阪急、車内精算を廃止
1999. 7.21


 阪急電鉄は、去る6月30日をもって、車内での乗越精算の取扱を廃止しました。
 現在、阪急では全駅に乗越精算機を設置しており、また今年の10月の山陽電鉄・神戸電鉄などのスルッと
KANSAI参加により、連絡他社線の駅にもすべて精算機が設置されることになり、車内精算の必要性はなくなるからでしょう。

 車内で車掌さんに精算を頼むと、下のような「特別補充券」が発行されていました。
 (下の補充券は、車内精算取扱最終日の6月30日のものです)
 発行年・月の欄はなく、日にちだけがチェックされます。
 大阪市営地下鉄の欄が5区までのものと6区までのものがありますが、地下鉄6区は現在は存在しません。6区の表示が残っている補充券は、古い券が残っていてそれが使用されたようです。
 このことからも、最近は車内精算を頼む乗客が非常に少なかったことがうかがわれます。

 この補充券は、当然非磁気化券であり、自動改札機に通すことは出来ません。
 このことが、不正乗車防止システム「フェアライドシステム」の抜け穴にもなっていました。
 定期券で入場して車内で乗越精算をすると、定期券には出場情報が書き込まれません。
 つまり、帰路で不正乗車をされる可能性もあったのです。

特別補充券
車内で発行されていた補充券

左: 原券/岡本→150円区間 十三まで乗越精算
右: 原券/豊中→150円区間 西院まで乗越精算

(ちなみに、原券が定期券の場合は、「まで」欄のチェックは一つだけになります。例えば、原券が「河原町─十三」の定期券で梅田までの乗越精算をした場合、チェックは「十三から梅田まで」となります。また、記事欄の「乗越」にはチェックされません。)



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1999年 7月21日 saiin@mbox.kyoto-inet.or.jp