉槍での濃密な突きほぐしとで、既にぐずぐずに蕩かされていた官能。若く健康な肉体が却って恨めしかろう。たっぷりと感じさせられていたアスカ達に、この強制絶頂を避ける手立てなどありはしなかったのだ。
 たとえ、屈辱にも程があろう輪姦レイプによるものであったとしても。
 凌辱されて感じてしまった挙げ句遂げさせられる絶頂が、呪わしい屈服そのものであったとしても。



◆ ◆ ◆



 ―― そうして。アスカの膣にムサシが射精し、トウジが射精し、ケイタが射精した。
 あの美しいネルフの少女パイロット達の膣壺の中がどんな有様になっているのか、考えるのもおぞましい。
 レイとて同じだ。
(だめ、どう考えても……ダメじゃない。あ、あんな事されて……もし知っちゃったりしたら、アスカさんなんてきっとショックで死んじゃうわ……)
 いよいよマナはどうすれば良いのか分からなくなっていた。
 そうこう圧倒されている内にも、たらりと、どろりと、テントの中の左右で粘液が滴り落ちる。
 二人の生け贄少女の腰の下と、真下の床にはタオル。やはりいちいち手際が良かった。
 だから安心して中出しできる、四人分でも注ぎ込んでおいて問題無い、というわけか。
「やっぱ中出しやな。ゴム付けとんのとは比べものにならんで」
 ふぃーっと息を吐いて、スボンを履き直すトウジは、いかにも気持ち良さそうで、満足そうで、腹立たしい。
(どう……責任取るつもりなのよっ!)
 男にとっては存分に快楽を貪った仕上げとして来るのが射精なのだろうが、望まぬ性行為に直面した少女からしてみれば、ただ妊娠の恐怖の象徴であるだけ。
 そんな、相手に迷惑を掛けるような生理反応など無くともオーガズムを味わえる女の身としては、対して異性の場合、極めれば必ず重大な結果をこちらに強いて来るというのは、理不尽でしかないのだ。
 セックスなんて男の勝手ばかりじゃないのかと、マナは性行為自体への嫌悪さえ募らされた。
 もう明日からは、今まで通りではいられない。
 恋愛の先にある男女の交わりを甘ったるく、少女漫画雑誌で読んだように夢想することなんて出来なくなるのだろう。
 ムサシとケイタ、ずっと一緒に頑張ってきた同僚たちへの信頼を喪ったのと同じ以上に、それは堪えた。
(私まで、泣きたい気分だよぉ……)

 夢見る乙女ではいられなくなった。心の中の大事な物を穢されてしまった。そんな気分が鬱屈と。
 うちひしがれつつも、どうにかその晩、マナは自分の身の安全だけは確保し通すことに成功していた。
 後始末をはじめた少年達に気付かれることなく、テントの側から離脱することが出来たのだ。
「よし、股ぁ開かせたまま、そうやって支えときぃよ?」
「おう、任せとけ」
 辺りを窺いながら、さんざん弄んだ少女達を二人一組で抱えて出てきた彼らは、少し離れた茂みに場所を選んで彼女たちをしゃがみ込ませていた。
 幼児におしっこをさせる格好に近い。
 とはいえ、股を開いてしゃがみ込んでいるのが全裸の見目麗しい―― そして惨々たる凌辱の名残も露わな女の子で、させているのがそれぞれ二人組の少年たちとくれば、犯罪性は明らか。目撃されればお終いだったろうが。
 人目を気にしつつも、そうしておいて取り出したのがありふれた水鉄砲。
 どうするのかと思えば、
「……ッ、ぅンン」
「あっ……」
 無造作に突っ込んでしまう。
 少女らの、精液に汚されきった秘唇に。
 ぷしゅっ、ぷしゅうぅぅ―― という深夜の静まりかえりを乱す噴出音で、ようやくマナにも理解が出来た。
 つまり、洗浄している。ビデの代わりなのだった。
 思えば彼らは、始終疑似オーラルセックスを強いてはいても、決して唇の中に直接射精することだけはなかった。その代わりと言わんばかりに、膣には平然とスキン無しでの射精を繰り返していた。
 何故か。この用意があったからだ。
 口の中まで同じ調子で洗ってしまうのは難しかろうが、なるほどレイプの一番の痕跡を消すのにはとりあえず十分か。
 どこまでも周到。
 もう、マナには呆れかえる気力さえも残っていなかった。
 ただ、どうしようもない気だるさと無力感に囚われた体を重く引きずって、気付かれない事にだけ残りの力を注ぎ、その場を後にすることだけが、出来る全てだった。
 
(どうしよう……。どうしたら良いのかな、シンジぃ……)
 知ってしまったのだ。明日からどんな顔をしてアスカ達に会えば良い。ムサシ達と付き合っていけば良いというのだろう。
 分からない。
 そして、今晩の残りだって、朝までをどうすれば良いのか。
 自分たちのテントに戻ったって、これで眠れるわけがない。
 ―― いや、かえって眠りに落ちるのは早いかもしれない。今だって頭の中は虚ろで、朧で、何を今考えておくべきなのかも分からないほどなのだから。
 けれど、時間を置かずにやがてムサシとケイタも戻ってくるのだ。同じテントに。
 もう、彼らの横で安心して眠れるわけがなかった。
(だからって、どうすれば良いのよ)
 どうすべきなのかを考える、気力が湧かない。
 結局何一つ決められず、とぼとぼと、マナは歩いた。いやに星の綺麗な、夜空の下を。
 そんな虚ろな足取りの先を、夜風に布地を揺らめかす彼女たちのテントが待っている。
 折りたたみ式の簡素な寝床が、疲れ切ったマナを待っている――



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